メール
見積依頼メールの例文
件名・書き方・初めて・急ぎ・再見積
見積依頼のメールは、件名で「見積の依頼」と分かり、本文で条件と回答期限が一目で読める形にすれば、ほぼ迷いません。下にまず、空欄を埋めるだけで送れる基本の型を置きました。そのあとに件名の例、書く項目の表、初めての会社・取引先・急ぎ・概算・再見積・催促・発注やお断りの連絡、依頼を受けた側の返信まで、場面ごとの例文を並べています。
結論
見積依頼メールには①依頼の内容 ②数量・規模 ③日程・納期 ④場所・納品先 ⑤予算の目安(伝えられる場合) ⑥見積の回答期限 ⑦見積に入れてほしいもの(内訳など) ⑧他社にも依頼しているかを書きます。件名は「【見積のご依頼】◯◯について(株式会社◯◯)」が基本です。
まず結論:コピーして使える基本の型
どの場面でも土台はこの形です。【】の部分を書き換え、不要な行を消せばそのまま送れます。
件名:【見積のご依頼】【案件名】について(【自社名】)
【相手の会社名】
【部署名】【担当者名】様
【挨拶:初めてなら「突然のご連絡失礼いたします」、取引があれば「いつもお世話になっております」】
【自社名】の【自分の名前】です。
【案件名】につきまして、お見積をお願いしたくご連絡いたしました。
■ご依頼内容
・内容:【何をお願いしたいか】
・数量・規模:【数・人数・広さなど】
・日程・納期:【いつまでに・いつ】
・場所・納品先:【住所・会場名】
・ご予算の目安:【伝えない場合は行ごと削除】
・お見積に含めていただきたいもの:【項目別の内訳、有効期限など】
■ご回答の期限
【◯月◯日(◯)】までにいただけますと幸いです。
なお、社内で比較検討のうえ決めるため、複数の会社にご相談しております。あらかじめご了承いただけますと幸いです。
ご不明な点は、【電話番号】または本メールへの返信でお知らせください。
お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
【署名】
- 01
件名
「見積の依頼」と案件名が件名だけで分かるようにします。急ぎなら期限も入れます。
- 02
宛名・挨拶・名乗り
初めての相手には、どこで知ったか(ウェブサイト、紹介など)も一言添えます。
- 03
依頼の一文
「◯◯のお見積をお願いしたく」と、用件を最初に書きます。
- 04
条件
箇条書きにします。条件が多いときは本文には要点だけ書き、詳細は仕様書を添付します。
- 05
回答期限と相見積
期限は曜日まで書きます。複数社に相談していることもここで伝えます。
- 06
結び・署名
問い合わせ先を書き、署名に電話番号を入れます。
場面別の件名の例
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 基本 | 【見積のご依頼】◯◯について(株式会社△△) |
| 初めての会社 | 【見積のご依頼】◯◯の制作について/株式会社△△ □□ |
| 取引のある会社 | 【見積のご依頼】◯月◯日 ◯◯の件 |
| 急ぎ | 【至急・見積のご依頼】◯◯について(◯月◯日正午まで) |
| 概算だけほしい | 【概算見積のご依頼】◯◯について |
| 条件を変えた再見積 | 【再見積のお願い】◯◯の件(条件変更あり) |
| 見積の催促 | 【ご確認】◯月◯日にお願いした◯◯のお見積について |
| 条件の追加・訂正 | 【訂正】◯◯のお見積依頼について(数量の変更) |
件名には「見積」「案件名」「自社名」のうち少なくとも二つを入れます。「ご相談」「お問い合わせ」だけの件名は、ほかのメールに埋もれやすくなります。
見積依頼に書く項目
| 項目 | 書き方の例 | 抜けると起きること |
|---|---|---|
| 内容 | ◯◯の制作・手配一式(仕様書を添付) | 会社ごとに想定する範囲がずれる |
| 数量・規模 | 参加者は◯名程度、会場は◯◯ホール | 金額の幅が大きくなり、比べられない |
| 日程・納期 | ◯月◯日(◯)開催、設営は前日から | 対応できるか判断できず、返事が遅れる |
| 場所・納品先 | ◯◯(住所) | 運搬費・出張費が入るかどうかが会社ごとに変わる |
| 予算の目安 | 伝えられる範囲で(伝えない場合は書かない) | 予算から大きく外れた提案が返ってくる |
| 回答期限 | ◯月◯日(◯)までにお見積をいただけますと幸いです | 社内の会議に間に合わない |
| 見積の形式 | 項目別の内訳、見積の有効期限、支払条件の記載をお願いします | 一式表記で、どこを削れるか分からない |
| 相見積 | 社内での比較検討のため、複数社にご相談しています | あとから知った相手との関係がこじれる |
| 問い合わせ先 | □□(電話:◯◯) | 質問のやりとりで時間がかかる |
条件が多い依頼は、メール本文に書き切ろうとせず仕様書を添付するほうが確実です。仕様書に書く項目は業務委託仕様書に書くこと、複数社から提案を集めるときの依頼書はRFP・提案依頼書の書き方にまとめています。
予算は伝えるべきか
| 予算を伝える | 予算を伝えない | |
|---|---|---|
| 向いている場面 | 上限が決まっている/提案の幅を見たくない | 相場がまったく分からない/純粋に価格を比べたい |
| 返ってくる見積 | 予算内で組んだ案が届きやすい | 各社の標準的な案が届く |
| 注意点 | 予算いっぱいの見積になりやすい | 予算から大きく外れた案が混じる |
| 書き方の例 | 「ご予算は◯◯円程度を想定しております」 | 書かない。聞かれたら「まずは標準的な内容でお願いします」 |
初めての会社への見積依頼
ウェブサイトを見て依頼するとき
件名:【見積のご依頼】◯◯について(株式会社△△)
株式会社◯◯
ご担当者様
突然のご連絡失礼いたします。
株式会社△△で◯◯を担当しております、□□と申します。
貴社のウェブサイトで◯◯の事例を拝見し、◯◯のお見積をお願いしたくご連絡いたしました。
概要は下記のとおりです。
・内容:◯◯
・数量・規模:◯◯
・日程:◯月◯日(◯)
・場所:◯◯
・詳細:添付の仕様書をご覧ください
恐れ入りますが、◯月◯日(◯)までにお見積をいただけますでしょうか。
なお、社内で比較検討のうえ決定するため、複数の会社にご相談しております。あらかじめご了承いただけますと幸いです。
ご不明な点がございましたら、□□(電話:◯◯)までお問い合わせください。
お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
紹介を受けて依頼するとき
件名:【見積のご依頼】◯◯について(◯◯様のご紹介)
株式会社◯◯
◯◯様
はじめてご連絡いたします。株式会社△△の□□と申します。
株式会社◇◇の◇◇様より、◯◯でしたら貴社がお詳しいとうかがい、ご連絡いたしました。
◯月に予定している◯◯について、お見積をお願いできますでしょうか。
内容は添付の資料にまとめております。
◯月◯日(◯)までにいただけますと幸いです。
まずはお電話やオンラインでお話をうかがうことも可能ですので、ご都合をお知らせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
注意
紹介の場合は、件名と冒頭に紹介者の名前を入れると、知らない会社からのメールとして後回しにされにくくなります。紹介者には、連絡したことを一言伝えておきます。
取引のある会社への見積依頼
件名:【見積のご依頼】◯月◯日 ◯◯の件
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日(◯)に予定している◯◯について、お見積をお願いできますでしょうか。
内容は前回の◯◯とほぼ同じで、変更点は下記のとおりです。
①参加者を◯名程度に増やす
②会場を◯◯に変更
◯月◯日(◯)までにいただけますと助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
前回と同じ内容なら、前回との違いだけを書くと、相手は短い時間で見積を作れます。前回の見積番号や案件名を添えると、さらに探す手間が減ります。
急ぎの見積依頼と、概算だけほしいとき
急ぎのとき
件名:【至急・見積のご依頼】◯◯について(◯月◯日まで)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
急なお願いで大変恐縮ですが、◯◯のお見積を、◯月◯日(◯)の正午までにいただくことは可能でしょうか。
同日午後の社内会議で予算を決める必要があり、ご無理を承知でご相談いたしました。
まずは概算でも構いません。
難しい場合は、いつ頃いただけそうかだけでもお知らせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
注意
急ぎの依頼では「概算でも構いません」と書くと、相手は対応しやすくなります。急ぐ理由を一言添え、可能ならメールの前に電話で相談します。
電話で依頼したあとに送る確認メール
件名:【見積のご依頼】先ほどお電話でご相談した◯◯の件
◯◯様
先ほどはお電話で失礼いたしました。株式会社△△の□□です。
急なご相談にもかかわらず、ご対応いただきありがとうございます。
お電話でお伝えした内容を、念のため下記にまとめます。
・内容:◯◯
・数量:◯◯
・ご回答の期限:◯月◯日(◯)◯時
認識の違いがございましたら、ご指摘いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
予算取りのために概算だけほしいとき
件名:【概算見積のご依頼】◯◯について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
来期の予算を組むにあたり、◯◯にかかる費用の目安を知りたく、概算のお見積をお願いできますでしょうか。
現時点では詳細が決まっていないため、下記の前提で大まかな金額をいただければ十分です。
・規模:◯◯程度
・時期:◯月頃
正式なご依頼は、内容が固まりしだい改めてご相談いたします。
◯月◯日(◯)頃までにいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
概算の依頼では、正式な依頼ではないことと置いた前提を書きます。前提を書かないと、あとで正式な見積との差を説明しにくくなります。
再見積・条件の訂正・見積の催促
条件を変えて再見積をお願いするとき
件名:【再見積のお願い】◯◯の件(条件変更あり)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日は◯◯のお見積をいただき、ありがとうございました。
社内で検討しましたところ、予算の都合により、下記の条件で改めてお見積をお願いできますでしょうか。
・◯◯を◯◯に変更
・◯◯は弊社で手配
お手数をおかけしますが、◯月◯日(◯)までにいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
再見積は何を変えるのかを具体的に書きます。「もう少し安くなりませんか」だけでは、相手はどこを削ればよいか判断できません。金額そのものの調整をお願いする文例は値下げ交渉のメール 例文、見積の比べ方は見積書を比較するときのポイントを参照してください。
依頼したあとで条件が変わったとき
件名:【訂正】◯◯のお見積依頼について(数量の変更)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日にお願いした◯◯のお見積につきまして、条件に変更がございましたのでご連絡いたします。
・変更前:参加者◯名程度
・変更後:参加者◯名程度
ほかの条件に変更はございません。
お手数をおかけして申し訳ございませんが、変更後の条件でお見積をお願いできますでしょうか。
ご回答の期限は、当初のとおり◯月◯日(◯)でお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
相見積の途中で条件が変わったら、依頼したすべての会社に同じ内容を伝えます。一社にだけ伝えると、比べる前提がそろわなくなります。
回答期限を過ぎても見積が届かないとき
件名:【ご確認】◯月◯日にお願いした◯◯のお見積について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日にお願いした◯◯のお見積について、ご状況をうかがいたくご連絡いたしました。
◯月◯日(◯)に社内で検討する予定のため、それまでにいただけますと助かります。
すでにお送りいただいている場合は、行き違いとなり申し訳ございません。
お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
催促は責める言葉を使わず、次の期限と理由を書くのが基本です。二回目以降の書き方は催促メールの例文にまとめています。
見積を受け取ったお礼・発注・お断りの連絡
受け取ったお礼
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
早速お見積をお送りいただき、ありがとうございます。
社内で検討のうえ、◯月◯日(◯)までにご連絡いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。
発注を決めたとき
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日いただいたお見積(見積番号:◯◯)の内容で、正式にお願いすることになりました。
注文書は別途お送りいたします。
今後の進め方について、近日中にお打ち合わせの時間をいただけますでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
発注の連絡ではどの見積で発注するか(見積番号・日付)を明記します。再見積を重ねた案件ほど、どの版か分からなくなりがちです。注文書を送るメールは発注メールの例文を参照してください。
今回は発注しないとき
発注しない場合も必ず連絡します。返事をしないままにすると、相手は日程や人員を押さえたまま待つことになります。お礼→結果→理由を短く→今後、の順で書くお断りの文例(価格・条件・案件中止の理由別)は相見積もりのお断りメール 例文にまとめています。発注先の選び方はイベント協力会社の選び方を参照してください。
見積依頼を受けた側の返信
依頼を受けた側は、見積をすぐ出せなくても、受け取ったことと提出の予定日をまず返すと、依頼した側は安心して待てます。
受け付けて、後日送るとき
◯◯様
お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
このたびはお見積のご依頼をいただき、ありがとうございます。
内容を確認のうえ、◯月◯日(◯)までにお送りいたします。
一点確認させてください。◯◯は貴社でご用意いただく想定でよろしいでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
条件が合わず、見積を辞退するとき
◯◯様
お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
このたびはお見積のご依頼をいただき、誠にありがとうございます。
社内で検討いたしましたが、ご希望の日程では人員の手配が難しく、今回はお見積を辞退させていただきたく存じます。
せっかくお声がけいただいたにもかかわらず、申し訳ございません。
日程が変わる場合や、また別の機会がございましたら、ぜひご相談ください。
見積書を添付して送るメールの文例は見積書送付メールの例文にまとめています。
見積依頼メールでよくある失敗
| 失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 件名が「ご相談」だけ | 見積の依頼だと気づかれず、返事が遅れる | 件名に「見積のご依頼」と案件名を入れる |
| 数量が「多め」「数百程度」 | 会社ごとに想定がばらつき、比べられない | 数字の幅を決めて書く(例:◯〜◯名) |
| 回答期限がない | 急ぎでない依頼として後回しにされる | 曜日まで入れた日付を書く |
| 相見積を伏せる | あとで知った相手が不信感を持つ | 最初の依頼で一文添える |
| 複数社を同じ宛先欄に並べて一斉送信 | ほかの依頼先の会社名やアドレスが見えてしまう | 一社ずつ個別に送る |
| 条件の変更を一社にだけ伝える | 前提の違う見積が混じる | 依頼した全社に同じ内容を送る |
| 発注しない会社に連絡しない | 相手が人員や日程を押さえたまま待つ | 決まりしだい、お礼とお断りを送る |
複数の宛先に送るときの注意はBCCの使い方も参照してください。
送る前のチェックリスト
- 件名に「見積」と案件名が入っている
- 相手の会社名・部署名・担当者名に誤りがない
- 内容・数量・日程・場所が具体的に書いてある
- 回答期限を曜日まで書いた
- 内訳・有効期限など、見積に入れてほしいものを書いた
- 予算を伝えるかどうかを決めた
- 複数社に相談していることを伝えた
- 仕様書などの添付ファイルを付けた(ファイル名で中身が分かる)
- 相見積なら、全社に同じ条件で依頼している
- 署名に電話番号が入っている
この記事の要点
- 見積依頼は内容・数量・日程・場所・回答期限を揃えて書く。迷ったら冒頭の基本の型を使う。
- 件名には「見積」と案件名を入れ、急ぎなら期限も入れる。
- 条件が多いときは仕様書を添付し、内訳や有効期限など見積に入れてほしいものも書く。
- 複数社に相談していることは最初に伝え、条件が変わったら全社に同じ内容を送る。
- 急ぎは理由と「概算でも構いません」を添え、再見積は何を変えるかを具体的に。
- 発注しない場合も必ずお礼とお断りの連絡をする。
FAQ
よくある質問
「【見積のご依頼】◯◯について(株式会社◯◯)」が基本です。急ぎの場合は「【至急・見積のご依頼】◯◯について(◯月◯日まで)」のように、期限も件名に入れます。
「突然のご連絡失礼いたします。株式会社◯◯で◯◯を担当しております、◯◯と申します」と名乗り、「貴社のウェブサイトを拝見し」「◯◯様のご紹介で」のように、どこで知ったかを書いてから依頼の概要に入ります。
どちらを使っても失礼にはなりません。大切なのは一通のメールの中で表記をそろえることです。
伝えておくのが誠実です。「社内で比較検討のうえ決定するため、複数の会社にご相談しております」と一文添えれば十分です。相手は見積にかける手間を判断できますし、あとから知って関係がこじれることも避けられます。
一社ずつ個別に送ります。同じ宛先欄に並べると、ほかの依頼先の会社名やアドレスが互いに見えてしまいます。本文の条件は全社で同じにし、宛名だけを変えます。
依頼の内容と相手の作業量によって変わるため、決まった目安はありません。社内で決める日から逆算して期限を決めます。急ぐ場合はその理由を書き添え、メールを送る前に電話で相談しておくと確実です。
まず見積へのお礼を書き、「社内で検討いたしました結果、誠に恐縮ながら、今回は見送らせていただくことになりました」と結論を伝えます。理由は詳しく書かなくても構いません。最後に「また機会がございましたら、ご相談させていただけますと幸いです」と結びます。理由別の文例は相見積もりのお断りメールの記事にまとめています。