年始
喪中の相手への年始の挨拶
口頭・メールで使える一言と例文
喪中と分かっている相手には、年明けの挨拶から「おめでとうございます」を外すのが一般的とされます。上司にも取引先にもそのまま使える一言は「旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。」。「本年もよろしく」はお祝いの言葉ではないので、喪中の相手に言っても差し支えないとされます。改めてお悔やみを長く述べる必要はなく、寒さを気遣う一言を添えれば十分です。年賀状を出すかどうか(会社と個人の違い)は喪中の年賀状(ビジネス)、喪中はがきへの返事は喪中はがきを受け取ったらにまとめているので、このページでは年明けに口頭やメールでかける一言に絞りました。
結論
喪中は、近しい家族を亡くした人が、故人をしのんで慎む期間のことです。喪中の人は新年を祝うことを控えるのが一般的とされるため、周りの人もお祝いの言葉(あけましておめでとうございます、謹賀新年など)を避け、昨年のお礼と今年のお願いだけを伝えます。
喪中の相手への年始の言葉の考え方
年始の挨拶は、ふだんお祝い・昨年のお礼・今年のお願いの三つでできています。喪中の相手には、このうちお祝いだけを外し、残りの二つはそのまま伝えます。仕事の付き合いは年が変わっても続くので、挨拶そのものを控える必要はないとされます。
相手が喪中かどうか分からないときは、ふだんどおりの挨拶で差し支えないとされます。喪中はがきが届いた相手や、社内で訃報を聞いている相手のときに言葉を選べば十分です。
Point
外すのは「おめでとう」だけ。「旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします」はそのまま使えます。
場面ごとの扱い
| 場面 | 扱い | 一言 |
|---|---|---|
| 喪中はがきが届いた取引先と、年明けに電話で話す | お祝いを外して挨拶する | 旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします |
| 喪中の取引先を訪問する | お祝いを外し、年始の品は控えるか表書きを変える | 本年もよろしくお願いいたします。寒い日が続きますが、どうぞご自愛ください |
| 職場の同僚・上司が昨年家族を亡くした | 個別に声をかけるときはお祝いを外す | 今年もよろしくお願いします |
| 朝礼など大勢への挨拶の場に、喪中の人がいる | 全体への挨拶まで言い換えるかは職場による | 個別に声をかけるときに言葉を選ぶ |
| 相手が喪中か分からない | ふだんどおりで差し支えないとされる | あけましておめでとうございます |
| 自分が喪中 | 自分からはお祝いの言葉を言わない | 昨年はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします |
注意
喪中の相手を訪問するときの手土産の扱い(「御年賀」の表書きを避けるなど)は年始の挨拶の手土産・粗品、挨拶回りの段取りは年始の挨拶回りにあります。
言い換え一覧(丁寧さの段階つき)
| 言い方 | 丁寧さ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます | 特に改まった言い方 | 取引先の役員・改まったメール |
| 旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします | 改まった言い方 | 取引先・お客様(口頭・メール) |
| 昨年はお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします | 丁寧 | 上司・先輩 |
| 本年もよろしくお願いいたします | 丁寧(簡潔) | 電話の冒頭・すれ違いざま |
| 今年もよろしくお願いします | 標準 | 社内の同僚 |
| 今年もよろしくね | くだけた言い方 | 親しい同期・後輩 |
添える一言は「寒い日が続きますが、どうぞご自愛ください」「お寒い中、お変わりなくお過ごしでしょうか」など、寒さや体調を気遣うものが使いやすいです。「今年もよろしく」の言い換えは「今年もよろしくお願いいたします」の言い換えにもまとめています。
口頭での一言(電話・訪問・職場)
喪中の取引先との、年明け最初の電話
株式会社△△の□□です。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
早速で恐縮ですが、◯◯の件でお電話いたしました。
喪中の取引先を訪問したとき
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。お寒い中ですので、どうぞご自愛ください。
職場で、昨年家族を亡くした上司に
昨年は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
職場で、昨年家族を亡くした同僚に
今年もよろしくお願いします。何かあったら、いつでも言ってください。
年明けに改めてお悔やみを繰り返す必要はありません。相手が話題にしない限り、こちらから亡くなった方の話を広げないほうが、相手の負担になりにくいです。
場面別のメール例文
喪中の取引先担当者への、年明け最初の業務メール
件名:◯◯の打ち合わせ日程について(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
◯◯の打ち合わせについて、日程のご相談です。
◯月◯日(◯)と◯月◯日(◯)のいずれかでご都合はいかがでしょうか。
寒い日が続いておりますので、どうぞご自愛ください。
喪中の相手から届いた年始のメールへの返信
件名:Re:年始のご挨拶
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご丁寧にご挨拶をいただき、ありがとうございます。
こちらこそ、昨年は◯◯の件で大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
お寒い折、どうぞご自愛ください。
喪中の上司へ(在宅などで年明けに会えない)
件名:年始のご挨拶(◯◯部 □□)
◯◯部長
お疲れさまです。◯◯部の□□です。
昨年は◯◯の件で多くのご指導をいただき、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
◯日に出社した際に、改めてご挨拶いたします。
口頭でうっかり「おめでとう」と言ってしまったあとに
件名:先ほどのお電話の件(株式会社△△ □□)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先ほどはお電話でありがとうございました。
ご服喪中のところ、うっかり新年のお祝いを申し上げてしまい、大変失礼いたしました。
改めまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
一斉送信の新年メールが、喪中の相手にも届いてしまった
件名:先日の新年のご挨拶メールについてのお詫び(株式会社△△ □□)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日、弊社からお送りした新年のご挨拶のメールが、ご服喪中の◯◯様にも届いておりました。
配慮が足りず、大変失礼いたしました。
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
自分が喪中で、取引先に年明け最初の連絡をする
件名:◯◯の件のご連絡(株式会社△△ □□)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
◯◯の件で、ご報告がございます。
注意
自分が喪中でも、メールで喪中であることを伝える必要は必ずしもありません。業務の連絡は、お祝いの言葉を入れずにふだんどおり送れば十分です。新年の挨拶メール全体の書き方は新年の挨拶メール 例文、松の内が明けてから送る挨拶状は寒中見舞いの文例にあります。
よくある間違い
| 言いがちな言い方・振る舞い | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| あけましておめでとうございます | お祝いの言葉なので、喪中の相手には避けるのが一般的とされる | 旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします |
| 件名を「謹賀新年」「新年のお慶び」にする | 件名だけでお祝いの言葉が目に入る | 年始のご挨拶/用件そのものを件名に |
| 年明けの挨拶で、改めてお悔やみを長く述べる | 年が明けてまで繰り返されると、相手がかえって気をつかうこともある | 寒さを気遣う一言にとどめる |
| 「おめでとう」と言ったあと、黙って流す | 気づいたのに触れないと、気まずさが残ることがある | その場で「失礼いたしました」と短くお詫びする |
| 喪中だからと年始の連絡を一切しない | 仕事の付き合いは続くので、挨拶がないと冷たく感じる人もいる | お祝いを外して、ふだんどおり連絡する |
注意
お悔やみの言葉そのものの書き方はお悔やみメールの例文(ビジネス)にまとめています。
自分が喪中のとき、「おめでとう」と言われたら
年明けに「あけましておめでとうございます」と言われるのは、相手が喪中を知らないことがほとんどです。わざわざ訂正せず、お礼と今年のお願いで受ければ角が立ちません。
ありがとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
親しい相手で、今後のために知っておいてほしい場合は、「実は昨年◯◯を亡くしまして、今年は新年のご挨拶を控えております」と、責める調子にならないように短く伝えます。相手が謝ってきたら、「お気になさらないでください」と返して話を本題に戻します。
この記事の要点
- 喪中の相手には「おめでとう」だけを外し、昨年のお礼と今年のお願いはそのまま伝える。
- そのまま使える一言は「旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします」。
- 寒さを気遣う一言を添え、お悔やみを改めて長く述べない。
- うっかり言ってしまったらその場で短くお詫びする。
- 自分が喪中で言われたときは、訂正せずにお礼で受ける。
FAQ
よくある質問
差し支えないとされます。お祝いの言葉ではないため、「おめでとう」を外した年始の挨拶として使えます。「旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします」とすると丁寧です。
送って構いません。冒頭の「あけましておめでとうございます」を外し、「旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします」として、用件に入ります。件名にお祝いの言葉を入れないようにします。
気づいたらその場で「失礼いたしました」と短くお詫びし、「本年もよろしくお願いいたします」と続けます。電話のあとで気づいた場合は、短いメールでお詫びを伝える方法もあります。長く謝りすぎると、相手がかえって気をつかうこともあります。
ふだんどおり「あけましておめでとうございます」で差し支えないとされます。あとで喪中と分かった場合は、次に会ったときに「存じ上げず、失礼いたしました」と一言添えれば十分です。
必ずしも伝える必要はありません。自分からはお祝いの言葉を使わず、「旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします」と挨拶すれば十分です。年賀状のやり取りがある相手には、喪中はがきで知らせる方法があります。