挨拶
表彰式の挨拶 例文
受賞者の一言・代表謝辞から、主催者挨拶・講評・祝辞まで
受賞した本人の挨拶は、「お礼」「支えてくれた人(名前を1人)」「これから」の3文で足ります。1〜2分話すなら、2文目の前に「取り組んだことと苦労を一つ」を足した4段落にします。例:「〇〇賞をいただき、ありがとうございます。〇〇さんをはじめチームの皆さんのおかげです。この賞を励みに、来期は〇〇に挑戦します。」受賞者代表の謝辞は、主語を「受賞者一同」にして、選考した方と職場への御礼、決意を述べます。表彰する側(主催者・社長・上司・選考委員長・来賓)は、受賞者への祝意と受賞の理由を伝えます。主催者・社長は、表彰の趣旨と、受賞しなかった人も含めた全員へのメッセージも添えます。この記事では、立場と賞の種類ごとに、そのまま使える例文と短い版を並べました。
結論
表彰式の挨拶は、受賞する側(受賞者の一言・受賞者代表の謝辞)と表彰する側(主催者・社長の挨拶、上司の祝辞、選考委員長の講評、来賓祝辞)で中身が違います。式の中での順番は主催者挨拶 →(対外表彰では来賓祝辞)→(選考経過の報告)→ 表彰 →(講評)→ 受賞者代表の謝辞が基本です。どの挨拶も、①誰に向けて ②何を称える/感謝するか ③これからどうするか、の3点で組み立てると短くまとまります。例文はすべて当サイトの作文です。社名・賞の名前・人の名前を直して使ってください。
まず確認:自分の立場と、話すこと・順番
| 挨拶 | 話す人 | 伝えること | 長さの目安 |
|---|---|---|---|
| 受賞者の一言 | 受賞者それぞれ | お礼、支えてくれた人、これから | 受賞者が多いときは1分以内 |
| 受賞者代表の謝辞 | 受賞者の代表1名 | 受賞者一同の感謝、選考と職場への御礼、決意 | 主催者の指定に合わせる |
| 主催者・社長の挨拶 | 社長・代表者・主催団体の長 | 表彰の趣旨、受賞者への祝意、全員へのメッセージ | 式の冒頭。指定に合わせる |
| 上司・推薦者の祝辞 | 受賞者の上司 | 受賞者の働きぶりを、身近で見た場面で伝える | 祝賀会・部内の場で短く |
| 選考経過の報告・講評 | 選考委員長・審査員長・事務局 | 選考の基準、全体の印象、受賞理由 | 省略されることもある |
| 来賓祝辞 | 社外の来賓 | 外部からの祝意 | 対外的な授賞式で置く |
式全体の並べ方は表彰式の進行と司会台本、式次第の書き方は式次第の作り方にまとめています。配布用の式次第は式次第作成で印刷できます。
受賞者の挨拶の例文(受賞する側)
3文の型(穴埋め)
このたびは〔賞の名前〕をいただき、ありがとうございます。この成果は、〔名前・部署〕をはじめ、〔支えてくれた人〕のおかげです。この賞を励みに、〔これから取り組むこと〕に挑戦します。ありがとうございました。
注意
急に一言を求められたら、この型の〔 〕を埋めるだけで挨拶になります。名前を1人入れるのが要点です。少し時間があるなら、2文目の後に「〇〇のときに〇〇さんが〇〇してくれた」という場面を一つ足すと、聞いている人の記憶に残ります。
1〜2分話すときの型(4段落)
| 段落 | 話すこと | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| 1 お礼 | 賞の名前とお礼 | 「このたびは〇〇賞をいただき、ありがとうございます。」 |
| 2 取り組みと苦労 | 何に取り組んだか、うまくいかなかった場面を一つ | 「この一年は〇〇を担当しましたが、最初の半年は思うような結果が出ませんでした。」 |
| 3 支えてくれた人 | 名前と、その人がしてくれたこと | 「そんなとき、〇〇さんが〇〇してくださいました。」 |
| 4 これから | 次に取り組むことを一つ | 「この賞を励みに、来期は〇〇に挑戦します。」 |
このたびは優秀賞をいただき、ありがとうございます。この一年、私は新しい受注管理の仕組みづくりを担当しました。取り組みを始めた春ごろは、現場から「前のやり方のほうが早い」という声が多く、手順を何度も作り直しました。流れが変わったのは、物流部の〇〇さんが、毎日の作業で困っている点を一覧にして届けてくださってからです。その一覧のおかげで、直すべき場所がはっきりしました。今日の賞は、意見を寄せてくださった現場の皆さんと一緒にいただいたものだと思っています。来期は、この仕組みをほかの拠点にも広げます。引き続きご協力をお願いいたします。本日はありがとうございました。
注意
苦労は一つに絞ります。成果の大きさを語るより、苦労を乗り越えるのを助けてくれた人の話を中心にすると、自慢に聞こえません。
急に指名されたとき(ひと言だけ)
思いがけず賞をいただき、驚いています。〇〇さんをはじめ、チームの皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
社長賞・最優秀賞
このたびは社長賞という大きな賞をいただき、ありがとうございます。この成果は、私だけのものではありません。一緒に走ってくれたチームの皆さんと、無理なお願いにも応えてくださった関係部署の皆さんのおかげです。いただいた評価に恥じないよう、来年はさらに大きな目標に挑戦します。本当にありがとうございました。
優秀賞・部門賞
優秀賞をいただき、ありがとうございます。思うように進まない時期もありましたが、そのたびに上司や先輩に助けていただきました。この賞を励みに、これからも一つひとつの仕事に丁寧に取り組みます。ありがとうございました。
新人賞
新人賞をいただき、ありがとうございます。入社してから、分からないことばかりの私に、たくさんの方が時間を割いて教えてくださいました。とくに〇〇さんには、最初の提案書を何度も一緒に直していただきました。この賞は、教えてくださった皆さんへの恩返しの第一歩だと思っています。来年は、教えていただいたことを後輩に伝えられるよう成長します。
MVP・月間MVP
MVPに選んでいただき、ありがとうございます。投票してくださった皆さんの顔を思い浮かべながら、照れくさい気持ちでここに立っています。今月うまくいったのは、〇〇さんが前の月から準備を進めてくれていたからです。次は、私が誰かを支える側に回れるよう頑張ります。
営業成績・売上で表彰されたとき
このたびは表彰をいただき、ありがとうございます。数字は私の名前で出ていますが、見積もりを急ぎで作ってくれた〇〇さん、納期の調整に走ってくれた〇〇部の皆さん、そして長くお付き合いくださっているお客様のおかげです。来期も、お客様に選んでいただける提案を続けます。ありがとうございました。
改善提案・業務改善の表彰
改善提案で表彰をいただき、ありがとうございます。きっかけは、毎日の作業で感じていた小さな不便でした。試しにやってみようと背中を押してくださった〇〇課長と、試行の間に意見をくれた現場の皆さんに感謝しています。これからも、気づいたことを形にしていきます。
チームでの受賞(チーム代表として)
チームを代表して、お礼を申し上げます。今回の取り組みは、立場の違うメンバーが同じ目標に向かったからこそ形になりました。今日はこの場に来られなかったメンバーにも、この賞を届けたいと思います。ありがとうございました。
功労賞・特別賞(縁の下の仕事が評価されたとき)
思いがけず特別賞をいただき、恐縮しております。目立つ仕事ではありませんでしたが、こうして見ていてくださったことが何よりうれしく思います。これからも、皆さんが安心して仕事ができるよう、自分の持ち場を守っていきます。
永年勤続表彰
勤続〇年の表彰をいただき、ありがとうございます。入社した頃の私は、電話の取り次ぎ一つにも緊張していました。ここまで続けてこられたのは、仕事を一から教えてくださった先輩方と、長く一緒に働いてきた仲間のおかげです。この場を借りて、支えてくれた家族にも感謝を伝えたいと思います。これからは、教わってきたことを後輩に引き継ぎながら、務めてまいります。
社外の賞・授賞式で受賞したとき
ただいまご紹介いただきました、〇〇株式会社の〇〇でございます。このたびは〇〇賞という栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。選考にあたられた皆さまに、心より御礼申し上げます。この取り組みは、社内の多くのメンバーと、ご協力いただいた取引先の皆さまとともに進めてきたものです。本日の受賞を励みに、〇〇の分野に一層貢献できるよう努めてまいります。本日は誠にありがとうございました。
Point
受賞者の挨拶で最も大切なのは、具体的な名前やエピソードを1つ入れることです。「皆さんのおかげです」だけでは、誰の顔も浮かびません。「〇〇さんが夜遅くまで資料を直してくれた」の一文で、挨拶は一気に伝わるものになります。永年勤続の表彰で話す場合は永年勤続表彰の挨拶に年数別の例文があります。
感謝を伝える相手別の言い回し
| 相手 | 言い回しの例 |
|---|---|
| 上司 | 「〇〇部長が任せてくださったおかげで、最後までやり遂げられました。」 |
| 先輩 | 「〇〇さんに一から教えていただいたことが、今回の結果につながりました。」 |
| 同僚・チーム | 「〇〇さんが〇〇を引き受けてくれたので、私は〇〇に集中できました。」 |
| 後輩・部下 | 「〇〇さんたちが粘り強く取り組んでくれたことが、何よりの力になりました。」 |
| 他部署 | 「急なお願いにも応えてくださった〇〇部の皆さんに、感謝しています。」 |
| お客様・取引先 | 「いつもご相談をくださる〇〇様をはじめ、お客様の皆さまに心より御礼申し上げます。」 |
| 家族 | 「毎朝送り出してくれる家族にも、この場を借りてお礼を言わせてください。」 |
受賞者が何人も続くとき:同じ言葉にならない工夫
| 前の人と重なりやすい部分 | 変え方 |
|---|---|
| 「ありがとうございます」から始まる | 賞の名前を先に言う(「新人賞という賞をいただき…」)、または受賞を聞いたときの気持ちから入る |
| 「皆さんのおかげです」 | 自分を支えた人の名前と場面を一つだけ言う。人が違えば言葉も変わる |
| 「これからも頑張ります」 | 来期に取り組むことを一つ具体的に言う(「〇〇の立ち上げ」「後輩の指導」など) |
受賞者代表の謝辞の例文(受賞する側)
社内表彰(標準)
受賞者を代表いたしまして、ひと言御礼を申し上げます。本日は、このような栄えある賞をいただき、受賞者一同、心より感謝申し上げます。また、選考にあたられた皆さま、日頃から私たちを支えてくださっている職場の皆さまに、厚く御礼申し上げます。私たちの受賞は、多くの方の協力があってこそのものです。本日の表彰を励みに、受賞者一同、より一層努力してまいります。本日は誠にありがとうございました。
短い版(1分以内)
受賞者を代表いたしまして、御礼申し上げます。本日は表彰をいただき、誠にありがとうございます。支えてくださった職場の皆さまにも、受賞者一同、心より感謝しております。この表彰を励みに、これからも努力してまいります。ありがとうございました。
自分の体験を一つ入れる版(社内表彰)
受賞者を代表いたしまして、ひと言御礼を申し上げます。本日、表彰を受けた私たちには、それぞれ違う仕事と違う苦労がありました。私自身、〇〇の立ち上げでは何度も行き詰まりましたが、そのたびに周りの方が手を貸してくださいました。きっと、ほかの受賞者の皆さんにも同じような支えがあったはずです。その支えてくださった皆さまに、受賞者一同、心から感謝申し上げます。本日の表彰に恥じぬよう、これからも努めてまいります。本日は誠にありがとうございました。
対外的な授賞式
受賞者を代表いたしまして、謹んで御礼を申し上げます。本日は、第十回〇〇賞という栄誉ある賞を賜り、受賞者一同、身に余る光栄と存じます。ご多用の中、選考にあたられた選考委員の皆さま、本賞を主催される〇〇の皆さまに、厚く御礼申し上げます。私たちの取り組みは、まだ道半ばです。本日の受賞に恥じぬよう、受賞者一同、それぞれの場で一層精進してまいります。結びに、本賞の今後ますますのご発展を祈念いたしまして、御礼の言葉といたします。
地域・団体の表彰(協会・自治会・商店会など)
表彰を受けました者を代表いたしまして、ひと言御礼を申し上げます。本日は、このような表彰をいただき、誠にありがとうございます。私たちの活動は、地域の皆さまのご理解とご協力があって続けてこられたものです。また、本日の式をご準備くださった〇〇会の皆さまにも、心より御礼申し上げます。これからも、受賞者一同、地域のために力を尽くしてまいります。本日は誠にありがとうございました。
書き出しと結びの言い回し
| 場所 | 言い回し | 使う場面 |
|---|---|---|
| 書き出し | 受賞者を代表いたしまして、ひと言御礼を申し上げます。 | 社内・社外どちらでも |
| 書き出し | ただいまご紹介にあずかりました、〇〇でございます。 | 司会に紹介されてから話すとき |
| 感謝 | 選考にあたられた皆さまに、厚く御礼申し上げます。 | 選考委員・審査員がいるとき |
| 感謝 | 日頃から支えてくださっている職場の皆さまに、心より感謝申し上げます。 | 社内表彰 |
| 感謝 | 本日の式をご準備くださった皆さまにも、御礼申し上げます。 | 事務局・主催団体がいるとき |
| 決意 | 本日の表彰を励みに、受賞者一同、より一層努力してまいります。 | どの場面でも |
| 結び | 本日は誠にありがとうございました。 | 社内表彰 |
| 結び | 本賞の今後ますますのご発展を祈念いたしまして、御礼の言葉といたします。 | 対外的な授賞式 |
注意
代表謝辞は、受賞者全員の気持ちを代弁する挨拶です。自分だけの体験談は短くし、「受賞者一同」を主語にします。主催者が式典の最後に来賓へお礼を述べる謝辞とは別のものです(来賓への謝辞は祝辞・謝辞の書き方)。
主催者・社長の挨拶の例文(表彰する側)
社内表彰(標準)
本日は、本年度の社内表彰式にお集まりいただき、ありがとうございます。今年もたくさんの推薦をいただき、選考には大変悩みました。これから表彰する皆さんは、成果だけでなく、その成果に至るまでの取り組みが、ほかのメンバーの手本になった方々です。受賞された皆さん、本当におめでとうございます。そして、今日ここで名前を呼ばれなかった皆さんの日々の仕事が、この成果を支えています。来年は、この場にもっと多くの仲間が立つことを楽しみにしています。
短い版(1分以内)
受賞された皆さん、おめでとうございます。皆さんの取り組みは、会社全体の手本です。今日の表彰を、来年のさらなる挑戦のきっかけにしてください。そして、支えてくださった全員に、あらためて感謝します。
受賞者の取り組みに一つずつ触れる版(社長挨拶)
受賞された皆さん、おめでとうございます。私が今年いちばん印象に残っているのは、〇〇チームが、うまくいかなかった試みも含めて手順を全社に公開してくれたことです。成功だけでなく、失敗から学んだことを共有する。これこそ、私たちが大切にしたい働き方です。新人賞の〇〇さんは、初めての担当先で、お客様から名前で指名されるまでになりました。皆さんの一年に、心から感謝します。来年も、こうした取り組みを一つでも多く表彰できることを楽しみにしています。
対外的な表彰(授賞式)
本日はご多用のところ、第十回〇〇賞の授賞式にご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。本賞は、〇〇の分野で新しい価値を生み出した取り組みを顕彰するために設けたものです。本年は全国から多数のご応募をいただき、選考委員の皆さまには長時間にわたるご審議をいただきました。受賞された皆さま、誠におめでとうございます。皆さまの取り組みが、この分野に携わる多くの方の励みとなることを願い、ご挨拶といたします。
オンラインで開く表彰式
皆さん、画面越しになりますが、本日はお集まりいただきありがとうございます。今年は各拠点をつないでの表彰式です。受賞者の発表の後には、ぜひチャットやリアクションでお祝いの気持ちを届けてください。受賞された皆さん、おめでとうございます。離れた場所で働く仲間の取り組みを知る機会として、最後までお楽しみください。
注意
主催者挨拶で受賞しなかった人への一言を入れると、表彰が「一部の人の行事」ではなく「全員に向けたメッセージ」になります。社内表彰ではとくに大切です。オンライン開催の準備はオンラインイベントの進め方にまとめています。
上司・推薦者からの祝辞の例文(部下が受賞したとき)
祝賀会や部内の集まりで、受賞者の上司が一言述べる場面があります。身近で見ていた場面を一つ話すのが、上司ならではの祝辞です。
〇〇さん、受賞おめでとう。〇〇さんがこの一年、誰よりも早くお客様の声を拾い、それをチームに共有してくれていたのを、私はそばで見てきました。今日の賞は、その毎日の小さな工夫に贈られたものだと思います。私も上司として誇らしく思っています。これからも、〇〇さんらしく挑戦を続けてください。
チームが受賞したとき
〇〇チームの皆さん、受賞おめでとうございます。途中で計画を大きく変えなければならなかったとき、誰一人投げ出さずに話し合いを続けてくれたことを覚えています。この賞は、そのときの粘りに対するものです。今日は思い切りお祝いしましょう。
注意
上司の祝辞は、受賞者本人より長くならないようにします。社内向けのお祝いの文面(チャット・カード)は表彰・受賞のお祝いメッセージにあります。
選考委員長・審査員長の講評の例文(表彰する側)
講評は、選考の基準 → 全体の印象 → 受賞作・受賞者ごとの評価 → 応募者全体への言葉の順に話すと整理されます。受賞理由そのものの文面は表彰コメント・表彰理由の例文にまとめています。
社内表彰
選考委員を代表して、講評を申し上げます。今年の選考では、成果の大きさだけでなく、その成果が周りのメンバーに広がったかどうかを重視しました。社長賞の〇〇さんは、新しい進め方を自分の部署だけで終わらせず、手順にまとめてほかの部署にも共有してくださいました。優秀賞の〇〇チームは、〇〇の課題に部署をまたいで取り組んだ点を高く評価しました。今回は受賞に至らなかった推薦の中にも、来年につながる取り組みが数多くありました。皆さんの挑戦を、来年も楽しみにしています。
対外的な授賞式・コンテスト
審査委員長を務めました〇〇でございます。審査を代表して、講評を申し上げます。本年は、例年にも増して完成度の高い応募が多く、審査は難航いたしました。審査にあたっては、〇〇、〇〇、〇〇の三つの観点で評価を行いました。大賞の〇〇は、〇〇の点で、ほかに例のない試みとして審査員の評価が一致いたしました。惜しくも受賞に至らなかった応募の中にも、今後が楽しみな取り組みが多くありました。応募された皆さまの、これからのご活躍を期待しております。
注意
講評で選考の基準を先に話すと、受賞しなかった人にも結果の理由が伝わります。基準は事前に選考委員の間で文面を合わせておきます。
来賓祝辞の例文(表彰する側に招かれた来賓)
ただいまご紹介にあずかりました、〇〇の〇〇でございます。受賞された皆さま、誠におめでとうございます。本日拝見した取り組みは、いずれも地道な積み重ねの上に成り立ったものであり、深い敬意を表します。皆さまのご活躍が、この分野のさらなる発展につながることを期待しております。結びに、主催者の皆さまのご尽力に感謝申し上げ、お祝いの言葉といたします。
短い版
受賞された皆さま、誠におめでとうございます。皆さまの取り組みに、心から敬意を表します。今後ますますのご活躍をお祈りし、お祝いの言葉といたします。
司会が挨拶を紹介する・受けるときの言葉
挨拶の前後に司会が添える一言です。司会台本の全体は表彰式の進行と司会台本にあります。
| 場面 | 司会の言葉の例 |
|---|---|
| 主催者挨拶の前 | はじめに、代表取締役社長 〇〇より、ご挨拶を申し上げます。 |
| 来賓祝辞の前 | 続きまして、ご来賓を代表いたしまして、〇〇様よりご祝辞を頂戴いたします。 |
| 講評の前 | 選考委員長の〇〇より、講評を申し上げます。 |
| 受賞者の一言の前 | 〇〇さん、受賞のひと言をお願いいたします。 |
| 代表謝辞の前 | 受賞者を代表いたしまして、〇〇部の〇〇より謝辞を申し上げます。 |
| 挨拶が終わった後 | 〇〇さん、ありがとうございました。皆さま、いま一度大きな拍手をお願いいたします。 |
注意
社外の来賓がいる式では、司会が自社の人を紹介するときに「様」「さん」や尊敬語を付けません(「社長の〇〇より」「〇〇部の〇〇より」)。来賓には「〇〇様」「頂戴いたします」を使います。社内だけの式なら、受賞者を「〇〇さん」と呼んでかまいません。
表彰式の後:お礼のメール・チャットの例文
式で名前を挙げきれなかった人や、推薦してくれた上司には、式の後にあらためてお礼を伝えます。早いほど気持ちが伝わります。
上司(推薦してくれた人)へ
〇〇部長 本日の表彰式では、温かいお言葉をかけていただき、ありがとうございました。今回の受賞は、〇〇の案件で方向に迷っていたときに、部長から「お客様の立場で考え直してみては」と声をかけていただいたことが出発点です。いただいた評価に恥じないよう、来期も取り組んでまいります。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
チーム・同僚へ(チャット)
皆さん、今日はお祝いありがとうございました。壇上ではうまく言えませんでしたが、この賞はチーム全員のものです。〇〇さんの資料、〇〇さんの調整がなければ、ここまで来られませんでした。これからもよろしくお願いします!
注意
上司へのお礼メールの書き方は上司へのお礼メールにまとめています。
原稿の作り方と、当日の話し方
- 01
持ち時間を分で確認する
「短めに」では人によって長さが変わります。主催者から「何分」と聞いておき、声に出して読んで時間を測ります。時間の測り方はスピーチの文字数と時間の目安、原稿の字数から時間を出すならスピーチ文字数・時間換算が使えます。
- 02
3つの要素で組み立てる
誰に向けて(呼びかけ)、何を称える/感謝するか(中身)、これからどうするか(結び)。この3つが入っていれば、短くても挨拶として成立します。
- 03
具体的な一文を入れる
人の名前、場面、具体的な出来事を1つ。聞いている人の記憶に残るのはこの一文です。
- 04
丸暗記せず、キーワードをメモする
「お礼/〇〇さん・資料/来期は〇〇」のように、話す順にキーワードだけを書いたメモを持つと、言葉に詰まっても戻れます。覚え方はスピーチの覚え方にあります。
- 05
登壇から降壇までの動きを確かめる
呼ばれてから壇に上がる道筋、賞状を受け取る作法、一礼の場所を事前に確かめます。受け取り方は表彰の並び順と賞状の渡し方、服装は式典・表彰式の服装を参照してください。
よくある間違いと言い換え
| よくある言い方 | なぜ避けるか | 言い換え |
|---|---|---|
| 「私なんかがいただいていいのか」 | へりくだりすぎると、選んだ側の判断を否定する響きになる | 「身に余る評価をいただき、恐縮しております」 |
| 「私が頑張った結果です」 | 支えた人の存在が消え、聞いている同僚が置いていかれる | 成果を述べた後に、支えてくれた人の名前を挙げる |
| 長い苦労話 | 持ち時間を超え、後の受賞者の時間を削る | 苦労は一文にし、助けてくれた人の名前を入れる |
| 社内の略語・内輪の呼び名 | 来賓や他部署には伝わらない | 正式な名前で言う |
| 「特にありません」 | 場が止まる | 3文の型(お礼・支えてくれた人・これから)を使う |
| (主催者)受賞者の名前の読み違い | 本人と家族にとって大切な場で、取り返しがつきにくい | 事前に読み方を確かめ、原稿にふりがなを振る |
| (敬語)「おっしゃられる」「拝見させていただく」 | 尊敬語・謙譲語が重なった二重敬語 | 「おっしゃる」「拝見する」 |
話すときのコツ
- 最初の一文は、会場の後ろの人に届く声で、ゆっくり言う。始まりが落ち着くと、その後も崩れにくい。
- 名前を挙げる人がいるなら、その人のほうを見て言う。
- 感極まって言葉が詰まったら、一度息を吸って間を取る。無理に続けず「ありがとうございました」で結んでもかまわない。
- 冗談は内輪にしか通じないものを避け、入れるなら一つまで。
- マイクの高さが合わないときは、話し始める前に直してよい。マイクの扱いはスピーチの話し方のコツにまとめています。
当日のチェック
- 賞の名前と、主催者・来賓の名前を正しく言えるか
- 持ち時間に収まるか(声に出して測ったか)
- 名前を挙げる人の名前と部署を確かめたか
- 代表謝辞は「受賞者一同」が主語になっているか
- 原稿やメモを、手に持つか演台に置くかを決めたか
- オンライン参加なら、マイクとカメラを事前に試したか
授与の前に司会が読み上げる表彰理由は表彰コメント・表彰理由の例文、賞状の文面は表彰状・感謝状の文例にまとめています。賞状そのものは賞状作成で作って印刷できます。
この記事の要点
- 受賞者の挨拶は「お礼・支えてくれた人(名前を1人)・これから」の3文で足りる。具体的な場面を一つ足すと伝わる。
- 受賞者代表の謝辞は「受賞者一同」を主語に、選考した方と職場への御礼、決意を述べる。
- 主催者・社長は表彰の趣旨と祝意に加え、受賞しなかった人への一言を入れる。上司の祝辞は身近で見た場面を一つ話す。
- 講評は選考の基準を先に話すと、受賞しなかった人にも結果の理由が伝わる。
- 式の後は、推薦してくれた上司や支えてくれた同僚に、あらためてお礼を伝える。
FAQ
よくある質問
「賞へのお礼」「支えてくれた人(具体的な名前を1人)」「これから取り組むこと」の3つです。この記事の3文の型の〔 〕を埋めれば、そのまま挨拶になります。社長賞・新人賞・MVP・営業成績・改善提案・チーム・特別賞・永年勤続など、賞の種類別の例文も載せています。
「お礼」「取り組みと苦労(一つ)」「支えてくれた人」「これから」の4段落にします。苦労は一つに絞り、乗り越えるのを助けてくれた人の話を中心にすると、自慢に聞こえません。この記事に4段落の型と例文があります。
「受賞者を代表いたしまして、ひと言御礼を申し上げます」で始め、受賞者一同としての感謝、選考にあたった方と職場への御礼、これからの決意を述べ、「本日は誠にありがとうございました」で結びます。この記事には、社内表彰・短い版・体験を入れる版・対外的な授賞式・地域や団体の表彰の例文があります。
代表謝辞は受賞者全員の気持ちを代弁するため、主語を「受賞者一同」にし、自分だけの体験談は短くします。個人の一言は、自分を支えてくれた人の名前を入れて話します。
表彰の趣旨、受賞者への祝意、全員へのメッセージの3つです。社内表彰では、名前を呼ばれなかった人の日々の仕事への感謝を一言入れると、表彰が一部の人の行事ではなく全員に向けたメッセージになります。受賞者の取り組みに一つずつ触れると、社長自身の言葉として伝わります。
選考の基準、全体の印象、受賞者ごとの評価、応募者全体への言葉の順に話します。選考の基準を先に話すと、受賞しなかった人にも結果の理由が伝わります。
主催者挨拶、(選考経過の報告)、表彰、(講評)、受賞者代表の謝辞の順が基本です。対外的な授賞式では、主催者挨拶の後に来賓祝辞が入ります。式全体の並べ方は表彰式の進行の記事で解説しています。
主催者から指定された時間に合わせます。指定がなければ、受賞者が複数いる場合は1分以内に収めると進行が滞りません。原稿を声に出して読み、時間を測ってください。
「ありがとうございます」「〇〇さんをはじめ皆さんのおかげです」「この賞を励みに、〇〇に取り組みます」の3文で十分です。具体的な名前を1つ入れると、短くても気持ちが伝わります。
かまいません。対外的な授賞式の代表謝辞などは、原稿を読むほうが言い間違いを防げます。社内の一言なら、キーワードだけのメモを持ち、顔を上げて話すと気持ちが伝わりやすくなります。
一度言葉を止めて息を吸い、間を取ります。聞いている人は待ってくれます。続けられなければ「ありがとうございました」と結んで一礼すれば、挨拶として成立します。
支えてくれた人の名前と場面を一つ入れると、人によって中身が自然に変わります。書き出しを賞の名前から始める、これからの目標を具体的に言う、という方法もあります。
推薦してくれた上司や支えてくれた同僚には、式の後にメールやチャットで伝えると丁寧です。壇上で名前を挙げきれなかった人にも届けられます。この記事に例文があります。