メール
メールの件名の付け方
用件が分かる型と場面別の例一覧
ビジネスメールの件名は、受信一覧を見ただけで「何の用件で、何をしてほしいのか」が分かるようにするのが基本です。型は「用件+対象(案件名・日付)+差出人の社名や名前」。結論として、次の形をそのまま使えます。
「◯◯のお見積りのお願い(株式会社△△)」
「【ご確認のお願い】◯◯企画書(◯月◯日まで)」
「◯月◯日のお打ち合わせのお礼(株式会社△△ □□)」
このページでは、件名のルール一覧、良い件名と悪い件名の対比、場面別の件名つき例文、返信のときの件名の考え方まで並べました。【再送】【訂正】など送り直すときの件名はメール再送の件名と例文にまとめています。
結論
メールの件名は、本文を開く前に相手が読む順番を決めるための見出しです。①何の用件か(お願い・お礼・ご報告・ご案内など) ②何についてか(案件名・資料名・日付) ③誰からか(社外なら社名や名前)の三つを入れると、相手が後から検索するときにも見つけやすくなります。件名の長さの目安や表示される文字数は、相手の使っているメールソフトや画面によって違うので、大事な言葉を前に置くことを意識してください。
件名のルール一覧
| ルール | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 用件を書く | 「お願い」「お礼」「ご報告」「ご案内」など、何のメールかを入れる | 開く前に、急ぐかどうかを相手が判断できる |
| 対象を具体的に | 案件名・資料名・日付を入れる(例:◯月◯日の定例会議) | 似たメールが並んだときに区別できる |
| 大事な言葉を前に | 用件と案件名を先に、社名などは後ろに | 画面によっては件名の後ろが切れて表示される |
| 社外なら社名・名前 | 初めての相手には(株式会社△△ □□)を添える | 知らない差出人のメールでも開いてもらいやすい |
| 期限があれば書く | (◯月◯日まで)を添える | 相手が予定を立てやすい |
| 【】は要点だけ | 【ご確認のお願い】【至急】など、頭に一つだけ | 多用すると、どれが本当に急ぎか分からなくなる |
| 一つのメールに一つの用件 | 用件が違うなら別のメールにする | 件名と中身がずれると、後で探せなくなる |
| 返信は件名を変えない | Re: が付いたまま返す(話が変わったら新しい件名に) | やり取りが一つにまとまる |
注意
件名に使う【】の種類や、社名を入れるかどうかは、会社や部署で決まりがある場合があります。決まりがあればそれに従ってください。
良い件名・悪い件名の対比
| 悪い件名 | 何が困るか | 良い件名 |
|---|---|---|
| お世話になっております | 挨拶だけで、用件が分からない | ◯◯の件のご相談(株式会社△△ □□) |
| ご連絡 | 何の連絡か、急ぐのかが分からない | ◯月◯日の打ち合わせ場所変更のご連絡 |
| 資料 | 何の資料か、何をしてほしいのか分からない | 【ご確認のお願い】◯◯企画書(◯月◯日まで) |
| (件名なし) | 迷惑メールと見分けにくく、検索もできない | ◯◯の件(株式会社△△ □□) |
| 【至急】【重要】【必読】◯◯の件 | 【】が多すぎて、要点がぼやける | 【至急】◯◯の納期変更について |
| Re: Re: Re: 先日の件 | 途中で話が変わっているのに件名が古いまま | ◯◯の追加発注について(先日の件の続き) |
| 先日はありがとうございました。また来月の件でご相談したいことがあり… | 長すぎて、大事な言葉が後ろに隠れる | 先日のお礼と来月の◯◯のご相談 |
急ぎの件名に「至急」と「早急」のどちらを使うかは至急・早急の違いにまとめています。
場面別の件名つき例文
依頼する(社外)
件名:◯◯イベントのご登壇のお願い(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
突然のご連絡にて失礼いたします。株式会社△△の□□と申します。
◯月◯日に開催する◯◯イベントにつきまして、◯◯様にご登壇をお願いしたく、ご連絡いたしました。
詳細を下記にまとめましたので、ご検討いただけますと幸いです。
依頼の本文の組み立ては依頼メールの書き方と例文を見てください。
確認をお願いする(期限つき)
件名:【ご確認のお願い】◯◯企画書(◯月◯日まで)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の企画書をお送りいたします。
恐れ入りますが、◯月◯日までにご確認いただけますでしょうか。
お礼を伝える
件名:◯月◯日のお打ち合わせのお礼(株式会社△△ □□)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日はお忙しいところ、お時間をいただき誠にありがとうございました。
お詫びする
件名:◯◯の納品遅延のお詫び(株式会社△△)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたびは、◯◯の納品が遅れ、ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
注意
お詫びの件名は、何についてのお詫びかを具体的に書きます。「お詫び」だけでは、相手が社内で共有するときに内容が伝わりません。
日程を調整する
件名:◯◯のお打ち合わせ日程のご相談(株式会社△△ □□)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の件で、一度お打ち合わせのお時間をいただきたく、ご連絡いたしました。
下記の候補日のうち、ご都合のよい日時をお知らせいただけますでしょうか。
変更を知らせる
件名:【変更】◯月◯日の定例会議の開始時刻について
関係者各位
お疲れさまです。□□です。
◯月◯日の定例会議の開始時刻を、◯時から◯時に変更いたします。
会場は変わりません。
社内で共有する
件名:【共有】◯◯社との打ち合わせ内容(◯月◯日)
◯◯部の皆様
お疲れさまです。□□です。
本日の◯◯社との打ち合わせ内容を共有します。
対応が必要な方には、個別にご連絡します。
返事が要らないことを伝える
件名:【ご報告】◯◯の発送完了(ご返信不要です)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日、◯◯を発送いたしましたので、ご報告いたします。
念のためのご連絡ですので、ご返信には及びません。
返信するときの件名の扱い
返信するときは、件名を変えずに「Re:」が付いたまま返すのが基本です。相手のメールソフトでは、同じ件名のやり取りがまとめて表示されることが多く、件名を変えると流れが追いにくくなります。
- 話題が同じなら、件名は変えない
- 途中で別の用件に変わったら、新しい件名で別のメールにする
「Re:」を消してよいか、件名を変えるときの判断と例文は返信の「Re:」は消すかにまとめています。
返信の本文の書き方は引用返信の使い方、別の用件に移るときの言い方はメールで話題を変える表現にまとめています。
この記事の要点
- 件名は用件+対象(案件名・日付)+社名や名前。
- 大事な言葉を前に置き、長くしすぎない。
- 【】は頭に一つ。多用すると要点がぼやける。
- 期限があれば(◯月◯日まで)を添える。
- 返信は件名を変えずに Re: のまま。話が変わったら新しいメールに。
FAQ
よくある質問
件名が何文字まで表示されるかは、相手のメールソフトや画面の大きさによって違います。文字数を決めるより、用件と案件名を前に置き、後ろが切れても用件が分かるようにしてください。
【ご確認のお願い】【至急】【共有】【変更】のように、相手に一目で知らせたい要点があるときに、件名の頭に一つだけ付けます。社内で【】の使い方が決まっていれば、それに合わせてください。
失礼ではありませんが、用件が分からないため、相手が後回しにしたり、後から探せなかったりします。挨拶は本文の書き出しに回し、件名には用件を書いてください。書き出しの言葉はメールの書き出しの言葉にまとめています。
社外、特に初めての相手には、社名と名前を添えると誰からのメールかが分かり、開いてもらいやすくなります。継続して取引している相手や社内では、社名だけ、または省いても構いません。