メール
年賀メール 例文(ビジネス)
件名・一斉送信・送る時期
ビジネスの年賀メールは、相手の仕事始め以降、松の内のうちに送るのが無難です。件名は「新年のご挨拶(株式会社△△ □□)」のように、用件と差出人が一目で分かる形に。本文は「新年の挨拶・昨年のお礼・今年もよろしく」の三つで足ります。そのまま使える一文は「あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」。このページでは、年賀状の代わりにメールを送るときの考え方、件名の付け方、送る時期、相手別の例文、一斉送信の注意点、避けたい書き方をまとめました。年賀状への礼をメールで返す場合は年賀状のお礼メールの例文、社内の一斉メールは仕事始めの社内一斉メールの例文にあります。
結論
ここでいう年賀メールは、年賀状の代わりに、メールで送る新年の挨拶のことです。年賀状をやめた会社や、ふだんメールでやり取りしている相手との間で使われます。はがきと違って相手の受信箱に仕事のメールと並んで届くので、件名の分かりやすさと短さが大切になります。
年賀メールが合う相手・合わない相手
年賀状の代わりにメールで挨拶することを失礼と感じるかどうかは、相手や業界の慣行によって違います。ふだんのやり取りの手段に合わせるのが一つの目安です。
| 相手 | 年賀メールは | 考え方 |
|---|---|---|
| ふだんメールでやり取りしている取引先の担当者 | 合う | 仕事始めに届く挨拶として自然 |
| 会社として年賀状をやめた後の取引先 | 合う | 年賀状じまいを伝えた相手には、メールで挨拶を続ける |
| 年賀状のやり取りがない社外の協力者 | 合う | 年賀状を出していない相手にも気軽に送れる |
| 社内の他部署・お世話になった先輩 | 合う | 短く、業務の連絡と分けて送る |
| 毎年年賀状をくださる取引先の役員 | 慎重に | はがきで返すほうが無難。メールは添える程度に |
| 目上の個人(恩師・紹介者など) | 慎重に | メールだけで済ませると軽く感じる人もいる |
| 喪中と分かっている相手 | 形を変える | 新年を祝う言葉を使わず、「本年もよろしく」程度に |
注意
年賀状そのものの文例は年賀状の文例(ビジネス)、会社として年賀状をやめる知らせ方は寒中見舞いの文例(ビジネス)にもあります。
送る時期:元日に送るか、仕事始めに送るか
| 送る日 | 向いている相手 | 注意 |
|---|---|---|
| 元日〜三が日 | 休み中もメールを見る、親しい相手 | 休み明けに多くのメールに埋もれやすい。休み中の連絡を嫌う人もいる |
| 相手の仕事始めの日〜その週 | 取引先・社外の相手全般 | 最も無難。始業直後より、少し落ち着いた時間帯が読まれやすい |
| 松の内のうち | 年明けに初めて連絡する相手 | 「おめでとうございます」を使ってよい時期の目安 |
| 松の内の後 | 挨拶が遅れた相手 | お祝いの言葉は外し「本年もよろしくお願いいたします」を中心に |
相手の会社の仕事始めが分からないときは、自社の仕事始めの日に送り、休み中に送ることを避けるのが無難です。送信予約を使う場合は、予約した日時と宛先を前日までにもう一度確かめておきます。年明けの営業日の数え方は2027年の御用始め・仕事始めを参考にしてください。
Point
年賀メールは「早いほど丁寧」とは限りません。はがきの年賀状は元日に届くのが喜ばれますが、メールは相手の受信箱に仕事のメールと並ぶので、相手が読める日に届くことのほうが大切です。
件名の付け方
件名には「新年のご挨拶」という用件と、差出人の社名・名前を入れます。年明けは似た件名のメールが多く届くので、誰からかが件名だけで分かると開いてもらいやすくなります。
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 取引先の担当者へ個別に | 新年のご挨拶(株式会社△△ □□) |
| 取引先へ一斉に | 【新年のご挨拶】株式会社△△より |
| 年賀状をやめた会社として | 新年のご挨拶と年賀状についてのお知らせ(株式会社△△) |
| 休業明けの連絡を兼ねる | 新年のご挨拶と営業開始のお知らせ(株式会社△△) |
| 社内の他部署へ | 新年のご挨拶(◯◯部 □□) |
| 松の内を過ぎてしまった | 年始のご挨拶(株式会社△△ □□) |
| 喪中の相手へ | 年始のご挨拶(株式会社△△ □□) |
「謹賀新年」「HAPPY NEW YEAR」だけの件名は、誰からの何のメールかが分かりにくく、迷惑メールと見分けにくいこともあります。件名の付け方全般はメールの件名の付け方にまとめています。
本文の組み立て
| 順番 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 1. 宛名 | 会社名・部署・名前(一斉なら「各位」) | 株式会社◯◯ ◯◯様 |
| 2. 新年の挨拶 | 賀詞を一文 | あけましておめでとうございます |
| 3. 名乗り | 社名と名前 | 株式会社△△の□□です |
| 4. 昨年のお礼 | できれば具体的に一つ | 昨年は◯◯の件で大変お世話になりました |
| 5. 今年もよろしく | 結びのお願い | 本年もどうぞよろしくお願いいたします |
| 6. 必要なら連絡事項 | 営業開始日など一つだけ | 弊社は◯月◯日より通常営業しております |
| 7. 署名 | ふだんの署名 | 社名・部署・名前・連絡先 |
ビジネスメールの冒頭はふだん「いつもお世話になっております」で始めますが、年賀メールでは新年の挨拶を先に置き、そのあとに名乗る形がよく使われます。「お世話になっております」と「旧年中はお世話になりました」を両方入れると重く感じられるので、どちらか一つにします。
相手・場面別の例文
例文1 取引先の担当者へ(個別に送る)
件名:新年のご挨拶(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
あけましておめでとうございます。
株式会社△△の□□です。
旧年中は◯◯の件で大変お世話になり、ありがとうございました。
急な仕様の変更にも快くご対応いただき、心より感謝しております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまにとって実り多い一年となりますよう、お祈り申し上げます。
例文2 取引先へ一斉に送る(BCC・会社として)
件名:【新年のご挨拶】株式会社△△より
お取引先各位
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も皆さまのお役に立てるよう、社員一同努めてまいります。
変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
なお、弊社は◯月◯日(◯)より通常どおり営業しております。
※本メールは、お取引先の皆さまに一斉にお送りしております。
注意
一斉送信では、宛先をすべてBCCに入れ、TOには自分のアドレスを入れておきます。宛名を「各位」にするなら「様」は付けません(「各位様」とはしない)。複数の宛先の入れ方はメールの宛名が複数のときを見てください。
例文3 年賀状をやめた会社として、年賀メールで挨拶する
件名:新年のご挨拶と年賀状についてのお知らせ(株式会社△△)
お取引先各位
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
さて、弊社では昨年をもちまして、年賀状による年始のご挨拶を控えさせていただくことといたしました。
これまで年賀状をお送りしていた皆さまには、本メールにて新年のご挨拶とさせていただきます。
本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
※本メールは、お取引先の皆さまに一斉にお送りしております。
注意
年賀状をやめたことは、前年のうちに年賀状や挨拶状で知らせておくと、年明けに「今年は届かない」と相手を戸惑わせずに済みます。知らせていなかった場合は、上の例文のように年賀メールの中で一言伝えます。
例文4 年賀状を出していない相手へ(今年はメールで挨拶する)
件名:新年のご挨拶(株式会社△△ □□)
◯◯株式会社
◯◯様
あけましておめでとうございます。
株式会社△△の□□です。
昨年は◯◯のイベントでご一緒させていただき、ありがとうございました。
当日の段取りでいただいた助言は、その後の仕事でも役に立っております。
年始のご挨拶をメールにて失礼いたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
例文5 年賀状をいただいたが、こちらは年賀メールで返す
件名:年賀状のお礼と新年のご挨拶(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
あけましておめでとうございます。
株式会社△△の□□です。
ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
弊社では年始のご挨拶をメールでお送りしており、本メールにて失礼いたします。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
例文6 社外の協力会社・フリーランスの方へ
件名:新年のご挨拶(株式会社△△ □□)
◯◯様
あけましておめでとうございます。
株式会社△△の□□です。
昨年は◯◯の制作で、短い期間にもかかわらず丁寧に仕上げていただき、ありがとうございました。
今年も◯月ごろに同じような案件を予定しております。改めてご相談させてください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
例文7 社内の他部署・お世話になった先輩へ
件名:新年のご挨拶(◯◯部 □□)
◯◯部 ◯◯さん
あけましておめでとうございます。◯◯部の□□です。
昨年は◯◯の件で何度も相談に乗っていただき、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
注意
部署全員に送る一斉メールの書き方は仕事始めの社内一斉メールの例文にまとめています。
例文8 松の内を過ぎてしまった相手へ
件名:年始のご挨拶(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
年始のご挨拶が遅くなり、失礼いたしました。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
例文9 喪中の相手へ(新年を祝う言葉を使わない)
件名:年始のご挨拶(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご服喪中と伺い、新年のお祝いの言葉は控えさせていただきますが、昨年のお礼をお伝えしたくご連絡いたしました。
昨年は◯◯の件で大変お世話になりました。
寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
注意
喪中の相手への年始の言葉選びは喪中の相手への年始の挨拶の言葉を参考にしてください。
一斉送信で気をつけること
- 01宛先はBCCに入れる。TOやCCに社外のアドレスを並べると、取引先同士にアドレスが見えてしまいます。
- 02宛名は「各位」か、差し込みで一人ずつ。個別の名前を差し込む機能を使うなら、会社名と名前の組み合わせがずれていないか、テスト送信で確かめます。
- 03一斉に送っていることを一行添える。「本メールは皆さまに一斉にお送りしております」と書くと、返信を求められているのか迷わせません。
- 04大切な相手には個別に送る。担当者として深く関わった相手には、一斉送信とは別に、具体的なお礼の一言を入れたメールを送ります。
- 05重い画像やファイルは添付しない。受信の容量を圧迫したり、添付を開かない決まりの会社もあるため、本文だけで完結させるのが無難です。
- 06送る前に、自分あてにテスト送信する。改行の崩れ、署名の古い情報、宛名の差し込みの誤りを確かめます。
注意
署名の情報(部署・電話番号)が年明けに変わる場合は、送る前に直しておきます。署名の作り方はメールの署名の書き方、メール署名の作成ツールでも作れます。
よくある失敗・NG表現
| ありがちな書き方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| 件名が「謹賀新年」だけ | 誰からか分からず、開かれにくい | 「新年のご挨拶(社名・名前)」 |
| 宛先をTOやCCに並べて一斉送信 | 取引先同士にアドレスが見える | BCCに入れ、TOは自分 |
| 「各位様」 | 「各位」が敬称なので重なる | 「お取引先各位」 |
| 「新年あけましておめでとうございます」 | 意味が重なると気にする人もいる | 「あけましておめでとうございます」 |
| 「去年はお世話になりました」 | 改まった文では「去年」より「昨年」「旧年中」が落ち着く | 「旧年中は大変お世話になりました」 |
| 年賀メールに見積や依頼を詰め込む | 挨拶が用件のついでに見える | 挨拶と用件は別のメールにする |
| 休み中の元日に、全取引先へ一斉送信 | 休み明けに埋もれやすい。休み中の連絡を気にする人もいる | 相手の仕事始めの日以降に送る |
| 画像の年賀カードだけを添付 | 添付を開かない人には内容が伝わらない | 本文に挨拶を書き、画像は使うなら本文に添える程度に |
注意
「旧年中」「昨年」の使い方は「本年もお世話になりました」の言い換え、「今年もよろしく」の言い換えは「今年もよろしくお願いします」の言い換えにあります。
年賀メールを受け取ったときの返信
件名:Re: 新年のご挨拶(株式会社△△ □□)
株式会社△△
□□様
あけましておめでとうございます。株式会社◯◯の◯◯です。
ご丁寧に新年のご挨拶をいただき、ありがとうございました。
こちらこそ、昨年は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
一斉送信の年賀メールには、返信しなくても失礼にはなりにくいと考えられています。個別に送られてきたメールには、なるべくその日のうちか翌営業日までに短く返します。
送る前のチェックリスト
- 件名に「新年のご挨拶」と社名・名前が入っているか
- 送る日は相手の仕事始め以降か(送信予約の日時は合っているか)
- 一斉送信なら宛先をBCCに入れたか
- 宛名は「各位」か、差し込みの名前は正しいか
- 昨年のお礼と今年もよろしくが入っているか
- 大切な相手には、具体的な一言を入れた個別のメールにしたか
- 喪中の相手に「おめでとう」を送っていないか
- 署名の部署・電話番号は最新か
- 重い画像やファイルを添付していないか
この記事の要点
- 年賀メールは相手の仕事始め以降、松の内のうちに送るのが無難。
- 件名は「新年のご挨拶(社名・名前)」で、誰からかを件名で分かるように。
- 本文は新年の挨拶・昨年のお礼・今年もよろしく。具体的な一言を一つ添える。
- 一斉送信はBCC+「各位」。大切な相手には個別に送る。
- 喪中の相手には「年始のご挨拶」として、お祝いの言葉を使わない。
FAQ
よくある質問
ふだんメールでやり取りしている相手なら、失礼と受け取られることは少ないと考えられます。ただし、毎年年賀状をくださる目上の相手や、はがきでやり取りしてきた相手には、はがきで返すほうが無難です。
相手の会社の仕事始めの日から、松の内のうちに送るのが無難です。元日に送ると休み明けにほかのメールに埋もれやすく、休み中の連絡を気にする人もいます。
「新年のご挨拶(株式会社△△ □□)」のように、用件と差出人を入れます。「謹賀新年」だけの件名は、誰からのメールか分かりにくくなります。
宛先をすべてBCCに入れ、宛名を「各位」にします。一斉に送っていることを一行添え、大切な相手には別に個別のメールを送ると丁寧です。
問題ありません。年賀状のやり取りがない相手にも、新年の挨拶としてメールを送れます。相手から年賀状が届いていた場合は、そのお礼を一言添えます。
一斉送信の挨拶には返信しなくても失礼にはなりにくいとされます。個別に送られてきた場合は、短くお礼と今年もよろしくを返します。