挨拶
入社式の挨拶 例文集
新入社員代表・一言・社長・先輩社員
結論:新入社員の挨拶は①式へのお礼 ②名前と配属・ひとこと自己紹介 ③決意を一つ ④指導のお願いの順で、代表挨拶は1分前後、一人ひとりの一言は30秒ほど。会社側の挨拶は①歓迎 ②会社が大切にしていることを一つ ③期待と相談先で、社長は長くても5分、ほかは1〜2分。このページには、一言・1分・2〜3分の新入社員代表の挨拶、一人ひとりの一言6例、社長・役員・配属先の上司・人事・先輩の挨拶、乾杯と締めまで、そのまま読める例文と穴埋めテンプレートを載せています。式全体の段取りは入社式の企画と進行にまとめています。
結論
入社式の挨拶は、話す人によって役割が違います。新入社員は「受け入れてもらったお礼」と「これから頑張る決意」を、会社側は「歓迎していること」と「困ったら誰に聞けばよいか」を伝えます。どちらも、内容を増やすより一つに絞って具体的に話すほうが、聞いた人の記憶に残ります。
立場別の挨拶の型(早見表)
話す人が多い入社式では、立場ごとに話す中身を分けると、同じ話の繰り返しを防げます。
| 話す人 | 入れる要素(この順で) | 長さの目安 | 避けたいこと |
|---|---|---|---|
| 社長(式辞) | お祝い → 歓迎 → 会社が大切にしていること一つ → 期待 | 3〜5分 | 業績や中期計画の説明が続くこと |
| 役員 | 名前と担当 → 担当分野の一言 → 歓迎 | 1分 | 社長と同じ話の繰り返し |
| 配属先の上司 | 部署の仕事を一言で → どんな人がいるか → 一緒に覚えようという一言 | 1分 | 配属前から成果を求める話 |
| 人事・研修担当 | ここまでのお礼 → 研修の予定 → 相談先 | 1〜2分 | 連絡事項を挨拶に混ぜて長くすること |
| 先輩社員 | 自分の新人時代の話を一つ → 助かったこと → 聞いてよいという一言 | 1〜2分 | 苦労話・脅しに聞こえる冗談 |
| 新入社員代表 | 式へのお礼 → 代表の名乗り → 決意 → 指導のお願い | 1分前後(長くて3分) | 抱負を並べすぎること |
| 新入社員一人ひとり | 名前・配属 → 打ち込んだこと → 意気込み → よろしくお願いします | 30秒 | 長い自己PR |
| 懇親会の乾杯 | 改めてのお祝い → 気軽に話そうという一言 → 乾杯 | 30秒 | 乾杯前の長話 |
Point
持ち時間は式次第で決まります。依頼されたら、まず司会か人事に「何分で、誰の後に話すか」を確認してください。式の時間割は式次第作成ツールで書き出すと、話す人の数から一人あたりの時間を組めます。
新入社員代表の挨拶の組み立て方
新入社員代表の挨拶は、次の5つを順に並べると形になります。短くするときは②と④を一文ずつにします。
- 01
① 式へのお礼
「本日は、私たち新入社員のためにこのような式を開いていただき、誠にありがとうございます」。最初の一文はほぼ決まった形で構いません。
- 02
② 代表であることの名乗り
「新入社員を代表して、ご挨拶申し上げます」。名前は冒頭か最後のどちらかで名乗ります。会社の慣例を人事に確認してください。
- 03
③ 今の気持ち
期待と不安の両方を一文で。「身の引き締まる思いです」のような決まり文句だけで終わらせず、今日の式で感じたことを一つ添えると自分の言葉になります。
- 04
④ 決意を一つ
「一日も早く仕事を覚え」「お客様の声をよく聞き」など、行動の形で一つに絞ります。
- 05
⑤ 指導のお願いと結び
「至らない点も多いかと存じますが、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」で締めます。
注意
「ご鞭撻」は目上の人に指導と励ましをお願いする言葉で、新入社員代表の挨拶で使って失礼にはなりません。言い慣れない場合は「ご指導のほど、よろしくお願いいたします」だけでも十分です。
新入社員代表の挨拶 例文(一言・1分・2〜3分)
一言で済ませる版(20〜30秒)
本日は、私たちのためにこのような式を開いていただき、ありがとうございます。新入社員を代表して、お礼申し上げます。一日も早くお役に立てるよう努めてまいりますので、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
基本形(1分)
本日は、私たち新入社員のために、このような盛大な式を挙行していただき、誠にありがとうございます。新入社員を代表して、ご挨拶申し上げます。今日から私たちは、◯◯株式会社の一員として社会人の第一歩を踏み出します。先ほどの社長のお話を伺い、期待とともに、責任の重さも感じております。まずは目の前の仕事を一つずつ確実に覚え、一日も早く会社に貢献できるよう努力してまいります。至らない点も多いかと存じますが、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
しっかり話す版(2分前後)
本日は、私たち新入社員のために、このような式を挙行していただき、誠にありがとうございます。また、ご多忙の中ご臨席いただいた役員の皆さま、先輩社員の皆さまに、心より御礼申し上げます。新入社員を代表して、ご挨拶申し上げます。
私が◯◯株式会社を志望したのは、選考の途中でお会いした社員の方が、お客様の話をとても楽しそうにされていたからです。自分の仕事を誇りを持って話せる人たちと、同じ場所で働きたいと思いました。今日、この会場に立ち、その一員になれたことをうれしく思います。
一方で、学生時代と社会人とでは、求められる責任がまったく違うことも分かっているつもりです。分からないことをそのままにせず、自分から質問し、教わったことは必ず記録して、同じことを二度聞かずに済むよう努めます。そして、いつか私たちも、後輩に自分の仕事を誇りを持って語れる社員になりたいと思っています。
同期の仲間とは、今日初めて顔を合わせた人もいます。これからは互いに励まし合い、高め合える関係を築いてまいります。
まだ何もできない私たちですが、精一杯努力してまいります。皆さまには、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。本日は、誠にありがとうございました。
3分の持ち時間をもらったときは、要素を増やさず、志望した理由と決意の段落に自分の出来事を一つずつ足して長さを調整します。
配属先が決まっている場合(1分)
本日は、私たちのためにこのような式を開いていただき、誠にありがとうございます。新入社員を代表して、ご挨拶申し上げます。私たちはそれぞれ、営業・開発・管理の各部署に配属が決まりました。部署は違っても、同期として学んだことを互いに共有し、会社全体の力になれるよう努めてまいります。配属先の皆さま、ご迷惑をおかけすることも多いかと存じますが、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
少人数・アットホームな会社の場合(1分)
本日は、私たち二人のために、皆さまにお集まりいただき、ありがとうございます。代表して、ご挨拶申し上げます。面接のときから、社員の皆さまの距離の近さに驚いていました。今日も、たくさんの方に声をかけていただき、緊張が少しほどけました。少人数の会社だからこそ、一人ひとりの仕事が大切だと感じています。早く仕事を覚えて、皆さまの力になれるよう頑張ります。よろしくお願いいたします。
中途入社・第二新卒の場合(1分)
本日は、このような場を設けていただき、ありがとうございます。中途入社の◯◯と申します。前職では◯◯の仕事をしておりました。業界は変わりますが、これまでの経験にこだわらず、新しいやり方を一から学ぶつもりでおります。前職で身につけた◯◯は、少しでもお役に立てるよう生かしてまいります。ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
注意
代表挨拶は原稿を見ながら読んで構いません。最初と最後の一文だけ顔を上げて話すと、印象が大きく変わります。最後に日付と名前を読み上げる形式や、原稿を提出する形式をとる会社もあるので、人事に確認してください。
新入社員一人ひとりの一言 例文(30秒)
一人ずつ前に出て話す形式では、名前・配属先(または出身校)・打ち込んだこと・意気込みの4つで足ります。人数が多いほど短くし、前の人と同じ内容になっても気にしなくて構いません。
部活動・サークルの経験を入れる
◯◯部に配属になりました◯◯です。学生時代は十年間、バスケットボールを続けてきました。チームで一つの目標に向かう楽しさを、仕事でも味わいたいと思っています。よろしくお願いいたします。
アルバイトの経験を入れる
◯◯と申します。学生時代は飲食店で接客のアルバイトをしていました。お客様から「ありがとう」と言われるのが好きで、この仕事を選びました。早く仕事を覚えて、皆さんのお役に立てるよう頑張ります。よろしくお願いいたします。
研究・専門分野を入れる(技術職)
開発部に配属になりました◯◯です。大学では◯◯の研究をしていました。研究室とは違うスピード感に早く慣れ、製品づくりに関われるよう学んでいきます。よろしくお願いいたします。
地元を離れて就職した
◯◯県出身の◯◯です。この春から一人暮らしを始めました。まだ駅からの道にも迷うくらいですが、仕事も街も、早く覚えたいと思います。おすすめのお店があれば、ぜひ教えてください。よろしくお願いします。
配属が決まっていない
◯◯大学から参りました◯◯です。どの部署に配属されても、まずは素直に吸収することを心がけます。研修期間中、たくさん質問すると思いますが、よろしくお願いいたします。
ひと笑い入れたい(場が和やかなとき)
◯◯です。特技は、一度会った人の名前を覚えることです。今日お会いした皆さんのお名前も、一週間以内に全員覚えるつもりです。お声がけいただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
注意
冗談は自分のことを話す範囲にとどめます。他人や会社をいじる話は、入社初日には避けてください。自己紹介の組み立ては社会人の自己紹介にもまとめています。
社長の挨拶(式辞)例文
基本形(1〜2分)
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。社員一同、皆さんを心から歓迎します。当社が創業以来大切にしてきたのは、「◯◯」という考え方です。どんな仕事も、最後はお客様の役に立つかどうかで決まります。皆さんにはまず、目の前の仕事を丁寧にやり切ることを覚えてほしいと思います。分からないことは、遠慮なく先輩に聞いてください。聞くことは、仕事の一部です。皆さんと一緒に働けることを、楽しみにしています。
会社の歩みを交えて話す版(1〜2分)
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。ご家族の皆さまにも、心よりお祝い申し上げます。
当社は◯◯年前、◯◯という小さな仕事から始まりました。創業者が繰り返し言っていたのは「頼まれた以上のことを一つだけやる」ということです。大きなことではありません。資料に一枚、分かりやすい図を足す。電話の最後に、相手の困りごとをもう一つ聞く。その積み重ねが、今のお客様との関係をつくってきました。
皆さんに、最初から完璧な仕事は求めません。失敗をしたら、隠さずにすぐ報告してください。早く分かった失敗は、たいてい取り返せます。そして、昨日の自分より一つだけ前に進むことを、毎日続けてください。
今日から皆さんは、当社の一員です。困ったときに声をかけてくれる仲間が、この会場にたくさんいます。一緒に、良い仕事をしていきましょう。改めて、入社おめでとうございます。
変化の時代を語る版(1分)
皆さん、入社おめでとうございます。今、私たちの業界は大きく変わろうとしています。昨日までのやり方が、明日も通じるとは限りません。だからこそ、皆さんのような新しい目を持つ人が必要です。「なぜこのやり方なのですか」と思ったら、遠慮なく聞いてください。答えられない質問が出てきたら、それは会社が変わるきっかけです。一方で、お客様との約束を守ることだけは、どんな時代でも変わりません。新しいことに挑む気持ちと、約束を守る誠実さ。この二つを持って、一緒に働いていきましょう。
オンライン・複数会場で配信する版
各拠点の新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。今日は会場とオンラインをつないでの開催になりました。画面越しでも、皆さんを迎える気持ちは同じです。働く場所は違っても、私たちは一つのチームです。困ったことがあれば、拠点を越えて誰にでも相談してください。研修で皆さんと直接会えるのを、楽しみにしています。
Point
伝えることは一つに絞ってください。 3〜5分話す場合も、話題を増やすのではなく、上の例文の出来事の部分を詳しくして延ばします。新入社員は緊張していて、多くは覚えていられません。会社が大切にしている言葉を一つ、具体的な出来事と一緒に話すと残ります。業績や実績の数字を出す場合は、社内で確認できたものだけにしてください。
役員・配属先の上司の挨拶 例文
役員(社長の後に短く)
新入社員の皆さん、おめでとうございます。管理本部を担当しております◯◯です。社長の話にあったとおり、最初は分からなくて当たり前です。私も新人のころ、会議の言葉が半分も分かりませんでした。一つずつ覚えれば大丈夫です。皆さんの成長を楽しみにしています。
配属先の部長・課長
皆さん、ようこそ。◯◯部の◯◯です。私たちの部署は、◯◯(例:お客様からの問い合わせに答える仕事)をしています。目立たない仕事に見えるかもしれませんが、お客様から「助かった」と言っていただける、手応えのある仕事です。最初の数か月は覚えることばかりで大変だと思いますが、焦らなくて大丈夫です。困ったときに助けを求められる人が、結果的にいちばん早く成長します。一緒に頑張りましょう。
注意
社長の後に話す人は、社長と同じ話を繰り返さず、自分の担当や部署の話を一つだけ。新入社員は同じ日に何人もの話を聞くので、短い挨拶ほどありがたく感じます。
人事・研修担当の挨拶 例文
式の中での挨拶
人事部の◯◯です。選考のときから皆さんとお会いしてきましたが、今日こうして全員がそろったことを本当にうれしく思います。今日から研修が始まります。分からないことや体調のことなど、小さなことでも構いませんので、いつでも私たちに声をかけてください。一緒に、いいスタートを切りましょう。
式の終わりに連絡を兼ねる場合
最後に、人事部から今後の予定をお伝えします。このあと休憩をはさんで、◯時から研修のオリエンテーションを行います。提出していただく書類と研修の日程表は、お配りした封筒にまとめています。分からない点は、研修中いつでも人事部の◯◯にお尋ねください。本日は、入社おめでとうございます。
注意
細かい連絡は挨拶と分けて紙やメールで渡すほうが確実です。挨拶では「どこに書いてあるか」と「誰に聞けばよいか」だけを伝えます。
先輩社員の歓迎の挨拶 例文
若手の先輩(年の近い立場から)
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。入社◯年目の◯◯です。私が入社したときも、皆さんと同じように緊張していました。最初のころ、◯◯さんに「分からないことは何回聞いてもいい」と言ってもらえて、とても気が楽になったのを覚えています。今度は私たちが、皆さんにそう言う番です。困ったら、いつでも声をかけてください。
失敗談を交えて励ます
入社おめでとうございます。◯◯部の◯◯です。私は新人のころ、お客様への資料の送り先を間違えてしまったことがあります。青くなって上司に報告すると、すぐに一緒に謝りに行ってくれました。そのとき教わったのは「失敗より、黙っていることのほうが困る」ということです。皆さんも、困ったことは一人で抱えずに、早めに声をかけてください。私たちが必ず力になります。
教育係・メンターとして
皆さん、ようこそ。研修と配属後の相談役を担当する◯◯です。私が新人のころに先輩から言われて助かったのは「まず自分で少し考えて、分からなければメモを持って聞きにおいで」という言葉でした。聞いてよいのか迷うことほど、聞いてください。皆さんが一日でも早く「この会社に来てよかった」と思えるよう、私たちも全力で支えます。
注意
先輩の挨拶は、新入社員が「困ったらこの人に聞けばよい」と思えることがいちばんの役割です。自分の新人時代の話を一つ入れると、距離が縮まります。「最初はきついよ」「覚悟しておいて」は、冗談のつもりでも不安を大きくします。
懇親会の乾杯・締めの挨拶 例文
乾杯
皆さん、改めて入社おめでとうございます。式では緊張したと思いますが、ここからは気軽に、先輩たちとたくさん話してください。それでは、新入社員の皆さんのこれからのご活躍を祈念しまして、乾杯!
新入社員がその場で一言求められたとき
今日は、温かく迎えていただき、ありがとうございます。先輩方のお話を伺って、早く一緒に仕事がしたいと思いました。明日からの研修も頑張ります。よろしくお願いいたします。
締め
宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間となりました。新入社員の皆さん、今日は長い一日、お疲れさまでした。明日からの研修、一緒に頑張りましょう。気をつけてお帰りください。
乾杯の挨拶の型は乾杯の挨拶 例文にまとめています。お酒を飲まない人もいるので、「お手元のお飲み物で」と添えると親切です。
穴埋めテンプレート(自分用に書き換える)
新入社員代表
本日は、【式を開いていただいたことへのお礼】。新入社員を代表して、ご挨拶申し上げます。【今の気持ち:今日の式で感じたことを一つ】。【決意:行動の形で一つ】。至らない点も多いかと存じますが、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
新入社員一人ひとりの一言
【配属先、または出身校】の【名前】です。【学生時代に打ち込んだこと、または好きなこと】。【入社後に頑張りたいこと】。よろしくお願いいたします。
会社側(社長・役員・上司・先輩 共通)
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。【立場と名前】の◯◯です。【歓迎の一言】。【会社・部署が大切にしていることを、出来事と一緒に一つ】。【期待:最初にできるようになってほしいこと】。【相談先:困ったら◯◯へ】。一緒に頑張りましょう。
【 】を埋めると、1分前後の原稿になります。要素を足すより、一つの要素を具体的にするほうが伝わります。
当日の話し方と登壇の流れ
- 01
名前を呼ばれたら返事をして立つ
「はい」とはっきり返事をしてから立ち上がります。座席から壇へ向かうときは、急がず落ち着いて歩きます。
- 02
壇の前で一礼してから上がる
壇上の役員や会場に向けて一礼します。礼は、頭だけを下げるのではなく、背すじを伸ばしたまま腰から曲げます。
- 03
原稿を開いて、一呼吸おく
マイクの高さを口元に合わせ、会場を一度見渡してから話し始めます。最初の一文は顔を上げて言います。
- 04
ゆっくり、文の終わりまではっきり
緊張すると早口になります。普段よりゆっくりを意識し、「〜ございます」「〜まいります」の語尾まで言い切ります。
- 05
結びの一文は顔を上げて、一礼して下がる
「よろしくお願いいたします」で顔を上げて一礼し、壇を降りたらもう一度会場に向けて礼をしてから席に戻ります。
注意
礼の回数や、原稿を演台に置くか手に持つかは会場や会社の慣例で変わります。前日のリハーサルで司会・人事に確認しておくと、当日迷いません。服装は会社の指定に合わせ、指定がなければスーツが無難です。
よくある失敗と言い換え
| よくある失敗 | 聞いている人の受け取り方 | 言い換え・直し方 |
|---|---|---|
| 新入社員代表が抱負を三つも四つも並べる | どれも印象に残らない | 決意は一つに絞り、行動の形で言う |
| 「身の引き締まる思いです」など決まり文句だけで終わる | 誰が読んでも同じに聞こえる | 今日の式で感じたことを一つ足す |
| 一人ひとりの一言で長い自己PRをする | 式が押して、後の人が短くなる | 名前・配属・打ち込んだこと・意気込みの4つで止める |
| 社長が業績や数字の説明を続ける | 新入社員には自分に関係のない話に聞こえる | 大切にしていることを一つ、出来事と一緒に |
| 先輩が「うちは厳しいから覚悟して」と言う | 冗談でも入社初日の不安が大きくなる | 「最初は分からなくて当たり前です」と言う |
| 全員が同じ「おめでとう」と同じ話をする | 式が長く感じる | 早見表のとおり立場ごとに話す中身を分ける |
| 敬語を重ねすぎる(「拝見させていただきます」など) | かえって不自然に聞こえる | 「拝見します」「伺いました」と一つの敬語で言う |
挨拶の前日チェックリスト
新入社員(代表・一言)
- 自分の持ち時間と、話す順番を人事に確認した
- 原稿を声に出して読み、時間を計って持ち時間に収めた
- 会社名・社長名・部署名を正しく、読み方も確認した
- 決意は一つに絞った
- 名前を名乗るタイミング(冒頭か最後か)を確認した
- 原稿は折り目をつけて、すぐ開ける状態にした
会社側(社長・役員・上司・先輩・人事)
- 前後に話す人と、話す中身が重ならないよう分担した
- 会社が大切にしていることを一つ、出来事と一緒に話す準備をした
- 「困ったら誰に聞けばよいか」を一文入れた
- 配属・研修・日程について、未確定のことを確定したように話していない
- 数字や実績を出す場合、社内で確認できたものだけにした
- オンライン参加者がいる場合、マイクと画面の映り方を確認した
代表を頼む人事・幹事の方へ
- 代表は早めに依頼し、選んだ理由を一言添えます。「同期をまとめてくれそうだから」など理由が分かると、本人が引き受けやすくなります。
- 持ち時間と形式を文字で渡します。何分か、名前をいつ名乗るか、原稿を読み上げてよいか、提出が必要か。
- 原稿は事前に一度見せてもらいます。直すのは長さと会社名などの誤りだけにし、本人の言葉はできるだけ残してください。
- 一人ひとりの一言は、要素を先に示します。「名前・配属・打ち込んだこと・意気込み」と伝えるだけで、長さがそろいます。
この記事の要点
- 新入社員代表はお礼・名乗り・今の気持ち・決意・指導のお願いの順で、1分前後。決意は一つに絞る。
- 一人ひとりの一言は名前・配属・打ち込んだこと・意気込みで30秒。
- 会社側は歓迎・大切にしていること一つ・期待と相談先。社長は長くても5分、ほかは1〜2分。
- 立場ごとに話す中身を分けると、同じ話の繰り返しを防げる。
- 原稿は見ながら読んでよい。最初と最後の一文だけ顔を上げる。
FAQ
よくある質問
「本日は、私たち新入社員のために、このような式を挙行していただき、誠にありがとうございます。新入社員を代表して、ご挨拶申し上げます。一日も早く仕事を覚え、会社に貢献できるよう努力してまいります。至らない点も多いかと存じますが、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」が基本形です。今日の式で感じたことを一文足すと、自分の言葉になります。
「◯◯部に配属になりました◯◯です。学生時代は◯◯に打ち込んでいました。早く仕事を覚えて、皆さんのお役に立てるよう頑張ります。よろしくお願いいたします」のように、名前・配属先・打ち込んだこと・意気込みを30秒ほどにまとめます。
社長の式辞は3〜5分、役員・上司は1分、人事・先輩は1〜2分、新入社員代表は1分前後、一人ひとりの一言は30秒ほどが目安です。実際の持ち時間は式次第で決まるので、依頼された時点で司会か人事に確認してください。
見ながら読んでも失礼にはなりません。最初と最後の一文だけ顔を上げて話すと、気持ちが伝わります。原稿を提出する形式の会社もあるので、人事に確認してください。
冒頭で「新入社員を代表して、◯◯がご挨拶申し上げます」と名乗る形と、最後に「新入社員代表 ◯◯◯◯」と読み上げる形があります。会社の慣例によるので、人事に確認してください。
歓迎の言葉、会社が大切にしていることを一つ、新入社員への期待です。大切にしていることは、創業のころの出来事など具体的な話と一緒に伝えると記憶に残ります。
「入社おめでとうございます。私も入社したときは緊張していました。最初のころに先輩から言ってもらってうれしかった言葉を、今度は私たちが皆さんに伝えたいと思います。困ったらいつでも声をかけてください」のように、自分の新人時代の話を一つ入れると距離が縮まります。
名前と前職の仕事を一言、新しいやり方を一から学ぶ姿勢、前職の経験をどう生かしたいかを一つ、指導のお願い、の順で1分ほどにまとめます。前職の会社を比べたり悪く言ったりする話は避けます。
使って構いません。目上の人に指導と励ましをお願いする言葉で、新入社員代表の挨拶の結びによく合います。言い慣れない場合は「ご指導のほど、よろしくお願いいたします」でも失礼にはなりません。