文例
表彰状の文例集
社内表彰・優勝・永年勤続・感謝状・地域と学校
表彰状の文例は、「あなたは〜(何をしたか) よって〜 ここに表彰します」の一文の型に、場面に合う功績の書き方を入れるだけで作れます。先に下の基本の型を写し、場面別の文例から本文を選んで、受賞者の具体的な行動を一つ書き足してください。文例を選んで印刷まで済ませたい場合は、賞状・表彰状作成ツールを使ってください。
結論
表彰状の文面は、表題(表彰状)→ 賞の名前 → 受賞者名と敬称 → 本文 → 日付 → 授与者の順で書きます。本文は句読点を打たず、区切りは空白にするのが慣例です。本文は「あなたは〜(功績) よって〜 ここに表彰します」が基本の形で、賞の名前を前に書いた場合は「頭書の成績を収められました」と受けます。お礼を伝えるときは表題を感謝状にし、「ここに深く感謝の意を表します」で結びます。
そのまま写せる基本の型
次の型の「〇〇」を埋めれば、そのまま一枚の表彰状になります。縦書きなら上から、横書きなら左から、この順に配置します。
表彰状 〇〇賞 〇〇部 〇〇 〇〇 殿 あなたは〇〇において 〇〇に尽力し 〇〇の成果を挙げられました よってその功績をたたえ ここに表彰します 令和〇年〇月〇日 株式会社〇〇 代表取締役社長 〇〇 〇〇
| 本文のパーツ | 書くこと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 主語 | 誰に贈るか | あなたは/貴殿は/貴チームは/貴社は |
| いつ・どこで | 期間や大会名 | 本年度/在職中/第〇回〇〇大会において |
| 何をしたか | 受賞者の具体的な行動 | 新規顧客の開拓に力を尽くし/手順を見直す提案を行い |
| どうなったか | 成果や影響 | 優れた成果を挙げられました/頭書の成績を収められました |
| 結び | 表彰か感謝か | よってここに表彰します/これを賞します/深く感謝の意を表します |
Point
迷ったら「何をしたか」を一つだけ具体的に。文例の大半は共通の型ですが、受賞者の行動を一つ書き込むと、その人のための一枚になります。
文面の決まりごと
| 項目 | 書き方 | 注意 |
|---|---|---|
| 表題 | 表彰状・賞状・感謝状・修了証など | 成績を称えるなら表彰状・賞状、お礼なら感謝状、研修の完了なら修了証 |
| 賞の名前 | 優勝・優秀賞・社長賞など | 表題の近くに書く。本文では「頭書の」で受ける |
| 受賞者名と敬称 | 氏名+殿 または 様 | 組織の慣例に合わせ、同じ式の中ではそろえる |
| 本文 | あなたは〜 よって〜 表彰します | 句読点を打たず、区切りは空白。「です・ます」は使わず「〜します」で結ぶ |
| 日付 | 授与日。和暦か西暦 | 縦書きなら漢数字(令和八年十月二十日)が読みやすい |
| 授与者 | 組織名と代表者の役職・氏名 | 押印する場合は氏名の下 |
Point
句読点を打たないのは、慣例です。「区切りを入れない」のではなく、句読点の位置を空白に置き換えます。読み上げるときも、空白で一拍置くと聞きやすくなります。
社内表彰の文例
優秀社員賞
あなたは本年度 業務に精励し 優れた成果を挙げられました よってその功績をたたえ ここに表彰します
営業成績・販売成績
あなたは本年度 新規顧客の開拓に力を尽くし 頭書の成績を収められました その努力と成果は社員の範とするところです よってここに表彰します
業務改善・提案
あなたは業務の手順を見直す提案を行い 部門全体の業務の効率化に大きく寄与されました よってその功績をたたえ ここに表彰します
企画・開発
あなたは〇〇の企画から開発までを主導し 当社の新たな柱となる商品を世に送り出されました よってその功績をたたえ ここに表彰します
安全・無事故
あなたは日頃より安全作業の徹底に努め 職場の無事故の継続に大きく貢献されました よってその功績をたたえ ここに表彰します
品質・顧客対応
あなたはお客様一人ひとりに誠実に向き合い 数多くの感謝の声をいただくなど 当社への信頼を高められました その姿勢は社員の模範とするところです よってここに表彰します
新人賞
あなたは入社一年目から 何事にも前向きに取り組み 周囲の期待を上回る成長を見せられました よってその努力をたたえ ここに表彰します
資格取得・技能
あなたは業務のかたわら研さんを重ね 〇〇の資格を取得されました その努力は社員の励みとなるものです よってここに表彰します
チーム表彰
貴チームは本年度 部署の垣根を越えて協力し 〇〇プロジェクトを成功に導かれました よってその功績をたたえ ここに表彰します
縁の下・功労賞
あなたは日頃より 目立たぬところで職場を支え 同僚が力を発揮できる環境づくりに尽くされました よってその功労に対し 深く感謝の意を表し ここに表彰します
役員・管理職の功労
貴殿は取締役として 多年にわたり当社の経営に尽力され 今日の発展の礎を築かれました よってその功績をたたえ ここに表彰します
取引先・代理店・特約店への表彰状
販売成績の優秀な代理店
貴社は本年度 当社製品の販売に格別のご尽力により 頭書の成績を収められました よってここにその功績をたたえ 表彰いたします
長年の取引に対する功労
貴社は永年にわたり 当社の良きパートナーとして事業の発展にご協力くださいました よってその功績をたたえ ここに表彰いたします
注意
社外の方に贈る場合は、結びを「表彰いたします」とへりくだる組織もあります。社内向けとそろえるかどうかは、組織の慣例に合わせてください。
優勝・入賞・大会の文例
スポーツ大会・社内運動会(優勝)
あなたは第十回社内運動会において 頭書の成績を収められました よってこれを賞します
準優勝・入賞
貴チームは〇〇大会において 最後まで粘り強く戦い抜き 頭書の成績を収められました よってこれを賞します
ゴルフコンペ
あなたは第十回〇〇会ゴルフコンペにおいて 頭書の成績を収められました よってこれを賞し 記念品を贈ります
コンテスト(アイデア・写真・作品)
あなたの作品は〇〇コンテストにおいて 頭書の賞に選ばれました よってこれを賞します
個人賞(最優秀選手など)
あなたは〇〇大会において 攻守にわたりチームをけん引し 大会を通じて最も優れた活躍を見せられました よってこれを賞します
ゴルフコンペの表彰式の進め方はゴルフコンペ表彰式の式次第と進行にまとめています。
永年勤続の文例
表彰状
あなたは入社から三十年 変わらぬ誠実さで仕事に向き合い 多くの後輩を育ててこられました よって勤続三十年の節目にあたり 記念品を贈り これを表彰します
勤続の節目(十年・二十年)
あなたは勤続十年の間 誠実に職務に取り組み 職場の信頼を集めてこられました よってここに記念品を贈り これを表彰します
感謝状
あなたは勤続二十年の長きにわたり 誠実に職務を遂行され 当社の今日の礎を築かれました ここに記念品を贈り 深く感謝の意を表します
永年勤続表彰の記念品が給与として課税されるかどうかには条件があります。永年勤続表彰の挨拶と記念品の課税で、国税庁の解説にもとづいて整理しています。
町内会・PTA・学校・団体の文例
町内会・自治会の役員
あなたは多年にわたり 町内会の役員として地域の行事と防災活動に尽力され 住みよい町づくりに大きく貢献されました よってその功績をたたえ ここに表彰します
PTA役員
あなたは本年度 PTA会長として会の運営に力を尽くし 学校と家庭と地域の連携を深められました よってその功績をたたえ ここに感謝の意を表します
学校(作文・絵画・読書など)
あなたは〇〇コンクールにおいて 頭書の賞に選ばれました よってこれを賞します
子ども向け(ひらがなを多めに)
あなたは いちねんかん まいにち げんきに がっこうに かよい みんなの おてほんと なりました よって ここに しょうします
サークル・スポーツ少年団の指導者
あなたは永年にわたり 〇〇少年団の指導者として 子どもたちの健やかな成長に尽くされました よってその功績をたたえ ここに表彰します
注意
子ども向けは、読み手の学年に合わせて漢字を開きます。ふりがなを振る方法もあります。
感謝状の文例(退職・取引先・協力者)
退職される方へ
あなたは在職中 誠実に職務を遂行され 当社の発展に大きく貢献されました ここに長年のご労苦に感謝し 記念品を贈ります
退任される役員へ
貴殿は在任中 卓越した見識をもって当社の経営を導かれました ここにそのご功績に対し 深く感謝の意を表します
取引先・協力会社へ
貴社には多年にわたり 当社の事業に多大なご協力をいただきました そのご厚情に対し ここに深く感謝の意を表します
講師・登壇者へ
あなたは〇〇研修の講師として 豊富な経験にもとづく講義をしてくださいました 受講者一同の学びに対し ここに深く感謝の意を表します
寄付・協賛をいただいた方へ
貴社には〇〇大会の開催にあたり 多大なご協賛をいただきました そのご厚志に対し ここに深く感謝の意を表します
イベント・行事の協力者へ
あなたには〇〇祭の開催にあたり 準備から当日の運営まで 多大なご尽力をいただきました ここに深く感謝の意を表します
ボランティアの方へ
あなたは永年にわたり 地域の〇〇活動に献身的にご協力くださいました そのご功績に対し ここに深く感謝の意を表します
修了証・認定証の文例
研修の修了証
あなたは当社の〇〇研修の全課程を修了されました よってここにこれを証します
社内資格の認定証
あなたは当社の定める〇〇の基準を満たされました よってここに〇〇として認定します
送別会・内輪で使う、くだけた感謝状
送別会や部署の打ち上げで渡す感謝状は、形式を守りながら本人だけが分かるエピソードを入れると喜ばれます。ただし、本人が嫌がる話題やからかいにならない内容にしてください。
あなたは在籍中 誰よりも早く出社して コーヒーを淹れ続けてくださいました そのおかげで 私たちは毎朝 少しだけ機嫌よく仕事を始めることができました ここに深く感謝し その功績を永く語り継ぐことを誓います
あなたは数々の飲み会で 最後まで店の予約と会計を引き受けてくださいました 幹事の苦労を一身に背負われたその姿に 一同 心から感謝の意を表します
あなたは困ったときに真っ先に相談できる 部署の頼れる駆け込み寺でした その懐の深さに 一同 心から感謝の意を表します
功績の書き方・結びの言い換え
| 伝えたいこと | 本文の書き方 | 結び |
|---|---|---|
| 成績・数字 | 頭書の成績を収められました | よってこれを賞します |
| 長く続けたこと | 永年にわたり〇〇に精励され | 記念品を贈り これを表彰します |
| 支えてくれたこと | 目立たぬところで〇〇を支え | 深く感謝の意を表し ここに表彰します |
| 新しく作ったこと | 〇〇を主導し 世に送り出されました | その功績をたたえ ここに表彰します |
| 協力・お礼 | 多大なご尽力をいただきました | ここに深く感謝の意を表します |
| 修了・認定 | 全課程を修了されました | ここにこれを証します |
よくある失敗
| 失敗 | 例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 同じ言葉の繰り返し | 「よって」「ここに」「功績」が二度出る | 結びの言葉は一度ずつにする |
| 難しすぎる言葉 | 読めない熟語や旧字体を多用する | 読み上げて伝わる言葉を選ぶ |
| 賞の名前がないのに「頭書の」 | 表題の近くに賞の名前を書いていない | 賞の名前を書くか、本文で成績を具体的に書く |
| 敬称の混在 | 同じ式で「殿」と「様」が混ざる | 式の中で一つにそろえる |
| 二重敬語 | 「ご尽力になられました」 | 「尽力されました」「ご尽力なさいました」にする |
| 句読点が残る | 文例をコピーして読点が残る | 印刷前に句読点を空白に置き換える |
| 名前・役職の誤字 | 旧字体や部署名の変更を見落とす | 本人か人事に確認する |
印刷前のチェックリスト
- 表題(表彰状・感謝状・修了証)が内容と合っている
- 賞の名前と本文の「頭書の」が対応している
- 氏名の字体・敬称・部署名を本人か人事で確認した
- 本文に句読点が残っていない
- 同じ言葉が二度出ていない
- 日付は授与日で、和暦・西暦が全員分そろっている
- 授与者の組織名・役職・氏名が正しい
- 普通紙で試し刷りして位置を確かめた
印刷して仕上げる
- 01
文例を選んで、一文を本人に合わせる
年数、大会名、プロジェクト名を入れ、できれば本文の一文を受賞者の具体的な行動に変えます。
- 02
氏名と肩書を確認する
旧字体・読み・敬称は、本人か人事で確認します。賞状の誤字は取り返しがつきません。
- 03
普通紙で試し刷りする
賞状・表彰状作成ツールで縦書き・横書きを選び、普通紙で位置を確かめてから本番の用紙に刷ります。
- 04
読み上げの方法を決める
全文を読むか、本文だけ読むか、2人目から「以下同文」にするかを、件数と時間で決めます(表彰式の進行と台本)。
この記事の要点
- 表彰状は「表題・賞の名前・受賞者・本文・日付・授与者」の順。本文は句読点を打たず、区切りは空白。
- 本文は「あなたは〜(何をしたか) よって〜 ここに表彰します」。賞の名前を前に書いたら「頭書の成績を収められました」と受ける。
- 受賞者の具体的な行動を一つ書き込み、同じ言葉の繰り返しと句読点の残りを印刷前に確認する。
FAQ
よくある質問
「あなたは〇〇において 〇〇に尽力し 〇〇の成果を挙げられました よってその功績をたたえ ここに表彰します」です。表題・賞の名前・氏名と敬称・本文・日付・授与者の順に並べます。
退職される方には「あなたは在職中 誠実に職務を遂行され〜長年のご労苦に感謝し 記念品を贈ります」、取引先には「貴社には多年にわたり〜ここに深く感謝の意を表します」のように、相手が何をしてくれたかを一文で書き、感謝の言葉で結びます。句読点は打たず、区切りは一字空けにします。
賞状や表彰状では句読点を打たないのが慣例になっています。句読点の位置は空白に置き換え、読み上げるときはそこで一拍置きます。
組織の慣例に合わせます。表彰状では慣例として「殿」が使われることもありますが、国語審議会の「これからの敬語」は、公用文の「殿」も将来は「様」に統一されることが望ましいとしています。どちらにしても、同じ式の中ではそろえてください。
文書の初めに書いたもの、という意味です。表題の近くに「優勝」などの賞の名前を書いた場合に、本文で「頭書の成績を収められました」と、その賞を指して受けます。
大会やコンテストの成績を称えるときは「よってこれを賞します」、日頃の働きや功績を称えるときは「その功績をたたえ ここに表彰します」とする形がよく使われます。どちらも誤りではないので、組織の過去の賞状に合わせると統一できます。
どちらでもかまいません。組織の文書の慣例に合わせ、同じ式で渡す賞状はそろえます。縦書きなら漢数字にすると読みやすくなります。
成績や功績を称えるときは表彰状・賞状、協力や尽力へのお礼を伝えるときは感謝状を使います。退職される方や取引先、講師、協賛いただいた方には感謝状がよく使われます。