社内文書
日報の書き方と例文25選
所感・新人・営業・職種別
結論から書くと、日報は「今日の業務 → 成果・進み具合 → 課題・気づき → 明日の予定 → 相談したいこと」の5項目で書けば足ります。所感は「勉強になりました」で終わらせず、気づいたこと+明日からどうするかまで書くと、読む人が返事をしやすくなります。このページでは、最初にコピーして使えるテンプレート3種を置き、続いて所感の良い例・悪い例、新人・研修・営業・事務・エンジニア・販売・製造・テレワーク・イベント準備の例文、書くことがない日の書き方、よくある失敗と提出前のチェックリストを並べました。
結論
日報は①今日の業務 ②成果・進み具合 ③課題・気づき(所感) ④明日の予定 ⑤相談したいことで書きます。読む人が1〜2分で読める長さを目安にし、上司に判断してほしいことがある日は、それを一番上に置きます。
コピーして使える日報テンプレート3種
会社に決まった書式がない場合は、次のどれかをそのまま使ってください。◯◯の部分を書き換えるだけで日報になります。
① 基本のテンプレート(メール・社内システム向け)
件名:日報(◯月◯日)◯◯部 氏名
【相談したいこと】
・◯◯について、◯◯のご判断をいただきたいです(期限:◯日)
【本日の業務】
・◯◯(完了)
・◯◯(半分まで。残りは明日午前)
【成果・進み具合】
・予定に対して◯◯まで進みました
【課題・気づき】
・◯◯で時間がかかりました。原因は◯◯で、次からは◯◯します
【明日の予定】
・◯◯、◯◯
② 3行の短いテンプレート(慣れてきた人・忙しい日)
【やったこと】◯◯と◯◯を完了。◯◯は明日完了予定
【気づき】◯◯は◯◯すると早く終わると分かったため、明日から◯◯します
【相談】特になし(◯◯の件は明日の朝にご相談させてください)
③ チャット(Slack・Teamsなど)向けのテンプレート
本日の日報です。
■ 完了:◯◯、◯◯
■ 途中:◯◯(明日午前に完了予定)
■ 気づき:◯◯
■ 相談:◯◯の件で、明日10分ほどお時間をいただけますか
注意
チャットで出す場合は、日報のスレッドを決めて毎日同じ場所に書くと、上司が探さずに済みます。社外秘の情報は、共有範囲の広いチャンネルに書かないでください。
日報に書く5項目と書く順番
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 今日の業務 | やったことを箇条書き。何を・どれだけ | ◯◯社へ見積書送付、会議資料の作成 |
| 成果・進み具合 | 予定に対してどこまでできたか | 資料は半分まで。残りは明日午前 |
| 課題・気づき(所感) | うまくいかなかったこと、気づいたことと次の行動 | 先方の担当者が変わり確認に時間がかかった。経緯をまとめた資料を用意する |
| 明日の予定 | 明日やること。優先順に | 資料の完成、◯◯社への電話 |
| 相談したいこと | 上司に判断・協力してほしいこと | 見積もりの値引き幅の判断 |
- 01
相談・報告すべきことを先に書く
上司が日報で最初に知りたいのは、自分が手を貸す必要があるかどうかです。トラブルや判断が要ることは、業務の一覧より前に書きます。
- 02
業務は「何を・どれだけ」で書く
「資料作成」ではなく「◯◯の会議資料を作成(全体の半分まで)」と、量や進み具合が分かるように書きます。
- 03
一つの文には一つのことだけ書く
「◯◯をして、◯◯もあり、◯◯だったので」とつなげず、文を短く切ります。箇条書きにすると読み飛ばされにくくなります。
- 04
所感は「気づき+次の行動」で締める
感じたことだけで終えず、明日から何を変えるかを一文添えます。
- 05
出す前に読み直す
数字・社名・人名・日付を確認し、声に出して読むか、時間を置いて読み直します。
日報を書く目的(上司は何を見ているか)
| 立場 | 日報で分かること | 書く側が意識すること |
|---|---|---|
| 上司・先輩 | 仕事が予定どおり進んでいるか、困っていないか | 遅れ・つまずきを隠さず、早めに書く |
| チーム | 誰が何を抱えているか | ほかの人に関係することは名前を出して書く |
| 書く本人 | 一日の振り返り、あとで見返せる記録 | 気づきと次の行動を残す。評価面談の材料にもなる |
日報は報連相の「報告」を毎日まとめて行うものです。急ぎのトラブルは日報を待たずにその場で報告してください。報連相の考え方は報連相の意味を参照してください。
所感の書き方:良い例と悪い例
日報でいちばん迷うのが所感です。読む人が知りたいのは感想ではなく、何に気づき、次にどうするかです。
| よくない所感 | なぜよくないか | 書き直した例 |
|---|---|---|
| 勉強になりました。 | 何を学んだのか分からない | 見積書は提出前に単価と数量を声に出して確認すると、転記ミスが見つかると分かりました。明日から実践します。 |
| 午後はバタバタして大変でした。 | 何が起きて、明日どう変えるのかが書かれていない | 午後に作業が集中しました。明日は朝の時点で締め切り順に並べ替えてから始めます。 |
| ◯◯の件、よろしくお願いします。 | 何を頼みたいのか、いつまでなのかが分からない | ◯◯社への見積書の値引き幅について、◯日までにご判断をいただきたいです。私の案は◯%です。 |
| 特にありません。 | 状況が伝わらない | 入力作業は全体の半分まで進みました。今のペースなら金曜日に終わる見込みです。 |
そのまま使える所感の例文
- 学び:「◯◯さんの電話応対を横で聞き、用件を最初に一言でまとめて伝えると相手の反応が早いと分かりました。明日から自分の電話でも試します」
- 感謝+行動:「◯◯さんに、資料の数字の確かめ方を教えていただきました。教わった手順をメモにまとめたので、次回からは自分で確認します」
- 課題+対策:「◯◯社への返信が夕方になってしまいました。午前中にメールを確認する時間を決めて、返信の遅れを防ぎます」
- 提案:「同じ内容の問い合わせが今週◯件ありました。よくある質問としてまとめておくと、対応の時間を減らせると考えています」
- 失敗の報告:「◯◯の発注で数量を誤り、◯◯さんに修正していただきました。今後は発注前に依頼書と画面を見比べてから確定します」
- 疑問:「◯◯の手順で、◯◯を先にする理由がまだ理解できていません。明日、◯◯さんに確認させてください」
新人・新入社員研修・OJTの日報 例文
新入社員研修の日報
【本日の業務】
・ビジネスマナー研修(電話応対、名刺交換)
・配属先の業務説明
【学んだこと】
電話では、相手の名前と用件を必ず復唱して確認すること。聞き取れなかったときは、そのままにせず聞き返してよいと教わりました。
【課題】
名刺交換の順番がまだ身についておらず、ロールプレイで迷いました。
【明日の予定】
・社内システムの操作研修
・名刺交換の練習を、同期と昼休みに行います
【質問】
配属後、電話を取る範囲(部署宛てのみか、代表電話もか)を教えていただけますか。
配属直後・OJTの日報(時系列で書く例)
【本日の業務】
9:00〜 朝礼、メールの確認
10:00〜 ◯◯さんに同行し、◯◯の受付業務を見学
13:00〜 ◯◯の入力作業(◯件中◯件まで)
16:00〜 入力内容を◯◯さんに確認していただく
【気づき】
入力で迷った項目は、マニュアルの◯ページに書かれていました。次からは先にマニュアルを確認し、それでも分からないときに質問します。
【明日の予定】
入力作業の続き、受付業務の見学
【質問】
入力の締め切りは毎日何時でしょうか。
注意
配属直後は、時系列で書くと上司が一日の流れをつかみやすくなります。慣れてきたら、要点だけの3行テンプレートに切り替えて構いません。うまくいかなかったことを正直に書くほうが、つまずきを早く見つけてもらえます。
営業の日報 例文
訪問・商談があった日
【相談】
◯◯株式会社の見積もりで、まとめて発注いただく場合の値引きの可否をご判断いただきたいです(◯日に提出予定)。
【本日の活動】
・◯◯株式会社 訪問(◯◯部長):来期の発注予定を確認。新商品の資料を渡し、社内で検討いただくことに
・◯◯株式会社 電話:見積もりの提出日を◯月◯日に調整
・既存顧客◯社へ、セミナーの案内メール送付
【成果】
◯◯株式会社から、新商品の見積もり依頼をいただきました。
【課題】
◯◯株式会社は担当者が変わり、これまでの経緯の説明が必要です。経緯をまとめた資料を明日作ります。
【明日の予定】
◯◯株式会社への見積書作成、◯◯株式会社 訪問
成果が出なかった日・失注した日
【本日の活動】
・新規の電話連絡 ◯件(アポイントは取れず)
・◯◯株式会社:検討中だった案件は、今回は見送りとのご連絡
【見送りの理由(先方より)】
予算の都合で、来期に改めて検討したいとのことです。
【気づき】
導入後の効果を示す資料が足りず、先方が社内で説明しにくかったようです。
【明日の予定】
導入事例を1枚にまとめた資料を作り、来期の検討時期に合わせて再訪の日程を打診します。
直行直帰の日
本日は直行直帰で、◯◯株式会社と◯◯株式会社を訪問しました。
■ ◯◯株式会社:納品後の使い方の質問に回答。追加の研修のご希望あり
■ ◯◯株式会社:次回の打ち合わせを◯月◯日に設定
■ 相談:追加研修の費用の扱いについて、明日ご相談させてください
訪問後のお礼は打ち合わせのお礼メール例文、次の日程の打診は日程候補のメール 例文が使えます。
職種別の日報 例文(事務・エンジニア・販売・製造・テレワーク・イベント準備)
事務
【本日の業務】
・経費精算の確認(営業部分)
・来客対応、電話応対
・会議室の予約の整理
【気づき】
経費精算で、領収書の添付漏れが続いています。提出前の確認項目を部内に周知してはどうかと考えています。
【明日の予定】
・請求書の発行、備品の発注
エンジニア・開発
【本日の業務】
・◯◯画面の不具合修正(完了、レビュー依頼済み)
・◯◯機能の設計(半分まで)
【課題】
◯◯機能は、既存のデータの形式が想定と違い、設計を見直す必要があります。
【明日の予定】
設計の見直し案を作り、午後に◯◯さんと確認
【相談】
見直しによって完了が◯日ほど遅れる可能性があります。リリース日に影響する場合の判断をお願いできますか。
販売・接客
【本日の業務】
・開店準備、売り場の陳列替え(◯◯の棚)
・接客、レジ
【気づき】
◯◯について在庫の問い合わせが多くありました。売り場の在庫が少なくなっているため、発注量の見直しをご検討いただけますか。
【明日の予定】
・新商品の値札付け、陳列
製造・現場
【本日の作業】
・◯◯ラインで◯◯の組立(予定どおり完了)
・設備の始業点検
【異常・ヒヤリハット】
◯◯の部品置き場で、通路に箱がはみ出していました。その場で片付け、班長に報告済みです。
【明日の予定】
・◯◯の組立、新人の◯◯さんへの作業説明
テレワークの日
本日の業務を終了します。
■ 完了:◯◯の資料作成、◯◯社とのオンライン打ち合わせ
■ 途中:◯◯の集計(明日午前に完了予定)
■ 連絡:明日は出社し、◯◯の書類に押印をいただきに伺います
■ 相談:特になし
社内イベントの準備担当
【本日の業務】
・社員総会の会場下見(◯◯ホール)。控室と搬入口の位置を確認
・出欠の集計(未回答の部署へリマインド送付)
【進み具合】
会場は予定どおり。出欠は未回答が数部署残っています。
【課題】
音響の持ち込みは会場の許可が必要と分かりました。
【明日の予定】
会場へ音響持ち込みの申請、進行表の初版作成
【相談】
登壇者の順番について、◯◯部長のご意向を確認していただけますか。
テレワークの始業・終業の連絡はテレワークの始業・終業報告、出欠の集計は出欠表の作成(無料)、進行表はタイムテーブル作成で作れます。担当が交代するときは引き継ぎ資料に書くことを参照してください。
業務日報・研修日報・出張の日報の違い
書くことがないときの書き方と例文
同じ作業が続く日でも、日報に「特になし」と書くと、読む人は状況が分かりません。次の視点のどれか一つを書くと、毎日の日報に意味が出ます。
- 進み具合:「◯◯の入力作業は全体の半分まで終わりました。今週中に終わる見込みです」
- 工夫したこと:「入力の順番を変えたところ、見直しの手間が減りました」
- 気づいたこと:「同じ問い合わせが続いているので、よくある質問にまとめてはどうかと考えています」
- 明日の不安:「明日は◯◯さんが不在のため、◯◯の判断が必要になった場合の相談先を確認させてください」
- 覚えたこと:「◯◯のショートカットを覚え、入力が早くなりました」
- 次にやりたいこと:「入力作業が終わったら、◯◯の業務も教えていただきたいと考えています」
日報のよくある失敗
| 失敗 | 読む人が困ること | 直し方 |
|---|---|---|
| 作業名を並べるだけ | どこまで進んだか分からない | 「完了」「半分まで」など進み具合を添える |
| 相談が最後に埋もれている | 上司が見落とし、対応が遅れる | 相談・トラブルは一番上に書く |
| 所感が感想だけ | 返事のしようがない | 気づき+次の行動の形にする |
| 言い訳が長い | 事実が分かりにくい | 事実・原因・対策の順に短く書く |
| トラブルを日報まで待つ | 対応が半日遅れる | 急ぎのことはその場で口頭・電話で報告し、日報には記録として書く |
| 毎日長文 | 読む負担が大きく、要点が伝わらない | 1〜2分で読める長さにし、詳細は資料に分ける |
提出前のチェックリスト
- 相談したいこと・トラブルが一番上にある
- 予定に対しての進み具合が分かる
- 所感が「気づき+次の行動」になっている
- 課題には、自分の考えた対応を添えた
- 数字・社名・人名・日付を見直した
- 1〜2分で読める長さになっている
- 社外秘の情報を、共有範囲の広いチャットに書いていない
- 決められた提出先・提出時刻を守っている
この記事の要点
- 日報は今日の業務・成果・課題・明日の予定・相談の5項目。
- 相談・トラブルは一番上に書く。急ぎのことは日報を待たずに報告する。
- 所感は感想で終えず気づき+次の行動で書く。
- 新人は時系列で書き、うまくいかなかったことを正直に書くほうが助けてもらえる。
- 書くことがない日は進み具合・工夫・気づきのどれかを一つ。
FAQ
よくある質問
今日の業務、成果・進み具合、課題・気づき、明日の予定、相談したいことの順で書きます。上司に判断や協力を求めたいことがある日は、それを一番上に書きます。
その日に気づいたことと、明日からどうするかを書きます。「勉強になりました」だけでは何を学んだか伝わらないため、「◯◯と分かったので、明日から◯◯します」の形にします。
「本日はビジネスマナー研修で電話応対を学びました。相手の名前と用件を復唱して確認することが大切だと分かりました。名刺交換の順番がまだ身についていないため、明日、同期と練習します。配属後に電話を取る範囲を教えていただけますか」のように、学んだこと・課題・明日の行動・質問を書きます。
訪問・電話の相手と内容、成果、課題、明日の予定、上司に判断してほしいこと(値引きや条件など)を書きます。成果が出なかった日も、理由と次の手を書いておくと、あとで振り返る材料になります。
「特になし」ではなく、進み具合(全体のどこまで終わったか)、工夫したこと、気づいたこと、明日の不安のどれかを一つ書きます。同じ作業が続く日でも、読む人が状況を把握できます。
会社の決まりがあればそれに従います。決まりがなければ、読む人が1〜2分で読める長さを目安にし、詳しい内容は資料に分けて添付します。
起きた事実、原因、取った対応、再発を防ぐための行動の順に短く書きます。急ぎの対応が要るミスは、日報を待たずにその場で上司に報告してください。