メール
英語で依頼するメール
Could you〜/I would appreciate it if〜の使い分けと例文
英語のメールで何かを頼むときは、「Could you 〜?」を基本にし、相手や内容の重さに合わせて「Would you be able to 〜?」「I would appreciate it if you could 〜.」へ丁寧さを上げるのが使いやすい型です。本文は①頼みたいこと ②期限 ③理由(あれば) ④お礼の順に短く書きます。結論として、次の文面をそのまま使えます。
「Could you send me the updated schedule by Friday? I need it to finalize the venue booking. Thank you in advance for your help.」
日本語訳:「金曜日までに最新のスケジュールをお送りいただけますか。会場の予約を確定するために必要です。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」
このページでは、丁寧さの段階つきフレーズ表、場面別の英文メール例、やりがちな不自然な英語と直し方を並べました。日本語の依頼メールは依頼メールの例文を見てください。
結論
英語の依頼メールは①挨拶 ②用件(何を頼むか) ③期限と理由 ④相手の手間への配慮 ⑤お礼と結びで組み立てます。英語では日本語ほど前置きを重ねず、最初の段落で何を頼みたいのかが分かるように書くのが無難です。丁寧さは長い前置きではなく、Could/Would などの助動詞や I would appreciate 〜 のような言い回しで出します。
丁寧さの段階つきフレーズ表
下に行くほど丁寧で、相手に断る余地を残す言い方になります。社内の同僚に毎回いちばん丁寧な言い方を使うと、かえって距離を感じさせることもあるので、相手との関係で選びます。
| 英文 | 日本語訳 | 使う場面 |
|---|---|---|
| Can you send me the file? | ファイルを送ってもらえる? | 親しい同僚・社内のチャットに近いメール |
| Please send me the file. | ファイルを送ってください。 | 手順や指示として伝えるとき。頼みごととしてはやや直接的 |
| Could you send me the file? | ファイルをお送りいただけますか。 | 社内外どちらにも使える基本形 |
| Would you be able to send me the file? | ファイルをお送りいただくことはできますか。 | 相手に都合を尋ねる形で、少し控えめにしたいとき |
| Would you mind sending me the file? | ファイルをお送りいただいても差し支えないでしょうか。 | 手間をかける頼みごと。答えの No が「構わない」の意味になる点に注意 |
| I was wondering if you could send me the file. | ファイルをお送りいただけないかと思いまして。 | 遠慮がちに切り出したいとき。初めての相手や大きな頼みごと |
| I would appreciate it if you could send me the file. | ファイルをお送りいただけますと幸いです。 | 取引先・目上の相手への改まった依頼 |
| I would be grateful if you could send me the file. | ファイルをお送りいただけましたら大変ありがたく存じます。 | さらに改まった依頼。かなり硬い印象になる |
注意
「I would appreciate it if 〜」の it は省かないのが無難です。「I would appreciate if you could 〜」と書く人もいますが、it を入れた形のほうが標準的とされることが多いです。
期限を添える言い方
| 英文 | 日本語訳 | 使う場面 |
|---|---|---|
| by Friday, October 30 | 10月30日(金)までに | 日付と曜日を両方書くと取り違えが減る |
| by the end of this week | 今週中に | 期限がゆるやかなとき |
| by end of day tomorrow (Tokyo time) | 明日の終業時までに(東京時間) | 時差のある相手。どの国の時間かを添える |
| at your earliest convenience | ご都合がつきしだい | 急ぎだが強く言いたくないとき。期限は伝わりにくい |
| if possible, by Monday | 可能であれば月曜日までに | 相手に無理を言いにくいとき |
「ASAP(as soon as possible)」は社内のくだけたやり取りでは使われますが、取引先には具体的な日付を書くほうが伝わりやすく、角も立ちにくいです。日付の書き方は英語で日程調整するメールでも触れています。
場面別の英文メール例
資料を送ってもらう(社外・基本)
Subject: Request for the floor plan – Autumn Seminar
Dear Ms. Smith,
Thank you for your help with the Autumn Seminar.
Could you send me the latest floor plan of the venue by Thursday, November 5?
We would like to use it to plan the seating layout.
Thank you in advance.
Best regards,
Taro Yamada
日本語訳:件名「会場の平面図のお願い(秋のセミナー)」。スミス様 秋のセミナーではお世話になっております。11月5日(木)までに、会場の最新の平面図をお送りいただけますでしょうか。座席の配置を決めるのに使わせていただきたく存じます。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。山田太郎
内容を確認してもらう
Subject: Please review: draft agenda for the kickoff meeting
Hi John,
I've attached the draft agenda for next week's kickoff meeting.
Would you be able to review it and let me know if anything needs to be changed?
If possible, I'd like to share the final version with the team on Monday.
Thanks,
Hanako
日本語訳:件名「ご確認のお願い:キックオフ会議の議題案」。ジョンさん 来週のキックオフ会議の議題案を添付しました。目を通していただき、変更が必要な点があれば教えていただけますか。できれば月曜日にチームへ最終版を共有したいと考えています。よろしくお願いします。花子
改まった依頼(取引先・目上の相手)
Subject: Request for a quotation – stage equipment
Dear Mr. Brown,
I am writing to ask whether you could provide a quotation for the stage equipment listed below.
- Event: Product launch in Tokyo
- Date: Friday, December 4
- Items: LED screen, sound system, lighting
I would appreciate it if you could send us the quotation by Friday, November 13.
Please let me know if you need any further information.
Kind regards,
Taro Yamada
日本語訳:件名「お見積りのお願い(舞台機材)」。ブラウン様 下記の舞台機材について、お見積りをお願いできないかと思いご連絡いたしました。催し:東京での新製品発表会/日程:12月4日(金)/品目:LEDスクリーン、音響設備、照明。11月13日(金)までにお見積書をお送りいただけますと幸いです。ほかに必要な情報がございましたら、お知らせください。山田太郎
初めての相手に頼む(紹介を受けて連絡する)
Subject: Introduction from Ms. Lee – request for a short call
Dear Dr. Garcia,
My name is Taro Yamada, and I am an event producer at ABC Events in Tokyo.
Ms. Lee kindly suggested that I contact you about your research on audience engagement.
I was wondering if you might have time for a short online call in the next few weeks.
I would be happy to work around your schedule.
Thank you for considering my request.
Best regards,
Taro Yamada
日本語訳:件名「リー様からのご紹介:短いお打ち合わせのお願い」。ガルシア先生 東京のABCイベンツでイベントプロデューサーをしております、山田太郎と申します。リー様から、観客の参加を促す研究について先生にご相談してはどうかとご紹介いただきました。ここ数週間のうちに、短いオンラインのお打ち合わせのお時間をいただけないかと思っております。日時は先生のご都合に合わせます。ご検討いただけますと幸いです。山田太郎
急ぎで頼む
Subject: Urgent: speaker bio needed by tomorrow
Hi Emma,
Sorry for the short notice.
Could you send me Dr. Kato's speaker bio by 12 p.m. tomorrow (Tokyo time)?
The printer needs the final text for the program tomorrow afternoon.
Thank you so much for your help.
Best,
Hanako
日本語訳:件名「至急:登壇者の紹介文(明日まで)」。エマさん 急なお願いで申し訳ありません。加藤先生の紹介文を、明日の正午(東京時間)までに送っていただけますか。印刷会社が明日の午後にプログラムの最終原稿を必要としています。ご協力ありがとうございます。花子
注意
急ぎのときはなぜ急ぐのかを一文添えると、相手が優先順位を判断しやすくなります。件名の Urgent は本当に急ぐときだけに使うのが無難です。
頼みごとを引き受けてもらったお礼
Subject: Re: Request for the floor plan – Autumn Seminar
Dear Ms. Smith,
Thank you for sending the floor plan so quickly.
It is exactly what we needed.
Best regards,
Taro Yamada
日本語訳:スミス様 さっそく平面図をお送りいただき、ありがとうございます。まさに必要としていたものです。山田太郎
日本人がやりがちな不自然な英語と直し方
| やりがちな英語 | 何が不自然か | 直し方 |
|---|---|---|
| Please teach me the schedule. | teach は技能や知識を教える意味で、情報を知らせてほしいときには合わない | Could you let me know the schedule? |
| I want you to send the data. | 日本語の「〜してほしい」の直訳で、指示や要求に聞こえやすい | Could you send me the data? |
| Please kindly check it. | please と kindly が重なり、くどい。kindly 自体を古風・硬いと感じる人もいる | Could you please check it? |
| Please reply as soon as possible. | 期限がはっきりせず、急かす印象が強い | Could you reply by Wednesday, November 4? |
| Please confirm the document. | confirm は「正しいと確認する・承認する」の意味が強く、ざっと見てほしいときにはずれることがある | Could you review the document?/Could you take a look at the document? |
| Sorry to trouble you, sorry for asking, ... | 謝罪を重ねすぎると、要件が埋もれる | 謝るのは一度にし、最後に Thank you for your help. と感謝で締める |
日本語の「よろしくお願いします」に一対一で当たる英語はないため、頼んだ内容に合わせて Thank you in advance./Thank you for your help./I look forward to hearing from you. などを使い分けます。ただし Thank you in advance. は「当然やってもらえる前提」に聞こえると感じる人もいるので、目上の相手には Thank you for considering my request. などを選ぶと無難です。
この記事の要点
- 基本はCould you 〜?。改まった相手にはI would appreciate it if you could 〜.
- 最初の段落で何を頼むかを書き、期限は具体的な日付で示す。
- 急ぎのときは理由を一文添える。Urgent は本当に急ぐときだけ。
- 「教えてください」は teach ではなくlet me know。
- 結びは頼んだ内容に合わせた感謝の一文で締める。
FAQ
よくある質問
どちらも丁寧な依頼で、大きな差はないとされることが多いです。Could は「できるか」、Would は「してくれる気があるか」を尋ねる形で、迷ったら Could you 〜? を使えば失礼になりにくいです。
Please 〜. は命令形なので、それだけだと指示に聞こえることがあります。頼みごとなら Could you please 〜? のように疑問文にすると柔らかくなります。
「気にしますか」と聞かれているので、引き受けるときは Not at all. や No problem. と否定の形で答えます。Yes. と答えると「嫌です」と取られるおそれがあります。
「Request for 〜」や「Please review: 〜」のように、何を頼むメールかが件名で分かるようにします。案件名を添えると、相手が後から探しやすくなります。
依頼の基本の言い方(Could you 〜? や I would appreciate it if 〜)は、どちらでもそのまま使えます。結びの Best regards/Kind regards などの好みは人や会社によって違うので、相手のメールに合わせるのが無難です。