社内文書
社内文書のお知らせ例文18選
書き方・ひな形・回覧文
結論から書くと、社内のお知らせは「件名で用件を言い切る → 本文は数行 → 日時・場所・対象・期限・問い合わせ先は記書き」の順に書けば足ります。時候の挨拶や「お世話になっております」は要りません。すぐ使えるひな形を最初に置き、そのあとに場面別の例文18本(紙・メール・チャット)、よくある失敗、送る前のチェックリストを並べました。懇親会の案内は懇親会の案内文 例文、休業日のお知らせは年末年始の休業案内も参照してください。
結論
社内文書は①文書番号(あれば) ②発信日 ③宛先 ④発信者 ⑤件名 ⑥本文 ⑦記書き ⑧以上 ⑨担当者・問い合わせ先の順に書きます。本文は用件・お願い・締めの数行で十分です。一つの文書に用件は一つにします。
コピーして使えるひな形
◯◯の部分を書き換えれば、そのまま出せます。記書きの項目は、要らないものを消して使ってください。
総発第◯◯号
令和◯年◯月◯日
社員各位
◯◯部 部長 ◯◯◯◯
◯◯のお知らせ
◯◯のため、下記のとおり◯◯を行います。◯◯の方は、◯月◯日(◯)までに◯◯をお願いします。
記
1.日時:◯月◯日(◯)◯時〜◯時
2.場所:◯◯
3.対象:◯◯
4.お願いすること:◯◯
5.期限:◯月◯日(◯)
以上
担当:◯◯部 ◯◯(内線◯◯/メール◯◯)
| 要素 | 置く位置 | 書き方 |
|---|---|---|
| 文書番号 | 右上 | 社内で番号を振る決まりがある場合だけ |
| 発信日 | 右上(文書番号の下) | 提出日ではなく発信する日。和暦か西暦かは社内の決まりに合わせる |
| 宛先 | 左上 | 全員なら「社員各位」、部署なら「営業部各位」。「各位様」とはしない |
| 発信者 | 右(宛先の下の行) | 部署名・役職・氏名。責任者の名前で出す |
| 件名 | 中央 | 「◯◯のお知らせ」「◯◯について(お願い)」と、内容と性質を入れる |
| 本文 | 左寄せ | 用件から書く。数行に収める |
| 記書き | 「記」は中央、項目は左寄せ | 番号をつけて、日時・場所・対象・期限などを一行ずつ |
| 以上 | 右下 | 記書きの終わりを示す |
| 担当者 | 以上の下、右寄せ | 実際に問い合わせを受ける人と連絡先 |
記書きのくわしい書き方は「記」と「以上」の使い方、社内文書の書式全体は社内文書の基本フォーマットにまとめています。
社外文書・お知らせ以外の文書との違い
| 項目 | 社内文書 | 社外文書 |
|---|---|---|
| 前置き | 書かない。用件から | 頭語・時候の挨拶・感謝の言葉を書くことが多い |
| 敬語 | 「です・ます」で丁寧に。へりくだりすぎない | 尊敬語・謙譲語を正しく使い分ける |
| 宛名 | 「社員各位」「◯◯部各位」 | 会社名・部署名・役職・氏名+様 |
| 長さ | 短く。一目で用件が分かる長さ | 礼を尽くす分だけ長くなりやすい |
| 種類 | 目的 | 件名の例 |
|---|---|---|
| お知らせ・案内 | 決まったことを伝える。参加や対応を促すこともある | 健康診断実施のお知らせ |
| 通知 | 会社として決めたことを正式に伝える。従う前提 | 就業規則改定の通知 |
| 依頼・お願い | 相手に行動してもらう。期限が要る | アンケートご回答のお願い |
| 回覧 | 全員が読んだことを確認する | 【回覧】駐車場の利用方法の変更 |
| 報告 | 起きたこと・結果を伝える | ◯◯訓練の実施結果について |
紙・メール・掲示・チャットの使い分け
| 方法 | 向いている内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| メール | 全社への正式なお知らせ、添付がある連絡 | 件名に【重要】【要回答】など対応の種類を入れる |
| 社内チャット | 当日の変更、締切前のリマインド | 正式な内容はメールや掲示板へのリンクで示す |
| 掲示(掲示板・貼り紙) | パソコンを使わない職場、来客や共用部に関わること | 掲示期間を書き、終わったら外す |
| 紙の配布・回覧 | 押印やサインで確認を残したいもの | 回覧期限と戻し先を書く |
書き出しと締めの例文
書き出し
- 下記のとおり、◯◯を実施します。
- 標記の件について、下記のとおりお知らせします。
- ◯◯に伴い、◯◯を変更しますので、お知らせします。
- ◯◯について、皆さんのご協力をお願いします。
- ◯月◯日から、◯◯の手続きが変わります。
- ◯◯の方は、◯月◯日までに◯◯をお願いします。(対象者が限られるとき)
締め
- 業務ご多忙のところ恐縮ですが、ご協力をお願いします。
- ご不明な点は、◯◯部 ◯◯までお問い合わせください。
- 期限までに提出がない場合は、個別に連絡します。
- 内容に変更があった場合は、改めてお知らせします。
- ご理解とご協力をお願いします。
注意
社内文書は「です・ます」で書き、「させていただきます」を重ねるような過度な敬語は避けます。社長など目上の個人に出す文書は、宛名を役職と氏名にし、依頼の言葉を丁寧にします。
場面別のお知らせ 例文(紙・掲示)
【例文1】健康診断のお知らせ
件名:定期健康診断実施のお知らせ
今年度の定期健康診断を、下記のとおり実施します。対象の方は必ず受診してください。
記
1.日時:◯月◯日(◯)〜◯月◯日(◯)◯時〜◯時
2.場所:本社◯階 会議室
3.対象:全社員
4.持ち物:事前に配布する問診票
5.問い合わせ先:総務部 ◯◯(内線◯◯)
以上
【例文2】システム停止のお知らせ
件名:社内システム停止のお知らせ(◯月◯日)
保守作業のため、下記の時間帯は社内システムが使えません。作業前にデータの保存をお願いします。
記
日時:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(作業の状況により終了が前後することがあります)
対象:勤怠管理システム、経費精算システム
使えるもの:メール、社内チャット
問い合わせ先:情報システム部 ◯◯
以上
【例文3】オフィス移転のお知らせ
件名:本社移転と引越し作業についてのお知らせ
本社を下記のとおり移転します。移転に伴い、各部署で私物と書類の整理をお願いします。
記
新住所:◯◯
業務開始日:◯月◯日(◯)
梱包資材の配布:◯月◯日(◯)、各部署の担当者へ
荷物の搬出:◯月◯日(◯)までに、箱に部署名を書いて廊下へ
以上
【例文4】防災訓練のお知らせ
件名:防災訓練実施のお知らせ(全員参加)
災害時に落ち着いて避難できるよう、下記のとおり防災訓練を行います。来客対応中などで参加できない方は、事前に総務部へ連絡してください。
記
日時:◯月◯日(◯)◯時から(雨天決行)
内容:非常放送のあと、階段で◯◯へ避難、点呼
お願い:当日は避難経路の確認のため、通路に物を置かないでください
問い合わせ先:総務部 ◯◯
以上
【例文5】社内休業日のお知らせ
件名:◯月◯日(◯)全社休業日のお知らせ
下記の日は全社休業とします。取引先との予定がある方は、早めに日程の調整をお願いします。
記
休業日:◯月◯日(◯)
電話・メールの対応:◯月◯日(◯)から順次
緊急時の連絡先:◯◯部 ◯◯(携帯◯◯)
以上
【例文6】社内イベントのお知らせ
件名:社内運動会開催のお知らせ(出欠のご回答のお願い)
部署を越えた交流のため、社内運動会を開催します。ご家族の参加も歓迎します。
記
日時:◯月◯日(◯)◯時〜◯時
場所:◯◯運動公園 体育館
服装:動きやすい服装、室内用の運動靴
出欠:◯月◯日(◯)までに、総務部◯◯へ回答してください
以上
【例文7】福利厚生制度のお知らせ
件名:福利厚生サービス利用開始のお知らせ
◯月◯日から、社員とご家族が◯◯(スポーツ施設・宿泊施設など)を会員料金で使えるようになります。
記
対象:正社員・契約社員とその家族
利用方法:社内ポータルの「福利厚生」ページから会員登録
料金・使える施設:社内ポータルの「福利厚生」ページに掲載
問い合わせ先:人事部 ◯◯
以上
注意
福利厚生の対象者(雇用形態など)は、実際の社内規程どおりに書いてください。例文の「対象」は書き方の見本です。
【例文8】研修・勉強会のお知らせ
件名:情報セキュリティ研修のお知らせ(参加申込のお願い)
社内の情報管理のルールを確認するため、下記のとおり研修を行います。参加する日程を一つ選んで申し込んでください。
記
日程:①◯月◯日(◯)◯時〜 ②◯月◯日(◯)◯時〜(内容は同じ)
形式:本社◯階 会議室、またはオンライン
申込:◯月◯日(◯)までに、社内ポータルの申込フォームから
以上
【例文9】アンケートご協力のお願い
件名:働き方アンケートご回答のお願い(◯月◯日締切)
職場の環境をよくするため、全社員を対象にアンケートを行います。回答は無記名で、個人が特定される形では集計・公開しません。
記
回答方法:下記の回答フォームから(所要時間の目安:◯分)
締切:◯月◯日(◯)
問い合わせ先:人事部 ◯◯
以上
注意
無記名と書くなら、回答フォームの設定も本当に無記名にしてください。ハラスメントに関わる調査では、相談窓口もあわせて書いておくと回答しやすくなります。
【例文10】書類提出のお願い
件名:通勤経路届の提出のお願い(◯月◯日締切)
通勤手当の確認のため、全社員に通勤経路届の提出をお願いします。経路に変更がない方も提出してください。
記
提出物:通勤経路届(社内ポータルからダウンロード)
提出先:総務部 ◯◯
締切:◯月◯日(◯)
以上
【例文11】社内ルール変更のお知らせ
件名:会議室の予約ルール変更のお知らせ(◯月◯日から)
会議室の空予約が増えているため、◯月◯日から予約のルールを変更します。
記
変更点:予約時刻を過ぎても使われていない予約は、自動で取り消します
変更日:◯月◯日(◯)
問い合わせ先:総務部 ◯◯
以上
就業規則や社内規程そのものを変えるときは、お知らせとは別に、人事部・総務部が定めた手続きで周知します。
人事のお知らせ 例文
【例文12】人事異動のお知らせ
件名:人事異動のお知らせ
下記のとおり人事異動を行いますので、お知らせします。
記
発令日:令和◯年◯月◯日
氏名:◯◯◯◯
新所属:営業部 第二課 課長
旧所属:営業部 第一課
以上
【例文13】退職のお知らせ
件名:退職者のお知らせ
営業部の◯◯◯◯さんが、◯月◯日付で退職することになりました。最終出社日は◯月◯日です。担当業務は、◯◯さんが引き継ぎます。
【例文14】新しく入社した社員の紹介
件名:新入社員紹介のお知らせ
◯月◯日付で、下記の方が入社しました。慣れるまでの間、皆さんで声をかけてください。
記
氏名:◯◯◯◯
所属:マーケティング部
担当:◯◯
席:本社◯階 ◯◯部の島
以上
回覧文の書き方と例文
回覧は、紙やメールを部署内で順番に回して、全員が読んだことを確認するための方法です。先頭に「回覧」と書き、確認欄(押印・サイン・チェック)、回覧期限、最後の人の戻し先をつけます。
【例文15】回覧文
【回覧】
◯◯部 各位
来客用駐車場の利用方法の変更について
◯月◯日から、来客用駐車場は事前予約制に変わります。来客の予定がある方は、前日までに総務部へ予約をお願いします。
確認後、氏名欄に確認印を押して次の方へ回してください。最後の方は総務部◯◯へ戻してください。
回覧期限:◯月◯日(◯)
確認欄:◯◯ □ ◯◯ □ ◯◯ □
メールで回覧する場合は、件名に「【回覧】」と入れ、確認したら返信またはリアクションで知らせてもらう、と本文に書いておきます。
メール・チャットで送るお知らせ 例文
【例文16】メールで送る全社のお知らせ
件名:【要確認】◯月◯日 停電に伴う出社時の注意(総務部)
社員各位
総務部の◯◯です。
ビルの電気設備点検のため、◯月◯日(◯)◯時〜◯時は停電します。
・エレベーター、空調、照明が止まります
・パソコンは前日の退社時に電源を切ってください
・この時間帯に出社が必要な方は、◯月◯日までに総務部へ連絡してください
ご不明な点は総務部 ◯◯(内線◯◯)までお問い合わせください。
【例文17】締切前のリマインド
件名:【再送・締切◯日】通勤経路届の提出のお願い
社員各位
総務部の◯◯です。
◯月◯日にお送りした通勤経路届の提出期限が、◯月◯日(◯)です。本メールと行き違いで提出済みの方は、ご容赦ください。
提出先:総務部 ◯◯
【例文18】社内チャットで送る短い告知
【お知らせ】本日◯時〜◯時、◯階の会議室Aは清掃のため使えません。予約していた方には個別に連絡済みです。会議室Bは使えます。
全社員に一斉送信するときの宛先の注意は一斉メールとBCC、社内メール全般の型は業務連絡メールの書き方を参照してください。お詫びや報告の文書は始末書・顛末書で扱っています。
よくある失敗と直し方
| 失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 件名が「お知らせ」だけ | 開かれない・後で探せない | 「◯月◯日 健康診断のお知らせ」と中身と日付を入れる |
| 一つの文書に用件を二つ以上入れる | 二つ目以降が読まれない | 用件ごとに文書を分ける |
| 対象が書いていない | 全員が自分も関係あるのか迷って問い合わせる | 「対象:◯◯部の方」「該当者のみ」と明記 |
| 期限に曜日がない・「今週中」と書く | 読み手によって解釈が変わる | 「◯月◯日(◯)◯時まで」と書く |
| 問い合わせ先が発信者(部長)だけ | 部長に質問が集まる | 実務の担当者と内線・メールを書く |
| 本文に挨拶や経緯が長く続く | 用件が埋もれる | 経緯は一行、または記書きの後に回す |
| 過度な敬語 | 読みにくく、社内文書として浮く | 「です・ます」の丁寧語に整える |
送る前のチェックリスト
- 件名だけで、何の話か・自分が対象かが分かる
- 用件は一つだけになっている
- 日時に曜日があり、期限に時刻まで入っている
- 対象(全員・部署・該当者)を書いた
- 読んだ人がすることを、動詞で書いた(提出する・申し込む・受診する)
- 問い合わせ先に、担当者名と内線またはメールを書いた
- 宛先は「各位」で、「各位様」になっていない
- 記書きを使ったなら、最後に「以上」がある
- 日付・曜日・会議室名などの誤字を読み直した
- 全社一斉メールなら、BCCや配信リストの宛先を確認した
この記事の要点
- 社内文書は挨拶を省いて用件から。用件は一つの文書に一つ。
- 形式は発信日・宛先・発信者・件名・本文・記書き・以上・担当者。
- 日時・場所・対象・期限・問い合わせ先は記書きに番号つきで。
- 正式な内容はメール・掲示、当日の変更やリマインドはチャットと使い分ける。
- 回覧文は先頭に「回覧」、確認欄・回覧期限・戻し先をつける。
- 人事の通知に退職理由や本人の事情は書かない。
FAQ
よくある質問
「令和◯年◯月◯日/社員各位/総務部長 ◯◯◯◯/健康診断実施のお知らせ/今年度の定期健康診断を、下記のとおり実施します。記:日時・場所・対象・持ち物・問い合わせ先/以上」が基本形です。時候の挨拶は要りません。
「下記のとおり、◯◯を実施します」「標記の件について、下記のとおりお知らせします」「◯◯に伴い、◯◯を変更しますので、お知らせします」のように、用件から書き始めます。
要りません。社内文書は用件を早く正確に伝えるためのものなので、頭語や時候の挨拶、「お世話になっております」も省きます。
「各位」は「皆様」の意味を含むため、「様」はつけず「社員各位」「関係者各位」と書きます。
決まったことを伝えて参加や対応を促すものは「お知らせ」「ご案内」、会社として決めたことを正式に伝え、従うことが前提のものは「通知」とすることが多いです。社内で件名の決まりがあればそれに合わせます。
全社への正式な連絡や添付のある連絡はメール、パソコンを使わない職場や共用部に関わることは掲示、確認の記録を残したいものは紙の回覧が向いています。急ぎの変更は社内チャットで知らせ、正式な内容へのリンクを添えます。
先頭に「回覧」と書き、宛先、件名、用件を数行で書いたうえで、確認後に押印やサインをして次の人へ回すこと、最後の人の戻し先、回覧期限、確認欄をつけます。