集客
セミナーチラシの作り方
載せる順番で、申込率が変わる
セミナーのチラシは、3秒で「自分に関係あるか」を判断されます。 そこで伝わらなければ、どれだけ中身が良くても読まれません。この記事は、載せる項目と、その順番を中心に設計します。デザインの話より前に、情報の順番で決まる部分が大きいからです。
結論
セミナーチラシに載せる要素は、①テーマ ②対象者 ③日時・場所 ④得られること ⑤登壇者 ⑥申込方法 ⑦主催者です。このうち最初に目に入るべきは①と②で、ここで「自分向けか」が判断されます。紙面の制約がある以上、何を削るかを先に決めるのが設計の中心になります。
見られる順番で設計する
読む人は、上から順に読みません。大きい文字から目に入ります。
| 優先 | 要素 | 判断されること |
|---|---|---|
| 1 | テーマ(見出し) | 何の話か |
| 2 | 対象者 | 自分向けか |
| 3 | 日時 | 行けるか |
| 4 | 得られること | 行く価値があるか |
| 5 | 登壇者 | 誰が話すか |
| 6 | 場所・形式 | オンラインか会場か |
| 7 | 申込方法 | どうやって申し込むか |
| 8 | 主催者・問い合わせ先 | 信頼できるか |
Point
「対象者」を上位に置いてください。 「◯◯でお悩みの方へ」「はじめて△△を担当される方へ」の一行があるだけで、読む人が自分を当てはめられます。テーマだけだと、一般論に見えます。
注意
日時は、大きく、1か所だけに書いてください。 本文中に散らばると見落とされます。「◯月◯日(◯)14:00〜16:00」を目立つ位置に1つ。
見出しの書き方
| 見出し | 問題 |
|---|---|
| 「◯◯セミナー」 | 何の話か分からない |
| 「◯◯について」 | 同上 |
| 「◯◯の最新動向」 | 抽象的。誰向けか不明 |
| 「◯◯の進め方|△△を担当する方へ」 | テーマと対象者が同時に伝わる |
| 「◯◯で失敗しないための3つの確認」 | 得られることが分かる |
Point
見出しに対象者を入れるのが、最も手早い改善です。 「|△△を担当する方へ」を足すだけで、関係ない人は読まず、関係ある人は止まります。
注意
長い見出しを恐れないでください。 短くてわからない見出しより、長くて具体的な見出しのほうが反応します。ただし1行で読み切れる長さには収めてください。
A4に収める優先順位
情報を全部載せると、どれも読まれません。削る順番を決めておきます。
- 残す — テーマ、対象者、日時、申込方法、主催者
- 短くする — プログラムの詳細(時間割の全部は要らない)
- 削る候補 — 登壇者の経歴の詳細(代表的な1〜2行に)
- 削る候補 — 会社の沿革・事業紹介
- 削る候補 — 注意事項の細かい列挙(Webに逃がす)
- Webに逃がす — アクセスの詳細、よくある質問
Point
細かい情報はWebに逃がしてください。 チラシの役割は申込ページまで連れて行くことです。全部を紙で説明する必要はありません。
裏面を使うか
両面にすると情報は増えますが、裏返されない前提で考えてください。掲示される場合、裏面は見えません。重要な情報は必ず表面に置きます。
申込導線
- QRコードを入れた(スマートフォンから申し込める。QRコード作成ツールで作れる)
- QRコードの隣にURLも書いた(読み取れない人がいる)
- URLを短くした(手で打つ人がいる)
- 申込の期限を書いた
- 定員を書いた(先着なら)
- 費用を書いた(無料なら「参加無料」を目立たせる)
- オンラインか会場かを明記した
- 問い合わせ先(電話・メール)
Point
QRコードは、必ず実機で読み取り確認してください。 印刷すると小さくなって読めない、他の要素に被って読めない、という事故が起きます。校正の段階で、印刷した紙をスマートフォンで読んでください。
注意
「参加無料」は強い情報です。 無料なら目立たせてください。費用が書かれていないと、有料だと思って読むのをやめる人がいます。
配る場所で設計が変わる
| 使い方 | 設計のポイント |
|---|---|
| 手渡し | 裏面も使える。相手が持ち帰る前提 |
| 掲示 | 裏面は見えない。 離れた位置から見出しと日時が読めるか |
| 郵送・封入 | 他の書類に紛れない。単体で完結させる |
| PDFで配布 | 画面で読む。文字が小さいと読めない |
| SNS画像 | 縦横比が違う。別に作る |
Point
掲示するなら、離れた位置から見出しと日時が読めるかを確認してください。 印刷した紙を壁に貼って、2〜3歩下がって見る。これだけで判断できます。
注意
SNS用の画像をチラシの流用で作らないでください。 縦横比が違い、スマートフォンでは文字が潰れます。情報を絞った別の画像を作るほうが結果が出ます。
デザインを外注する場合
デザイナーに依頼するとき、何を渡すかで仕上がりが変わります。
- 載せる情報の一覧(確定したテキスト)
- 優先順位(何を大きく見せたいか)
- 対象者(誰に向けたものか)
- 使い方(手渡し・掲示・PDF)
- サイズと枚数
- 参考にしたいもの(好みのトーンが伝わるもの)
- ロゴ・写真のデータ(協賛ロゴの扱いも確認)
- 校正の回数と期限
- 入稿の締切(印刷所のスケジュールから逆算)
Point
テキストを確定させてから渡してください。 「だいたいこんな感じで」で始めると、文字数が変わるたびにレイアウトが崩れ、やり直しが増えます。文字が確定していれば、1回の修正で収まります。
注意
発注の条件や契約は制作会社・フリーランスへの発注、見積は見積の比較を参照してください。
入稿前の確認
- 日時の曜日が合っているか(最も多い誤り)
- 会場名と住所が正式名称か
- 申込URLが実際に開くか
- QRコードを印刷した紙から読み取れるか
- 電話番号がつながるか
- 社名・団体名の表記(株式会社の前後)
- 登壇者の氏名と肩書(本人に確認済みか)
- 複数人で読み合わせをしたか
Point
日時の曜日の誤りが、最も多く、最も致命的です。「10月15日(水)」が実は木曜、というパターン。カレンダーで必ず照合してください。 刷り直しになります。
注意
読み合わせは、作った人以外が1人入ってください。 作った本人は、間違いが見えなくなります。声に出して読むと、目で追うより誤りが見つかります。
この記事の要点
- チラシは3秒で判断される。 大きい文字から目に入るので、順番の設計がデザインより先。
- 「対象者」を上位に置く。「|△△を担当する方へ」を足すだけで、読む人が自分を当てはめられる。
- 細かい情報はWebに逃がす。 チラシの役割は申込ページまで連れて行くこと。
- 掲示するなら裏面は見えない。 重要な情報は必ず表面に。
- QRコードは印刷した紙で読み取り確認する。 小さくなって読めない事故が起きる。
- 日時の曜日の誤りが最も多く、最も致命的。 カレンダーで必ず照合する。
FAQ
よくある質問
申込ページのURLからQRコードを作り、読み取れない人のためにURLも隣に書きます。URLは手で打てる短さにしてください。印刷すると小さくなって読めないことがあるため、校正の段階で印刷した紙をスマートフォンで読み取って確認します。QRコードはQRコード作成ツールで作れます。
テーマ、対象者、日時・場所、得られること、登壇者、申込方法、主催者です。このうち最初に目に入るべきはテーマと対象者で、ここで「自分向けか」が判断されます。読む人は上から順に読まず、大きい文字から目に入るため、情報の優先順位をデザインより先に決めてください。
テーマと対象者を同時に伝える形にしてください。「◯◯セミナー」では何の話か分かりません。「◯◯の進め方|△△を担当する方へ」のように、対象者を入れるのが最も手早い改善です。長い見出しを恐れる必要はありませんが、1行で読み切れる長さには収めてください。
残すのはテーマ、対象者、日時、申込方法、主催者です。プログラムの詳細は短くし、登壇者の経歴、会社の沿革、注意事項の細かい列挙は削る候補です。アクセスの詳細やよくある質問はWebに逃がしてください。チラシの役割は申込ページまで連れて行くことで、全部を紙で説明する必要はありません。
設計は変えてください。掲示する場合、裏面は見えないため重要な情報は必ず表面に置きます。また離れた位置から見出しと日時が読めるかが重要なので、印刷した紙を壁に貼って2〜3歩下がって見てください。手渡しなら裏面も使え、相手が持ち帰る前提で情報量を増やせます。
日時の曜日です。「10月15日(水)」が実は木曜、という誤りが最も多く、最も致命的です。カレンダーで必ず照合してください。あわせて、申込URLが開くか、印刷した紙からQRコードが読み取れるか、電話番号がつながるか、社名の表記、登壇者の氏名と肩書を確認してください。読み合わせには作った人以外が1人入ってください。