用語
主催・共催・後援・協賛・協力の順番と違い
チラシ・ポスターの表記例つき
答え:主催・共催・後援・協賛・協力の順番は、法令では決まっていません。どの並びでも「主催 → 共催」を先頭に置く点は共通で、その後の後援・協賛・協力の順は団体によって違います。
迷ったら次の順で決めてください。①後援をもらう自治体・団体の手引きや要綱に順番の指定があれば、それに従う。②指定が無ければ、関係者で合意した順にする。実際、千曲市教育委員会の「共催・後援申請の手引き」は、主催・共催・協力・後援の順を例に挙げ、協賛は協力の前か後(後援よりは前)に書くと案内しています。一方で、名義の格を重んじて「主催 → 共催 → 後援 → 協賛 → 協力」と並べるチラシもあります。
そもそもこれらの区分にも法律上の定義はなく、団体の要綱ごとに意味が少しずつ違います。自分のイベントでの意味を先に決め、相手と合意しておくのが実務です。
結論
一般に主催は責任を負って開催する者、共催は主催を分担する者、協賛は資金や物品を提供する者、後援は名義を貸して支援を表明する者、協力は労力・場所・技術などを提供する者を指して使われます。いずれも法律上の定義ではなく、団体ごとの要綱や慣用によるもので、意味が違う団体もあります。
順番の答え:先頭は主催・共催、残りは手引きか合意で決める
Point
主催 → 共催 は必ず先頭。後援・協賛・協力の並びは決まりがないので、後援元の手引き → 関係者の合意の順で決めます。決めた順は、チラシ・ポスター・サイトのすべてでそろえてください。
よく見かける並びは、次の二つです。どちらが正しいということはありません。
| 型 | 並び | 考え方 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| A:名義優先 | 主催 → 共催 → 後援 → 協賛 → 協力 | 自治体や報道機関など、名義を出す団体を上に置く | 後援元から順番の指定が無く、後援の団体が多いとき |
| B:関与の深さ順 | 主催 → 共催 → 協賛・協力 → 後援 | お金・物・人を出した相手を先に、名義だけの後援を最後に置く | 後援元の手引きがこの順を示しているとき(下の千曲市の例) |
自治体の手引きの例として、千曲市教育委員会の「共催・後援申請の手引き」は、主催・共催・協力・後援が同時にあるときの記載を「主催 → 共催 → 協力 → 後援」の順で示し、協賛については「協力」の前か後、「後援」よりは前に書くと案内しています。このように後援元が順番を示していることがあるので、申請の段階で手引きを読んでおきます。
後援と協賛は、どっちが先?
決まりはありません。A型なら後援が先、B型なら協賛が先です。後援元の手引きに例があればそれに合わせ、無ければ主催者側で決めて協賛社・後援元に事前に伝えておくのが揉めない方法です。
協賛と協力は、どっちが先?
これも決まりはありません。金額の大きい協賛社を先にしたいなら「協賛 → 協力」、会場や人員を出した団体の貢献が大きいなら「協力 → 協賛」とする判断もあります。どちらにしたかを提案書に書いておけば、後から理由を説明できます。
同じ区分の中は、どう並べる?
| 並べ方 | 使う場面 | 書き添える文言の例 |
|---|---|---|
| 五十音順 | 序列をつけたくないとき。いちばん揉めにくい | 協賛(五十音順) |
| 金額・ランク順 | 協賛にランクを設けているとき。提案書に明記が前提 | 特別協賛/協賛(ランク別) |
| 決定順 | 早く決めた相手に報いたいとき | 協賛(ご決定順) |
| アルファベット順 | 英語表記や外資系の社名が多いとき | Sponsors (in alphabetical order) |
そのまま使えるチラシ・ポスターの表記例
団体名・企業名はすべて「◯◯」に置き換えています。A型・B型のどちらで書くかを先に決めてから写してください。
例1:基本形・A型(名義優先)
主催:◯◯実行委員会
共催:◯◯市、一般社団法人◯◯協会
後援:◯◯県、◯◯市教育委員会、◯◯新聞社
協賛:株式会社◯◯、株式会社△△、□□株式会社(五十音順)
協力:◯◯大学、◯◯商店街振興組合
例2:基本形・B型(関与の深さ順)
主催:◯◯実行委員会
共催:◯◯市
協賛:株式会社◯◯、株式会社△△(五十音順)
協力:◯◯大学、◯◯商店街振興組合
後援:◯◯県、◯◯市教育委員会
例3:スペースが狭いとき(横に流す)
主催:◯◯実行委員会 共催:◯◯市 後援:◯◯県/◯◯市教育委員会
協賛:株式会社◯◯/株式会社△△ 協力:◯◯商店街振興組合
区分の間は全角スペース、同じ区分の中は「、」か「/」でつなぎます。どちらかに統一し、1枚の中で混ぜないでください。
例4:特別協賛(冠スポンサー)がいるとき
主催:◯◯実行委員会
後援:◯◯市
特別協賛:株式会社◯◯
協賛:株式会社△△、□□株式会社(五十音順)
協力:◯◯ホール
特別協賛は協賛の上に別行で置きます。イベント名に社名を入れる冠協賛の場合は、タイトル部分にも社名が入るので、タイトルの表記とクレジットの表記を一致させます。
例5:主催者が複数のとき
【対等に責任を負う】
主催:◯◯市、株式会社◯◯
【一方が中心】
主催:株式会社◯◯
共催:◯◯市
対等なら「主催」に並べ、一方が中心なら「主催/共催」に分けます。千曲市教育委員会の手引きも、事業の大枠を団体が決めてから共催を申請する場合は「主催:団体/共催:教育委員会」、企画の初期段階から共同で取り組む場合は「主催:団体、教育委員会」と、関わり方で書き分ける例を示しています。
例6:運営を別団体に任せるとき(主管)
主催:◯◯協会
主管:◯◯県◯◯協会
後援:◯◯市
協賛:株式会社◯◯
スポーツ大会などで見かける形です。主催の次に主管を置きます。主管がどこまで責任を持つか(会場手配・審判・事故対応など)を、主催との間で書面にしておきます。
例7:後援の承認がまだ下りていないとき
主催:◯◯実行委員会
協賛:株式会社◯◯
協力:◯◯商店街振興組合
後援の行は、承認通知が届いてから追記します。承認前に「後援:◯◯」と印刷しないでください。千曲市教育委員会の手引きも、決定までいかなる媒体にも名称を掲載できないとしています。入稿日までに承認が間に合わないなら、後援の欄を空けた版で刷るか、入稿日を調整します。
例8:ポスター(ロゴを並べる場合)
【最下段・左から】
主催 [◯◯実行委員会ロゴ]
後援 [◯◯市ロゴ][◯◯新聞社ロゴ]
協賛 [株式会社◯◯ロゴ][株式会社△△ロゴ][□□株式会社ロゴ]
協力 [◯◯大学ロゴ]
ロゴは区分ごとに段を分け、区分名を文字で添えます。自治体や団体のロゴ・紋章は、後援の承認とは別に使用の許可が要ることがあります。ロゴの大きさや並べ方は協賛ロゴの並べ方にまとめています。
例9:ウェブサイト・申込ページ
■主催
◯◯実行委員会
■共催
◯◯市
■後援
◯◯県、◯◯市教育委員会
■協賛(五十音順)
株式会社◯◯、株式会社△△
■協力
◯◯大学
例10:英語を併記するとき
Organized by ◯◯ Executive Committee
Co-organized by ◯◯ City
Supported by ◯◯ Prefecture
Sponsored by ◯◯ Co., Ltd.
In cooperation with ◯◯ University
英語にも決まった訳はありません。後援を「Under the auspices of」とする例もあります。海外の協賛社・登壇者がいる場合は、日本語と英語で区分の対応がずれないよう表にして確認します。
- 区分の順番を、後援元の手引き(あれば)か関係者の合意に合わせたか
- 同じ区分の中の並べ方(五十音順・金額順・決定順)を決め、必要なら書き添えたか
- 正式名称(「株式会社」の前後、旧字体)を先方に確認したか
- 後援の表記が承認通知の文面と一字一句同じか。承認前に載せていないか
- ロゴの使用許可を取ったか
- チラシ・ポスター・サイト・看板で表記がそろっているか
チラシ全体の組み立てはセミナーのチラシの作り方にまとめています。
主催・共催・主管・後援・協賛・協力の違い(早見表)
| 呼称 | 出すもの | 責任 | 典型 |
|---|---|---|---|
| 主催 | 企画・運営・費用 | 負う | 開催する本人、実行委員会 |
| 共催 | 企画・運営・費用の一部 | 分担して負う | 2社で立ち上げる、自治体が運営に加わる |
| 主管 | 運営の実務 | 主催との取り決めによる | 競技団体の地方組織、運営を任された団体 |
| 後援 | 名義 | 負わないと定める例がある | 自治体、教育委員会、業界団体、報道機関 |
| 協賛 | 資金・物品 | 原則負わない | スポンサー企業 |
| 協力 | 労力・場所・技術・物品 | 原則負わない | 会場提供、機材提供、人員派遣 |
| 特別協賛 | 協賛のうち最上位の資金 | 原則負わない | 冠スポンサー |
| 特別後援・特別協力 | 後援・協力のうち特に大きい支援 | それぞれの区分に準じる | 主たる後援団体、主たる会場提供者 |
| 企画・制作 | 制作業務 | 契約による | 制作会社(クレジットとは別段に置くことが多い) |
責任を負う側・負わない側で二つに分ける
| グループ | 区分 | チラシでの位置 |
|---|---|---|
| 開催の責任を負う側 | 主催・共催・主管(主管は取り決めの範囲) | 上段にまとめる |
| 支援する側 | 後援・協賛・協力(特別協賛などを含む) | その下に、決めた順で並べる |
クレジットを読む人は、上段を見て「誰が責任者か」を判断します。責任を負う側と支援する側を混ぜて並べないことが、順番を決めるときの土台です。
Point
迷ったら「何を出してもらうか」で決めてください。 お金なら協賛、名義だけなら後援、現物や人なら協力、運営の実務なら主管。呼称を先に決めて中身を後から合わせようとすると、揉めます。
団体によって意味が違う例
同じ言葉でも、要綱での定め方は団体ごとに違います。たとえば次のとおりです。
- 千曲市教育委員会——後援は趣旨に賛同して応援の意思を示すもので、物品の貸出など目に見える支援は原則行わず、トラブルがあっても責任を負わないとしています。共催は企画または運営に参加し、共同主催者として責任の一部を負うとしています。
- 慶應義塾大学経済学部附属経済研究所の内規——後援と協賛を並べて定義し、協賛は金銭的支援を行うものとしています。
- 神奈川大学 宮陵会の要領——協賛を後援と同義としつつ、協賛金などの費用負担を伴う場合があり関与が大きい場合に使うとし、後援は「協力」と同義としています。
つまり「後援なら責任なし」「協力と後援は別物」と決めつけず、相手の要綱を読んでから区分を決めるのが確実です。
注意
「共催」は責任を分担する関係です。 軽い気持ちで共催にすると、事故やトラブルの際の責任、収支の分担、意思決定の方法が問題になります。共催にするなら、書面で範囲を決めてください(責任の所在)。
迷いやすい場面と、区分の決め方
| 場面 | おすすめの区分 | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| 企業が協賛金を出す | 協賛 | 金額とロゴ掲出などの見返りを提案書に書く |
| 企業が景品・配布品を無償で出す | 協賛(または協力) | 協賛品として扱うか、相手の希望を確認。景品の規制は景品表示法 |
| 会場を無料・割引で貸してくれる | 協力 | 相手が「協賛」表記を望むこともある。事前に確認 |
| 自治体が名義だけ出す | 後援 | 申請と承認が必要。手引きの順番指定も確認 |
| 自治体の職員が企画・当日運営に入る | 共催 | 責任の分担を書面で決める |
| 新聞社・放送局が告知してくれる | 後援(またはメディアパートナー) | 呼称の定義を提案書に書く |
| 大学が学生ボランティアを出す | 協力 | 保険・事故時の対応を取り決める |
| 競技団体の地方組織が運営を担う | 主管 | 主催との役割分担を書面に |
よくある間違い
- 複数社で開催しているのに、片方だけ「主催」、片方を「協力」にする——責任を分担しているなら共催か主催の併記に
- 承認前に後援を印刷する——下りなければ刷り直し
- 後援の名称を短くする——「◯◯市教育委員会」を「◯◯市」とするなど。承認通知のとおりに
- 同じ区分内の順を決めずに刷る——並び順の意味を読まれる
- 媒体ごとに順番が違う——チラシとサイトで区分の順が入れ替わっている
- 名義だけの相手を「協賛」と書く——相手の経理・社内手続きと食い違う
オフィシャルパートナーなどの呼称
「オフィシャルパートナー」「オフィシャルスポンサー」「サポーター」といった呼称にも、決まった定義はありません。自分のイベントで定義を決め、提案書に書くものです。
- 呼称の一覧と、それぞれの金額・提供内容を先に決める
- 同じ呼称を複数社に出すか(独占か、複数可か)
- 業種独占にするか(同業他社を入れない)
- 呼称の使用範囲——相手が自社の広報で使ってよいか
- 使用できる期間
- ロゴの扱い(協賛ロゴの並べ方)
- 契約終了後の扱い——過去の実績として表示してよいか
Point
「業種独占」を求められることがあります。 1社に独占を認めると、同業他社を入れられません。金額が大きくても、その後の営業を縛ります。 提案の段階で方針を決めてください。
注意
相手が自社のサイトや資料で呼称を使うことを想定してください。 「◯◯オフィシャルパートナー」と書かれます。使用範囲と期間を書面で決めるのが実務上の形です。
後援名義の申請
自治体・官公庁・業界団体の後援は、申請して承認を得る手続きです。依頼の文面は依頼文の書き方を参考にしてください。
- 申請先の要綱・手引きを読む——条件、対象、表記の順番の指定
- 締切と審査期間——印刷物の入稿に間に合うか
- 提出書類(開催要項、予算書、過去の実績など)
- 営利性の扱い——営利目的だと対象外のことがある
- 共催か後援か——どちらを望むかをはっきりさせて申請する
- 承認後の表記と、報告義務の有無
- チラシ配布の扱い——後援が承認されても、学校などへの配布は別の確認になることがある
Point
審査には時間がかかり、承認が下りないと印刷物に書けません。チラシの入稿日から逆算して、申請の締切を工程表に入れてください。
協賛を受けるときの実務
- 提供内容を書面にする(ロゴの扱いを含む)
- 支払い時期と方法
- 中止・延期時の扱い(中止の判断)
- 報告の内容と時期——終了後に何を出すか
- 現物協賛の評価——金額換算するか
- 経理処理——勘定科目と消費税の扱い。名称ではなく中身で判断されるので、経理・税理士に確認(協賛金の会計処理)
- 参加者データを渡すか——渡すなら原則として申込時に本人の同意を得る(個人情報保護法)
Point
協賛社に参加者の名簿を渡す約束を、安易にしないでください。 個人データの第三者提供にあたり、個人情報保護法は原則としてあらかじめ本人の同意を求めています。提案書に書く前に、社内で確認してください。
掲載したあとに協賛社・後援元へすること
名前を載せて終わりではありません。次の依頼につながるかどうかは、終了後の連絡で決まります。
| 時期 | すること | 相手 |
|---|---|---|
| 印刷・公開の直後 | 刷り上がったチラシ・ポスターの現物かデータを送る。表記の確認を兼ねる | 協賛社・後援元・協力団体 |
| 終了後すぐ | お礼の連絡(メールか書面) | 全員 |
| 終了後、取り決めた期日まで | 実施報告(来場者数、掲載の写真、アンケート結果など) | 協賛社。後援元は要綱で報告を求められていれば提出 |
| 次回の企画を始めるとき | 前回の結果を添えて継続の打診 | 協賛社 |
お礼メールの例(協賛社あて)
件名:「◯◯フェスティバル」ご協賛の御礼
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
いつもお世話になっております。◯◯実行委員会の◯◯です。
このたびは「◯◯フェスティバル」にご協賛いただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、◯月◯日に無事終了いたしました。
当日の様子と来場者数は、◯月◯日までに実施報告書としてお送りいたします。
貴社のロゴを掲出したポスターと会場の写真も、あわせてお届けします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
後援元への連絡の例
◯◯市教育委員会 御中
このたびはご後援を賜り、誠にありがとうございました。
「◯◯講演会」は◯月◯日に終了いたしましたので、ご報告いたします。
参加者数:◯名
配布物:後援名義を記載したチラシ(添付のとおり)
なお、所定の実施報告書は別途提出いたします。
後援元の報告書は様式と期限が要綱で決まっていることがあります。承認通知に書かれた条件を確認してください。書面のお礼状はお礼状の書き方、メールはお礼メール、報告書の組み立てはイベント報告書にまとめています。
この記事の要点
- 順番は法令で決まっていない。 主催・共催を先頭に、後援・協賛・協力は手引きか合意で決める。
- 後援元の手引きに順番の例があれば、それに従う。 後援を最後に置く例もある。
- 区分は「何を出してもらうか」で決める。 お金=協賛、名義=後援、労力や物=協力、運営実務=主管。
- 意味は団体の要綱ごとに違う。 相手の要綱を読んでから区分を決める。
- 「共催」は責任を分担する関係。 軽く使わず、書面で範囲を決める。
- 同じ区分の中の並び順を書き添える。 「(五十音順)」の一言で問い合わせが減る。
- 承認前に「後援:◯◯」と印刷しない。 下りなければ刷り直しになる。
- 掲載後は現物を送り、終了後にお礼と報告をする。 次回の協賛につながる。
FAQ
よくある質問
法令で決まった順番はありません。主催、共催を先頭に置く点はどの並びでも同じで、その後は「後援→協賛→協力」とする例と、「協賛・協力→後援」とする例があります。後援をもらう自治体や団体の手引きに順番の指定があればそれに従い、無ければ関係者で合意して、チラシ・ポスター・サイトでそろえてください。
決まりはありません。名義を出す団体を上に置くなら後援が先、関与の深さで並べるなら協賛が先です。たとえば千曲市教育委員会の手引きは、協賛を後援より前に書く例を示しています。後援元の手引きを確認し、指定が無ければ主催者側で決めて、協賛社と後援元に事前に伝えておくと揉めません。
一般に、協賛は資金や物品を提供する者、後援は名義を貸して支援を表明する者を指して使われます。ただし法律上の定義ではなく、団体の要綱によって意味が違うこともあります。迷ったら「何を出してもらうか」で決めてください。お金なら協賛、名義だけなら後援、労力や場所や物なら協力です。
一般に、資金や物品を出すのが協賛、会場・機材・人員・技術などを出すのが協力として使い分けられます。物品の提供はどちらにも当たりうるので、相手がどちらの表記を望むかを確認してください。相手の社内では協賛として経費処理していることもあり、表記が食い違うと先方の手続きと合わなくなります。
主催は責任を負って開催する者、共催は複数の者が共同で開催し責任を分担する関係を指します。軽い気持ちで共催にすると、事故やトラブルの際の責任、収支の分担、意思決定の方法が問題になります。共催にするなら、書面で範囲を決めてください。
主管は、スポーツ大会などで、運営の実務を担う団体を示す区分として使われることがあります。主催との役割分担は大会ごとに違うので、会場手配、審判や進行、事故対応などをどちらが担うかを書面で決めておきます。クレジットでは主催の次に置くのが自然です。
協賛社の中で最も大きな支援をする社を、他の協賛と区別して示す呼称として使われます。冠スポンサーとしてイベント名に社名を入れることもあります。決まった定義はないので、金額・見返り・表記の大きさを提案書に書いておきます。
協賛社がイベントに提供する物品(来場者への配布品、景品、会場で使う飲料や備品など)を指して使われます。法律上の定義ではなく実務上の言い方です。景品として配る場合は景品表示法の確認が要り、経理上の扱いは経理・税理士に確認してください。
主催の次に共催を並べます。対等に責任を負うなら「主催:A、B」と併記する書き方もあります。どちらにするかは責任の分担と合わせて決め、共催の団体名は先方に正式名称を確認してください。
後援の名称を載せずに刷るのは問題ありませんが、承認前に「後援:◯◯」と載せるのは避けてください。承認されなければ刷り直しになり、自治体によっては決定前の名称掲載を認めていません。入稿日から逆算して申請してください。
決まった訳はありませんが、主催はOrganized by、共催はCo-organized by、後援はSupported byやUnder the auspices of、協賛はSponsored by、協力はIn cooperation withとする例があります。日本語と英語で区分の対応がずれないよう、表にして確認してください。
印刷物ができたら現物かデータを送って表記を確認してもらい、終了後にお礼を伝え、取り決めた期日までに実施報告を出します。報告には来場者数、ロゴを掲出した場面の写真、アンケートの結果などを入れます。後援元には、要綱で報告を求められていればその様式で提出します。
安易に約束しないでください。個人データの第三者提供には、原則としてあらかじめ本人の同意が必要です。提案書に書く前に社内で確認し、渡す場合は申込フォームで提供先と目的を示して同意を得てください。