表彰式
表彰式の進行と流れ
司会台本の例文・式次第・段取りをそのまま使える形で
表彰式の進行は、開会の辞 → 主催者挨拶(社外の方を招く式では来賓祝辞も)→ 表彰(呼名・功績の紹介・賞状授与)→ 受賞者代表の謝辞 → 記念撮影 → 閉会の辞の順が基本です。司会は各場面の始まりと終わりを告げ、次に話す人・壇上へ進む人を紹介する役で、表彰のあいだは「呼名 → 受賞者が壇上中央に着く → 功績の紹介 → 授与 → 拍手」を繰り返します。このページでは、まず進行の流れと各場面で司会・裏方・音響がすることを一覧にし、続けて司会がそのまま読める例文(来賓祝辞の紹介、結果をその場で発表する形、懇親会の乾杯へつなぐ形、社外向けの言い換えを含む)、合図つきの進行台本、式次第の例、準備の段取り、時間が押さない組み立てを掲載します。配布用の式次第は式次第作成ツール、賞状は賞状・表彰状作成ツールで、文例を選んでそのまま印刷できます。
結論
表彰式は①開会の辞 ②主催者挨拶(対外表彰では続けて来賓祝辞) ③表彰(賞状授与) ④受賞者代表の謝辞 ⑤閉会の辞の順で構成するのが基本型です。所要時間は表彰1件あたりの秒数を仮置きして件数分を積み上げ、リハーサルの実測で置き換えます。記念撮影を表彰の合間に入れるか終了後にまとめるかでも、全体の長さが変わります。
表彰式の進行の流れと、場面ごとにすること
表彰式の進行は、次の8つの場面に分けると台本も裏方の段取りも組みやすくなります。どの場面で誰が動き、音をどうするかを先に決めておくと、司会台本は各場面のセリフを埋めるだけで済みます。社内の小さな式なら来賓祝辞・選考経過の報告・記念撮影を省いてかまいません。
| 場面 | 司会がすること | 壇上・裏方の動き | 音響・BGM |
|---|---|---|---|
| 1 開会の辞 | 開式を告げ、名乗る。撮影と携帯電話のお願い | 参加者着席、受賞者は受賞者席へ | 入場中のBGMを開式の声に合わせて下げる |
| 2 主催者挨拶 | 挨拶する人の役職と名前を紹介する | 挨拶者が演台へ | 無音 |
| 3 来賓祝辞 | 来賓の所属・役職・名前を紹介し、終了後にお礼を述べる | 来賓が演台へ。複数なら順に | 無音 |
| 4 選考経過の報告 | 報告者を紹介する(省略可) | 選考委員長などが演台へ | 無音 |
| 5 表彰 | 賞の名前→呼名→功績の紹介→拍手の案内 | 受賞者が登壇、介添えが賞状を授与者へ渡す | 登壇・降壇の間だけ短く流す |
| 6 受賞者代表の謝辞 | 代表者を紹介し、終了後にお礼を述べる | 代表者が演台へ | 無音 |
| 7 記念撮影 | 集まる場所と並び方を案内する | 前列の椅子を出す、カメラマンが位置に付く | 小さく流してもよい |
| 8 閉会の辞 | 閉式を告げ、次の予定(懇親会・退場)を案内する | 照明を明るく戻す | 退場のBGMを入れる |
進行台本の1行には、時刻・場面・所要時間・司会のセリフ・登壇者の動き・音響と照明・映像(投影するスライド)の7つを書いておくと、裏方が台本だけで動けます。書き方の例は下の「進行台本(タイムコード・合図つき)」にあります。
注意
会場でCDや音源データを再生して流すことも、著作権法上は「演奏」に含まれます(第2条第7項)。社内の式でも、使える条件をイベントの音楽利用と著作権で確認してから曲を選んでください。
そのまま使える式次第の例
式次第は、参加者に配る(または投影する)配布用と、時間と担当を書き込んだ進行用の2種類を作ります。ここでは配布用の例を4つ掲載します。◯◯を埋め、不要な行を消して使ってください。
例1:社内の表彰式(単独で開く場合)
◯◯年度 社内表彰式 次第
日時 ◯年◯月◯日(◯)◯時◯分より
会場 本社◯階 ◯◯ホール
一、開会の辞
一、社長挨拶 代表取締役社長 ◯◯ ◯◯
一、選考経過の報告 選考委員長 ◯◯ ◯◯
一、表彰
最優秀賞
優秀賞
新人賞
特別賞
一、受賞者代表謝辞
一、記念撮影
一、閉会の辞
司会 総務部 ◯◯ ◯◯
例2:全社総会・キックオフの中で表彰を行う場合
◯◯年度 全社総会 次第
一、開会
一、社長挨拶(今年度の方針)
一、各部門からの報告
一、社内表彰
チーム賞
行動指針賞
社長賞
一、受賞者代表の挨拶
一、役員挨拶・閉会
※終了後、同会場にて懇親会を行います
注意
総会の中で表彰を行う場合は、表彰を後半に置き、最も重い賞を最後にします。前半の報告で集中が切れたころに盛り上がりが来るので、式の印象が締まります。総会全体の組み立ては社員総会の企画と流れを参照してください。
例3:社外の方を招く授賞式(対外表彰)
第◯回 ◯◯賞 授賞式 次第
日時 ◯年◯月◯日(◯)◯時より
会場 ◯◯ホテル ◯階「◯◯の間」
一、開式の辞
一、主催者挨拶 ◯◯◯◯ 代表理事 ◯◯ ◯◯
一、来賓祝辞 ◯◯◯◯ ◯◯ ◯◯ ◯◯ 様
一、選考経過報告 選考委員長 ◯◯ ◯◯ 様
一、授賞(賞状・記念品の授与)
一、受賞者スピーチ
一、講評 審査委員 ◯◯ ◯◯ 様
一、記念撮影
一、閉式の辞
終了後、同会場にて祝賀会を催します
例4:自治体・団体が主催する表彰式
令和◯年度 ◯◯表彰式 次第
日時 令和◯年◯月◯日(◯)◯時◯分より
会場 ◯◯会館 ◯階 大ホール
一、開式のことば
一、国歌斉唱
一、主催者挨拶 ◯◯市長 ◯◯ ◯◯
一、来賓紹介
一、来賓祝辞 ◯◯議会議長 ◯◯ ◯◯ 様
一、被表彰者紹介
一、表彰状授与
一、被表彰者代表謝辞
一、閉式のことば
※式終了後、被表彰者の皆さまの記念撮影を行います
注意
自治体や団体の表彰式では、国歌斉唱や来賓紹介を入れることがあり、受賞者を「被表彰者」と呼ぶ書き方もよく使われます。これらを入れるかどうかは主催者の慣例で決まるため、前年の式次第がある場合はそれに合わせてください。
Point
配布用の式次第は、社内の気軽な式なら番号、社外の方を招く式や改まった式なら「一、」で並べると、場の格に合った見え方になります。社外の方の名前には「様」を付けます。社内の人に敬称を付けるかは、社内の慣例に合わせてください。縦書き・横書きを選んで印刷するなら式次第作成ツールが便利です。紙面の体裁と敬称の決まりは式次第の作り方・書き方にまとめています。
表彰式のやり方:準備から当日までの段取り
表彰式の準備は、誰を表彰するかが決まってから逆算すると抜けが出ません。次の順に進めてください。
- 01
賞の種類と選考の基準を決める
何を称える式なのかを先に決め、賞の名前と選考の基準をそろえます。社内表彰なら、基準を事前に社員へ公開しておくと受賞者以外の納得感が上がります。
- 02
受賞者を決め、本人と上長に知らせる
受賞の内示と同時に、当日の出席の可否、氏名の読み、所属と役職の表記、スピーチの有無を確認します。欠席の場合は代理で受け取る人もここで決めます。
- 03
式次第と司会台本を作る
配布用と進行用の式次第を作り、司会台本には受賞者全員のふりがなと功績の紹介文を入れます。
- 04
賞状・記念品・名札を用意する
賞状の文面と氏名の表記を、名簿と二人で照合します。授与する順に重ね、順番の番号を裏に鉛筆で書いておくと取り違えを防げます。
- 05
会場の配置と動線を決める
演台、授与者と受賞者の立ち位置、登壇口と降壇口、受賞者席、カメラマンの位置を決め、床に目印を付けます。
- 06
リハーサルをする
表彰を3件以上続けて通し、1件あたりの実際の所要を計ります。マイクの高さ、賞状の受け渡し、撮影の位置もここで確かめます。
- 07
当日の進行と事後の共有
受賞者には開式前に集合してもらい、流れと立ち位置を口頭で確認します。終了後は写真を受賞者に渡し、社内報や社内ポータルで共有します。
用意するもののチェックリスト
- 賞状・表彰状(授与する順に重ね、名簿と照合済み)
- 記念品・副賞(目録で渡す場合は目録も)
- 賞状を載せる盆または置き台、介添えのスタッフ
- 配布用の式次第と、進行用の式次第・司会台本
- 受賞者名簿(ふりがな、所属、役職、出欠、代理受領者)
- 受賞者席の席札・名札
- マイク(演台用と司会用の2本以上)とBGM
- 記念撮影の背景(社名パネルなど)と、写真の使用範囲の同意
賞の名前の付け方は表彰の賞の名前、選考の基準は表彰の選考基準、推薦の集め方は表彰の推薦書にまとめています。受賞者席の札は席札・名札の作成ツール、席の配置は座席表の作成ツールで作れます。
受賞者への案内文と、賞状の受け取り方
受賞者が当日迷う理由の多くは、集合時刻と、壇上で何をするかを知らされていないことです。受賞の連絡とあわせて、当日の流れを書面で送ってください。
例文:受賞者への当日の案内(社内)
件名:【受賞のお知らせ】◯◯年度 社内表彰式のご案内
◯◯部 ◯◯ ◯◯さん
お疲れさまです。総務部の◯◯です。
このたび、◯◯さんが◯◯年度の「◯◯賞」に選ばれました。おめでとうございます。
表彰式を下記のとおり行いますので、ご出席をお願いします。
日時:◯月◯日(◯)◯:◯◯開式
集合:◯:◯◯までに、◯◯ホール前方の受賞者席へお越しください(流れと立ち位置を説明します)
当日の流れ:お名前を呼ばれたらご起立のうえ、壇上へお進みください。社長から賞状をお受け取りいただきます
スピーチ:受賞者を代表して、◯分程度のご挨拶をお願いしたいと考えています(別途ご相談します)
写真:式の様子を撮影し、社内報と社内ポータルに掲載します。掲載に差し支えがある場合はお知らせください
お手数ですが、出欠と、お名前の読み(ふりがな)を◯月◯日(◯)までにご返信ください。
ご不明な点は◯◯(内線◯◯◯◯)までお願いします。
例文:受賞者への案内(社外の授賞式)
件名:第◯回 ◯◯賞 授賞式のご案内(◯月◯日)
◯◯株式会社
◯◯ ◯◯様
このたびは第◯回◯◯賞のご受賞、誠におめでとうございます。◯◯賞事務局の◯◯でございます。
授賞式につきまして、下記のとおりご案内申し上げます。
日時:◯年◯月◯日(◯)◯:◯◯開式(受賞者の皆さまは◯:◯◯までにお越しください)
会場:◯◯ホテル ◯階「◯◯の間」
ご登壇:賞状と記念品の授与ののち、受賞者スピーチとして◯分程度のご挨拶をお願いいたします
ご同伴:ご関係者◯名さままでご招待いたします。お名前を事前にお知らせください
撮影と掲載:当日の写真は、当会のWebサイトと報告書に掲載いたします
ご出欠、ご同伴者のお名前、お名前の読みを、◯月◯日(◯)までにご返信いただけますでしょうか。
何とぞよろしくお願い申し上げます。
受賞者の動き方(賞状の受け取り方)
- 01名前を呼ばれたら「はい」と返事をして起立し、登壇口から壇上へ進む
- 02中央の目印の位置で授与者と向かい合い、一礼する
- 03賞状が読み上げられている間は、授与者のほうを向いて待つ
- 04差し出された賞状を両手で受け取り、受け取ったら一礼する
- 05客席側へ向き直り、賞状の文字が正面に見えるよう胸の高さで持って撮影に応じる
- 06降壇口から降り、受賞者席へ戻る
注意
受け取るときの手の出し方や、一歩下がるかどうかなどの細かな作法は、式や組織によって違います。リハーサルで全員の動きをそろえることのほうが大切です。手の出し方や渡す側の作法は表彰の並び順と賞状の渡し方に、受賞者の挨拶の例文は表彰式の挨拶 例文にまとめています。
進行用の式次第と時間の目安
進行用の式次第には、項目ごとの担当者と所要時間を書き込みます。規模と性格によって組み替えますが、骨格は共通です。次の型から不要な項目を削る形で設計してください。所要時間は設計の出発点として置いた目安なので、リハーサルの実測で置き換えてください。
| 順序 | 項目 | 所要の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 開会の辞 | 1分 | 司会が行う。開式の宣言 |
| 2 | 主催者挨拶 | 3〜5分 | 社長・代表。事前に時間を伝えておく |
| 3 | 来賓祝辞 | 3〜5分/人 | 対外表彰のみ。人数を絞る |
| 4 | 選考経過の報告 | 2〜3分 | 選考委員長または事務局。省略可 |
| 5 | 表彰・賞状授与 | 1件40〜60秒 | 件数×時間で積み上げる |
| 6 | 特別賞・特別表彰 | 1件60〜90秒 | 説明が長くなるため別枠 |
| 7 | 受賞者代表の謝辞 | 2〜3分 | 事前に依頼し、原稿を確認しておく |
| 8 | 記念撮影 | 5〜10分 | 全体撮影。個別は表彰中に済ませる |
| 9 | 閉会の辞 | 1分 | 次の案内(懇親会等)を含める |
Point
表彰件数が多い場合は、式次第の順序を変えてください。挨拶を先に全て済ませ、表彰を連続で行うほうが流れが途切れません。表彰の途中に挨拶を挟むと、その都度、登壇者の入れ替えが発生して遅れます。
規模別の構成
| 規模 | 推奨する構成 | 全体時間の目安 |
|---|---|---|
| 社内・少人数(〜10件) | 開会/挨拶/表彰/謝辞/閉会 | 20〜30分 |
| 社内・中規模(10件を超える) | 開会/挨拶/選考報告/表彰/代表謝辞/撮影/閉会 | 40〜60分 |
| 社内・大規模(件数が多い) | 挨拶を先に集約/表彰を連続実施/撮影は賞ごと | 60〜90分 |
| 対外表彰(授賞式) | 開会/主催者挨拶/来賓挨拶/選考報告/表彰/受賞者スピーチ/撮影/閉会 | 60〜120分 |
注意
式典の後に懇親会を行う場合、式典は予定より早く終わらせるのが鉄則です。押した分は懇親会の時間を削ることになり、参加者の不満につながります。式次第を組む段階で5分の余裕を持たせてください。
配布用の式次第の書き方(紙面の体裁、敬称、挨拶者の順番)は式次第の作り方・書き方に、来賓が複数いる場合の席と紹介の順は席次の決め方にまとめています。
司会台本の全文(コピー用)
社内表彰式の司会が、開会から閉会までに読むセリフの全文です。◯◯を差し替えればそのまま使えます。登壇者の動きや照明・音響への合図を入れた版は、次の「進行台本(合図つき)」に掲載しています。
開会
司会:皆さま、お待たせいたしました。定刻となりましたので、ただいまより◯◯年度 ◯◯株式会社 社内表彰式を開催いたします。
司会:本日司会を務めます、◯◯部の◯◯と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
司会:開式に先立ちまして、お願いがございます。携帯電話は、マナーモードに設定いただきますようお願いいたします。また、本日の式の様子は社内報への掲載のため撮影いたします。あらかじめご了承ください。
主催者挨拶
司会:はじめに、代表取締役社長 ◯◯よりご挨拶を申し上げます。社長、よろしくお願いいたします。
(挨拶)
司会:ありがとうございました。
来賓祝辞の紹介(来賓を招く場合)
司会:続きまして、ご来賓の方からご祝辞を頂戴いたします。◯◯株式会社 代表取締役 ◯◯ ◯◯様、よろしくお願いいたします。
(祝辞)
司会:◯◯様、温かいお言葉をありがとうございました。
(来賓が複数のとき:祝辞は代表の方1名にお願いし、ほかの方はお名前のみご紹介する)
司会:ここで、本日ご臨席いただいておりますご来賓の皆さまをご紹介いたします。お名前をお呼びいたしますので、恐れ入りますが、その場でご起立いただけますでしょうか。
選考経過の報告
司会:続きまして、選考委員長の◯◯より、選考の経過についてご報告いたします。
(報告)
司会:ありがとうございました。
表彰(呼名と功績の紹介)
司会:それでは、表彰に移ります。授与は社長の◯◯が行います。
司会:お名前をお呼びいたしますので、お呼びした方はご起立のうえ、壇上へお進みください。
司会:はじめに、新人賞の表彰です。
司会:◯◯部、◯◯ ◯◯さん。
(受賞者が壇上中央に着いてから)
司会:◯◯さんは、入社一年目ながら◯◯の業務改善に取り組み、部署全体の作業の進め方を見直すきっかけをつくりました。
(賞状の読み上げ・授与)
司会:おめでとうございます。皆さま、あらためて大きな拍手をお願いいたします。
司会:続きまして、最優秀賞の表彰です。今年度の最優秀賞は、◯◯部、◯◯ ◯◯さんです。
同じ賞で複数名を表彰するとき
司会:優秀賞は、◯名の方が受賞されました。お名前をお呼びいたしますので、呼ばれた方から順に壇上へお進みください。
司会:◯◯部、◯◯ ◯◯さん。◯◯部、◯◯ ◯◯さん。◯◯部、◯◯ ◯◯さん。
(全員が並んでから)
司会:賞状は、◯◯さんの分を読み上げ、ほかの方には以下同文として、順にお渡しいたします。
チーム表彰のとき
司会:チーム賞は、◯◯プロジェクトチームの皆さんです。チームの皆さんは壇上へお進みください。賞状は、代表の◯◯さんにお受け取りいただきます。
司会:◯◯プロジェクトチームは、部署をまたいだ◯名のメンバーで、◯◯の立ち上げを予定どおりに完了させました。
結果をその場で発表するとき
司会:それでは、いよいよ今年度の最優秀賞の発表です。受賞者は、この場で初めてお伝えいたします。
司会:プレゼンターは、代表取締役社長の◯◯です。社長、お願いいたします。
(社長が封筒を開け、受賞者名を読み上げる)
司会:おめでとうございます。◯◯部、◯◯ ◯◯さん、壇上へお進みください。皆さま、大きな拍手でお迎えください。
注意
受賞者を当日まで伏せる場合でも、候補者には出席だけを依頼しておくと、欠席で発表が空振りになるのを防げます。読み上げる名前とふりがなは、封筒の中の紙にも書いておいてください。
受賞者代表の謝辞
司会:ここで、受賞者を代表いたしまして、最優秀賞を受賞されました◯◯ ◯◯さんより、ご挨拶を頂戴いたします。◯◯さん、よろしくお願いいたします。
(謝辞)
司会:◯◯さん、ありがとうございました。
記念撮影
司会:それでは、記念撮影に移ります。受賞者の皆さまは、賞状をお持ちのうえ、壇上前方へお集まりください。社長もご一緒にお願いいたします。
司会:前列の方は椅子にご着席、後列の方はご起立のままでお願いいたします。
(撮影)
司会:ありがとうございました。皆さま、お席へお戻りください。
閉会
司会:受賞された皆さま、あらためておめでとうございます。皆さまの取り組みは、社内の多くの仲間の励みになることと思います。
司会:以上をもちまして、◯◯年度 社内表彰式を終了いたします。皆さま、ご協力ありがとうございました。
司会:このあと◯時より、◯◯にて懇親会を予定しております。ご参加の方は、◯◯へお移りください。
そのまま懇親会の乾杯へつなぐとき
司会:以上をもちまして、表彰式を終了いたします。このまま懇親会に移ります。
司会:お飲み物をお手元にご用意ください。……皆さま、お手元に行き渡りましたでしょうか。
司会:それでは、乾杯のご発声を、取締役の◯◯にお願いいたします。◯◯さん、よろしくお願いいたします。
(乾杯)
司会:ありがとうございました。しばらくの間、ご歓談をお楽しみください。
乾杯の挨拶を頼まれた人向けの文例は乾杯の挨拶にまとめています。
社外の方を招く式で言い換える箇所
| 場面 | 社内の式 | 社外の方を招く式 |
|---|---|---|
| 受賞者の呼名 | 「◯◯部、◯◯ ◯◯さん」 | 「◯◯株式会社、◯◯ ◯◯様」 |
| 自社の代表の紹介 | 「社長の◯◯よりご挨拶を申し上げます」 | 「主催者を代表いたしまして、◯◯株式会社 代表取締役社長 ◯◯よりご挨拶を申し上げます」 |
| 登壇のお願い | 「壇上へお進みください」 | 「恐れ入りますが、壇上へお進みいただけますでしょうか」 |
| 受賞者のスピーチ | 「ご挨拶をお願いします」 | 「受賞のお言葉を頂戴したく存じます」 |
| 閉会 | 「ご協力ありがとうございました」 | 「本日はご多用のところ、ご臨席を賜り誠にありがとうございました」 |
自社の人は社外の方の前では呼び捨て(役職名+名前)で紹介し、社外の方には「様」を付けます。
場面別の言い回し
| 場面 | 司会の言い回し |
|---|---|
| 受賞者が欠席・代理で受け取る | 「◯◯さんは本日、所用により欠席のため、◯◯部長の◯◯さんに代理でお受け取りいただきます」 |
| 呼名しても受賞者が出てこない | 「◯◯さん、いらっしゃいますでしょうか。……恐れ入りますが、先に次の表彰へ進ませていただきます」 |
| 拍手を促す | 「皆さま、温かい拍手をお願いいたします」 |
| 拍手を収める | 「ありがとうございます。それでは、続いての表彰に移ります」 |
| 時間が押している | 「ここからは、功績のご紹介を短くしてお読みいたします」 |
| 祝電・メッセージの紹介 | 「ここで、本日お越しになれなかった◯◯様より、お祝いのメッセージを頂戴しておりますので、ご紹介いたします」 |
| マイクが入らない | 「失礼いたしました。マイクを替えますので、少々お待ちください」 |
| 名前を読み間違えた | 「大変失礼いたしました。あらためまして、◯◯ ◯◯さんです」 |
Point
司会台本で最も大事なのは受賞者全員の氏名のふりがなです。名簿から写すときに、部署名・役職・名前の読みを本人か上長に確認してください。功績の紹介文の作り方は表彰コメントの例文、司会の決まり文句は司会のつなぎ言葉と言い回しにまとめています。
進行台本(タイムコード・合図つき)
当日、裏方と共有する台本には、司会の読み上げ文だけでなく登壇者の動きと、裏方への合図を併記します。読み上げ文だけの台本は、照明・音響・撮影の担当が動くきっかけをつかめません。
開式30分前に司会が確かめること
- マイクの電源・予備の電池・予備のマイクの置き場所
- 受賞者全員の出欠と、代理で受け取る人の名前
- 受賞者名のふりがなを、台本と名簿で照合したか
- 賞状の順番が台本の呼名の順と一致しているか
- BGMと投影スライドを出す担当者との合図(手を挙げる・インカムなど)
- 司会台から時計が見えるか、残り時間を知らせる担当は誰か
開会から主催者挨拶まで
【14:00:00】<開演ベル/照明フル>
司会:お待たせいたしました。ただいまより、2026年度 ◯◯社 年間表彰式を開催いたします。本日司会を務めます、総務部の◯◯です。どうぞよろしくお願いいたします。
司会:はじめに、代表取締役社長 ◯◯よりご挨拶を申し上げます。社長、よろしくお願いいたします。
<社長 上手より登壇/BGMフェードアウト>
【14:01:30〜14:06:00】社長挨拶(5分)
<終了後 社長 上手より降壇/拍手>
司会:ありがとうございました。
表彰パートの読み上げ
【14:08:00】司会:続きまして、表彰に移ります。お名前をお呼びいたしますので、お呼びしたらご起立のうえ、壇上へお進みください。
司会:最優秀営業賞。西日本営業部 ◯◯ ◯◯さん。
<受賞者 下手より登壇/賞状は上手のスタッフから社長へ手渡し>
司会:(受賞者が壇上中央に到着してから)西日本営業部 ◯◯ ◯◯さんは、2026年度において年間目標に対し◯◯%を達成し、新規顧客◯社の開拓に貢献されました。
<社長 賞状を読み上げ(約20秒)→ 授与 → 握手 → 正面を向く>
<カメラマン 正面より撮影(2カット)>
司会:ありがとうございました。
<受賞者 上手より降壇/次の受賞者は下手袖で待機>
Point
受賞者の功績説明は、本人が壇上中央に到着してから読んでください。呼名と同時に読み始めると、移動の音や拍手で聞こえません。呼名 → 移動(拍手)→ 功績説明 → 授与、の順が最も収まりが良くなります。
受賞者謝辞と閉会
【14:42:00】司会:ここで、受賞者を代表いたしまして、最優秀営業賞を受賞されました ◯◯ ◯◯さんより、ご挨拶を頂戴いたします。◯◯さん、よろしくお願いいたします。
<受賞者 下手より登壇/マイクは演台のものを使用>
【14:42:30〜14:45:00】謝辞(2分30秒)
<受賞者 上手より降壇>
司会:ありがとうございました。
司会:それでは、記念撮影に移ります。受賞者の皆さまは、壇上前方へお集まりください。前列は椅子にご着席、後列はご起立でお願いいたします。
<スタッフ 前列の椅子を配置/カメラマン 位置確認>
【14:45:00〜14:52:00】記念撮影
司会:ありがとうございました。以上をもちまして、2026年度 ◯◯社 年間表彰式を終了いたします。
司会:このあと、15時より同じ会場にて懇親会を予定しております。準備のため、恐れ入りますが一度ロビーへお移りください。15時の開場までしばらくお待ちください。
<照明 明転/BGMイン>
閉会で司会が述べる「以上をもちまして」の言い回しや、閉会の言葉を役員に頼む場合の例文は閉会の言葉 例文にあります。
注意
台本には秒単位のタイムコードを入れてください。「14:08頃」ではなく「14:08:00」と書くと、進行中に遅れが何分出ているかを即座に判断できます。進行表と台本の作り方全般は進行表(キューシート)の作り方を参照してください。
賞状の文面と読み上げ方
賞状の基本構成
- 01表題:「賞状」「表彰状」「感謝状」など。中央上部に大きく
- 02受賞者名:所属と氏名。氏名は最も大きく書く
- 03本文:功績の内容と、それを称える旨。句読点は打たないのが慣例
- 04日付:授与日。和暦か西暦かは組織の慣例に従う
- 05授与者:組織名と代表者の役職・氏名。押印
賞状の文面例
表彰状
西日本営業部
◯◯ ◯◯ 殿
あなたは 二〇二六年度において
優れた営業成績を収め
新規顧客の開拓に多大なる貢献をされました
その功績は誠に顕著であり
他の模範とするところです
よって ここに表彰いたします
二〇二七年三月三十一日
株式会社◯◯
代表取締役社長 ◯◯ ◯◯
感謝状の文面例(社外向け)
感謝状
株式会社◯◯
代表取締役 ◯◯ ◯◯ 様
貴社におかれましては 長年にわたり
弊社事業に格別のご協力を賜りました
その多大なるご尽力に対し
深く感謝の意を表します
二〇二七年三月三十一日
株式会社◯◯
代表取締役社長 ◯◯ ◯◯
Point
賞状の本文には句読点を打たないのが慣例とされています。理由は「区切りをつけない」という縁起の意味合いと説明されることが多いものの、決まった定めがあるわけではありません。改行と字間で読みやすさを確保してください。また「殿」「様」の使い分けは組織の慣例に従います。社外の方に宛てる感謝状では「様」を選ぶ組織もあるため、上の例では「様」としています。
読み上げ方の型
| 方式 | 読み方 | 所要 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 全文読み上げ | 表題から日付、授与者名まで全て読む | 40〜60秒 | 件数が少ない、格式を重んじる式典 |
| 本文のみ読み上げ | 受賞者名と本文を読み、日付以降は省略 | 20〜30秒 | 社内表彰の標準 |
| 主文のみ | 「〜よって ここに表彰いたします」のみ | 10秒 | 件数が多い場合 |
| 以下同文 | 1人目だけ全文、2人目以降は「以下同文」 | 5秒 | 同一賞で複数名いる場合 |
賞状の文面をほかの場面の文例から選ぶなら表彰状・感謝状の文例を参照してください。
注意
「以下同文」を使う場合、1人目には必ず全文を読んでください。いきなり省略すると、受賞者に敬意が伝わりません。また、同じ賞でも功績が異なる場合は「以下同文」を使わず、それぞれ読み上げてください。
読み上げのコツ
- 氏名は一拍置いてから、ゆっくり:最も大事な部分です。読み違いは致命的なので、事前にふりがなを台本に振ってください
- 読み上げながら賞状を差し出さない:読み終えてから両手で授与します
- 受賞者の目を見る:紙だけを見て読むと、儀礼的な印象になります
- マイクの位置:賞状で口元が隠れると音が拾えません。演台マイクの高さを事前に調整してください
登壇動線と記念撮影の設計
表彰式の時間が押す最大の要因は動線です。登壇と降壇を別の経路にするだけで、受賞者同士のすれ違いによる停滞を減らせます。
動線の基本設計
- 01
入退場を別ルートにする
下手(客席から見て左)から登壇し、上手から降壇する一方通行にします。同じ階段を往復すると、次の受賞者とすれ違って停滞します。
- 02
次の受賞者を袖で待機させる
呼名の1つ前の受賞者が降壇する時点で、次の受賞者を袖に移動させます。誘導スタッフを袖に1名配置してください。
- 03
立ち位置に目印を付ける
受賞者、授与者、カメラマンの立ち位置を床にバミリ(目印のテープ)で示します。位置が決まらないと撮影がやり直しになります。
- 04
賞状の受け渡し順を決める
賞状は授与者の手元に事前に積まず、スタッフが1枚ずつ上手から手渡すほうが確実です。順番の取り違えを防げます。
- 05
降壇後の着席位置を決める
受賞者が元の席に戻ると、客席内の移動が発生します。前方に受賞者席を確保し、そこへ戻す設計が効率的です。
賞状授与の立ち位置と配置図
賞状授与で迷うのは、誰がどこに立ち、どちらを向くかです。客席から見た壇上の配置を、次のように決めておくと当日の迷いがなくなります。
| 客席から見て | 下手(左) | 中央 | 上手(右) |
|---|---|---|---|
| 壇上の奥 | 次の受賞者の待機位置(袖) | 社名パネル・バックドロップ | 介添えのスタッフと賞状の置き台 |
| 壇上の中ほど | 受賞者の登壇口 | 授与者(客席を向いて立つ)。演台はその横 | 受賞者の降壇口 |
| 壇上の前寄り | — | 受賞者の立ち位置(授与者と向かい合う)。床に目印 | — |
| 客席の最前 | 受賞者席(降壇後に戻る) | カメラマンの位置(正面) | 司会台 |
- 01受賞者は下手から登壇し、中央の目印で授与者と向かい合って立つ
- 02介添えのスタッフが上手から賞状を授与者に手渡す
- 03授与者が賞状を読み上げ、両手で差し出す。受賞者は両手で受け取り、一礼する
- 04受賞者が客席側へ向き直り、賞状を胸の高さで正面に向けて持つ。ここで撮影する
- 05撮影が済んだら上手から降壇し、前方の受賞者席へ戻る
注意
介添えの作法や、式典での国旗・胸章の位置で迷う点は式典の作法に、会場全体の図の描き方は会場レイアウトの作り方にまとめています。
記念撮影の段取り
| 方式 | 進め方 | 所要 | 利点と難点 |
|---|---|---|---|
| 個別撮影(授与の都度) | 授与の直後、その場で2カット撮る | 1件あたり10〜15秒 | 受賞者ごとの写真が残る/全体が長くなる |
| 賞ごとの集合 | 同じ賞の受賞者をまとめて登壇させ、一度に撮る | 1賞あたり60〜90秒 | 件数が多い場合に有効/個別写真は残らない |
| 終了後にまとめて | 式終了後、受賞者全員で1枚 | 5〜10分 | 式が短く済む/人が散って集まらないリスク |
| 併用 | 授与時に個別1カット+終了後に全体1枚 | 式中10秒+最後5分 | 個別と全体の両方が残り、写真の用途が広い |
Point
終了後にまとめて撮影する場合、閉会の辞の前に撮影を行ってください。「閉会後に撮影します」と案内しても、人は帰り始めます。式次第の中に撮影を組み込むのが確実です。
撮影で決めておくこと
- カメラマンの立ち位置(正面/上手/下手)と、動いてよい範囲
- 1件あたりのカット数(多すぎると進行が止まる)
- 受賞者と授与者の立ち位置(賞状が正面から見える角度に)
- 賞状の持ち方(両手で胸の高さ、文字が正面を向くように)
- 背景(社名パネル、バックドロップの位置と映り込み)
- フラッシュの可否(会場の規定と、他の撮影への影響)
- 写真の使用範囲(社内報、Webサイト、SNS)と本人の同意取得
- 受賞者への写真の提供方法と時期
注意
写真の使用範囲の同意は事前に取ってください。表彰式の写真を社外のサイトやSNSに掲載する場合、当日の口頭確認では後から問題になることがあります。案内文の段階で使用範囲を示し、同意の可否を確認する運用が安全です。
時間が押さない設計
表彰式は、押す要因が事前に分かっている数少ない式典です。対策を打てば押しません。
押す原因と対策
| 押す原因 | 発生する遅れ | 対策 |
|---|---|---|
| 受賞者の登壇・降壇の停滞 | 1件10〜20秒×件数 | 一方通行の動線、袖での事前待機、誘導スタッフ配置 |
| 挨拶が予定より長い | 1人あたり2〜5分 | 持ち時間を書面で伝え、演台に残り時間の表示を置く |
| 撮影のやり直し | 1件10〜30秒 | バミリで立ち位置を固定、カット数を事前に決める |
| 賞状の取り違え・順番違い | 1件30秒〜1分 | スタッフが1枚ずつ手渡す、事前に順番を2人で照合 |
| 受賞者の欠席への対応 | 1件20〜40秒 | 代理受領者を事前に決め、台本に反映しておく |
| 拍手の待ち時間 | 1件5〜10秒 | 司会が拍手を止めるタイミングを台本に書く |
時間の積み上げ方
- 01表彰1件あたりの秒数を実測する:リハーサルで1件を通し、実際に何秒かかるか計る
- 02件数を掛ける:実測値×件数が表彰パートの時間
- 031.1倍する:本番は拍手や間で必ず伸びます
- 04挨拶は申告時間の1.2倍で計算する:「5分」と言われたら6分で組む
- 05全体に5分の余裕を足す:吸収できる緩衝を最後に置く
Point
リハーサルでは必ず表彰を3件以上通してください。1件だけ試すと、次の受賞者との入れ替わりで起きる遅れが見えません。連続で行ったときの詰まりこそが、本番で押す原因です。
押し始めたときの対応
- 読み上げを短縮する:全文読み上げから本文のみへ、あるいは「以下同文」へ切り替える
- 功績説明を削る:司会の説明文を1文に縮める。事前に短縮版を台本に併記しておく
- 撮影のカット数を減らす:2カットを1カットに
- 来賓挨拶は削れない:ここを削ると失礼にあたるため、他で吸収する
注意
削ってよい箇所を事前に決め、台本に印を付けておいてください。本番で司会が判断するのは難しく、事務局が「Aプラン(通常)/Bプラン(短縮)」を用意して合図する形が確実です。
社内表彰と対外表彰の違い
| 観点 | 社内表彰 | 対外表彰(授賞式) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 動機づけ、行動の方向づけ、組織文化の共有 | 権威づけ、受賞者との関係構築、対外的な発信 |
| 参加者 | 社員。受賞者以外も多数 | 受賞者、選考委員、来賓、メディア |
| 来賓挨拶 | 入れないことが多い | 入れる場合は人数と順序に配慮が必要 |
| 選考経過の報告 | 簡略、または省略 | 公正さを示すために入れる |
| 受賞者スピーチ | 代表1名が短く | 受賞者ごとに1〜2分を割り当てることもある |
| 賞状の格式 | 社内の書式で統一 | 専用の用紙、表装、記念品を伴うことが多い |
| 撮影・広報 | 社内報、社内共有が中心 | プレスリリース、メディア対応、Web掲載 |
| 所要時間 | 20〜60分 | 60〜120分 |
| 式後 | 懇親会、通常業務へ復帰 | レセプション、個別取材、記念撮影 |
社内表彰で押さえること
- 選考基準を事前に公開する:基準が見えないと、受賞していない社員の納得感が下がります
- 受賞者以外に向けたメッセージを入れる:「どういう行動が評価されるのか」を全員に伝える場です
- 数字だけでなく過程も評価する:結果偏重だと、短期志向を助長します
- 受賞の場面を記録して共有する:参加できなかった社員にも届ける
対外表彰で押さえること
- 来賓の席次と紹介順:役職、組織の格、来場順など、判断基準を事務局で統一する
- 選考の公正さを説明する:選考委員の氏名、選考プロセス、応募数を明示する
- 受賞者への事前連絡:スピーチの有無、持ち時間、当日の集合時刻、写真の使用範囲
- メディア対応の枠を取る:式後の取材時間を式次第に組み込んでおく
- 欠席時の代理受領:受賞者が欠席する可能性を前提に、代理の扱いを決めておく
Point
対外表彰では受賞者への事前説明が最も重要です。スピーチがあると知らずに来場すると、受賞者は壇上で困ってしまいます。持ち時間、話してほしい内容、当日の流れを、書面で1週間前までに送ってください。
司会の台本づくりの作法はイベントMC台本の作り方を、当日の人員配置はイベントの人員体制を参照してください。
注意
対外表彰で規模が大きいときは、運営をイベント会社に任せる選択肢があります。 任せる範囲の決め方と会社の型の違いはイベント会社の選び方に、費用の内訳の読み方はイベント会社に頼む費用の相場にまとめています。
この記事の要点
- 式次第は開会・主催者挨拶(対外表彰では来賓祝辞)・表彰・謝辞・閉会が基本型。表彰件数が多いなら挨拶を先に集約する。
- 式次第は配布用(項目と登壇者名)と進行用(担当と時間)を分けて作る。改まった式は「一、」で並べる。
- 司会台本はセリフの全文を用意し、受賞者全員の氏名にふりがなを振る。欠席・代理受領の言い回しも事前に書いておく。
- 功績説明は受賞者が壇上中央に着いてから読む。呼名と同時だと拍手で聞こえない。
- 登壇と降壇を別ルートにする一方通行で、入れ替わりの停滞を減らす。
- 台本には秒単位のタイムコードと、裏方への合図を併記する。読み上げ文だけでは使えない。
- リハーサルで表彰を3件以上連続で通す。1件だけでは入れ替わりの遅れが見えない。
- 写真の使用範囲の同意は事前に取る。当日の口頭確認では後から問題になる。
- 準備は「賞と受賞者 → 受賞者への連絡 → 式次第と台本 → 賞状と会場 → リハーサル」の順に進める。
- 受賞者には集合時刻・壇上での動き・スピーチの有無・写真の掲載先を書面で伝え、氏名の読みを本人に確認する。
FAQ
よくある質問
開会の辞、主催者挨拶(社外の方を招く式では来賓祝辞も)、表彰、受賞者代表の謝辞、記念撮影、閉会の辞の順が基本です。表彰の件数が多いときは挨拶を前半にまとめ、表彰を途切れずに続けると流れが止まりません。
主催者が案内状で服装を指定するのが確実です。社内の式なら通常の勤務の服装、社外の方を招く授賞式ならスーツなど改まった服装を案内しておくと、受賞者が迷いません。受賞者は壇上で写真に残るため、前日までに服装の目安を伝えておいてください。立場ごとの選び方は式典の服装にまとめています。
入場中、受賞者の登壇と降壇の間、記念撮影、退場の4か所が入れどころです。挨拶・祝辞・功績の紹介の間は話が聞こえにくくなるため止めます。会場で音源を流すことも著作権法上の「演奏」に含まれるので、使える条件を確認してから選曲してください。
開会の宣言、主催者挨拶の紹介、表彰の開始の案内、受賞者の呼名と功績の紹介、受賞者代表の謝辞の紹介、記念撮影の案内、閉会の宣言と次の予定の案内が基本です。呼名のあとは受賞者が壇上中央に着いてから功績を読み、授与後に拍手を促します。このページの「司会台本の全文」を、◯◯を差し替えてそのまま使えます。
配布か投影をしておくと、来賓や受賞者が式の流れと自分の出番を把握でき、進行が安定します。社外の方を招く授賞式では、紙で配布しておくと丁寧です。配布用には項目と登壇者名だけを書き、時間や担当は進行用の式次第に分けて書きます。
全員の名前を続けて呼んで壇上に並んでもらい、代表の1人に賞状を全文で読み上げて授与したあと、「以下同文として授与いたします」と案内します。功績の内容がそれぞれ異なる場合は、以下同文にせず1人ずつ紹介します。
授与者は壇上中央で客席を向いて立ち、受賞者はその正面に授与者と向かい合って立ちます。賞状は上手に控えた介添えのスタッフが授与者へ手渡し、受賞者は受け取って一礼したら客席側へ向き直り、正面のカメラで撮影します。立ち位置は床の目印(バミリ)で示しておくと迷いません。
賞と受賞者を決める、受賞者に知らせて当日の流れを伝える、式次第と司会台本を作る、賞状と会場を整える、リハーサルをする、の5段階です。式全体の長さは、表彰1件あたりの時間を件数に掛けて見積もります。当日は登壇と降壇を別の経路にし、リハーサルで表彰を3件以上続けて通してから本番に臨みます。
決まった長さはなく、表彰の件数で決まります。このページの構成例では社内表彰で20〜60分、対外の授賞式で60〜120分を想定しています。表彰1件あたりの秒数をリハーサルで実測して件数を掛け、挨拶と撮影を加えて算出してください。式後に懇親会がある場合は、予定より早く終わる設計にするのが鉄則です。
慣例として句読点を打たないことが多く、「区切りをつけない」という意味合いと説明されます。読みやすさは改行で確保してください。表題、受賞者名、本文、日付、授与者名の順で構成し、氏名を最も大きく書きます。
1人目に全文を読み、2人目以降は「以下同文」とする方法があります。ただし1人目は必ず全文を読んでください。功績の内容が受賞者ごとに異なる場合は「以下同文」を使わず、本文のみを読む方式に切り替えるほうが適切です。
授与の都度に個別で1カット、式の最後に全体で1枚という併用にすると、個別と全体の両方の写真が残ります。まとめて撮る場合は、必ず閉会の辞の前に行ってください。閉会後に案内しても、人は帰り始めてしまいます。
代理受領者を事前に決め、台本に反映してください。上長や同じ部署のメンバーに代理で受け取ってもらう形にすると、本人へ渡すまでの流れが自然です。司会が「本日は◯◯が所用のため、◯◯が代理で受領いたします」と一言添えると、進行が自然になります。
賞の種類と選考の基準を決め、受賞者が決まったら本人と上長に知らせて、出席の可否・氏名の読み・スピーチの有無を確認します。そのうえで式次第と司会台本、賞状と記念品、会場の配置を整え、表彰を3件以上続けて通すリハーサルをして本番に臨みます。
集合時刻と場所、名前を呼ばれてから賞状を受け取るまでの動き、スピーチの有無と持ち時間、写真をどこに掲載するかの4点です。あわせて出欠と氏名の読みを返信してもらうと、司会台本の読み間違いを防げます。社外の授賞式では、同伴者の人数とお名前も確認します。
開式のことば、主催者挨拶、来賓紹介と来賓祝辞、被表彰者紹介、表彰状授与、被表彰者代表謝辞、閉式のことばが骨格です。国歌斉唱を入れるかどうかは主催者の慣例で決まるため、前年の式次第に合わせてください。
選考基準を事前に公開し、式の中で「どのような行動が評価されたか」を具体的に説明してください。結果の数字だけでなく、そこに至る過程を評価軸に含めることも有効です。表彰は受賞者を称える場であると同時に、全社員に行動の方向を示す場でもあります。