社外文書
送付状(添え状)の書き方
ビジネス・履歴書の例文とテンプレート
結論:送付状は「日付・宛先・差出人・件名・挨拶文・記書き(同封書類の一覧)」の6項目をA4一枚に収め、書類の一番上に重ねて送ります。本文は「下記の書類をお送りいたしますので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」の二〜三文で足ります。履歴書を郵送する応募用なら、これに「応募の経緯」「経験を一文で伝える自己PR」「面接のお願い」を足します。このページには、そのまま使える全文テンプレート(ビジネス用・履歴書用・簡易版)、請求書・契約書・見積書など書類別の本文12例、応募用の経緯・自己PRの入れ替え文(職種別・状況別)、月別の時候の挨拶、数え方、封入の順番、手書きの注意、よくある失敗を一か所にまとめました。メールで送る場合は資料送付メールの例文を参照してください。
結論
送付状(添え状)は、郵送する書類に付けるあいさつ状を兼ねた明細書です。役割は①あいさつ ②同封した書類の一覧(入れ忘れの確認) ③補足(返送期限・問い合わせ先など)の三つ。構成は①日付 ②宛先 ③差出人 ④件名 ⑤挨拶文(頭語・本文・結語) ⑥記書きです。
まず全体像:送付状の3つの型
| 型 | 使う場面 | 頭語・時候の挨拶 | このページの例 |
|---|---|---|---|
| 正式な送付状 | 初めての相手・目上の相手・契約書など大切な書類 | 拝啓+時候の挨拶+敬具 | 全文テンプレート |
| 応募書類の送付状 | 履歴書・職務経歴書を郵送して応募するとき | 拝啓+時候の挨拶+敬具。応募の経緯と面接のお願いを足す | 履歴書の送付状 |
| 簡易な送付状 | 毎月の請求書・FAX・社内便・やり取りの多い相手 | 省いてよい(「いつもお世話になっております」から) | 簡易版 |
迷ったら正式な型を使えば失礼になりません。手渡しで書類を渡す場合や、面接に履歴書を持参する場合は、送付状は付けなくて構いません(その場で口頭で用件を伝えられるため)。
送付状に書く項目と配置
| 位置 | 項目 | 書き方 |
|---|---|---|
| 右上 | 日付 | 投函する日。西暦か和暦かは社内の書類(応募なら履歴書の日付)に合わせる |
| 左上 | 宛先 | 会社名・部署名・役職・氏名。会社名は「(株)」と略さず正式名称で。個人あては「様」、会社や部署あては「御中」 |
| 右(宛先の下) | 差出人 | 会社名・部署名・氏名・住所・電話番号・メールアドレス(個人の応募なら氏名と連絡先) |
| 中央 | 件名 | 「書類送付のご案内」「請求書送付のご案内」「応募書類の送付について」など |
| 本文 | 挨拶文 | 拝啓→時候の挨拶→日ごろのお礼→用件→敬具。用件は二〜三文で足りる |
| 本文の下 | 記書き | 中央に「記」、送付書類の名称と数量を箇条書き、右下に「以上」 |
Point
「御中」と「様」は一緒に使いません。「株式会社◯◯ 経理部御中 ◯◯様」は誤りで、担当者名が分かるなら「株式会社◯◯ 経理部 ◯◯様」、分からなければ「株式会社◯◯ 経理部御中」とします。採用担当者あては「人事部 採用ご担当者様」とする書き方もあります。
記書きの細かい決まり(「記」と「以上」の位置、箇条の並べ方)は記書きの書き方にまとめています。
送付状のテンプレート(ビジネス用・そのまま使える全文)
令和◯年◯月◯日
株式会社◯◯
経理部 ◯◯◯◯様
株式会社△△
営業部 △△△△
(住所・電話番号・メールアドレス)
書類送付のご案内
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、下記の書類をお送りいたしますので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具
記
・請求書(◯月分) 1通
・納品書 1通
以上
注意
実際の書面では、日付と差出人は右寄せ、宛先は左寄せ、件名と「記」は中央、「敬具」「以上」は右寄せにします。Wordで一度この並びを作って保存しておけば、次からは宛先・本文の一文・記書きを書き換えるだけで済みます。
時候の挨拶に迷ったら、季節を問わず使える「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」で構いません。相手が個人なら「ご清栄」を「ご清祥」に替えます。
書類別の本文の例文12パターン
テンプレートの「さて、〜」の部分だけを差し替えて使えます。
請求書を送るとき
さて、◯月分のご請求書をお送りいたします。ご査収のうえ、◯月◯日までにお振り込みくださいますようお願い申し上げます。
契約書を送るとき(署名・押印して返送してもらう)
さて、先日ご確認いただきました◯◯に関する契約書を2通お送りいたします。お手数ですが、2通ともにご署名・ご捺印のうえ、1通を同封の返信用封筒にてご返送くださいますようお願い申し上げます。
見積書を送るとき
さて、先日ご依頼いただきました◯◯のお見積書をお送りいたします。ご不明な点がございましたら、担当の△△までお問い合わせください。ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
納品書・検収書を送るとき
さて、本日◯◯を納品いたしましたので、納品書をお送りいたします。お手数ですが、内容をご確認のうえ、検収書にご記入・ご捺印いただき、同封の封筒にてご返送くださいますようお願いいたします。
領収書を送るとき
さて、先日はお振り込みいただき、誠にありがとうございました。領収書を同封いたしますので、お受け取りくださいますようお願い申し上げます。
注文書・発注書を送るとき
さて、先日お見積りいただきました◯◯につきまして、下記のとおり発注いたします。注文書をお送りいたしますので、ご手配のほどよろしくお願い申し上げます。
資料・カタログを送るとき
さて、先日お問い合わせいただきました◯◯の資料をお送りいたします。ご検討の一助となれば幸いです。ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくお申し付けください。
サンプル・試供品を送るとき
さて、先日お話しいたしました◯◯のサンプルをお送りいたします。お手に取ってお試しいただき、ご感想をお聞かせいただけましたら幸いです。
原稿・データ(USBメモリなど)を送るとき
さて、ご依頼いただきました◯◯の原稿データをUSBメモリに保存してお送りいたします。ファイルの一覧は下記のとおりです。お手数ですが、到着しましたらご一報いただけますと幸いです。
相手から頼まれた書類を返送するとき
さて、ご依頼いただきました◯◯の書類に記入いたしましたので、ご返送申し上げます。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
誤りがあった書類を差し替えるとき
さて、先日お送りいたしました◯◯に誤りがございました。大変申し訳ございません。訂正した書類をお送りいたしますので、お手数ですが、先にお送りしたものは破棄していただけますようお願い申し上げます。
年末・年度末など、まとめて送るとき
さて、本年度の◯◯に関する書類一式をお送りいたします。内容は下記のとおりです。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
請求書の金額違いを詫びる文面は請求書の誤りのお詫び、相手から受領の連絡が来たときの返し方は受領メールの例文にあります。
履歴書・応募書類の送付状(転職・アルバイト・新卒)
応募書類を郵送するときの送付状は、ビジネス用の型に「どこで求人を知り、何の職種に応募するか」「経験を一文で伝える自己PR」「面接の機会をお願いする一文」を足したものです。志望動機や自己PRの詳しい中身は履歴書・職務経歴書に書くので、送付状では一〜二文にとどめます。
| 順番 | 項目 | 応募用での書き方 |
|---|---|---|
| 1 | 日付 | 投函する日。履歴書の日付と同じ年号の書き方にそろえる |
| 2 | 宛先 | 会社名(正式名称)・部署名・担当者名。名前が分からなければ「採用ご担当者様」 |
| 3 | 差出人 | 郵便番号・住所・電話番号・メールアドレス・氏名 |
| 4 | 件名 | 「応募書類の送付について」 |
| 5 | 頭語と前文 | 拝啓+時候の挨拶 |
| 6 | 応募の経緯 | どこで求人を知り、どの職種に応募するか |
| 7 | 自己PRの一文 | 生かせる経験やスキルを一文で |
| 8 | 面接のお願いと結語 | 面接の機会をお願いし、敬具で結ぶ |
| 9 | 記書き | 履歴書・職務経歴書など同封書類と数量、以上 |
令和◯年◯月◯日
株式会社◯◯
人事部 採用ご担当者様
〒◯◯◯-◯◯◯◯
(住所)
電話番号:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メール:◯◯◯@◯◯◯
山田 太郎
応募書類の送付について
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、◯◯(求人サイト名)にて貴社の◯◯職の求人を拝見し、応募いたしました。
前職では◯◯を担当しており、その経験を貴社の◯◯で生かしたいと考えております。
つきましては、下記の書類をお送りいたしますので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。ご多忙のところ恐縮ですが、面接の機会をいただけましたら幸いです。
敬具
記
・履歴書 1通
・職務経歴書 1通
以上
応募の経緯の書き方(入れ替え用)
| 状況 | 一文の例 |
|---|---|
| 求人サイト・求人誌を見た | ◯◯(媒体名)に掲載の◯◯職の求人を拝見し、応募いたしました。 |
| 会社のホームページを見た | 貴社ホームページの採用情報を拝見し、◯◯職に応募いたしました。 |
| 人の紹介 | ◯◯様よりご紹介をいただき、応募書類をお送りいたします。 |
| ハローワーク | ハローワークにて貴社の求人をご紹介いただき、応募いたしました。 |
| 新卒・既卒 | ◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。貴社の新卒採用に応募いたしたく、書類をお送りいたします。 |
| アルバイト・パート | ◯◯に掲載の◯◯店のアルバイト募集を拝見し、応募いたしました。 |
| 転職エージェントの紹介 | ◯◯(紹介会社名)の◯◯様より貴社の◯◯職をご紹介いただき、応募いたしました。 |
自己PRの一文(職種別・入れ替え用)
| 応募職種 | 一文の例 |
|---|---|
| 営業職 | 前職では法人のお客様を担当し、既存取引の拡大に取り組んでまいりました。その経験を貴社の営業職で生かしたいと考えております。 |
| 事務職 | 前職では受発注と請求書の作成を担当しており、正確さと期限を守ることを心がけてまいりました。 |
| 販売・接客 | 前職の店舗勤務では、お客様のご要望を伺い、商品をご提案する接客を続けてまいりました。 |
| ITエンジニア | 前職では業務システムの開発と保守を担当しておりました。その経験を貴社のサービス開発で生かしたいと考えております。 |
| 介護・福祉 | 前職では介護職員として利用者様の日常生活の支援に携わってまいりました。 |
| 企画・マーケティング | 前職では自社商品の販売促進を担当し、企画から効果の検証までを経験いたしました。 |
状況別の書き方(未経験・ブランク・在職中など)
| 状況 | 一文の例 | ポイント |
|---|---|---|
| 未経験の職種に応募 | これまでの◯◯の経験で身につけた◯◯を、貴社の◯◯職でも生かせると考え、応募いたしました。 | 前職との共通点を一つ示す |
| 離職期間がある | 現在は◯◯の資格取得に向けて学んでおり、学んだ内容を貴社の業務で生かしたいと考えております。 | 言い訳ではなく、今していることを事実で |
| 在職中 | 現在は在職中のため、日中はお電話に出られないことがございます。メールでご連絡いただけますと幸いです。 | 連絡のつきやすい手段を添える |
| 第二新卒 | 社会人として◯年、◯◯の業務に携わってまいりました。基礎を生かしつつ、貴社で新たな分野に挑戦したいと考えております。 | 短い経験でも学んだことを一つ |
| 新卒 | 大学では◯◯を学び、◯◯の活動に力を入れてまいりました。 | 学業か活動のどちらか一つに絞る |
Point
書き言葉では「貴社」、話し言葉では「御社」。送付状・履歴書などの書面では「貴社」と書き、面接や電話で話すときは「御社」と言います。相手が病院なら「貴院」、学校法人なら「貴校」、団体なら「貴団体」とします。
応募用の送付状で避けたいこと
- 志望動機を何行も書く。読み手は履歴書で読むので、送付状では重複になる。
- 給与・勤務地などの希望条件を書く。条件は面接や面談で話す。どうしても外せない条件だけ履歴書の本人希望欄に。
- 経歴の空白や転職回数の言い訳を書く。説明が必要なら職務経歴書で、事実を簡潔に。
- 他社向けに作った文面の社名を直し忘れる。宛名・本文の社名・職種名を必ず読み返す。
手書きで作るときの注意
- 白無地の便せんかA4の白い紙を使う
- 黒のボールペンか万年筆で書く(消せるボールペンは使わない)
- 書き損じたら修正液・修正テープを使わず、新しい紙に書き直す
- 行が曲がらないよう、下敷きの罫線を使う
- 履歴書と同じペン・同じ字の大きさでそろえる
注意
応募用の送付状は手書きでもパソコンでも構いませんが、履歴書をパソコンで作ったなら送付状もそろえると見た目が整います。
時候の挨拶の早見表(送付状向け・月別)
正式な送付状では「拝啓」のすぐ後に季節の一文を入れます。送付状は用件が主役なので、下の表から一つ選べば十分です。言葉ごとの使い時の細かい違いは時候の挨拶 一覧で確認できます。
| 月 | 漢語調(◯◯の候) | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| 1月 | 新春の候(松の内)・厳寒の候 | 拝啓 厳寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 2月 | 余寒の候(立春の後) | 拝啓 余寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 3月 | 早春の候・春暖の候 | 拝啓 早春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 4月 | 陽春の候・春暖の候 | 拝啓 陽春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 5月 | 新緑の候・薫風の候 | 拝啓 新緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 6月 | 梅雨の候・初夏の候 | 拝啓 梅雨の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 7月 | 盛夏の候・猛暑の候 | 拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 8月 | 残暑の候(立秋の後) | 拝啓 残暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 9月 | 初秋の候・秋涼の候 | 拝啓 初秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 10月 | 秋冷の候・錦秋の候 | 拝啓 秋冷の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 11月 | 晩秋の候・向寒の候 | 拝啓 晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 12月 | 師走の候・歳末の候 | 拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 通年 | 時下 | 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
注意
相手が個人(応募先の担当者個人、個人事業主など)なら「貴社ますますご清栄」を「ますますご清祥」に替えます。
書類の数え方(枚・部・通)と記書き
| 単位 | 使う書類 | 記書きの例 |
|---|---|---|
| 通 | 請求書・契約書・証明書・履歴書・手紙など、一つの文書として完結するもの | 契約書 2通 |
| 部 | 冊子・パンフレット、または複数ページを一組にした資料 | 会社案内 3部 |
| 枚 | 紙一枚ずつ数えるもの(図面・写真・チラシなど) | 図面 5枚 |
社内で数え方の決まりがある場合はそれに従ってください。迷ったら相手が中身と突き合わせやすい単位で書くのが一番です。
- 送付書類は封入した順番に並べると、相手が確かめやすい。
- 書類名は相手が分かる名前で書く(社内の略称を使わない)。
- 「◯月分」「◯◯の件」のように、どの取引の書類かを添える。
- 返送してほしい書類があれば、記書きの下に「※◯◯は◯月◯日までにご返送ください」と一行加える。
同封物が多いときの一覧の作り方は同封物一覧の書き方を参照してください。
封入の順番と封筒の選び方
| 順番 | 入れるもの | ポイント |
|---|---|---|
| 1(一番上) | 送付状 | 開けてすぐ読める向きに。文字の頭が封筒の口側 |
| 2 | 記書きの一番目の書類 | 記書きと同じ順で重ねる |
| 3 | 残りの書類 | 応募なら履歴書→職務経歴書→その他の順 |
| 4 | 返信用封筒 | 宛名を書き、切手を貼って一番下に |
- 書類はクリアファイルにまとめて入れると、雨や折れから守れる。
- A4の書類を三つ折りにするなら長形3号(120×235mm、定形郵便)、折らずに送るなら角形2号(240×332mm、定形外郵便)。契約書・履歴書のように折り目を付けたくない書類は角形2号が向く。
- 封筒の表の左下に「請求書在中」「履歴書在中」など中身を書き、四角で囲む。
- 封はのりか両面テープでしっかり閉じ、セロハンテープやホチキスは使わない。閉じ目には「〆」と書く(封字)。
- 書類はホチキスで綴じず、まとめるならクリップで留める程度にする。綴じてあると、相手がコピーやスキャンをするときに外す手間が出る。
- 定形郵便は厚さ1cm以内・重さ50g以内。書類が多いときは郵便局の窓口で重さを量ってもらうと料金不足を防げる。
封筒の表書き・裏書きの書き方は封筒の宛名の書き方にあります。
簡易な送付状(FAX・社内便・頻繁に送る相手)
毎月請求書を送る相手や、FAX・社内便などでは、頭語・結語を省いた簡易な形でも失礼にはなりません。
◯◯様
いつもお世話になっております。
下記の書類をお送りします。ご確認をお願いいたします。
・請求書(◯月分) 1通
株式会社△△ 営業部 △△
FAXの送付状に足す項目
- 送信枚数(「送付状を含め◯枚」)
- 送信者の電話番号・FAX番号
- 届かない・読めないときの連絡先
- 誤送信だった場合のお願い(「お手数ですが破棄のうえご連絡ください」)
注意
初めての相手、目上の相手、契約書などの大切な書類には、上のテンプレートの正式な形を使ってください。
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | なぜ困るか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「経理部御中 ◯◯様」と併用 | 敬称が二重になる | 担当者名が分かれば「様」だけ |
| 記書きと封筒の中身が合わない | 相手が入れ忘れか紛失かを確かめる手間が出る | 封をする前に記書きを読み上げて一つずつ照合 |
| 日付が作成日のまま | 投函が遅れると、届いた日とずれる | 日付は投函する日にする |
| 本文が長い・用件がわからない | 送付状は確認のための紙なので読まれない | 用件は「下記の書類をお送りいたします」の一文に集約 |
| 「ご査収ください」を資料にも多用 | 受け取って確認する性質の書類でないと大げさ | 資料なら「ご確認ください」「ご高覧ください」 |
| 社内の略称で書類名を書く | 相手が何の書類か分からない | 相手側の呼び方・正式名称で書く |
| 返送してほしいのに返信用封筒が無い | 相手が封筒を用意する手間が出る | 宛名を書き切手を貼った封筒を同封 |
| 応募の送付状をひな形のまま出す | どの会社にも出せる文面で、応募先への関心が伝わらない | 応募の経緯と自己PRの一文を、その会社・職種に合わせて書く |
| 書面で「御社」と書く | 書き言葉と話し言葉が混ざる | 書面は「貴社」に統一 |
| 送付状が二枚にわたる | 読む手間が増え、要点がぼやける | A4一枚に収め、詳しいことは同封書類へ |
送る前のチェックリスト
- 宛名の会社名・部署名・氏名を、相手の名刺やメールの署名と照らし合わせた
- 会社名を「(株)」と略していない
- 「御中」と「様」を一緒に使っていない
- 日付は投函する日になっている
- 記書きの書類名・数量が、封筒の中身と一致している
- 契約書など返送が必要な書類には返信用封筒(切手を貼る・宛名を書く)を入れた
- 送付状は書類の一番上、文字が封筒の口側を向くように入れた
- 封筒の表に「請求書在中」など中身を示す言葉を書いた
- 応募書類なら、本文の社名・職種名が応募先のものになっている
- 書面では「御社」ではなく「貴社」と書いた
- 封をのりで閉じ、閉じ目に「〆」と書いた
この記事の要点
- 送付状は日付・宛先・差出人・件名・挨拶文・記書きの6つでA4一枚に収める。
- 本文は短く、何を何通送ったかは記書きで示す。書類別の一文は差し替えて使う。
- 履歴書の送付状は応募の経緯・経験を伝える一文・面接のお願いを足すだけ。志望動機は書き込まない。
- 書面では「貴社」、話すときは「御社」。封はのり付けして「〆」。
- 「御中」と「様」は併用しない。数え方は通・部・枚。
- 封入は送付状→記書きの順の書類→返信用封筒。封筒の表に「◯◯在中」。
- 頻繁に送る相手やFAXなら頭語・結語を省いた簡易な形でもよい。
FAQ
よくある質問
付けるのが丁寧です。送付状があると、受け取った側が何の書類が何通届いたかをすぐ確かめられます。毎月送る相手なら、頭語・結語を省いた簡易な送付状でも構いません。
手渡しや面接への持参なら、その場で用件を伝えられるので送付状は付けなくて構いません。郵送するときは付けます。
正式な送付状では「拝啓」で始めて「敬具」で結びます。社内便やFAX、頻繁にやり取りする相手への簡易な送付状では、頭語・結語を省いて「いつもお世話になっております」から書き始めても失礼にはなりません。
「株式会社◯◯ 経理部御中」のように部署あてにし、「御中」を付けます。部署も分からなければ「株式会社◯◯御中」とします。応募書類なら「人事部 採用ご担当者様」とも書けます。担当者名が分かるなら「御中」は付けず「◯◯様」とします。
ビジネスの送付状はパソコンで作るのが普通です。応募書類の送付状も、履歴書をパソコンで作ったならそろえると見た目が整います。手書きにする場合は黒のペンで丁寧に書き、修正液は使わずに書き直します。
長形3号の封筒に入れるなら、ほかの書類と一緒にA4を三つ折りにします。契約書や履歴書を折らずに送るなら角形2号の封筒を使い、送付状も折らずに一番上に重ねます。
「ご査収」は内容を確かめて受け取ってほしいときの言い方で、請求書や契約書などに向きます。中身を見てもらえればよい資料なら「ご確認ください」「ご高覧ください」で構いません。
封筒の表の左下に書き、四角で囲みます。市販の「在中」スタンプを使っても構いません。開封前に中身が分かるので、担当者のもとに早く届きやすくなります。
一番上です。送付状→履歴書→職務経歴書→その他の書類の順に重ね、クリアファイルに入れてから封筒に入れます。
経験やスキルを一文で添える程度にとどめます。詳しい志望動機や自己PRは履歴書・職務経歴書に書くので、送付状で長く書くと重複になります。
応募の経緯と自己PRの後に「現在は在職中のため、日中はお電話に出られないことがございます。メールでご連絡いただけますと幸いです」と一文添え、差出人欄にメールアドレスを書きます。
どちらも書類に添える手紙で、ビジネスではほぼ同じ意味で使われます。言葉の成り立ちの違いは添え状と送付状の違いで説明しています。