スピーチ
4月の朝礼スピーチ ネタと例文
新年度と新入社員を迎える話
4月の朝礼スピーチは、新年度の区切り(4月始まりの会社の場合)と、新しく来た人がいることを生かせる月です。使いやすいのは、自分が新人だったころの失敗や、助けられたことを話す形。新しく来た人は肩の力が抜け、迎える側には声のかけ方のきっかけになります。ほかにも、新年度の目標、桜と花見、新しい環境の疲れ、昭和の日と連休前の段取りなどが話題になります。このページでは、まず話題の早見表と、そのまま読める1分の例文を置き、そのあとに話題の一覧、1分・3分の例文、話の組み立て方を並べました。入社式での挨拶は入社式の挨拶の例文、歓迎会の挨拶は歓迎会の挨拶にあります。
結論
4月の朝礼スピーチは、①4月らしい話題を一言 ②自分の体験を一つ ③仕事でどうするかの3段で組むと1分に収まります。話題は新年度の目標・新しく来た人を迎えること・春の季節・新しい環境の疲れと連休前の段取りの4つから探すと見つけやすくなります。
4月の話題の早見表と、すぐ読める1分の例文
| 時期 | 話題 | 話のきっかけ |
|---|---|---|
| 上旬 | 新年度・新しく来た人 | 自分が新人だったころの失敗、助けられたこと |
| 上旬(地域による) | 桜・花見 | 季節の変化に気づく余裕、職場の行事 |
| 中旬 | 新年度の目標 | 今年度一つだけ変えること |
| 中旬 | 新しい環境の疲れ | 気づかないうちにたまる疲れ、休み方 |
| 下旬 | 昭和の日(4月29日)・連休前 | 連休前の段取り、取引先の休みの確認 |
そのまま読める1分の例文(新しく来た人を迎える)
おはようございます。今月から新しい方が加わりました。今日は、私が新人だったころの話をします。
入社して最初の週、私はコピー機の使い方が分からず、聞くのが恥ずかしくて、一人で長いあいだ機械の前で迷っていました。見かねた先輩が声をかけてくれて、ほっとしたのを今でも覚えています。
新しく来た皆さん、分からないことがあったら、遠慮せずに聞いてください。聞いてもらえるほうが、私たちも助かります。
そして私たちも、困っていそうな人がいたら、こちらから一言声をかけていきましょう。今年度もよろしくお願いいたします。
注意
新しく来た人の前で話すときは、社内だけで通じる略語や呼び名を使わないようにすると、話についてきてもらえます。
4月の朝礼で使える話題の一覧
| 分類 | 話題 | 話し方のヒント |
|---|---|---|
| 季節 | 桜 | 通勤の途中で見た桜、季節に気づく余裕の話へ |
| 季節 | 寒暖差 | 朝晩と昼の気温の差。服装や体調の工夫 |
| 行事 | 花見・歓迎会 | 職場の行事の思い出。新しい人と話すきっかけに |
| 行事 | 入学・新生活 | 家族や自分の新生活の話から、新しい環境に慣れることへ |
| 祝日 | 昭和の日(4月29日) | 月末の祝日と連休前の段取り、取引先の休みの確認 |
| 仕事の節目 | 新年度(4月始まりの会社) | 今年度一つだけ変えること、部署の方針の共有 |
| 仕事の節目 | 新入社員・異動してきた人を迎える | 自分が新人・異動したてだったころの体験 |
| 仕事の節目 | 新入社員本人の一言 | 名前、これから覚えたいこと、よろしくお願いします |
| 健康 | 新しい環境の疲れ | 気づかないうちにたまる疲れ、休み方の工夫 |
| 安全 | 通勤経路が変わる人 | 新しい道や電車に慣れるまでは時間に余裕を持つ |
Point
昭和の日は、国民の祝日に関する法律 第2条で「四月二十九日」と定められています。同じ条文で、昭和の日は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日とされています。
注意
4月に新年度が始まらない会社もあります。その場合は「新年度」を「新しく人が加わる時期」「春の節目」などに言い換えてください。
そのまま読める4月の例文(1分・3分)
1分:新年度に一つだけ変えること
おはようございます。新年度が始まりました。今日は、今年度一つだけ変えることの話をします。
昨年度を振り返ると、会議のあとに「結局、誰が何をやるんだっけ」と確認し直すことが何度もありました。決めたつもりで、言葉にしていなかったんです。
そこで今年度は、自分が出る会議では、最後に「誰が・何を・いつまでに」を一度読み上げることにしました。
小さなことですが、一年続けてみます。今年度もよろしくお願いいたします。
1分:新入社員本人の一言
おはようございます。今月からこちらの部署に配属になりました、◯◯と申します。
学生時代は、◯◯の部活動で、裏方として大会の準備を担当していました。準備の段取りを考えるのが好きなので、仕事でも少しずつ覚えて、早くお役に立てるようになりたいと思っています。
分からないことばかりで、ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、一つずつ覚えていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
注意
新入社員が朝礼で話すときは、名前・自分のことを一つ・これからの姿勢の三つで十分です。もう少し詳しい自己紹介は社会人の自己紹介の例文にあります。
1分:桜と、気づく余裕
おはようございます。駅までの道の桜が咲きました。
実は去年、同じ道を毎日通っていたのに、桜が咲いていたことに気づいたのは、もう散り始めてからでした。それだけ下を向いて、急いで歩いていたんだと思います。
今年は、少しだけ早く家を出て、周りを見ながら歩くようにしています。
仕事も、余裕がないと、周りの人が困っていることに気づけません。新年度の忙しい時期こそ、少し顔を上げていきたいと思います。
1分:新しい環境の疲れ
おはようございます。今日は、疲れの話です。
私が異動してきた年の4月、毎日特に大きな失敗もなく過ごしていたのに、月の後半になって急に体が重くなりました。新しい仕事や人に慣れようと、気づかないうちに気を張っていたようです。
それからは、環境が変わった月は、週に一日は予定を入れずに早く帰る日を作るようにしています。
新しく来た方も、担当が変わった方も、疲れは後から出てくることがあります。しんどいときは、遠慮せずに声をかけてください。
1分:昭和の日と連休前の段取り
おはようございます。月末の4月29日は昭和の日で、その前後から休みに入る取引先もあります。
以前、連休の直前にお客様へ確認の連絡をしたら、すでにお休みに入っていて、返事をいただけたのは連休明けでした。そのせいで、こちらの作業が丸ごと止まってしまいました。
それからは、連休の前の週までに、確認が必要なことを洗い出して、早めに連絡するようにしています。
皆さんも、連休をまたぐ案件があれば、今週のうちに一度確かめておきましょう。
3分:自分が新人だったころの失敗(先輩から)
おはようございます。新しい方が加わったので、今日は、私が新人だったころの失敗の話をさせてください。
入社して二か月ほどたったころ、先輩から「この資料、明日の会議で使うから、まとめておいて」と頼まれました。私は「分かりました」と答えて、その日のうちに一生懸命まとめました。ところが翌朝、先輩に見せると、「これじゃない」と言われてしまいました。先輩が欲しかったのは、数字を比べた一枚の表でした。私が作ったのは、何ページにもわたる詳しい説明の資料でした。
どうしてこうなったのかを考えると、私は頼まれたときに、何のために使うのか、どんな形がいいのかを、一つも聞いていませんでした。聞いたら、分かっていないと思われるのが怖かったんです。
そのとき先輩は、私を責めることはせず、「最初に一言聞いてくれれば、五分で済んだね」とだけ言いました。この言葉は、今でも仕事を頼まれるたびに思い出します。
それ以来、私は頼まれごとを受けるとき、「何に使うか」「いつまでか」「どんな形がいいか」の三つだけは、必ず確かめるようにしています。
新しく来た皆さんに伝えたいのは、聞くことは恥ずかしいことではない、ということです。むしろ、最初に聞いてもらえるほうが、頼む側も助かります。
そして、迎える私たちの側も、頼むときにこの三つを最初に伝えるようにしたいと思います。今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
3分:新年度の部署の方針を伝える(管理職から)
おはようございます。新年度最初の朝礼なので、少し時間をいただいて、今年度この部署で大事にしたいことをお話しします。
まず、昨年度は本当にありがとうございました。年度の後半は特に案件が重なり、皆さんに無理をお願いした場面もありました。それでも一つひとつ乗り越えられたのは、お互いに声をかけ合ってくれたおかげです。
そのうえで、昨年度を振り返って、私自身が反省していることがあります。忙しさのあまり、問題が小さいうちに相談してもらえる雰囲気を、十分に作れていなかったことです。いくつかの案件では、気づいたときにはかなり大きな問題になっていて、もっと早く知っていれば、と思うことがありました。
そこで今年度は、一つだけ方針を決めます。「悪い知らせほど早く」です。ミスや遅れに気づいたら、まとまっていなくてもかまわないので、まず一言、私か、近くの人に伝えてください。早く伝えてくれたことを責めることは、決してしません。
私のほうでも、週に一度、短い時間でいいので、一人ひとりと話す時間を作ります。困っていることや、気になっていることを、そこで聞かせてください。
今年度は、新しく加わった方もいます。新しく来た方にとっても、相談しやすい部署であることが、何よりの助けになると思います。
一年間、どうぞよろしくお願いいたします。
注意
例文の中の出来事や名前は、自分の体験に差し替えて使ってください。年度の始まりに関係者へ送る挨拶メールは新年度の挨拶メールにまとめています。
話の組み立て方(話題→自分の体験→仕事への結び)
| 段 | 言うこと | 4月の例 |
|---|---|---|
| ①話題 | 今日は何の話かを一言で | 「今月から新しい方が加わりました。今日は、私が新人だったころの話をします」 |
| ②自分の体験 | 実際にあったこと、気づいたことを一つだけ | 「コピー機の使い方が分からず、聞くのが恥ずかしくて迷っていました」 |
| ③仕事への結び | 自分はこうする/皆さんもよければ、の一言 | 「分からないことは遠慮せずに聞いてください。私たちからも声をかけます」 |
新しく来た人がいる朝礼では、成功談より失敗談のほうが場がやわらぎます。失敗のあとに「今はこうしている」を一言添えると、仕事の話として締まります。
注意
1分で話せる長さの目安はスピーチの文字数と時間の目安、原稿の長さを確かめるならスピーチの長さチェッカー、練習で時間を計るなら大画面タイマーが使えます。話し出しの一言はスピーチの最初のつかみ、締めの一言はスピーチの最後の締めにまとめています。
4月の朝礼で気をつけたいこと
- 新しく来た人を、本人の了承なく話のネタにしない。紹介するなら、名前と担当くらいにとどめます。
- 社内の略語や昔の出来事を前提にしない。新しく来た人が置いていかれないよう、言葉を一つ足します。
- 新入社員に急に話を振らない。朝礼で話してもらうなら、前日までに伝えておくと準備ができます。
この記事の要点
- 4月の朝礼は自分が新人だったころの失敗や助けられたことを話すと、新しく来た人が聞きやすい。
- 話題は新年度の目標・新しく来た人を迎えること・桜・新しい環境の疲れ・連休前の段取りから。
- 昭和の日は法律で「四月二十九日」。月末は取引先の休みも確かめる。
- 新入社員本人の一言は名前・自分のことを一つ・これからの姿勢で十分。
- どの話題も話題→自分の体験→仕事への結びの3段で1分にまとまる。
FAQ
よくある質問
新年度の区切りを生かして、自分が新人だったころの失敗や助けられたことを話すのが組み立てやすい形です。ほかに、新年度に一つだけ変えること、桜、新しい環境の疲れ、昭和の日と連休前の段取りなども使えます。
自分が新人だったころの失敗や、先輩に助けられたことを一つ話し、「分からないことは遠慮せずに聞いてください」と伝える形が話しやすいでしょう。成功談より失敗談のほうが、新しく来た人の緊張がほぐれます。
名前、自分のことを一つ(学生時代に取り組んだことなど)、これからの姿勢(一つずつ覚えていきます、など)の三つで十分です。最後に「どうぞよろしくお願いいたします」で締めます。
自分が新人だったころの失敗から学んだこと、新年度の部署の方針など、自分の体験を少し詳しく話せる話題が向いています。体験に「気づいたこと」と「今やっていること」を足すと3分の長さになります。
国民の祝日に関する法律 第2条で「四月二十九日」と定められています。