社内文書
自己評価の書き方と例文
職種別・場面別・書くことがない時のテンプレート
結論から言うと、自己評価は「目標に対して、何をして、どうなったか」を事実で書き、足りなかったことと次にやることを一文ずつ添えるだけで形になります。そのまま使える型は「◯◯の目標に対し、◯◯を行い、◯◯まで達成した。◯◯は◯◯のため遅れた。次の期は◯◯から着手する」です。「頑張りました」のような気持ちの言葉だけでは、上司が評価の根拠にできません。このページでは、コピーして使えるテンプレート、営業・事務から看護師・公務員まで十六の職種別例文、達成・未達成・ミスがあった時など八つの場面別例文、評価の観点(成果・能力・姿勢)ごとの一文例、NG例と書き換え、提出前のチェックリストをまとめました。評価の段階、評価期間、欄の名前や文字数は会社によって違うので、自社の評価制度の資料や人事の案内もあわせて確認してください。
結論
自己評価は①目標(何を目指したか) ②結果(どこまでできたか) ③取り組み(何をしたか・工夫したこと) ④課題(足りなかったこと・その理由) ⑤次の期にやることの順で書きます。結果は件数・期日・成果物などの事実で、取り組みは具体的な行動で書き、評価の段階を自分で付ける欄がある場合は、本文の内容とつじつまが合うように付けます。
まず結論:一文で書く自己評価の型
時間が無いときは、下の型の◯◯を埋めるだけで一項目分の自己評価になります。
| 結果 | 一文の型 |
|---|---|
| 目標を達成した | ◯◯の目標に対し、◯◯を行い、期限までに◯◯を達成した。次の期は◯◯にも広げる。 |
| 目標を大きく上回った | ◯◯の目標を上回った。◯◯のやり方が効いたため、手順にまとめてチームに共有した。 |
| 目標に届かなかった | ◯◯は◯◯までにとどまった。原因は◯◯にあり、次の期は◯◯の段階で上司に相談する。 |
| 数字にできない仕事 | ◯◯を「◯◯の状態にする」ことを目標とし、期末には◯◯の状態になった。 |
| 目立った成果が無い | ◯◯の業務を、期を通して期限どおりに処理した。◯◯の手順を見直し、確認の手間を減らした。 |
注意
この五つの型は、このページの例文すべての土台です。どの職種でも「目標→結果→行動→課題→次の一手」の順番は変わりません。
自己評価に書く項目と、評価の三つの観点
| 項目 | 書くこと | 書き方のコツ |
|---|---|---|
| 目標 | 期のはじめに立てた目標 | 目標設定シートの文言をそのまま写す |
| 結果 | 目標に対してどこまでできたか | 件数・期日・成果物など、確かめられる事実で書く |
| 取り組み | 結果を出すために何をしたか | 「◯◯を◯◯に変えた」のように行動で書く |
| 課題・反省 | できなかったこと、その理由 | 人や環境のせいにせず、自分で変えられた点を書く |
| 次の期にやること | 課題を受けて何をするか | 次の目標設定につながる形で書く |
| 目標外の貢献 | 目標には無かったが取り組んだこと | 後輩の指導、急な依頼への対応など |
多くの評価シートは、上の項目を評価の観点ごとに分けて書かせます。観点の名前と中身は勤め先の評価制度で決まり、どこでも同じというわけではありません。よく使われる分け方は次の三つです。
| 観点(呼び方の例) | 見られること | 書く材料 |
|---|---|---|
| 成果(業績・目標達成) | 目標に対してどこまで達成したか | 件数、期日、完成した成果物、達成した状態 |
| 能力(スキル・行動) | 仕事を進める力がどう発揮されたか | 身につけた知識、任された範囲の広がり、工夫した手順 |
| 姿勢(情意・勤務態度) | 仕事への向き合い方 | 期限を守ったこと、周りへの協力、報告・相談の早さ |
Point
欄の名前や項目は会社ごとに違います。「自己評価」「自己申告」「本人コメント」など呼び方もさまざまです。自社の様式に項目の指定があれば、そちらに従ってください。期のはじめに立てた目標の書き方は目標設定シートの書き方と例文にまとめています。
書く前の準備(材料を集める順番)
- 01
目標設定シートを開く
期のはじめに書いた目標と、達成の基準を確認する。途中で目標が変わった場合は、変わった時期と理由もメモする。
- 02
事実を集める
日報・週報・メール・カレンダー・チャットを期のはじめから読み返し、終えた仕事、頼まれた仕事、やり方を変えたことを書き出す。
- 03
目標ごとに仕分ける
集めた事実を目標ごとに分ける。どの目標にも入らないものは「目標外の貢献」に回す。
- 04
一文の型に当てはめる
上の型に◯◯を埋め、結果→取り組み→課題→次の期の順に並べる。
- 05
読み返して整える
下のチェックリストで、事実と段階のずれ、気持ちだけの言葉、他人のせいに読める文が無いかを確かめる。
上司に伝わる書き方のポイント
- 結論を先に書く:「達成した/一部達成した/届かなかった」を最初の一文で示し、理由は後に続ける。
- 数・期日・成果物で示す:「多くの」「早めに」ではなく、件数、何月何日、何を作ったかで書く。数値は自社の記録で確かめたものだけを書く。
- 行動と結果をつなぐ:「◯◯を変えたので、◯◯になった」と、自分の行動が結果にどう効いたかを一文で結ぶ。
- 失敗から学んだことも書く:うまくいかなかった点と、そこから変えたやり方を書くと、次の期の目標につながる。
- 短く区切る:一文に一つの事実。長い段落より、項目ごとに短く分けたほうが上司は読み取りやすい。
- 過大にも過小にも書かない:できたことは遠慮せず書き、できなかったことは理由と次の行動を添える。根拠のある書き方がいちばん信頼される。
数字にできない仕事は「達成した状態」で書く
| ぼんやりした書き方 | 達成した状態で書いた例 |
|---|---|
| 業務の効率化に努めた | ◯◯の手順書を作り、担当外の人でも◯◯の作業ができる状態にした |
| チームワークを大切にした | 週に一度、進み具合を共有する場を設け、作業の重なりを事前に防げるようにした |
| お客様対応の質を上げた | よくある問い合わせの回答例をまとめ、誰が答えても同じ内容を案内できるようにした |
| 知識を身につけた | ◯◯の研修を受け、◯◯の業務を先輩の確認なしで担当できるようになった |
| ミスを減らした | 提出前の確認表を作り、差し戻しを受けた内容を次の確認項目に加える仕組みにした |
自己評価のテンプレート(コピーして使える形)
標準の形(項目ごとに書く欄がある場合)
【目標】
◯◯(目標設定シートに書いた内容)
【結果】
◯◯まで達成した。/◯◯は期限の◯月◯日までに完了した。
【取り組み】
・◯◯のために、◯◯を行った。
・◯◯の手順を見直し、◯◯を◯◯に変えた。
【課題】
◯◯は、◯◯のため予定より遅れた。原因は、◯◯を早めに相談しなかったことにある。
【次の期に向けて】
◯◯については、◯◯の段階で上司に進み具合を共有し、◯◯までに終える。
短い形(自由記述の欄が一つだけの場合)
今期は◯◯の目標に対し、◯◯を行い、◯◯まで達成した。特に◯◯は、◯◯のやり方に変えたことで◯◯になった。一方、◯◯は◯◯のため予定より遅れた。次の期は◯◯を早めに始め、◯◯の段階で進み具合を共有する。
目標が複数ある場合
【目標一:◯◯】達成。◯◯を行い、◯◯を期限内に終えた。
【目標二:◯◯】一部達成。◯◯までは進んだが、◯◯が残った。次の期の最初に◯◯を終える。
【目標外の貢献】◯◯部からの依頼で◯◯に対応した。新しく入った◯◯さんに◯◯の手順を説明した。
注意
文体は、会社の慣習に合わせて「です・ます」でも「だ・である」でも構いません。一つの欄の中では文体をそろえると読みやすくなります。
職種別の自己評価 例文(十六職種)
各例文は、結果・取り組み・課題・次の期の四つをそろえています。◯◯をご自身の内容に置き換えて使ってください。
営業
【結果】新規取引先の開拓は目標◯社に対し◯社で、目標に届かなかった。既存顧客の売上は目標を上回った。
【取り組み】既存顧客には訪問のたびに次の提案を一つ持参するようにし、追加の発注につながった。
【課題】新規開拓は、見込み客の情報を集める時間を十分に取れなかった。
【次の期に向けて】週の初めに新規開拓の時間をあらかじめ予定に入れ、展示会で名刺交換した相手には一週間以内に連絡する。
事務・総務
【結果】経費精算の差し戻しを減らす目標に対し、提出前の確認表を作成して部内に配布した。差し戻しの件数は前の期より減った。
【取り組み】差し戻しの理由を一覧にし、多かった項目を確認表の上の方に置いた。
【課題】確認表を使っていない部署がまだある。
【次の期に向けて】使っていない部署に説明の場をもらい、確認表の使い方を伝える。
経理
【結果】月次決算の締めを、目標とした営業日までに毎月終えた。
【取り組み】締め日の前に各部署へ請求書の提出を呼びかける連絡を送り、遅れがちな部署には個別に期限を伝えた。
【課題】仕訳の確認を一人で抱え、繁忙期に残業が増えた。
【次の期に向けて】確認の手順を書き出し、担当を分けられる作業をチームで分担する。
人事
【結果】中途採用は予定していた人数の内定を出し、全員が入社した。
【取り組み】面接の評価項目を面接官の間でそろえ、面接後その日のうちに結果を共有する流れにした。
【課題】入社後の受け入れ準備が部署ごとにばらつき、初日の案内に差が出た。
【次の期に向けて】入社初日までに用意するものの一覧を作り、受け入れ部署と事前に確認する。
企画・マーケティング
【結果】◯◯の施策で、問い合わせ件数の目標を達成した。
【取り組み】公開前に想定する読み手を営業担当と確かめ、問い合わせが多い質問を記事の冒頭に置いた。
【課題】施策ごとの効果の振り返りが期末にまとまってしまい、途中で手を打てなかった。
【次の期に向けて】月の初めに前月の数値を確認する時間を取り、効果の低い施策は早めに見直す。
ITエンジニア
【結果】担当した◯◯機能の改修を予定どおりリリースした。リリース後に大きな不具合は出ていない。
【取り組み】改修の前に影響範囲を一覧にし、テストの観点をチームで確認してから着手した。
【課題】設計の資料を残すのが後回しになり、引き継ぎに時間がかかった。
【次の期に向けて】設計を決めた時点で資料にまとめ、チームの共有場所に置く。
製造・技術職
【結果】担当ラインの不良品を減らす目標に対し、不良の多かった工程の作業手順を改めた。改めた後、その工程の不良は前の期より減った。
【取り組み】不良の発生した時間帯と工程を記録し、原因になっていた段取り替えの手順を写真付きの手順書にした。
【課題】手順書を夜勤の担当者へ伝えるのが遅れた。
【次の期に向けて】手順を変えたときは、すべての勤務帯の担当者に同じ週のうちに説明する。
コンサルタント
【結果】担当した◯◯社の案件を、合意した期限と範囲で納品した。
【取り組み】打ち合わせのたびに決まったことと宿題を一枚にまとめ、当日中に先方へ送った。
【課題】調査に時間をかけすぎ、提案の練り直しに使う時間が減った。
【次の期に向けて】調査の終わりを最初に決め、提案の下書きを早い段階で上司に見てもらう。
販売・接客
【結果】店舗の◯◯の売上目標に対し、◯◯まで達成した。
【取り組み】お客様からよく聞かれる質問をメモにまとめ、新しく入ったスタッフと共有した。
【課題】忙しい時間帯の声かけが少なくなり、お待たせする場面があった。
【次の期に向けて】混雑する時間帯の配置を店長と相談し、声かけの担当を決める。
看護師
【結果】病棟の目標である申し送りの漏れ防止に向けて、担当チームの申し送り表を見直した。見直した後は、申し送りの漏れの指摘が前の期より減った。
【取り組み】漏れが起きやすい項目を先輩と洗い出し、申し送り表の順番を入れ替えた。
【課題】新しい表の使い方を、夜勤の看護師に十分伝えきれなかった。
【次の期に向けて】師長に相談のうえ、勤務帯ごとに使い方を説明する時間を設ける。
保育士
【結果】担当クラスの子どもが身の回りのことを自分でできるよう、毎日の流れを見直した。期末には、着替えや片付けを一人でできる子どもが増えた。
【取り組み】着替えや片付けの手順を絵で示し、子どもが自分で確かめられるようにした。保護者には連絡帳で家庭での様子を聞いた。
【課題】保育の記録をまとめる時間が取れず、提出が遅れることがあった。
【次の期に向けて】記録はその日のうちに要点だけ書き、週末に整える流れにする。
介護職
【結果】担当する利用者の方の状態の変化を、記録と申し送りで漏れなく共有した。
【取り組み】気づいたことはその場でメモし、勤務の終わりまでに記録へ書き写すようにした。
【課題】ご家族への報告が、変化が起きてから時間がたってしまうことがあった。
【次の期に向けて】状態に変化があった日は、その日のうちに担当者と相談し、ご家族へ連絡する。
教員
【結果】担当教科で、授業の振り返りを毎時間取り入れる目標を達成した。
【取り組み】授業の終わりに振り返りの用紙を配り、多かった質問を次の授業の冒頭で扱った。
【課題】振り返りの用紙を読む時間が増え、教材の準備が遅れることがあった。
【次の期に向けて】用紙の項目を絞り、読む時間を決めて準備の時間を確保する。
公務員(窓口・事務)
【結果】担当する窓口の手続きで、書類の不備による再来庁を減らす取り組みを行い、記入漏れでの再来庁は前の期より減った。
【取り組み】不備の多かった記入欄に記入例を添えた案内を作り、課内の了承を得て窓口に置いた。
【課題】案内の見直しを課内で共有する仕組みが無く、自分一人で更新していた。
【次の期に向けて】案内を見直す時期を決め、係のメンバーと分担して更新する。
管理職・チームリーダー
【結果】チームとして◯◯の目標を達成した。メンバーの◯◯さんが新しい業務を一人で担当できるようになった。
【取り組み】メンバーと定期的に面談し、困りごとを早めに聞くようにした。
【課題】自分が抱える作業が多く、メンバーへの任せ方が十分でなかった。
【次の期に向けて】自分の作業を一覧にし、任せられるものを期のはじめにメンバーへ割り振る。
新人・入社一年目
【結果】◯◯の業務を、先輩の確認を受けながら一人で進められるようになった。
【取り組み】教わったことを手順書にまとめ、同じことを二度聞かないようにした。
【課題】分からないことを相談するのが遅れ、作業をやり直したことがあった。
【次の期に向けて】迷ったらその日のうちに相談する。◯◯の業務を先輩の確認なしで任されることを目指す。
新人の場合、目標に届いたかどうかより、できるようになったことと、次に覚えることが伝わるかが大切です。上司への相談の言い方は上司への相談の切り出し方を参考にしてください。
場面別の自己評価 例文(八つの場面)
目標を達成したとき
◯◯の目標は期限内に達成した。◯◯の段階で進み具合を上司と確かめ、遅れそうな作業を早めに入れ替えたことが期限を守れた理由と考える。次の期は、同じ進め方を◯◯の業務にも広げる。
目標を大きく上回ったとき
◯◯の目標を大きく上回った。期の途中で◯◯のやり方に切り替えたことが、結果が伸びた主な理由と考える。切り替えの手順は資料にまとめ、次の期はその資料をもとにチーム内で説明の場を設ける。
目標を達成できなかったとき
◯◯の目標は、◯◯までの達成にとどまった。主な理由は、期の途中で◯◯の業務が加わり、◯◯に充てる時間が減ったことにある。業務が加わった時点で目標の見直しを相談すべきだった。次の期は、状況が変わった時点で上司に相談し、優先順位を確認する。
未達成のときは、理由を一つに絞って事実で書き、自分が変えられたことを添えると、言い訳に見えません。期の途中で目標を見直せるかどうかは、会社の決まりによります。
数字にできない仕事のとき
◯◯の業務について、「担当者が休んでも他の人が対応できる状態にする」ことを目標とした。手順書を作って共有した結果、期末には◯◯さんと◯◯さんも同じ作業を担当できるようになった。
大きな成果が無いとき
今期は◯◯の定常業務を中心に担当し、期を通して期限どおりに処理した。処理の途中で気づいた◯◯の確認漏れを防ぐため、確認の順番を見直した。次の期は、◯◯の業務を新たに担当できるよう、先輩から引き継ぎを受ける。
ミスや失敗があったとき
◯月に◯◯の入力を誤り、◯◯部に修正の手間をかけた。原因は、確認を一人で済ませていたことにある。その後は、提出前に別の担当者と読み合わせる手順に変え、同じ誤りは起きていない。
期の途中で異動・担当替えがあったとき
◯月に◯◯部へ異動したため、当初の目標は◯◯まで進めた段階で後任に引き継いだ。異動後は◯◯の業務を覚えることを優先し、◯月からは◯◯を一人で担当している。
休職・時短勤務などで働いた期間が短いとき
今期は◯月から勤務に戻った。限られた時間の中で◯◯の業務を担当し、期限のある作業は前日までに終えるよう段取りを組んだ。次の期は、◯◯の業務も担当できるよう、上司と範囲を相談する。
注意
働いた期間が短い場合に評価をどう扱うかは、会社の評価制度によって違います。分からないときは、書き始める前に上司か人事に確認してください。
観点別の一文例(能力・姿勢の欄に使える)
成果以外の欄(能力・行動・姿勢など)は、次のような一文を組み合わせて書けます。
| 見られる点 | 一文の例 |
|---|---|
| 責任感 | 担当の◯◯は、急な欠員があった週も期限を守って提出した。 |
| 協調性 | ◯◯部の繁忙期に、自分の作業を前倒しして◯◯の入力を手伝った。 |
| 積極性 | ◯◯の改善案を自分から会議で提案し、◯月から試行している。 |
| 報告・相談 | 遅れが見えた時点で上司に報告し、作業の順番を相談して入れ替えた。 |
| 改善・工夫 | 繰り返し発生する作業を一覧にし、テンプレートを作って手間を減らした。 |
| 後輩の指導 | 新しく入った◯◯さんに◯◯の手順を説明し、◯月から一人で担当してもらっている。 |
| 知識・スキル | ◯◯の研修で学んだ内容を、◯◯の業務の手順に取り入れた。 |
| 規律 | 社内の決まりに沿って◯◯の書類を管理し、期限内に提出した。 |
書くことがないと感じるとき
- 日報・週報・メールを読み返す:期のはじめから順に見ると、忘れていた対応が見つかります。
- 頼まれたことを数える:他部署からの依頼、急な対応、後輩への説明なども書いてよい内容です。
- やり方を変えたことを探す:手順を変えた、確認表を作った、資料を整理した、といった工夫は取り組みとして書けます。
- 「無事に回したこと」も成果にする:期限どおりに処理した、問い合わせに答え続けた、といった定常業務も、量と期限を添えれば立派な結果です。
- 周りの人に聞く:一緒に働いた人に「助かったことはあったか」を聞くと、自分では気づかない貢献が見つかります。
日々の記録があると、自己評価はずっと書きやすくなります。毎日の記録の付け方は日報の書き方と例文、期末の振り返りの進め方は振り返り(KPT)の書き方を参考にしてください。
NG例と書き換え・よくある失敗
| 避けたい書き方 | 理由 | 書き換え例 |
|---|---|---|
| 精一杯頑張りました | 何をしたかが分からない | ◯◯の手順を見直し、◯◯を期限内に終えた |
| 特になし | 評価する材料がなくなる | ◯◯の対応を通じて、◯◯ができるようになった |
| ◯◯部の対応が遅く、達成できなかった | 他人のせいに読める | ◯◯部との調整を早めに始めるべきだった |
| すべて完璧にできた | 根拠が無いと信頼されにくい | ◯◯は達成。◯◯は改善の余地がある |
| 私の力不足です | 反省だけで次の行動が無い | ◯◯が不足していたため、次の期は◯◯を学ぶ |
| 多くの案件を早めに処理した | 量と時期があいまい | ◯件の案件を、いずれも期限の前日までに処理した |
| 引き続き頑張ります | 次に何をするかが分からない | 次の期は◯◯を◯月までに終える |
よくある失敗
- 目標と関係ない話が中心になる:まず目標ごとの結果を書き、目標外の仕事は別の欄か最後にまとめる。
- 期末の出来事だけ書く:記憶に新しいことに偏りがち。期のはじめからの記録を読み返す。
- 段階と本文が合わない:本文で「未達成」と書いたのに高い段階を付けると、どちらも信用されにくくなる。
- 締め切り直前に書く:事実を集める時間が無くなり、気持ちの言葉で埋めてしまう。期限の数日前には材料を集め始める。
提出前のチェックリスト
- 目標と結果が対応しているか
- 最初の一文で達成したかどうかが分かるか
- 結果を確かめられる事実で書いたか(数値は自社の記録で確認したか)
- 取り組みが具体的な行動になっているか
- 課題に次の行動を添えたか
- 自分で付ける評価の段階と本文の内容が合っているか
- 一つの欄の中で文体がそろっているか
- 社外秘の情報や他の人の評価を書いていないか
上司が部下の自己評価にコメントする例
評価する側が自己評価の欄にコメントを書く様式もあります。部下の書いた事実を受けて、認める点→伸ばしてほしい点→次の期に期待することの順にすると伝わりやすくなります。
【達成した部下へ】◯◯の目標を期限内に達成した点を評価します。特に◯◯の手順を見直したことは、チーム全体の作業の負担を減らしました。次の期は、その手順を後輩に教える役割もお願いしたいと考えています。
【未達成の部下へ】◯◯は目標に届きませんでしたが、途中で業務が増えた中でも◯◯は期限を守りました。業務が増えた時点で相談があれば、目標を一緒に見直せたと思います。次の期は、月に一度の面談で進み具合を確かめましょう。
【新人へ】◯◯の業務を一人で進められるようになりました。手順書を自分で作った点はよい取り組みです。次の期は、迷ったときに早めに相談することを意識してください。
提出した後:面談・次の目標・お礼とお詫び
- 評価面談の前に:自己評価の写しを手元に置き、上司に確かめたい点(評価の基準、次の期に期待されること)を書き出しておく。
- 評価面談では:自己評価と上司の評価が違った点を具体的に聞き、次の期に何を変えればよいかを確認する。
- 面談の後に:指摘された点を次の期の目標設定シートに入れる。面談で話す内容は1on1で話すことも参考になります。
評価面談の後のお礼(上司へ)
◯◯課長
お疲れさまです。□□です。
本日は評価面談のお時間をいただき、ありがとうございました。
ご指摘いただいた◯◯の点は、次の期の目標に入れて取り組みます。
引き続きよろしくお願いいたします。
自己評価の提出が遅れたときのお詫び
◯◯課長
お疲れさまです。□□です。
自己評価シートの提出が期限に間に合わず、申し訳ございません。
本日◯時までに提出いたします。
今後は期限の前に余裕をもって準備します。
この記事の要点
- 自己評価は目標→結果→取り組み→課題→次の期の順で、最初の一文で達成したかどうかを示す。
- 結果は確かめられる事実、取り組みは具体的な行動で書く。
- 数字にできない仕事は「どの状態になったか」で書く。
- 未達成やミスは理由を一つに絞り、変えたやり方と次の行動を添える。
- 書くことがないときは日報・メール・頼まれたこと・定常業務を読み返す。
- 評価の観点・段階・期間・様式は会社ごとに違うので自社の資料に合わせる。
FAQ
よくある質問
どちらかに寄せるより、本文に書いた事実とつじつまが合う段階を付けるのが基本です。評価の段階の意味(どの状態をどの段階とするか)は会社ごとに決まっているので、自社の評価制度の資料で基準を確認してください。
会社の慣習に合わせます。決まりが無ければ、どちらでも構いません。一つの欄の中で文体を混ぜないようにすると読みやすくなります。
様式に文字数の指定があればそれに従います。指定が無い場合は、目標ごとに結果・取り組み・課題・次の行動が一通り分かる長さを目安にしてください。長さより、上司が事実を確かめられることが大切です。
「どの状態になれば達成か」を書きます。たとえば「手順書を作り、担当外の人でも同じ作業ができる状態にした」のように、期のはじめと期末で何が変わったかを示すと、数字が無くても評価の材料になります。
「目標外の貢献」として別に書きます。急な依頼への対応や後輩の指導などは、目標に無くても評価の材料になります。そうした仕事が目標の達成に影響した場合は、そのことも事実として書いてください。
上司が把握しているミスは、触れずにおくより、原因と変えたやり方を添えて書いたほうが伝わります。「その後どうしたか」を書くことで、同じことが起きない仕組みを作ったことを示せます。
評価面談などの場で、どの点が違ったのかを具体的に確認します。納得できない点がある場合の申し出の方法は会社によって違うので、就業規則や評価制度の資料、人事の案内を確認してください。