メール
受領メールの例文
書類・請求書・契約書を受け取った時の返信と件名
書類や資料を送った側は、ちゃんと届いたかを気にしています。受け取った側が一言返すだけで、送った側は確認の電話やメールをせずに済み、あとから「送った・届いていない」で揉めたときの記録にもなります。このページでは、まずどの場面にも使える基本の一通を示し、そのあと受け取ったものの種類と相手ごとに、件名から結びまでそのまま使える例文を並べました。
結論
受領メールは①お礼 ②何を受け取ったか(書類名・点数・部数) ③次にどうするか(確認して◯日までに返事・処理する) ④結びの順で、受け取ったらすぐ送ります。言い方は「受領いたしました」「拝受いたしました」「確かに受け取りました」のいずれでも失礼にはなりません。件名は相手の件名に「Re:」を付けて返すと、何の件の受領かが一目で分かります。
まずはこれ:そのまま使える基本の受領メール
相手や受け取ったものが違っても、骨組みは同じです。迷ったら下の文面の◯◯を書き換えて送ってください。
件名:Re: ◯◯のご送付について
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたびは◯◯をお送りいただき、ありがとうございます。
本日、確かに受領いたしました。
内容を確認のうえ、◯月◯日(◯)までに改めてご連絡いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
急ぎで一報だけ入れる短い版
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯、確かに受領いたしました。ありがとうございます。
内容を確認し、改めてご連絡いたします。
取り急ぎ、受領のご連絡を申し上げます。
目上・大切な取引先向けの丁寧な版
◯◯様
平素より大変お世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
ご多用のところ、◯◯をご送付いただき、誠にありがとうございます。
本日、確かに拝受いたしました。
内容を拝見のうえ、◯月◯日(◯)までにご連絡を差し上げます。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
言い方の使い分け:受領・拝受・受け取りました
| 言い方 | 印象 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 受領いたしました | 事務的で正確 | 書類・請求書・契約書・データなど、手続きに関わるもの |
| 拝受いたしました | へりくだった丁寧な言い方 | 目上の相手、社外の大切な相手から届いたもの |
| 確かに受け取りました | やわらかい | 社内や、付き合いの長い相手 |
| 頂戴いたしました | いただいたことへの感謝がこもる | 資料・サンプル・品物をいただいたとき |
| 届きました/到着いたしました | 物の到着を伝える | 宅配・郵送の品物、サンプル、納品物 |
「受領しました」でも意味は通じますが、社外には「受領いたしました」のほうが丁寧です。「拝受」はそれ自体がへりくだった言い方なので、「拝受させていただきました」のように重ねる必要はありません。言葉の意味は拝見・拝受の意味で詳しく扱っています。
「確認し、受領いたしました」は中身を見てから
「添付ファイルを確認し、受領いたしました」と書くと、中身まで見て問題がないと伝えたことになります。ファイルが開けるか、点数が合っているかをまだ見ていないなら、「受領いたしました。内容を確認のうえ、改めてご連絡いたします」と分けて書きます。あとで不備が見つかったときに、言い直さずに済みます。
注意
「ご査収ください」は送る側が「よく確かめて受け取ってください」と頼む言葉です。受け取った側は「ご査収いたしました」のように自分の行為に「ご」を付けたりせず、「受領いたしました」「拝受いたしました」で返すのが一般的です。
件名の付け方と送るタイミング
| 状況 | 件名の例 |
|---|---|
| 相手のメールに返す | Re: ◯月分ご請求書の送付について(件名はそのまま) |
| 郵送・宅配で届いた物を知らせる | ◯◯書類受領のご連絡(株式会社△△) |
| 品物・サンプルが届いた | ◯◯サンプル到着のご連絡とお礼 |
| 受領と一緒に修正をお願いする | ◯◯受領のご連絡と修正のお願い |
| 届いたか確認をお願いする(送った側) | 【ご確認のお願い】◯月◯日送付の◯◯について |
送るのは受け取った時点です。中身の確認に時間がかかるときも、まず受領だけを知らせ、確認後の返事は別に送ります。相手は「届いたかどうか」だけでも早く知りたいからです。郵送物は、受け取った日が分かるように「本日」「◯月◯日に」と日付を書いておくと、記録として残ります。
資料・データを受け取ったとき
メールの添付で受け取ったとき
件名:Re: ◯◯資料のご送付
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の資料をお送りいただき、ありがとうございます。
添付の資料(2点)、確かに拝受いたしました。
内容を確認のうえ、◯月◯日(◯)までにご連絡いたします。
取り急ぎ、受領のご連絡を申し上げます。
ダウンロードURL・パスワード別送で受け取ったとき
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯のデータをご共有いただき、ありがとうございます。
ファイル一式をダウンロードし、別便でいただいたパスワードで開けることを確かめました。
内容は改めて拝見し、気になる点があれば◯日中にご連絡いたします。
ファイルが開けなかったとき
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の資料をお送りいただき、ありがとうございます。メールは受信いたしました。
ただ、添付の「◯◯.pdf」がこちらの環境で開けない状態です。
お手数ですが、改めてお送りいただくか、別の形式でご共有いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
注意
「取り急ぎ、受領のご連絡まで」は、中身の確認はこれからで、まずは届いたことだけを知らせる決まった言い方です。言いさしの形なので、社外や目上の相手には「取り急ぎ、受領のご連絡を申し上げます」と言い切るほうが丁寧です。添付の送り方はメールの添付ファイルにまとめています。
郵送の書類・契約書を受け取ったとき
郵送で書類を受け取ったとき
件名:◯◯書類受領のご連絡(株式会社△△)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日、ご郵送いただいた◯◯の書類を受け取りました。
同封の◯◯申込書、◯◯証明書の写し、いずれも確かに受領いたしました。
社内の手続きが済みましたら、改めてご連絡いたします。
署名・捺印済みの契約書が戻ってきたとき
件名:契約書受領のご連絡(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご署名・ご捺印いただいた「◯◯業務委託契約書」◯部を、本日確かに受領いたしました。
ご多忙の中、早々にご返送くださり、ありがとうございました。
弊社の控えは手元で保管いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
これから署名する契約書を受け取ったとき
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
「◯◯契約書」◯部を拝受いたしました。ありがとうございます。
社内で内容を確認し、署名・捺印のうえ、◯月◯日(◯)までに一部をご返送いたします。
確認の途中でご相談したい点が出ましたら、改めてご連絡いたします。
契約書は契約書の名前と部数を正確に書くと、どの書類をいつ受け取ったかの記録になります。送る側の文面は契約書送付のメールを参照してください。
請求書・見積書を受け取ったとき
請求書
件名:Re: ◯月分ご請求書の送付について
株式会社◯◯
経理ご担当 ◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月分のご請求書をお送りいただき、ありがとうございます。
確かに受領いたしました。
社内の手続きのうえ、お支払いの予定日までに処理いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
見積書
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お見積書をお送りいただき、ありがとうございます。確かに拝受いたしました。
社内で検討し、◯月◯日(◯)までに結果をご連絡いたします。
ご不明な点が出ましたら、こちらからご相談させてください。
内容に不備があったとき
件名:◯月分ご請求書の受領と修正のお願い
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご請求書をお送りいただき、ありがとうございます。受領いたしました。
一点確認させてください。
ご請求書の宛名が「◯◯部」となっておりますが、今回のご依頼は「△△部」からのものでございます。
お手数ですが、宛名を修正したものを改めてお送りいただけますでしょうか。
ご面倒をおかけし恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
不備があるときは、受領したことと直してほしい点を一つのメールで伝えます。どこをどう直してほしいか、正しい内容は何かを具体的に書き、相手を責める言い方は避けます。見積書を比べたあとのお断りは相見積もりのお断りメールにまとめています。
納品物・品物・サンプルを受け取ったとき
納品物が届いたとき
件名:◯◯納品物受領のご連絡
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日、ご発注の◯◯が弊社に到着いたしました。
数量・外観を確認し、問題なく受領いたしました。
予定どおりお届けくださり、ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。
サンプルが届いたとき
件名:◯◯サンプル到着のご連絡とお礼
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日、◯◯のサンプルが届きました。
お忙しいところご手配いただき、ありがとうございます。
社内で確認し、◯月◯日(◯)の打ち合わせで感想をお伝えいたします。
納品物は何を確認したうえで受領したのか(数量だけか、動作まで見たか)を書いておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。品物の場合は「届きました」「到着いたしました」が自然です。贈り物のように、お礼が中心になるものは受領メールではなくお礼状の形にします。文例はお歳暮のお礼状 例文を参照してください。
応募書類・申込を受け付けたとき(受け付ける側)
採用の応募書類を受け取ったとき
件名:応募書類受領のご連絡(株式会社△△ 採用担当)
◯◯様
株式会社△△ 採用担当の□□です。
このたびは弊社の◯◯職にご応募いただき、誠にありがとうございます。
履歴書・職務経歴書を確かに受領いたしました。
書類選考の結果は、◯月◯日(◯)までにメールでご連絡いたします。
今しばらくお待ちくださいますよう、お願い申し上げます。
イベント・研修などの参加申込を受け付けたとき
件名:【◯◯セミナー】お申し込み受付のご連絡
◯◯様
このたびは「◯◯セミナー」にお申し込みいただき、ありがとうございます。
以下の内容でお申し込みを受け付けました。
日時:◯月◯日(◯)◯時〜◯時
会場:◯◯(オンラインの場合は参加URLを前日までにお送りします)
お名前:◯◯様
内容に誤りがある場合や、ご都合が悪くなった場合は、このメールにご返信ください。
当日お会いできることを楽しみにしております。
受け付ける側の受領メールは、次に何が起きるか(いつ・何で連絡が来るか)まで書くと、問い合わせが減ります。申込内容を書き添えておくと、相手は誤りにすぐ気づけます。
社内向けの受領メール・チャット
◯◯さん
お疲れさまです。□□です。
◯◯の資料、確かに受け取りました。ありがとうございます。
明日の会議までに目を通しておきます。
(チャットの場合)
◯◯さん、資料受け取りました。ありがとうございます。明日の会議までに確認します。
社内では「確かに受け取りました」「受け取りました」で十分です。ただし、社内でも経理・法務などの手続きに関わる書類は、何を何部受け取ったかを書いておくと、記録として役立ちます。
受領の確認をお願いするメールと、受領メールへの返信
届いたかを確認したいとき(送った側)
件名:【ご確認のお願い】◯月◯日送付の◯◯について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日に、◯◯の書類をメールでお送りいたしました。
念のための確認で恐縮ですが、お手元に届いておりますでしょうか。
行き違いでご確認いただいておりましたら、ご容赦ください。
よろしくお願いいたします。
確認のメールでは「行き違いでしたらご容赦ください」を入れると、相手を責める印象を避けられます。何度も確認する場合の書き方は催促メールの例文にまとめています。最初に送るときに「お受け取りになりましたら、お手数ですが一言ご返信いただけますと幸いです」と書いておくと、確認の手間が減ります。
受領メールへの返信は必要か
受領メールに対して、送った側から改めて返信する必要は基本的にありません。受領メールの中に質問や依頼が含まれていた場合だけ、それに答えます。返すなら次の程度で十分です。
◯◯様
ご確認いただき、ありがとうございます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 「受け取りました」だけで何を受け取ったか書かない | 複数送っていると、どれが届いたか分からない | 書類名・点数・部数を書く |
| 中身を見ていないのに「確認しました」と書く | あとで不備が見つかったときに言い直しが必要 | 「受領しました。内容は確認のうえ改めて」と分ける |
| 確認が終わるまで受領の連絡をしない | 相手が届いたかどうか分からず確認の連絡をする | 受け取った時点で一報、確認後に改めて返事 |
| 「拝受させていただきました」と重ねる | くどく、敬語に慣れていない印象 | 「拝受いたしました」で止める |
| 受け取った側が「ご査収いたしました」と書く | 自分の行為に「ご」が付き、敬語として誤り | 「受領いたしました」に置き換える |
| 不備の指摘を別メールに分ける | 相手が受領済みと思い込み、修正が遅れる | 受領と修正のお願いを一通にまとめる |
- 何を受け取ったか(書類名・点数・部数)を書いたか
- 次にどうするか(確認して◯日までに返事・処理)を書いたか
- 中身を見ていないのに「確認しました」と書いていないか
- 不備があれば、受領と一緒に直してほしい点と正しい内容を書いたか
- 相手の件名に「Re:」を付けて返したか(郵送物なら件名に「受領のご連絡」)
- 「拝受させていただきました」のような重ねた敬語になっていないか
この記事の要点
- 受領メールはお礼+何を受け取ったか+次にどうするかを短く、受け取った時点ですぐ送る。
- 社外には「受領いたしました」「拝受いたしました」。品物なら「届きました」「到着いたしました」。
- 中身をまだ見ていないなら「確認しました」とは書かず、受領の一報と確認後の返事を分ける。
- 不備は受領の連絡と一緒に、直してほしい点と正しい内容を具体的に伝える。
- 受け付ける側(応募・申込)は、次にいつ何の連絡が来るかまで書く。
- 受領メールへの返信は基本的に不要。質問があったときだけ答える。
FAQ
よくある質問
どちらも失礼にはなりません。手続きに関わる書類や請求書には「受領いたしました」、目上の相手や社外の大切な相手からの資料には「拝受いたしました」を使うと、より丁寧な印象になります。社内では「確かに受け取りました」でも構いません。
「確かに受領いたしました。内容を確認のうえ、◯日までに改めてご連絡いたします」と、受領と確認を分けて書きます。「確認し、受領いたしました」は中身まで見て問題がないという意味になるので、確認を終えてから使います。
送った側から改めて返信する必要は基本的にありません。受領メールの中に質問や修正の依頼が書かれていた場合だけ、それに答えます。返す場合も「ご確認いただき、ありがとうございます」の一文で十分です。
毎月決まって届く請求書であれば、取引先との取り決めに従います。初めての取引や、相手から受領の連絡を求められている場合は、届いた時点で一言返すと、相手は確認の連絡をせずに済みます。
受領の連絡と一緒に、どこをどう直してほしいかを具体的に書いて、修正したものを送ってもらうようお願いします。「宛名が◯◯となっておりますが、△△でお願いいたします」のように、正しい内容も書いておくと、相手は一度で直せます。
相手がチャットでやりとりしている場合や社内なら、チャットで構いません。契約書や請求書など、いつ何を受け取ったかを残しておきたいものは、メールで送っておくと記録として見返せます。電話で伝えた場合も、必要に応じてメールで一言残しておくと安心です。