敬語
「お問い合わせ」と「お問合せ」の違い
正しい表記の選び方と使い分けの例文
結論から言うと、「お問い合わせ」も「お問合せ」も誤りではありません。違いは送り仮名の付け方だけで、「問い合わせ」は送り仮名をすべて送る形(学校で学ぶ表記)、「問合せ」は読み間違えるおそれがないときに送り仮名を省いた形です。迷ったら、次の三つで決めれば足ります。
①お客様・取引先へのメールや自社サイトは「お問い合わせ」
②官公庁の様式や社内規程に決まりがあればその表記(公用文では名詞を「問合せ」)
③どれを選んでも一通・一サイトの中でそろえる。「お問合わせ」は告示の例に無い省き方なので避ける。
返信の書き出しにそのまま使える一文は「このたびはお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。」です。このページでは、表記の根拠(内閣告示と文化審議会の資料の原文確認済み)、ボタン名・案内文の言い方、敬語の使い方、場面別の例文、表記統一のチェックリストまでまとめました。返信メール全体の組み立ては問い合わせへの返信メールの例文を見てください。
結論
「問い合わせ」は、わからないことを相手に尋ねて確かめることです。相手の行為として言うときは「お問い合わせ」とし、「お問い合わせいただき」「お問い合わせの件」の形で使います。表記には「お問い合わせ」「お問合せ」「お問い合せ」などがあり、いずれも送り仮名の付け方のきまりで説明できる書き方です。
「お問い合わせ」と「お問合せ」の違いは送り仮名だけ
「問い合わせ」は「問う」と「合わせる」が組み合わさった言葉(複合の語)です。意味はどの表記でも同じで、違うのはどこまで送り仮名を書くかだけです。四つの書き方を並べると、次のようになります。
| 表記 | 送り仮名 | 位置付け | おすすめの場面 |
|---|---|---|---|
| お問い合わせ | 「い」「わ」を両方送る | 学校で学ぶ表記(告示の本則) | メール・サイト・案内文など一般向けの文章全般。迷ったらこれ |
| お問合せ | 「い」「わ」を両方省く | 省いてもよい形(告示の許容)。公用文で名詞に使う形 | 官公庁の様式や、社内ルールで決まっている場合 |
| お問い合せ | 「わ」だけ省く | 省いてもよい形(許容)と同じ考え方 | 使えるが、あえて選ぶ理由は少ない |
| お問合わせ | 「い」だけ省き「わ」を残す | 告示の例に、この省き方の形は挙がっていない | 使わない(どちらかに直す) |
見分け方は簡単です。後ろの「わ」を残すなら、前の「い」も残す。「い」を省くなら「わ」も省く。この順番を守れば、どの表記を選んでも説明がつきます。
根拠:内閣告示「送り仮名の付け方」と「公用文作成の考え方」
送り仮名のよりどころは、内閣告示「送り仮名の付け方」です。複合の語を扱う通則6では、もとになる単独の語と同じように送り仮名を付けるのを本則とし、読み間違えるおそれのない場合は送り仮名を省くことができる(許容)としています。告示の例では「打ち合わせる」の許容として「打ち合せる」「打合せる」が示されていますが、「打合わせる」の形は挙がっていません。「お問合わせ」を避けたほうがよいのはこのためです。
Point
文化審議会の建議「公用文作成の考え方」では、送り仮名は原則として告示の本則と例外に従い、これは義務教育で学ぶ送り仮名の付け方と一致するとしています。そのうえで、告示・通知などの公用文では、読み間違えるおそれのない複合の名詞は送り仮名を省くこととし、その語の一覧に「問合せ」が入っています。一方、動詞は「問い合わせる」と本則どおりに書くとしています。さらに、広く一般の人に向けた解説・広報などでは、学校教育で学ぶ表記を用いたほうが良い場合があるとも述べています。
注意
つまり「問合せ」は公用文のための書き方で、一般の読み手に向けた文章なら「問い合わせ」が読み手にやさしい、というのが公的な資料から言えることです。どちらが正しいかではなく、誰に向けた文章かで選びます。
同じ仲間の言葉の書き方(申し込み・打ち合わせなど)
「問い合わせ」と同じように、本則と公用文の書き方が分かれる言葉はビジネス文書によく出てきます。一つの文書の中では、仲間の言葉も同じ方針でそろえると、表記の揺れが目立ちません。
| 学校で学ぶ表記(本則) | 公用文の名詞の書き方 | 動詞の書き方 |
|---|---|---|
| 問い合わせ | 問合せ | 問い合わせる |
| 申し込み | 申込み | 申し込む |
| 打ち合わせ | 打合せ | 打ち合わせる |
| 取り扱い | 取扱い | 取り扱う |
| 売り上げ | 売上げ | 売り上げる |
| 乗り換え | 乗換え | 乗り換える |
| 引き換え | 引換え | 引き換える |
注意
「お問い合わせ」と書いたページに「申込み」「打合せ」が混ざると、方針が揺れて見えます。一般向けなら左の列、公用文の方針なら真ん中の列にそろえます。締め切りの表記については「締め切り」「締切」の表記も参考にしてください。
書く場面別の表記の早見表
| 書く場面 | おすすめの表記 | 理由 |
|---|---|---|
| お客様・取引先へのメール | お問い合わせ | 学校で学ぶ表記で、誰にでも読みやすい |
| 自社サイトの窓口・ボタン名 | お問い合わせ(社内ルールがあればそれに合わせる) | サイト全体でそろえることが大事 |
| チラシ・案内状・イベント告知 | お問い合わせ | 一般の人に向けた広報にあたる |
| 官公庁・自治体に出す書類 | 指定の様式があればその表記に合わせる | 様式の項目名と表記がそろい、読み手が迷わない |
| 動詞として使う | 問い合わせる/お問い合わせください | 動詞は公用文でも送り仮名を省かない |
| 社内の規程・マニュアル | 社内の表記ルールに合わせる | 決まりがあればそれを優先 |
注意
「お問合せ」と書いたサイトから届いたメールに、「お問い合わせ」と書いて返しても失礼にはなりません。気になるのは一通の中、一つのページの中で表記が混ざることです。
ボタン名・見出し・案内文の言い方
サイトや案内状で使う短い言葉は、目に入る回数が多いぶん表記の揺れが目立ちます。そのまま使える言い方を、置く場所ごとに並べました。
| 置く場所 | そのまま使える言い方 | ひとこと |
|---|---|---|
| ナビ・ボタン | お問い合わせ/ご相談・お問い合わせ | 短く。ボタンはどのページでも同じ文言に |
| フォームの見出し | お問い合わせフォーム | 入力欄の見出しは「お問い合わせ内容」 |
| 窓口の案内 | お問い合わせ窓口/お問い合わせ先 | 電話番号・受付時間とあわせて置く |
| 案内文の結び | ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください | 案内状・告知文の最後に |
| 送信完了の画面 | お問い合わせを受け付けました。担当者よりご連絡いたします | 受け付けたことと、次に何が起きるかを書く |
| チラシの連絡先 | お問い合わせ:株式会社△△ □□(担当) | 見出し語として使う |
| 社内の資料・業務報告 | 問い合わせ対応の手順/問い合わせの記録 | 社内向けの資料では「お」を付けずに書く会社もある |
社内の手順書や業務報告のように、読み手が社内の人だけの資料では「お」を付けない書き方も見られます。お客様の目に触れる画面や文書では「お問い合わせ」にそろえます。
「お問い合わせ」の敬語の使い方
| 言いたいこと | 使える言い方 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 相手が問い合わせてくれた(お礼) | お問い合わせいただき、誠にありがとうございます | 返信の書き出し全般 |
| 相手が問い合わせてくれた(やわらかく) | お問い合わせくださり、ありがとうございます | お客様への返信 |
| 問い合わせの内容を指す | お問い合わせの件につきまして | 回答の切り出し |
| 相手に問い合わせを促す | お気軽にお問い合わせください | 案内文・結び |
| 自分が問い合わせる | お問い合わせいたします/お尋ねいたします | 取引先・窓口への質問 |
| 自分が問い合わせる(やわらかく) | ◯◯について伺いたく、ご連絡いたしました | はじめての相手への質問 |
自分が問い合わせるときの「お問い合わせいたします」は、相手に向かう行為をへりくだる形として使われます。ただ、自分の行為に「お」が付いていることに違和感を持つ人もいるので、「お尋ねいたします」「伺いたく、ご連絡いたしました」と言い換えると無難です。
返信の書き出しの言い方(丁寧さの段階つき)
| 言い方 | 丁寧さ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| このたびは弊社の◯◯につきましてお問い合わせを賜り、誠にありがとうございます | 最も改まった言い方 | 法人からの正式な照会 |
| このたびはお問い合わせいただき、誠にありがとうございます | 改まった言い方 | お客様・取引先からの問い合わせ全般 |
| お問い合わせくださり、ありがとうございます | 改まった言い方(やわらかい) | 個人のお客様 |
| お問い合わせありがとうございます | 丁寧(簡潔) | やり取りが続いている相手 |
| ご質問ありがとうございます | 丁寧 | 具体的な質問への返信 |
| 問い合わせありがとう | 標準 | 社内の同僚・後輩 |
書き出しのお礼のあとには、何についての問い合わせかを一言で受け直すと、相手が自分の質問への返事だとすぐにわかります。返信の書き出しのお礼の言葉全般は「ご連絡ありがとうございます」の使い方で説明しています。
場面別の例文
サイトの窓口から問い合わせてきたお客様へ
件名:Re:◯◯についてのお問い合わせ
◯◯様
このたびは◯◯についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
株式会社△△ お客様窓口の□□です。
お尋ねの◯◯の対応時期について、下記のとおりご案内いたします。
フォームの自動返信メール
件名:【株式会社△△】お問い合わせを受け付けました
◯◯様
このたびはお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
以下の内容で受け付けました。担当者が内容を確認し、改めてご連絡いたします。
このメールは送信専用のため、ご返信いただいてもお答えできません。ご了承ください。
――お問い合わせ内容――
(入力内容)
電話で受けた問い合わせに、メールで回答する
件名:本日お電話でいただいたお問い合わせについて(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日はお電話にてお問い合わせいただき、ありがとうございました。
お尋ねの◯◯の在庫について確認いたしましたので、ご連絡いたします。
回答に時間がかかることを先に伝える
件名:Re:◯◯のお見積もりについてのお問い合わせ
◯◯様
お問い合わせいただき、ありがとうございます。株式会社△△の□□です。
お見積もりの件、確かに承りました。
担当部署で確認のうえ、◯月◯日(◯)までにご回答いたします。
今しばらくお待ちいただけますでしょうか。
返信が遅れたことを詫びてから答える
件名:Re:◯◯の仕様についてのお問い合わせ
◯◯様
お問い合わせいただき、ありがとうございます。株式会社△△の□□です。
ご回答が遅くなり、申し訳ございません。
お尋ねの◯◯の対応範囲について、下記のとおりご案内いたします。
同じ方から、続けて問い合わせがあったとき
件名:Re:◯◯の設定方法について
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
重ねてのお問い合わせ、ありがとうございます。
先日ご案内した手順の◯番目について、補足いたします。
イベントの案内状の結び
当日の会場や持ち物について、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
株式会社△△ ◯◯イベント事務局 □□
電話:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯(平日◯時〜◯時)
自分から取引先へ問い合わせる
件名:◯◯の納期についてのお尋ね
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日発注いたしました◯◯の納期について、伺いたくご連絡いたしました。
◯月◯日(◯)のイベントで使う予定のため、到着の見込みをお知らせいただけますでしょうか。
注意
回答の書き方や結びまで含めた返信メール全体は問い合わせへの返信メールの例文、苦情を含む問い合わせへの返信はクレームへの返信メールの例文を見てください。
イベントの仕事での使い方
イベントの仕事では、「お問い合わせ」が告知ページ、チラシ、参加者への案内メール、当日の受付、終了後の報告と、何度も形を変えて出てきます。しかも主催・運営事務局・会場など、問い合わせを受ける窓口が複数になりやすいのが特徴です。表記と窓口を最初に決めておくと、参加者が迷わず、問い合わせの取りこぼしも減ります。
| 場面 | 決めておくこと | ひとこと |
|---|---|---|
| 告知ページ・チラシ | 表記(お問い合わせ/お問合せ)と、窓口の名前を一つに | 告知ページとチラシで窓口名がずれると、別の窓口に見える |
| 参加者への案内メール | 問い合わせ先と受付時間、返信先アドレス | 送信専用アドレスかどうかを明記する |
| 当日の受付・本部 | 現場で受けた問い合わせを誰に回すか | 受けた人がその場で答えられないものの回し先を決める |
| 主催と運営事務局の表記 | どの名前で問い合わせを受けるか | 主催者名と事務局名を並べるときは、問い合わせ先がどちらかを書く |
告知ページ・チラシの問い合わせ先(掲載文)
【お問い合わせ先】
◯◯フェスティバル運営事務局(株式会社△△内)
メール:◯◯◯@◯◯◯◯
電話:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯(平日◯時〜◯時/◯月◯日〜◯日の開催期間中は◯時〜◯時)
※会場へのお問い合わせはご遠慮ください。運営事務局がお受けします。
会場の施設に問い合わせが流れると、施設側の負担になり、回答もずれやすくなります。どこに問い合わせればよいかを一つに絞って書くのが、告知物での使い方の要点です。
参加者向け案内メールの問い合わせ窓口(メール・開催の数日前に送る)
件名:【◯月◯日開催】◯◯セミナー ご参加のご案内
(本文の最後に)
当日の会場・持ち物・受付時間について、ご不明な点がございましたら、下記の運営事務局までお問い合わせください。
なお、このメールは送信専用のアドレスからお送りしています。お問い合わせは、お手数ですが下記のアドレス宛てにお送りください。
【お問い合わせ先】◯◯セミナー運営事務局 □□
メール:◯◯◯@◯◯◯◯
当日、受付で問い合わせを受けたとき(口頭・参加者へ)
お問い合わせいただいた◯◯の件は、本部の担当者に確認してまいります。恐れ入りますが、こちらで少々お待ちいただけますでしょうか。
当日、受付から本部へ問い合わせを回すとき(チャット・スタッフ間)
【受付→本部】◯時◯分、参加者の◯◯様から問い合わせ。午後の部の開始時刻が変わったかとのこと。受付で待っていただいています。回答をこのスレッドにお願いします。
当日の問い合わせ対応の記録(社内の報告・終了後にまとめる)
◯月◯日 ◯◯イベント 問い合わせ対応の記録
・◯時◯分 受付/参加者 内容:クロークの場所 対応:案内図で説明し完了
・◯時◯分 電話/参加予定者 内容:途中入場は可能か 対応:本部□□が回答し完了
・◯時◯分 受付/参加者 内容:落とし物(傘) 対応:本部で保管中、引き取り待ち
次回への申し送り:同じ問い合わせが重なったものは、案内メールと会場の掲示に追記する。
社内の記録では「お」を付けずに「問い合わせ」と書く会社もあります。大事なのはいつ・誰から・何を・どう対応したか・完了したかが後から読んでわかることで、同じ問い合わせが何件あったかは、次回の案内文を直す手がかりになります。
協力会社へ問い合わせ窓口の一本化をお願いするとき(メール・告知を出す前に)
件名:◯◯イベントのお問い合わせ窓口について(ご確認のお願い)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。◯◯イベント運営事務局の□□です。
来週公開する告知ページとチラシでは、参加者からのお問い合わせ先を「◯◯イベント運営事務局」に一本化いたします。
貴社に参加者から直接お問い合わせがあった場合は、お手数ですが事務局へお回しいただけますでしょうか。
あわせて、貴社のサイトで本イベントをご紹介いただく際も、表記を「お問い合わせ」にそろえていただけますと幸いです。
注意
主催者名・事務局名・表記のどれか一つでも告知物ごとに違うと、参加者には別の窓口に見えます。告知ページ、チラシ、案内メール、当日の掲示の四つは、出す前に並べて見比べると揺れに気づきやすくなります。
表記をそろえるチェックリスト
- 「お問い合わせ」か「お問合せ」か、使う表記を一つに決めた
- ナビ・ボタン・フォーム見出し・送信完了画面・自動返信メールで同じ表記になっている
- 「お問合わせ」(「い」だけ省く形)が混ざっていない
- 動詞は「問い合わせる」「お問い合わせください」と送り仮名を省いていない
- 「申し込み」「打ち合わせ」など仲間の言葉も同じ方針でそろえた
- 官公庁の様式に書くときは、様式の項目名の表記に合わせた
- 決めた表記を社内の表記ルールや用字集に書き残した
- 01
サイト内を検索する
「問合せ」「問い合せ」「問合わせ」で検索し、表記が混ざっている場所を洗い出す。
- 02
表記を一つに決める
一般向けなら「お問い合わせ」。社内に決まりがあればそれに従う。
- 03
テンプレートを直す
自動返信メール、署名、案内状のひな形など、繰り返し使う文面から先に直す。
- 04
ルールとして残す
仲間の言葉の書き方も含めて社内の表記ルールに書き、次に書く人が迷わないようにする。
よくある間違い
| 書きがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| お問合わせ | 「い」だけ省いて「わ」を残す形は、告示の例に無い | お問い合わせ/お問合せ |
| (一通の中で)お問い合わせ、お問合せが混在 | 表記が揺れて、読み手が気になりやすい | どちらか一つにそろえる |
| 問合せる(動詞) | 動詞は公用文でも本則どおり送り仮名を付ける | 問い合わせる |
| お問い合わせしていただき | 「お〜する」は自分の動作に使う形なので、相手の行為には合わない | お問い合わせいただき |
| お問い合わせさせていただきます | 「お」と「させていただく」が重なり、くどく感じる人もいる | お尋ねいたします/伺いたく、ご連絡いたしました |
| (件名が)Re:のみ・本文の書き出しが回答から | 何への返事かがすぐにわからない | 書き出しで問い合わせの内容を一言で受け直す |
自分の問い合わせに返事が来たときの返し方
問い合わせへの回答をもらったら、お礼と、疑問が解けたかどうかを短く返します。追加で聞きたいことがあれば、一つにまとめて書き添えます。
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
早速ご回答いただき、ありがとうございます。
◯◯の納期について、よくわかりました。
いただいた日程で社内の準備を進めます。引き続きよろしくお願いいたします。
この記事の要点
- 「お問い合わせ」も「お問合せ」も誤りではない。違いは送り仮名の付け方だけ。
- 「問い合わせ」は学校で学ぶ表記(告示の本則)、「問合せ」は省いてもよい形(許容)で、公用文では名詞を「問合せ」と書く。
- 一般向けのメールやサイトは「お問い合わせ」。「お問合わせ」は告示の例に無い省き方なので避ける。
- 動詞は「問い合わせる」「お問い合わせください」と送り仮名を省かない。
- 一通・一サイトの中で、仲間の言葉も含めて表記をそろえる。
- 返信の書き出しは「お問い合わせいただき、誠にありがとうございます」のあと、内容を一言で受け直す。
FAQ
よくある質問
どちらも誤りではありません。「問い合わせ」は内閣告示「送り仮名の付け方」の本則で学校で学ぶ表記、「問合せ」は読み間違えるおそれがないときに送り仮名を省いた許容の形です。一般の人に向けたメールやサイトでは「お問い合わせ」が読みやすく、社内に表記の決まりがあればそれに合わせます。
告示の例では「打ち合わせる」の許容として「打ち合せる」「打合せる」が挙がっていますが、「い」だけ省いて「わ」を残す形は挙がっていません。説明のつく書き方ではないので、「お問い合わせ」か「お問合せ」に直すのが無難です。
「わ」だけを省く形で、許容の考え方に沿った書き方です。ただ、選ぶ理由は少ないので、迷ったら学校で学ぶ「お問い合わせ」にしておくと誰にでも読みやすくなります。
文化審議会の建議「公用文作成の考え方」では、告示・通知などの公用文で、読み間違えるおそれのない複合の名詞は送り仮名を省くとし、その一覧に「問合せ」が入っているためです。同じ資料は、一般向けの解説・広報では学校教育で学ぶ表記を用いたほうが良い場合があるとも述べています。
「公用文作成の考え方」では、公用文でも動詞は「問い合わせる」と本則どおりに書くとしています。「お問い合わせください」のように動詞として使うときは、送り仮名を省かないのが無難です。
相手に向かう行為をへりくだる形として使われることがあります。ただ、違和感を持つ人もいるので、「お尋ねいたします」「◯◯について伺いたく、ご連絡いたしました」と言い換えると無難です。
「このたびはお問い合わせいただき、誠にありがとうございます」とお礼を述べ、名乗ったあとに「お尋ねの◯◯について」と内容を一言で受け直します。そのあと結論から回答します。
表記と窓口の名前を一つに決め、告知ページ・チラシ・参加者への案内メール・当日の掲示でそろえることです。主催者と運営事務局、会場など窓口になりうる先が複数あるときは、どこに問い合わせればよいかを一つに絞って書きます。案内メールを送信専用アドレスから送る場合は、問い合わせ先のアドレスを別に明記します。