スピーチ
スピーチ最後の締めの言葉
場面別の例文と結び方
結論:スピーチの最後は、要点を一文で言い直す → 聞き手への一言(願い・感謝・抱負など) → 「本日はありがとうございました」の順で終えれば、どの場面でも締まります。改まった挨拶なら「以上で私の挨拶とさせていただきます」、発表なら「ご清聴ありがとうございました」に替えます。このページでは、穴埋めで作れる締めのテンプレートと、朝礼・会議・プレゼン・忘年会・歓迎会・送別会・受賞・結婚式など場面別にそのまま使える最後の一言、結婚式で「最後に」を言い換える方法、よくある失敗をまとめました。宴会の一本締め・三本締めの音頭は締めの挨拶 例文、式や会の閉会の辞は閉会の言葉を見てください。
結論
スピーチの締めは、本題を話し終えたあとの結びの部分です。①要点の言い直し ②聞き手への願い・感謝・抱負 ③終わりの合図の順に並べると、聞き手が「話が終わった」と分かり、拍手のきっかけにもなります。
すぐ使える万能の締め
場面を問わず使える締めを、改まり具合ごとに一つずつ用意しました。◯◯に今日の話の要点を入れるだけで使えます。
| 改まり具合 | そのまま使える締め |
|---|---|
| 社内のくだけた場(朝礼・会議・飲み会) | 今日は◯◯の話をしました。明日から一つでも試してもらえたら嬉しいです。以上です。ありがとうございました。 |
| 社内の改まった場(表彰・歓送迎会・納会) | ◯◯を通じて、皆さんの支えの大きさを改めて感じました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。 |
| 社外・式典・祝賀会 | 本日の会が、皆さまにとって実りあるひとときとなれば幸いです。皆さまのご健勝と、各社のますますのご発展をお祈りし、ご挨拶とさせていただきます。 |
締めの型:三つの部品
| 順番 | 部品 | 例 |
|---|---|---|
| 1 | 要点の言い直し | 今日お伝えしたかったのは、◯◯ということです。 |
| 2 | 聞き手への一言 | 皆さんと一緒に、◯◯をやり遂げたいと思います。 |
| 3 | 終わりの合図 | 以上で私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 |
1は、話の途中で言ったことを短く一文で言い直すだけです。新しい話を足さないのがコツです。2には、場面に合わせて願い・感謝・抱負・励ましのどれかを入れます。
Point
「最後に」は一度だけ。「最後に」と言ってから話が続くと、聞き手は終わりを待って落ち着かなくなります。「最後に」と言ったら、そこから二、三文で終えてください。結婚式では「最後に」自体を言い換えます(下の結婚式の項目を参照)。
穴埋めで作る締めのテンプレート
- 01
要点を一文で
「今日お話しした◯◯は、◯◯ということです。」話の中で一番伝えたかった一文を、言葉を変えずに繰り返します。
- 02
聞き手に向ける
「皆さんにも、◯◯していただけたら嬉しいです。」または「◯◯さんの◯◯を、心より願っています。」主語を自分から聞き手に移します。
- 03
感謝か抱負を添える
「本日はこのような機会をいただき、ありがとうございます。」「これからも◯◯に取り組んでまいります。」立場に合わせてどちらか一つにします。
- 04
終わりの合図
「以上で私の挨拶とさせていただきます。」「本日はありがとうございました。」場の改まり具合で選びます。
四つすべてを入れる必要はありません。朝礼や会議なら「要点を一文で」と「終わりの合図」の二つだけで十分です。
聞き手への一言の種類
| 種類 | 例文 | 合う場面 |
|---|---|---|
| 願い | 皆さんの◯◯が、実りあるものになることを願っています。 | 研修・入社式・キックオフ |
| 感謝 | 支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。 | 受賞・送別(送られる側)・退任 |
| 抱負 | この賞に恥じないよう、これからも◯◯に取り組んでまいります。 | 受賞・就任・着任 |
| 励まし | ◯◯さんなら、新しい場所でもきっと大丈夫です。 | 送別(送る側)・異動 |
| 共感 | 大変な時期でしたが、皆さんと一緒だったから乗り越えられたと思います。 | 納会・プロジェクト完了の打ち上げ |
| 呼びかけ | 今週も、一緒に乗り切りましょう。 | 朝礼・会議 |
| 祈念 | 皆さまのご健勝と、◯◯のますますのご発展をお祈りいたします。 | 式典・社外のイベント・祝賀会 |
注意
「ご健勝」は人の健康と活躍に、「ご発展」は会社や団体に使う言葉です。社外のお客様を招く場では「皆さまのご健勝と、各社のますますのご発展をお祈り申し上げます」のように、人と会社を分けて並べます。
終わりの合図の言葉の使い分け
| 言い方 | 合う場面 | 注意すること |
|---|---|---|
| 以上で私の挨拶とさせていただきます。 | 式典・宴席の挨拶 | 改まった言い方。社内の朝礼ではやや硬い |
| 本日はありがとうございました。 | どの場面でも | 迷ったらこれでよい |
| ご清聴ありがとうございました。 | 発表・講演・研修 | 「清聴」は聞いてくれたことへのお礼。宴席の短い挨拶ではあまり使わない |
| 簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。 | 来賓・主催者の挨拶 | 長く話したあとに「簡単ではございますが」は合わない |
| 以上です。ありがとうございました。 | 朝礼・会議・社内の短い報告 | くだけすぎず、短く終われる |
| 結びとさせていただきます。 | 結婚式・祝賀会の祝辞 | 「最後」「終わり」を避けたい場で使える |
「これをもちまして」は、会や式そのものを終えるときに司会や閉会の辞でよく使う言い方です。一人のスピーチを終えるときは、「以上で私の挨拶とさせていただきます」のような言い方で足ります。
場面別の最後の一言 例文
朝礼
今日お伝えしたかったのは、◯◯の締め切りを全員で守りたい、ということです。
困ったことがあれば、早めに声をかけてください。
今週も一緒に乗り切りましょう。以上です。
小さなことですが、明日から一つだけ、◯◯を意識してみてください。
以上、今朝のひと言でした。ありがとうございました。
会議・打ち合わせ
本日決まったのは、◯◯と◯◯の二点です。
次回までに、◯◯さんは◯◯を、私は◯◯を進めます。
お忙しいところ、ありがとうございました。
会議の締めは、気持ちを伝えるより決まったことと次の宿題を言い直すのが先です。
プレゼンテーション・発表
本日のご提案は、◯◯によって◯◯を減らす、という一点に尽きます。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
ご清聴ありがとうございました。
時間の都合でお話しできなかった点は、お手元の資料にまとめています。
ご質問があれば、このあと喜んでお答えします。ありがとうございました。
発表の始め方とあわせて組み立てるならプレゼンの始め方と締め方を見てください。
忘年会・納会
今年は◯◯という大きな山がありましたが、皆さんのおかげで無事に越えられました。
来年も、このメンバーで◯◯に挑めることを楽しみにしています。
今年一年、本当にお疲れさまでした。
今日はゆっくり、一年の疲れを癒やしてください。
どうぞ良いお年をお迎えください。ありがとうございました。
忘年会の挨拶全体は忘年会の挨拶 例文にまとめています。
歓迎会(迎える側)
分からないことは、どんな小さなことでも聞いてください。
◯◯さんと一緒に仕事ができるのを、皆で楽しみにしています。
これからどうぞよろしくお願いします。
歓迎会(迎えられる側)
一日も早く戦力になれるよう、精いっぱい取り組みます。
至らない点も多いと思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
今日は温かく迎えていただき、ありがとうございました。
送別会(送る側)
◯◯さんから教わった「◯◯」という言葉を、これからも大切にしていきます。
新しい場所でのご活躍を、心からお祈りしています。
◯◯さん、本当にありがとうございました。
送別会・退職(送られる側)
皆さんと過ごした時間は、私にとって何よりの財産です。
ここで学んだことを胸に、次の場所でも頑張ります。
皆さんのご健康と、◯◯部のますますのご活躍をお祈りしています。本当にお世話になりました。
退職の挨拶の全体は退職の挨拶 例文、送別会の挨拶は送別会の挨拶 例文にあります。
飲み会・食事会
今日は皆さんとゆっくり話せて、本当に楽しい時間でした。
明日からの仕事にも、この勢いで臨みましょう。
お気をつけてお帰りください。ありがとうございました。
表彰の受賞者として
この賞は、私一人ではなく、◯◯チームの皆さんと一緒にいただいたものだと思っています。
この賞に恥じないよう、これからも◯◯に取り組んでまいります。
本日は、本当にありがとうございました。
就任・着任の挨拶
前任の◯◯さんが築いてこられたものを大切にしながら、◯◯に力を注いでまいります。
皆さんのお力をお借りすることも多いと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
研修・勉強会の講師として
今日の内容から、一つだけ持ち帰っていただくとしたら、◯◯です。
明日の仕事で、ぜひ一度試してみてください。
ご清聴ありがとうございました。
社外向けイベントの主催者として
本日の会が、皆さまにとって新しいつながりの生まれる場となれば幸いです。
最後までごゆっくりお過ごしください。
皆さまのご健勝と、各社のますますのご発展をお祈りし、主催者の挨拶とさせていただきます。
結婚式(友人代表)
◯◯さん、◯◯さん、本日は本当におめでとうございます。
お二人らしい、笑顔あふれる家庭を築いてください。
これからも変わらず、どうぞよろしくね。お幸せに。
結婚式(主賓・上司)
結びに、お二人の新しい門出を心からお祝いするとともに、ご両家の皆さまのご多幸をお祈りいたします。
本日は誠におめでとうございます。以上をもちまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
結婚式の祝辞全体は結婚式の主賓挨拶 例文、乾杯の挨拶は結婚式の乾杯の挨拶にまとめています。
次の人へつなぐとき(乾杯・締めの前)
それでは、このあとの乾杯のご発声を、◯◯部長にお願いしたいと思います。
私の挨拶は以上です。ありがとうございました。
結婚式の締めで気をつけること
結婚式では、別れや繰り返しを連想させる言葉(忌み言葉)を気にする方がいます。どこまで気にするかは人や地域、家によって違うので、言い換えられるものは言い換えておくと安心です。締めで出やすい言葉は次のとおりです。
| 避けたい言い方 | 言い換え |
|---|---|
| 最後に | 結びに |
| 終わりに | 結びに |
| ますます(繰り返しの言葉) | より一層/さらに |
| これからもまた | これからも |
- 新郎新婦だけでなく、ご両家・ご親族へのお祝いも一言添えると、主賓や上司の祝辞として整います。
- 手紙形式で読み上げる場合も、締めの一言は顔を上げて新郎新婦に向けて言うと、気持ちが伝わります。
- 友人代表は、締めだけ少しくだけた呼びかけにしても構いませんが、その前のお祝いの言葉は丁寧に言い切ります。
締めでよくある失敗と直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 締めの手前で新しい話を始める | 聞き手が終わりを見失う | 新しい話は本題に移すか、削る |
| 「最後に」を二度言う | まだ続くのかと落ち着かなくなる | 「最後に」は一度だけ、言ったら二、三文で終える |
| 「簡単ですが」と言って長く話す | 言葉と中身が合わない | 長くなったら「長くなりましたが」に替える |
| 「以上です」だけで終える | 唐突に聞こえる | その前に要点か聞き手への一言を一文入れる |
| 言いながら頭を下げる・席に戻る | 最後の一文が聞き取れない | 言い切る → 一呼吸 → 一礼の順にする |
| 社外の場で「ご苦労さまでした」 | 目上の方に失礼に聞こえる | 「お疲れさまでした」「ありがとうございました」にする |
言い終えたあとの動き
- 01最後の一文を言い切ってから、一呼吸置く
- 02聞き手に向かって一礼する(演台がある場合は、演台の横に出るか、その場で)
- 03拍手が起きたら、軽く会釈して受ける
- 04マイクを使っていたら、司会や次の人に手渡すか、スタンドに戻す
- 05席に戻る
言い終える前に頭を下げ始めたり、話しながら席に戻り始めたりすると、締めの言葉が聞き取りにくくなります。言い切る → 一呼吸 → 一礼の順を守るだけで、終わり方が落ち着いて見えます。マイクの扱いはスピーチの話し方のコツとマイクの持ち方を見てください。
締めを決めるときのチェックリスト
- 締めの手前で新しい話題を足していないか
- 要点の言い直しは一文に収まっているか
- 「最後に」を二度以上使っていないか(結婚式では言い換えたか)
- 終わりの合図の言葉が、場の改まり具合に合っているか
- 「簡単ではございますが」と話の長さが合っているか
- 次に乾杯や締めがある場合、次の人の名前と役職を正しく言えるか
- 最後の一文を、原稿を見ずに言えるか
始め方はスピーチの始め方と最初のつかみにまとめています。最初と最後の一文が決まれば、間の本題は多少言い回しが変わっても崩れにくくなります。
この記事の要点
- 締めは要点の言い直し・聞き手への一言・終わりの合図の三つ。
- 迷ったら終わりの合図は「本日はありがとうございました」。
- 締めの手前で新しい話を足さない。「最後に」は一度だけ。
- 結婚式では「最後に」を「結びに」に言い換える。
- 言い切る → 一呼吸 → 一礼の順で終える。
FAQ
よくある質問
迷ったら「本日はありがとうございました」で終えれば、どの場面でも使えます。式典や宴席の改まった挨拶なら「以上で私の挨拶とさせていただきます」、発表や講演なら「ご清聴ありがとうございました」が合います。その手前に、話の要点を一文で言い直しておくと締まります。
使えますが、主に発表・講演・研修など、まとまった時間話を聞いてもらったときの言い方です。宴席の短い挨拶や朝礼では、「本日はありがとうございました」「以上です」のほうが自然です。
来賓や主催者の挨拶など、改まった場で謙遜して締めるときに使います。「簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます」が定番です。長く話したあとに使うと言葉と中身が合わなくなるので、短い挨拶のときに使います。
「最後」は終わりを連想させるため、結婚式では気にする方がいます。「結びに」と言い換えれば、意味を変えずに済みます。締めの合図も「以上をもちまして、お祝いの言葉とさせていただきます」のようにします。
決まったことと、次に誰が何をするかを短く言い直し、「お忙しいところ、ありがとうございました」で終えます。気持ちの話より、宿題の確認を先にすると、会議の締めとして役に立ちます。
締めの音頭を取る人の挨拶では、要点と感謝を短く述べたあと、「それでは、皆さまご唱和ください」と手締めに入ります。掛け声や手順は締めの挨拶 例文にまとめています。
「本日はありがとうございました」と言って一礼すれば、それで締めとして成り立ちます。本番で頭が真っ白になったときのつなぎ方はスピーチを覚えるコツとカンペの作り方にまとめています。