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リハーサル

イベントのリハーサルの進め方
場当たり・ゲネプロの違いと、当日のタイムテーブル

イベントのリハーサルで最初に決めるのは、何を確かめるためのリハーサルかです。台本の言葉を確かめるのか、照明や音響のきっかけを確かめるのか、人の出入りと立ち位置を確かめるのか、本番どおりに通して時間を測るのか。目的ごとに読み合わせ・技術リハーサル・場当たり・通しリハーサル・ゲネプロと種類が分かれます。会場を使える時間は限られているため、全部を本番どおりにやる余裕はたいていありません。このページでは、種類の違い、時間が足りないときにどこを優先するか、当日のタイムテーブルの組み方を順に説明します。

更新: 2026-11-01読了:約6分PRODUCER AGENT 編集部

結論

リハーサルは①確かめたいことを洗い出す ②種類(読み合わせ・技術リハ・場当たり・通し・ゲネプロ)に振り分ける ③会場を使える時間に並べ、優先する場面を決める ④参加者に時刻と内容を知らせる ⑤見つかった修正を台本・キューシートに反映して本番前に配るの順で組みます。用語はイベント業界用語集、進行表の書式はキューシートの書き方を参照してください。

結論:リハーサルの種類と、それぞれで確かめること

種類確かめること参加する人会場が要るか
読み合わせ台本の言葉、固有名詞の読み方、話す順番司会者、登壇者、進行責任者要らない(オンラインでも可)
技術リハーサル音響・照明・映像のきっかけ、マイクの本数と受け渡し技術スタッフ、進行責任者要る
場当たり立ち位置、出入りの経路、転換の段取り出演者・登壇者(代役でも可)、舞台袖の担当要る
通しリハーサル開始から終わりまでの流れと所要時間本番の関係者要る
ゲネプロ本番と同じ条件(衣装・機材・進行)での最終確認本番の関係者全員要る

場当たりは動きと位置を確かめるための部分的なリハーサルで、台詞やトークの中身は省くのが普通です。ゲネプロは本番と同じ条件で行う最終リハーサルで、途中で止めずに通すことを原則にします。止めて直すのは通しリハーサルまで、ゲネプロは止めずに通して時間と全体を確かめる、と分けると、現場で混乱しません。

Point

呼び方は会社や現場によって揺れます。「リハ」とだけ言うと、通しを指すのか場当たりを指すのかが人によって違います。案内では種類の名前と「何を確かめるか」を必ず併記してください。

時間が足りないときに優先する場面の決め方

会場の使用時間が短く、全部を通せない場合は、次の基準で優先順位を付けます。上の行ほど優先です。

優先場面の条件例
高人や物が動き、事故やけがの恐れがある暗転中の出入り、段差のある登壇、重い物の転換
高技術のきっかけが重なる映像と音楽と照明が同時に切り替わる開演、表彰者の呼び込み
高やり直しがきかない生配信の開始、カウントダウン、除幕
中初めて登壇する人がいる社外のゲスト、来賓の挨拶
中転換の時間が読めないセットの入れ替え、テーブルの移動
低話すだけで動きがない挨拶の中身、トークの内容(読み合わせで済ませる)

注意

話す内容の確認は会場がなくてもできます。会場の時間は「動き」と「きっかけ」に使い、言葉の確認は事前の読み合わせに回すと、限られた時間を有効に使えます。

準備のチェックリスト

  • リハーサルの種類ごとに、確かめることを一行で書いた
  • 会場の使用可能時間(搬入・設営と重ならない時間)を会場に確認した
  • 優先する場面を決め、全部できない場合に省く場面も決めた
  • 参加者ごとに、集合時刻と出番の時刻を個別に知らせた
  • 登壇者が来られない場面の代役(立ち位置の確認用)を決めた
  • 台本・キューシートの最新版を印刷し、版の日付を入れた
  • 床の立ち位置にバミリ(位置の印)を貼る担当を決めた
  • 暗転中や段差のある場所を人が動く場面は、足元の見え方と誘導の方法を技術スタッフ・会場と確認した
  • マイクの本数と受け渡しの順番を決め、技術スタッフに共有した
  • リハーサルで出た修正を記録する担当を一人決めた
  • 修正を反映した版を配る時刻を決めた

会場の使用条件や設備の確認は会場下見のチェックリスト、音響・照明・映像の手配は音響・映像機材の手配を参照してください。

本番当日のタイムテーブルの組み方

本番当日にリハーサルを行う場合は、開場時刻から逆算して組みます。時刻は会場の使用条件と、各工程にかかる時間の自社の実績で決めてください。次の表は順番の例で、時刻はすべて◯にしています。

時刻工程確かめること・注意
◯:◯◯スタッフ集合・設営の確認設営の終わっていない場所を洗い出す
◯:◯◯技術リハーサル音響・照明・映像のきっかけ。出演者は不要
◯:◯◯出演者・登壇者の到着控室への案内、最新の台本の受け渡し
◯:◯◯場当たり優先度の高い場面から。立ち位置と出入り
◯:◯◯通しリハーサル(または要所の抜き出し)時間を測る。止めて直すのはここまで
◯:◯◯修正の反映と最終版の配布変更点を全員に伝える
◯:◯◯休憩・食事・着替え出演者の休憩を削らない
◯:◯◯最終確認(スタッフのブリーフィング)変更点、緊急時の連絡、持ち場
◯:◯◯開場ここから先はリハーサルをしない

Point

開場前に「修正を反映する時間」と「休憩」を必ず確保してください。リハーサルが押したときに削られやすいのがこの2つで、削ると、修正が伝わらないまま本番に入るか、出演者が疲れた状態で本番に入るかのどちらかになります。開場時刻を動かせない場合は、場当たりの場面を減らして調整します。

時刻の計算はタイムテーブル作成ツールで進められます。本番前の準備全体の工程はイベントのスケジュール管理を参照してください。

リハーサル中の役割と連絡

役割やること
進行責任者(舞台監督)リハーサルの開始・中断・再開を宣言し、どの場面をやるかを決める
記録係出た修正をその場で書き取り、誰が直すかを書く
タイムキーパー場面ごとの所要時間を測り、予定との差を記録する
舞台袖の担当出演者の呼び込み、出入りの誘導、小道具の受け渡し
技術スタッフきっかけの確認、音量・明るさの調整

リハーサル中の場内連絡の文例

これより場当たりを始めます。開演から一人目のご挨拶までを確認します。台詞は省略し、立ち位置と出入りだけを確認します。止めるときは私から「止めます」と声をかけます。

ここで一度止めます。表彰者の登壇の経路を変更します。変更は記録係がまとめ、◯:◯◯に修正版の台本をお配りします。

これよりゲネプロを始めます。本番と同じ進行で、途中で止めずに最後まで通します。気づいた点はメモに残し、終了後にまとめてお伝えください。

よくある失敗

失敗起きる理由防ぎ方
リハーサルで時間を使い切る冒頭から順番に丁寧にやった優先する場面を決め、高いものから行う
修正が本番に反映されない記録する人がおらず、口頭で終わった記録係を決め、修正版を配る時刻を決める
ゲネプロで止めて直し始める通しとゲネプロの目的を分けていなかった直すのは通しまで、ゲネプロは止めないと宣言する
登壇者が本番で迷う代役で場当たりをして本人に伝えなかった本人の到着後に、立ち位置と出入りだけを短く確認する
開場が遅れるリハーサルが押して開場前の時間を食った開場時刻を固定し、場面を減らして調整する

この記事の要点

  • リハーサルは「何を確かめるか」で種類を分ける。読み合わせ・技術リハ・場当たり・通し・ゲネプロ。
  • 直すのは通しリハーサルまで。ゲネプロは本番と同じ条件で、止めずに通す。
  • 時間が足りなければ、事故の恐れ・技術のきっかけ・やり直しのきかない場面を優先し、言葉の確認は読み合わせに回す。
  • 当日のタイムテーブルは開場時刻から逆算し、修正の反映と休憩の時間を削らない。
  • 記録係を決め、修正版を配る時刻まで決めておく。

FAQ

よくある質問

01場当たりとゲネプロの違いは何ですか?

場当たりは、立ち位置や出入り、転換の段取りといった動きと位置を確かめる部分的なリハーサルで、台詞やトークの中身は省くのが普通です。ゲネプロは、衣装・機材・進行を本番と同じ条件にして行う最終リハーサルで、途中で止めずに通すことを原則にします。

02通しリハーサルとゲネプロは何が違いますか?

どちらも最初から最後まで通しますが、通しリハーサルは問題が見つかれば止めて直すための確認、ゲネプロは本番と同じ条件で止めずに通す最終確認、と分けると現場で混乱しません。会社や現場によって呼び方が揺れるため、案内では「何を確かめるか」を併記してください。

03リハーサルは本番の何日前にやればよいですか?

決まった日数はありません。会場を本番前に使えるかどうか、出演者の都合、修正を反映する時間によって決まります。会場を使えない場合でも、読み合わせは事前にオンラインで行えます。会場でのリハーサルが本番当日しかできない場合は、開場時刻から逆算してタイムテーブルを組んでください。

04リハーサルの時間が足りないときは何を優先しますか?

人や物が動いて事故の恐れがある場面、音響・照明・映像のきっかけが重なる場面、生配信の開始などやり直しがきかない場面を優先します。話す内容の確認は、事前の読み合わせで済ませてください。

05登壇者がリハーサルに来られない場合はどうしますか?

スタッフが代役になり、立ち位置と出入りの経路を確認します。登壇者が到着したら、本人に立ち位置・出入り・マイクの受け取り方だけを短く伝え、可能ならその場で一度歩いてもらいます。

06リハーサルで出た修正はどう共有しますか?

記録係を一人決め、修正の内容と誰が直すかをその場で書き取ります。修正を反映した台本・キューシートを配る時刻をあらかじめ決め、版の日付を入れて配ると、古い版が使われるのを防げます。

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