文例
協賛依頼文の例文
協賛金・協賛品のお願い文書とメール・申込書
協賛依頼文の核になる一文は、「つきましては、本催しの趣旨にご賛同いただき、ご協賛を賜りたくお願い申し上げます」です。これに、何のための催しか、協賛金か協賛品か、協賛していただいたら社名がどこに載るか、いつまでに返事がほしいかを足せば依頼文になります。このページでは、お祭り・商店街・企業イベント・学校行事・学園祭の協賛金のお願い文書、協賛品のお願い文書、依頼メール、別紙と申込書、お礼と報告の例文を、◯◯を埋めればそのまま使える形で並べました。協賛先の探し方と提案書の作り方は協賛の取り方にまとめています。
結論
協賛依頼文は①趣旨と開催概要 ②お願いしたいこと(協賛金か協賛品か)③協賛していただいた場合の掲載・紹介 ④お返事の期限と連絡先の4点で組み立てます。本文は一枚に収め、協賛の区分(一口の額と掲載内容)・納め方・申込書は別紙にします。相手が社内で回して判断できる形にするためです。
まず使える:依頼文の要になる文
依頼文の本文は、次の4つの文を順に並べ、前後に挨拶を付ければ形になります。◯◯を自分の催しに置き換えてください。
| 役割 | 例文 |
|---|---|
| 趣旨 | 本催しは、◯◯を目的に、◯◯の皆さまを対象として開催するものです。 |
| お願い | つきましては、開催の趣旨にご賛同いただき、協賛金(協賛品)のご支援を賜りたく、お願い申し上げます。 |
| お返し | ご協賛いただいた皆さまのお名前は、チラシ・会場の掲示・当日のご紹介にて掲載させていただきます。 |
| 期限 | ご多用のところ恐縮ですが、◯月◯日(◯)までに、同封の申込書にてお知らせいただけますと幸いです。 |
Point
「協賛していただいたら何が載るか」は必ず書いてください。 相手が決裁を取るとき、何に対してお金や品物を出すのかを説明する材料になります。ロゴや社名をどこにどう載せるかは協賛ロゴの並べ方とサイズで整理できます。
依頼文の構成
| 部分 | 書くこと |
|---|---|
| 日付・宛名・差出人 | 会社宛は「◯◯株式会社 御中」、個人宛は「代表取締役 ◯◯◯◯様」。差出人は実行委員会名と代表者名 |
| 表題 | 「◯◯祭り 協賛金のお願い」「◯◯まつり 協賛品ご提供のお願い」 |
| 前文 | 拝啓・時候の挨拶・日ごろのお礼 |
| 主文 | 趣旨 → お願い → お返し → 期限(上の4文) |
| 末文・結語 | 「ご検討のほどよろしくお願い申し上げます」と敬具 |
| 記書き | 開催日時、会場、主催、協賛の区分(別紙のとおり)、申込方法と期限、問い合わせ先 |
| 別紙 | 協賛のご案内(区分と掲載内容)、納め方、申込書、前回の様子が分かる資料 |
注意
宛名の「御中」と「様」は併用しません。担当者が分かっている場合は「◯◯株式会社 ◯◯部 ◯◯様」とします。
協賛金のお願い文書の例文
例1:地域のお祭り(町内会・実行委員会)
令和◯年◯月◯日
◯◯株式会社
代表取締役 ◯◯◯◯様
◯◯祭り実行委員会
委員長 ◯◯◯◯
◯◯祭り 協賛金のお願い
拝啓 ◯◯の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より◯◯地区の活動に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、本年も◯月◯日に「◯◯祭り」を開催する運びとなりました。この祭りは、地域の皆さまが世代を超えて集い、顔見知りになれる場として続けてまいりました。本年は子どもたちが参加できる企画を増やし、より多くのご家族に楽しんでいただける祭りにしたいと考えております。
つきましては、開催の趣旨にご賛同いただき、協賛金のご支援を賜りたく、お願い申し上げます。ご協賛いただいた皆さまのお名前は、祭りのチラシと会場の掲示板に掲載させていただきます。
ご多用のところ誠に恐縮ですが、◯月◯日までに同封の申込書にてお知らせいただけましたら幸いです。
敬具
記
一、開催日時 令和◯年◯月◯日(◯)◯時〜◯時
一、会場 ◯◯公園
一、協賛の区分と掲載内容 別紙のとおり
一、お申込み 同封の申込書をご返送、またはファクス・メールにて
一、お問い合わせ ◯◯祭り実行委員会 ◯◯(電話◯◯)
以上
例2:商店街の催し(会員外の近隣の会社へ)
拝啓 ◯◯の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、◯◯商店街振興組合では、◯月◯日に「◯◯商店街まつり」を開催いたします。商店街に足を運ぶきっかけをつくり、近隣で働く方やご家族にも商店街を知っていただくことを目的としております。
つきましては、日ごろ◯◯地区で事業を営まれている貴社に、ぜひご協賛をお願いしたく、ご案内申し上げます。ご協賛いただいた場合は、まつりのチラシ・ポスターと、当日の会場アナウンスで貴社名をご紹介いたします。
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
例3:企業が主催するイベント・展示会
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社では◯月◯日に「◯◯フォーラム」を開催いたします。◯◯業界の実務担当者が集まり、◯◯の取り組みを共有する場です。
つきましては、本フォーラムの趣旨にご賛同いただき、ご協賛を賜りたくお願い申し上げます。協賛の区分ごとに、会場での展示スペース、配布資料への掲載、当日のご紹介をご用意しております。詳細は別紙「協賛のご案内」をご覧ください。
ご検討いただけましたら、◯月◯日までにご連絡いただけますと幸いです。
敬具
例4:学校行事・子ども会・地域のスポーツ大会
拝啓 ◯◯の候、皆さまにはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日ごろより◯◯小学校(◯◯子ども会)の活動にご理解をいただき、心より御礼申し上げます。
さて、◯月◯日に「◯◯大会」を開催いたします。地域の子どもたちが学年を越えて体を動かし、交流する機会として、毎年保護者と地域の皆さまのご協力で続けている行事です。
つきましては、大会の運営費(参加賞・会場の備品など)に充てるため、ご協賛をお願いできれば幸いです。ご協賛いただいた皆さまのお名前は、当日のプログラムに掲載させていただきます。
誠に勝手なお願いではございますが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具
例5:大学の学園祭(学生の実行委員会)
拝啓 ◯◯の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
私たちは◯◯大学学園祭実行委員会です。本年も◯月◯日から◯日まで「第◯回◯◯祭」を開催いたします。学生と地域の方が交流できる学園祭を目指し、準備を進めております。
つきましては、学園祭の運営にご協賛を賜りたく、お願い申し上げます。ご協賛いただいた場合は、学園祭のパンフレット・公式サイトへの広告やお名前の掲載をいたします。区分と掲載内容は別紙のとおりです。
後日、担当の者が改めてご説明に伺えればと存じます。ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
注意
金額は本文に書かず、区分(一口◯◯円など)と区分ごとの掲載内容を別紙の表にすると読みやすくなります。協賛を受けた側の経理の扱いは協賛金の勘定科目と消費税を参照してください。
協賛品のお願い文書の例文
例6:抽選会の賞品
拝啓 ◯◯の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、◯◯商店街では◯月◯日に「◯◯まつり」を開催いたします。当日は、来場された皆さまに楽しんでいただくため、抽選会を予定しております。
つきましては、抽選会の賞品として、貴社の商品をご提供いただけないかと、お願い申し上げる次第です。ご提供いただいた商品は、抽選の際に貴社名とともにご紹介し、会場の掲示にも貴社名を掲載させていただきます。
誠に勝手なお願いではございますが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具
記
一、開催日時 令和◯年◯月◯日(◯)◯時〜◯時
一、会場 ◯◯商店街
一、お届けの期限 ◯月◯日まで(お引き取りに伺うこともできます)
一、お問い合わせ ◯◯まつり実行委員会 ◯◯
以上
例7:参加賞・配布物(飲み物・試供品など)
さて、◯月◯日に「◯◯大会」を開催いたします。参加者は◯名ほどを見込んでおります。
つきましては、参加者への参加賞として、貴社の◯◯を◯個ご提供いただけないか、ご相談申し上げます。配布の際には貴社からのご提供であることをお伝えし、プログラムにも貴社名を掲載いたします。
数量のご相談にも応じますので、ご検討いただけましたら幸いです。
注意
協賛品は何を・いくつ・いつまでに・どう受け取るか(届けてもらうか、引き取りに行くか)を書くと、相手が手配しやすくなります。抽選会の景品として使う場合はイベントの景品と景品表示法も確認してください。
別紙と申込書の例
別紙「協賛のご案内」の表
| 区分 | 一口の額 | 掲載・紹介の内容 |
|---|---|---|
| 特別協賛 | ◯◯円 | チラシ・ポスターにロゴ(大)、会場の看板、当日のステージでのご紹介 |
| 協賛 | ◯◯円 | チラシにロゴ(小)、会場の看板に社名 |
| 協力 | ◯◯円 | 会場の掲示板に社名 |
| 協賛品 | 品物のご提供 | 会場の掲示に社名、抽選・配布の際のご紹介 |
納め方の書き方
協賛金のお納めについて
一、お振込先 ◯◯銀行 ◯◯支店 普通 ◯◯◯◯ 口座名義 ◯◯祭り実行委員会
一、お振込期限 ◯月◯日(◯)
一、振込手数料は誠に恐れ入りますが、ご負担いただけますと幸いです。
一、集金をご希望の場合は、担当者が伺います。
一、領収書が必要な場合は、申込書にご記入ください。
申込書に入れる項目
- 会社名(掲載する表記)・代表者名・担当者名
- 住所・電話・メールアドレス
- 協賛の区分と口数、または協賛品の内容と数量
- お支払い方法(振込・集金)、領収書の要否と宛名
- ロゴ・社名の掲載の可否と、データの送り先
区分の設計の考え方は協賛の取り方にあります。前回の写真や、社名が載ったチラシを別紙に添えると、初めての相手にも様子が伝わります。
依頼メールの例文
例8:初めての会社への最初の相談
件名:◯◯祭り ご協賛のご相談(◯◯祭り実行委員会)
◯◯株式会社 ◯◯部 ◯◯様
突然のご連絡失礼いたします。◯◯祭り実行委員会の◯◯と申します。
◯月◯日に◯◯公園で開催する「◯◯祭り」について、ご協賛のご相談をさせていただきたく、ご連絡いたしました。
地域で長く営業されている貴社に、ぜひこの祭りを一緒に支えていただけないかと考えております。
概要と協賛のご案内を添付いたします。ご関心をお持ちいただけましたら、改めてご説明に伺えればと存じます。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
◯◯祭り実行委員会 ◯◯
電話:◯◯ メール:◯◯
例9:以前協賛いただいた会社への今年のお願い
件名:本年の◯◯祭り ご協賛のお願い
◯◯様
いつもお世話になっております。◯◯祭り実行委員会の◯◯です。
昨年の◯◯祭りでは、ご協賛を賜り誠にありがとうございました。おかげさまで、多くのご家族にお越しいただくことができました。
本年も◯月◯日に開催する運びとなりましたので、引き続きご協賛をお願いできないかと思い、ご連絡いたしました。本年の協賛のご案内を添付いたします。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
例10:返事がないときの確認
件名:【ご確認】◯◯祭り ご協賛のご案内について
◯◯様
お世話になっております。◯◯祭り実行委員会の◯◯です。
先日、◯◯祭りのご協賛についてご案内をお送りいたしました。ご多用のところ恐縮ですが、ご覧いただけましたでしょうか。
チラシの入稿の都合上、◯月◯日までにお返事をいただけますと助かります。ご不明な点があれば、お電話でもご説明いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
例11:お断りの返事をいただいたとき
◯◯様
ご丁寧にお返事をいただき、ありがとうございます。
本年は見送りとのこと、承知いたしました。ご検討いただきましたこと、心より御礼申し上げます。
当日はどなたでもご来場いただけますので、お時間が合えばぜひお立ち寄りください。また機会がございましたら、よろしくお願いいたします。
メールの書き方の基本は依頼メールの書き方にあります。前年の協賛先には、前年のお礼と、どんな催しになったかの一言を必ず入れてください。返事の催促には、なぜその日までに必要か(入稿など)を添えると角が立ちません。
お礼と報告の文例
例12:協賛の申込を受けたとき
このたびは◯◯祭りへのご協賛をお引き受けいただき、誠にありがとうございます。いただいたご支援は、◯◯の運営に大切に使わせていただきます。掲載用のロゴ(または社名の表記)を、◯月◯日までにお送りいただけますと幸いです。当日は、ぜひ会場にもお越しください。
例13:開催後の報告
先日の◯◯祭りでは、ご協賛を賜り誠にありがとうございました。おかげさまで、天候にも恵まれ、無事に終えることができました。当日の様子の写真と、貴社名を掲載したチラシを添えてご報告いたします。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
Point
開催後の報告が、翌年の協賛を決めます。 写真と、社名が載ったチラシや看板の様子を送ってください。お礼状の書き方はイベントのお礼状の書き方にあります。
送る前のチェックリスト
- 宛名の会社名・役職・氏名に誤りがないか(「御中」と「様」を併用していないか)
- 趣旨・お願い・何が載るか・期限の4点が本文にあるか
- 協賛金か協賛品か、別紙の区分と本文の書き方が食い違っていないか
- 期限が日付と曜日で書かれているか
- 納め方(振込先・期限・集金の可否)と、協賛品の受け取り方が書かれているか
- 申込書・別紙・前回の資料を同封(添付)したか
- 問い合わせ先に、担当者の名前と電話・メールが入っているか
この記事の要点
- 依頼文は趣旨・お願いしたいこと・協賛していただいたら何が載るか・返事の期限の4点。
- 金額の区分・掲載内容・納め方は別紙と申込書にして、本文は一枚に。
- 協賛品は何を・いくつ・いつまでに・どう受け取るかを書く。
- 前年の協賛先には前年のお礼とどんな催しになったかを一言入れる。
- 開催後の写真つきの報告が翌年の協賛につながる。
FAQ
よくある質問
日付・宛名・差出人、表題、時候の挨拶と日ごろのお礼、催しの趣旨、協賛金のお願い、協賛していただいた場合の掲載や紹介、お返事の期限と連絡先です。協賛の区分、納め方、申込書は別紙にまとめて添えます。
「当日は抽選会を予定しております。つきましては、抽選会の賞品として貴社の商品をご提供いただけないかと、お願い申し上げる次第です。ご提供いただいた商品は、貴社名とともにご紹介させていただきます」に、品物の内容と数量、お届けの期限と受け取り方を添えます。
本文には書かず、別紙の「協賛のご案内」に区分(一口の額)と区分ごとの掲載内容を表で示すと読みやすくなります。本文では「区分と掲載内容は別紙のとおり」と案内します。
最初の相談はメールでも構いませんが、直接説明に伺い、文書を置いてくるか送る流れにすると相手が社内で回しやすくなります。メールでは概要と協賛のご案内を添付し、改めて説明に伺いたいと伝えます。
案内を送ったことと、いつまでに返事が必要かを、その理由(チラシの入稿など)と一緒に伝えます。責める言い方は避け、「ご覧いただけましたでしょうか」と確認する形にします。
申込を受けたらすぐお礼を伝え、掲載用のロゴや社名の表記をもらいます。開催後は、当日の写真と社名が載ったチラシや看板の様子を添えて報告します。この報告が翌年の協賛につながります。