準備
協賛ロゴの並べ方とサイズ
揉めるのは、順番と大きさ
協賛ロゴは、並べた瞬間に序列が可視化されます。 だから揉めます。「なぜあの会社より小さいのか」「なぜ右端なのか」。これはデザインの問題ではなく、取り決めの問題です。ランクと規則を先に決めて、協賛を募る段階で示しておくのが唯一の解決策です。
結論
協賛ロゴの掲載は、協賛ランクごとに「サイズ」「配置」「掲載先」を定めておくのが基本です。ランクが同じ会社どうしの並び順には客観的な規則(五十音順、申込順など)を決めます。これを協賛の提案書に明記しておけば、掲載の段階で交渉になりません。
ランクと掲載条件を先に決める
協賛を募る前に、ランクごとに何が得られるかを表にします。
| 項目 | 決めること |
|---|---|
| ロゴのサイズ | ランク間の比率(上位が何倍か) |
| 配置 | 上段か下段か、中央寄りか |
| 掲載先 | Webサイト/告知物/会場バックパネル/配布資料/映像/名札 |
| 同ランク内の並び順 | 規則を明記(五十音順・申込順など) |
| 掲載の期間 | いつから、いつまで |
| リンクの有無 | Webに掲載する場合、自社サイトへリンクするか |
Point
同ランク内の並び順の規則を、必ず書いてください。 「五十音順」「申込順」のどちらかを明記しておけば、「なぜうちが後ろなのか」という問いに1行で答えられます。規則が無いと、その都度説明することになります。
注意
提案書の段階で見本を見せるのが最も効きます。 「ゴールド協賛はこの位置にこの大きさ」と、ダミーのロゴで作った図を添える。後からの交渉がほぼ消えます(企画書の書き方)。
ロゴデータを集める
ここで指定を怠ると、使えないデータが集まります。
- 形式(ベクターデータを指定する。拡大しても劣化しない)
- 背景(透過か、白背景か)
- 色のバリエーション(カラー/白抜き/黒。背景によって使い分ける)
- 使用規定(ガイドライン)の有無
- 余白(アイソレーション)の指定があるか
- 最小サイズの指定があるか
- 改変の可否(色を変えてよいか、縦横比を変えてよいか)
- 提出の期限(印刷の締切から逆算)
Point
「ロゴの使用規定」があるかを必ず聞いてください。 多くの企業がブランドガイドラインを持っていて、余白・最小サイズ・使ってよい色が決まっています。規定に反した掲載は、後から差し替えになります。
注意
画面のスクリーンショットや、Webサイトから取った画像を使わないでください。 解像度が足りず、印刷すると粗く出ます。必ず先方から正式なデータを受け取ってください。
依頼メールに入れる項目
ロゴデータのご提供をお願いいたします。 ・形式:ai / eps / pdf(ベクターデータ) ・背景:透過 ・色:カラー版と白抜き版 ・使用規定:ございましたら併せてお送りください ・期限:◯月◯日 掲載予定:Webサイト、会場バックパネル、配布資料
掲載先を一覧にする
協賛ロゴは複数の場所に出ます。 一覧にしないと、どこかで漏れます。
- Webサイト(告知ページ、申込ページ)
- 告知物(チラシ、DM、バナー)
- 会場バックパネル
- 受付まわりのサイン
- 配布資料(パンフレット、進行表)
- 投影スライド(開会前、休憩中)
- 配信画面(オンライン配信する場合)
- 記念品・ノベルティ
- お礼状・報告書
Point
投影スライドと配信画面が漏れがちです。 印刷物は確認しても、当日のスライドは直前に作るので抜けます。掲載先の一覧をチェックリストにして、1つずつ潰してください。
掲載先ごとに条件が違う
- 印刷物 — 解像度、色(CMYK)
- Web — 軽さ、リンクの有無、代替テキスト
- 大型出力(バックパネル)— 拡大に耐えるデータ
- 映像 — 背景が暗い場合は白抜き版
注意
背景が暗い場所には白抜き版が要ります。 カラー版だけを集めると、映像や濃色のパネルで使えません。データを集める段階で両方もらってください。
掲載前の確認
- 01
ランクと規則に沿っているか確認する
サイズ比、配置、並び順。提案書に書いた条件と一致しているかを照合します。
- 02
使用規定に反していないか確認する
余白、最小サイズ、色。規定をもらっているなら、それと突き合わせる。
- 03
社名の表記を確認する
株式会社の前後、正式名称か略称か、英字の大文字小文字。最も多い誤りがここです。
- 04
先方に校正を出す
掲載前に1回見てもらう。 刷ってからの差し替えは費用がかかります。
- 05
掲載先の一覧を1つずつ潰す
Web、印刷物、バックパネル、スライド、配信画面。
- 06
掲載後の報告をする
どこにどう載ったかを写真で報告すると、次回の協賛につながります(報告書)。
Point
社名の表記ミスが最も多く、最も印象が悪い誤りです。「株式会社◯◯」と「◯◯株式会社」は別物です。先方からもらった正式名称をそのままコピーしてください。 手で打ち直さないこと。
注意
協賛の提案そのものはイベント企画書の書き方、終了後の報告はイベント報告書、名札への掲載は名札の設計を参照してください。
この記事の要点
- 協賛ロゴは並べた瞬間に序列が可視化される。 デザインではなく取り決めの問題。
- ランクごとにサイズ・配置・掲載先を決め、提案書に明記する。 見本の図を添えると交渉が消える。
- 同ランク内の並び順の規則(五十音順・申込順)を必ず書く。 1行で答えられる状態にする。
- ベクターデータを指定し、カラー版と白抜き版の両方をもらう。 暗い背景には白抜きが要る。
- 使用規定(ガイドライン)の有無を必ず聞く。 余白・最小サイズ・色が決まっていることがある。
- 社名の表記ミスが最も多く、印象が悪い。 正式名称をコピーする。手で打ち直さない。
FAQ
よくある質問
掲載先ごとに必要なデータの条件が違います。印刷物は解像度と色(CMYK)、Webは軽さとリンク・代替テキスト、バックパネルのような大型出力は拡大に耐えるデータ、映像は暗い背景に使う白抜き版が要ります。ロゴを集める段階で掲載先の一覧を示し、必要な形式をまとめて依頼すると、追加の依頼が要らなくなります。
協賛ランクごとにサイズと配置を決め、同ランク内の並び順には客観的な規則(五十音順、申込順など)を定めてください。そしてそれを協賛の提案書に明記しておきます。規則があれば「なぜうちが後ろなのか」という問いに1行で答えられます。規則がないと、その都度説明することになります。
形式はベクターデータ(ai / eps / pdf)、背景は透過、色はカラー版と白抜き版の両方です。あわせて使用規定(ブランドガイドライン)の有無を必ず聞いてください。多くの企業が余白・最小サイズ・使ってよい色を定めており、規定に反した掲載は後から差し替えになります。Webサイトから取った画像やスクリーンショットは解像度が足りないため使わないでください。
必要です。背景が暗い場所(映像、濃色のバックパネル)ではカラー版が使えません。データを集める段階で両方もらってください。後から追加で依頼すると、印刷の締切に間に合わないことがあります。
投影スライドと配信画面です。印刷物は確認しても、当日のスライドは直前に作るため抜けます。Webサイト、告知物、会場バックパネル、受付まわりのサイン、配布資料、投影スライド、配信画面、記念品、お礼状・報告書を一覧にして、1つずつ潰してください。
ランクと規則に沿っているか、使用規定に反していないか、そして社名の表記です。社名の誤りが最も多く、最も印象が悪い失敗です。「株式会社◯◯」と「◯◯株式会社」は別物なので、先方からもらった正式名称をそのままコピーし、手で打ち直さないでください。そのうえで、掲載前に先方の校正を1回取ってください。