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「ご留意ください」の意味と使い方
「ご注意ください」との違いとメール例文
「ご留意ください」は、「この点を心に留めて、気をつけておいてください」という意味の言葉です。集合時間・持ち物・締切・提出方法など、相手に忘れないでいてほしいことを伝えるときに、取引先にも上司にも使えます。そのまま使える一文は「当日は受付が混み合いますので、時間に余裕をもってお越しいただくようご留意ください。」。けがや事故など危険を知らせるときは「ご注意ください」のほうがはっきり伝わります。このページでは、違いの表、言い換え、場面別のメール例文、返事の仕方を並べました。
結論
「留意」は「留(とどめる)」+「意(こころ)」で、ある事柄を心に留めて気をつけることを表します。相手の動作なので「ご」を付けて「ご留意ください」とし、忘れてほしくない点・気をつけてほしい点を伝えるときに使います。
「ご留意」の意味と成り立ち
「留意」は、ある物事を心に留めておき、それに気を配ることを表す言葉です。ビジネスメールでは、「注意」が目の前の危険やミスを避けるために気をつける場面で使われることが多いのに対し、「留意」は頭の片隅に置いて、忘れずに気を配るという、やや穏やかな意味合いで使われることが多い言葉です。
ビジネスメールでは「ご留意ください」「ご留意のほどよろしくお願いいたします」「ご留意いただけますと幸いです」の形で、注意事項・条件・期限を伝えた直後に置くのが一般的です。
Point
「ご留意ください」は「覚えておいて、気をつけて」の両方を頼む言葉。知っておいてもらうだけなら「ご承知おきください」、危険だから避けてほしいなら「ご注意ください」が合います。
「ご留意」「ご注意」「ご承知おき」の違い
| 言葉 | 意味の中心 | 合う内容 | 例 |
|---|---|---|---|
| ご留意ください | 心に留めて気を配ってほしい | 期限・条件・体調・手順 | 提出は◯日までとなりますので、ご留意ください。 |
| ご注意ください | 危険やミスを避けてほしい | 事故・けが・詐欺・誤操作 | 足元が滑りやすくなっておりますので、ご注意ください。 |
| ご承知おきください | 前もって知っておいてほしい | 変更・休業・決定事項 | ◯日は休業となります。ご承知おきください。 |
注意
三つは意味が重なる部分もあり、入れ替えても通じることはあります。迷ったときは、相手に「気をつける行動」を求めるかどうかで選ぶと決めやすくなります。知らせるだけなら「ご承知おきください」です。
使える場面・使わないほうがよい場面
| 場面 | 「ご留意ください」 | 代わりに使う言葉 |
|---|---|---|
| 提出期限・申込締切を伝える | 使える | ― |
| 持ち物・服装・集合時間を伝える | 使える | ― |
| ファイル形式や送り先の指定を伝える | 使える | ― |
| 季節の変わり目に体調を気づかう | 使える(体調にご留意ください) | ご自愛ください |
| 足元・段差・機材など危険を知らせる | 弱く聞こえることがある | ご注意ください |
| 休業日などの事実を知らせるだけ | 合わなくはないが硬い | ご承知おきください |
| 相手のミスを指摘する | 遠回しすぎて伝わらないことがある | 具体的に修正点を書く |
注意
上司や取引先にも使える言葉です。「ください」の言い切りが強く感じられるときは、「ご留意いただけますと幸いです」「ご留意のほど、よろしくお願いいたします」にするとやわらかくなります。
言い換え一覧(丁寧さの段階つき)
| 言い方 | 丁寧さ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| ご留意くださいますよう、お願い申し上げます | 最も改まった言い方 | お客様向けの案内文、正式な通知 |
| ご留意のほど、よろしくお願いいたします | 改まった言い方 | 取引先への案内・注意事項 |
| ご留意いただけますと幸いです | 改まった言い方(やわらかい) | 目上の相手、お願いする立場が弱いとき |
| ご留意ください | 丁寧 | やり取りの多い取引先、社内通知 |
| お気をつけください | 丁寧(やわらかい) | 体調・天候・移動など身の回りのこと |
| お忘れのないようお願いいたします | 丁寧 | 持ち物・締切 |
| 気をつけてください | 標準 | 社内の同僚・後輩 |
「ご留意ください」を使うときは、何に気をつけてほしいのかをすぐ前に具体的に書きます。「下記の点にご留意ください」と書いたら、その下に箇条書きで項目を並べると読み落とされにくくなります。
場面別のメール例文
取引先に提出期限を伝える
件名:【ご案内】◯◯申込書のご提出について
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の申込書をお送りいたします。
ご記入のうえ、◯月◯日(◯)までにご返送ください。
期限を過ぎますと、今回の受付には間に合わなくなります。
恐れ入りますが、ご留意のほどよろしくお願いいたします。
イベント参加者に当日の注意点を伝える
件名:【◯月◯日開催】◯◯セミナー 当日のご案内
◯◯様
このたびは◯◯セミナーにお申し込みいただき、ありがとうございます。
当日について、下記の点にご留意ください。
・受付開始:◯時◯分(開始の直前は受付が混み合います)
・持ち物:本メールの画面またはお名刺
・会場内は飲食をご遠慮いただいております
皆さまのお越しをお待ちしております。
ファイルの送り方を指定する
件名:◯◯原稿データのご提出方法について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
原稿データは、下記の共有フォルダにアップロードをお願いいたします。
メールへの添付では受け取れない形式がございますので、ご留意いただけますと幸いです。
・共有フォルダ:◯◯
・ファイル名:「会社名_原稿_日付」の形でお願いいたします
上司に会議の変更点を伝える(社内)
件名:◯日の定例会議について(場所変更)
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯月◯日(◯)の定例会議は、◯階の第◯会議室に場所が変わりました。
開始時刻は変わりません。
念のためご留意いただけますと幸いです。
来訪する相手に天候を気づかう(言い換えの例)
件名:Re:◯日のご来訪について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯日のご来訪、承知いたしました。お待ちしております。
当日はこちらで雪の予報が出ておりますので、移動の際はどうぞお気をつけください。
電車の遅れなどがございましたら、お気軽にご連絡ください。
社内に情報の取り扱いを周知する
件名:【周知】顧客情報の取り扱いについて
各位
お疲れさまです。総務部の□□です。
顧客情報を含むファイルは、社外に送る前に必ずパスワードの設定または共有リンクの権限確認を行ってください。
私用のメールアドレスへの転送はできません。
日々の業務の中で、十分ご留意ください。
注意
けがや事故につながる内容は、遠回しにせず「ご注意ください」ではっきり書きます。来場者向けの案内文全体はリマインドメールの例文も参考にしてください。
よくある間違い
| 書きがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| ご留意してください | 「ご〜する」は自分の動作に使う形なので、相手へのお願いとしては不自然 | ご留意ください |
| ご留意なさってください | 誤りとまでは言えないが、まわりくどく感じる人もいる | ご留意ください |
| 何に気をつけるか書かずに「ご留意ください」だけ | 相手が何に気を配ればよいか分からない | 直前に項目を具体的に書く |
| (危険な作業の案内で)ご留意ください | 危険の重さが伝わりにくい | ご注意ください |
| ご留意の上、ご注意ください | 意味が重なり、くどく感じる人もいる | どちらか一つにする |
「ご留意ください」と言われたときの返事
返事は「承知いたしました。◯◯に気をつけます」のように、何を受け取ったかを一言添えると、相手は伝わったことが分かって安心します。「留意いたします」と返すこともできますが、やや硬い印象になります。
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
申込書のご提出期限について、ご案内いただきありがとうございます。
承知いたしました。◯月◯日(◯)までにご返送いたします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
この記事の要点
- 「ご留意ください」は心に留めて気をつけてほしいときの言葉。
- 危険を知らせるなら「ご注意ください」、知らせるだけなら「ご承知おきください」。
- 目上には「ご留意いただけますと幸いです」が使いやすい。
- 何に気をつけてほしいのかを直前に具体的に書く。
- 言われたら「承知いたしました」+気をつける点で返す。
FAQ
よくある質問
目上や取引先にも使える言葉です。言い切りの形が気になる場合は、「ご留意いただけますと幸いです」「ご留意のほど、よろしくお願いいたします」とすると、よりやわらかいお願いになります。
「ご注意ください」は、事故やミスなど危険を避けてほしいときに使います。「ご留意ください」は、期限や条件などを心に留めて気を配ってほしいときに使う、やや穏やかな言い方です。
「健康にご留意ください」「体調にはご留意ください」のように使えます。手紙やメールの結びなら「ご自愛ください」もよく使われます。
「承知いたしました」と受け取ったことを伝え、何に気をつけるかを一言添えます。「◯日までにお送りします」のように具体的に書くと、相手も安心します。
使えます。「ご留意ください」より事務的で、社内の通知や案内文で見かける形です。社外の相手には「ご留意のほど、よろしくお願いいたします」のほうがやわらかく聞こえます。