敬語
「かしこまりました」の意味と使い方
「承知しました」との違いと例文
結論:「かしこまりました」の意味は「ご依頼・ご指示を、謹んで引き受けます」。上司・取引先・お客様のいずれにも使えます。そのまま使える一文は「ご依頼の件、かしこまりました。◯月◯日までにお送りいたします。」。意味の近い「承知しました」も目上に使える言葉で、どちらを選んでも失礼にはなりませんが、「かしこまりました」はよりへりくだった、やわらかい響きと受け取られることが多く、接客や電話でよく使われます。このページでは、意味と漢字、似た言葉との違いの表、すぐ使える一文テンプレート、メール9通、「承知いたしました」との書き比べ、電話と接客の一言・チャット・英語の例文、よくある間違い、送信前のチェックリストを1ページにまとめました。「承知しました」を使った返信メールの組み立ては「承知しました」メールの例文にあります。
結論
「かしこまる」は目上の人の前で、つつしんだ態度をとることで、そこから「目上の人の言いつけを謹んで受ける」という意味でも使われます。漢字では「畏まりました」と書きますが、メールではひらがなが一般的です。返事として「かしこまりました」と言うと、内容を理解し、そのとおりにすることを丁寧に伝えられます。
30秒でわかる「かしこまりました」
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 意味 | 依頼・指示・注文を、謹んで引き受けること |
| 漢字 | 畏まりました(メールではひらがなで書くことが多い) |
| 使える相手 | 上司・取引先・お客様(目上全般) |
| 「承知しました」との違い | どちらも目上に使える。「かしこまりました」はへりくだった、やわらかい響き |
| 使わないほうがよい場面 | 引き受けられない依頼、後輩・親しい同僚への返事 |
| メールでの書き方 | 「◯◯の件、かしこまりました」+何をいつまでにするか |
| 英語 | Certainly. / Understood. / I'll take care of it. |
「かしこまりました」の意味と成り立ち
「かしこまる」には、おそれ敬ってつつしむ、きちんとした姿勢をとるといった意味があり、「かしこまった服装」「かしこまった席」のようにも使います。目上の相手から何かを言いつけられたときに「かしこまりました」と答えるのは、相手を立てて、謹んで引き受ける姿勢を示すためです。
そのため、「かしこまりました」は依頼・指示・注文に対する返事として使うのが基本です。ただの報告やお知らせを受け取ったときは、「承知いたしました」「拝見しました」のほうが合う場面もあります。
Point
「かしこまりました」は、頼まれたことを引き受けるときの返事。引き受けられないことには使わず、できない理由を伝えます。
「承知しました」「承りました」「了解しました」との違い
| 言葉 | 表す内容 | 目上への使用 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|---|
| かしこまりました | 依頼や指示を謹んで引き受ける | 使える | お客様・取引先からの依頼、電話や窓口 |
| 承知いたしました | 内容を理解し、受け入れる | 使える | 上司・取引先への返事全般、事務的なやりとり |
| 承りました | 依頼・注文・伝言などを受け付けた | 使える | 注文の受付、伝言を預かるとき |
| わかりました | 内容を理解した | 社内の近い上司なら使う人もいる | 社内の口頭のやりとり |
| 了解しました | 内容を理解した | 気にする人がいる | 社内の同僚・後輩 |
| 了承しました | 相手の申し出を認めた | 上から認めているように聞こえることがある | 自分が許可する立場のとき |
「かしこまりました」と「承知いたしました」は、どちらも目上の相手に使える返事で、どちらが正しいという差はありません。違いは響きにあり、「かしこまりました」はへりくだった、やわらかい印象、「承知いたしました」はすっきりとした事務的な印象になりやすい、という程度に考えておけば十分です。
上司への返事はどちらがよい?
どちらでも問題ありません。社内で毎日やりとりする上司には「承知しました」「承知いたしました」、役員や他部署の部長など改まる相手や、お願いを受けた場面では「かしこまりました」、と使い分ける人が多いです。迷ったら、職場でほかの人がどちらを使っているかに合わせるのが確実です。
「承知いたしました」は二重敬語?
二重敬語は、一つの語に同じ種類の敬語を二重に使ったものを指します(文化審議会「敬語の指針」)。「承知」はそれ自体は敬語ではなく、そこに「いたす」が一つ付いた形なので、二重敬語には当たりません。目上への返事として安心して使えます。詳しくは二重敬語の一覧へ。
「承知です」「了解しました」は上司に使える?
「承知です」は「承知しました」「承知しております」を縮めたような言い方で、くだけた印象があり、目上には軽く聞こえると感じる人がいます。「了解しました」も失礼ではないという考え方がある一方で、目上に使うと軽く受け取る人がいるため、社外や上司には「かしこまりました」「承知いたしました」を選ぶのが無難です。相手別の言い換えは「了解です」は目上に失礼?にまとめています。
使える場面・使わないほうがよい場面
| 場面 | 「かしこまりました」 | 代わりに使う言葉 |
|---|---|---|
| お客様からの注文・依頼を受ける | 使える | ― |
| 取引先から資料の送付を頼まれる | 使える | ― |
| 上司から作業を指示される | 使える | ― |
| 電話で伝言を預かる | 使える | 承りました |
| 日程変更の連絡を受ける | 使える | 承知いたしました |
| 同僚・後輩からの頼みごと | 改まりすぎることがある | わかりました/了解です |
| 親しい取引先担当者とのチャット | 堅く感じられることがある | 承知しました/ありがとうございます、対応します |
| 引き受けられない依頼 | 使わない | 申し訳ございませんが、〜は難しい状況です |
| お知らせ・報告を受け取っただけ | 合わないことがある | 承知いたしました/ご報告ありがとうございます |
「かしこまりました」は改まった言葉なので、関係が近い相手には距離を感じさせることがあります。また、同じ相手との会話で何度も繰り返すと、決まり文句を返しているだけに聞こえやすくなります。2回目以降は「はい、すぐに確認します」のように、具体的な行動を言うだけでも十分丁寧です。
注意
「かしこまりました」の一言だけでは、何を引き受けたのかが相手からは見えません。メールでは引き受けた内容と期限を一言で繰り返すと、行き違いを防げます。
電話・接客・社内の口頭で使う一言
| 場面 | そのまま使える一言 |
|---|---|
| 飲食店で注文を受ける | かしこまりました。ご注文を確認いたします。 |
| 窓口で少し待ってもらう | かしこまりました。確認いたしますので、少々お待ちいただけますか。 |
| お客様に席の変更を頼まれる | かしこまりました。すぐにご用意いたします。 |
| 電話で折り返しを頼まれる | かしこまりました。担当の◯◯に申し伝え、折り返しお電話するようにいたします。 |
| 電話で担当者に取り次ぐ | かしこまりました。◯◯におつなぎしますので、少々お待ちください。 |
| 上司に会議資料の準備を頼まれる | かしこまりました。◯時までに人数分用意します。 |
| 上司に急ぎの対応を頼まれる | かしこまりました。今の作業を止めて、先にそちらを進めます。 |
| 取引先に打ち合わせ中に頼まれる | かしこまりました。持ち帰って、明日中にご回答いたします。 |
冷たく聞こえないための工夫
- 口頭:硬い言葉なので、早口で言うと事務的に聞こえます。少しゆっくり、語尾をはっきり言うと印象がやわらぎます。
- 電話:相手の表情が見えないぶん、「かしこまりました」のあとに復唱(日時・名前・数)を入れると安心してもらえます。
- メール・チャット:「かしこまりました」だけで終わらせず、「ご連絡ありがとうございます」「◯日までにお送りします」などを続けると冷たく見えません。
イベントの仕事での使い方
イベントの現場では、クライアント・来賓・会場・協力会社から、準備中も当日も次々に頼まれごとが届きます。「かしこまりました」は引き受けた合図なので、言ったあとに「誰が・いつまでに・何をするか」を続けないと、受けたのか受けていないのかが曖昧になります。場面ごとの使い方をまとめます。
クライアント・来賓への口頭の返事
- 口頭(本番前の会場で、クライアントの担当者に):「かしこまりました。登壇者紹介の順番を入れ替え、差し替えた台本を今から司会の◯◯に渡します。」
- 口頭(受付付近で、来賓に控室の場所を聞かれて):「かしこまりました。ご案内いたしますので、こちらへどうぞ。」
受付・会場スタッフとしての応対
- 口頭(受付で、参加者に名札の名前の誤りを指摘されて):「かしこまりました。すぐに書き直してお渡ししますので、こちらで少々お待ちください。」
- 口頭(クローク・荷物預かりで、参加者に途中で一度荷物を出したいと言われて):「かしこまりました。番号札をお預かりします。お荷物をこちらにお持ちしますので、少々お待ちください。」
電話・チャットで依頼を受けたとき
- 電話(開催前日、クライアントから参加者の追加を頼まれて):「かしこまりました。追加の◯名様のお名前を復唱いたします。……受付名簿に追加し、本日◯時までに更新版をメールでお送りします。」
- チャット(設営中、クライアントからステージ横の看板の位置を変えてほしいと連絡が来て):「かしこまりました。舞台監督に伝え、◯時の音響チェック前に移動します。移動後の写真をこちらにお送りします。」
「承知しました」「承りました」との使い分け
| イベント現場の場面 | 合う言い方 | 理由 |
|---|---|---|
| クライアント・来賓・参加者からその場で頼まれる | かしこまりました | 対面の接客に近く、やわらかく引き受けられる |
| 参加申し込み・弁当や備品の追加注文を受け付ける | 承りました | 申し込みや注文を受け付けたことがはっきり伝わる |
| スケジュール変更・搬入時間の連絡を受け取る | 承知いたしました | 依頼ではなく連絡を理解した、という返事になる |
| インカムで本部から指示を受ける | 了解です/了解しました | 短さが優先される社内・スタッフ間のやり取り |
注意
その場で決められない依頼(会場の利用ルールに関わる変更や、追加費用が出そうな変更など)は、「かしこまりました」と即答せず、「確認してすぐにお返事します」と返して、責任者や会場側に確認してから引き受けます。
言い換え一覧(丁寧さの段階つき)
| 言い方 | 丁寧さ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 確かに承りました | 最も改まった言い方 | お客様からの注文・申し込みの受付 |
| かしこまりました | 改まった言い方(やわらかい) | お客様・取引先・上司からの依頼 |
| 承知いたしました | 改まった言い方(事務的) | 上司・取引先への返事全般 |
| 承知しました | 丁寧 | 社内の上司・先輩 |
| わかりました | 丁寧(くだけた印象もある) | 社内の近い上司・同僚 |
| 了解しました | 標準 | 社内の同僚・後輩 |
同じメールの中で「かしこまりました」を何度も繰り返すと、くどく見えます。複数の依頼に返すときは、冒頭で一度「いずれもかしこまりました」とまとめ、そのあとに項目ごとの対応を書きます。
場面別のメール例文
まず使える一文テンプレート(書き出しにそのまま)
| 受けた内容 | 一文テンプレート |
|---|---|
| 資料の送付 | ◯◯の資料をお送りする件、かしこまりました。◯日中にお送りいたします。 |
| 日程の変更 | 日程変更の件、かしこまりました。◯月◯日◯時に変更いたします。 |
| 見積りの依頼 | お見積りの件、かしこまりました。◯日までに提出いたします。 |
| 修正の依頼 | ご指摘の箇所の修正、かしこまりました。本日中に反映いたします。 |
| 注文・申し込み | ◯◯のご注文、かしこまりました。◯日に発送いたします。 |
| 伝言・折り返し | かしこまりました。◯◯が戻りしだい、折り返しご連絡するよう申し伝えます。 |
| 上司からの指示 | かしこまりました。◯時までにまとめてお送りします。 |
| 複数の依頼 | ご依頼の件、いずれもかしこまりました。以下のとおり対応いたします。 |
| 期限がまだ決められない | かしこまりました。確認のうえ、◯日までに見通しをご連絡いたします。 |
| お礼を先に添える | ご連絡ありがとうございます。◯◯の件、かしこまりました。 |
型は「何の件か」+「かしこまりました」+「いつまでに何をするか」の3点です。以下の例文も、すべてこの順で組み立てています。
お客様からの追加注文を受ける
件名:Re:◯◯の追加注文について
◯◯様
いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。株式会社△△の□□です。
◯◯を◯点追加でご注文の件、かしこまりました。
先にお受けしたご注文とあわせて、◯月◯日(◯)に発送いたします。
発送の際に、改めて送り状番号をお知らせいたします。
取引先から資料の送付を頼まれる
件名:Re:◯◯の資料のご依頼
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の仕様書をお送りする件、かしこまりました。
最新版に更新したうえで、◯月◯日(◯)中にお送りいたします。
ほかに必要な資料がございましたら、あわせてお申し付けください。
上司からの指示に返す(社内)
件名:Re:◯◯の集計の件
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯◯の集計の件、かしこまりました。
先月分と比べた表にまとめ、◯月◯日(◯)の午前中にお送りします。
集計の範囲で迷う点が出ましたら、途中でご相談させてください。
日程変更の依頼を受ける
件名:Re:お打ち合わせ日程変更のお願い
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お打ち合わせの日程変更の件、かしこまりました。
◯月◯日(◯)◯時から、同じ会議室でお待ちしております。
ご連絡いただき、ありがとうございました。
お客様から内容の変更・キャンセルを受ける
件名:Re:ご予約内容の変更について
◯◯様
このたびはご連絡いただき、ありがとうございます。△△の□□です。
ご予約の人数を◯名から◯名に変更する件、かしこまりました。
変更後の内容は以下のとおりです。
・日時:◯月◯日(◯)◯時
・人数:◯名
ほかにご希望がございましたら、お気軽にお申し付けください。
お客様から返品・交換の依頼を受ける
件名:Re:商品交換のお願い
◯◯様
このたびはご不便をおかけし、申し訳ございません。△△の□□です。
お届けした◯◯を、サイズ違いの商品に交換する件、かしこまりました。
本日、交換品を発送いたしますので、お手元の商品は同封の伝票でご返送ください。
ご不明な点がございましたら、このメールにご返信ください。
複数の依頼にまとめて返す
件名:Re:◯◯イベントの準備について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご依頼いただいた件、いずれもかしこまりました。
・受付の人数:◯名に増やします
・名札:◯月◯日(◯)までに印刷し、会場へお送りします
・当日の進行表:修正版を本日中にお送りします
ほかに変更がございましたら、お知らせください。
依頼の一部だけ引き受ける
件名:Re:◯◯のお見積りと納期について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お見積りの再提出の件、かしこまりました。◯月◯日(◯)までにお送りいたします。
一方で、納期を◯月◯日(◯)に早める件は、製造の日程上、難しい状況です。
ご期待に添えず申し訳ございません。◯月◯日(◯)でしたらお約束できますので、ご検討いただけますでしょうか。
すぐに対応できず、期限を相談する
件名:Re:◯◯の修正のお願い
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の修正の件、かしこまりました。
ただいま社内で確認を進めており、◯月◯日(◯)までに対応の見通しをご連絡いたします。
お待たせして申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
注意
依頼の一部だけを引き受ける例のように、引き受けられる部分と難しい部分を分けて書くと、「かしこまりました」がどこまでを指すのかがはっきりします。
同じ場面を「承知いたしました」で書くと
どちらを使っても失礼にはなりません。響きの違いを、同じ場面で書き比べると選びやすくなります。
| 場面 | 「かしこまりました」で返す | 「承知いたしました」で返す |
|---|---|---|
| お客様の注文を受ける | ご注文、かしこまりました。 | ご注文の内容、承知いたしました。 |
| 取引先から資料を頼まれる | 資料をお送りする件、かしこまりました。 | 資料送付の件、承知いたしました。 |
| 上司に作業を指示される | かしこまりました。午後に取りかかります。 | 承知いたしました。午後に取りかかります。 |
| 取引先に日程の変更を頼まれる | 日程変更の件、かしこまりました。 | 日程変更の件、承知いたしました。 |
| 社内の通知・ルール変更を受け取る | (依頼ではないのでやや合わない) | ◯◯の変更、承知いたしました。 |
| 取引先から条件の説明を受ける | (依頼ではないのでやや合わない) | ご説明の内容、承知いたしました。 |
目安は、頼まれごと・注文には「かしこまりました」、連絡・説明・通知の受け取りには「承知いたしました」です。迷ったら、どちらにも使える「承知いたしました」を選ぶと外れません。
チャット(Slack・Teamsなど)の短い返事
| 相手・場面 | 返事の例 |
|---|---|
| 上司に作業を頼まれた | かしこまりました。本日17時までに共有します。 |
| 上司に確認を頼まれた | かしこまりました、確認して折り返します。 |
| 取引先担当者に修正を頼まれた | ご連絡ありがとうございます。修正の件、かしこまりました。明日の午前中にお送りします。 |
| 取引先から日程の連絡を受けた | 日程のご連絡ありがとうございます。◯日◯時で承知いたしました。 |
| 同僚に頼まれた | 了解です、午後にやっておきます。 |
チャットは短く書くぶん、「かしこまりました」だけだと素っ気なく見えます。期限か次の行動を一つ添えるだけで、丁寧さと分かりやすさが両立します。
「かしこまりました」を英語で言うと
| 英語 | 近いニュアンス | 使う場面 |
|---|---|---|
| Certainly. | かしこまりました(快く引き受ける) | 接客・お客様からの依頼 |
| Of course. | もちろんです | 依頼を快く受けるとき |
| Understood. | 承知しました(内容を理解した) | 指示・連絡を受けたとき |
| I'll take care of it. | こちらで対応します | 作業を引き受けるとき |
| Noted, thank you. | 確認しました、ありがとうございます | メールでお知らせを受け取ったとき |
| Will do. | そうします(短い返事) | 社内チャットなど、くだけてよい相手 |
| Absolutely. | ぜひ、喜んで | 強く快諾したいとき(口頭向き) |
A: Could you send me the updated file by Friday?
B: Certainly. I'll send it to you by Friday morning.
英語では、返事のあとに何をいつまでにするかを続けると丁寧に聞こえます。この考え方は日本語の「かしこまりました」と同じです。
よくある間違い
| 書きがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| かしこまりましたです | 「ました」で丁寧語が完結しているので、「です」は重なる | かしこまりました |
| かしこまりましたので、よろしくお願いします | 引き受けた内容が書かれておらず、何をするのか分からない | ◯◯の件、かしこまりました。◯日までに〜いたします |
| (できない依頼に)かしこまりました。ただ、対応できかねます | 引き受けたのか断ったのかが分かりにくい | 申し訳ございませんが、◯◯は難しい状況です |
| (上司の依頼に)了承しました | 相手の申し出を認める言葉なので、上から言っているように聞こえることがある | かしこまりました/承知いたしました |
| (後輩への返事で)かしこまりました | 改まりすぎて、距離を感じさせることがある | わかりました/了解です |
| 一通の中で何度も「かしこまりました」 | くどくなる | 冒頭で「いずれもかしこまりました」とまとめる |
送信前のチェックリスト
- 相手は目上・社外・お客様か(同僚・後輩なら「わかりました」でよい)
- 引き受けるのは依頼・指示・注文か(報告なら「承知いたしました」「ありがとうございます」)
- 「◯◯の件」と、何を引き受けたかを書いたか
- 期限や次の行動(いつまでに、何をするか)を書いたか
- 引き受けられない部分を「かしこまりました」に含めていないか
- 「かしこまりましたです」「了承しました」になっていないか
- 同じメールの中で「かしこまりました」を繰り返していないか
「かしこまりました」と返事が来たら
相手が依頼を引き受けてくれたら、お礼を一言返せば十分です。期限や内容に食い違いがあれば、このタイミングで正しておきます。
◯◯様
ご対応いただけるとのこと、ありがとうございます。
◯月◯日(◯)のご送付、承知いたしました。
お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
社内で部下や後輩から届いた場合は、「ありがとう。よろしくお願いします」程度の一言で十分です。
この記事の要点
- 「かしこまりました」は依頼や指示を謹んで引き受ける返事。漢字は「畏まりました」。
- 「承知いたしました」と同じく目上に使える。響きがよりへりくだって、やわらかい。「承知いたしました」は二重敬語ではない。
- 目上・社外には「かしこまりました」「承知いたしました」。「了解しました」「承知です」は気にする人がいる。
- メール・チャット・電話では引き受けた内容と期限を一言で繰り返す。
- 引き受けられない依頼には使わず、理由を伝える。
FAQ
よくある質問
どちらも目上の相手に使える丁寧な返事で、どちらが正しいという差はありません。「かしこまりました」はよりへりくだった、やわらかい響きと受け取られることが多く、接客や電話でよく使われます。「承知いたしました」はすっきりとした事務的な印象になります。
使えます。上司からの指示に対して「かしこまりました」と返すのは自然です。社内では「承知しました」「承知いたしました」もよく使われます。
二重敬語ではありません。「承知」自体は敬語ではなく、謙譲の「いたす」が一つ付いた形です。目上への返事として使えます。
「畏まりました」と書きます。ビジネスメールではひらがなで書くのが一般的です。
「かしこまりました」の「ました」で丁寧な言い方になっているので、「です」を重ねる必要はありません。「かしこまりました」で言い切ります。
間違いではありませんが、依頼や指示を引き受ける響きが強い言葉なので、報告やお知らせには「承知いたしました」「ご報告ありがとうございます」のほうが合う場面が多いです。
上司や取引先へのチャットなら堅すぎることはありません。素っ気なく見えないよう、「かしこまりました。17時までに共有します」のように期限や次の行動を添えます。同僚には「了解です」で十分です。
失礼ではありませんが、依頼を引き受ける言葉なので、通知や説明を受け取ったときは「承知いたしました」のほうが自然です。
クライアント・来賓・参加者からその場で頼まれたときの返事に向いています。言ったあとに「◯時までに差し替えます」のように、誰がいつまでに何をするかを続けます。参加申し込みや注文の受付は「承りました」、スケジュールの連絡を受け取ったときは「承知いたしました」が合います。その場で決められない変更は、確認してから引き受けます。
接客や依頼を受ける場面では「Certainly.」、指示を理解したことを伝えるなら「Understood.」が近い表現です。あとに「I'll send it by Friday.」のように行動を続けると丁寧です。