スピーチ
3月の朝礼スピーチ ネタと例文
年度末に1分で話せる話題
3月の朝礼スピーチは、年度末の区切り(4月始まりの会社の場合)があるぶん、話題を見つけやすい月です。使いやすいのは、「この一年で助けられたこと」へのお礼や、引き継ぎで気をつけていることの話。ほかにも、異動・退職する人への言葉、卒業シーズン、ひな祭り、春分の日、防災、花粉の季節の体調管理などが話題になります。このページでは、まず話題の早見表と、そのまま読める1分の例文を置き、そのあとに話題の一覧、1分・3分の例文、話の組み立て方を並べました。年度の最後の締めの挨拶や乾杯の挨拶は年度末の挨拶の例文にあります。
結論
3月の朝礼スピーチは、①3月らしい話題を一言 ②自分の体験を一つ ③仕事でどうするかの3段で組むと1分に収まります。話題は年度末の振り返り・引き継ぎと異動・春の行事・春先の体調と防災の4つから探すと見つけやすくなります。
3月の話題の早見表と、すぐ読める1分の例文
| 時期 | 話題 | 話のきっかけ |
|---|---|---|
| 上旬 | ひな祭り(3月3日) | 女の子の健やかな成長を願う行事から、身近な人や職場の健康へ |
| 上旬 | 防災 | 東日本大震災が起きた日(3月11日)にちなんで備えを見直す |
| 中旬 | 卒業シーズン | 自分が学校を出たころの気持ち、初心 |
| 中旬〜下旬 | 春分の日 | 季節の変わり目、体調管理 |
| 月末 | 年度末・異動・引き継ぎ | 一年のお礼、引き継ぎで気をつけていること |
そのまま読める1分の例文(年度末:一年のお礼)
おはようございます。今年度も残りわずかになりました。今日は、お礼を言わせてください。
この一年、私が一番助けられたのは、夏の繁忙期に、私の担当の問い合わせを皆さんが手分けして受けてくださったことです。あのとき、私は別の案件で手一杯で、正直、どこから手をつけていいか分からない状態でした。
来年度は、私が誰かの手一杯に早く気づける側になりたいと思っています。
残りの数日、最後まで気を抜かずにいきましょう。この一年、本当にありがとうございました。
注意
お礼の話は、「いつ・何をしてもらって・どう助かったか」を一つに絞ると、聞く側にも場面が浮かびます。
3月の朝礼で使える話題の一覧
| 分類 | 話題 | 話し方のヒント |
|---|---|---|
| 季節 | 花粉の季節 | 自分が続けている対策(帰ったら上着を払う、など)から、体調の話へ |
| 季節 | 日が長くなる・暖かくなる | 朝の通勤で感じた季節の変化。気持ちを切り替えるきっかけに |
| 行事 | ひな祭り(3月3日) | 家族の行事の思い出から、身近な人の健康を気にかける話へ |
| 行事 | 卒業シーズン | 自分が学校を出たころの不安や期待、初心 |
| 祝日 | 春分の日 | 季節の変わり目。休み明けの体調管理 |
| 仕事の節目 | 年度末(4月始まりの会社) | 一年の振り返り、一番助けられたことへのお礼 |
| 仕事の節目 | 異動・退職する人 | 一緒に働いて学んだことを一つ、具体的に |
| 仕事の節目 | 引き継ぎ | 引き継ぐ側・受ける側で気をつけていること |
| 仕事の節目 | 来年度の準備 | 新しく来る人を迎える準備、席や資料の整理 |
| 安全・防災 | 3月11日(東日本大震災が起きた日) | 非常用の備え、職場の避難経路、家族との連絡方法の確認 |
| 健康 | 年度末の疲れ | 忙しい時期の休み方、無理をしない段取り |
Point
春分の日は、国民の祝日に関する法律 第2条で「春分日」と定められています。月日が条文に書かれていないため、日付は年によって変わることがあります。言うときは、その年のカレンダーで確かめてください。
注意
年度の区切りは会社によって違います。4月始まりでない会社では「年度末」という言い方が合わないので、その場合は「春の節目」「異動の季節」などに言い換えてください。
そのまま読める3月の例文(1分・3分)
1分:引き継ぎで気をつけていること
おはようございます。今日は、引き継ぎの話です。
以前、前任の方から引き継いだ案件で、資料はそろっていたのに、お客様とのあいだの「口約束」だけが引き継がれておらず、ご迷惑をおかけしたことがありました。
それ以来、自分が引き継ぐときは、資料とは別に「相手と約束していること」「まだ返事をしていないこと」を一覧にして渡すようにしています。
この時期は、引き継ぎが多くなります。資料に書いていないことこそ、言葉にして渡していきましょう。
1分:防災(3月11日にちなんで)
おはようございます。3月11日は、東日本大震災が起きた日です。
毎年この時期に、私は家族と、災害のときにどこで落ち合うか、どうやって連絡を取るかを確かめるようにしています。去年確かめたときは、子どもの学校の連絡方法が変わっていて、知らないままでした。
職場でも、避難経路や非常口、非常用の備えの場所を、一度見ておきたいと思います。年度が変わると、席や担当も変わります。今のうちに確かめておきましょう。
1分:花粉の季節の体調管理
おはようございます。今日は花粉の話です。
私は数年前から花粉の季節がつらくなり、この時期は集中力が落ちて、ミスが増えることに気づきました。
そこで、この時期は、大事な確認は午前中の早いうちに済ませ、ダブルチェックをいつもより丁寧にすることにしています。
年度末で忙しい時期と重なります。体調がすぐれないときは、無理をせず声をかけてください。お互いに助け合っていきましょう。
1分:卒業シーズンと初心
おはようございます。卒業式のシーズンですね。
先日、駅で卒業式帰りの学生さんたちを見かけて、自分が学校を出て、この仕事を始めたころを思い出しました。あのころは、電話を一本かけるのにも緊張して、メモに話す内容を書いてからかけていました。
今は慣れて、そこまで準備しなくなりましたが、そのぶん伝え漏れが出ることもあります。
来年度に向けて、私ももう一度、あのころの丁寧さを思い出したいと思います。
1分:異動する人へのお礼
おはようございます。今月で◯◯さんが異動されるので、今日はお礼を言わせてください。
私が入社して最初に担当した案件で、◯◯さんは、私が作った資料を何度も一緒に見直してくださいました。そのとき教わった「最初の一枚で結論を言う」という書き方は、今でも資料を作るたびに意識しています。
新しい部署でも、きっと同じように周りの人を助けていかれると思います。◯◯さん、本当にありがとうございました。
3分:この一年で変えてよかったこと
おはようございます。年度の最後の朝礼当番なので、今日はこの一年で変えてよかったことの話をさせてください。
今年度の初め、私は自分の仕事の進め方に悩んでいました。毎日忙しいのに、何が終わったのか、何が残っているのかがよく分からない。気づくと、急ぎの依頼に追われて一日が終わっている、という状態でした。
そこで夏ごろから、一日の終わりに、その日やったことを三行だけ書き出すようにしました。最初は面倒でしたが、一週間ほど続けると、自分が何に時間を使っているのかが見えてきました。私の場合、思っていた以上に、探し物と確認の待ち時間に時間を取られていたんです。
それが分かってからは、よく使う資料の置き場所を決め直し、確認が必要なことは朝のうちにまとめてお願いするようにしました。すると、夕方に慌てることがかなり減りました。
変えたこと自体は、本当に小さなことです。ただ、振り返ってみると、小さくても、自分で決めて続けたことは、ちゃんと形になっているんだと感じています。
来年度も、この三行の記録は続けるつもりです。そして、今度は、自分の工夫を自分だけのものにしないで、チームの中でも共有していきたいと思っています。
この一年、たくさん助けていただきました。本当にありがとうございました。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
3分:来年度の新しい人を迎える準備
おはようございます。来月から、新しく入る方や異動してくる方がいらっしゃいます。今日は、迎える準備の話をさせてください。
私がこの部署に異動してきた初日のことを、今でも覚えています。席にはパソコンが置いてあったのですが、どこに何の資料があるのか、誰に何を聞けばいいのかが分からず、午前中はほとんど何もできませんでした。周りの皆さんも忙しそうで、声をかけるのをためらってしまったんです。
そのとき、ある先輩が「これ、最初の一週間で見ておくといい資料」と、一枚のメモを渡してくれました。どの資料がどこにあるか、困ったときに誰に聞けばいいかが書いてあるだけの、簡単なメモです。でも、それがあるだけで、ずいぶん気が楽になりました。
来月、新しく来る方も、きっと同じように不安だと思います。そこで、今月中に、私たちの部署でもそうしたメモを用意しておきたいと考えています。共有フォルダの場所、よく使う書式、困ったときの相談先、この三つが書いてあれば十分です。
それから、もう一つお願いがあります。新しい方が来たら、最初の数日は、こちらから一言声をかけてあげてください。「分からないことはありますか」の一言で、聞きやすさがまったく違います。
年度末で忙しい時期ですが、来月の初日に、新しい方が安心して仕事を始められるようにしたいと思います。ご協力をお願いいたします。
話の組み立て方(話題→自分の体験→仕事への結び)
| 段 | 言うこと | 3月の例 |
|---|---|---|
| ①話題 | 今日は何の話かを一言で | 「今日は、引き継ぎの話です」 |
| ②自分の体験 | 実際にあったこと、気づいたことを一つだけ | 「資料はそろっていたのに、口約束だけが引き継がれていなかったことがありました」 |
| ③仕事への結び | 自分はこうする/皆さんもよければ、の一言 | 「約束していること、返事をしていないことを一覧にして渡しています」 |
年度末の話は、一年を全部振り返ろうとすると長くなります。「一番助けられたこと」「変えてよかったこと」のように、一つに絞ってください。
注意
1分で話せる長さの目安はスピーチの文字数と時間の目安、原稿の長さを確かめるならスピーチの長さチェッカー、練習で時間を計るなら大画面タイマーが使えます。話し出しの一言はスピーチの最初のつかみ、締めの一言はスピーチの最後の締めにまとめています。
3月の朝礼で気をつけたいこと
- 異動・退職の話は、本人が公表してから。内示の段階で朝礼の話題にしないようにします。
- 災害の話は、身近に経験した人がいるかもしれないと考え、被害の様子を詳しく語るより、備えの確認に重心を置きます。
- 「年度末」は4月始まりの会社の言い方。決算期が違う会社では「春の節目」などに言い換えます。
この記事の要点
- 3月の朝礼は「この一年で一番助けられたこと」へのお礼や引き継ぎの話が組み立てやすい。
- 話題は年度末・異動・卒業シーズン・ひな祭り・春分の日・防災・花粉から。
- 春分の日は法律で「春分日」。日付はその年のカレンダーで確かめる。
- 異動・退職の話は本人が公表してから。
- どの話題も話題→自分の体験→仕事への結びの3段で1分にまとまる。
FAQ
よくある質問
年度末の区切りを生かして「この一年で一番助けられたこと」へのお礼や、引き継ぎで気をつけていることを話すのが組み立てやすい形です。ほかに、異動する人へのお礼、卒業シーズンと初心、防災、花粉の季節の体調管理なども使えます。
国民の祝日に関する法律 第2条では、春分の日は「春分日」と定められていて、月日は条文に書かれていません。日付は年によって変わることがあるので、その年のカレンダーで確かめてください。
一年を全部振り返ろうとせず、話題を一つに絞ることです。「一番助けられたこと」「変えてよかったこと」のように一つに絞り、来年度にどうするかを一言添えると1分に収まります。
この一年で変えてよかったこと、来年度の新しい人を迎える準備など、自分の体験を少し詳しく話せる話題が向いています。体験に「気づいたこと」と「今やっていること」を足すと3分の長さになります。
本人が異動を公表してからであれば、一緒に働いて学んだことを一つ具体的に挙げてお礼を言う形が話しやすいでしょう。内示の段階では話題にしないようにします。