社内表彰
永年勤続表彰の挨拶 例文23選
本人の一言・年数別・代表謝辞・社長挨拶
永年勤続表彰で本人が挨拶するなら、「表彰へのお礼」「支えてくれた人」「これから」の3文で足ります。たとえば「このような表彰をいただき、ありがとうございます。ここまで続けてこられたのは、職場の皆さんのおかげです。これからもよろしくお願いいたします。」で挨拶になります。この記事では、ひと言〜1分の長さ別、勤続5年〜40年の年数別、朝礼・社内報などの場面別の本人の例文、受賞者代表の謝辞、社長・上司の挨拶、避けたい言い方と言い換え、担当者が迷う記念品の課税(国税庁の解説にもとづく)をまとめました。
結論
永年勤続表彰の挨拶は、本人は「感謝・節目の実感・これから」、社長・上司は「長年の働きへの感謝・経験を次の世代へ」の組み立てで十分です。記念品については、国税庁の解説(タックスアンサー No.2591)で、①社会一般的にみて相当な金額以内 ②勤続年数がおおむね10年以上の人が対象 ③前に表彰したときからおおむね5年以上の間隔のすべてを満たせば課税しなくてよいとされています。ただし現金・商品券などを支給する場合や、本人が自由に記念品を選べる場合は、給与として課税されます。
本人(受賞者)の挨拶の例文:長さ別
まず型を一つ決め、持ち時間に合わせて長さを選びます。指名されてから考えるより、下の穴埋めに自分の言葉を入れておくほうが落ち着いて話せます。
3文の型(穴埋め)
勤続〔年数〕年の表彰をいただき、ありがとうございます。ここまで続けてこられたのは、〔支えてくれた人:上司・同僚・家族など〕のおかげです。これからも〔取り組みたいこと〕に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
ひと言だけ(急に求められたとき)
このような表彰をいただき、ありがとうございます。ここまで続けてこられたのは、職場の皆さんのおかげです。これからもよろしくお願いいたします。
短めの版(壇上で一人ずつ話すとき)
本日は表彰をいただき、ありがとうございます。振り返ると、うまくいかなかった日も数えきれないほどありましたが、そのたびに周りの皆さんが手を貸してくださいました。いただいた表彰は、その皆さんと分け合うつもりで受け取ります。これからもよろしくお願いいたします。
1分ほどの版(感謝・振り返り・これから)
本日は永年勤続の表彰をいただき、誠にありがとうございます。最初の配属先で、伝票の書き方から段取りの組み方まで、先輩方に一つずつ直していただいたのが私の出発点です。今日まで続けてこられたのは、根気よく教えてくださった先輩方、忙しい時期を一緒に乗り越えてきた同僚の皆さん、そして毎朝送り出してくれた家族のおかげです。この間、担当する仕事も使う道具も大きく変わりましたが、困ったときに声をかけ合える職場の雰囲気は変わりませんでした。これからは、自分が教わってきたことを後輩の皆さんに渡していく番だと思っています。引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
Point
本人の挨拶は、感謝・節目の実感・これからの3つで十分です。思い出を入れるなら一つだけ、名前を挙げられる人との場面にすると伝わります。
勤続年数別の本人の例文(5年・10年・20年・25年・30年・40年)
年数によって、話の重心が少しずつ変わります。5年・10年は「教わったことへの感謝」、20年・25年は「職場の変化と仲間」、30年以上は「次の世代へ渡すこと」を中心にすると、年数に合った挨拶になります。
勤続5年
勤続5年の表彰をいただき、ありがとうございます。まだ教わることのほうが多い身ですが、ようやく自分の担当を任せていただけるようになりました。ここまで見守ってくださった皆さんに感謝しつつ、次の節目までに、自分の担当分野ならこの人に任せられると思っていただけるよう、腕を磨いてまいります。
勤続10年
勤続10年の表彰をいただき、ありがとうございます。入社したころは毎日が手探りでしたが、上司や先輩、同僚の皆さんに支えていただき、ここまで来ることができました。これからは支えていただいた分を、後輩に返していけるよう努めます。
勤続20年
勤続20年という節目に、このような表彰をいただき、ありがとうございます。この間、仕事のやり方も職場の顔ぶれも大きく変わりましたが、変わらず助け合える仲間がいたことが、何よりの支えでした。これからもよろしくお願いいたします。
勤続25年
勤続25年の表彰をいただき、ありがとうございます。四半世紀と言われると長く聞こえますが、振り返れば一つひとつの仕事を目の前の皆さんと片づけてきた積み重ねでした。これまでの経験が職場の役に立つ場面があれば、遠慮なく声をかけてください。
勤続30年
勤続30年の表彰をいただき、身の引き締まる思いです。長く勤めてこられたのは、家族と、ともに働いてきた多くの方々のおかげです。残りの期間も、自分の経験が少しでも役に立つよう、若い皆さんと一緒に仕事に向き合っていきます。本当にありがとうございました。
勤続40年(定年が近い方)
勤続40年の表彰をいただき、心より御礼申し上げます。入社したときには想像もしなかった長い年月を、この会社で過ごすことができました。お世話になった方の中には、すでに職場を離れられた方も大勢いらっしゃいます。その皆さんから受け取ったものを、残りの期間でできるだけ若い方々に引き継いでまいります。長い間、本当にありがとうございました。
思い出を一つ入れる版(年数を問わず)
このたびは表彰をいただき、ありがとうございます。入社して最初の繁忙期、締め切りに間に合わず困っていた私に、当時の〇〇さんが手順を一から教えてくださいました。あのとき教わった段取りは、今も毎日の仕事で使っています。今度は私が、後輩にとってのそういう存在になれるよう努めます。ありがとうございました。
場面別の本人の例文(朝礼・祝いの席・社内報)
朝礼で報告するとき
おはようございます。先日、勤続〇年の表彰をいただきました。日ごろ同じ現場で働いている皆さんのおかげです。ありがとうございます。今日からまた、いつもどおりよろしくお願いします。
部署の祝いの席で返礼するとき
今日はこのような席を設けていただき、ありがとうございます。表彰式では緊張して言えなかったのですが、この部署の皆さんがいてくれたから続けてこられました。乾杯の前に長く話すのも申し訳ないので、ひと言だけ。これからもよろしくお願いします。
社内報・表彰コメント欄に書くとき
勤続〇年の表彰をいただき、ありがとうございます。入社以来、〔担当してきた仕事〕に携わってきました。印象に残っているのは〔一つの出来事〕です。これからは〔取り組みたいこと〕に力を入れていきます。
注意
社内報のコメントは、話すときより少し具体的に「担当してきた仕事」と「印象に残っている出来事」を一つずつ書くと、読む人に人柄が伝わります。
雰囲気に合わせた本人の例文
改まった式典向け
本日は、身に余る表彰を賜り、厚く御礼申し上げます。長年にわたりご指導くださいました皆さま、ともに働いてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。今後とも一層精進してまいりますので、変わらぬご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
親しみやすい版(小規模な職場向け)
表彰していただき、ありがとうございます。年数を聞いて、自分でも少し驚きました。昨日のことのように思い出せる仕事が多いので、まだ数年しかたっていないような気がしています。皆さんと仕事ができてよかったです。これからもよろしくお願いします。
少し笑いを入れる版
表彰をいただき、ありがとうございます。表彰の書類を準備していただく際に、入社したときの社員証の写真を久しぶりに見ました。髪の量も体形も、ずいぶん変わったものだと思います。変わらなかったのは、この職場が好きだという気持ちだけかもしれません。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
注意
笑いを入れるなら、自分のことを題材にするのが安全です。特定の人の失敗や、会社への不満を笑いにすると、祝いの場の空気を損ねます。
本人の挨拶で避けたい言い方と言い換え
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| ただ長くいただけです | 謙遜が過ぎると、表彰した側の判断を否定するように聞こえる | 皆さんに支えていただいたおかげで、続けてこられました |
| 私が〇〇を立ち上げ、△△も成功させました | 成果を並べると自慢に聞こえやすい | 皆さんと一緒に〇〇に取り組めたことが、一番の思い出です |
| 会社の都合で何度も異動させられましたが | 会社や人事への不満に聞こえ、祝いの場の空気を損ねる | いくつもの部署を経験させていただき、行く先々で新しい仲間に恵まれました |
| 社長にもご苦労様と申し上げたいです | 「ご苦労様」は目上の人に向けると失礼と受け取られやすい | 社長をはじめ、皆さまに御礼申し上げます |
| 〇〇部長がおっしゃられたとおり | 「おっしゃる」に「られる」を重ねた二重敬語 | 〇〇部長がおっしゃったとおり |
話し方は、原稿を読み上げるより、型だけ覚えて自分の言葉で話すほうが伝わります。主語を「私」より「皆さんと」「この部署で」にすると、成果の話をしても自慢に聞こえにくくなります。
受賞者代表の謝辞の例文
受賞者が複数いる場合は、代表1名が謝辞を述べ、ほかの受賞者は授与の際に一礼する形にすると、式が長くなりません。代表謝辞は「受賞者一同」を主語にします。
本日、永年勤続の表彰を受けました者を代表いたしまして、ひと言御礼を申し上げます。このたびは、このような表彰をいただき、受賞者一同、心より感謝申し上げます。私たちが長く勤めてこられたのは、ご指導くださった上司や先輩の皆さま、ともに働いてきた職場の皆さま、そして支えてくれた家族のおかげです。本日の表彰を節目として、これまでの経験を職場に還元できるよう、受賞者一同、一層努めてまいります。本日は誠にありがとうございました。
短い版
受賞者を代表いたしまして、御礼申し上げます。本日は永年勤続の表彰をいただき、誠にありがとうございます。支えてくださった皆さまに、受賞者一同、心より感謝しております。これからもよろしくお願いいたします。
社長・代表者の挨拶の例文
本日、永年勤続表彰を受けられる皆さん、おめでとうございます。皆さんが入社されたころの当社は、まだ今よりずっと小さな会社でした。その後の変化の中で、皆さんが現場で積み重ねてくださった経験と工夫が、今日の当社の土台になっています。長い間、本当にありがとうございました。これからも、その経験を若い社員に伝えながら、引き続き力を貸してください。
短い版
勤続を迎えられた皆さん、おめでとうございます。長年にわたる皆さんの働きが、今の当社を支えています。心から感謝します。これからも健康に気をつけて、引き続きよろしくお願いします。
ご家族への感謝を添える版
永年勤続を迎えられた皆さん、おめでとうございます。長い年月、仕事に打ち込んでこられた陰には、皆さんを支えてこられたご家族の存在があったことと思います。この場を借りて、ご家族の皆さまにも御礼を申し上げます。これからも皆さんの経験を、会社の財産として次の世代に引き継いでください。
上司・所属長の挨拶の例文
部署内のお祝いの席や、朝礼で表彰を伝えるときの一言です。
〇〇さん、勤続20年おめでとうございます。〇〇さんには、私が異動してきたときから、現場の段取りで何度も助けていただきました。部署の誰もが、困ったときにまず〇〇さんに相談しています。これからも、その経験を部署のみんなに伝えてください。本当におめでとうございます。
注意
上司の挨拶は、その人だけの具体的な働きを一つ挙げると、決まり文句で終わりません。お祝いのメッセージカードの文面は表彰・受賞のお祝いメッセージにまとめています。
司会の言い回し
| 場面 | 言い回しの例 |
|---|---|
| 表彰の開始 | 続きまして、永年勤続表彰に移ります。勤続〇年を迎えられた皆さまは、前へお進みください。 |
| 呼名 | 勤続〇年、〇〇部、〇〇〇〇さん。 |
| 代表謝辞の紹介 | それでは、受賞者を代表いたしまして、〇〇部の〇〇〇〇さんより、謝辞を頂戴いたします。 |
| 締め | 受賞された皆さま、誠におめでとうございます。いま一度、盛大な拍手をお願いいたします。 |
表彰式全体の司会台本は表彰式の式次第・司会台本、授与の順番と渡し方は表彰の並び順と賞状の渡し方にまとめています。
記念品が課税されない条件
国税庁のタックスアンサー No.2591「創業記念品や永年勤続表彰記念品の支給をしたとき」は、永年勤続表彰の記念品について次の条件をすべて満たす場合は、課税しなくてよいとしています(令和8年4月1日現在法令等)。
| 条件 | 国税庁の解説の表現 |
|---|---|
| 金額 | その人の地位などに照らし、社会一般的にみて相当な金額以内であること |
| 対象者 | 勤続年数がおおむね10年以上である人を対象としていること |
| 間隔 | 同じ人を2回以上表彰する場合には、前に表彰したときからおおむね5年以上の間隔をおいていること |
課税される場合
- 現金、商品券などを支給する場合:全額が給与として課税されます。
- 本人が自由に記念品を選択できる場合:課税されます(いわゆるカタログで自由に選べる形などに注意)。
注意
永年勤続表彰には、創業記念品のような金額の明示(創業記念品は処分見込価額による評価額が10,000円以下など)はありません。「相当な金額」かどうかは個別の判断になるため、迷う場合は税理士や所轄の税務署に確認してください。根拠は所得税基本通達36-21などです。
社内イベントの景品や賞品が課税されるかどうかの一般的な考え方は、社内イベントの景品と課税で条文から整理しています。
表彰の進め方(担当者向け)
- 01
対象者を確認する
人事記録で勤続年数を確認し、前回の表彰からの間隔も確かめます。
- 02
記念品を決める
課税の条件を踏まえ、現金・商品券や自由に選べる形にするかどうかを、担当と経理で確認します。
- 03
表彰状を用意する
表彰状・感謝状の文例から文面を選び、賞状・表彰状作成ツールで印刷できます。
- 04
式次第と挨拶を依頼する
社長挨拶と受賞者代表の謝辞を早めに依頼し、持ち時間を伝えます。代表者には、この記事の謝辞の例文を渡しておくと準備が進みます。配布用の式次第は式次第作成で作れます。
- 対象者の氏名・所属・勤続年数の表記を本人の記録と照合した
- 前回の表彰からの間隔を確認した
- 記念品の形(現金・商品券・選択式かどうか)を経理と確認した
- 社長挨拶・代表謝辞の依頼と持ち時間を伝えた
- 表彰状の文面と名前の字を確認した
この記事の要点
- 本人の挨拶は「表彰へのお礼・支えてくれた人・これから」の3文で足りる。思い出は一つだけ入れる。
- 5年・10年は教わったことへの感謝、20年・25年は職場の変化と仲間、30年以上は次の世代へ渡すことを中心にする。
- 謙遜しすぎ・成果の列挙・「ご苦労様」・二重敬語は避け、主語を「皆さんと」にすると自慢に聞こえにくい。
- 受賞者が複数なら代表1名が「受賞者一同」を主語に謝辞を述べる。
- 社長・上司は、長年の働きへの感謝と、経験を次の世代へ伝える期待を話す。上司はその人だけの働きを一つ挙げる。
- 国税庁の解説では、相当な金額以内・勤続おおむね10年以上・前回からおおむね5年以上の間隔をすべて満たす記念品は課税しなくてよい。現金・商品券や自由に選べる形は課税される。
FAQ
よくある質問
支えてくれた人への感謝、節目を迎えた実感、これからの抱負の3つで十分です。急に一言を求められたら「表彰へのお礼」「職場の皆さんのおかげ」「これからもよろしくお願いします」の3文で収まります。長さ別・勤続年数別の例文はこの記事の本人の例文にあります。
表彰の対象年数は会社ごとに違います。5年で求められた場合は、教わったことへの感謝と、次の節目までに目指すことを短く話せば十分です。例文は勤続年数別の本人の例文にあります。なお担当者の方は、国税庁の解説で記念品を課税しなくてよい条件の一つが「勤続年数がおおむね10年以上の人が対象」である点に注意してください。
受賞者が一人ずつ話す式なら短めに、代表として話すなら1分ほどが目安です。持ち時間は担当者に確認し、長さ別の例文から選んでください。
「ただ長くいただけです」のような言い方は、表彰した側の判断を否定するように聞こえることがあります。「皆さんに支えていただいたおかげで続けてこられました」と、感謝の形にすると収まります。
「永年勤続の表彰を受けました者を代表いたしまして、ひと言御礼を申し上げます」で始め、受賞者一同としての感謝、上司・職場・家族への御礼、これからの決意を述べ、「本日は誠にありがとうございました」で結びます。
長年の働きへの感謝と、その経験を若い社員に伝えてほしいという期待を話します。会社の変化と受賞者の働きを結びつけると、決まり文句で終わりません。ご家族への感謝を添える形もあります。
その人だけの具体的な働きを一つ挙げ、感謝とこれからへの期待を伝えます。「困ったときにまず相談している」など、部署の中での役割を言葉にすると伝わります。
国税庁の解説では、社会一般的にみて相当な金額以内で、勤続おおむね10年以上の人を対象とし、2回目以降は前回からおおむね5年以上の間隔をおいている場合は、課税しなくてよいとされています。条件を満たさない場合や、現金・商品券の場合は課税されます。
渡すことはできますが、国税庁の解説では、現金や商品券を支給する場合は全額が給与として課税されるとされています。源泉徴収の対象になる点を経理と確認してください。
本人が自由に記念品を選択できる場合は課税されるとされています。カタログから自由に選べる形は、この点に注意が必要です。判断に迷う場合は税理士や税務署に確認してください。