用語集
イベント用語集
現場の業界用語を、意味と使い方の例文つきで
イベントの現場でまず飛び交うのは、押す(遅れる)・巻く(早める)・バミリ(床の目印)・上手(客席から見て右)・下手(左)・香盤表(当日の進行表)です。このページでは、これを含む用語を進行・技術・会場・制作・ビジネス・式典・展示会・配信・受付の9カテゴリに分けて読みと意味を付け、打ち合わせから撤収までの例文、50音順さくいん、取り違えやすい言葉の違い、クライアント向けの言い換えまでまとめました。
結論
イベント業界の用語は、進行・技術・会場・制作・ビジネスの5カテゴリが土台で、案件によって式典・展示会・配信・受付の言葉が加わります。新人がまず押さえるべきは押す・巻く、バミリ、上手・下手、香盤表、転換、撤収です。同じ言葉が会社や職種によって違う意味で使われることもあるため、初対面のチームでは定義の確認が有効です。
まず覚える基本の用語と、現場での言い方
初めて現場に入る日に、これだけ分かれば会話についていける言葉です。意味だけでなく、実際にどう言われるかを例文で示します。
| 用語 | 意味 | 現場での言い方の例 |
|---|---|---|
| 押す | 進行が予定より遅れること | 「いま全体で5分押してます。休憩で吸収します」 |
| 巻く | 進行を予定より早めること | 「次の登壇、巻きでお願いします」 |
| バミリ | 立ち位置や機材の位置を示す床の目印。印をつけることは「バミる」 | 「演台の位置、赤でバミっておいてください」 |
| 上手・下手 | 客席から舞台を見て、右側が上手(かみて)、左側が下手(しもて) | 「受賞者は下手から登壇、上手にハケます」 |
| 香盤表 | 時刻・内容・技術キュー・担当者を並べた当日の運行表 | 「最新の香盤表、版が変わったので差し替えてください」 |
| 転換 | 場面の切り替えにともなう舞台・照明の変更作業 | 「この後の転換は暗転中にやります」 |
| ハケる | 舞台から退場すること。物を片付ける意味でも使う | 「挨拶が終わったら上手にハケてください」 |
| キュー | 次の動作を始める合図 | 「BGMは司会の一言目でキューを出します」 |
| 撤収 | 終了後に設営物を片付けること。「バラシ」とも | 「撤収は終演後すぐ。会場の退館時刻は厳守です」 |
| ケツカッチン | 後の予定が決まっていて、終了時刻を延ばせないこと | 「来賓の方がケツカッチンなので、挨拶の順番を前に出します」 |
Point
例文の言い回しは社内・スタッフ間の会話の例です。クライアントや来賓に対しては業界用語を使わず、後半の言い換え表の表現に置き換えてください。
場面別の例文:打ち合わせから撤収まで
基本の用語のほかに、準備から当日、片付けまでの各場面でよく交わされる言い方を集めました。いずれもスタッフ同士の会話の例です。
| 場面 | 用語 | 現場での言い方の例 |
|---|---|---|
| 打ち合わせ | たたき台 | 「香盤のたたきを作ったので、まずこれで流れを見てください」 |
| 打ち合わせ | 相見積 | 「音響は2社であいみつを取って、来週決めます」 |
| 打ち合わせ | 座組み | 「今回は制作がうちで、技術は会場の指定業者という座組みです」 |
| 打ち合わせ | 与件 | 「与件では来場は数百名規模、平日の午後開催です」 |
| 下見 | 搬入出 | 「搬入口はトラックの横付けができますが、エレベーターは1基だけです」 |
| 下見 | 吊り点 | 「バナーを吊りたいので、吊り点の位置と耐荷重を会場に確認します」 |
| 設営 | 仕込み | 「照明の仕込みは前日の夜、音響は当日の朝です」 |
| 設営 | 養生 | 「台車が通るので、搬入経路の床を養生しておいてください」 |
| リハーサル | 場当たり | 「登壇者が揃ったら、まず場当たりで立ち位置だけ確認します」 |
| リハーサル | 返し | 「演台の返しをもう少し上げてもらえますか。登壇者が自分の声を聞き取りにくいそうです」 |
| 本番前 | 入り | 「司会の入りは12時、楽屋はB控室です」 |
| 本番前 | 影アナ | 「開演5分前に影アナで携帯電話の注意を入れます」 |
| 本番前 | 板付き | 「冒頭は司会が板付き、暗転明けで第一声です」 |
| 本番中 | 尺 | 「乾杯の挨拶、尺は2分でお願いしています」 |
| 本番中 | 見切れ | 「上手の袖、客席から見切れているので一歩下がってください」 |
| 本番中 | オンタイム | 「第2部、オンタイムで始まりました」 |
| 終演後 | バラシ | 「お客様が退場したらバラシ開始。装飾から先に外します」 |
| 終演後 | 原状回復 | 「バミリを全部剥がして、原状回復の確認を会場の方とします」 |
進行・当日運営の用語
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 香盤表 | こうばんひょう | 当日の進行を時刻・内容・技術キュー・担当者の軸で並べた運行表。キューシートとも |
| キュー | きゅー | 次の動作を始める合図。「キュー出し」は合図を送ること |
| きっかけ | きっかけ | 動作を始める合図。キューとほぼ同義 |
| 尺 | しゃく | 所要時間のこと。「尺が足りない」は時間が足りないこと |
| 押す | おす | 進行が予定より遅れること。逆は「巻く」 |
| 巻く | まく | 進行を早めること。「巻きで」は短縮の指示 |
| オンタイム | おんたいむ | 予定どおりの時刻で進んでいる状態 |
| ケツカッチン | けつかっちん | 後の予定が決まっていて、終了時刻を延ばせないこと |
| 上手 | かみて | 客席から舞台を見て右側 |
| 下手 | しもて | 客席から舞台を見て左側 |
| 転換 | てんかん | 場面の切り替え。舞台配置や照明を変える作業時間 |
| 板付き | いたつき | 幕が開いた時点で既に出演者が舞台上にいる状態 |
| ハケる | はける | 舞台から退場すること。物を片付ける意味でも使う |
| 見切れる | みきれる | 見えてはいけない人や物が客席やカメラから見えてしまうこと |
| 影アナ | かげあな | 姿を見せずに行う場内アナウンス。開演前の注意事項などで使う |
| 入り | いり | 出演者やスタッフが現場に到着すること。「入り時間」は集合時刻 |
| 小屋入り | こやいり | 会場(小屋)に入って作業を始めること |
| リハ | りは | リハーサル。通しリハ(全体)、部分リハ、場当たりなど |
| 場当たり | ばあたり | 立ち位置や動きを確認する簡易リハーサル |
| ランスルー | らんするー | 途中で止めずに最初から最後まで通すリハーサル |
| ゲネプロ | げねぷろ | 本番と同条件で行う最終リハーサル。「ゲネ」と略す |
| バミリ | ばみり | 床に貼る位置決めのテープ。「バミる」は印をつけること |
| 段取り | だんどり | 作業の順序と手配。「段取り八分」は準備の重要性を指す言葉 |
| 立ち会い | たちあい | 現場に同席して確認・判断すること |
| アテンド | あてんど | 来賓や出演者に付き添って案内すること |
| MC | えむしー | 司会進行。Master of Ceremonies の略 |
| クロージング | くろーじんぐ | イベントの締めくくり。中締めと本締めを分けることも |
| 撤収 | てっしゅう | 終了後に設営物を片付けて搬出すること。「バラシ」とも。会場を元に戻すところまでは原状回復と呼んで区別する |
| 原状回復 | げんじょうかいふく | 会場を使用前の状態に戻すこと。契約上の範囲確認が必要 |
香盤表(Qシート・キューシート)の実際の書き方と記入例は香盤表の作り方に、司会が読む進行台本は司会台本・進行台本の書き方に、リハーサルの段取りはリハーサルの進め方にまとめています。
技術・機材の用語
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| PA | ぴーえー | 音響設備全般、または音響担当者。Public Address の略 |
| ピンマイク | ぴんまいく | 衣服に装着する小型マイク。ラベリアマイクとも |
| ハンドマイク | はんどまいく | 手持ちのマイク。「ハンド」と略す |
| ワイヤレス | わいやれす | 無線マイク。周波数の干渉に注意が必要 |
| 返し | かえし | 出演者に向けたスピーカー。モニタースピーカー |
| ハウリング | はうりんぐ | マイクとスピーカーが共振して起きる異音 |
| 音出し | おとだし | 音響を実際に出して確認すること |
| フェーダー | ふぇーだー | 音量や明るさを上げ下げする卓のつまみ。「フェードアウト」は徐々に下げること |
| キャノン | きゃのん | 音響機器をつなぐ業務用の端子・ケーブルの通称(XLR) |
| SE | えすいー | 効果音。Sound Effect の略 |
| BGM | びーじーえむ | 背景音楽。著作権の利用許諾が必要な場合がある |
| インカム | いんかむ | スタッフ同士が通話するヘッドセット型の通信機器 |
| トランシーバー | とらんしーばー | スタッフ間連絡用の無線機。「シーバー」と略す |
| 明かり | あかり | 照明のこと。「明かりを作る」は照明の設定を決めること |
| 調光 | ちょうこう | 照明の明るさを調整すること。調光卓で操作 |
| 暗転 | あんてん | 照明を落として暗くすること。逆に明るくすることは「明転」 |
| 地明かり | じあかり | 舞台全体をむらなく照らす基本の照明。演出用の照明はこの上に重ねる |
| ピンスポット | ぴんすぽっと | 特定の人だけを丸く照らす照明。「ピン」と略す。受賞者の登壇などで使う |
| ホリゾント | ほりぞんと | 舞台奥の背景幕。色を当てて演出に使う |
| ムービング | むーびんぐ | 動く照明器具。ムービングライト |
| トラス | とらす | 照明や装飾を吊るす金属の骨組み |
| イントレ | いんとれ | 組み立て式の足場。カメラ台や照明台として使う |
| 吊り点 | つりてん | 天井から物を吊るせる強度のある位置。荷重制限がある |
| 仕込み | しこみ | 機材を設置・配線する作業 |
| スイッチャー | すいっちゃー | 複数の映像を切り替える機材、またはその担当者 |
| プロジェクション | ぷろじぇくしょん | 投影。建物等に映す場合はプロジェクションマッピング |
| ルーメン | るーめん | プロジェクターの明るさの単位。会場の明るさとの兼ね合いで選ぶ |
| 回線 | かいせん | 配信に使うインターネット接続。有線と冗長化が基本 |
| 分電盤 | ぶんでんばん | 電源を分配する設備。系統ごとの容量確認が必要 |
| 仮設電源 | かせつでんげん | 常設では足りない場合に引く臨時の電源 |
| キュービクル | きゅーびくる | 高圧で受けた電気を、機器で使える電圧に変えて配る箱型の受電設備。大きな電源が必要なときに容量と位置を確認する |
| 発電機 | はつでんき | 電源の無い屋外や、停電時の予備として持ち込む電源。設置場所と騒音・排気への配慮が要る |
会場・施工の用語
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| ハコ | はこ | 会場のこと。「ハコを押さえる」は会場を予約すること |
| 小屋 | こや | 劇場やホールなどの会場を指す呼び方 |
| キャパ | きゃぱ | 会場の収容人数。キャパシティの略 |
| 下見 | したみ | 事前に会場を訪れて設備や動線を確認すること。屋外の候補地を探す場合は「ロケハン」とも |
| 搬入出 | はんにゅうしゅつ | 資材の搬入と搬出。時間帯と経路の確認が最重要 |
| トランポ | とらんぽ | 機材や資材を運ぶ車両、または運搬そのもの |
| 横付け | よこづけ | トラックを搬入口に直接つけること |
| 養生 | ようじょう | 床や壁を保護する作業。原状回復の前提となる |
| 什器 | じゅうき | 展示台、カウンター、椅子などの備品 |
| 造作 | ぞうさく | その案件専用に製作する構造物。既製品より高価 |
| システムパネル | しすてむぱねる | 規格化された組立式のパネル。展示会で多用 |
| パーテ | ぱーて | 空間を仕切るパーテーション(間仕切り) |
| レイアウト | れいあうと | 会場内の配置計画 |
| 動線 | どうせん | 人が移動する経路。滞留や交差を避ける設計が必要 |
| ホワイエ | ほわいえ | ホールに隣接するロビー空間。受付や休憩に使う |
| バックヤード | ばっくやーど | 来場者の目に触れない運営エリア |
| 袖 | そで | 舞台の左右で客席から見えない場所。登壇者の待機に使う |
| 楽屋 | がくや | 出演者の控室。グリーンルームとも |
| クローク | くろーく | 手荷物やコートの一時預かり所 |
| 指定業者 | していぎょうしゃ | 会場が指定する施工・音響等の業者。持ち込み制限がある |
| 持ち込み料 | もちこみりょう | 指定外の業者や飲食を持ち込む際に会場へ支払う費用 |
| 天井高 | てんじょうだか | 床から天井までの高さ。「タッパ」とも。吊り物や大型什器の制約になる |
| 耐荷重 | たいかじゅう | 床が支えられる重量。重量物の搬入時に確認が必要 |
| スケルトン | すけるとん | 内装のない状態。什器も設備も一から作る必要がある |
下見で確認する項目は会場下見のチェックポイント、設営の流れはイベント設営の進め方にあります。
制作・企画の用語
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| コンセプト | こんせぷと | 企画の核となる考え方。一言で言える状態が理想 |
| たたき台 | たたきだい | 議論の出発点となる草案。「たたき」とも |
| 絵コンテ | えこんて | 映像の構成を絵で示した設計図 |
| 進行台本 | しんこうだいほん | 司会の話す内容や登壇順を記した台本 |
| カンペ | かんぺ | 出演者に見せる指示用の紙。カンニングペーパーの略 |
| レギュレーション | れぎゅれーしょん | 守るべき規定。ブランドの表記ルールなど |
| トンマナ | とんまな | トーン&マナー。表現の統一感 |
| ペルソナ | ぺるそな | 想定するターゲットを具体的な人物像に落としたもの |
| 行動変容 | こうどうへんよう | 参加者の行動が変わること。イベントの本質的な目的 |
| UGC | ゆーじーしー | 参加者が自発的に投稿するコンテンツ。User Generated Content |
| KPI | けーぴーあい | 重要業績評価指標。イベントの成果を測る数値 |
| 既視感 | きしかん | 過去の事例と似ている状態。企画では避けるべき要素 |
| 座組み | ざぐみ | 案件に関わるメンバーと役割の構成 |
| ブッキング | ぶっきんぐ | 出演者や会場を手配して押さえること |
| ケータリング | けーたりんぐ | 会場に料理や飲み物を届けて提供するサービス。楽屋の軽食を指すことも |
| デポジット | でぽじっと | 予約時に支払う保証金 |
ビジネス・契約の用語
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| プロデューサー | ぷろでゅーさー | 案件全体を統括し、予算と成果に責任を持つ役割。詳しくはイベントプロデューサーとは |
| ディレクター | でぃれくたー | 現場の進行と演出を指揮する役割 |
| 舞台監督 | ぶたいかんとく | 舞台上の進行と安全を統括する役割。「舞監(ぶかん)」と略す。舞台監督の役割 |
| コンペ | こんぺ | 複数社が提案を競う競合形式の選定 |
| 与件 | よけん | クライアントから提示される条件や制約 |
| オリエン | おりえん | 案件の説明会。オリエンテーションの略 |
| 相見積 | あいみつ | 複数社から見積を取って比較すること。「あいみつ」 |
| アゴアシマクラ | あごあしまくら | 食事(アゴ)・交通費(アシ)・宿泊(マクラ)。出演者やスタッフの手配で誰が負担するかを決める項目 |
| 粗利 | あらり | 売上から原価を引いた利益。管理の基本指標 |
| 予実 | よじつ | 予算と実績。「予実管理」は両者の差異を管理すること |
| 請書 | うけしょ | 発注を受けたことを示す書面 |
| 検収 | けんしゅう | 納品物を確認して受け入れること。支払いの前提になる |
| MICE | まいす | Meeting・Incentive・Convention・Exhibition の総称。詳しくはMICEとは |
| ディレクション費 | でぃれくしょんひ | 制作進行や現場の指揮にかかる人件費として見積に載せる費目。内訳の読み方はイベント会社の料金 |
| 二次利用 | にじりよう | 制作物を当初の目的以外の媒体や期間で使うこと。契約で範囲を決めておく。広告素材の二次利用 |
式典・名義・撮影で使う用語
企業の式典や協賛のある催し、撮影をともなう案件で出てくる言葉です。詳しい解説がある語には記事へのリンクを付けています。撮影現場に特有の言葉は撮影用語にまとめています。
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 主催 | しゅさい | 催しを開き、全体の責任を負う主体 |
| 共催 | きょうさい | 主催者と共同で開催し、責任や費用を分担すること |
| 後援 | こうえん | 名義の使用を認めて支援すること。資金は伴わないことが多い |
| 協賛 | きょうさん | 趣旨に賛同し、資金や物品で支援すること。提供される物品は協賛品と呼ぶ。並べる順番は主催・共催・後援・協賛・協力の順番 |
| 協力 | きょうりょく | 人手・場所・ノウハウなどで運営を手伝うこと |
| 式次第 | しきしだい | 式典の進行順を記した文書。書き方は式次第の作り方 |
| 席次 | せきじ | 座席の順序。上座と下座の決め方は席次の決め方 |
| 中締め | なかじめ | 宴会の途中で区切りの挨拶と手締めを行い、退席しやすくすること。締めの挨拶 |
| 杮落とし | こけらおとし | 新しく建てた劇場やホールで最初に行う公演・催し |
| 落成式 | らくせいしき | 建物の完成を祝う式典。竣工式との違いは竣工式・落成式の進め方 |
| 直会 | なおらい | 神事のあとに、お供えを下げていただく会食 |
| 指定催し | していもよおし | 火災予防条例にもとづき、消防機関が指定する大規模な屋外の催し。主催者に防火上の対応が求められる。消防への届出 |
| PPM | ぴーぴーえむ | プリプロダクションミーティング。撮影の前に関係者で内容を最終確認する打ち合わせ。PPMとは |
展示会・販促・プロモーションの用語
展示会への出展や、店頭・街頭での販促イベントで使われる言葉です。出展の準備は展示会ブースの作り方にまとめています。
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 会期 | かいき | 催しを開いている期間。準備の搬入日や片付けの搬出日は、会期とは別の日程として示される |
| 出展者 | しゅってんしゃ | 展示会にブースを出す企業や団体。見に来る側は来場者 |
| 小間 | こま | 展示会で出展者に割り当てる区画の単位。「2小間で出展」のように数える |
| 角小間 | かどこま | 二面以上が通路に面した小間。人の目に触れやすい |
| パッケージブース | ぱっけーじぶーす | 壁・社名板・照明などが一式そろった出展プラン。名称と中身は展示会ごとに違う |
| 出展者マニュアル | しゅってんしゃまにゅある | 主催者が配る出展のルール集。高さ制限、電気の申込、搬入出の時刻などが載っている |
| 装飾 | そうしょく | ブースや会場の見た目を作る施工。「装飾会社」は施工を請け負う会社 |
| デモ | でも | 製品やサービスを実際に動かして見せること。デモンストレーションの略 |
| ノベルティ | のべるてぃ | 社名やロゴを入れて無料で配る記念品。展示会のノベルティ |
| サンプリング | さんぷりんぐ | 試供品を配って、実際に試してもらう販促手法 |
| リード | りーど | 名刺やアンケートで得た見込み客の情報。リードとは |
| インセンティブ | いんせんてぃぶ | 成果に応じた報奨。報奨旅行や表彰イベントを指すことも。インセンティブとは |
| ポップアップストア | ぽっぷあっぷすとあ | 期間を区切って出す仮設の店舗。ポップアップストアの出し方 |
| CI | しーあい | コーポレートアイデンティティ。企業の理念や見た目を統一して示す考え方。CIとは |
配信・オンライン開催の用語
セミナーや式典を配信する案件で、会場の技術スタッフや配信会社と話すときに出てくる言葉です。配信の段取りはイベント配信の進め方、会場とオンラインを組み合わせる形はハイブリッドイベントにあります。
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| ウェビナー | うぇびなー | オンラインで行うセミナー。ウェブとセミナーを合わせた言葉 |
| ハイブリッド開催 | はいぶりっどかいさい | 会場での開催とオンライン配信を同時に行う形 |
| ライブ配信 | らいぶはいしん | 進行と同時に映像を届けること。生配信とも |
| アーカイブ | あーかいぶ | 終了後に録画を公開して、後から見られるようにすること |
| 疑似ライブ | ぎじらいぶ | 事前に収録した映像を、決めた時刻に生配信のように流すこと |
| 遅延 | ちえん | 会場の進行から、視聴者の画面に届くまでの時間差。ディレイとも。質疑の受け方に影響する |
| エンコーダー | えんこーだー | 映像を配信用のデータに変換する機器やソフト |
| テスト配信 | てすとはいしん | 本番前に限定公開で配信し、映像・音声・回線を確かめること |
| 同接 | どうせつ | 同時接続数。ある時点で視聴している端末の数 |
| モデレーター | もでれーたー | 質疑やチャットを取りまとめ、議論を進める役 |
| ブレイクアウトルーム | ぶれいくあうとるーむ | オンライン会議の参加者を少人数のグループに分ける機能 |
受付・集客の用語
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 事前登録 | じぜんとうろく | 開催前に参加の申込を受け付けること。当日の受付の負担が減る |
| 集客 | しゅうきゃく | 参加者を集めること。告知から申込、来場までを含めて指す |
| 来場率 | らいじょうりつ | 申込者のうち実際に来た人の割合。「歩留まり」と呼ぶ人もいる |
| ノーショー | のーしょー | 申込をしたのに連絡なく来ないこと |
| リマインド | りまいんど | 開催前に日時や会場を改めて知らせる連絡 |
| 受付 | うけつけ | 来場者の確認と名札・資料の受け渡しを行う場所。受付の設計 |
| 名札 | なふだ | 名前と所属を示すカード。ネームカード、ネームホルダーとも。名札の準備 |
| 来賓 | らいひん | 招待して迎えるお客様。席次や挨拶順に配慮が要る |
| 整理券 | せいりけん | 入場や参加の順番を示す券。整理券の配り方 |
| 誘導 | ゆうどう | 来場者を目的の場所まで案内すること。誘導スタッフや看板で行う |
50音順さくいん
上の表に載せた用語を読みの50音順に並べました。かっこ内は、その用語が載っている表のカテゴリです。
- あ行:アーカイブ(配信)、相見積(ビジネス)、明かり(技術)、アゴアシマクラ(ビジネス)、アテンド(進行)、粗利(ビジネス)、暗転(技術)、板付き(進行)、入り(進行)、インカム(技術)、インセンティブ(展示会)、イントレ(技術)、ウェビナー(配信)、請書(ビジネス)、受付(受付・集客)、絵コンテ(制作)、SE(技術)、MC(進行)、エンコーダー(配信)、押す(進行)、音出し(技術)、オリエン(ビジネス)、オンタイム(進行)
- か行:会期(展示会)、回線(技術)、返し(技術)、楽屋(会場)、影アナ(進行)、仮設電源(技術)、角小間(展示会)、上手(進行)、カンペ(制作)、既視感(制作)、疑似ライブ(配信)、きっかけ(進行)、キャノン(技術)、キャパ(会場)、キュー(進行)、キュービクル(技術)、共催(式典)、協賛(式典)、協力(式典)、クローク(会場)、クロージング(進行)、ケータリング(制作)、KPI(制作)、ケツカッチン(進行)、ゲネプロ(進行)、検収(ビジネス)、原状回復(進行)、後援(式典)、行動変容(制作)、香盤表(進行)、杮落とし(式典)、小間(展示会)、小屋(会場)、小屋入り(進行)、コンセプト(制作)、コンペ(ビジネス)
- さ行:座組み(制作)、サンプリング(展示会)、地明かり(技術)、CI(展示会)、式次第(式典)、仕込み(技術)、システムパネル(会場)、事前登録(受付・集客)、下見(会場)、指定業者(会場)、指定催し(式典)、下手(進行)、尺(進行)、什器(会場)、集客(受付・集客)、主催(式典)、出展者(展示会)、出展者マニュアル(展示会)、進行台本(制作)、スイッチャー(技術)、スケルトン(会場)、整理券(受付・集客)、席次(式典)、造作(会場)、装飾(展示会)、袖(会場)
- た行:耐荷重(会場)、たたき台(制作)、立ち会い(進行)、段取り(進行)、遅延(配信)、調光(技術)、吊り点(技術)、ディレクション費(ビジネス)、ディレクター(ビジネス)、テスト配信(配信)、撤収(進行)、デポジット(制作)、デモ(展示会)、転換(進行)、天井高(会場)、同接(配信)、動線(会場)、トラス(技術)、トランシーバー(技術)、トランポ(会場)、トンマナ(制作)
- な行:直会(式典)、中締め(式典)、名札(受付・集客)、二次利用(ビジネス)、ノーショー(受付・集客)、ノベルティ(展示会)
- は行:場当たり(進行)、パーテ(会場)、ハイブリッド開催(配信)、ハウリング(技術)、ハケる(進行)、ハコ(会場)、バックヤード(会場)、パッケージブース(展示会)、発電機(技術)、バミリ(進行)、ハンドマイク(技術)、搬入出(会場)、PA(技術)、BGM(技術)、PPM(式典)、ピンスポット(技術)、ピンマイク(技術)、フェーダー(技術)、舞台監督(ビジネス)、ブッキング(制作)、ブレイクアウトルーム(配信)、プロジェクション(技術)、プロデューサー(ビジネス)、分電盤(技術)、ペルソナ(制作)、ポップアップストア(展示会)、ホリゾント(技術)、ホワイエ(会場)
- ま行:MICE(ビジネス)、巻く(進行)、見切れる(進行)、ムービング(技術)、持ち込み料(会場)、モデレーター(配信)
- や行:UGC(制作)、誘導(受付・集客)、養生(会場)、与件(ビジネス)、横付け(会場)、予実(ビジネス)
- ら行:来場率(受付・集客)、来賓(受付・集客)、ライブ配信(配信)、落成式(式典)、ランスルー(進行)、リード(展示会)、リハ(進行)、リマインド(受付・集客)、ルーメン(技術)、レイアウト(会場)、レギュレーション(制作)
- わ行:ワイヤレス(技術)
取り違えやすい言葉の違い
意味が近く、新人が混同しやすい組み合わせです。指示を受けたときに「どちらの意味か」を確認する手がかりにしてください。
| 組み合わせ | 違い | 取り違えると起きること |
|---|---|---|
| 押す/巻く | 押すは予定より遅れること、巻くは予定より早めること。向きが正反対の言葉 | 「巻いて」を「遅らせて」と受け取ると、後半の枠がさらに足りなくなる |
| 上手/下手 | 基準は客席から見た向き。舞台に立つ側から見ると左右が逆になる | 登壇者を反対側から出してしまい、立ち位置やマイクの受け渡しが崩れる |
| 場当たり/ランスルー/ゲネプロ | 場当たりは位置と動きの確認、ランスルーは止めずに通す、ゲネプロは本番と同条件の最終確認 | 場当たりのつもりで来た出演者に、衣装やメイクの準備が無い |
| 撤収/バラシ/原状回復 | 撤収とバラシは片付けの作業。原状回復は会場を使用前の状態に戻すところまでを含む | 片付けただけで退館し、養生跡や備品の配置で会場から指摘を受ける |
| 香盤表/台本 | 香盤表は時刻と担当で全体を管理する表、台本は司会や出演者が話す内容 | 台本だけ配って技術スタッフが合図の時刻を把握できない |
| キュー/きっかけ | ほぼ同義。どちらを使うか、どの範囲を指すかは現場や会社によって異なる | 大きな問題は起きにくいが、誰が合図を出すかは事前に決めておく |
| 後援/協賛 | 後援は名義の支援、協賛は資金や物品の支援 | 告知物で表記を取り違え、支援先との関係がこじれる |
| ライブ配信/疑似ライブ | ライブ配信は進行と同時、疑似ライブは収録した映像を時刻どおりに流すもの | 疑似ライブなのに「質問にはその場でお答えします」と告知してしまう |
| 小間/ブース | 小間は主催者が区切る区画の単位、ブースは出展者が作る展示の空間そのもの | 「3小間」を「3ブース」と伝え、施工会社が別々の展示を3つ用意しようとする |
クライアント向けの言い換え表
業界用語は社内やスタッフ間の言葉です。クライアントや来賓、出演者として招いた一般の方には、次のように言い換えると伝わります。
| 業界用語 | 言い換え | 言い換えた文の例 |
|---|---|---|
| 押す | 予定より遅れる | 「現在、進行が予定より5分ほど遅れております」 |
| 巻く | 時間を短縮する | 「恐れ入りますが、ご挨拶を少し短めにしていただけますか」 |
| バミリ | 立ち位置の目印 | 「床の目印の位置にお立ちください」 |
| 上手・下手 | 舞台の右側・左側(客席から見て) | 「客席から見て舞台の右側からご登壇ください」 |
| ハケる | 退場する | 「ご挨拶が終わりましたら、お席へお戻りください」 |
| 尺 | 所要時間 | 「ご挨拶のお時間は3分を目安にお願いいたします」 |
| ケツカッチン | 終了時刻が決まっている | 「次のご予定があると伺っておりますので、順番を前にいたします」 |
| 香盤表 | 当日の進行表 | 「当日の進行表をお送りいたします」 |
| 入り時間 | 会場へのご到着時刻 | 「当日は13時に会場へお越しください」 |
| アゴアシマクラ | お食事・交通費・宿泊 | 「交通費とご宿泊は弊社で手配いたします」 |
新人が初日までに確認したいチェックリスト
- 押す・巻くを聞いて、遅れと短縮のどちらかすぐ分かる
- 上手・下手が客席から見た向きであることを、会場の図面で確認した
- 香盤表の最新版を受け取り、自分の担当行に印をつけた
- 入り時間と集合場所、撤収の終了時刻を把握した
- インカム・トランシーバーでの自分の呼び名と、報告する相手を確認した
- バミリの色分けがある場合、色ごとの意味を聞いた
- リハが通しなのか場当たりなのか、当日の予定で確認した
- クライアントの前では業界用語を使わないことを意識している
用語で誤解が起きやすい場面とよくある間違い
同じ言葉でも、会社や職種によって指す範囲が違うことがあります。とくに次の3つは、初対面のチームで必ず確認してください。
- 「リハ」:通しリハーサルを指すのか、部分的な確認を指すのか。会社によって前提が違います。
- 「撤収」:搬出完了までか、原状回復の確認までか。契約上の終了時刻に関わります。
- 「ディレクター」:現場の指揮者を指す会社と、制作全体の責任者を指す会社があります。
よくある間違い
- 上手・下手を舞台側から考える:舞台に立つと左右が逆になります。迷ったら「客席から見て」を付けて確認します。
- 「巻き」を急かされたと受け取る:巻きは進行全体の調整の指示です。出演者に伝えるときは「どこを何分短くするか」まで具体的にします。
- バミリを剥がし忘れる:撤収時に残ると原状回復の対象になります。貼った人と剥がす人を決めておきます。
- 業界用語をクライアント資料に書く:社内では通じても、相手には意味が伝わりません。言い換え表を使ってください。
Point
用語の確認はキックオフの最初の10分でやるのが最も効率的です。「この案件では、リハは通しを指します」と決めておくだけで、後の混乱が減ります。役割と呼び名の整理はイベントの役割分担も参考にしてください。
この記事の要点
- イベント用語は進行・技術・会場・制作・ビジネスの5カテゴリが土台で、案件によって式典・展示会・配信・受付の言葉が加わる。
- 最初に覚えるのは押す・巻く、バミリ、上手・下手、香盤表、転換、撤収。
- 上手・下手は客席から見た向き。舞台側から考えると左右を取り違える。
- 場当たり・ランスルー・ゲネプロ、撤収と原状回復のように、近い言葉ほど範囲を確認する。
- 業界用語は社内の言葉。クライアントや来賓には言い換えて伝える。
FAQ
よくある質問
押す・巻く、バミリ、上手・下手、香盤表、転換、撤収です。当日の会話の多くはこの言葉で交わされます。そのうえで会場カテゴリの搬入出、養生、動線を押さえると、設営や下見の打ち合わせにも入れます。
「押す」は進行が予定より遅れること、「巻く」は早めることです。現場では「5分押してます」「巻きでお願いします」のように使います。「バミリ」は立ち位置や機材の位置を示すために床に貼る目印のテープで、印をつけることを「バミる」と言います。
客席から舞台を見て、右側が上手(かみて)、左側が下手(しもて)です。舞台に立つ側から見ると左右が逆になるため、迷ったときは「客席から見て右」のように基準を付けて確認すると取り違えを防げます。
実務ではほぼ同義で使われます。もともと香盤表は演劇や映像制作で出演者の出番を管理する表を指し、キューシートは技術的な合図を並べた表を指していました。現在のイベント業界では、時刻・進行・技術キュー・担当者を一枚にまとめた表を、どちらの呼び方でも指します。
場当たりは立ち位置や動きを確認する簡易なリハーサルで、途中で止めながら進めます。ゲネプロは衣装や照明・音響を含めて本番と同じ条件で行う最終リハーサルです。その間に、止めずに最初から最後まで通すランスルーを入れることもあります。
後の予定が決まっていて、終了時刻を延ばせないことを指します。「あの方はケツカッチンです」と言われたら、その人の出番や退出時刻を動かせないという意味です。くだけた言葉なので、本人やクライアントの前では「次のご予定がある」と言い換えます。
展示会で出展者に割り当てる区画の単位です。「2小間で出展」のように数えます。二面以上が通路に面した区画は角小間と呼びます。1小間の大きさや、壁や照明が付くプランの中身は展示会ごとに違うため、出展者マニュアルで確認してください。
ライブ配信、アーカイブ、疑似ライブ、遅延(ディレイ)、テスト配信、同接(同時接続数)が基本です。とくに疑似ライブは収録映像を流す形なので、その場で質問に答えるかどうかを告知の前に決めておきます。
一覧を暗記させるより、実際の香盤表と図面を見ながら該当する用語を確認する方が定着します。最初の現場では、このページの基本の用語と場面別の例文、会場カテゴリの搬入出まわりに絞ると、初日から会話に入れます。
避けるのが基本です。「バミリ」「尺」「ハケる」などは社内用語として扱い、クライアント向けの資料や会話では一般的な言葉に置き換えてください。例外は、クライアント側にイベント経験者がいて、共通語として通じる場合です。