結論
研修の始めの挨拶は①歓迎・労い ②研修の目的 ③進め方と約束事 ④安心させる一言、終わりの挨拶は①労い ②学んだことの振り返り ③現場で使ってほしいこと ④講師・関係者へのお礼で組み立てます。どちらも1〜2分が目安です。
まず使える基本形(始め・終わり)
急いで準備するときは、次の二つの◯◯を埋めるだけで挨拶になります。研修の種類を問わず使える形です。
始めの挨拶(基本形)
皆さん、おはようございます。本日の研修を担当します◯◯部の◯◯です。お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。今日の研修の目的は、◯◯できるようになることです。午前は◯◯、午後は◯◯の順に進めます。分からないことがあれば、その場で遠慮なく質問してください。それでは始めます。よろしくお願いします。
終わりの挨拶(基本形)
皆さん、本日の研修、お疲れさまでした。今日は◯◯について学びました。全部を一度に実践するのは難しいと思いますので、まずは◯◯を一つ、明日から職場で試してみてください。最後に、講師の◯◯さんに改めてお礼を申し上げます。本日はありがとうございました。
| 埋める所 | 書くこと | 書き方のこつ |
|---|---|---|
| 目的 | 研修のあと、何ができるようになるか | 「◯◯を学ぶ」より「◯◯できるようになる」と言う |
| 進め方 | 時間帯ごとの内容 | 細かい時刻は資料に回し、流れだけ話す |
| 持ち帰ること | 明日から試してほしい行動を一つ | 一つに絞ると覚えてもらえる |
| お礼 | 講師・準備した人・受講者 | 名前を出して言う |
誰が、いつ、どのくらい話すか
| 場面 | 話す人 | 長さの目安 | 入れること |
|---|---|---|---|
| 開始の案内 | 司会・事務局 | 1分程度 | お礼、名乗り、終了時刻・資料・質問の受け方、講師紹介 |
| 研修初日の始め | 人事・研修担当 | 1〜2分 | 歓迎、目的、日程、約束事 |
| 講義の冒頭 | 講師(社内・社外) | 1分程度 | 自己紹介、この時間で持ち帰ってほしいこと |
| 受講者の自己紹介 | 受講者一人ずつ | 30秒程度 | 名前、所属、研修で身につけたいこと |
| 研修最終日の終わり | 人事・役員 | 1〜2分 | 労い、振り返り、現場への期待 |
| 受講者代表のお礼 | 受講者代表 | 1〜2分 | お礼、学んだこと、これからの決意 |
話す時間は、話す人ごとに先に伝えておくと全体が押しません。手元で時間を見たいときは無料のタイマーが使えます。
研修の始めの挨拶(司会・人事・講師)
司会・事務局の開始の挨拶(講師紹介まで)
定刻になりましたので、ただいまから◯◯研修を始めます。本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。司会を務めます、人事部の◯◯です。本日は、◯◯時まで、途中に休憩を挟みながら進めます。資料はお手元の冊子をご覧ください。質問は各パートの最後にお受けします。それでは、本日の講師をご紹介します。◯◯部の◯◯さんです。◯◯さん、よろしくお願いします。
新人研修の初日(人事・研修担当)
皆さん、おはようございます。人事部の◯◯です。今日から◯週間、新入社員研修を担当します。この研修の目的は、配属されたあと、職場で困らずに仕事を始められるようになることです。ビジネスマナー、社内のしくみ、仕事の進め方を順番に学んでいきます。分からないことは、その場で質問してください。質問は大歓迎です。体調が悪いときも、我慢せずに声をかけてください。それでは、よろしくお願いします。
管理職研修・階層別研修の始め
皆さん、お忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。今日の研修は、部下と面談するときの進め方がテーマです。正解を覚える時間ではなく、皆さんがふだん現場で迷っていることを持ち寄って、考え方をそろえる時間にしたいと考えています。どうぞ遠慮なく、ご自身の経験を話してください。
コンプライアンス研修の始め
皆さん、お疲れさまです。法務部の◯◯です。今日のテーマは◯◯です。こうした研修は「知っている話」と思われがちですが、今日は実際に職場で起こりうる場面を例に、迷ったときにどう判断し、誰に相談するかを確認します。皆さんを疑うための研修ではなく、皆さんと会社を守るための時間です。最後まで、よろしくお願いします。
営業研修・スキル研修の始め
皆さん、こんにちは。営業企画部の◯◯です。今日は◯◯の進め方を、ロールプレイを中心に練習します。話を聞くだけの時間はできるだけ短くして、皆さんに実際に話してもらう時間を多く取りました。うまくいかなくて構いません。ここで失敗しておくことが、お客さまの前での準備になります。
オンライン研修の始め
皆さん、おはようございます。本日の研修を担当します◯◯です。始める前に二つ確認させてください。私の声は聞こえていますか。聞こえている方は、リアクションで知らせてください。ありがとうございます。今日は、話を聞くときはマイクをオフに、質問するときはチャットか挙手ボタンでお願いします。画面が止まったときも、チャットで知らせてください。それでは始めます。
講師の冒頭の挨拶
皆さん、こんにちは。本日の講師を務めます◯◯です。ふだんは◯◯部で◯◯の仕事をしています。今日の◯時間で持ち帰ってほしいことは一つだけです。それは「◯◯」です。途中で分かりにくいところがあれば、手を挙げて止めてください。よろしくお願いします。
Point
「質問していい」「止めていい」を最初に言っておくと、受講者は質問しやすくなります。オンラインでは、最初に声が届いているかを受講者に返事してもらうと、その後の反応も返ってきやすくなります。社外の講師を招く場合の紹介文は講師紹介の例文を参照してください。
研修の途中で使う案内(休憩・質疑・講師交代)
始めと終わりの間にも、司会・事務局が短く話す場面があります。一言で済む言い方をまとめました。
| 場面 | 言い方の例 |
|---|---|
| 休憩に入る | ここで休憩に入ります。◯時◯分から再開しますので、それまでに席にお戻りください。 |
| 休憩から再開 | 時間になりましたので再開します。後半は◯◯について進めます。 |
| 質疑応答 | ここまでの内容で、質問のある方は挙手をお願いします。どんな小さなことでも構いません。 |
| 質問が出ないとき | では、私から一つ伺います。◯◯の場面では、どうすればよいでしょうか。 |
| 講師の交代 | ◯◯さん、ありがとうございました。続いて、◯◯部の◯◯さんにお話しいただきます。 |
| アンケートの案内 | 最後に、お手元のアンケートにご記入ください。今後の研修づくりに使わせていただきます。 |
受講者の挨拶(初日の一言・研修先への挨拶)
研修初日の自己紹介
◯◯部に配属予定の◯◯です。学生時代は◯◯に取り組んでいました。この研修では、電話の受け方とメールの書き方をしっかり身につけたいと思っています。よろしくお願いします。
中途入社者の研修初日の一言
◯月に入社しました◯◯です。前職では◯◯の仕事をしていました。この会社の進め方はまだ分からないことばかりですので、この研修で社内のしくみをしっかり覚えたいと思います。よろしくお願いします。
管理職研修など、社内の研修での一言
◯◯部の◯◯です。部下との面談で、どこまで踏み込んで聞くかにいつも迷っています。今日は皆さんのやり方も伺いたいと思っています。よろしくお願いします。
研修先(他部署・現場)に初めて行ったとき
本日から◯日間、こちらで研修させていただく◯◯です。現場の仕事を直接見られる機会をいただき、ありがとうございます。ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、一つでも多く学んで帰りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介を30秒・1分の長さで組み立てる型は社会人の自己紹介にまとめています。
研修終了・修了の挨拶
人事・役員の終わりの挨拶
皆さん、◯週間の研修、お疲れさまでした。最初の日は緊張していた皆さんが、今日は自分から質問し、意見を言えるようになっていました。研修で学んだことは、職場に出てすぐに全部できなくて構いません。まずは、あいさつと報告・連絡・相談、この二つを毎日続けてください。来週からの配属先でのご活躍を、楽しみにしています。
受講者代表のお礼
◯週間にわたり、私たちのために研修を準備してくださった人事部の皆さま、講師を務めてくださった皆さま、本当にありがとうございました。受講者を代表して、お礼を申し上げます。この研修で、仕事は一人ではなく、周りの方と連携して進めるものだと学びました。配属先では、教わったことを一つずつ実践し、一日も早くお役に立てるよう努力してまいります。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
司会・事務局の締めの挨拶
以上で、本日の◯◯研修を終了します。講師の◯◯さん、ありがとうございました。皆さんも、長い時間お疲れさまでした。本日の資料は、後ほど共有フォルダに置きます。お帰りの前に、アンケートのご提出をお願いします。本日はありがとうございました。
オンライン研修の終わり
以上で本日の研修を終わります。画面越しでの長い時間、お疲れさまでした。チャットでいただいた質問のうち、時間内にお答えできなかったものは、後日まとめてお送りします。アンケートのリンクをチャットに貼りましたので、ご回答をお願いします。退出していただいて構いません。ありがとうございました。
研修最終日、研修先での一言
◯日間、大変お世話になりました。お忙しい中、一つひとつ丁寧に教えていただき、ありがとうございました。ここで学んだ◯◯を、配属先でも必ず活かします。本当にありがとうございました。
注意
研修会を式として締める場合は、司会が「これをもちまして◯◯研修を終了いたします」と結びます。言い回しは閉会の言葉にあります。
挨拶する前の準備チェック
- 目的を一文で言えるか:「この研修のあと、受講者が◯◯できる」と書き出してみる。
- 原稿を声に出して時間を計ったか:書いた原稿は、読み上げると思ったより長くなりがち。
- 講師の名前・所属・肩書きを本人に確認したか:紹介で間違えると、その場で訂正しにくい。
- 連絡事項を絞ったか:口で言うのは終了時刻・資料・質問の受け方くらいにし、細かい時刻や注意事項は配布資料や画面に出す。
- オンラインなら音声と画面共有を試したか:開始前に、別の端末から入って聞こえ方を確かめる。
研修先へのメール(事前の挨拶・研修後のお礼)
研修前の挨拶メール
件名:◯月◯日からの研修のご挨拶(新入社員 ◯◯)
◯◯部 ◯◯様
お疲れさまです。新入社員の◯◯です。
◯月◯日から◯日間、◯◯部で研修をさせていただくことになりました。お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございます。
当日は◯時に◯階の◯◯部へ伺います。持ち物や事前に読んでおくべき資料があれば、お知らせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
研修後のお礼メール
件名:研修のお礼(新入社員 ◯◯)
◯◯部 ◯◯様
お疲れさまです。新入社員の◯◯です。
◯日間の研修では、大変お世話になりました。特に、お客さまからの問い合わせに◯◯さんが対応される様子を間近で見られたことは、大きな学びになりました。
教えていただいたことを配属先でも活かしてまいります。本当にありがとうございました。
Point
お礼メールは「特に◯◯が学びになった」を一つ入れると、定型文で終わりません。社外の講師へのお礼は講師へのお礼メールを参照してください。
この記事の要点
- 始めの挨拶は歓迎・目的・進め方・安心させる一言。「質問していい」を最初に言う。
- 司会・事務局はお礼・名乗り・進行・講師紹介まで。細かい連絡事項は資料に回す。
- 講師は冒頭で持ち帰ってほしいことを一つ宣言する。
- オンラインでは最初に声が届いているかと、質問のしかたを確認する。
- 終わりの挨拶は労い・振り返り・現場で使うこと。全部できなくていい、と添える。
- 受講者代表のお礼はお礼・学んだこと・決意で1〜2分。
- 研修先へのメールは事前に一通、終わってから一通。お礼には具体的な学びを一つ。
FAQ
よくある質問
歓迎や労いの言葉、研修の目的、日程と進め方、そして「分からないことはその場で質問してよい」という安心させる一言です。1〜2分にまとめ、細かい注意事項は配布資料に回すと聞きやすくなります。
「◯週間にわたり研修を準備してくださった皆さま、本当にありがとうございました。受講者を代表してお礼を申し上げます。配属先では教わったことを一つずつ実践し、一日も早くお役に立てるよう努力してまいります。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします」が基本形です。研修で学んだことを一つ具体的に入れると、自分の言葉になります。
「定刻になりましたので、ただいまから◯◯研修を始めます。本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。司会を務めます◯◯です」と始め、終わりの時刻、資料、質問の受け方を短く伝えてから講師を紹介します。
最初に声が届いているかを受講者に返事してもらい、マイクのオン・オフや質問のしかた(チャット・挙手ボタン)を決めて伝えます。終わりには、答えきれなかった質問の扱いとアンケートの案内を入れます。
送っておくと受け入れ側が準備しやすくなります。研修の日程、伺う時刻と場所、持ち物や事前資料の確認を短く書きます。研修が終わったら、具体的な学びを一つ入れたお礼メールも送りましょう。
「◯日間、大変お世話になりました。お忙しい中、丁寧に教えていただきありがとうございました。ここで学んだ◯◯を配属先でも活かします」のように、お礼と学んだことを一つ伝えれば十分です。