ビジネス用語
精査の意味と読み方
ビジネスでの使い方と言い換え
「精査」は細かいところまで詳しく調べることです。読み方は「せいさ」。使った一文は「いただいた見積書を精査のうえ、改めてご連絡いたします。」。「確認」より一つずつ丁寧に調べるニュアンスがあり、見積・契約・データ・申請書類などを扱う場面でよく使われます。このページでは、意味と字の組み立て、場面別の例文、似た言葉との違い、取り違えやすい言葉、目上・社外に使うときの注意をまとめました。
結論
「精査」は詳しく調べることを表す漢語です。「精査する」「精査のうえ」「精査中」「内容を精査する」の形で使い、誤りや抜けがないか、妥当かどうかを細部まで見るという意味合いで使われます。
「精査」の意味と字の組み立て
字の組み立てから見ると、「精」は「細かい・詳しい」、「査」は「調べる」で、合わせて「詳しく調べる」という意味になります。「精」は「精密」「精度」の精、「査」は「調査」「審査」「検査」の査です。
仕事では、受け取った資料や数字を、そのまま受け入れる前に一つずつ確かめるときに使われます。また「精査中です」は、まだ結論を出していない段階を伝える言い方としても使われます。
Point
「精査」は「詳しく調べること」。「確認」より手間をかけて見るイメージなので、使うときは何を調べているのか、いつ結果が出るのかを添えると相手が待ちやすくなります。
使い方の例文(場面別)
会議で(社内・目上にも可)
来期の会場費の見積は、三社分を精査したうえで比較表にして、次回の会議でお見せします。
メールで(取引先へ・目上にも可)
件名:お見積書受領のご連絡
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日、◯◯のお見積書を確かに受領いたしました。
社内で内容を精査のうえ、◯月◯日(◯)までにご連絡いたします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
注意
受け取ったことを先に伝える書き方は受領確認メールの例文、見積の頼み方は見積依頼メールの例文にあります。
チャットで(社内)
参加者リストのデータ、重複と表記ゆれがないか精査中です。今日の夕方には共有できる見込みです。
メールで(社内の上司へ・目上にも可)
◯◯課長
お疲れさまです。□□です。
先月の経費の集計を添付いたします。数字は私のほうで精査しましたが、念のためご確認いただけますでしょうか。
朝礼で(社内)
来週の展示会の備品リストは、昨日までに全項目を精査しました。足りないものは今日中に手配します。
面談で(上司から部下へ)
企画書はよくまとまっていました。数字の根拠だけ、もう一度精査してから出してください。
電話で(お客様へ・目上にも可)
お問い合わせの請求内容につきましては、ただいま担当部署で精査しております。結果が分かり次第、こちらからご連絡いたします。
似た表現・言い換え・反対の表現
| 言葉 | 表す内容 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 精査 | 細かいところまで詳しく調べること | 見積・契約・データ・申請書類 |
| 確認 | 合っているか、そうなっているかを確かめること | もっとも広く使える言い換え |
| 点検 | 一つずつ調べて、異常がないか見ること | 設備・備品・手順 |
| 検討 | よいかどうか、いろいろな面から考えること | 採否や方針を決めるとき |
| 吟味 | 念入りに調べて、よしあしを確かめること | 選定・比較のとき |
| 審査 | 基準に合っているかを調べて判定すること | 申請・応募・与信 |
| (反対)ざっと目を通す | 細部までは見ずに全体をつかむこと | 急ぎで概要だけ把握するとき |
「精査」は調べること、「検討」は考えて決めることに重心があります。「精査のうえ検討します」のように、調べてから考える流れで並べて使うこともあります。
間違えやすい使い方
| ありがちな使い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| 「精算」と書いてしまう | 精算はお金の過不足を計算して片づけること。音が近く変換で取り違えやすい | 調べる意味なら「精査」 |
| 「せいざ」と読む | 読み間違い | せいさ |
| 誤字を一つ見るだけの作業を「精査します」と言う | 大げさに聞こえる | 確認します |
| 「精査中です」のまま期限を伝えない | いつまで待てばよいか分からない | 精査中です。◯日までにお知らせします |
「精算」との使い分けは精算・清算・成算の違いにまとめています。
目上・社外に使うときの注意
自分の側が「精査いたします」と言うのは、目上にも取引先にも問題なく使えます。丁寧に調べる姿勢が伝わる言い方です。
相手に精査を頼むときは、「ご精査ください」でも意味は通じますが、相手に手間をかけてもらうお願いなので、「ご精査いただけますでしょうか」「ご確認いただけますと幸いです」のように依頼の形にすると落ち着きます。社外の相手から受け取った資料について「精査します」と言うと、中身を疑っているように聞こえると感じる人もいるので、気になるときは「拝見のうえ」「確認のうえ」と言い換えます。
| 相手・場面 | おすすめの言い方 |
|---|---|
| 受け取った資料について(社外) | 内容を確認のうえ、◯日までにご連絡いたします |
| 社内の上司に見てもらう | 念のためご確認いただけますでしょうか |
| 目上・社外に詳しく見てもらう | お手数ですが、ご精査いただけますでしょうか |
| 結論がまだ出ないとき | ただいま精査しております。◯日までにお知らせいたします |
この記事の要点
- 「精査」の読み方はせいさ。意味は細かいところまで詳しく調べること。
- 「確認」より念入りに調べるニュアンス。簡単な確認に使うと大げさに聞こえる。
- 「精査中」と言うときは結果が出る時期を添える。
- 変換で「精算」と取り違えない。
- 相手に頼むときは「ご精査いただけますでしょうか」と依頼の形に。
FAQ
よくある質問
「せいさ」と読みます。「精」は「詳しい」、「査」は「調べる」という意味で、合わせて「詳しく調べる」ことを表します。
「確認」は合っているかを確かめることで、軽い確認にも使えます。「精査」は細かいところまで念入りに調べるニュアンスがあり、見積や契約、データなど手間のかかる確認に向きます。
「詳しく調べたあとで」という意味です。「精査のうえ、改めてご連絡いたします」のように、調べてから返事をするときに使います。
意味は通じますが、相手に手間をかけてもらうお願いなので「ご精査いただけますでしょうか」と依頼の形にするほうが落ち着きます。軽い確認なら「ご確認いただけますと幸いです」で十分です。
「詳しく確認する」「点検する」「吟味する」「念入りに調べる」などがあります。やわらかく言いたいときは「確認のうえ」がもっとも使いやすい言い換えです。