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スピーチ

スピーチの始め方と最初のつかみ
第一声の型と場面別の例文

スピーチの始め方は、呼びかけ → 名乗り → お礼 → つかみの一文 → 本題の予告の順にすると迷いません。最初の挨拶(名乗りとお礼)は短く済ませ、つかみは、その場にいる全員が分かる話題か、本題につながる一場面から入ります。笑いを取る必要はありません。聞き手が「この話を聞こう」と顔を上げてくれれば、つかみとしては十分です。このページでは、第一声の型、つかみの種類、場面別にそのまま使える書き出しを並べました。原稿全体の長さはスピーチの文字数と時間の目安、覚え方はスピーチを覚えるコツにまとめています。

更新: 2026-11-01読了:約5分PRODUCER AGENT 編集部

結論

スピーチの最初のつかみとは、名乗りとお礼のあとに置く、聞き手の注意を本題へ向ける一文のことです。型は①その場の話題 ②問いかけ ③場面から入る ④結論から入るの四つを覚えておけば、たいていの場で使えます。

第一声の型:五つの部品を順に並べる

順番部品例
1呼びかけ皆さん、おはようございます。/皆さま、こんばんは。
2名乗りただいまご紹介にあずかりました、◯◯部の◯◯です。
3お礼本日はこのような場でお話しする機会をいただき、ありがとうございます。
4つかみの一文今朝、駅からの道で◯◯を見かけました。
5本題の予告今日は、その◯◯の話から、私たちの◯◯についてお話しします。

1〜3は最初の挨拶、4と5がつかみです。最初の挨拶は場の決まりごとなので、型どおりで構いません。工夫するのは4の一文だけです。司会に紹介されていない場面では、2を「◯◯部の◯◯です」とだけ言えば足ります。

Point

「ご紹介にあずかりました」は「与る(あずかる)」で、「預かる」ではありません。原稿に書くときは、ひらがなで「あずかりました」とすると迷いません。

つかみの種類と、合う場面

つかみの型書き出しの例合う場面
その場の話題今日は朝から冷え込みましたが、会場に入ったら熱気で上着が要らなくなりました。宴席・式典・イベントの開会
問いかけ皆さんは、入社した日のことを覚えていますか。歓迎会・研修・入社式
場面から入る◯年前の春、私はこの会議室で、一枚の企画書を前に頭を抱えていました。受賞・送別・周年
結論から入る今日お伝えしたいことは一つです。◯◯を、今月中に終わらせましょう。朝礼・会議・キックオフ
人に触れる◯◯さんと初めて話したのは、◯◯の現場でした。送別会・歓迎会・表彰の祝辞

迷ったら「場面から入る」が使いやすい型です。「いつ・どこで・何があったか」を一文で言うと、聞き手は情景を思い浮かべ、続きを聞く姿勢になります。問いかけは、聞き手に答えてもらう必要はありません。少し間を置いて、自分で話を続けます。

注意

その場の話題は、天気・会場・料理・季節の行事など、全員が同じものを見たり感じたりしているものを選びます。季節の話題を探すときは時候の挨拶の一覧も参考になります。

場面別の書き出し例文

朝礼

皆さん、おはようございます。◯◯課の◯◯です。
今日は結論から申し上げます。今週は◯◯の締め切りが重なっています。
そこで、一つお願いがあります。

おはようございます。◯◯です。
昨日、お客様から一本の電話をいただきました。その話を少しさせてください。

朝礼のスピーチは短いので、名乗りのあとすぐにつかみに入ります。ネタの探し方は朝礼スピーチの例文とネタにまとめています。

歓迎会(迎える側)

皆さん、こんばんは。◯◯部の◯◯です。
まずは◯◯さん、◯◯部へようこそ。
皆さんは、この部署に来た最初の日のことを覚えていますか。私は、コピー機の場所が分からずに一日うろうろしていました。

送別会(送る側)

皆さま、こんばんは。◯◯部の◯◯です。
◯◯さん、長い間お疲れさまでした。
◯◯さんと初めて一緒に仕事をしたのは、◯年前の◯◯のときでした。あの日のことは、今でもよく覚えています。

送別・歓迎の挨拶の全体は送別会の挨拶と歓迎会の挨拶にあります。

表彰の受賞者として

ただいまご紹介にあずかりました、◯◯部の◯◯です。
このような賞をいただき、ありがとうございます。
正直に申し上げますと、名前を呼ばれたとき、一番驚いたのは私自身でした。

受賞の挨拶の続きは表彰式の挨拶 例文を見てください。

研修・勉強会の講師として

皆さん、こんにちは。本日の講師を務めます、◯◯部の◯◯です。
始める前に一つ質問です。この中で、◯◯で困ったことがある方はいらっしゃいますか。
……ありがとうございます。今日は、その困りごとを一つでも減らして帰っていただくための時間です。

社外向けイベントの主催者として

皆さま、本日はお忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございます。
主催の株式会社◯◯で◯◯を務めております、◯◯と申します。
受付で皆さまのお名前を拝見しながら、◯◯でお世話になった方のお顔が何人も浮かびました。

避けたい始め方と、言い換え

避けたい始め方理由言い換え
「話が下手なので、お聞き苦しいと思いますが」聞き手が身構え、話の中身より不安が残る「短くお話しします」
「僭越ながら」「恐縮ですが」を何度も重ねる前置きが長くなり、本題が遅れる一度だけ使い、すぐ本題に入る
「急に頼まれたので何も準備していませんが」頼んだ人や主催者が気まずくなる「お声がけいただきありがとうございます」
一部の人にしか分からない内輪の話から入るそれ以外の人が置いていかれる全員が知っている場面か、説明を一言添える
誰かをからかう話から入る本人が嫌な思いをすることがあるその人のよいところに触れる場面を選ぶ

謙遜の言葉を入れる場合も、一つで十分です。重ねるほど、聞き手は本題を待たされます。

書き出しを決めるときのチェックリスト

  • 名乗りで、所属と名前をはっきり言っているか
  • お礼は一文に収まっているか
  • つかみの一文は、本題とつながっているか(つかみだけ浮いていないか)
  • その場にいる全員が分かる話題か
  • 冒頭の数文を声に出して言ってみて、言いにくい言葉がないか
  • 前の人と同じ話題にならないか(同じ会で複数人が話すとき)

最初の数文だけは、原稿を見なくても言えるようにしておくと、話し出しが安定します。話し方そのものの準備はスピーチの話し方のコツとマイクの持ち方、終わり方はスピーチの締め・最後の一言にまとめました。

この記事の要点

  • 第一声は呼びかけ・名乗り・お礼・つかみ・本題の予告の順。
  • 工夫するのはつかみの一文だけ。最初の挨拶は型どおりでよい。
  • 迷ったら「いつ・どこで・何があったか」の場面から入る。
  • つかみは全員が分かる話題で、本題とつながるものを選ぶ。
  • 謙遜や前置きは一つだけにして、早く本題に入る。

FAQ

よくある質問

01スピーチの最初の挨拶は何と言えばよいですか?

「皆さん、こんにちは」などの呼びかけのあと、「◯◯部の◯◯です」と名乗り、「本日はお話しする機会をいただき、ありがとうございます」とお礼を一文述べれば足ります。司会に紹介された場合は「ただいまご紹介にあずかりました、◯◯です」と始めます。

02つかみで笑いを取らないといけませんか?

その必要はありません。つかみの役目は、聞き手の注意を本題に向けることです。無理に笑いを狙うより、その場の話題や、本題につながる場面を一文で話すほうが、話の流れが自然になります。

03「ご紹介にあずかりました」と「ご紹介いただきました」はどちらが正しいですか?

どちらも使えます。「ご紹介にあずかりました」は改まった場でよく使われる言い方で、「ご紹介いただきました」は少しやわらかい言い方です。式典や来賓のいる場では前者、社内の会では後者というように、場の改まり具合で選ぶとよいでしょう。

04自己紹介を兼ねたスピーチの始め方は?

名乗りのあとに、所属や担当を一言添え、そこから話題につなげます。たとえば「◯◯を担当している◯◯です。この仕事を始めて、一番驚いたことからお話しします」とすると、自己紹介とつかみを一度に済ませられます。自己紹介の例文は自己紹介の例文にまとめています。

05問いかけで始めて、誰も反応しなかったらどうしますか?

答えてもらう前提にしないのが基本です。「覚えていますか」と問いかけたら、少し間を置き、「私は……」と自分の話を続けます。手を挙げてもらう問いかけをするときは、自分も手を挙げて見せると、聞き手が反応しやすくなります。

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