体験イベント
ワークショップ企画の作り方
手順7つと企画書の記入例
結論:ワークショップの企画は「終わったとき参加者の手元に何が残るか」を一文で決め、そこから参加者・型・時間・材料・人手を逆算して作ります。内容のアイデアから考え始めると、時間内に終わらない、誰に向けた会か分からない、といった失敗が起きやすくなります。このページでは、企画の手順7つ、そのまま書き写せる企画書の記入例(店舗・地域・子供向け・社内研修・オンライン)、タイトルと告知文の例、よくある失敗とチェックリストをまとめます。当日の進行や声かけはワークショップ運営の進め方に分けています。
結論
ワークショップの企画は①ゴール(持ち帰るもの)②参加者 ③型(作る・身につける・話し合う)④内容と定員 ⑤会場と道具 ⑥進行(時間配分)⑦集客と申込の順に決め、最後に振り返りの方法まで企画書に書いておきます。進行は導入→やり方の説明→手を動かす(話し合う)→見せ合う→まとめが基本で、説明を短く、手を動かす時間を長く取ります。
結論:企画の作り方を一枚で
- 01
ゴールを一文で決める
「◯◯な人が、◯◯を体験して、◯◯を持ち帰る」の形で書きます。主催者が得たいこと(店を知ってもらう、地域の交流、研修の成果)も並べて書きます。
- 02
参加者を具体的に決める
年齢、経験の有無、来やすい曜日と時間帯、一人で来るか家族で来るかを決めます。告知の手段と開催時間はここで決まります。
- 03
型を選ぶ
作品を作る型、技術を身につける型、話し合ってアイデアを出す型のどれにするかを決めます(次の表)。
- 04
内容と定員を決める
初めての人が時間内に終えられる難しさにします。定員は、講師と補助が目を配れる人数と、用意できる材料の数で決めます。
- 05
会場と道具を決める
下見をして、机の広さ・水道・電源・汚れてよいか・机と椅子を動かせるかを確かめます。材料は納期を確かめ、開催日から逆算して注文日を決めます。
- 06
進行を組んで試す
導入から片付けまでの流れを決め、主催者側で一度通しで試作・リハーサルをして、かかった時間を測ります。
- 07
集客・申込と振り返りを決める
告知の手段、申込方法、キャンセルの扱い、当日のアンケートと開催後の報告まで決めて企画書に書きます。
Point
迷ったら「全員が時間内に終えられるか」で判断してください。 完成しなかった・話し合いがまとまらなかった参加者は、内容がよくても満足しにくくなります。難しさは、初めての人が少し頑張れば届く程度にします。
ワークショップの3つの型と、企画で決めること
| 型 | 持ち帰るもの | 例 | 企画で先に決めること |
|---|---|---|---|
| 作る型 | 作品 | リース、アクセサリー、パン、木工、キャンドル | 完成までの工程の数、一人分の材料と予備、乾かす・焼くなどの待ち時間 |
| 身につける型 | 技術・やり方 | 包丁の使い方、スマホでの写真の撮り方、植物の育て方、応急手当の基本 | 家で一人でも再現できるか。手順を書いた紙を渡すか |
| 話し合う型 | 気づき・アイデア・つながり | 地域の困りごとを話し合う、防災マップを作る、商品の使い道を考える、社内の業務改善 | 問いの立て方、グループの分け方、結果を見える形で持ち帰る方法 |
一つの会で型を混ぜてもかまいません(例:防災グッズを作ってから、家の備えを話し合う)。その場合も、最後に何を持ち帰るかは一つに絞ると、時間配分がぶれません。
手順1・2:ゴールと参加者の決め方
ゴールの一文の例
- 初めて花に触れる大人が、季節の花でリースを作り、玄関に飾れる作品を持ち帰る。
- 小学生と保護者が、身近な材料で工作をして、夏休みの自由研究に使える作品と記録を持ち帰る。
- 町内に住む人が、まち歩きをしながら危ない場所を探し、自分の地域の防災マップを持ち帰る。
- 部署の違う社員が、業務の困りごとを出し合い、来月から試す改善案を持ち帰る。
- 店の常連の方が、商品の使い方を体験し、家で同じようにできる手順を持ち帰る。
参加者を決めるときに書き出すこと
| 項目 | 書くこと | 企画のどこに効くか |
|---|---|---|
| 年齢・家族構成 | 大人のみ/親子/子どものみ、対象学年 | 道具の安全、保護者同伴の要否、所要時間 |
| 経験 | 初めての人向けか、経験者向けか | 難しさ、説明の量 |
| 来やすい時間 | 平日の昼、平日の夜、土日の午前など | 開催日時、回数 |
| ふだんの困りごと | 参加者が日頃困っていること、できるようになりたいこと | テーマとタイトル |
| 情報の届き方 | 紙のチラシや回覧板が届きやすいか、SNSが届きやすいか | 告知の手段 |
企画案(テーマ)の出し方と例
テーマは、主催者の強み(店の商品、施設の設備、地域の資源、社内の課題)× 参加者の困りごとの組み合わせで考えると、ほかの会と比べられにくくなります。
| 主催者 | テーマの例 |
|---|---|
| 花屋・雑貨店 | 季節のリース、ハーバリウム、包装の仕方 |
| パン屋・飲食店・食品の店 | パン作り、だしのとり方、親子のおにぎり作り(食品を扱う場合は表示とアレルギーの確認が必要) |
| 家具・工務店・ホームセンター | 木工の小物作り、壁の補修、棚の取り付け |
| 町内会・自治体・公民館 | 防災マップ作り、まち歩きと地図作り、昔遊び、地域の困りごとの話し合い |
| 図書館・博物館・学校 | 本の帯作り、化石や標本の観察、自由研究の手伝い |
| 会社(社内) | 業務改善のアイデア出し、新しい事業の案出し、部署を越えた交流 |
話し合う型の会で、参加者からアイデアを出してもらう進め方はブレインストーミングのやり方にまとめています。
手順3〜5:開催方法・定員・会場と道具
| 決めること | 選択肢 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 屋内か屋外か | 屋内/屋外/まち歩きと屋内の組み合わせ | 屋外は天候の影響を受けます。雨の日の代わりの会場か、中止の判断の時刻を決めておきます |
| 対面かオンラインか | 対面/オンライン/両方 | オンラインは材料を事前に送るか、家にあるもので作れる内容にします(オンラインイベントの始め方) |
| 自分たちで運営するか、外部に頼むか | 自主運営/講師だけ招く/企画会社に依頼 | 講師を自分たちで務められるか、材料の手配と当日の補助に何人割けるかで決めます。講師を招く場合は、謝礼と材料費をどちらが持つかを先に決めます |
| 定員と回数 | 1回に多く入れる/少人数で回数を増やす | 講師と補助が全員の手元を見られる人数、机の数、材料の数のうち、いちばん少ないものに合わせます |
| グループの分け方 | 一人ずつ/ペア/小さなグループ | 話し合う型は、全員が発言できる人数に分けます。初対面どうしなら少人数から始めます |
道具・備品のチェックリスト
- 一人分の材料を数え、人数分に予備を足して手配した
- 材料ごとに納期を確かめ、開催日から逆算した注文日を書き出した
- 刃物・熱・小さな部品など、危ない道具の数と置き場所を決めた
- 話し合う型なら、付箋・太めのペン・模造紙・ホワイトボード・タイマーを用意した
- 見本(完成品と、工程ごとの途中の見本)を作った
- 持ち帰り用の袋や箱、汚れ防止のシートやエプロンを用意した
- 会場で借りるもの(机・椅子・電源・延長コード・水回り・ゴミ袋)を確認した
会場の下見で見る点は会場の下見チェック、費用の見積もりはイベント予算の立て方を参考にしてください。
手順6:時間配分の組み方と進行表の例
時間配分は導入は短く、手を動かす時間をいちばん長く、見せ合う時間は必ず残し、最後に予備の時間を置くのが基本です。具体的な長さは、主催者側の試作にかかった時間をもとに決めます。初めての参加者は試作した人より時間がかかる前提で見積もってください。
| 区切り | やること | 企画で決めておくこと |
|---|---|---|
| 導入 | 自己紹介、今日のゴール、完成品を見せる、安全のルール | 最初に見せる完成品、一言で言えるゴール |
| やり方の説明 | 工程ごとに区切って、やって見せる | 工程の数と、区切りごとの合図 |
| 手を動かす(話し合う) | 講師と補助が机を回り、遅れている人を手伝う | 早く終わった人向けの追加の作業 |
| 見せ合う・共有 | 完成品を並べる、一言ずつ話す、写真を撮る | 何を聞くか(持ち帰るものを言葉にしてもらう問い) |
| まとめと片付け | 持ち帰り方、次回や店の案内、アンケート | 片付けの手順、配る案内の紙 |
進行表の記入例(2時間の作る型)
13:00〜13:05 導入(講師紹介・完成品を見せる・はさみの扱い)
13:05〜13:15 工程①の説明と土台作り
13:15〜13:50 工程② 花を挿す(講師と補助が机を回る)
13:50〜14:20 工程③ 仕上げ・リボン(早く終わった人は小さな飾りを追加)
14:20〜14:35 見せ合い・写真撮影・一言ずつ感想
14:35〜14:45 持ち帰り方の説明・アンケート・次回の案内
14:45〜15:00 予備の時間・片付け
【押したときに削る順番】①予備の時間 ②仕上げの説明を短くする ③リボンを持ち帰りにする(見せ合いは残す)
注意
進行表は進行表作成ツールで、時刻を自動で計算しながら作れます。当日の声かけや役割分担はワークショップ運営の進め方にあります。主催者側で一度リハーサルをすると、時間の見積もりの甘さに当日より前に気づけます(リハーサルの進め方)。
企画書に書く項目と、場面別の記入例
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 目的 | 主催者がこのワークショップで得たいこと |
| ゴール | 参加者が持ち帰るもの(一文) |
| タイトル | 何を作る・何ができるようになるかが一目で分かる名前 |
| 対象と定員 | 年齢・経験・保護者同伴の要否、1回あたりの人数、回数 |
| 日時と所要時間 | 開催日、開始と終了の時刻、受付開始の時刻 |
| 会場 | 場所、机の広さ、水道・電源、汚れてよいか、雨の日の扱い |
| 内容と進行 | 導入から片付けまでの流れと時刻 |
| 材料・道具 | 一人分の材料、予備、主催者が用意するもの・参加者が持参するもの |
| 講師と運営の人手 | 講師、補助、受付、記録係(写真) |
| 参加費と申込 | 参加費(材料費を含むか)、申込方法、締切、キャンセルの扱い |
| 告知 | 使う手段と、告知を始める時期 |
| 安全 | 刃物・火・熱・アレルギーの扱い、けがの対応、保険 |
| 振り返り | 当日のアンケート、運営の反省会、開催後の報告 |
記入例1:店舗(花屋の大人向け)
ゴール:初めての方が季節の花でリースを作り、玄関に飾れる作品を持ち帰る
タイトル:はじめての方の、季節の花で作る小さなリース
対象と定員:大人(経験不問)/各回◯名、午前と午後の2回
会場:店舗奥の作業台(水道あり、床の汚れは養生シートで対応)
材料:土台・花材・リボンを一人分ずつ袋に分ける(予備◯セット)
人手:講師(店長)、補助◯名、受付・写真◯名
参加費と申込:◯円(材料費込み)/店頭とWebフォームで予約、材料手配のため◯日前以降の取り消しは材料費をいただく
告知:店頭のポスター、店のSNS、会計時に案内の紙を渡す
振り返り:アンケート(満足度・次に作りたいもの)、参加者のその後の来店を見る
記入例2:地域(町内会の防災ワークショップ)
ゴール:住民がまち歩きで危ない場所を探し、自分の地域の防災マップを持ち帰る
タイトル:歩いて作る、わが町の防災マップ
対象と定員:町内に住む方(子どもは保護者同伴)/グループに分けて実施
会場:集会所(雨の日はまち歩きをやめ、地図と写真で話し合う)
道具:町内の白地図、付箋、シール、ペン、筆記板
人手:全体の進行◯名、グループごとの進行役、まち歩きの安全係、記録係
参加費と申込:無料/回覧板と掲示板で案内、申込は電話と用紙
振り返り:完成した地図を集会所に掲示し、回覧板で開催の報告をする
記入例3:子供向け(夏休みの親子工作)
ゴール:小学生が身近な材料で工作をし、自由研究に使える作品と記録シートを持ち帰る
タイトル:夏休みの自由研究にも! 親子で作る◯◯
対象と定員:小学◯年生〜◯年生と保護者/各回◯組
安全:カッターは使わず、はさみは子ども用。小さな部品は低学年の回では使わない
持ち物:汚れてもよい服、持ち帰り用の袋
当日の受け渡し:保護者は同じ机で一緒に作業(待合スペースは設けない)
写真:撮影と掲載は申込時に保護者へ利用目的を示して同意を得る
振り返り:保護者アンケート、記録シートの使われ方を聞く
記入例4:社内研修(部署を越えたアイデア出し)
ゴール:参加者が業務の困りごとを出し合い、来月から試す改善案をグループごとに一つ持ち帰る
タイトル:明日の仕事を少し楽にするアイデア会議
対象と定員:各部署から参加(部署が混ざるようにグループを分ける)
進行:一人で書き出す→グループで出し合う→似た案をまとめて名前を付ける→試す案を一つ選ぶ→発表
道具:付箋、太めのペン、模造紙、タイマー
振り返り:一か月後に試した結果を共有する場を決めておく
記入例5:オンライン(材料を送る型)
ゴール:参加者が自宅で◯◯を作り、作品と作り方の紙を手元に残す
対象と定員:大人/講師が画面で全員の手元を確認できる人数
材料:申込の締切後に一人分をまとめて発送。届かなかった場合の連絡先を書く
進行:手元を映すカメラを講師側に用意。工程ごとに参加者に画面へ見せてもらう
申込:締切は発送にかかる日数から逆算して決める
企画書全体の書き方はイベント企画書の書き方にまとめています。施設や協賛先に出す場合は、目的の欄を相手の目的に合わせて書いてください。
子供向けワークショップの企画で気をつけること
- 対象年齢をはっきり書き、保護者同伴かどうかを決めた
- 刃物・熱・小さな部品など、年齢に合わない道具や材料を外した
- 汚れてもよい服装や、エプロンの持参を案内した
- 食べ物を扱う場合、材料とアレルギーの情報を申込時に伝えた(イベントで食品を出すときの表示)
- 集中が続かない子のための、早く終わる手順や休める場所を用意した
- 保護者が待つ場所と、子どもの受け渡しの方法を決めた
- 写真を撮る場合、保護者の同意の取り方を決めた(イベント写真のSNS掲載)
けがや事故への備えはイベント保険も確認してください。
手順7:集客と申込の設計
- 完成品の写真を告知の主役にする——何ができるかが一目で分かる
- 参加者に届く手段を選ぶ——下の表のように、参加者によって届きやすい手段が違う
- 定員と回数を決め、予約制にする——材料の数と、講師が見られる人数に合わせる
- キャンセルの扱いを決めておく——材料を先に用意するので、いつまでなら取り消せるかを書く
- 告知は余裕を持って始める——チラシの印刷や回覧板は、配り終わるまでに日数がかかる
- マルシェや地域の催しに出店する——通りがかりの人に体験してもらえる(マルシェの開催方法)
| 参加者 | 届きやすい告知の手段の例 |
|---|---|
| 店の既存のお客さま | 店頭のポスター、会計時に渡す案内、会員向けのメールやLINE(店舗イベントで集客する方法) |
| 地域の住民・高齢の方 | 回覧板、掲示板、公民館や施設に置くチラシ、地域の新聞 |
| 子育て中の家庭 | 学校や児童館で配る案内、地域の子育て情報サイト、施設のSNS |
| 若い世代・遠方の方 | SNS、イベントの告知サイト、地域の情報サイト |
| 社内 | 社内の掲示板やチャット、上司から部署への声かけ |
タイトルの例
- 【作る型】はじめての方の、季節の花で作る小さなリース
- 【作る型】木の香りの中で作る、自分だけの小さな棚
- 【身につける型】スマホで料理がおいしそうに撮れる写真教室
- 【身につける型】今日から包丁が怖くなくなる、野菜の切り方
- 【話し合う型】歩いて作る、わが町の防災マップ
- 【子供向け】夏休みの自由研究にも! 親子で作る◯◯
告知文の例
【店舗・大人向け】季節の花で作る、小さなリース。◯月◯日(日)◯時〜/◯時〜(各回◯名)。初めての方でも、講師がお手伝いしながら一緒に仕上げます。材料はすべてこちらでご用意します。作ったリースはそのままお持ち帰りいただけます。ご予約は◯◯から。
【子供向け】夏休みに、親子で◯◯を作ってみませんか。小学◯年生〜◯年生と保護者の方が対象です。はさみ以外の刃物は使いません。作品と、自由研究にまとめやすい記録シートをお持ち帰りいただけます。汚れてもよい服でお越しください。お申し込みは◯月◯日まで、◯◯へ。
【地域・話し合う型】◯◯町内会では、まちを歩きながら防災マップを作る会を開きます。どなたでも参加できます。歩いて気づいた危ない場所や、避難のときに役立つ場所を、みんなで地図にまとめます。雨の場合は集会所で、地図と写真を使って行います。参加の申し込みは回覧の用紙で◯月◯日までにお願いします。
【社内】部署を越えて、業務を少し楽にするアイデアを出し合う会を開きます。準備は要りません。日頃「ここが面倒だ」と感じていることを一つ思い浮かべてご参加ください。
申込フォームで名前や連絡先を集めるときは、あらかじめ利用目的を本人に明示します(個人情報保護法第21条第2項)。アレルギーなど健康に関する申し出を受ける場合は、取り扱いに特に注意が必要な情報に当たることがあります(アレルギーの申し出は要配慮個人情報か)。名簿と出欠は出欠表の作成ツールで管理できます。
振り返りの方法:参加者の一言と運営の反省会
| 誰の振り返りか | いつ・どう行うか | 企画書に書いておくこと |
|---|---|---|
| 参加者 | 会の最後に、持ち帰るものを一言で話してもらう・書いてもらう | 最後に聞く問い(例:「今日いちばん家で試したいことは?」) |
| 運営 | 当日のアンケートと、終了後の反省会 | アンケートの項目、反省会の日時、結果をまとめて送る相手(講師、手伝ってくれた人) |
アンケートの項目の例
- 全体の満足度(選択式)
- 難しさはちょうどよかったか(簡単すぎた/ちょうどよい/難しかった)
- 時間の長さはちょうどよかったか
- 次に参加してみたいテーマ
- このワークショップを何で知ったか(告知の手段の効果が分かる)
- 次回の案内を受け取ってよいか
開催後は、当日の写真と参加者の感想を短くまとめ、次回の申込案内と一緒に店頭や回覧板、SNSに出しておくと、次の回の告知を兼ねられます。写真を載せる場合は、撮影時に決めた同意の範囲を守ってください。アンケートの作り方はセミナーアンケートの作り方も参考になります。
よくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 原因 | 企画の段階での防ぎ方 |
|---|---|---|
| 時間内に完成しない人が多い | 試作した人の時間で見積もった | 初めての人に試してもらう。工程を減らすか、途中まで準備した材料を使う |
| 説明が長く、参加者が退屈する | 最初に全部の手順を説明した | 工程ごとに区切って、やって見せる |
| 早く終わった人の待ち時間ができる | 追加の作業を用意していない | 飾りの追加や、もう一つ作れる材料を用意する |
| 話し合いで一部の人だけが話す | いきなり全体で話し始めた | 最初に一人で考える時間を取り、順番に一人ずつ出してもらう |
| 申込が集まらない | 何ができるかが告知で伝わらない、参加者に届かない手段を使った | 完成品の写真をタイトルの近くに置く。参加者に届く手段を選ぶ |
| 当日の取り消しで材料が余る | キャンセルの扱いを決めていない | 取り消しの期限と、材料費の扱いを申込時に示す |
| 補助の人手が足りない | 受付・写真・片付けの人手を数えていない | 講師、補助、受付、記録を分けて人数を数える(イベントスタッフの人数と役割) |
企画が固まったかの最終チェック
- 参加者が持ち帰るものを一文で言える
- 対象(年齢・経験)と定員、回数が決まっている
- 主催者側で試作し、かかった時間を測った
- 進行表に区切りごとの時刻と、押したときに削る順番を書いた
- 一人分の材料と予備、取り寄せの日数を確認した
- 会場を下見し、水道・電源・机・汚れ・雨の日の扱いを確認した
- 講師、補助、受付、記録の担当が決まっている
- 参加費、申込方法、締切、キャンセルの扱いを告知に書いた
- 安全(刃物・火・熱・アレルギー・けが)の扱いを決めた
- アンケートと、開催後の報告の方法を決めた
この記事の要点
- 企画は参加者が持ち帰るものを一文で決め、そこから逆算する。
- 手順はゴール→参加者→型→内容と定員→会場と道具→進行→集客。最後に振り返りの方法まで書く。
- 最優先は全員が時間内に終えられること。試作で時間を測り、押したときに削る順番を決める。
- 子供向けは対象年齢・保護者同伴・道具の安全・アレルギー・写真の同意を先に決める。
- 告知は完成品の写真を主役にし、参加者に届く手段を選び、定員とキャンセルの扱いを書く。
FAQ
よくある質問
参加者が終わったときに何を持ち帰るか(作品・技術・気づき)を一文で決めることから始めます。そのあと参加者、型、内容と定員、会場と道具、進行、集客の順に決めると、途中で迷いにくくなります。
目的、ゴール、タイトル、対象と定員、日時と所要時間、会場、内容と進行、材料と道具、講師と運営の人手、参加費と申込、告知、安全、振り返りの方法です。このページに店舗・地域・子供向け・社内研修・オンラインの記入例があります。
導入、やり方の説明、手を動かす、見せ合う、まとめの順で組み、手を動かす時間をいちばん長く取ります。長さは主催者側の試作にかかった時間をもとに、初めての人は時間がかかる前提で決め、最後に予備の時間を残します。
対象年齢と保護者同伴の要否、年齢に合わない道具や材料を外すこと、汚れてもよい服装の案内、食べ物を扱う場合のアレルギー情報、保護者の待つ場所と子どもの受け渡し、写真撮影の同意です。
完成品の写真を告知の主役にし、参加者に届きやすい手段(店頭、回覧板、学校の配布物、SNSなど)を選びます。定員と回数を決めた予約制にし、キャンセルの扱いを告知に書いておきます。
主催者の強み(店の商品、施設の設備、地域の資源、社内の課題)と、参加者の困りごとを組み合わせて考えます。このページのテーマの例の表から、自分の立場に近いものを選んで変えてみてください。
講師を自分たちで務められ、材料の手配と当日の補助の人手も足りるなら自主運営で進められます。教えられる人がいない場合は講師だけを招き、企画から当日まで任せたい場合は企画会社に依頼します。講師を招くときは、謝礼と材料費の負担を先に決めておきます。