文例
年賀状の返事が遅れた時の例文
寒中見舞いへの切り替えと文面
年賀状の返事が遅れたときは、相手に届く時期で形を変えるのが一般的です。松の内のうちに届くなら年賀状で返し、お詫びを一言。松の内を過ぎるなら寒中見舞い、立春を過ぎたら余寒見舞いに切り替えます。年賀状で返すときの一文は「ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。ご挨拶が遅れ、失礼いたしました。」、寒中見舞いなら「寒中お見舞い申し上げます。ご丁寧な年始のご挨拶をいただき、ありがとうございました。」で始めれば形になります。このページでは、届く時期ごとの決め方、文面の組み立て、取引先・上司・恩師・喪中だった相手への例文、お詫びの言い換え、避けたい書き方をまとめました。寒中見舞いのほかの用途(年賀状じまいなど)は寒中見舞いの文例(ビジネス)にあります。
結論
松の内は正月飾りを飾っておく期間で、年賀状を出す時期の目安にされます。終わる日は地域によって違うとされ、1月7日までとするところも、1月15日までとするところもあるといわれます。松の内を過ぎてから出す冬の挨拶状が寒中見舞いで、立春(2027年は2月4日)を過ぎたら余寒見舞いとするのが一般的な扱いです。
結論:届く時期で「年賀状か寒中見舞いか」を決める
返事が遅れたときに迷うのは、年賀状のまま出してよいかです。目安は「出す日」ではなく「相手に届く日」。相手の地域の松の内が分からないときは、早いほうの区切りで考えておくと外れにくくなります。
| 状況 | 返す形 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 三が日のうちに気づき、すぐ出せる | 年賀状 | ふつうの年賀状でよい。お詫びは書かなくてもよい |
| 松の内のうちに相手に届く見込み | 年賀状 | 「ご挨拶が遅れ、失礼いたしました」と一言添える |
| 松の内を過ぎて届きそう/過ぎたか迷う | 寒中見舞い | 「おめでとう」は使わない。年賀はがきではなく通常のはがきで出すのが一般的 |
| 立春(2027年は2月4日)を過ぎてしまった | 余寒見舞い | 「余寒お見舞い申し上げます」で始める |
| はがきが間に合わず、先に気持ちを伝えたい | メール(はがきは後でも) | メールで一報。取引先の慣行ではがきも出すかを決める |
Point
迷ったら寒中見舞いにするのが無難です。年賀状が松の内を過ぎて届くと時期外れに見えることがありますが、寒中見舞いはお祝いの言葉を使わないので、その心配がありません。ただし寒中見舞いは松の内が明けてから出すものとされるので、早いほうの区切り(1月7日)を過ぎてから届くように出します。
注意
メールで返すときの書き方は年賀状のお礼メールの例文、「あけましておめでとうございます」をいつまで使うかはあけましておめでとうはいつまでかにまとめています。
文面の組み立て(年賀状で返す場合/寒中見舞いの場合)
| 順番 | 年賀状で返す(松の内) | 寒中見舞い(松の内の後) |
|---|---|---|
| 1. 書き出し | 賀詞(謹賀新年・新春のお慶びを申し上げます など) | 寒中お見舞い申し上げます |
| 2. お礼 | ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました | ご丁寧な年始のご挨拶をいただき、ありがとうございました |
| 3. お詫び | ご挨拶が遅れ、失礼いたしました | ご挨拶が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます |
| 4. 昨年のお礼 | 旧年中は大変お世話になりました | 同じ |
| 5. 今年もよろしく | 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます | 同じ |
| 6. 結び | 皆さまのご健勝をお祈り申し上げます | 寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください |
| 7. 日付 | 令和◯年 一月(遅れて出すなら「元旦」は避ける) | 令和◯年 一月(立春の後なら 二月) |
「元旦」は元日(またはその朝)を指す言葉なので、元日を過ぎてから書く年賀状は「令和◯年 一月」などとしておくと無理がありません。印刷済みの年賀状に「元旦」と入っている場合は、そのまま使う人もいます。
お詫びは一文で十分です。遅れた理由を長く書くと、相手に気を遣わせます。書くとしても「年末年始の休み明けに拝見し」程度にとどめます。
相手・場面別の例文
例文1 取引先の担当者へ(松の内に届く・年賀状で返す)
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
ご挨拶が遅れ、失礼いたしました。
昨年は◯◯の件で大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和◯年 一月
例文2 会社宛てに返す(印刷の年賀状に添える一言)
(印刷面)謹賀新年 旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
(手書きの一言)ご挨拶が遅くなり失礼いたしました。本年もよろしくお願いいたします。
例文3 取引先へ(松の内の後・寒中見舞い)
寒中お見舞い申し上げます。
年頭にはご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
ご挨拶が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。
令和◯年 一月
例文4 取引先の担当者へ(休み明けに気づいた・寒中見舞い)
寒中お見舞い申し上げます。
年始にはお心のこもった年賀状をいただき、ありがとうございました。
休み明けに拝見し、ご挨拶が遅くなってしまいました。申し訳ございません。
昨年は◯◯のご相談に何度も乗っていただき、心強く思っておりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
まだ寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
例文5 上司へ(松の内に届く・年賀状で返す)
あけましておめでとうございます。
ご丁寧な年賀状をありがとうございました。
ご挨拶が遅れてしまい、失礼いたしました。
昨年は◯◯の仕事で多くのことを教えていただき、ありがとうございました。
本年も精一杯努めてまいりますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
令和◯年 一月
例文6 上司へ(松の内の後・寒中見舞い)
寒中お見舞い申し上げます。
年始にはご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
お返事が遅くなり、申し訳ございません。
昨年は何かとお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
寒い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください。
注意
毎日顔を合わせる上司なら、はがきを出す前に口頭で「年賀状をありがとうございました。お返事が遅くなってすみません」と伝えておくと気まずさが残りません。口頭の新年の一言は新年の挨拶の一言(口頭)を参考にしてください。
例文7 恩師・前の職場の先輩など、目上の個人へ(寒中見舞い)
寒中お見舞い申し上げます。
温かいお言葉を添えた年賀状をいただき、ありがとうございました。
ご挨拶が遅れましたこと、どうかお許しください。
おかげさまで、私は今の部署で◯年目を迎え、◯◯の仕事を任されるようになりました。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。
本年もよろしくお願い申し上げます。
例文8 自分(または家族)が喪中だったのに年賀状をいただいた相手へ
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧な年始のご挨拶をいただき、ありがとうございました。
昨年◯月に◯◯が他界いたしましたため、新年のご挨拶を控えさせていただきました。
欠礼のお知らせが行き届かず、失礼いたしました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
例文9 喪中だった相手へ(喪中はがきをいただいていた・寒中見舞い)
寒中お見舞い申し上げます。
ご服喪中と伺い、年始のご挨拶は控えさせていただきました。
寒さが続いておりますが、どうぞお体を大切にお過ごしください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
注意
喪中の相手への寒中見舞いでは、「おめでとう」「賀」の字を避け、「年賀状」も「年始のご挨拶」と言い換えておくと無難です。会社として出すか個人として出すかの考え方は喪中の年賀状(ビジネス)、喪中はがきへの返事は喪中はがきを受け取ったら(ビジネス)にあります。
例文10 はがきが間に合わないので、先にメールで一報する(取引先の担当者へ)
件名:年賀状のお礼(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
休み明けに拝見し、ご挨拶が遅くなってしまい申し訳ございません。
昨年は◯◯の件で大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
例文11 相手の年賀状が遅れて届いた(こちらが返す)
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧な年始のご挨拶をいただき、ありがとうございました。
◯◯様にはお変わりなくお過ごしのことと拝察いたします。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
注意
相手の年賀状が遅れて届いた場合は、相手の遅れには触れないのが思いやりです。こちらが遅れたわけではないので、お詫びの一文も要りません。
お詫びの一文の言い換え(丁寧さの段階つき)
| 丁寧さ | 言い方 | 向く相手 |
|---|---|---|
| 最も改まった形 | ご挨拶が遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げます | 会社宛て、取引先の役員 |
| 改まった形 | ご挨拶が遅れ、失礼いたしました | 取引先の担当者、社外の目上の人 |
| ていねいな形 | お返事が遅くなり、申し訳ございません | 上司、お世話になった先輩 |
| やわらかい形 | お返事が遅くなってしまいました | 親しい取引先の担当者、社内の先輩 |
| くだけた形 | 返事が遅くなってごめんなさい | 同僚・同期など親しい相手(社外には使わない) |
遅れた理由を書くなら、相手の負担にならない短い言い方にします。たとえば「休み明けに拝見し」「帰省しておりましたため」程度で十分です。「忙しくて」「うっかりしていて」は、相手を後回しにした印象になりやすいので避けます。
よくある失敗・避けたい書き方
| ありがちな書き方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| 松の内を過ぎてから「あけましておめでとうございます」と書く | 時期外れの年賀状に見えることがある | 寒中見舞いにして「本年もよろしくお願いいたします」 |
| 寒中見舞いを年賀はがきで出す | 年賀状の扱いと混ざる | 通常のはがき(寒中見舞い用のはがきなど)で出す |
| 遅れた理由を何行も書く | 言い訳に読め、相手に気を遣わせる | お詫びは一文で、理由は短く |
| 「年賀状を出し忘れていました」 | 相手を忘れていたように読める | 「ご挨拶が遅れ、失礼いたしました」 |
| 喪中の相手への寒中見舞いに「おめでとう」「賀正」などを入れる | お祝いの言葉を避けたい相手にふさわしくない | お祝いの言葉を外し、「年始のご挨拶」と言い換える |
| 1月中旬に出す年賀状の日付を「元旦」にする | 元日に書いたことになり、不自然 | 「令和◯年 一月」とする |
| 「新年あけましておめでとうございます」 | 意味が重なると気にする人もいる | 「あけましておめでとうございます」または「新年おめでとうございます」 |
| 返事を出さないままにする | 届いていないのかと相手が気にすることがある | 遅れても寒中見舞いかメールで一言返す |
注意
「新年あけまして」の重なりは、辞書や人によって受け止め方が分かれます。気になる相手には避けておくのが無難です。くわしくはあけましておめでとうはいつまでかを見てください。
出す前のチェックリスト
- 相手に届く日は、相手の地域の松の内のうちか(分からなければ早いほうで考える)
- 松の内を過ぎるなら、寒中見舞いにしたか(立春を過ぎたら余寒見舞い)
- 寒中見舞いに「おめでとう」「賀」を入れていないか
- 寒中見舞いを年賀はがきで出していないか
- お詫びは一文に収めたか。理由は短いか
- 昨年のお礼と、今年もよろしくが入っているか
- 喪中の相手・自分が喪中の場合、お祝いの言葉を外したか(「年賀状」も「年始のご挨拶」と言い換えると無難)
- 日付を「元旦」のままにしていないか
- 宛名の会社名・部署名・役職は最新か
注意
はがきの宛名の書き方ははがきの宛名の書き方、宛名面の配置を確かめるならはがき宛名の作成ツールが使えます。
この記事の要点
- 年賀状の返事が遅れたら、相手に届く日で形を決める。
- 松の内のうちに届くなら年賀状で返し、「ご挨拶が遅れ、失礼いたしました」と一言。
- 松の内を過ぎるなら寒中見舞い、立春(2027年は2月4日)を過ぎたら余寒見舞い。
- 迷ったら寒中見舞い。「おめでとう」を使わないので時期を外しにくい。
- お詫びは一文、理由は短く。喪中の相手には「年始のご挨拶」と言い換える。
FAQ
よくある質問
年賀状として返すなら、相手に松の内のうちに届くように出すのが目安です。松の内は地域によって終わる日が違うとされるので、分からなければ早いほうの区切りで考えます。間に合わなければ寒中見舞いに切り替えます。
失礼とまでは言い切れませんが、時期外れに見えることがあります。松の内を過ぎて届きそうなら、お祝いの言葉を使わない寒中見舞いにするのが無難です。
松の内が明けてから立春の前日までが一般的な目安です。2027年の立春は2月4日です。立春を過ぎたら「余寒お見舞い申し上げます」で始める余寒見舞いにします。
年賀はがきは年賀状として出すためのはがきなので、寒中見舞いには通常のはがきを使うのが一般的です。
書かなくても構いません。書くなら「休み明けに拝見し」程度に短くします。長い理由は言い訳に読まれやすく、相手に気を遣わせます。
ふだんメールでやり取りしている相手なら、メールで返す人もいます。取引先の慣行や相手との関係によるので、はがきでやり取りしてきた相手には、メールで一報したうえで寒中見舞いを出すと丁寧です。
松の内が明けてから寒中見舞いで返すのが一般的です。年賀状へのお礼と、喪中で新年の挨拶を控えたことを短く伝え、「おめでとう」の言葉は使いません。