店舗イベント
店舗のクリスマスイベント企画
アイデア表・告知文の例文・準備チェックリスト
結論:店舗のクリスマスイベントは、①来てほしい人 ②来た人にしてもらうこと(見る・作る・選ぶ・もらう・味わう) ③期間 の3つを決め、主役の企画を一つに絞ると成功しやすくなります。飾りの豪華さより「この店に行くと何ができるか」が一言で伝わることが、ほかの店との違いになります。このページでは、業種別のアイデア表、ディスプレイとフォトスポット、限定メニュー・限定品、ワークショップとプレゼント企画、告知ページに載せる開催概要とQ&Aのひな形、店頭・SNS・LINE・予約返信の例文、準備のチェックリストとよくある失敗までをまとめました。店頭イベント全般の集客は店舗イベントで集客する方法、社内のクリスマス会は会社のクリスマス会を参照してください。
結論
店舗のクリスマスイベントは①来てほしい人(家族連れ・カップル・常連・近所の会社員など) ②してもらうこと(見る・作る・選ぶ・もらう・味わう) ③期間(いつ飾り始め、いつイベントをするか)の3つを先に決めて企画します。ディスプレイ・ワークショップ・限定品・プレゼント企画・告知は、この3つに合わせて選びます。
まず決める3つと、迷ったときの選び方
| 決めること | 選択肢の例 | 迷ったときの決め方 |
|---|---|---|
| 来てほしい人 | 子ども連れの家族/カップル・友人どうし/常連/近所の会社員 | 今いちばん多いお客様か、増やしたいお客様のどちらか一つに絞る |
| してもらうこと | 見る(ディスプレイ)/作る(ワークショップ)/選ぶ(ギフト提案)/もらう(プレゼント)/味わう(限定メニュー) | 店の本業に近いものを主役に、もう一つを添えるだけにする |
| 期間 | 飾りだけ長めに出し、体験は週末だけ/クリスマス直前に集中 | 人手が足りる日だけ体験を入れる。飾りと体験の期間は分けてよい |
Point
一言で言えるかを確かめる:「◯◯(来てほしい人)が、◯◯(してもらうこと)をしに来る店」と一文で書けたら企画は固まっています。書けないときは、企画を詰め込みすぎています。
業種別のクリスマスイベントのアイデア
アイデアは、店の商品やサービスとつながっているほど準備が少なく、買い物にもつながります。業種ごとに組みやすい例を並べました。
| 業種 | 見る・作る | 選ぶ・もらう・味わう |
|---|---|---|
| カフェ・飲食店 | 店頭のツリー、クッキーやカップケーキのデコレーション体験 | 期間限定メニュー、テイクアウトの予約、来店の記念カード |
| パン屋・洋菓子店 | シュトーレンやケーキの店頭ディスプレイ、親子のデコレーション教室 | 予約特典、食べ比べの案内、ギフト包装 |
| 雑貨店・インテリア | オーナメントの展示、リース・スワッグ作り | ギフト相談会、ラッピングサービス、来店者への小さな贈り物 |
| 花屋 | ツリーやリースの飾り付け実演、クリスマスアレンジ教室 | 予約受付、贈り先へのメッセージカード |
| 書店・文具店 | クリスマスの絵本の読み聞かせ、カード作り | スタッフのおすすめギフト本、手書きPOPの特集棚 |
| 美容室・サロン | 店内のクリスマス装飾、パーティー前のヘアアレンジ相談 | 冬のギフトセットの案内、常連への先行予約 |
| アパレル・服飾 | コーディネートのディスプレイ、名入れや刺しゅうの実演 | ギフト選びの相談、包装の選べるサービス |
| 商店街・複数の店 | 通りの飾り付け、スタンプラリー、小さなクリスマスマーケット | 各店の限定品の紹介マップ、共同のSNS告知 |
複数の店で一緒に開くと、一店では集めにくい人数を呼べ、告知の手間も分けられます。近くの店や商店街に声をかけ、「各店の限定品」「スタンプラリー」「共通のフォトスポット」など一つの軸を決めると、まとまりが出ます。
Point
企画書にするなら、目的・来てほしい人・内容・期間・場所・担当・必要な物・告知の方法の8項目を一枚に書けば十分です。項目の立て方はワークショップの企画書の作り方、お客様向けの催しの組み方はお客様感謝祭の企画も参考になります。
ディスプレイとフォトスポット:いつから、どこに飾るか
クリスマスのディスプレイを始める時期に決まりはありません。ハロウィンが終わってから切り替える店、ギフトの予約を受けたいので早めに始める店、季節感を大事にして直前に絞る店など、考え方はさまざまです。商業施設に入っている店は、施設全体の切り替え時期を先に確かめてください。
飾る場所は一か所に絞る
- 入口や通りから見える一か所を主役にする。店内全体を薄く飾るより、通る人の目に留まりやすい。
- ツリーを置くなら、通路をふさがない場所に。お客様や車いす・ベビーカーの動線を先に確かめる。
- ディスプレイの近くに、イベントの案内や商品を置く。見て終わりにならないようにする。
- 飾りの中に店の商品を入れる(ケーキ、雑貨、花など)。飾りそのものが商品の紹介になる。
フォトスポットを作るときのポイント
- 背景に店名やロゴが自然に入る位置にする。投稿された写真から店がわかる。
- 立ち位置の目印(床のシールなど)を置き、撮る人が通路をふさがないようにする。
- 撮ってよい範囲と、ほかのお客様を写さないお願いを掲示する(考え方はイベント写真のSNS投稿)。
- 投稿してほしいなら、店のアカウント名とハッシュタグを近くに書いておく。
安全のために確かめること
- 電飾の配線が足元を横切っていない
- ろうそくなど火を使う飾りは、建物や施設の決まりで使えるか確かめた
- 高い場所の飾りは、落ちないように固定した
- 棚や商品の前、非常口や消火器の前をふさいでいない
- 片付ける日と担当を決めた
注意
火気や大きな装飾の扱いは、建物の管理者や施設の決まりで違います。屋外で催す場合の届出はイベントの許可・届出で全体像を確かめてください。
限定メニュー・限定品・記念品
クリスマスの催しでは、その期間にしか手に入らないものが来店の理由になります。新しい商品を一から作らなくても、いつもの商品の見せ方を変えるだけで限定品になります。
- 限定メニュー:いつものメニューにクリスマスの飾りや名前を付ける。数量や期間を決めて告知する。
- 限定の包装:クリスマス柄の包装紙やシールを選べるようにする。
- 記念品:参加者や購入者に渡すカード、ステッカー、店のロゴ入りの小物。翌年も同じ形で続けると「集める楽しみ」になる。
- セット:飲み物と焼き菓子、花とカードなど、贈り物にしやすい組み合わせを作る。
注意
数量限定にするときは、売り切れたときの知らせ方(店頭の貼り紙・SNS)を先に決めておくと、来てがっかりする人を減らせます。
ワークショップとプレゼント企画の組み方
ワークショップ
クリスマスのワークショップは、持ち帰って飾れるものが選ばれやすい題材です。子ども向けなら短い時間で仕上がる簡単なもの、大人向けなら少し手間をかけて完成度を楽しむものが合います。
| 対象 | 題材の例 | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 子ども | オーナメント、ぬりえのカード、紙のツリー、クッキーのデコレーション | はさみ・のりなど道具の安全、保護者の同伴、汚れてもよい机 |
| 大人 | リース、スワッグ、キャンドルホルダー、ギフトのラッピング | 材料の下ごしらえ、予約制、講師との打ち合わせ |
| 誰でも | メッセージカード作り、店の商品を使った小物作り | 飛び入りでも参加できる短い枠を用意する |
食べ物を扱うワークショップや試食を出す場合は、保健所への相談が要ることがあります。イベントの食品衛生と営業許可を先に確かめてください。ホットワインなどお酒を出す・売る場合はイベントでのお酒の販売を参照してください。
プレゼント企画
- 来店した人全員に渡す小さな贈り物(ステッカー、カード、お菓子など)
- 買い物をした人への贈り物や、くじ・抽選
- ワークショップの参加者への記念品
- 子どもにサンタ役のスタッフから手渡す小さなプレゼント
Point
買い物を条件にした抽選やくじだけでなく、来店した人や購入した人にもれなく渡す贈り物も、景品のルールの対象になることがあります。上限の考え方はイベントの景品の上限で確かめてから企画を固めてください。抽選を当日行うならくじ引きやルーレットのツールも使えます。
告知ページのひな形:開催概要とQ&A
お客様が告知を見て知りたいのは、いつ・どこで・いくらで・予約は要るかです。店のサイトやSNSの固定投稿に、次の表をそのまま埋めて載せてください。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| イベント名 | ◯◯(店名)のクリスマス リース作り |
| 日時 | ◯月◯日(◯)〜◯日(◯) ◯時〜◯時(各回◯分) |
| 場所 | 店内◯階/店頭のスペース(雨の日は店内で開きます) |
| 対象 | どなたでも/小学生以上(低学年のお子さまは保護者の方とご一緒に) |
| 参加費 | ◯円(材料費を含みます)/無料 |
| 予約 | 要予約(電話・予約フォーム・店頭)/当日の空きがあれば飛び入り可 |
| 持ち物 | なし(材料・道具はこちらで用意します) |
| 注意事項 | 写真撮影のお願い、駐車場の有無、キャンセルの連絡方法 |
| 問い合わせ | ◯◯(店名) 電話◯◯/メール◯◯ |
告知に載せておくQ&Aの例
- 予約なしでも参加できますか?──当日の空きがあればご参加いただけます。確実に参加したい方はご予約をおすすめします。
- 子どもだけで参加できますか?──小学校低学年までのお子さまは、保護者の方とご一緒にお越しください。
- 作品はその日に持ち帰れますか?──はい、お持ち帰りいただけます。持ち帰り用の袋もご用意しています。
- 駐車場はありますか?──店の駐車場はございません。近くの駐車場をご利用ください(店に駐車場がない場合の例)。
- 予約を取り消したいときは?──前日までにお電話でご連絡ください。
告知文の例文(店頭・SNS・LINE・メール・予約返信)
店頭の貼り紙・POP(ワークショップ)
クリスマスイベントのお知らせ
◯月◯日(◯)〜◯月◯日(◯)
店内で「クリスマスオーナメント作り」を開きます。
お子さまから大人まで、どなたでもご参加いただけます。
作ったオーナメントはお持ち帰りいただけます。
参加方法:店頭またはお電話でご予約ください(当日の空きがあれば飛び入りも歓迎です)。
◯◯(店名)
店頭POP(限定メニュー・限定品)
クリスマス限定
◯◯(商品名)
◯月◯日(◯)までの期間限定です。
なくなり次第終了します。ご予約も承ります。
SNSの投稿(ディスプレイ公開)
今年も店内にクリスマスツリーを飾りました。
入口の横に写真を撮れる場所を用意しています。お気軽に撮っていってください。
投稿してくださる方は #◯◯(店名)クリスマス を付けていただけるとうれしいです。
#クリスマス #◯◯(地域名)
SNSの投稿(ワークショップの募集)
◯月◯日(◯)・◯日(◯)は、大人のためのリース作りワークショップを開きます。
材料はすべてこちらでご用意します。手ぶらでお越しください。
各回◯名まで。ご予約はプロフィールのリンク、またはお電話で。
#クリスマス #ワークショップ #◯◯(地域名)
SNSの投稿(残りわずか・満席)
◯日(◯)のリース作りは、午後の回が残り◯席になりました。
午前の回は満席です。たくさんのご予約をありがとうございます。
キャンセルが出た場合は、こちらでお知らせします。
常連のお客様へのメール・LINE
いつも◯◯(店名)をご利用いただき、ありがとうございます。
今年もクリスマスの季節になりました。日ごろの感謝をこめて、◯月◯日(◯)から◯日(◯)まで、ご来店のお客様に小さなクリスマスギフトをご用意しています。
また、◯月◯日(◯)にはギフトのラッピング相談会を開きます。贈り物選びに迷われている方は、お気軽にお声がけください。
皆さまのお越しをお待ちしております。
LINEの短い案内(前日のお知らせ)
明日◯日(◯)は、クリスマスのラッピング相談会です。
◯時から◯時まで、店頭でお待ちしております。
お買い物のついでにお気軽にお立ち寄りください。
予約を受けたときの返信
ご予約ありがとうございます。
◯月◯日(◯)◯時からの「リース作り」に、◯名さまでお受けしました。
材料はこちらでご用意しますので、手ぶらでお越しください。
ご都合が悪くなった場合は、前日までにお電話でお知らせいただけますと助かります。
当日お会いできるのを楽しみにしております。
雨・中止・内容変更のお知らせ
◯日(◯)に予定していた店頭でのクリスマスイベントは、雨のため店内に場所を移して開きます。
内容と時間は変わりません。ご予約の方はそのままお越しください。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
終わったあとのお礼
クリスマスのリース作りにご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
素敵な作品がたくさんできあがりました(写真は掲載を承諾いただいた方のみです)。
年末年始の営業日は、あらためてお知らせします。
注意
告知には日時・内容・対象・参加方法・予約の要否を必ず入れます。抽選やプレゼントを書くときは、条件(購入が必要か、数に限りがあるか)をはっきり書いてください。チラシや案内を作るならお知らせ作成のツールも使えます。
準備の段取り
- 01
早めに:企画を決める
来てほしい人・してもらうこと・期間を決め、企画書を一枚にまとめる。講師や材料の手配が要るワークショップ、ほかの店との共同開催は、ここで声をかける。
- 02
告知の前に:手配と確認
材料・景品・飾り・限定品を注文する。景品の上限、食品やお酒の扱い、施設の決まりを確かめる。予約の受け方(電話・フォーム・店頭)を決める。
- 03
告知:店頭・SNS・メール
開催概要とQ&Aを載せ、店頭の貼り紙、SNS、常連へのメールを出す。予約制なら、残りの枠を途中で知らせる。
- 04
直前:当日の動きを決める
担当・受付の場所・混んだときの案内・写真を撮るかどうか・雨のときの場所を決める。進行はスケジュール作成で一枚にまとめておくと共有しやすい。
- 05
当日:受付と記録
参加者の数、よく出た質問、売れた商品を記録する。写真は撮ってよいお客様だけにする。
- 06
終わったら:片付けとお礼
飾りを片付け、参加者や常連にお礼を伝える。記録は翌年の企画にそのまま使える。続けて年末年始の案内を出すなら年末年始の休業案内を参照。
開催前のチェックリスト
- 「◯◯な人が、◯◯をしに来る店」と一文で言える
- 主役の企画は一つ、添える企画は一つまでにした
- 開催概要(日時・場所・対象・参加費・予約・持ち物・注意事項・問い合わせ)を告知に載せた
- 予約の受け方と、満席・キャンセルの知らせ方を決めた
- プレゼントや抽選の条件と、景品の上限を確かめた
- 試食・飲み物・お酒を出す場合の扱いを確かめた
- ディスプレイとフォトスポットが通路・非常口をふさいでいない
- 写真撮影と掲載の扱いを掲示した
- 雨の日・人手が足りない日の代わりの案を決めた
- 当日の担当と、記録を取る人を決めた
よくある失敗と防ぎ方
| よくある失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 企画を詰め込みすぎる | 準備が間に合わず、告知でも何の催しか伝わらない | 主役を一つに絞り、一文で言える内容にする |
| 告知に予約の要否を書かない | 当日に人が集中したり、来たのに参加できない人が出る | 開催概要の表を使い、予約の要否と飛び入りの扱いを書く |
| 飾って終わりにする | 写真は撮られても、商品やイベントにつながらない | ディスプレイの横に案内や商品を置く |
| プレゼントの条件があいまい | 「もらえると思っていた」という行き違いが起きる | 購入が必要か、数に限りがあるかを告知に書く |
| 試食やお酒の扱いを後回しにする | 直前に出せないとわかり、企画を変えることになる | 企画を決めた段階で保健所や関係先に確かめる |
| 記録を残さない | 翌年また一から考えることになる | 参加者数・よく出た質問・売れた商品を当日に書き留める |
この記事の要点
- 企画は来てほしい人・してもらうこと・期間の3つを先に決め、一文で言えるようにする。
- アイデアは店の本業に近いものを主役にする。複数の店で組むと告知の手間を分けられる。
- ディスプレイとフォトスポットは入口や通りから見える一か所に絞り、動線と安全を確かめる。
- 告知には開催概要(日時・場所・対象・参加費・予約)とQ&Aを載せる。
- プレゼント・試食・お酒は、決まりを確かめてから企画を固める。
FAQ
よくある質問
店や地域、商業施設の方針によって違い、決まった時期はありません。ハロウィンが終わってから切り替える店もあれば、ギフトの予約を受けたい店は早めに、季節感を大事にする店は直前に絞ることもあります。商業施設に入っている店は、施設全体の切り替え時期を先に確かめてください。
店内の一角で開くワークショップ、来店した人に渡す小さな贈り物、期間限定メニュー、ギフトのラッピング相談会などは、場所や人手が限られていても組みやすい企画です。近くの店と組んでスタンプラリーにする方法もあります。
いつもの商品にクリスマスの名前や飾りを付けた限定メニュー、店の商品を使ったフォトスポット、手書きのメッセージカードを渡す企画などは、新しく仕入れるものが少なく済みます。
買い物を条件にした抽選やくじのほか、来店した人や購入した人にもれなく渡す贈り物も、景品のルールの対象になることがあります。具体的な上限の考え方はイベントの景品の上限で確かめてから企画を固めてください。
食べ物や飲み物の提供は、内容によって保健所への相談や許可が要ることがあり、お酒の販売にも決まりがあります。イベントの食品衛生と営業許可とイベントでのお酒の販売を先に確かめてください。
決まった時期はありません。予約制のワークショップは、申し込みの期間を取れるよう早めに出し、開催が近づいたら残りの枠や前日の案内で何度か知らせると、見落とした人にも届きます。