メール
新年度の挨拶メール 例文20選
取引先・社内・アポ・返信
結論から言うと、新年度の挨拶メールは「昨年度のお礼」「新年度もよろしく」「変わる点(なければ“引き続き私が担当します”)」の三つで足ります。年度の切り替わりは相手側の担当や体制も変わりやすい時期なので、担当が変わらない相手にこそ一通送っておくと、その後の連絡が通りやすくなります。下に、取引先・新体制のお知らせ・挨拶訪問のアポ・社内向け・返信まで、そのまま使える文例を20通並べました。年度末に送る挨拶は年度末の挨拶メールにあります。
結論
新年度の挨拶メールは①名乗り ②昨年度のお礼 ③新年度もよろしくお願いします ④変わる点(担当・体制・連絡先) ⑤(訪問したい場合は)候補日で組み立てます。送る時期は新年度の最初の週から第二週ごろが目安です。
まず使える基本の一通(コピー用)
件名:新年度のご挨拶(株式会社◯◯ ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
昨年度は◯◯の件でご協力をいただき、誠にありがとうございました。
新年度も引き続き、私が御社を担当いたします。
御社の体制にお変わりがございましたら、お手すきの際にお知らせいただけますと幸いです。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
迷ったらこの一通で十分です。「◯◯の件で〜」の一文だけは、相手ごとに具体的な出来事へ書き換えてください。全員に同じ文面を送ると、一斉送信だとすぐ分かります。
Point
「御社の体制にお変わりがございましたら、お知らせいただけますと幸いです」の一文が、このメールでいちばん実務に効く部分です。相手側の担当交代や連絡先の変更を、問い合わせる前に知ることができます。
構成の型と件名の付け方
| 順番 | 書くこと | 一文の例 |
|---|---|---|
| ①名乗り | 会社名・名前(初めての部署なら部署も) | 株式会社◯◯の◯◯です。 |
| ②昨年度のお礼 | 助かった出来事を一つ | 昨年度は◯◯の件で細かなご調整をいただき、助かりました。 |
| ③新年度もよろしく | 引き続きの関係を頼む | 本年度もどうぞよろしくお願いいたします。 |
| ④変わる点 | 担当・体制・連絡先。変わらないならその旨 | 新年度も引き続き、私が担当いたします。 |
| ⑤次の一歩(任意) | 訪問・面談の候補日、相手の体制の確認 | ご挨拶に伺えればと存じます。 |
件名の例(用件+会社名・名前)
- 新年度のご挨拶(株式会社◯◯ ◯◯)
- 新年度の体制のお知らせ(株式会社◯◯ ◯◯部)
- 新年度のご挨拶と窓口変更のお知らせ
- 新年度のご挨拶に伺いたく(株式会社◯◯ ◯◯)
- 【社内】新年度にあたって(◯◯部 ◯◯)
件名に「ご挨拶」だけを書くと、年度初めの大量のメールに埋もれます。用件と名前を件名に入れると、開かなくても誰から何の連絡かが分かります。
場面別の早見表(どの文例を使うか)
| 場面 | 送り方 | 必ず入れる一文 |
|---|---|---|
| 担当が変わらない取引先 | メール(文例1〜3) | 引き続き私が担当いたします |
| 改まった相手・役員宛て | 拝啓・敬具の版(文例4) | 時候の挨拶と結びの言葉 |
| 自社の体制が変わった | 体制のお知らせ(文例6〜8) | 変更点と新しい連絡先 |
| 直接会って挨拶したい | アポのメール(文例9〜10) | 候補日三つとオンラインの選択肢 |
| 社内の部下・他部署・上司 | 社内メール・チャット(文例12〜16) | 今年度に力を入れること |
| 挨拶メールを受け取った | 返信(文例17〜19) | こちらこそ、と自社の変更点 |
| 送るのが遅れた | 遅れたとき(文例20) | ご挨拶が遅くなりました |
取引先への文例(担当が変わらない場合)
文例1:短く済ませる基本形
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
昨年度は大変お世話になりました。
新年度も変わらず私が担当いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
文例2:昨年度の取り組みに触れる
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
昨年度は◯◯のプロジェクトで、短い準備期間の中ご対応いただき、ありがとうございました。おかげさまで無事に終えることができました。
本年度は◯◯の改善にも取り組みたいと考えておりますので、改めてご相談させてください。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
文例3:取引を始めたばかりの相手へ
◯◯様
お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
昨年度末よりお取引をいただき、誠にありがとうございます。
新年度は本格的にご一緒できることを楽しみにしております。
ご不明な点やご要望がございましたら、いつでも私までご連絡ください。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
文例4:改まった相手へ(拝啓・敬具の版)
拝啓 陽春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年度は◯◯につきまして多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
新年度におきましても、より一層のご期待にお応えできるよう努めてまいります。
本年度も変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
注意
メールでは頭語・時候の挨拶を省いて「いつもお世話になっております」から始めて問題ありません。役員宛てや、書面に近い改まった連絡にするときだけ文例4の形を使います。4月の書き出しには「陽春の候」「春暖の候」などを使います。月ごとの時候の挨拶は時候の挨拶一覧にまとめています。
文例5:年度が切り替わっても続く案件がある相手へ
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
昨年度から進めております◯◯の件は、新年度も引き続き私が担当し、◯月の納品に向けて進めてまいります。
年度が変わり、御社のご担当や承認の流れにお変わりがございましたら、お知らせいただけますと助かります。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
新体制・窓口変更をお知らせする文例
文例6:部署の体制をまとめて知らせる
件名:新年度の体制のお知らせ(株式会社◯◯ ◯◯部)
平素より大変お世話になっております。
新年度にあたり、弊社◯◯部の体制を下記のとおりお知らせいたします。
部長:◯◯◯◯
御社ご担当:◯◯◯◯(変更なし)
サブ担当:◯◯◯◯(新任)
代表連絡先:◯◯@◯◯.co.jp
引き続き変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
文例7:連絡先・窓口だけが変わる
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
新年度より、ご発注の窓口を下記のアドレスにまとめることになりました。
新しい窓口:◯◯@◯◯.co.jp
切り替え日:◯月◯日(◯)
切り替え日以降もしばらくの間は、旧アドレス宛てのメールも私が確認いたします。
お手数をおかけしますが、アドレス帳の更新をお願いいたします。
文例8:担当にサブが加わる(同席の予告)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
新年度より、御社のご担当に◯◯が加わり、二名体制でお手伝いいたします。
私が不在の際は◯◯がご対応いたしますので、CCに加えさせていただきます。
次回のお打ち合わせで改めてご紹介させてください。
注意
担当そのものが変わる場合は、前任者・後任者からの挨拶を別に送ります(担当変更の挨拶メール)。新しく着任した人の挨拶は着任挨拶を参照してください。
挨拶訪問・面談のアポイントを取る文例
文例9:上司と訪問したい
件名:新年度のご挨拶に伺いたく(株式会社◯◯ ◯◯)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
新年度のご挨拶に、部長の◯◯とともに御社へお伺いしたいと考えております。
お時間は長くいただきません。下記のいずれかでご都合はいかがでしょうか。
・◯月◯日(◯)午前
・◯月◯日(◯)午後
・◯月◯日(◯)終日
ご都合が合わない場合は、ご希望の日時をお知らせください。オンラインでのご挨拶でも構いません。
文例10:オンラインでの挨拶を提案する
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
年度初めでお忙しい時期と存じますので、オンラインで短時間、新年度のご挨拶をさせていただけないでしょうか。
あわせて、本年度のご予定を簡単に伺えれば幸いです。
ご都合のよい日時を二つ三つお知らせいただければ、URLをお送りいたします。
文例11:挨拶訪問のあとのお礼
◯◯様
本日はご多用のところ、お時間をいただきありがとうございました。
伺った◯◯のご計画について、来週中に進め方の案をお送りいたします。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
候補日は三つ程度、曜日と時間帯に幅を持たせて出すと返事がしやすくなります。候補日の出し方と返信の文例は日程候補のメールにまとめています。
社内向けの新年度の挨拶
文例12:部署のメンバーへ(上司から)
件名:新年度にあたって
◯◯部の皆さん
新年度もよろしくお願いします。今年度は◯◯に力を入れていきます。新しく加わった◯◯さん、◯◯さんも、分からないことは遠慮なく周りに聞いてください。一年間、よろしくお願いします。
文例13:他部署へ(担当者から)
◯◯部の皆さま
新年度も引き続き、◯◯の窓口を担当します◯◯です。昨年度は大変お世話になりました。本年度もご相談ごとがあれば、お気軽にお声がけください。
文例14:上司へ個別に
◯◯部長
昨年度はご指導いただき、ありがとうございました。特に◯◯の件では、進め方を一緒に考えていただき大変助かりました。
本年度は◯◯を自分で回せるようになることを目標にいたします。引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。
文例15:新しく配属された人を迎える
件名:◯◯さん、◯◯部へようこそ
◯◯部の皆さん
本日から◯◯さんが私たちのチームに加わりました。前の部署では◯◯を担当されていたそうです。
最初の一か月は◯◯さんが教育担当につきます。皆さんも声をかけてあげてください。
文例16:社内チャット用の短文
新年度もよろしくお願いします。今年度も◯◯の窓口は私です。何かあればこのチャンネルで気軽に声をかけてください。
朝礼で話す場合の一言は4月の朝礼スピーチにあります。
新年度の挨拶メールへの返信
文例17:取引先からの挨拶に返す
◯◯様
ご丁寧にありがとうございます。
こちらこそ、昨年度は大変お世話になりました。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
文例18:自社側の体制が変わったことを添える
◯◯様
ご丁寧にありがとうございます。
こちらこそ、昨年度は大変お世話になりました。
弊社は新年度から◯◯が担当に加わりますので、改めてご紹介させてください。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
文例19:社内の挨拶に返す
◯◯さん
ありがとうございます。こちらこそ今年度もよろしくお願いします。◯◯の件は引き続き私が窓口ですので、何かあれば声をかけてください。
自社側の体制が変わった場合は、返信のついでに一言伝えておくと、相手の連絡先の更新が早くなります。
送るのが遅れたとき・電話で済ませるとき
文例20:挨拶が遅れたとき
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
新年度のご挨拶が遅くなり、失礼いたしました。
昨年度は大変お世話になりました。本年度も引き続き私が担当いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
月の後半に入ったら「新年度のご挨拶」を件名にせず、本来の用件のメールの冒頭に一言添えるほうが自然です。
電話で挨拶するときの話し方
お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。新年度のご挨拶でお電話いたしました。今、少しだけよろしいでしょうか。
昨年度は大変お世話になりました。本年度も私が担当いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。御社の体制にお変わりはございませんか。
(聞き終えたら)お忙しいところありがとうございました。失礼いたします。
電話は相手の時間を取るので、名乗り・お礼・よろしく・体制の確認だけで切り上げます。詳しい連絡はメールで送り直します。
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | なぜ困るか | 直し方 |
|---|---|---|
| 件名が「ご挨拶」だけ | 誰から何の用件か分からず埋もれる | 件名に用件と会社名・名前を入れる |
| 全員に同じ文面を一斉送信 | 宛名だけ違う定型文だと分かる | 昨年度の具体的な一件を相手ごとに書く |
| 新しい連絡先を書き忘れる | 相手が古い窓口に送り続ける | 体制が変わったら連絡先と切り替え日を明記 |
| アポの候補日が一つだけ | 合わないとやり取りが増える | 候補日三つとオンラインの選択肢を出す |
| 長い近況報告を書く | 年度初めの忙しい時期に読まれない | お礼・よろしく・変わる点の三つに絞る |
| 月末近くに「新年度のご挨拶」 | 時期を外して形だけに見える | 遅れたら詫びの一言を入れるか、用件に添える |
送る前のチェックリスト
- 件名に用件と会社名・名前が入っている
- 宛名(会社名・部署・役職・名前)を最新の情報で確認した
- 昨年度のお礼に、相手ごとの具体的な一件を書いた
- 担当・体制・連絡先が変わる点(変わらないならその旨)を書いた
- 相手側の体制の変更を尋ねる一文を入れた
- 訪問したい場合、候補日を三つとオンラインの選択肢を出した
- 一斉送信なら BCC にして、宛先が互いに見えないようにした
- 新年度の最初の一〜二週のうちに送る予定になっている
この記事の要点
- 昨年度のお礼・新年度もよろしく・変わる点の三つで短く。
- 件名は用件+会社名・名前。「ご挨拶」だけにしない。
- 送るのは新年度の最初の週から第二週ごろ。遅れたら一言詫びる。
- 「御社の体制にお変わりがあればお知らせください」で相手の担当交代を早く知る。
- 訪問のアポは候補日を三つ程度、オンラインも選べるようにする。
- 担当そのものが変わる場合は、前任・後任から別に挨拶する。
FAQ
よくある質問
「昨年度は◯◯の件で大変お世話になりました。新年度も引き続き、私が御社を担当いたします。本年度もどうぞよろしくお願いいたします」が基本形です。相手の体制変更を尋ねる一文を添えると、連絡先の更新に役立ちます。
「新年度のご挨拶(株式会社◯◯ ◯◯)」のように、用件と会社名・名前を入れます。体制の変更を伴う場合は「新年度のご挨拶と窓口変更のお知らせ」と、変わる点も件名に出します。
件名を「新年度のご挨拶に伺いたく」とし、誰と訪問するか、長くはかからないこと、候補日を三つ程度書きます。都合が合わない場合の希望日や、オンラインでの挨拶でもよいことを添えると返事がしやすくなります。
新年度の最初の週から第二週ごろが目安です。相手も年度初めの業務で忙しいので、遅くとも月の前半に送り、訪問はその後の落ち着いた時期に設定します。遅れた場合は「ご挨拶が遅くなり、失礼いたしました」と添えます。
通常のビジネスメールでは不要で、「いつもお世話になっております」から始めて構いません。役員宛てなど改まった連絡にしたいときは、「拝啓 陽春の候」で始め「敬具」で結ぶ形にします。
取引先からの挨拶には、短くても返信しておくと丁寧です。「こちらこそ、昨年度は大変お世話になりました。本年度もよろしくお願いいたします」で足り、自社の体制が変わった場合はその点を一言添えます。