PRODUCER AGENT 無料で始める

撮影の実務

撮影用語一覧
テッペン・ナメ・完パケなど現場の言葉の意味

広告の撮影に初めて立ち会うと、「テッペン越えそう」「そこ、わらっておいて」「肩ナメで」といった言葉が飛び交い、何を言われているのか分からないことがあります。このページでは、撮影現場でよく使われる言葉を分野ごとに一覧にしました。イベント全般の言葉(押す・巻く・バミリ・バラシなど)はイベント業界用語集にまとめているので、あわせて使ってください。

更新: 2026-11-01読了:約4分PRODUCER AGENT 編集部

結論

撮影用語は、時間と進行、カメラワーク、画の大きさと構図、美術・小道具、編集と仕上げに分けると覚えやすくなります。同じ言葉でも、テレビ・CM・映画・写真など分野や会社で意味が少し違うことがあるので、迷ったらその場で聞き返すのが確実です。

時間と進行の用語

用語読み意味
テッペンてっぺん夜中の0時のこと。時計の針がいちばん上に来ることから。「テッペン越え」は日付をまたぐこと
ケツカッチンけつかっちん後の予定が決まっていて、終わりの時刻を延ばせないこと
段取りだんどり撮影現場では、本番の前に出演者の動きや立ち位置を確かめること。ドラマなどでよく使う
ドライどらいカメラを回さずに行うリハーサル(ドライリハーサル)。段取りとほぼ同じ意味で使う現場もあり、順番や呼び方は現場で違う
テストてすと本番と同じように動いて、カメラ・照明・音の具合を確かめるリハーサル。カメラを回すかどうかは現場で違う
本番ほんばん実際に記録する撮影
回すまわすカメラの記録を始めること。「回った」は記録が始まったこと
テイクていく同じカットを撮った回数の単位。「テイク2」は二回目の撮影
キープきーぷ使える候補として残しておくテイク。「キープでもう一回」は、そのテイクを候補に残したうえで撮り直すこと
押さえおさえ念のために撮っておく別の撮り方のカット。日程や人を確保する意味でも使う(仮押さえ)
撮りこぼしとりこぼし予定していたのに撮れなかったカット
撮って出しとってだし撮影した素材を、ほとんど手を加えずにすぐ使うこと

注意

当日の時刻の管理は撮影の香盤表で行います。「押す」「巻く」の意味はイベント業界用語集にあります。

カメラワークの用語

用語読み意味
パンぱんカメラの位置は変えずに、左右に振ること
ティルトてぃるとカメラの位置は変えずに、上下に振ること
ズームずーむレンズの操作で画を寄せたり引いたりすること
ドリーどりー台車やレールにカメラを載せて、カメラごと移動しながら撮ること
フィックスふぃっくすカメラを固定して動かさずに撮ること
手持ちてもち三脚などを使わず、カメラを手で持って撮ること
ジンバルじんばる手持ちでも揺れを抑える機材
クレーンくれーん腕の先にカメラを付け、高い位置から動きながら撮る機材

画の大きさと構図の用語

用語読み意味
寄り・引きより・ひき寄りは対象を大きく、引きは広く映すこと
アップあっぷ顔や商品を画面いっぱいに映すこと
バストショットばすとしょっと人物の胸から上を映すこと
フルショットふるしょっと人物の全身を映すこと
ナメなめ手前に人や物を入れ込んで、その奥を映す構図。「肩ナメ」は手前の人の肩越しに相手を撮ること
抜けぬけ被写体の後ろに見える背景。「抜けがいい」は背景の見え方が良いこと
画角がかく画面に映る範囲
アオリあおり低い位置から見上げるように撮ること
俯瞰(フカン)ふかん高い位置から見下ろすように撮ること
見切れるみきれる画面の端で対象が切れること。映ってはいけないものが映り込むことを言う場合もある
天地てんち画面や物の上下

美術・小道具・現場の用語

用語読み意味
わらうわらう画面に映らないよう、物をどけること。「その椅子わらって」など
消え物きえもの撮影で食べたり使ったりしてなくなる小道具。料理や飲み物など
八百屋(八百屋飾り)やおや物や台を手前に傾けて、カメラから見やすく並べること。八百屋の店先の並べ方から来た言い方とされる
物撮りぶつどり商品だけを撮ること
スチールすちーる写真(静止画)の撮影。映像(ムービー)と区別して言う
レフ板れふばん光を反射させて、被写体を明るくする板
前室まえしつスタジオの手前にある、出演者やスタッフが待機する場所
ロケバスろけばすロケで出演者やスタッフが移動・待機に使う車
衣装合わせいしょうあわせ撮影の前に、出演者に衣装を着てもらって確かめること

注意

撮影場所の下見はロケハンとは、現場の食事はロケ弁・撮影ケータリングの手配にまとめています。

編集と仕上げの用語

用語読み意味
ラッシュらっしゅ編集前の撮影素材。また、それを見て確かめること
オフライン編集おふらいんへんしゅう素材を仮につないで、構成と尺を決める編集
オンライン編集おんらいんへんしゅう本番の画質で仕上げる編集。合成やテロップを入れる
MAえむえーナレーション・BGM・効果音を合わせて音を仕上げる作業
テロップてろっぷ画面に重ねる文字
白完しろかんテロップなどの文字を入れる前の完成映像。現場によって指す範囲が違う
完パケかんぱけそのまま放送・配信に使える状態に仕上がった完成品。完全パッケージの略とされる
テレコてれこ順番や位置が入れ替わっていること。「カット3と4がテレコ」など

編集の工程の流れはCM制作の流れにまとめています。

この記事の要点

  • 撮影用語は時間・カメラワーク・構図・美術・編集に分けると覚えやすい。
  • テッペンは夜中の0時、ケツカッチンは終わりの時刻を延ばせないこと。
  • ナメは手前に物を入れ込む構図、わらうは物をどけること。
  • 完パケはそのまま使える完成品、白完は文字を入れる前の完成映像。
  • 意味は分野や会社で違うことがあるので、迷ったら聞き返す。

FAQ

よくある質問

01撮影用語の「テッペン」とは何ですか?

夜中の0時のことです。時計の針がいちばん上に来ることから、こう呼ばれます。「テッペン越え」は撮影が日付をまたぐことを指します。

02「ナメ」とはどういう撮り方ですか?

手前に人や物を入れ込んで、その奥にある被写体を撮る構図です。手前の人の肩越しに相手を撮る「肩ナメ」がよく使われます。奥行きや人物どうしの関係が伝わりやすくなります。

03「わらう」とはどういう意味ですか?

撮影現場では、画面に映らないように物をどけることを言います。「その段ボールわらっておいて」のように使います。

04撮影現場での「段取り」は普通の意味と違いますか?

一般的には準備や手順のことですが、ドラマなどの撮影現場では、本番の前に出演者の動きや立ち位置を確かめることを指す場合があります。現場によって使い方が違うので、分からなければ聞き返してください。

Related

関連記事

用語・基礎

イベント用語集現場の業界用語を、意味と使い方の例文つきで

業界用語をカテゴリ別と50音順で一覧に。場面別の例文28本、似た言葉の違い、言い換え表、新人向けチェックリストつき。

実務ガイド

撮影の香盤表の作り方テンプレート・記入例・撮る順番の決め方

撮影の香盤表のテンプレートと記入例。撮る順番の決め方、書き方のNG/OK、配布メール、前日チェックリスト。

実務ガイド

PPMとは撮影の前に、全員で「決まったこと」をそろえる場

撮影・広告のPPM=プリプロダクションミーティング。撮影前の最終確認の打合せ。資料の項目、議題の順番、メール例文、よくある失敗。

実務ガイド

CM制作の流れ企画から撮影・編集・納品までの工程表

CM制作は、オリエン→企画→準備→PPM→撮影→編集→MA→試写→納品の順。広告主が判断する場面を先に知っておくと、日程が崩れにくい。

実務ガイド

絵コンテの書き方初心者でも書ける手順とテンプレート・記入例

絵コンテは、映像をカットごとに絵と文字で書き出した設計図。書く順番は「伝えたいことを一文に→シーンに分ける→カットに割る→絵→動き→セリフ・音・テロップ→尺の調整」。絵は棒人間でよく、大事なのは各カットの内容・音・尺がそろっていること。

#面白いを実現しろ

Produce your IDEA.

イベント・撮影実務のテンプレートを、登録不要で配っています。