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敬語

「いただく」と「頂く」の違い
漢字とひらがなの使い分けとメール例文

結論:「頂く」は物・言葉・時間などを実際に受け取るとき、「いただく」(ひらがな)は「ご確認いただく」「教えていただく」のように相手の動作に添えるときに使います。見分け方は「もらう」に置き換えて、何か受け取る物があるかどうか。「資料を頂く(資料をもらう)」は受け取る物があるので漢字でも書け、「ご確認いただく(確認してもらう)」は物が無いのでひらがなです。そのまま使える一文は「資料を頂きました。早速お送りいただき、ありがとうございます。」。メールで迷ったらすべてひらがなにそろえておけば差し支えありません。このページでは、根拠(常用漢字表・「公用文作成の考え方」)、「戴く」「頂戴する」との違い、早見表、置き換えて使える例文、送信前のチェックリストをまとめました。

更新: 2026-11-04読了:約13分PRODUCER AGENT 編集部

結論

「いただく」は「もらう」「食べる・飲む」の謙譲語です。物・言葉・時間などを実際に受け取る意味(本来の動詞としての使い方)では「頂く」と漢字でも書き、「教えていただく」「ご確認いただく」のようにほかの動作に添えて「〜してもらう」をへりくだる使い方(補助的な使い方)ではひらがなで書きます。文化審議会の建議「公用文作成の考え方」も、この書き分けを公用文の目安として示しています。

30秒でわかる判定のしかた

  1. 01

    「もらう」「〜してもらう」に置き換える

    「資料を頂く」→「資料をもらう」、「ご確認いただく」→「確認してもらう」のように言い換えてみます。

  2. 02

    受け取る物・言葉があるか見る

    資料・お土産・ご意見・お返事・お時間など、受け取る対象が「を」の前にあるなら「頂く」と漢字でも書けます。

  3. 03

    動作に添えているならひらがな

    「〜て」「ご〜」「お〜」のあとに続き、相手がしてくれる動作をへりくだっているだけならひらがなにします。

  4. 04

    迷ったらひらがなにそろえる

    メールではひらがなにそろえても差し支えありません。一通の中で表記を統一すると読みやすくなります。

「いただく」の意味と、漢字で書ける使い方

「頂」は頭のてっぺんを表す字です。そこから「いただく」には、物を頭の上にささげ持つようにありがたく受け取る、というイメージがあります。意味は次のように分けられ、ビジネスメールで使うのはほとんどが①と②です。

意味例表記の目安
①「もらう」の謙譲語資料を頂く/ご意見を頂く/お時間を頂く漢字でもひらがなでもよい
②「食べる・飲む」の謙譲語お茶を頂く/ありがたくいただきます漢字でもよい。食事のあいさつはひらがなが読みやすい
③頭や上にのせる雪を頂く山漢字(文章語。メールではまず使わない)
④上の人として仰ぐ◯◯氏を会長に頂く漢字(「戴く」と書かれることもある。後述)
⑤補助的な使い方(〜してもらう)教えていただく/ご確認いただく/お越しいただくひらがな

Point

根拠:文化審議会の建議「公用文作成の考え方」は、動詞の補助的な用法は仮名で書く例として「~(し)て頂く→ていただく」を挙げ、実際の動作を表す場合は「賞状を頂く」のように漢字を用いるとしています。内閣訓令「公用文における漢字使用等について」でも「…ていただく」は原則として仮名で書くものとされています。いずれも公用文の目安で、民間のメールが従う義務はありませんが、書き分けの根拠として使えます。

「頂く」「戴く」「頂戴する」の違い

「いただく」には「戴く」という漢字もあります。常用漢字表では「戴」の読みは音読みの「タイ」だけ(語例は「戴冠」「頂戴」)で、「いただく」の訓は「頂」にだけ載っています。常用漢字表は法令・公用文書・新聞・雑誌・放送などで漢字を使うときの目安なので、ビジネスメールで漢字にするなら「頂く」を選んでおくと、読み手が引っかかりません。

表記常用漢字表での扱いビジネスメールでの使い方
頂く「頂」に訓「いただく」があり、語例は「頂く」「頂き物」物・言葉を受け取るときに使える
いただくひらがなどの使い方でも使える。補助的な使い方はこちら
戴く「戴」は音読み「タイ」のみ。訓「いただく」は表に無い避けて「頂く」かひらがなにする
頂戴する「戴」の語例に「頂戴」が載っている「もらう」の改まった謙譲語。「ご厚志を頂戴いたしました」など

「頂戴する」は「いただく」より改まった響きがあり、お祝い・ご厚志・お言葉などを受け取る場面で使われます。「頂戴する」は物や言葉を受け取るときに使うのが無難で、「ご確認頂戴できますか」のように動作に添えると、くどく不自然に感じる人もいます。

漢字・ひらがなの使い分け早見表

書きたいことおすすめの表記理由
資料・お土産・記念品をもらった頂きました(いただきました)物を実際に受け取っている
ご意見・ご連絡・お返事をもらった頂きました(いただきました)言葉を受け取っている。ひらがなでもよい
お時間・ご協力・ご支援をもらったいただきました(頂きました)受け取る意味だが、物ではないのでひらがなのほうがやわらかい
お見積もり・ご注文をもらった頂きました(いただきました)書類や依頼を受け取っている
ご確認・ご対応・ご検討をしてもらうご確認いただき動作に添える使い方
教えて・送って・来てもらう教えていただき/送っていただき「〜て」に続く使い方
お越し・お待ちになってもらうお越しいただき/お待ちいただき動作に添える使い方
許可を得てする(させてもらう)させていただく「させて」に続く補助的な使い方
食事・飲み物をいただくいただきます(頂きます)誤りではないが、あいさつはひらがなのほうが読みやすい

注意

物や言葉を受け取る「頂く」も、メールではひらがなで書いて差し支えありません(公用文の目安では、実際に受け取る場合は漢字)。社内や取引先に表記の決まりがあれば、それに合わせます。

そのまま使える一文(漢字・ひらがな別)

漢字の「頂く」でも書ける一文(受け取る物・言葉がある)

  • 資料を頂き、ありがとうございます。
  • お見積もりを頂きました。社内で検討いたします。
  • ご丁寧なお返事を頂き、恐縮です。
  • 貴重なご意見を頂き、ありがとうございました。
  • 先日頂いたお土産、皆でおいしく食べました。
  • ご注文を頂き、誠にありがとうございます。
  • お電話を頂いた件について、折り返しご連絡いたします。
  • 記念品を頂き、大切に使わせていただきます。
  • ご招待状を頂きました。喜んで出席いたします。
  • 温かいお言葉を頂き、励みになりました。

ひらがなで書く一文(相手の動作に添える)

  • お忙しいところご確認いただき、ありがとうございます。
  • ◯月◯日までにご返信いただけますでしょうか。
  • 早速ご対応いただき、助かりました。
  • 遠方までお越しいただき、ありがとうございました。
  • しばらくお待ちいただけますでしょうか。
  • 詳しく教えていただき、よく分かりました。
  • ご検討いただけますと幸いです。
  • 資料を送っていただけますか。
  • お手数ですが、ご署名いただいたうえでご返送ください。
  • ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

一文の中で書き分ける例

  • 資料を頂きました。早速お送りいただき、ありがとうございます。
  • ご意見を頂き、さらに改善案までお示しいただきました。
  • お土産を頂き、皆でおいしくいただきました。

確認をお願いするときの言い方(丁寧さの段階つき)

言い方丁寧さ使いやすい場面
ご確認を賜りますようお願い申し上げます特に改まった言い方案内状・式典・正式な依頼文
ご確認いただけますでしょうか改まった言い方取引先・上司へのお願い
ご確認いただけますと幸いです改まった言い方(やわらかい)急ぎでないお願い
ご確認いただけますか丁寧社内の上司・先輩
ご確認ください丁寧(簡潔)社内の連絡・案内文
確認してもらえますか標準同僚・後輩

「いただく」は自分が受ける側としてへりくだる言い方、「くださる」は相手を主語にして高める言い方です。「ご確認いただき、ありがとうございます」と「ご確認くださり、ありがとうございます」はどちらも使えます。お願いの形は「いただけますと幸いです」の使い方、「くださる」の言い方は「くださいませ」の使い方、「させていただく」の使いどころは「させていただく」の使い方も参考にしてください。

場面別のメール例文

資料を受け取ったお礼(頂く・いただくを書き分ける)

件名:◯◯の資料を拝受しました

株式会社◯◯
◯◯様

いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日、◯◯の資料を頂きました。お忙しいところ早速お送りいただき、ありがとうございます。
社内で確認のうえ、◯月◯日(◯)までにご連絡いたします。

迷ったのですべてひらがなにそろえる

件名:お見積もりのお礼

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お見積もりをいただき、ありがとうございました。
細かな条件までご検討いただき、大変助かりました。
社内で検討のうえ、改めてご連絡いたします。

取引先に確認をお願いする

件名:◯◯の原稿のご確認のお願い

株式会社◯◯
◯◯様

いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の原稿ができましたので、添付にてお送りいたします。
お手数ですが、◯月◯日(◯)までにご確認いただけますでしょうか。
修正点がございましたら、原稿に直接書き込んでいただいて構いません。

ご注文へのお礼

件名:ご注文ありがとうございます

◯◯様

このたびは◯◯をご注文いただき、誠にありがとうございます。
頂いたご注文の内容は下記のとおりです。お手数ですが、相違がないかご確認いただけますでしょうか。
発送の準備が整いましたら、改めてご連絡いたします。

ご意見・アンケートへのお礼

件名:アンケートへのご回答のお礼

◯◯様

このたびは、◯◯のアンケートにご回答いただき、誠にありがとうございました。
頂いたご意見は、次回の企画の参考にいたします。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

来てもらったお礼

件名:本日のお打ち合わせのお礼

株式会社◯◯
◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日はお越しいただき、ありがとうございました。
お時間をいただいたおかげで、◯◯の進め方がはっきりしました。
決まった内容を整理し、明日中にお送りいたします。

お土産・差し入れのお礼(社内)

件名:差し入れのお礼

◯◯部長

お疲れさまです。□□です。
本日は出張のお土産を頂き、ありがとうございました。
チームの皆でおいしくいただきました。お心遣いに感謝いたします。

お祝い・ご厚志へのお礼(改まった場面)

件名:お祝いのお礼

◯◯様

このたびは、心のこもったお祝いを頂戴し、誠にありがとうございました。
温かいお言葉までいただき、身の引き締まる思いです。
今後とも、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

注意

「お土産を頂き」と「おいしくいただきました」、「頂いたご注文」と「ご注文いただき」のように、同じメールの中に漢字とひらがなが混ざっていても、使い分けに沿っていれば問題ありません。気になる場合は、ひらがなにそろえておけば読み手が引っかかることはまずありません。

イベントの仕事での使い方

イベントの仕事では、案内状・お礼状・司会台本・協賛社への依頼文・受付の掲示など、「いただく」が一つの案件の中で何十回も出てきます。書き手が複数いると「ご来場頂き」「ご来場いただき」が資料ごとに揺れやすいので、案件の最初に「動作に添えるものはひらがな」と決めて共有しておくと、校正の手戻りが減ります。

案内状・招待状(メール)

  • 【メール/開催◯週間前・招待客へ】ご多用中とは存じますが、◯月◯日(◯)の◯◯にお越しいただけますと幸いです。
  • 【メール/出欠の締め切り前・招待客へ】お手数ですが、◯月◯日(◯)までに出欠をご返信いただけますでしょうか。
  • 【メール/前日・来場予定者へ】当日は受付にて、本メールの画面をご提示いただきますようお願いいたします。
  • 【メール/出欠の返信を受けて・招待客へ】ご出席のお返事を頂き、ありがとうございます。当日お会いできるのを楽しみにしております。

お礼状・終了後のメール

  • 【メール/終了翌日・来場者へ】昨日はお足元の悪い中ご来場いただき、誠にありがとうございました。
  • 【メール/終了後・登壇者へ】ご多忙の中ご登壇いただき、ありがとうございました。頂いたスライドは、ご了承いただいた範囲で参加者に共有いたします。
  • 【メール/アンケート集計後・来場者へ】アンケートにご回答いただき、ありがとうございました。頂いたご意見は次回の運営に生かします。
  • 【メール/終了後・会場担当者へ】設営から撤去まで柔軟にご対応いただき、大変助かりました。

司会台本の読み上げ原稿(口頭)

  • 【口頭/開会前の場内アナウンス】ご来場の皆さま、まもなく開演いたします。お席にて今しばらくお待ちいただきますよう、お願いいたします。
  • 【口頭/開会のあいさつ】本日はお忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございます。
  • 【口頭/登壇者の紹介】それでは、◯◯様にご登壇いただきます。皆さま、拍手でお迎えください。
  • 【口頭/閉会前の案内】お帰りの際は、出口にてアンケートをご提出いただけますと幸いです。

注意

読み上げ原稿は耳で聞く文なので漢字・ひらがなの違いは伝わりませんが、司会者が読み間違えないよう、ひらがなにそろえておくと本番で詰まりにくくなります。

協賛社・出展社への依頼(メール)

  • 【メール/協賛の打診・協賛候補の担当者へ】◯◯の趣旨にご賛同いただけましたら、ご協賛をご検討いただけますと幸いです。
  • 【メール/入稿依頼・協賛社の担当者へ】パンフレットに掲載するロゴデータを、◯月◯日(◯)までにお送りいただけますでしょうか。
  • 【メール/素材を受け取って・協賛社の担当者へ】ロゴデータを頂きました。早速お送りいただき、ありがとうございます。
  • 【メール/搬入前・出展社へ】搬入は◯時から◯時の間にお願いいたします。時間外の搬入はご遠慮いただいております。

受付・スタッフ間の連絡(チャット・掲示)

  • 【チャット/前日・受付スタッフへ】受付の掲示と配布物は「ご記帳いただき」「お受け取りいただき」のように、いただくはひらがなで統一しています。
  • 【掲示/当日の受付】招待状をお持ちの方は、こちらでご提示いただきますようお願いいたします。
  • 【チャット/当日・本部から受付へ】◯◯社の◯◯様から差し入れを頂きました。本部で預かっています。
資料よく出る言い方表記の目安
案内状・招待状お越しいただく/ご返信いただくひらがな
お礼状ご来場いただき/ご意見を頂き動作はひらがな。受け取った物・言葉は漢字でもよい
司会台本お待ちいただく/ご登壇いただく読み間違いを防ぐためひらがなにそろえる
協賛社への依頼文ご検討いただく/お送りいただくひらがな
受付の掲示・配布物ご提示いただく/ご記帳いただくひらがなで統一し、資料間で揺らさない

よくある間違い

書きがちな言い方気になる点直し方
ご確認頂きありがとうございます誤りとまでは言えないが、動作に添える使い方なので公用文の目安ではひらがなご確認いただき、ありがとうございます
教えて頂けますか「〜て」に続く使い方。漢字だと硬く見える教えていただけますか
ご連絡を頂き〜お返事をいただき(同じ使い方で表記が揺れる)同じ使い方なのに漢字とひらがなが混ざると、読み手が気になる同じ使い方はどちらかにそろえる
資料を戴きました「戴」の訓「いただく」は常用漢字表に無く、読みにくいと感じる人もいる資料を頂きました/いただきました
ご確認頂戴できますか「頂戴する」を動作に添えると、くどく不自然に感じる人もいるご確認いただけますか
(相手に)資料はもう頂きましたか「いただく」は自分側の謙譲語。相手が受け取ったかを聞く場面には合わない資料はお受け取りになりましたか/お手元に届いておりますでしょうか
拝見させて頂きました「拝見」だけで謙譲の意味があり、重ねるとくどく感じる人もいる拝見しました
お送りさせていただきます相手の許可を得る場面でなければ、「させていただく」は回りくどく感じる人もいるお送りいたします/お送りします

送信前のチェックリスト

  • 「〜て」「ご〜」「お〜」に続く「いただく」はひらがなになっているか
  • 漢字の「頂く」は物・言葉を受け取る場面だけに使っているか
  • 同じ使い方の「いただく」が、漢字とひらがなで揺れていないか
  • 「戴く」を使っていないか(使うなら「頂く」かひらがなに)
  • 相手の動作(受け取る・食べるなど)に「いただく」を使っていないか
  • 相手や会社に表記の決まりがあれば、そちらに合わせているか

表記を指摘されたとき・社内で統一するとき

上司や取引先から「『頂く』はひらがなで」と言われたら、その相手・その会社の書き方に合わせるのがいちばん角が立ちません。どちらが正しいかを議論するより、「承知いたしました。以後そろえます」と受けておけば十分です。

◯◯部長

お疲れさまです。□□です。
表記の件、ご指摘いただきありがとうございます。
社外向けのメールでは「いただく」をひらがなにそろえるようにいたします。
修正した文面を添付いたしますので、ご確認いただけますでしょうか。

チームで文書をそろえたいときは、「物を受け取るときも含めて、すべてひらがな」と決めてしまうのが、迷いが出にくく簡単です。指摘を受けたときの返事の書き方は「ご指摘ありがとうございます」の使い方にまとめています。

この記事の要点

  • 「もらう」に置き換えて受け取る物・言葉があるなら「頂く」と漢字でも書ける。
  • 「ご確認いただく」「教えていただく」のように動作に添えるときはひらがな。
  • 「公用文作成の考え方」でも、補助的な用法は「ていただく」と仮名書き、物を受け取るときは「賞状を頂く」と漢字の例。
  • 「戴」の訓「いただく」は常用漢字表に無い。漢字にするなら「頂く」。
  • メールで迷ったらすべてひらがなにそろえても差し支えない。相手や会社に決まりがあればそちらに合わせる。

FAQ

よくある質問

01「頂く」と漢字で書くのは失礼ですか?

失礼ではありません。物や言葉を実際に受け取るときは、漢字で書いても自然です。ただ「ご確認頂く」のように動作に添える使い方は、公用文の目安ではひらがなで書くものとされています。

02「ご確認いただき」は漢字とひらがなのどちらですか?

ひらがなです。何かを受け取っているのではなく、相手に確認してもらうことをへりくだって言う補助的な使い方だからです。

03「お時間を頂き」はどちらで書けばよいですか?

時間をもらうという意味なので漢字でも書けますし、ひらがなで「お時間をいただき」と書いても誤りではありません。一通の中ではそろえておくと読みやすくなります。

04「頂く」と「戴く」はどう違いますか?

意味はほぼ同じですが、常用漢字表では「戴」の読みは「タイ」だけで、「いただく」の訓は「頂」にあります。ビジネスメールで漢字にするなら「頂く」を使うと読み手が迷いません。

05「いただきます」(食事のあいさつ)はどちらですか?

「食べる」の謙譲語なので「頂きます」と書いても誤りではありませんが、あいさつとしてはひらがなの「いただきます」のほうが読みやすくなります。

06「いただく」と「くださる」はどちらを使えばよいですか?

どちらも使えます。「いただく」は自分が受ける側としてへりくだる言い方、「くださる」は相手を主語にして高める言い方です。「ご確認いただき、ありがとうございます」「ご確認くださり、ありがとうございます」のどちらでも失礼にはなりません。

07公的な決まりはありますか?

文化審議会の建議「公用文作成の考え方」では、動詞の補助的な用法は仮名で書く例として「~(し)て頂く→ていただく」が挙がり、実際に物を受け取る場合は「賞状を頂く」のように漢字を用いるとしています。公用文の目安なので、民間のメールで必ず従う決まりではありません。

08すべてひらがなにしても問題ありませんか?

問題ありません。物を受け取るときも含めてひらがなにそろえておけば、表記の揺れを気にする必要がなくなります。

09イベントの案内状や司会台本では、どう書けばよいですか?

「ご来場いただき」「お越しいただく」「ご登壇いただきます」はいずれも動作に添える使い方なので、ひらがなで書きます。案内状・お礼状・司会台本・受付の掲示と資料が多いので、案件の最初に「いただくはひらがな」と決めて共有しておくと、資料ごとの表記の揺れを防げます。

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