体験イベント
料理教室の企画の立て方
流れ・費用・衛生とアレルギー・そのまま使える例文
結論から書きます。料理教室の企画は、メニューより先に「その会場で、その形で食べ物を扱ってよいか」を確かめるところから始めます。調理設備はあるか、火を使えるか、作ったものをその場で食べてよいか、持ち帰ってよいか。食品の提供の形によっては保健所の手続きが関わり、行事の種類や期間によって必要な手続きが異なるため、保健所への事前相談が前提です。次に、使う材料をすべて一覧にして申込ページに示し、アレルギーの申し出を申込の時点で受けます。この2つを募集の前に済ませ、費用の内訳と当日の役割を決めれば、企画の骨格はできあがります。この記事では、企画書の項目、費用の内訳、運営会社に委託する場合の比較、募集文や連絡メールの例文まで、そのまま使える形でまとめます。
結論
料理教室・体験教室の企画は①目的と対象 ②会場の設備(調理台・火気・水回り・冷蔵)と会場の規約 ③保健所への事前相談 ④メニューと材料の一覧 ⑤アレルギーの申し出の受け方と情報の扱い ⑥衛生のルール ⑦費用と体制(自主開催か委託か) ⑧当日の役割と進行の順に決めます。保健所の手続きの考え方はイベント出店の保健所手続き、食品の表示はイベントで食品を出すときの表示で整理しています。
結論:企画の型と、最初に確認すること
| 型 | 例 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 参加者が調理して、その場で食べる | 料理教室、パン・菓子作り | 会場で調理と飲食ができるか。保健所への相談 |
| 参加者が作って持ち帰る | クッキー、ジャム、漬物作り | 持ち帰りの容器と保存の説明。保健所への相談 |
| 主催者や講師が作ったものを試食してもらう | 実演+試食、新商品の試食会 | 提供の形が保健所の手続きに当たるか |
| オンラインで一緒に作る | 材料を事前に案内し、各自の台所で調理 | 材料の一覧とアレルギーの案内、手元が映る配信の準備 |
| 食べ物を使わない体験教室 | 手芸、陶芸、書道、アロマ | 道具・薬剤・火気・汚れの扱い |
Point
「参加者が自分で作って食べるだけだから手続きは不要」と自分で判断しないでください。東京都の案内では、縁日・祭礼などで簡易な施設を設けて不特定多数に食品を提供する場合に臨時営業の許可申請または臨時出店の届出が必要とされ、行事の種類や期間によって必要な手続きが異なるため、保健所への事前相談が前提とされています。手続きの詳細は自治体ごとに異なります。試食の出し方や材料の扱いを含めて、会場の所在地を管轄する保健所に事前に相談してください。
目的別の企画アイデア
| 目的 | 企画の例 | 企画で気をつけること |
|---|---|---|
| 商品・食材を知ってもらう(販促) | 食品・調味料メーカーの新商品を使う料理教室、生産者と旬の食材を使う回 | 商品の説明に寄りすぎず、家で再現できるレシピにする。持ち帰れるレシピカードに商品名を載せる。体験会の企画 |
| ファンづくり・会員向け | 会員限定の少人数の回、シリーズで通う講座 | 毎回の満足度を測り、次回の案内まで設計する |
| 親子の体験・食育 | 親子でパン作り、おにぎり作り、だしの飲み比べ | 包丁・火・熱い器具の扱い、子どもの作業の分担(親子イベントの企画) |
| 地域・自治体の交流 | 郷土料理、季節の行事食、地元食材の回 | グループの組み方と、片付けの分担。地域の生産者の協力 |
| 社内の交流・研修 | 部署混合の班で一品ずつ作る、チームで献立を決める | 役割を固定しない班の組み方と、終わったあとの振り返り |
| 集客施設の催し | 商業施設や住宅展示場での週末の親子教室 | 会場の火気・水回りの制限と、通行する人への見せ方 |
| 技術を教える | 包丁の使い方、だしの取り方、魚のおろし方 | 講師の手元を全員に見せる方法(カメラ、鏡) |
| 食べ物を使わない体験 | 陶芸、手芸、フラワー | 材料の準備と進行はワークショップの運営を参照 |
テーマの切り口
- 季節:行事食、旬の食材、暑い時期の火を使わない料理、寒い時期の鍋
- 悩み:作り置き、時短、少ない調味料、子どもが食べやすい味付け
- 技術:包丁、だし、発酵、パン生地
- 体験:食べ比べ、収穫から調理まで、世界の家庭料理
- 商品:自社の食材や調理器具を「使う理由」が自然に伝わる献立
企画書に書く項目(テンプレート)
社内の承認や会場・講師への相談には、次の表を埋めた企画書を使います。空欄が残る項目が、まだ決まっていないことです。書式の全体はイベント企画書のテンプレートを参照してください。
| 項目 | 書く内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 目的 | 何のために開くか、終わったあと参加者にどうなってほしいか | 新商品の使い方を知ってもらい、家で一度作ってもらう |
| 対象と定員 | 誰に向けるか、何人までか(調理台の数から決める) | 小学生とその保護者、調理台の数×班の人数まで |
| 型 | その場で食べる/持ち帰る/試食/オンライン | その場で食べる |
| メニューと材料 | 献立、材料の一覧、加工品の原材料 | 別紙の材料一覧のとおり |
| 会場と設備 | 調理台、火気、水回り、冷蔵庫、換気、食器 | 会場の規約で火気の使用を確認済み |
| 保健所への相談 | 相談した日、相談先、指示された内容 | 相談済み。指示の内容を別紙に記録 |
| アレルギー対応 | 対応できる範囲とできない範囲、申し出の受け方、情報の扱い | 申込フォームで受け、終了後に担当者が消去 |
| 体制 | 講師、進行、班の担当、材料・衛生の担当、受付 | 役割の表のとおり |
| 費用と参加費 | 費用の内訳と、参加費・無料の別 | 費用の内訳の表のとおり |
| 告知と申込 | 告知の場所、申込の方法、締切、キャンセルの扱い | 自社サイトと会員メールで告知 |
| 撮影と掲載 | 撮影するか、どこに載せるか、参加者の同意の取り方 | 申込時に掲載の可否を選んでもらう |
| 効果の測り方 | アンケートの項目、次の行動(購入・再参加)の確認方法 | 満足度と、家で作ったかを後日のアンケートで聞く |
準備の流れ(順序)
- 01
目的・対象・型を決める
その場で食べるか、持ち帰るか、試食を出すか。この型で、会場の条件と保健所への相談内容が決まります。
- 02
自主開催か、委託かを決める
講師・食材・機材・当日の運営を自分たちで用意するか、料理教室や運営会社に任せるかを決めます。比較は下の「委託する場合」の表を参照してください。
- 03
会場の設備と規約を確認する
調理台、火気(ガス・IH)、水回り、冷蔵庫、換気、食器、ゴミの処理。火気の使用と食品の持ち込みが会場の規約で認められているかを確認します。会場の下見も参照してください。
- 04
保健所に相談する
会場、メニュー、参加者の範囲、食べ方(その場か持ち帰りか)を伝え、必要な手続きを確認します。
- 05
講師とメニュー・材料を決める
使う材料をすべて書き出し、加工品は原材料の表示も控えておきます。講師の謝礼と、当日の拘束の範囲(準備・片付けを含むか)もここで決めます。
- 06
費用を見積もり、参加費を決める
下の費用の内訳の表で漏れを確認し、参加費を取るか無料にするかを決めます。
- 07
申込フォームと案内文を作り、告知する
材料の一覧、アレルギーの申し出の方法、服装・持ち物、体調が悪いときの扱い、キャンセルの扱い、撮影の有無を書きます。
- 08
アレルギーの申し出を確認し、講師と対応を決める
対応できる範囲とできない範囲を決め、申し出た人に個別に連絡します。症状が出たときの対応(本人が持参する薬の有無、緊急連絡先、救急要請を判断する人)を本人・保護者と確認しておきます。
- 09
材料の手配と前日の準備
生鮮品の受け取りと保管、下ごしらえの範囲、器具の数を確認し、参加者に前日の案内を送ります。材料の計算はワークショップの運営の数量表が使えます。
- 10
当日・終了後
片付け、ゴミの処理、会場の原状回復、お礼とアンケートの送付、アレルギー情報の廃棄。
費用の内訳(見積もりで漏れやすい項目)
金額は会場・地域・講師・人数で大きく変わるため、この記事では示しません。下の項目を見積もりの行として並べ、どれが参加費に含まれ、どれが別途なのかをはっきりさせます。見積書の読み方はイベントの見積もり、予算の組み方はイベントの予算を参照してください。
| 項目 | 中身 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 講師の謝礼 | 当日の指導、レシピの作成・監修 | レシピの作成と試作が別料金か。交通費 |
| アシスタント・スタッフ | 下ごしらえ、班の補助、洗い物 | 準備と片付けの時間も拘束に入るか |
| 会場費 | 調理室・キッチンスタジオの利用料 | 準備・片付けの時間も借りる必要がある。冷蔵庫・食器の利用料 |
| 食材費 | 材料、調味料、試作の分 | 試作の回数分と、予備の材料 |
| 機材・備品 | 調理器具、カセットコンロ、エプロン、食器、配信機材 | 会場にあるものとの重複、レンタルの運搬 |
| 消耗品 | ラップ、キッチンペーパー、持ち帰り容器、消毒用品、ゴミ袋 | 持ち帰り容器と保冷剤 |
| 印刷物 | レシピカード、材料一覧、名札 | アレルギー対応の札 |
| 撮影 | 写真・動画の撮影と編集 | 撮影の同意の取り方と、掲載先の範囲 |
| 保険 | 参加者のけがや事故への備え | 主催者・会場・講師のどの保険が何を補うか(イベント保険) |
| 告知 | チラシ、広告、申込フォーム | 申込の管理にかかる手間 |
料理教室・運営会社に委託する場合
企業の販促や自治体の催しでは、講師の手配から当日の運営まで料理教室や運営会社にまとめて依頼する方法もあります。自主開催と比べると、次のような違いがあります。
| 比べる点 | 自主開催 | 委託 |
|---|---|---|
| 講師・スタッフ | 自分で探し、謝礼と役割を決める | 委託先が手配する。講師を選べるかを確認する |
| 食材・機材 | 自分で手配し、運び、保管する | 委託先の範囲に含まれるかを見積もりで確認する |
| 衛生・アレルギー | 主催者がルールを作り、当日も見る | 委託先の手順を確認し、主催者として最終確認する |
| 保健所・会場との調整 | 主催者が行う | 誰が行うかを最初に決める |
| 費用 | 項目ごとに積み上げる | 一式の金額に何が含まれ、何が別途かを確認する |
| 向いている場合 | 小規模、社内、継続して開く | 初めての開催、規模が大きい、撮影やゲストがある |
委託するときの流れ
- 01
相談する
目的、対象、人数、時期、会場の候補、予算の考え方を伝えます。
- 02
提案を受ける
メニュー、講師、当日の流れ、衛生とアレルギーの対応方針の提案を受けます。
- 03
見積もりを確認する
下のチェックリストで、含まれる範囲と別途の費用を確認します。
- 04
打ち合わせで役割を決める
保健所・会場との調整、申込の受付、アレルギー情報の管理、撮影を、主催者と委託先のどちらが行うかを決めます。
- 05
当日と振り返り
当日の窓口を一人に決め、終了後にアンケートの結果と改善点を共有します。
依頼・見積もりの前に確認すること
- 講師の謝礼、食材費、機材、会場費、撮影費のうち、どれが一式に含まれているか
- 準備と片付けの時間が、拘束の範囲に入っているか
- 人数が増えたとき・減ったときの費用の扱いと、キャンセルの扱い
- 保健所への相談と、会場との調整をどちらが行うか
- アレルギーの申し出を誰が受け、誰が見られ、いつ消すか
- 撮影した写真の使い道と、参加者の同意をどちらが取るか
- 事故やけがのときの連絡の流れと、保険の範囲
当日の進行例(その場で食べる料理教室)
| 区切り | 内容 | スタッフの動き |
|---|---|---|
| 開場前 | 材料の数と保管の確認、調理台の消毒、器具の配置 | 材料担当が数量表と照らす |
| 受付 | 参加者の確認、体調の確認、エプロン・名札 | アレルギーを申し出た人の席と材料を確認 |
| 手洗い・説明 | 手洗い、衛生のルール、包丁と火の扱い、今日の流れ | 講師が説明し、スタッフは手洗いを見届ける |
| 調理 | 講師の実演→各班で調理 | 班を回り、火の周りと包丁の扱いを見る |
| 試食・共有 | 作ったものを食べる、感想を話す | アレルギーを申し出た人の皿が分かれているか確認 |
| 片付け | 洗い物、ゴミの分別、調理台の拭き上げ | 器具の数と火の元を確認 |
| 閉会 | レシピの配布、次回の案内、アンケート | 忘れ物の確認 |
判断基準:衛生とアレルギー
| 決めること | 判断の基準 | 確認先 |
|---|---|---|
| その場で食べるか、持ち帰るか | 会場の規約、保健所の判断、季節と保存の条件 | 会場、保健所 |
| 火気の使用 | 会場の設備と規約 | 会場 |
| アレルギーに対応する範囲 | 除去や代わりの材料を用意できるか、調理場で混ざらないようにできるか | 講師 |
| 体調が悪い参加者の扱い | 調理に参加してもらうか、見学にするか | 主催者が事前に決め、案内に書く |
| 子どもの参加 | 包丁・火・熱い器具を扱わせるか、保護者の同伴 | 主催者と講師 |
| 材料の保管 | 冷蔵が要るか、受け取りから使うまでの時間 | 会場の設備 |
アレルギーの申し出の受け方
申込フォームで申し出を受け、使う材料をすべて一覧で示したうえで、食べられないものを書いてもらいます。食品表示基準で容器包装に入れられた加工食品への表示が義務づけられている特定原材料は、えび、カシューナッツ、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生の9品目です。ただし経過措置により、令和10年3月31日までに製造等された加工食品は従前の表示(カシューナッツの表示がないもの)でも許されるため、市販品の表示だけで判断せず、原材料を講師や製造元に確認してください。また、アレルギーはこの品目に限られません。
Point
アレルギーの申し出は健康に関する情報で、個人情報保護法の要配慮個人情報に触れうるものです。第20条第2項は、法令に定める場合を除き、あらかじめ本人の同意を得ないで要配慮個人情報を取得してはならないとしています。申込フォームで目的を書いたうえで申し出てもらい、誰が見られるか、いつ消すかを決めてください。詳しくはアレルギーの申し出と要配慮個人情報を参照してください。
衛生のルールは「つけない・増やさない・やっつける」で組む
厚生労働省は、食中毒予防の3原則として、細菌の場合は細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」という3つのことが原則になるとしています。教室のルールをこの3つに分けて書くと、参加者にも伝わりやすくなります。
| 原則 | 教室でのルールの例 |
|---|---|
| つけない | 調理の前とトイレの後の手洗い、生の肉・魚と生で食べる食材のまな板や器具を分ける、髪をまとめる |
| 増やさない | 生鮮品は使う直前まで冷蔵庫に入れておく、作ったものを長く置いておかない |
| やっつける | 加熱が必要な食材は中まで火を通す、器具を洗って消毒する |
注意
具体的な温度や時間の基準はこの記事では示しません。メニューごとの扱いは講師と、会場の衛生の決まりは会場と、手続きは保健所と確認してください。
申込フォームの項目(テンプレート)
| 項目 | 必須か | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 氏名・連絡先 | 必須 | 当日の緊急連絡に使うことを目的として書く |
| 参加人数・子どもの年齢 | 親子の回は必須 | 包丁や火の作業の分担を決めるために使う |
| 使う材料の一覧(確認欄) | 必須 | 一覧を読んだことにチェックしてもらう |
| 食べられない材料の申し出 | 任意 | 利用目的、見られる人、消去の時期を同じ画面に書き、同意の欄を設ける |
| 症状が出たときの対応 | 申し出がある人のみ | 持参する薬の有無、緊急連絡先 |
| 撮影・掲載の可否 | 必須 | 掲載してよい/顔が写らなければよい/掲載しない、から選んでもらう |
| キャンセル・体調不良時の扱い | 確認欄 | 連絡の方法と、参加費の扱いを書く |
フォームの設計と個人情報の書き方は申込フォームの設計と個人情報、撮影と掲載はイベント写真のSNS掲載を参照してください。
そのまま使える例文
募集文(告知ページ・チラシ)
【親子でつくる季節のおにぎり教室】講師と一緒に、季節の具材でおにぎりとみそ汁を作り、その場で味わいます。対象は小学生とその保護者です。使う材料はすべて下の一覧に記載しています。食べられない材料がある方は、申込フォームでお知らせください。対応できる範囲を確認のうえ、個別にご連絡いたします。エプロン、三角巾、手拭きタオルをお持ちください。
【新商品を使った時短レシピ教室】〇〇(商品名)を使って、平日の夕食に作れる二品を一緒に作ります。料理が苦手な方も歓迎です。作った料理はその場で召し上がっていただきます。レシピはお持ち帰りいただけます。
申込を受け付けたときのメール
件名:料理教室のお申込みを受け付けました
〇〇様
このたびはお申込みいただき、ありがとうございます。下記の内容で受け付けました。
日時:〇月〇日(〇)〇時〜
会場:〇〇
持ち物:エプロン、三角巾、手拭きタオル
当日、体調がすぐれない場合は、無理をなさらずこのメールへの返信でご連絡ください。
アレルギーの申し出への返信
【対応できる場合】〇〇様 お申し出いただいた〇〇について、講師と確認いたしました。〇〇様の分は〇〇を使わずにお作りいただけるよう、材料と器具を分けてご用意します。当日はお名前の札を付けたお皿でお渡しします。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
【対応が難しい場合】〇〇様 お申し出いただいた〇〇について、講師と確認いたしました。今回のメニューは〇〇を多くの工程で使うため、同じ調理場で混ざらないようにすることが難しく、安全にご参加いただける形をご用意できません。せっかくお申込みいただきましたのに、誠に申し訳ございません。〇〇を使わない回を開く際には、改めてご案内いたします。
前日の案内(リマインド)
件名:明日の料理教室のご案内
〇〇様
明日のご参加をお待ちしております。持ち物(エプロン、三角巾、手拭きタオル)と、髪の長い方は髪をまとめるものをお持ちください。爪は短く整えておいていただけますと助かります。体調がすぐれない場合は、当日の朝までにご連絡ください。
講師への依頼
件名:料理教室の講師のご依頼
〇〇先生
〇〇の〇〇と申します。〇月に〇〇を対象とした料理教室を企画しており、講師をお願いできないかと考え、ご連絡いたしました。目的は〇〇、定員は〇名、会場は〇〇(火気の使用可)を予定しております。レシピの作成、当日のご指導、準備と片付けの時間を含めたご謝礼について、ご相談させていただけますでしょうか。
当日のアナウンス
【開始】本日はご参加ありがとうございます。調理の前に、手洗いをお願いいたします。生のお肉・お魚に使ったまな板と包丁は、赤い札の置き場に戻してください。体調がすぐれない方は、無理をせずスタッフにお声がけください。
【火を使う前】これから火を使います。袖口と髪がコンロに近づかないようご注意ください。お子さまが火の前に立つときは、必ず保護者の方がそばについてください。
【試食】アレルギーのお申し出をいただいた方のお皿は、お名前の札を付けてお渡しします。ほかの方のお皿と取り違えないようご注意ください。
【閉会】本日のレシピはお手元の用紙のとおりです。お持ち帰りの方は、ご帰宅後すぐに冷蔵庫に入れていただき、お早めにお召し上がりください。
終了後のお礼とアンケート
件名:料理教室へのご参加ありがとうございました
〇〇様
昨日はご参加いただき、ありがとうございました。教室のご感想や、次に作ってみたい料理を、下記のアンケートでお聞かせいただけますと幸いです。いただいたご意見は、次回の企画に活かしてまいります。
準備のチェックリスト
- 目的・対象・型(その場で食べる/持ち帰る/試食/オンライン)を決めた
- 会場で調理・飲食・火気の使用ができることを確認した
- 管轄の保健所に、会場・メニュー・参加者の範囲・食べ方を伝えて相談した
- 使う材料をすべて書き出し、加工品の原材料を確認した
- 費用の内訳を項目ごとに出し、参加費に含むものと別途のものを分けた
- 委託する場合、保健所・会場との調整とアレルギー情報の管理をどちらが行うか決めた
- 申込フォームに材料の一覧と、アレルギーの申し出の方法・情報の扱いを書いた
- アレルギーに対応できる範囲を講師と決め、申し出た人に個別に連絡した。症状が出たときの対応(持参薬・緊急連絡先・救急要請を判断する人)を確認した
- 体調が悪い参加者の扱いとキャンセルの扱いを決め、案内に書いた
- 撮影する場合、掲載の可否を申込時に選んでもらう形にした
- 衛生のルール(手洗い、器具の分け方、加熱、保管)を紙にした
- 包丁・火・熱い器具の扱いのルールと、子どもが参加する場合の分担を決めた
- 生鮮品の受け取り時刻と保管場所を決めた
- けが・やけどのときの救護と、最寄りの医療機関を確認した(救護と急病人対応)
- ゴミの処理と、会場を返すときの状態を確認した
- 保険の範囲を確認した(イベント保険)
当日の運用:役割と連絡
| 役割 | やること |
|---|---|
| 講師 | 実演、手順の説明、味や仕上がりの確認 |
| 進行 | 時間の管理、全体への案内、班の進み具合の確認 |
| 班の担当 | 各班を回り、火と包丁の扱い、衛生のルールを見る |
| 材料・衛生の担当 | 材料の保管と配布、アレルギー対応の材料と皿の管理、器具の消毒 |
| 受付 | 参加者と体調の確認、エプロン・名札 |
| 撮影 | 掲載を断った人が写らないように撮る |
- けが・やけど:班の担当がすぐ進行に知らせ、救護の手順に移る
- 食べた後に体調が悪いと言う人がいる:その人の調理と試食をやめてもらい、本人の申し出の内容を記録し、救護の手順に移る。アレルギーが疑われる場合はすぐ救急要請を判断する人に知らせ、本人をひとりにしない
- 材料が足りない・傷んでいる:材料担当が講師と相談し、使わない判断を優先する
よくある失敗
| 失敗 | 起きる理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 会場で火が使えないと当日分かる | 会場の規約を確認していない | 下見と規約の確認を募集の前に済ませる |
| 保健所の手続きが間に合わない | 自分で不要と判断した | 企画の初期に保健所に相談する |
| 定員に対して調理台や器具が足りない | 申込の数から定員を決めた | 調理台と器具の数から定員を決める |
| 見積もりにない費用が後から出る | 準備・片付けの時間、試作、容器が含まれていなかった | 費用の内訳の表で一行ずつ確認する |
| 申込後にアレルギーが判明して対応できない | 材料の一覧を示していない | 申込ページに材料をすべて書く |
| アレルギー対応の皿を取り違える | 皿と人の対応を決めていない | 名前の札を付け、担当者が手渡す |
| 加工品にアレルゲンが入っていた | 原材料の表示を確認していない | 加工品の原材料を事前に控え、講師と確認する |
| 掲載を断った人の写真を載せてしまう | 撮影担当に伝わっていない | 名札の色などで分け、撮影担当と共有する |
| 販促の色が強すぎて満足度が下がる | 商品説明の時間が長い | 家で作れるレシピを主役にし、商品は使う場面で紹介する |
| アレルギーの申し出が残り続ける | 消す担当と時期を決めていない | 終了後に消す担当と時期を決めておく |
この記事の要点
- メニューより先に、会場で調理・飲食・火気が認められているかを確認する。
- 手続きの要否は自分で判断せず、企画の初期に管轄の保健所に相談する。
- 使う材料をすべて申込ページに示し、アレルギーの申し出を申込の時点で受ける。
- 特定原材料は9品目だが経過措置があり、アレルギーはこの品目に限られない。原材料を確認する。
- 費用は項目ごとに出し、委託する場合は一式に含まれる範囲と役割の分担を確認する。
- 衛生のルールは「つけない・増やさない・やっつける」の3つに分けて紙にする。
FAQ
よくある質問
提供の形によるため、自分で判断せず保健所に相談してください。東京都の案内では、縁日・祭礼などで簡易な施設を設けて不特定多数に食品を提供する場合に臨時営業の許可申請または臨時出店の届出が必要とされ、行事の種類や期間によって必要な手続きが異なります。手続きの詳細は自治体ごとに異なるため、会場・メニュー・参加者の範囲・食べ方を伝えて、管轄の保健所に事前に相談してください。
目的と対象を決め、その場で食べるか・持ち帰るか・試食かの型を決めます。次に会場の設備と規約を確認し、保健所に相談します。メニューはそのあとに決めます。
講師の謝礼、スタッフ、会場費、食材費、機材・備品、消耗品、印刷物、撮影、保険、告知の積み上げで決まります。金額は条件で大きく変わるため、項目ごとに見積もりを取り、参加費に含むものと別途のものを分けてください。
料理教室や運営会社に、講師の手配から当日の運営までまとめて依頼する方法があります。委託する場合も、一式の金額に含まれる範囲、保健所・会場との調整、アレルギー情報の管理を誰が行うかを最初に決めてください。
使う材料をすべて申込ページに示し、申込の時点で申し出を受けます。対応できる範囲を講師と決め、申し出た人に個別に連絡してください。当日はその人の皿に名前の札を付け、担当者が手渡します。対応できない場合は、そのことを正直に伝えるほうが安全です。
食品表示基準の特定原材料は、えび、カシューナッツ、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生の9品目です。ただし経過措置により、令和10年3月31日までに製造等された加工食品は、従前の表示(カシューナッツの表示がないもの)でも許されます。詳しくはイベントで食品を出すときの表示を参照してください。
厚生労働省が示す食中毒予防の3原則(つけない・増やさない・やっつける)に沿って、手洗い、器具の分け方、生鮮品の保管、加熱、器具の洗浄・消毒を決めます。具体的な温度や時間は、メニューごとに講師と、会場の決まりは会場と確認してください。
会場の規約と保健所の判断によります。持ち帰る場合は容器を用意し、早めに冷蔵庫に入れて食べるよう案内します。季節によっては持ち帰りを避ける判断もあります。
包丁・火・熱い器具を子どもに扱わせるか、保護者の同伴を必須にするかを事前に決めます。子ども向け・親子イベントの企画を参照してください。
申込の時点で、掲載してよいか、顔が写らなければよいか、掲載しないかを選んでもらい、撮影担当と共有してください。詳しくはイベント写真のSNS掲載を参照してください。