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メール

「取り急ぎ」の意味と使い方
目上へのメール例文・言い換え・英語表現

結論から書きます。「取り急ぎ」は「詳しいことは後で伝えるとして、まずは急いで要点だけ知らせる」という意味の言葉です。
・目上・社外にも使える。ただし「取り急ぎお礼まで」と「まで」で切る形は略した言い方なので、素っ気なく見えて失礼と受け取る人もいます。
・目上には「取り急ぎお礼申し上げます」「まずはメールにてお礼申し上げます」と最後まで言い切れば安心です。
・お詫び、返信が遅れたとき、後で連絡する予定がない用件には使いません。
このページでは、使える場面と避ける場面の表、件名つきのメール例文を場面別に、言い換えと英語表現、送る前のチェックリストを並べました。

更新: 2026-11-01読了:約11分PRODUCER AGENT 編集部

結論

「取り急ぎ(とりいそぎ)」は「とりあえず急いで」という意味で使われる言葉です。メールでは①まず受け取ったこと・お礼・第一報だけを先に伝える ②正式な回答や詳しい報告は後で送るという二段構えのときに使います。裏返すと、後で改めて連絡する予定がない用件、丁寧さが何より大事な用件(お詫びなど)、もう急ぎとは言えない返信には向きません。

「取り急ぎ」の意味と、伝わる印象

「取り急ぎ」は、本来なら整えてから伝えるところを、急ぎを優先して簡単に済ませることを断る言葉です。受け取った相手には「まず一報をくれた」という早さが伝わる一方、「簡単に済ませた」という印象も残ります。使うかどうかは、早さと丁寧さのどちらを相手が求めているかで決めます。

書き方伝わる印象向いている相手
取り急ぎお礼まで。短く、くだけた印象社内・親しい取引先
取り急ぎご連絡まで。短く、事務的社内・やり取りの多い相手
取り急ぎお礼申し上げます。丁寧上司・取引先
まずは取り急ぎ、ご報告申し上げます。丁寧上司・取引先
まずはメールにてお礼申し上げます。丁寧(急ぎの印象が弱い)目上・お客様
略儀ながら、まずはメールにてお礼申し上げます。改まった言い方役員・大切な取引先

注意

「〜まで」で終わる書き方は、後ろに続く「申し上げます」などを省いた形と説明されることが多い言い方です。目上の相手には、略さずに最後まで書くと覚えておけば迷いません。

「取り急ぎ」メールの型:三つの要素をそろえる

  1. 01

    いま伝えること

    受け取った・お礼・第一報など、先に伝える要点を一文で書く。例:「お見積りを確かに受け取りました。」

  2. 02

    後で伝えること

    詳しい回答・続報をいつ、何について送るかを書く。例:「社内で確認のうえ、◯日までにご回答いたします。」

  3. 03

    結び

    目上には言い切る形で結ぶ。例:「取り急ぎ、受領のご報告を申し上げます。」

Point

二つ目の「後で伝えること」を抜かさないのが一番大事です。「取り急ぎ」は後で改めて連絡する前提で使われることが多い言葉なので、続きの予定が書いていないと、相手は「詳しい連絡はいつ来るのか」と待つことになります。期日が決められないときも「分かり次第ご連絡いたします」と一言添えます。

使える場面・使わないほうがよい場面

場面使ってよいか理由・代わりの言い方
資料や書類を受け取ったことを先に伝える使える中身の確認は後で、と分けて伝えられる
会ったその日のうちにお礼だけ先に送る使える目上には「取り急ぎお礼申し上げます」
トラブルの第一報を入れる使える「取り急ぎ現状をご報告いたします」と後で続報を出す
日程・予定の変更を先に知らせる使える変更の事実を先に、理由や新しい案は後で送る
お詫びのメール避ける「まずはメールにてお詫び申し上げます」
返信が遅れたうえでの返事避ける急いだことにならない。「ご返信が遅くなり申し訳ございません」から始める
後で連絡する予定がない用件避ける「以上、よろしくお願いいたします」で結ぶ
お祝い・お悔やみ避ける急いで済ませた印象になりやすい
初めての相手への一通目避けるほうが無難簡単に済ませた印象が先に立つ

お礼のメールは、「取り急ぎお礼まで」の形が避けられているだけで、言い切る形なら使えると考えると整理しやすくなります。それでも迷うときは「まずは」に替えれば、急いだ印象を出さずに済みます。

「取り急ぎ」の言い換え一覧

言い換え丁寧さ向く場面使い方の例
まずは〜申し上げます丁寧お礼・報告を先に伝えるまずは、ご対応いただいたお礼を申し上げます。
まずはメールにて〜申し上げます丁寧本来は会って・電話で伝えたい用件まずはメールにてお礼申し上げます。
略儀ながら、メールにて〜申し上げます改まった言い方役員・大切な取引先へのお礼略儀ながら、メールにてお礼申し上げます。
メールのみにて失礼いたします丁寧メールだけで済ませることを断る本来お伺いすべきところ、メールのみにて失礼いたします。
一旦〜いたします標準途中経過を伝える一旦、現時点での状況をご報告いたします。
詳細は改めてご連絡いたしますが、標準結論だけ先に伝える詳細は改めてご連絡いたしますが、まずは結論のみお伝えいたします。
取り急ぎ〜いたします標準第一報・受領取り急ぎ、現状をご報告いたします。
取り急ぎ〜までくだけた言い方社内・親しい相手取り急ぎ受領のご連絡まで。
速報としてお知らせいたします標準(社内向き)社内への共有速報としてお知らせいたします。詳細は追って共有します。

目上の相手に「取り急ぎ」を使いたくないときは、「まずは」に置き換えるのが一番手軽です。急いでいることより、先にお礼を伝えたいという気持ちが前に出ます。途中経過を伝えるなら「一旦」も使えますが、お礼の結びには合わないため、お礼は「まずは」で書きます。

場面別・そのまま使えるメール例文

取引先に、打ち合わせのお礼を先に送る

件名:本日のお打ち合わせのお礼(株式会社△△ □□)

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日はお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました。
いただいたご意見をもとに、改めてご提案内容をまとめてお送りいたします。
まずはメールにてお礼申し上げます。

取引先から資料を受け取ったことを先に伝える

件名:Re:◯◯のお見積りについて

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お見積りをお送りいただき、ありがとうございます。確かに受け取りました。
社内で確認のうえ、◯日までに改めてご連絡いたします。
取り急ぎ、受領のご報告を申し上げます。

上司に、トラブルの第一報を入れる

件名:【第一報】◯◯の納品遅れについて

◯◯部長

お疲れさまです。□□です。
◯◯社向けの納品が、先方の受け入れ日に間に合わない見込みとなりました。
現在、配送会社に別便の手配を確認しています。
取り急ぎ、現状をご報告いたします。手配の結果が分かり次第、改めてご報告いたします。

取引先に、請求書の記載ミスを先に知らせる

件名:【ご連絡】◯月分ご請求書の金額の誤りについて(株式会社△△)

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日お送りした◯月分のご請求書に、金額の誤りがございました。お手数ですが、お手元の請求書でのお手続きはお控えいただけますでしょうか。
ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
訂正したご請求書は、経理で確認が済み次第、◯日までにお送りいたします。
まずは誤りのご報告とお詫びを申し上げます。

注意

お詫びを含む連絡なので、結びは「取り急ぎ」ではなく「まずは」にしています。相手に止めてほしいこと(ここでは支払いの手続き)がある場合は、本文の早い位置に書きます。

社内の参加者に、会議室の変更を先に知らせる

件名:【場所変更】明日10時の定例会議(第2会議室→第5会議室)

定例会議の参加者各位

お疲れさまです。□□です。
明日10時からの定例会議は、設備の点検が入ったため、第5会議室で行います。開始時刻は変わりません。
オンライン参加用のURLを変えるかどうかは、本日中に決めてお知らせします。
取り急ぎ、場所の変更のみお伝えします。

取引先に、初稿の提出が遅れそうだと先に伝える

件名:◯◯の初稿ご提出日についてのご相談(株式会社△△)

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯日にお約束していた◯◯の初稿ですが、素材の差し替えが入った関係で、その日に間に合わない見込みです。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
何日にお出しできるかは、明日の午前中に見通しを立て、候補日を添えてご相談いたします。
まずは遅れの見込みをお伝えしたく、ご連絡申し上げました。

電話で話した内容を、メールで先に残す

件名:本日お電話でお伺いした件(株式会社△△ □□)

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先ほどはお電話にてありがとうございました。
伺った内容は、◯◯の納期を◯日に変更する、という点で承知いたしました。
詳しいお見積りは、改めてお送りいたします。
取り急ぎ、お電話の内容の確認としてお送りいたします。

役員や大切な取引先に、会食のお礼を送る

件名:昨晩のお礼(株式会社△△ □□)

◯◯様

いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□です。
昨晩は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
◯◯のお話は大変勉強になり、今後の取り組みにも生かしてまいります。
略儀ながら、まずはメールにてお礼申し上げます。

上司に、外出先から要点だけ報告する

件名:◯◯社訪問の結果(速報)

◯◯課長

お疲れさまです。□□です。
本日の◯◯社訪問で、先方から次回のご提案の機会をいただけることになりました。
詳しい内容は帰社後に報告書にまとめます。
取り急ぎ、結果のみご報告いたします。

社内の同僚に、受け取った連絡だけ返す

件名:Re:来週の会議資料

◯◯さん

お疲れさまです。□□です。
資料、受け取りました。明日中に目を通してコメントします。
取り急ぎ受領のご連絡まで。

お客様からの問い合わせに、まず受付だけ返す

件名:お問い合わせを承りました(株式会社△△)

◯◯様

このたびはお問い合わせいただき、ありがとうございます。株式会社△△の□□です。
お問い合わせの内容は確かに承りました。担当者が確認のうえ、改めてご回答いたします。
まずは受付のご連絡を申し上げます。

注意

受け取りだけを伝える返信の書き方は受領メールの例文、問い合わせへの正式な回答は問い合わせへの返信メールにまとめています。

結びの一文だけ差し替えたいとき(目上向け)

伝えたいことくだけた形目上に送る形
お礼取り急ぎお礼まで。取り急ぎお礼申し上げます。/まずはメールにてお礼申し上げます。
受け取った取り急ぎ受領のご連絡まで。取り急ぎ、受領のご報告を申し上げます。
報告取り急ぎご報告まで。まずは取り急ぎ、ご報告申し上げます。
連絡取り急ぎご連絡まで。取り急ぎご連絡申し上げます。
確認のお願い取り急ぎご確認のお願いまで。まずはご確認のほど、よろしくお願いいたします。
返事取り急ぎお返事まで。まずは取り急ぎ、お返事申し上げます。

「取り急ぎ」を英語のメールで伝えるとき

英語には「取り急ぎ」とぴったり同じ決まり文句はないため、「まず一報」「詳しくは後で」を言葉にして伝えます。

伝えたいこと英語の例使いどころ
受け取ったことだけ先に伝えるThank you for your email. I have received the file and will review it by Friday.受領の連絡
詳しくは後で送るI will send you the full details by the end of the week.結びの一文
お礼を先に伝えるI wanted to thank you right away for your time today.打ち合わせ後のお礼
第一報であることを示すHere is where things stand for now. I will keep you posted as the situation develops.トラブルや進行中の件

注意

社内の短い連絡では、件名や本文の先頭に「Quick update」と書く人もいます。相手が目上や初めての相手なら、略さずに文で書くほうが無難です。

よくある失敗と、送る前のチェックリスト

  • 目上の相手に「取り急ぎお礼まで」で終わらせていないか(「お礼申し上げます」まで書く)
  • お詫びのメールに「取り急ぎ」を使っていないか(「まずはメールにてお詫び申し上げます」)
  • 返信が遅れたメールに「取り急ぎ」を付けていないか(遅れのお詫びから始める)
  • 「後で伝えること」とその時期を本文に書いたか
  • 「取り急ぎ」と書いたのに、後で続きの連絡を送り忘れていないか
  • 続きを送る予定がないのに、結びの決まり文句として「取り急ぎ」を付けていないか
  • 件名に「取り急ぎ」とだけ書いていないか(件名には用件そのものを書く)
  • 同じ相手に毎回「取り急ぎ」で済ませていないか(雑に扱われていると感じさせやすい)

「取り急ぎ」は結びの言葉として使われることが多いため、ほかの結び方と見比べたいときはメールの締めの言葉も参考にしてください。

「取り急ぎ」のメールを受け取ったときの返事

「取り急ぎ」のメールは、後で続きが来る前提の一報です。返信がなくても失礼にはなりにくい種類のメールですが、こちらから伝えたいことがあれば短く返すと親切です。

届いた内容返事の例
受領の連絡ご確認いただきありがとうございます。ご不明な点がございましたら、お知らせください。
トラブルの第一報ご連絡ありがとうございます。続報をお待ちしております。こちらで対応できることがあればお知らせください。
日程変更の連絡ご連絡ありがとうございます。承知いたしました。新しい日程のご案内をお待ちしております。
お礼の一報ご丁寧にありがとうございます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

注意

目上の相手から「取り急ぎお礼まで」と届いた場合、さらにお礼を返すとやり取りが終わらなくなることがあります。返信するなら一往復で終える短い一言にとどめます。

この記事の要点

  • 「取り急ぎ」は「詳しくは後で、まずは急いで」という意味。
  • 目上には「取り急ぎお礼まで」で切らず、「取り急ぎお礼申し上げます」と言い切る。
  • 本文はいま伝えること/後で伝えること(時期)/結びの型でそろえる。
  • 迷ったら「まずはメールにてお礼申し上げます」に言い換える。
  • お詫び・返信が遅れたとき・お祝い・お悔やみには使わない。
  • 続きの連絡があると伝えたら後で必ず送る。

FAQ

よくある質問

01「取り急ぎ」の意味は何ですか?

「詳しいことは後で伝えるとして、まずは急いで要点だけ知らせる」という意味で使われる言葉です。受領の連絡、お礼の一報、トラブルの第一報など、後で正式な連絡を送る前提のメールで使います。

02「取り急ぎ」は目上の人に使うと失礼ですか?

言葉そのものは目上にも使えます。ただ、「取り急ぎお礼まで」のように略した形は素っ気なく見えて、失礼と受け取る人もいます。目上には「取り急ぎお礼申し上げます」「まずはメールにてお礼申し上げます」と、最後まで言い切る形にすると安心です。

03「取り急ぎお礼まで」の丁寧な言い方は?

「取り急ぎお礼申し上げます」「まずはメールにてお礼申し上げます」が丁寧な言い方です。より改まった場面では「略儀ながら、まずはメールにてお礼申し上げます」と書きます。

04「取り急ぎ」はお詫びのメールに使えますか?

使わないほうが無難です。お詫びに「取り急ぎ」を付けると、急いで簡単に済ませた印象になりやすいためです。「まずはメールにてお詫び申し上げます」と書き、必要なら改めて電話や訪問でお詫びします。

05返信が遅れたときに「取り急ぎ」を使ってもよいですか?

避けます。時間がたってからの返信に「取り急ぎ」と書くと、急いだことになっていないため不自然です。「ご返信が遅くなり、申し訳ございません」と遅れのお詫びから始め、内容を最後まで書いて返します。

06「取り急ぎ」と「まずは」はどう使い分けますか?

「取り急ぎ」は急いでいることを、「まずは」は先に伝えたい気持ちを表します。早さを伝えたい第一報や受領の連絡は「取り急ぎ」、目上へのお礼やお詫びを含む連絡は「まずは」にすると、印象がやわらかくなります。

07「取り急ぎ」と書いたら、後で必ず連絡が必要ですか?

「取り急ぎ」は、詳しい連絡を後で送る前提で使われることが多い言葉です。「改めてご連絡いたします」と書いたなら、続きを必ず送ります。続きを送る予定がない用件なら、「取り急ぎ」は使わずに「以上、よろしくお願いいたします」などで結ぶほうが誤解がありません。

08「取り急ぎご連絡まで」と届いたメールには返信が必要ですか?

基本的には、続きの連絡を待てば足ります。こちらから伝えたいことや質問がある場合だけ、「ご連絡ありがとうございます。続報をお待ちしております」と短く返すと丁寧です。

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