顧客イベント
顧客イベントの企画
目的別アイデア集・案内文例・進め方
顧客向けイベントでよくある失敗は、「何かやろう」から始めて、形式を先に決めてしまうことです。感謝祭にするか、ユーザー会にするか、体験会にするかは、誰に来てほしくて、帰り道に何を思ってほしいかで決まります。このページでは、目的別のアイデア、企画の判断の順番、企画書に書く項目、そのまま使える案内文とお礼メールの例文までを一つにまとめました。
結論
顧客向けイベントは、①対象(見込み客・新しい顧客・長く付き合いのある顧客・熱心な利用者)②持ち帰ってほしいもの(お礼・使い方・体験・つながり)③事後にしてほしい行動の3つを決めてから形式を選びます。形式は大きく感謝祭・ユーザー会・ファンミーティング・体験会・交流会に分かれます。
結論:目的から形式を選ぶ早見表
迷ったら、まず「このイベントのあと、顧客に何をしてほしいか」を一つ選び、下の表で形式を決めてください。
| 顧客にしてほしいこと | 向いている形式 | 企画の芯 |
|---|---|---|
| また来てほしい・長く使い続けてほしい | お客様感謝祭 | お礼を伝える。売り込みは控えめに |
| 使い方を深めて、成果を出してほしい | ユーザー会 | ほかの利用者の事例と、明日試せる一つ |
| 応援して、周りに勧めてほしい | ファンミーティング | 作り手と話せる時間、特別扱いの実感 |
| 買う前に試して、判断してほしい | 体験会 | 実際に触る時間を長く取る |
| 顧客どうしで情報を交換してほしい | 交流会 | 話題と席の決め方で、話しやすくする |
Point
形式はあとから決めるものです。「感謝祭をやろう」と先に決めると、対象も目的もぼやけた「何となくのお祭り」になりがちです。
顧客イベントの種類と違い
| 種類 | 主な対象 | 持ち帰ってほしいもの | 向いている業種の例 | 詳しい手順 |
|---|---|---|---|---|
| お客様感謝祭 | 既存顧客とその家族 | 日頃のお礼、また来たいという気持ち | 店舗、自動車販売、住宅、地域の企業 | 感謝祭の企画 |
| ユーザー会 | 製品・サービスの利用者 | 使い方のヒント、ほかの利用者の事例 | SaaS、業務システム、機器メーカー | ユーザー会の企画 |
| ファンミーティング | 熱心な愛用者 | 作り手と話せた実感、応援したい気持ち | 食品、化粧品、アプリ、地域ブランド | 企業のファンミーティング |
| 体験会 | 見込み客・検討中の顧客 | 実際に触って分かったこと | 新商品、教室・スクール、設備 | 体験会の企画 |
| 交流会 | 顧客どうし・取引先 | 同じ立場の人とのつながり | BtoBサービス、会員制の事業 | 交流会の企画 |
新製品を広く知らせる発表会は新製品発表会の企画、見込み客を集める講演型はセミナーの企画手順、店舗の販促は店舗イベントの集客で扱っています。このページはすでに関係のある顧客、または関係を始めたい顧客との距離を縮めるイベントが中心です。
顧客の段階で選ぶ
同じ「顧客」でも、付き合いの長さで響く内容が変わります。対象を段階で分けると、案内文も当日の内容も決めやすくなります。
| 顧客の段階 | よくある状態 | 向いている企画 | 避けたいこと |
|---|---|---|---|
| 見込み客 | 名前は知っているが、試したことがない | 体験会、少人数の相談会 | 最初から商談の場にする |
| 契約・購入したばかり | 使い方に不安がある | 使い方の勉強会、導入した人向けの説明会 | 上級者向けの話で置いていく |
| 長く付き合いのある顧客 | 満足しているが、関係が当たり前になっている | 感謝祭、招待制の食事会、工場・店舗の裏側見学 | 毎回同じ内容で新しさがない |
| 熱心な利用者・ファン | 人に勧めてくれている | ファンミーティング、新商品の先行体験、意見交換会 | 大勢の中の一人として扱う |
| 利用が減っている顧客 | しばらく来店・ログインがない | 新機能の紹介会、個別の相談会 | 一斉の売り込みメールだけで済ませる |
目的別のアイデア集
アイデアは「目新しさ」より対象と目的に合っているかで選びます。準備の重さは、社内の人数で回せるかの目安として使ってください。
お礼を伝える(感謝祭・招待制)
| アイデア | 向く対象 | 準備の重さ | 企画のコツ |
|---|---|---|---|
| 抽選会・くじ引き付きの感謝祭 | 店舗・地域の顧客と家族 | 中 | 景品の決まりを先に確認する |
| 招待制の食事会・お茶会 | 長く付き合いのある法人顧客 | 中 | 社内の役職者が席を回ってお礼を言う |
| 工場・店舗・キッチンの裏側見学 | 製品に愛着のある顧客 | 重 | 安全の説明と撮影できる場所を決める |
| 点検・メンテナンスの無料相談会 | 車・住宅・機器の顧客 | 軽 | 相談を受ける人数を予約で調整する |
| 季節の催し(夏祭り・収穫祭など) | 地域の顧客 | 重 | 雨の日の代わりを決めておく |
使い方を深める(ユーザー会・勉強会)
| アイデア | 向く対象 | 準備の重さ | 企画のコツ |
|---|---|---|---|
| 利用者による活用事例の発表 | 製品の利用者 | 中 | 発表者は担当者から個別に依頼する |
| テーマ別の少人数の座談会 | 同じ業種・同じ悩みの利用者 | 軽 | テーブルごとに話題を一つ決める |
| 新機能のハンズオン(手を動かす講座) | 導入済みの利用者 | 中 | 練習用の環境と資料を事前に用意する |
| 開発者との意見交換会 | 使い込んでいる利用者 | 軽 | 出た要望への回答を事後に返す |
| 導入したばかりの人向けの説明会 | 契約直後の顧客 | 軽 | よくある質問を先に集めておく |
試してもらう(体験会)
| アイデア | 向く対象 | 準備の重さ | 企画のコツ |
|---|---|---|---|
| 新商品の先行体験会 | 既存顧客・熱心なファン | 中 | 感想を聞く時間を最後に取る |
| ワークショップ(作る・調理する・組み立てる) | 家族連れ・個人客 | 中 | 材料の数と安全の説明を準備する |
| 試乗・試着・試食会 | 購入を検討中の人 | 中 | 食品は表示と衛生の決まりを確認する |
| 無料の体験レッスン | 教室・スクールの見込み客 | 軽 | 体験後に聞きたいことを聞ける時間を作る |
| オンラインの操作体験 | 遠方の見込み客 | 軽 | 事前に接続テストの案内を送る |
つながりを作る(交流会・ファンミーティング)
| アイデア | 向く対象 | 準備の重さ | 企画のコツ |
|---|---|---|---|
| 同業種の顧客どうしの交流会 | BtoBの顧客 | 中 | 名札に業種と話したいテーマを書く |
| ファンと作り手の座談会 | 熱心な愛用者 | 軽 | 少人数にして全員が話せるようにする |
| 顧客参加型の商品づくり企画 | ファン・常連客 | 重 | 採用した意見をどう扱うか先に決める |
| オンライン交流会 | 全国の利用者 | 軽 | 少人数の部屋に分けて話しやすくする |
| 謎解きやスタンプを集めて会場を巡る企画 | 家族・地域の顧客 | 重 | 子どもでも解ける難しさにする |
注意
家族連れが多いなら子ども向けイベントの企画、謎解きは謎解きイベントの企画、手を動かす講座はワークショップの企画、オンラインはオンライン交流会のやり方も参考にしてください。
顧客が「行きたい」と思う理由を作る
顧客は忙しい中で時間を割いて来てくれます。案内を出す前に、参加する理由がどれに当たるかを確かめてください。どれにも当たらない企画は、招待しても人が集まりにくくなります。
| 参加する理由 | 具体的な中身の例 | 案内文での伝え方 |
|---|---|---|
| 役に立つ情報 | ほかの会社の使い方、新機能、業界の困りごとの共有 | 「明日から試せる◯◯の使い方」 |
| ここでしかできない体験 | 発売前の商品、裏側の見学、作り手との会話 | 「招待した方だけの◯◯」 |
| 人とのつながり | 同じ立場の人、担当者、作り手と話せる | 「同じ◯◯業の皆さまと話せる場」 |
| 大切にされている実感 | 名前で呼ばれる、席を用意してある、お礼を直接言われる | 「日頃のお礼を直接お伝えしたく」 |
| 楽しさ | 家族で楽しめる催し、抽選会、季節の行事 | 「ご家族でお楽しみいただける◯◯」 |
企画の判断の順番
- 01
対象を一つに絞る
「既存顧客全員」より「導入から半年以内の利用者」「年に何度も来店してくれる人」のように絞るほど、内容が決めやすくなります。
- 02
持ち帰ってほしいものを一文で書く
「ほかの会社の使い方を知って、明日から一つ試せる」のように、参加者の側の言葉で書きます。
- 03
事後の行動を決める
アンケートに答える、次回も参加する、新機能を試す、知人に紹介するなど。ここが決まると、当日の最後に何を案内するかが決まります。
- 04
形式と規模を選ぶ
上の表から選び、会場かオンラインか、少人数か大人数かを決めます。初回は無理なく運営できる規模から始めます。
- 05
予算と人手を見積もる
会場・飲食・景品・印刷・人件費を洗い出し、当日に必要な人数を役割ごとに数えます(イベントの予算の立て方、スタッフの人数と役割)。
- 06
社内の役割を決める
営業・カスタマーサクセス・開発・店舗スタッフのうち誰が当日顧客と話すかを決めます。顧客と話す人が足りないと、来てくれた人を待たせることになります。
- 07
日程と会場を決めて告知する
顧客の繁忙期を避け、来やすい曜日と時間帯を選びます(会場の選び方)。
Point
売り込みの比重は、案内の段階で正直に伝えてください。 「お礼の会」と案内しておいて当日に商談が始まると、顧客の信頼を損ねます。商品の紹介をするなら、その時間があることを案内文に書いておきます。
企画書に書く項目(テンプレート)
社内の承認を取るときは、次の項目を一枚にまとめると話が早く進みます。記入例はユーザー会の場合です。
| 項目 | 書くこと | 記入例 |
|---|---|---|
| 目的 | このイベントで何を変えたいか | 導入済みの顧客に新機能を使ってもらう |
| 対象 | 誰を招待するか(一言で) | 導入から1年以内の利用企業の担当者 |
| 持ち帰ってほしいもの | 参加者の側の言葉で一文 | ほかの会社の使い方を知り、明日から一つ試せる |
| 事後の行動と見る数字 | 何が起きたら成功か | 参加企業での新機能の利用、次回の参加希望 |
| 形式・規模 | 会場かオンラインか、何人くらいか | 会場開催、少人数の座談会を中心に |
| 内容 | 当日の流れの大枠 | 事例発表、テーマ別の座談会、懇親会 |
| 日程・会場 | 候補日と会場の条件 | ◯月◯日(◯)、駅から近い貸会議室 |
| 予算 | 費目ごとの見込み | 会場、軽食、印刷、記念品 |
| 体制 | 責任者と当日の役割 | 責任者◯◯、受付◯名、各テーブルに担当者 |
| 告知 | 誰が、何で、いつ案内するか | 担当者からの個別連絡と、利用者向けメール |
| 事後 | お礼・アンケート・要望への回答 | 翌営業日にお礼とアンケート、要望は回答をまとめて返す |
企画書全体の書き方はイベント企画書の書き方、予算表はイベントの予算表にまとめています。
招待・告知の方法
| 方法 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 担当者から個別に連絡 | 招待制の会、法人顧客、発表の依頼 | 担当者ごとに文面がばらつかないよう、元の文を用意する |
| 顧客向けのメール | 利用者全体、会員向けの案内 | 広告や宣伝を含むメールは、受け取る同意などの決まりを確認する |
| 店頭・レジでの案内 | 店舗の感謝祭、体験会 | 日時と申込方法を一枚のチラシにまとめる |
| 会員アプリ・SNS | ファン向けの企画、オンライン開催 | 招待制の会は、公開してよい範囲を決めてから載せる |
| 郵送の案内状 | 長く付き合いのある顧客、格式のある会 | 返信の方法と期限を分かりやすく書く |
注意
広告や宣伝を目的とするメールは、特定電子メール法で、原則としてあらかじめ同意などを得た相手に送ること、送信者の名称と配信停止の宛先を表示することが定められています(第3条・第4条)。個別の運用が当てはまるかは、総務省・消費者庁の窓口などで確認してください。告知の組み立てはイベントの集客方法も参照してください。
そのまま使える案内文の例文
社名・日付・場所は◯◯を差し替えて使ってください。招待状の形式全般はイベント招待状の書き方にあります。
感謝祭の案内(店舗・個人のお客様向けメール)
件名:日頃のお礼に「◯◯感謝祭」を開きます
いつも◯◯をご利用いただき、ありがとうございます。日頃の感謝を込めて、◯月◯日(◯)に◯◯店で感謝祭を開きます。抽選会や、お子さまと一緒に楽しめる工作コーナーをご用意しました。ご予約は不要です。ご家族やご友人とご一緒に、お気軽にお立ち寄りください。スタッフ一同、お待ちしております。
ユーザー会の案内(法人の利用者向けメール)
件名:【ご案内】◯◯ユーザー会のご案内(◯月◯日)
◯◯株式会社 ◯◯様
いつも◯◯をご利用いただき、誠にありがとうございます。このたび、利用者の皆さまが使い方を共有し合う「◯◯ユーザー会」を開催いたします。当日は、利用企業さまによる活用事例のご紹介と、テーマ別の座談会を予定しております。なお、終盤に新機能のご紹介の時間を設けております。ご多忙のところ恐縮ですが、ご参加をご検討いただけますと幸いです。お申し込みは◯月◯日までに、下記のフォームからお願いいたします。
招待制の会の案内(担当者から個別に)
◯◯様
いつも大変お世話になっております。◯◯の◯◯です。日頃のお礼を直接お伝えしたく、長くお付き合いいただいている皆さまをお招きして、少人数のお食事会を◯月◯日(◯)に開くことになりました。弊社からは代表の◯◯も伺います。お仕事のお話は抜きにして、ゆっくりお話しできれば嬉しく思います。ご都合はいかがでしょうか。
体験会の案内(見込み客向け)
◯◯を実際に触って確かめられる体験会を、◯月◯日(◯)に開きます。担当者がそばについて、気になる点にその場でお答えします。体験のあとに簡単なご案内の時間がありますが、その日にお申し込みいただく必要はありません。ご家族やご同僚とご一緒でのご参加も歓迎いたします。
交流会の案内(顧客どうしをつなぐ)
同じ◯◯業の利用者の皆さまが、日頃の工夫や困りごとを気軽に話せる交流会を開きます。名札に「話してみたいテーマ」を書いていただき、近いテーマの方と同じテーブルになるよう席をご用意します。お一人でのご参加も歓迎です。
前日のリマインド
件名:【明日開催】◯◯のご案内
◯◯様
明日はいよいよ◯◯です。ご参加のお申し込みをいただき、ありがとうございます。改めて、日時と会場をお送りします。
日時:◯月◯日(◯)◯時〜
会場:◯◯(地図:◯◯)
持ち物:◯◯
当日のご連絡先:◯◯(担当◯◯)
ご都合が悪くなった場合は、このメールにご返信ください。お会いできるのを楽しみにしております。
注意
リマインドの書き方はリマインドメールの例文にもまとめています。
当日の運営で気をつけること
- 受付で名前を呼んで迎える。名簿と名札を事前に用意し、待たせない(参加者名簿の作り方)。
- 社内の担当者が、自分の担当顧客に声をかける。社員どうしで固まらないよう、誰が誰と話すかを決めておく。
- 商品紹介は案内した時間だけにする。それ以外の時間に商談を持ちかけない。
- 写真を撮るなら、撮影と掲載の範囲を伝える。写りたくない人の目印を用意する(イベントの写真とSNS)。
- 最後に「次の行動」を一つだけ案内する。アンケート、次回の申込、新機能のお試しなど、企画で決めたもの。
名札は名札作成ツール、当日の時間割はタイムテーブル作成ツール、司会の台本は司会の台本を使うと準備が早く進みます。
景品・来場特典の決まり
抽選会や来場特典は、顧客イベントでよく使われます。商品やサービスの取引に付随して提供するものは、景品表示法の景品類に当たる場合があり、上限額が決まっています。
| 種類 | どんなものか | 上限(消費者庁「景品規制の概要」より) |
|---|---|---|
| 総付景品 | 購入者や来店者にもれなく渡すもの | 取引価額1,000円未満は200円、1,000円以上は取引価額の10分の2 |
| 一般懸賞 | くじ等の偶然性などで、取引した人の一部に渡すもの | 取引価額5,000円未満は取引価額の20倍、5,000円以上は10万円(総額は懸賞に係る売上予定総額の2%) |
| オープン懸賞 | 購入や来店を条件とせず、広く告知して申し込める企画 | 景品規制は適用されず、具体的な上限額の定めはない |
注意
取引価額の考え方など、具体的な金額の当てはめは企画ごとに異なります。迷う場合は消費者庁のページや窓口で確認してください。詳しくはイベントの景品の上限にまとめています。
事後フォローと成果の見方
顧客イベントは、参加人数だけで評価すると「たくさん集めること」が目的になってしまいます。企画の最初に決めた「事後の行動」がどれだけ起きたかを見てください。
| 形式 | 見る行動 | 記録する場所の例 |
|---|---|---|
| 感謝祭 | その後の来店・問い合わせ・紹介 | 来店記録、問い合わせ記録 |
| ユーザー会 | 新機能の利用、問い合わせ内容の変化 | 利用状況のデータ、サポートの記録 |
| ファンミーティング | 口コミや投稿、次回の参加希望 | アンケート、SNSの反応 |
| 体験会 | 体験後の申込や見積依頼 | 申込記録、営業の記録 |
| 交流会 | 次回の参加希望、参加者どうしのその後のやりとり | アンケート、担当者の聞き取り |
お礼メールの例文
件名:本日はご参加ありがとうございました(◯◯)
◯◯様
本日はお忙しい中、◯◯にご参加いただき、誠にありがとうございました。皆さまから直接お話を伺えたことは、私どもにとって大きな励みになりました。当日の資料はこちらからご覧いただけます(◯◯)。今後の企画の参考にするため、簡単なアンケートへのご協力をお願いできますでしょうか(回答の目安:数分)。いただいたご要望には、内容をまとめて改めてご報告いたします。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
アンケートの設問例
- 01今日のイベントの満足度を教えてください(5段階)
- 02いちばん役に立った・楽しかった内容はどれですか
- 03物足りなかった点、改善してほしい点はありますか
- 04今日の内容で、これから試してみたいことはありますか
- 05次回があれば参加したいですか。希望するテーマはありますか
- 06担当者からの連絡を希望しますか(希望する内容)
設問づくりはアンケートの設問例、指標の立て方はイベントのKPI設定、フォローの進め方はイベント後のフォロー、開催後に公開する記事はイベントレポートの書き方を参照してください。
よくある失敗と防ぎ方
| よくある失敗 | 起きる理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| お礼の会のはずが、商談会になった | 営業目標と一緒に企画した | 紹介の時間を決めて案内文に書く。それ以外は商談しない |
| 社員どうしで固まり、顧客が手持ち無沙汰 | 誰が誰と話すか決めていない | 担当顧客の名前を当日の役割表に書く |
| 申込は多いのに当日来ない | 前日の連絡がない、申込から日が空いた | 前日にリマインドを送り、連絡先を書く |
| 内容が上級者向けで、新しい顧客が置いていかれた | 対象を絞らずに招待した | 段階ごとに会を分けるか、テーブルを分ける |
| アンケートの要望に返事をしていない | 事後の担当と期限を決めていない | 回答をまとめて返す担当者と期限を企画書に書く |
| 景品の上限を超えそうになった | 景品を決めてから決まりを確認した | 企画の段階で景品の種類と金額を社内で確認する |
時期別のチェックリスト
企画のとき
- 対象者を一言で言えるか
- 参加者が持ち帰るものを一文で書いたか
- 事後にしてほしい行動と、見る数字を決めたか
- 顧客が参加する理由(情報・体験・つながり・特別扱い・楽しさ)があるか
- 商品紹介や商談の時間があるなら、案内に書いたか
- 景品や来場特典を出すなら、ルールを社内で確認したか
告知・準備のとき
- 申込時に集める個人情報と、その使い道を案内に書いたか
- 広告や宣伝を含むメールを送る相手と、配信停止の宛先を確認したか
- 当日、顧客と話す社内の担当者を決めたか
- 名簿・名札・当日の時間割を用意したか
- 前日のリマインドを送る担当を決めたか
当日と事後
- 撮影と掲載の範囲を参加者に伝えたか
- 最後に案内する「次の行動」を一つに絞ったか
- お礼とアンケートの担当と期限を決めたか
- 出た要望への回答を返す担当を決めたか
注意
申込フォームの個人情報の扱いはイベントの個人情報、全体の準備表はイベントのチェックリストにまとめています。
この記事の要点
- 形式より先に対象・持ち帰ってほしいもの・事後の行動を決める。
- 感謝祭・ユーザー会・ファンミーティング・体験会・交流会は対象と目的が違う。顧客の段階でも選び方が変わる。
- 案内の前に、顧客が参加する理由(情報・体験・つながり・特別扱い・楽しさ)を確かめる。
- 商品紹介の時間があるなら案内の段階で正直に伝える。
- 当日顧客と話す社内の担当者を決め、成果は参加人数ではなく事後の行動で見る。
FAQ
よくある質問
お礼を伝える感謝祭、利用者が使い方や事例を共有するユーザー会、熱心な愛用者と作り手が話すファンミーティング、見込み客に試してもらう体験会、顧客どうしをつなぐ交流会などがあります。対象と、参加者に持ち帰ってほしいもので選びます。
対象者を一つに絞り、参加者が持ち帰るものを一文で書き、事後にしてほしい行動を決めます。この3つが決まってから、形式・規模・会場を選ぶと内容がぶれません。
顧客が参加する理由を、役に立つ情報・ここでしかできない体験・人とのつながり・大切にされている実感・楽しさのどれにするかを先に決めると、アイデアが絞れます。法人顧客なら事例発表や座談会、個人のお客様なら抽選会や体験コーナーなどが選ばれやすい形です。
BtoBは仕事の時間に来てもらうため、業務に役立つ情報や同業の人とのつながりが参加の理由になりやすく、案内は担当者からの個別連絡が効きます。BtoCは家族や友人と楽しめるか、来やすい場所と時間かが大切です。
紹介すること自体は問題ありませんが、その時間があることを案内文に書いておくことが大切です。お礼の会と案内して当日に商談を始めると、顧客の信頼を損ねます。
取引に付随して提供する記念品や景品は、景品表示法の景品類に当たる場合があり、もれなく渡す総付景品、抽選などで一部に渡す一般懸賞ごとに上限があります。金額の当てはめは企画ごとに違うため、迷う場合は消費者庁のページや窓口で確認してください。
招待制の会や法人顧客には担当者から個別に、利用者全体にはメール、店舗の顧客には店頭のチラシなど、対象に届く方法を選びます。顧客の繁忙期を避けて早めに案内し、前日にリマインドを送ると当日の欠席を減らせます。
参加人数だけでなく、企画のときに決めた事後の行動(来店、申込、新機能の利用、紹介など)がどれだけ起きたかで見ます。アンケートと、その後の取引や問い合わせの記録を合わせて確認します。