お詫び
謝罪訪問のアポイントの取り方
電話・メールの例文と返信への対応
謝罪訪問のアポイントは、まず電話でお詫びを伝え、そのうえで「直接お詫びに伺いたい」と申し出ます。いきなりメールで日程を聞いたり、アポなしで訪ねたりするのは避けます。伝えることはお詫び、訪問の目的、伺う人、日時の希望(相手の都合を優先)の四つです。電話でそのまま使える言い方はこうです。
「このたびは、多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。改めて直接お詫びに伺いたく、お時間を少しいただけないでしょうか。ご都合のよい日時に合わせて伺います」
このページでは、申し出る前の準備、電話の流れ、場面別の電話・メール例文、相手から返信が来たときの返し方、断られたとき、よくある失敗までを一つにまとめました。普段の訪問のアポイントはアポイントメールの例文を見てください。
結論
謝罪訪問のアポイントは、通常のアポとは順序が違います。①起きたことと社内の方針を固める ②電話でお詫び ③訪問の申し出 ④相手の都合を聞く ⑤伺う人を伝える ⑥メールで確認の順です。こちらの都合で日時を決めないこと、断られたら無理に伺わないことが要点です。誰が伺うか、上司が同行するかは会社の決まりと上司の判断に従います。
結論:いつ・どの手段で・何を伝えるか
| 項目 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| いつ | お詫びが必要と分かったら、できるだけ早く申し出る | 訪問の日は相手の都合に合わせる |
| どの手段で | まず電話 | 電話がつながらないときだけメールで申し出て、改めて電話する |
| 何を伝えるか | お詫び・訪問の目的・伺う人・いただきたい時間 | 「ご都合のよい日時に合わせます」と相手に選んでもらう |
| 決まったら | 確認のメールを送る | 日時・場所・伺う人の名前と役職を書く |
| 断られたら | お礼を言って引き下がる | 書面やメールで、お詫びと経緯、今後の対応を送る |
株式会社△△の□□でございます。
このたびは、◯◯の件で多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
つきましては、上司の◯◯とともに、改めて直接お詫びに伺いたいと考えております。
お忙しいところ恐縮ですが、◯◯様のご都合のよい日時をお聞かせいただけないでしょうか。
Point
「伺います」と決めつけず、「伺いたいのですが」と相手の意向を聞きます。相手によっては、訪問されること自体が負担になる場合もあります。申し出を受けるかどうかは、相手が決めることです。
申し出る前に固めておくこと
アポイントの電話では、相手から「何があったのか」「どうするつもりなのか」と聞かれることがあります。ここで答えに詰まると、お詫びの言葉が軽く聞こえます。電話をかける前に、次の二つを手元のメモにまとめておきます。
起きたことの整理
- 何が起きたか(いつ、どの取引・どの商品・どの案件で)
- 相手にどんな迷惑がかかったか(作業が止まった、相手の顧客に影響が出た など)
- 今どこまで対応できているか(代替品の手配、復旧の見込み など)
- 原因が分かっているか(分かっていなければ「調査中」と言える状態か)
社内で決めておくこと
- 上司に報告し、誰が伺うか(担当者だけか、上司が同行するか)を決めた
- 訪問の場で何をお伝えするか(経緯の説明、今後の対応、再発防止策)を決めた
- その場で約束してよい範囲(返品・交換・費用の扱いなど)を上司と確認した
- 伺える日の候補を、同行者の予定も含めて押さえた
注意
原因がまだ分からないときは、分からないまま訪問の申し出をしてかまいません。そのときは「原因は現在調べており、分かり次第ご報告いたします」と伝え、推測で説明しないようにします。上司への最初の報告はミスの報告の仕方にまとめています。
申し出の基本の組み立て(電話・メール共通)
| 順番 | 伝えること | 電話での一言 | 避けたい形 |
|---|---|---|---|
| 1 | 名乗り | 株式会社△△の□□でございます | 名乗る前に用件に入る |
| 2 | お詫び | このたびは◯◯の件で、誠に申し訳ございません | 日程の話から入る |
| 3 | 経緯(短く) | ◯◯の確認が不十分でございました | 長い言い訳、他部署や他社のせいにする |
| 4 | 訪問の申し出 | 直接お詫びに伺いたいと考えております | 「明日伺います」と決めつける |
| 5 | 伺う人 | 上司の◯◯とともに伺います | 誰が来るか言わない |
| 6 | 日時の聞き方 | ご都合のよい日時をお聞かせいただけないでしょうか | こちらの空き日だけを並べる |
| 7 | いただきたい時間 | 長くとも◯分ほどで失礼いたします | 時間を言わない |
| 8 | 結び | お忙しいところ、ありがとうございました | 用件だけ言って切る |
メールの場合は、この順番の前に件名と宛名、後ろに署名が付きます。経緯は電話でもメールでも短くまとめ、詳しい説明は訪問の場に回します。
電話の流れと、担当者が不在のとき
- 01
取り次いでもらう
受付の方には「◯◯の件で、◯◯様にお詫びを申し上げたくお電話いたしました」と、用件を簡潔に伝えます。
- 02
お詫びを先に伝える
担当者が出たら、名乗ってすぐにお詫びします。経緯は短く、言い訳に聞こえない言い方にします。
- 03
訪問を申し出る
「直接お詫びに伺いたいのですが」と、相手の意向を聞く形で申し出ます。
- 04
日時・場所・時間を聞く
相手の都合を先に聞き、伺う人と、いただきたい時間を伝えます。
- 05
復唱して確認する
決まった日時と場所を声に出して確認し、「改めてメールでもお送りします」と伝えます。
- 06
確認メールを送る
電話を切ったら、できるだけ早く確認メールを送ります。
担当者が不在のときの伝言
株式会社△△の□□と申します。
◯◯様に、◯◯の件でお詫びを申し上げたく、お電話いたしました。
恐れ入りますが、◯◯様がお戻りになりましたら、改めて私からお電話いたします。
何時ごろでしたらお電話がつながりやすいでしょうか。
お詫びの電話では、折り返しを相手にお願いしないのが基本です。こちらからかけ直す時間を聞いておき、その時間に電話します。電話でのお詫び全般はお詫びの電話のかけ方を見てください。
メールの件名の付け方
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 電話がつながらず、メールで申し出る | ◯◯の件のお詫びと、ご訪問のお願い(株式会社△△) |
| 電話で日時が決まった後の確認 | ◯月◯日のご訪問について(株式会社△△) |
| 候補日を挙げてほしいと言われた | お詫びのご訪問日程について |
| 同行者が変わったとき | 【変更】◯月◯日のご訪問者について |
| こちらから日時の変更をお願いする | 【変更のお願い】◯月◯日のご訪問について |
| 訪問を終えた後のお礼 | 本日のお時間のお礼(株式会社△△) |
件名に会社名を入れておくと、相手が受信箱で見つけやすくなります。ただし、お詫びの内容を件名に細かく書くと、相手の社内で目に触れることもあるので、「◯◯の件」くらいにとどめると無難です。「至急」「重要」などの言葉で相手を急かす件名も避けます。
アポイントで伝える項目のチェックリスト
- 最初にお詫びを伝えたか(日程の話から入らない)
- 訪問の目的(直接お詫びしたい、経緯をご説明したい)を伝えたか
- 誰が伺うか(名前と役職)を伝えたか
- 日時は相手の都合を先に聞いたか
- どのくらいの時間をいただきたいかを伝えたか
- 伺う場所(相手の会社、別の場所など)を確認したか
- 相手側で同席される方がいるかを確認したか
- 決まった内容を復唱し、メールでも確認したか
注意
お詫びの訪問に上司が同行するか、誰が代表してお詫びするかは、上司の判断と会社の決まりに従ってください。
場面別の例文(電話・メール)
①電話:継続取引先に申し出る(基本形)
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
このたびは、納品の件で多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
経緯のご説明と今後の対応について、上司の◯◯とともに、直接お詫びに伺いたいと考えております。
◯◯様のご都合のよい日時を、いくつかお聞かせいただけないでしょうか。
お時間は、長くとも◯分ほどで失礼いたします。
②電話:誤った商品を納めてしまった
株式会社△△の□□でございます。
このたびは、ご注文と異なる商品をお届けしてしまい、誠に申し訳ございません。
正しい商品は、本日手配いたしました。
お届けの際に、あわせて直接お詫びに伺いたいのですが、ご都合はいかがでしょうか。
代わりの品を届ける用事があるときは、お届けとお詫びを同じ訪問にまとめると、相手の時間を何度もいただかずに済みます。誤配送のお詫び全般は誤配送のお詫びにまとめています。
③メール:システム障害で業務を止めてしまった
件名:◯◯の障害のお詫びと、ご訪問のお願い(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたびは、◯月◯日に弊社の◯◯で障害が起き、貴社の業務を止めてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。
現在、復旧は完了しております。原因と再発防止策については、社内で確認を進めております。
つきましては、その内容をご報告するため、責任者の◯◯とともに伺いたいと考えております。
ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。
先ほどお電話いたしましたが、ご不在でしたので、メールでもご連絡いたしました。
明日午前中に、改めてお電話いたします。
注意
障害のお詫びでは、復旧したかどうかを先に伝えると、相手が状況をつかみやすくなります。障害のお知らせとお詫び文はシステム障害のお詫びを見てください。
④電話:納期に間に合わなかった
株式会社△△の□□でございます。
このたびは、お約束の納期に間に合わず、誠に申し訳ございません。
新しい納品日と、遅れた経緯をご説明するため、直接伺いたいと考えております。
◯◯様のご都合に合わせますので、伺ってよい日時をお聞かせいただけますでしょうか。
納期遅れのお詫びでは、新しい納品日が決まっているかを先に確かめてから電話します。決まっていないまま伺うと、相手の知りたいことに答えられません。詳しくは納期遅延のお詫びにまとめています。
⑤メール:返信や対応が大きく遅れた
件名:ご連絡が遅れましたことのお詫び(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日にいただいたご依頼へのご返事が大幅に遅れ、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
遅れたことで、◯◯様のご予定にも影響が出てしまったと伺いました。
今後の進め方についてご相談したく、一度お時間をいただけないでしょうか。
貴社へ伺うことも、オンラインでのお打ち合わせも、◯◯様のご都合に合わせます。
先ほどお電話いたしましたが、ご不在でしたので、メールにてご連絡いたしました。
本日中に、改めてお電話でもお詫びを申し上げます。
迷惑の大きさによっては、訪問よりもオンラインや電話のほうが相手の負担が少ないことがあります。方法も相手に選んでもらうと、押し付けがましくなりません。返信遅れのお詫び文は返信が遅れたお詫びメールを見てください。
⑥電話:クレームをいただいた後に、改めて伺う
株式会社△△の□□でございます。
先日は、弊社の対応についてご指摘をいただき、誠にありがとうございました。また、ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。
いただいたお話をもとに、社内で対応を見直しました。
その内容をご報告し、改めてお詫びを申し上げたく、伺ってもよろしいでしょうか。
クレームのあとは、ご指摘へのお礼と見直した内容をお伝えしたいという目的を添えると、訪問の意味が相手に伝わります。苦情への返信はクレームへの返信メールにまとめています。
⑦電話:個人のお客様に申し出る
◯◯様でいらっしゃいますか。株式会社△△の□□と申します。
このたびは、弊社の◯◯でご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
直接お詫びを申し上げたく、ご自宅かご指定の場所へ伺いたいのですが、ご都合はいかがでしょうか。
もちろん、ご迷惑でしたら、お電話と書面にてお詫びいたします。
個人のお客様の場合、家に来られること自体を負担に感じる方もいます。訪問は無理に勧めず、別の方法でもお詫びできることを最初から示しておきます。
⑧メール:電話がつながらないときの申し出(初めての相手)
件名:◯◯の件のお詫びと、ご訪問のお願い(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
突然のご連絡失礼いたします。株式会社△△の□□と申します。
このたびは、弊社の◯◯により、多大なご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
先ほどお電話いたしましたが、ご不在でしたので、メールにてご連絡いたしました。
つきましては、上司の◯◯とともに、直接お詫びに伺いたいと考えております。
ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。
改めて、明日午前中にお電話いたします。
注意
メールだけで済ませず、改めて電話する時間を書いておくのが大切です。相手がメールを読んで返事を書く手間を減らせます。
⑨メール:候補日を挙げてほしいと言われた
件名:お詫びのご訪問日程について
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先ほどはお電話にてお時間をいただき、ありがとうございました。
お申し付けのとおり、伺える日時を以下のとおりお送りいたします。
・◯月◯日(◯)◯時〜◯時
・◯月◯日(◯)◯時〜◯時
・◯月◯日(◯)終日
いずれも難しい場合は、ご都合のよい日時をお知らせください。こちらで調整いたします。
このたびは誠に申し訳ございませんでした。
候補を出すときも、幅を持たせて複数挙げ、「いずれも難しければ合わせます」と添えます。
⑩メール:日時が決まった後の確認
件名:◯月◯日のご訪問について(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先ほどはお電話にてお時間をいただき、ありがとうございました。
ご訪問の日時を、以下のとおり確認させてください。
日時:◯月◯日(◯)◯時から
場所:貴社 ◯◯にて
伺う者:営業部長 ◯◯、営業部 □□
このたびはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
⑪電話:上司の同行を伝える・先方の上の方にもお詫びしたい
今回の件は、弊社として重く受け止めております。
当日は、部長の◯◯もともに伺い、お詫びを申し上げたいと考えております。
また、差し支えなければ、◯◯部長にもご挨拶とお詫びを申し上げたいのですが、ご都合はいかがでしょうか。
相手の上司に会えるかどうかは、担当者の方に判断をゆだねる聞き方にします。同行するときの振る舞いは同行訪問のマナーを見てください。
⑫急ぎ:当日中に伺いたいとき
株式会社△△の□□でございます。
先ほどは◯◯の件で、大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
本日中に、代わりの品をお持ちしてお詫びに伺いたいのですが、◯時以降でご都合のよいお時間はございますでしょうか。
ご迷惑でしたら、お届けだけでも構いません。
急ぐ場面でも、相手の都合を聞く一言は省きません。「すぐに伺います」と言い切ると、相手が断りにくくなります。
⑬訂正:こちらから日時の変更をお願いする
件名:【変更のお願い】◯月◯日のご訪問について
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お詫びに伺うお約束をしておきながら、誠に申し訳ございません。
同行を予定していた◯◯が、やむを得ない事情により当日伺えなくなりました。
大変恐縮ですが、◯日以降でご都合のよい日時をお聞かせいただけないでしょうか。
重ねてご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
お詫びの訪問をこちらの都合で変えるのは、できる限り避けたいことです。どうしても変更が必要なら、メールだけでなく電話でも直接お詫びします。予定変更のお詫び全般は予定変更のお詫びにまとめています。
相手から返事が来たときの返し方
| 相手の返事 | こちらの対応 | 返す一言 |
|---|---|---|
| 訪問を受けてもらえた | お礼を言い、日時・場所・伺う人を確認メールで送る | お時間をいただき、ありがとうございます |
| 日時を指定された | その日時に合わせる。同行者の予定は社内で調整する | その日時で伺います |
| 「来なくてよい」と断られた | 重ねて頼まず、書面やメールでお詫びと経緯を送る | お気遣いいただき、ありがとうございます |
| 「訪問より、早く対応してほしい」と言われた | 対応を優先し、進み具合をこまめに報告する | 承知いたしました。まずは◯◯を急ぎます |
| 強いお叱りの返事が来た | 反論せず受け止め、電話で改めてお詫びする | おっしゃるとおりでございます |
| 返事が来ない | 催促のメールを重ねず、電話で改めて伺いを立てる | 先日のご連絡の件で、お電話いたしました |
訪問を受けてもらえたときの返信
件名:Re:お詫びのご訪問日程について
株式会社◯◯
◯◯様
株式会社△△の□□です。
お忙しいなか、お時間をいただき、誠にありがとうございます。
それでは、◯月◯日(◯)◯時に、部長の◯◯とともに貴社へ伺います。
改めまして、このたびはご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
訪問を断られたとき
承知いたしました。お気遣いいただき、ありがとうございます。
それでは、改めて書面にてお詫びと経緯のご報告をお送りいたします。
また何かございましたら、私□□までお申し付けください。
注意
断られたら、重ねて頼み込まずに引き下がります。そのうえで、詫び状やメールで、お詫びと経緯、今後の対応を伝えます。再発防止策の伝え方は再発防止策を伝えるお詫びを見てください。
アポが決まってから当日までの準備
- 伺う人全員で経緯と今後の対応をすり合わせ、誰が何を話すかを決めた
- 経緯や再発防止策を書面にまとめ、相手の分も用意した
- その場で聞かれそうなこと(費用、期限、責任の範囲)への答え方を上司と確認した
- 相手の会社までの道順と移動時間を調べ、遅れない予定を組んだ
- お詫びの品を持参するかを上司と決め、持参するなら用意した
- 服装は落ち着いた色のスーツなど、控えめなものにした
訪問先での流れは他社訪問のマナー、お詫びの品の選び方と渡し方はお詫びの品・菓子折りの選び方と渡し方にまとめています。
よくある失敗と防ぎ方
| よくある失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| お詫びより先に日程の話をする | 訪問の都合を優先しているように聞こえる | 名乗りの直後にお詫びを入れる |
| 経緯を長々と説明する | 言い訳に聞こえ、相手の時間も奪う | 電話では短く、詳しくは訪問の場で話す |
| 原因を推測で話す | 後で違っていたとき、もう一度お詫びが必要になる | 分からないことは「調べてご報告します」と言う |
| メールだけで申し出て返事を待つ | 相手に返信の手間をかけ、日程も遅れる | 電話をかけ直す時間をメールに書く |
| 同行者を伝えずに上司を連れて行く | 相手が準備できず、戸惑わせる | アポの段階で名前と役職を伝える |
| その場で約束できない条件を口にする | 社内で通らず、約束を破ることになる | 約束できる範囲を事前に上司と確認する |
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 明日◯時に伺います | 相手の都合を聞かずに決めている | ご都合のよい日時をお聞かせいただけますか |
| お詫びにお伺いいたします | 敬語が重なった形で、気にする人もいる | お詫びに伺います/伺いたく存じます |
| お詫びに伺わせていただきます | 「させていただく」の使いすぎ | お詫びに伺いたいと考えております |
| 弊社の◯◯部長がいらっしゃいます | 身内に尊敬語を使っている | 部長の◯◯が伺います |
| ついでにご説明もしたいので | お詫びが本題に聞こえない | お詫びとあわせて、経緯をご説明いたします |
| 担当の者が勝手にやったことで | 責任を個人に押し付けている | 弊社の確認が不十分でございました |
| お手すきの際にご返信ください | 相手に返事の手間を求めている | 改めて私からお電話いたします |
「伺う」の使い方は「伺う」「参る」の違いで確かめてください。
訪問のあとのフォロー(お礼・お詫び)
訪問を終えたら、できるだけ早くお時間をいただいたお礼を送ります。訪問の場で約束したことがあれば、期限とあわせて書いておきます。
件名:本日のお時間のお礼(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯様
株式会社△△の□□です。
本日はお忙しいところ、お時間をいただき、誠にありがとうございました。
改めまして、このたびはご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
お話しした再発防止の取り組みについては、◯月◯日までに書面でご報告いたします。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
訪問後のお礼メール全般は訪問のお礼メールを見てください。
この記事の要点
- 申し出る前に、起きたことと社内の対応方針をメモにまとめておく。
- 謝罪訪問のアポはまず電話で、お詫びを先に伝えてから申し出る。
- 日時は相手の都合を先に聞き、こちらから決めつけない。
- 誰が伺うか(名前と役職)と、いただきたい時間を伝え、決まったらメールで確認する。
- 断られたら無理に伺わず、書面やメールでお詫びと経緯、今後の対応を送る。
FAQ
よくある質問
まずは電話が基本です。お詫びはできるだけ直接伝えたほうが気持ちが伝わり、日程も早く決まります。電話がつながらないときはメールで申し出て、改めて電話する時間を書き添えます。
避けたほうがよいです。相手の予定を乱し、かえって負担をかけることがあります。急ぐ場合でも、電話で「これから伺ってもよろしいでしょうか」と確認してから向かいます。
取ってかまいません。お詫びの申し出は早いほうが誠意が伝わります。そのときは「原因は現在調べており、分かり次第ご報告いたします」と伝え、推測で説明しないようにします。
相手に大きな迷惑をかけた場合は、上司が同行することもあります。ただし、誰が伺うかは上司の判断と会社の決まりに従ってください。同行する場合は、アポイントの段階で相手に名前と役職を伝えておきます。
伝言をお願いし、こちらからかけ直す時間を伝えます。あわせてメールでお詫びと訪問の申し出を送り、その中にも改めて電話する時間を書いておきます。折り返しを相手にお願いするのは避けます。
相手がオンラインを望む場合や、訪問が相手の負担になる場合は、オンラインでもかまいません。方法はこちらで決めず、「伺うことも、オンラインでも、ご都合に合わせます」と相手に選んでもらいます。
訪問はやめても、お詫びはします。断られたことへのお礼を伝え、書面やメールでお詫びと経緯、今後の対応をお送りします。
持参することもありますが、必ず必要というものではありません。持参するかどうかは上司と相談して決めます。持参するなら、お詫びを伝えて話が一段落してから渡します。詳しくはお詫びの品の選び方と渡し方を見てください。