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「ご承知おきください」の意味と使い方
目上への言い方・言い換え・メール例文
「ご承知おきください」は「この件を前もって知っておいてください」という意味のお願いです。取引先や上司にも使えますが、「ご承知おきください。」と言い切ると通告のように受け取る人もいるため、目上には「ご承知おきくださいますようお願いいたします」の形にするのが無難です。そのまま使える一文は「◯月◯日は臨時休業となりますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。」。このページでは、場面別の一文、お含みおき・ご了承・ご留意との違い、言い換えの丁寧さ、メール例文、英語表現、送る前のチェックリストを並べました。
結論
「ご承知おき」は「承知(事情を知る・聞き入れる)」+「おく(前もってそうしておく)」に「ご」を付けた言い方で、相手にあらかじめ知っておいてほしい事実を伝えるときに使います。似た言葉の「お含みおき」は「含む(心の中に入れておく)」+「おく」で、事情を汲んで心に留めておいてほしいときに使います。
そのまま使える一文(場面別)
まずはコピーして使える一文です。日付や内容は◯の部分を差し替えてください。
| 場面 | そのまま使える一文 |
|---|---|
| 休業日を知らせる | ◯月◯日(◯)は臨時休業となります。あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。 |
| 営業時間の変更 | ◯月◯日より、受付時間を◯時までに変更いたします。ご承知おきいただけますと幸いです。 |
| 料金の改定 | ◯月◯日のお申し込み分より、新しい料金が適用となります。何卒ご承知おきください。 |
| 仕様・内容の変更 | ご依頼いただいた◯◯は、先方のご都合により内容が一部変更となりました。念のためご承知おきください。 |
| 締切を念押しする | お申し込みの締切は◯月◯日(◯)です。期限後は受付ができかねますので、ご承知おきください。 |
| 担当者の変更 | ◯月より、御社の担当は□□に代わります。ご承知おきくださいますようお願いいたします。 |
| 不在・休暇 | ◯月◯日から◯日まで休暇をいただきます。不在中は□□が対応いたしますので、ご承知おきください。 |
| 返信が遅れる見込み | 繁忙期のため、ご返信までにお時間をいただく場合がございます。何卒お含みおきください。 |
| 予定が変わる可能性 | 現時点の予定のため、今後変更となる可能性がございます。お含みおきいただけますと幸いです。 |
| キャンセル規定 | ご予約日の◯日前以降の取り消しは、キャンセル料が発生いたします。あらかじめご了承ください。 |
| 当日の注意事項 | 会場内は飲食禁止となっております。ご参加の際はご留意ください。 |
| 社内の共有 | ◯◯の申請方法が変わりました。詳細は添付のとおりです。ご承知おきください。 |
| 上司への報告 | ◯◯の件、納期が◯日に延びました。念のためご承知おきいただけますでしょうか。 |
| お客様向けの告知 | システム点検のため、◯月◯日の◯時から◯時まで、サービスをご利用いただけません。ご承知おきくださいますよう、お願い申し上げます。 |
注意
「キャンセル規定」「当日の注意事項」の行のように、受け入れてほしい条件なら「ご了承」、気を付けてほしいことなら「ご留意」のほうが合う場面もあります。違いは次の章で整理しています。
それぞれの意味と成り立ち
「承知」には、事情を知っていること、また依頼などを聞き入れることという意味があります。「ご承知おきください」はこれに「〜しておく」を付けた形で、「あとで困らないように、今のうちに知っておいてください」というお願いになります。変更・締切・注意事項など、事実として伝えておきたいことに合う言葉です。
「含む」には、表に出さずに心の中にとどめておくという意味があります。「お含みおきください」は「事情を分かったうえで、心に留めておいてください」というニュアンスで、こちらの都合や制約があり、相手に理解や配慮をお願いしたいときによく使われます。
Point
迷ったら「事実のお知らせ」なら「ご承知おき」、「事情を汲んでほしい」なら「お含みおき」。たとえば「◯日は休業します」は「ご承知おき」、「担当者が少ないため返信が遅れることがあります」は「お含みおき」が合います。
お含みおき・ご了承・ご留意・ご理解との違い
| 言葉 | 相手にしてほしいこと | 向いている内容 | 例 |
|---|---|---|---|
| ご承知おきください | 知っておいてもらう | 日程・料金・ルールなど決まった事実 | ◯月◯日より料金が改定となります。ご承知おきください。 |
| お含みおきください | 事情を汲んで心に留めてもらう | 遅れ・変更の見込みなど、こちらの都合 | お届けが遅れる場合がございます。お含みおきください。 |
| ご了承ください | 理解したうえで受け入れてもらう | キャンセル不可・制限など、相手に不便をかける条件 | 期限後の変更はできかねます。ご了承ください。 |
| ご留意ください | 気を付けてもらう | 注意事項・体調・安全 | 足元が滑りやすくなっております。ご留意ください。 |
| ご理解ください | 事情を分かってもらう | 方針・判断の背景 | 安全確保のための措置です。ご理解くださいますようお願いいたします。 |
注意
辞書的な意味が重なる部分もあり、入れ替えても通じることは少なくありません。迷ったら「知っておいて」=ご承知おき、「受け入れて」=ご了承、「気を付けて」=ご留意と覚えておくと選びやすくなります。「ご留意ください」の使い方は「ご留意ください」の意味と例文で詳しく扱っています。
使える場面・使わないほうがよい場面
| 場面 | 合う言葉 | ひとこと |
|---|---|---|
| 休業日・営業時間の変更を知らせる | ご承知おきください | 日付をはっきり書く |
| 料金・仕様・ルールの変更を知らせる | ご承知おきください | 変更前と変更後を並べる |
| 返信や納品が遅れる可能性を伝える | お含みおきください | 見込みの時期も添える |
| 予定が変わるかもしれないことを伝える | お含みおきください | 決まり次第連絡すると書く |
| 相手に対応・返事を求める | 合わない | ご対応をお願いいたします |
| こちらのミスで迷惑をかけた | 合わない | お詫びの言葉を先に(ご容赦ください等) |
注意
「ご承知おきください」は知っておいてほしいだけのときの言葉です。相手に何かをしてもらう必要があるときは、してほしいことと期限を別に書きます。また、こちらの不手際を「ご承知おきください」で済ませると、失礼と受け取る人もいます。お詫びが必要な場面は「ご容赦ください」「ご了承ください」の使い分けを参考にしてください。
目上に送るとき、角を立てない三つの工夫
- 01
お願いの形で結ぶ
「ご承知おきください。」で切らず、「ご承知おきくださいますようお願いいたします」「ご承知おきいただけますと幸いです」とすると、通告ではなくお願いとして伝わります。
- 02
クッション言葉を前に置く
「恐れ入りますが」「お手数ですが」「誠に勝手ながら」「念のため」などを前に添えると、押しつけがましさが和らぎます。こちらの都合なら「誠に勝手ながら」、確認の意味なら「念のため」が合います。
- 03
理由と次の動きを書く
なぜ知っておいてほしいのか、こちらがこの後どうするのか(決まり次第連絡する、代わりの担当がいる等)を一文添えると、相手が不安を感じにくくなります。
| そっけない書き方 | やわらげた書き方 |
|---|---|
| ◯日は休業です。ご承知おきください。 | 誠に勝手ながら、◯日は休業とさせていただきます。ご承知おきくださいますようお願いいたします。 |
| 返信は遅れます。ご承知おきください。 | 恐れ入りますが、ご返信までにお時間をいただく場合がございます。何卒お含みおきください。 |
| 仕様が変わりました。ご承知おきください。 | 念のためのご連絡です。仕様が一部変わりましたので、ご承知おきいただけますと幸いです。 |
言い換え一覧(丁寧さの段階つき)
| 言い方 | 丁寧さ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| ご承知おきくださいますよう、お願い申し上げます | 最も改まった言い方 | お客様向けのお知らせ、正式な通知 |
| お含みおきいただけますと幸いです | 改まった言い方(やわらかい) | 目上の相手に事情を伝えるとき |
| ご承知おきいただけますでしょうか | 改まった言い方(問いかけ) | 上司・取引先に念を押すとき |
| ご承知おきくださいませ | 丁寧(やわらかい) | お客様向けの案内、接客の文面 |
| ご承知おきください/お含みおきください | 丁寧 | やり取りの多い取引先、社内の通知 |
| あらかじめご了承ください | 丁寧 | 相手に受け入れてほしい条件があるとき |
| ご認識いただけますと幸いです | 丁寧 | 社内外で前提をそろえたいとき |
| 念のためお伝えしておきます | 標準 | 社内の同僚・チーム |
| 覚えておいてください | くだけた言い方 | 親しい同僚・後輩 |
「ご了承ください」は「事情を理解して受け入れてください」という意味が加わるため、相手に不便をかける条件を伝えるときに向きます。単に知っておいてほしいだけなら、「ご承知おき」のほうが押しつけがましく聞こえにくい言葉です。
場面別のメール例文
取引先に臨時休業を知らせる
件名:臨時休業のお知らせ(◯月◯日)/株式会社△△
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
誠に勝手ながら、◯月◯日(◯)は社内行事のため臨時休業とさせていただきます。
休業中にいただいたご連絡には、◯月◯日(◯)より順次お返事いたします。
ご迷惑をおかけしますが、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
料金の改定を知らせる
件名:◯◯サービス料金改定のお知らせ
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日(◯)のご利用分より、◯◯サービスの料金を改定いたします。
改定後の料金表を添付いたしましたので、ご確認ください。
なお、それ以前にお申し込みいただいた分は、従来の料金のままとなります。
恐れ入りますが、ご承知おきいただけますと幸いです。
担当者の交代を知らせる
件名:担当者変更のお知らせ/株式会社△△
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日(◯)より、御社のご担当を同じ部署の■■が引き継ぐこととなりました。
これまでの経緯は■■にすべて共有しておりますので、ご安心ください。
近日中に■■より改めてご挨拶のご連絡を差し上げます。
ご承知おきくださいますよう、よろしくお願いいたします。
返信が遅れる可能性を伝える
件名:年末年始のご連絡について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日(◯)から◯月◯日(◯)まで、弊社は年末年始休業となります。
休業明けはご連絡が集中するため、お返事までにお時間をいただく場合がございます。
何卒お含みおきくださいますよう、お願い申し上げます。
予定が変わるかもしれないと伝える
件名:◯◯打ち合わせの日程について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日(◯)の打ち合わせについて、現在のところ予定どおり実施する見込みです。
ただ、弊社側の確認が長引いた場合、日程を改めてご相談するかもしれません。
決まり次第、すぐにご連絡いたします。
お含みおきいただけますと幸いです。
イベント参加者に当日の変更を知らせる
件名:【◯◯セミナー】受付場所変更のお知らせ
◯◯様
このたびは◯◯セミナーにお申し込みいただき、ありがとうございます。運営事務局の□□です。
会場の都合により、当日の受付場所を◯階から◯階に変更いたしました。
開始時刻・会場の建物に変更はございません。
恐れ入りますが、ご来場前にご承知おきくださいますようお願いいたします。
上司に仕様の変更を伝える(社内)
件名:◯◯案件の仕様変更について(共有)
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯◯案件について、先方のご希望により、納品形式が紙からデータに変わりました。
見積の金額に変更はありません。
念のためご承知おきいただけますでしょうか。
詳細は明日の定例でご報告します。
社内に会議室の利用ルールを知らせる
件名:【共有】会議室予約ルール変更のお知らせ
各位
お疲れさまです。総務部の□□です。
◯月◯日(◯)より、会議室の予約は社内システムからのみ受け付けます。
紙の予約表は同日で廃止します。
ご承知おきください。ご不明な点は総務部までお問い合わせください。
注意
社内のお知らせ文全体の書き方は社内通知の書き方にまとめています。
英語で言うと
英文メールでは、知っておいてほしいことの前に次のような言い方を置きます。日本語の「ご承知おきください」と同じく、伝えたい中身をすぐ後ろに続けます。
| 英語 | ニュアンス | 使用例 |
|---|---|---|
| Please note that ... | 「ご承知おきください」に最も近く、場面を選ばない | Please note that our office will be closed on ◯. |
| Please be advised that ... | 改まった通知向け。やや事務的 | Please be advised that applications close on ◯. |
| Please keep in mind that ... | 「お含みおきください」に近い、やわらかい言い方 | Please keep in mind that replies may be delayed. |
| For your information, ... | 参考までに共有する。社内向け | For your information, the meeting room has changed. |
| We appreciate your understanding. | 「ご了承ください」に近い結び | 締めの一文として使う |
注意
英文メールの書き出しや結びは英語メールの結びの言葉も参考にしてください。
よくある間違い
| 書きがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| ご承知おきしてください | 「ご〜する」は自分の動作に使う形なので、相手へのお願いとしては不自然 | ご承知おきください |
| ご承知おきされてください | 文化庁の「敬語の指針」は「ご……される」を本来、尊敬語の適切な形ではないとしている | ご承知おきください |
| (目上に)以上、ご承知おきください。 | 言い切りが通告のように聞こえることがある | ご承知おきくださいますようお願いいたします |
| こちらの手違いで遅れます。ご承知おきください | お詫びが無いまま知っておいてと頼む形になる | お詫び+「ご容赦くださいますよう〜」 |
| お含みおきください(実際は返事がほしい) | 知っておくだけでよいと受け取られる | 「◯日までにご返信をお願いいたします」と別に書く |
| ご承知おきください(何を、が書いていない) | 相手が何を覚えておけばよいか分からない | 日付・金額・変更点を直前に具体的に書く |
送る前のチェックリスト
- 知っておいてほしい中身(日付・金額・変更点)が、具体的に書いてある
- 相手に返事や対応を求める内容なら、「ご承知おき」ではなく依頼と期限を書いた
- こちらの不手際が原因なら、先にお詫びを書いた
- 目上・社外の相手には、お願いの形(〜くださいますようお願いいたします 等)で結んだ
- 「誠に勝手ながら」「念のため」など、場面に合うクッション言葉を添えた
- 受け入れてほしい条件なら「ご了承」、注意してほしいことなら「ご留意」のほうが合わないか見直した
- 「ご承知おきしてください」「ご承知おきされてください」になっていない
- 一通の中で「ご承知おきください」を何度も繰り返していない
「ご承知おきください」と言われたときの返事
返事は「承知いたしました」「かしこまりました」で十分です。お知らせの一斉メールなら、返信しなくても失礼にはあたらないことが多いですが、取引先から個別に届いた場合は、ひとこと返しておくと確実に伝わったことが相手に分かります。
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
臨時休業のご連絡をいただき、ありがとうございます。承知いたしました。
◯月◯日(◯)以降にご連絡いたします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
「承知いたしました」を使った返信の文例は「承知しました」メールの例文にもまとめています。
この記事の要点
- 「ご承知おきください」は前もって知っておいてほしいときのお願い。
- 目上には「〜くださいますようお願いいたします」「〜いただけますと幸いです」の形に。
- 事情を汲んでほしいならお含みおき、受け入れてほしいならご了承、気を付けてほしいならご留意。
- こちらの不手際は「ご承知おき」で済ませず、お詫びを先に書く。
- 英語ならPlease note that ...、言われたら「承知いたしました」で返す。
FAQ
よくある質問
取引先や上司にも使われている言い方です。ただ、言い切りの形は指示や通告のように受け取る人もいるため、「ご承知おきくださいますようお願いいたします」「ご承知おきいただけますと幸いです」とお願いの形にすると無難です。
丁寧さに大きな差はありません。「お含みおき」のほうが控えめで、事情への理解を求める響きがあるため、やわらかく感じる人が多い言葉です。決まった事実を知らせるときは「ご承知おき」、相手に配慮をお願いしたいときは「お含みおき」と使い分けます。
「承知いたしました」「かしこまりました」と返せば十分です。日程の変更などで自分の予定に影響がある場合は、「◯日以降にご連絡いたします」のように、こちらの対応も一言添えます。
「ご了承ください」は、事情を理解したうえで受け入れてほしいという意味が加わります。キャンセル不可や変更の可能性など、相手に不便をかける条件を伝えるときに使います。単に知っておいてほしいだけなら「ご承知おきください」が合います。
「ご留意ください」は、気を付けてほしい、注意を払ってほしいというお願いです。足元や体調、手続きの注意点など、相手に気を配ってほしいときに使います。事実を知っておいてもらうだけなら「ご承知おきください」が合います。
最も近いのは「Please note that ...」です。改まった通知なら「Please be advised that ...」、やわらかく伝えたいときは「Please keep in mind that ...」も使えます。
使えます。「ませ」が付くとやわらかい響きになり、お客様向けの案内や接客の文面でよく見かけます。社外の改まった通知では「ご承知おきくださいますようお願いいたします」のほうが落ち着いて見えます。
ここでの「含む」は、口に出さずに心の中に入れておくという意味です。「お含みおきください」で、事情を分かったうえで心に留めておいてほしい、というお願いになります。