社外文書
価格改定(値上げ)のお知らせ 例文14選
取引先・お客様・メール
急いでいる方へ、先に結論です。件名に「価格改定」と改定日を入れ、本文は「お礼→理由→改定の内容(対象・改定日・新旧価格)→改定前の注文の扱い→お詫びとお願い→問い合わせ先」の順に書けば、相手が知りたいことは漏れません。このページには、取引先への文書・メール、理由別・業種別のお客様向けの例文を合わせて14本載せました。自社の事情に合う例文を選び、◯の部分を差し替えて使ってください。
結論
価格改定のお知らせに入れるのは①改定の理由 ②対象の商品・サービス ③改定日(どの注文・利用分から) ④新旧の価格(別紙の価格表) ⑤改定日前の注文・契約の扱い ⑥お詫びとお願い ⑦問い合わせ先の7項目です。取引先には「価格改定のお願い」として担当者が直接説明してから文書を送り、お客様には「価格改定のお知らせ」として改定日より前にサイトや店頭で知らせます。
そのまま使える基本の型(コピー用)
どの相手にも使える骨組みです。【】の部分を自社の内容に置き換えるだけで、お知らせの下書きができます。取引先向けは後の例文1・2、お客様向けは例文7以降で言い回しを調整してください。
件名:【価格改定のお知らせ】【対象の商品・サービス】(【改定日】より)
平素より【会社名・店名】をご利用いただき、誠にありがとうございます。
【理由:何の費用が、どう上がったか】により、これまでの価格を維持することが難しくなりました。【これまで続けてきた努力】に努めてまいりましたが、誠に恐縮ながら、下記のとおり価格を改定させていただきます。
対象:【全商品/一部商品(別紙のとおり)】
改定日:【令和◯年◯月◯日ご注文分(ご利用分)より】
新旧の価格:【別紙の価格表のとおり】
改定前のご注文:【◯月◯日までのご注文は現行価格で承ります】
ご負担をおかけし誠に申し訳ございません。【今後も続けること:品質・サービス】に努めてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
お問い合わせ:【担当部署・担当者・電話・メール】
件名の型
| 相手 | 件名の例 |
|---|---|
| 取引先(メール) | 【価格改定のお願い】◯◯製品(令和◯年◯月◯日ご注文分より)/株式会社△△ |
| 取引先(書面の表題) | 価格改定のお願い/製品価格改定のご案内 |
| お客様(サイト・メール) | 【重要】価格改定のお知らせ(◯月◯日より) |
| 会員・定期購入 | 【会員の皆さまへ】月額料金改定のお知らせ(◯月◯日更新分より) |
| 店頭・貼り紙 | 価格改定のお知らせ(◯月◯日より) |
Point
件名だけで「何の価格が・いつから」が分かると、開封されずに見落とされる事態を防げます。会社名は件名の最後か送信者名で分かるようにします。
入れる7項目と書き方のポイント
| 項目 | 書き方のポイント | 抜けると起きること |
|---|---|---|
| ①理由 | 原材料費・物流費・人件費・エネルギー費の上昇など、実際の理由を言える範囲で具体的に。数字は自社で確かめたものだけ | 「諸般の事情」だけだと、相手が社内で説明できない |
| ②対象 | 全商品か一部か。一部なら品番・品名・プランを別紙や一覧に | 対象外の商品まで値上げと受け取られる |
| ③改定日 | 「◯月◯日ご注文分より」「◯月◯日出荷分より」「◯月◯日更新分より」と、どの時点の取引に適用するか | 注文日と納品日のどちらで判断するかで揉める |
| ④新旧の価格 | 新旧の価格を並べた表。改定率だけでなく金額も | 相手が自社の販売価格や予算を計算し直せない |
| ⑤改定前の扱い | 改定日前の注文・見積・契約・回数券などはどうなるか | 問い合わせが集中する |
| ⑥お詫びとお願い | 負担をかけることへのお詫びを一度はっきりと。今後も続ける姿勢を添える | 一方的な通告に見える |
| ⑦問い合わせ先 | 担当部署・担当者名・電話・メール | 相談したい相手が窓口を探す手間がかかる |
「お願い」と「お知らせ」の使い分け
| 取引先(BtoB) | お客様(BtoC) | |
|---|---|---|
| 表題 | 価格改定のお願い(相手に受け入れてもらう取引条件の変更) | 価格改定のお知らせ(店・サービスからの案内) |
| 伝える順番 | 担当者が直接説明 → 書面・メールで残す | サイト・店頭・メールで改定日より前に掲示 |
| 時期の目安 | 契約書の定めに従う。定めが無ければ、相手の次の見積や予算の締めに間に合う時期 | 改定日より前。定期利用のお客様には、次の支払いより前に届くように |
| 載せる情報 | 品番ごとの新旧価格、適用の基準日、改定前の注文・見積の扱い | 主な商品の新旧価格、改定日、回数券・予約済みの扱い |
| 文体 | 拝啓・敬具の文書か、丁寧なビジネスメール | 短く、やわらかく。お礼から書き始める |
伝える手段(チャネル)の選び方
| 手段 | 向いている相手 | 注意点 |
|---|---|---|
| 訪問・電話 | 主要な取引先 | 口頭だけで終わらせず、必ず書面かメールで残す |
| 書面(郵送) | 取引先全般、正式な記録が必要な相手 | 押印・社判の要否は社内規程に従う |
| メール | 取引先の担当者、会員・定期購入のお客様 | 価格表はPDFで添付し、本文にも改定日を書く |
| サイト・ネットショップ | 一般のお客様 | お知らせ欄と商品ページの両方を更新する |
| 店頭の貼り紙・メニュー | 来店のお客様 | メニュー・値札・予約サイト・デリバリーサイトの価格を同じ日に切り替える |
| SNS・アプリ通知 | 常連・フォロワー | 詳細はサイトのお知らせに誘導する |
取引先への文書・メール(例文1〜6)
例文1:取引先への文書(原材料費・物流費の上昇)
令和◯年◯月◯日
株式会社◯◯
購買部 ◯◯◯◯様
株式会社△△
営業部長 △△△△
価格改定のお願い
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社ではこれまで、原材料費や物流費の上昇に対し、生産工程の見直しや経費の削減によって価格の維持に努めてまいりました。しかしながら、昨今のさらなるコスト上昇は企業努力のみで吸収できる範囲を超え、誠に不本意ながら、下記のとおり価格を改定させていただくこととなりました。
貴社には多大なご負担をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。今後もより一層の品質向上とサービスの充実に努めてまいりますので、何卒事情をご賢察のうえ、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
記
対象商品 別紙の価格表のとおり
改定日 令和◯年◯月◯日ご注文分より
改定前のご注文 ◯月◯日までにいただいたご注文は、現行価格にて承ります
お問い合わせ 営業部 △△(電話 ◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯)
以上
Point
「改定前のご注文」の一行が、取引先の安心材料になります。すでに出した注文や見積の価格がどうなるかは、相手が真っ先に気にすることです。
例文2:事前に説明した取引先へのメール
株式会社◯◯
◯◯様
いつも大変お世話になっております。株式会社△△の△△です。
先日お電話でもお伝えいたしましたとおり、弊社製品の価格を令和◯年◯月◯日ご注文分より改定させていただくこととなりました。原材料費と物流費の上昇が続き、これまでの価格を維持することが難しくなったためです。
改定後の価格は添付の価格表のとおりです。◯月◯日までにいただいたご注文は、現行価格にて承ります。
ご負担をおかけし誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。ご不明な点がございましたら、私までお気軽にお問い合わせください。
正式な書面は、別途郵送いたします。
例文3:人件費・エネルギー費が理由のメール(理由別の差し替え)
平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
弊社では、製造現場の人手を確保するための賃金の引き上げと、工場の電気料金の上昇に対応するため、これまで設備の省エネ化や作業手順の見直しを進めてまいりました。しかしながら、現行の価格のままでは品質と納期を守り続けることが難しい状況となりました。
つきましては、令和◯年◯月◯日出荷分より、別紙のとおり価格を改定させていただきたく、お願い申し上げます。
理由の段落だけを差し替える場合の言い回しです。為替なら「輸入原料の調達価格が為替の影響で上昇し」、品質・安全対策なら「検査体制の強化に伴う費用が増え」のように、何の費用が増えたかを一文で書きます。
例文4:運賃・配送料の改定(運送業・卸)
平素は弊社の配送サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
燃料費の上昇に加え、ドライバーの労働時間の適正化に取り組むなかで、現行の運賃体系を維持することが難しくなりました。誠に恐縮ながら、令和◯年◯月◯日集荷分より、運賃を別紙のとおり改定させていただきたく存じます。
なお、改定日より前にお見積をお出ししている案件は、お見積の有効期限内であれば現行の運賃で承ります。詳しくは担当の△△より改めてご説明に伺います。
例文5:保守・月額サービスの料金改定(契約更新から適用)
平素より弊社の◯◯サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、サーバー運用費とサポート体制の維持にかかる費用の上昇により、令和◯年◯月◯日以降の契約更新分より、月額料金を改定させていただくこととなりました。現在のご契約期間中の料金は変わりません。
新しい料金は添付の料金表のとおりです。プランの見直しやご契約内容のご相談は、担当の△△までご連絡ください。
Point
契約期間のあるサービスは、「いつの更新から変わるか」「今の契約期間中は変わらないか」を一文で書くと、問い合わせが減ります。契約書や利用規約に料金変更の手続きが書かれている場合は、その手続きに従います。
例文6:受託側から発注元へ、価格の協議をお願いするメール
株式会社◯◯
購買部 ◯◯様
いつも大変お世話になっております。株式会社△△の△△です。
貴社よりご発注いただいている◯◯の加工につきまして、材料費と電気料金の上昇が続いており、現行の単価では採算の確保が難しくなってまいりました。
つきましては、単価の見直しについてご相談の機会をいただけないでしょうか。費用の推移をまとめた資料をご用意しておりますので、お打ち合わせの際にご説明いたします。
ご多忙のところ恐縮ですが、ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。
発注を受けて作る・運ぶ側が値上げを申し入れるときは、いきなり新価格を通知するより、協議を申し入れ、費用が上がった根拠の資料を持って説明する流れが取引を続けやすくなります。根拠の資料は、仕入れ先の請求書や電気料金の明細など、自社で確かめられる数字でつくります。
お客様向けのお知らせ(例文7〜13)
例文7:ホームページ・ネットショップ
価格改定のお知らせ
平素より◯◯をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
原材料費や配送費の上昇が続いており、品質を保ったまま現在の価格を続けることが難しくなりました。誠に恐縮ではございますが、令和◯年◯月◯日より、一部商品の価格を改定させていただきます。対象商品と新しい価格は下記の一覧をご覧ください。
なお、◯月◯日までにご注文いただいた分は、現行価格にてお届けいたします。
お客様にはご負担をおかけいたしますが、これからも変わらぬ品質でお届けできるよう努めてまいります。何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
例文8:飲食店の貼り紙・メニュー
価格改定のお知らせ
いつもご来店いただき、誠にありがとうございます。
食材や光熱費の値上がりが続き、味と量を守るため、◯月◯日より一部メニューの価格を改定させていただきます。
ご負担をおかけし申し訳ございませんが、これからも変わらぬ味でお待ちしております。
店主
店頭の貼り紙は貼り紙作成ツールで印刷できます。メニュー表や値札、予約サイト・デリバリーサイトの価格も、同じ日に切り替わるよう段取りしておきます。
例文9:美容室・サロン(予約済み・回数券の扱いつき)
いつも◯◯をご利用いただき、ありがとうございます。
薬剤や材料の仕入れ価格が上がり、施術の質を保つため、◯月◯日のご来店分より一部メニューの料金を改定させていただきます。新しい料金は店内とホームページに掲示しております。
◯月◯日までにご予約済みの方、お手持ちの回数券は、現行の料金のままご利用いただけます。
ご負担をおかけし申し訳ございませんが、これからもご満足いただける施術に努めてまいります。
例文10:教室・習い事(保護者への月謝改定)
保護者の皆さま
日頃より◯◯教室にお子さまを通わせていただき、ありがとうございます。
教材費と会場費の上昇により、令和◯年◯月分より月謝を改定させていただくこととなりました。改定後の月謝は、◯◯コース 月◯◯円、◯◯コース 月◯◯円です。
ご家庭にご負担をおかけすることとなり、心苦しく思っております。これまで以上に充実したレッスンとなるよう努めてまいりますので、ご理解をいただけますと幸いです。ご質問は、レッスンの前後や下記の連絡先までお気軽にお寄せください。
例文11:サブスク・会員サービス(次回更新から)
◯◯会員の皆さまへ
いつも◯◯をご利用いただき、誠にありがとうございます。
令和◯年◯月◯日以降の更新分より、月額料金を改定させていただきます。新しい料金は、ベーシックプラン 月額◯◯円(現行◯◯円)です。サービスの運営費の上昇に加え、◯◯機能の追加に伴い、現在の料金を続けることが難しくなりました。
現在のお支払い済み期間の料金は変わりません。プランの変更や解約は、更新日の前日までにマイページから手続きいただけます。
Point
定期で支払うサービスは、次の支払いより前に届くように知らせ、解約・プラン変更の方法と期限を同じ通知に書きます。利用規約に料金変更の通知方法が定められている場合は、それに従います。
例文12:内容量・仕様を変えるとき
◯◯の内容量変更のお知らせ
平素より◯◯をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
原材料費の上昇により、令和◯年◯月◯日出荷分より、価格を据え置いたまま内容量を◯◯gから◯◯gに変更させていただきます。パッケージにも新しい内容量を表示しております。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
価格を変えずに量や仕様を減らすときも、黙って変えずに、お知らせを出すのが誠実な対応です。後から気づかれると、値上げを知らせた場合よりも信頼を損ないやすくなります。
例文13:サービスの拡充に合わせた改定
いつも◯◯をご利用いただき、ありがとうございます。
令和◯年◯月◯日より、◯◯(新しく加わる内容)を始めることにあわせ、料金を改定させていただきます。新しい料金は◯◯円です。
より満足していただけるサービスとなるよう、準備を進めてまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。
内容が増える改定では、お詫びより何が良くなるかを先に書きます。ただし、増える内容が少ないのに拡充を理由にすると、かえって不信を招きます。
問い合わせ・相談への返答例(例文14)
◯◯様
お問い合わせいただき、ありがとうございます。価格改定の件では、ご負担をおかけし誠に申し訳ございません。
ご相談いただいた◯◯の件につきましては、ご注文の時期や数量によってご提案できることがあるかもしれません。一度お打ち合わせの機会をいただけますでしょうか。ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。
相談には、すぐに断るのではなく、話を聞く場を設ける返事が基本です。日程の出し方は日程候補のメール、問い合わせへの返信の型は問い合わせへの返信メール、値引きの相談を断るときは値下げ要請を断るメールを参照してください。
取引先との価格協議と法律(確認しておくこと)
値上げを申し入れる側が、発注を受けて作る・運ぶ側(中小受託事業者)の場合、発注する側の対応を定めた法律があります。下請法(現 製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律)の第5条第2項第4号は、委託事業者がしてはならない行為として、次を挙げています。
中小受託事業者の給付に関する費用の変動その他の事情が生じた場合において、中小受託事業者が製造委託等代金の額に関する協議を求めたにもかかわらず、当該協議に応じず、又は当該協議において中小受託事業者の求めた事項について必要な説明若しくは情報の提供をせず、一方的に製造委託等代金の額を決定すること。
(出典:e-Gov法令検索 昭和31年法律第120号)
つまり、費用が上がって受託側が協議を求めたのに応じない、説明せずに一方的に代金を決めることが禁じられています。受託側が例文6のように協議を申し入れ、根拠を示して話し合う形を取るのは、この点でも意味があります。
注意
この法律が自社の取引に適用されるかは、両社の資本金の区分と取引の種類(製造委託・役務提供委託など)で決まります。適用の有無は条文と契約書を確認し、判断に迷うときは法務・専門家に相談してください。発注する側として値上げの申し入れを受けた場合も、協議の場を設けて説明を尽くすのが基本です。
送る前のチェックリスト
- 件名・表題に「価格改定」と改定日が入っている
- 理由が自社の具体的な事情で書かれている(「諸般の事情」だけになっていない)
- 対象が全商品か一部か分かり、一部なら品番・品名の一覧がある
- 改定日が注文日・出荷日・利用日・更新日のどれ基準か分かる
- 新旧の価格を並べた価格表を添付・掲載している
- 改定日前の注文・見積・契約・回数券の扱いを書いた
- お詫びは一度、はっきり書いた
- 問い合わせ先(部署・担当者・電話・メール)がある
- 数字(上昇率など)は自社で確かめたものだけを使っている
- 主要な取引先には先に担当者が直接説明した
- 契約書・利用規約の価格変更の手続きを確認した
- 営業・経理・店頭で問い合わせへの答え方をそろえた
- サイト・メニュー・値札・予約サイトの価格を同じ日に切り替える段取りができている
よくある失敗と避けたい書き方
| よくある失敗 | なぜ困るか | 代わりにこう書く |
|---|---|---|
| 「諸般の事情により」だけ | 相手が社内で値上げを説明できない | 「原材料費と物流費の上昇が続き」と、何が上がったかを書く |
| 改定日の直前に知らせる | 取引先は自社の販売価格や予算を見直す時間が要る | 契約の定めに沿い、相手が準備できる時期に知らせる |
| 「他社も値上げしています」 | 自社の理由になっていない | 自社のコストと努力の経緯を書く |
| 根拠のない数字(「◯割上昇」) | 確かめられると信頼を失う | 自社の仕入れ・請求の記録で確かめた数字だけを書く |
| お詫びを何度も重ねる | 文書が長くなり、改定日と価格が埋もれる | お詫びは一度、はっきりと |
| 改定日の基準があいまい | 注文日と納品日のどちらかで揉める | 「◯月◯日ご注文分より」と基準を書く |
| 量や仕様を黙って減らす | 気づかれたときに信頼を損なう | 例文12のように内容量の変更を知らせる |
| メールだけ送って説明しない | 主要な取引先には一方的な通告に見える | 担当者が先に直接説明し、メールは記録として送る |
この記事の要点
- 件名に「価格改定」と改定日、本文はお礼→理由→内容→改定前の扱い→お詫びとお願い→問い合わせ先。
- 取引先には「お願い」として直接説明してから文書、お客様には「お知らせ」として改定日より前に掲示。
- 「改定前のご注文は現行価格で」の一行と、改定日の基準(注文・出荷・更新)で問い合わせが減る。
- 量や仕様を減らすときも黙って変えずに知らせる。根拠のない数字は書かない。
- 受託側から値上げを申し入れるときは協議を求め、根拠の資料で説明する。法律の適用は条文と契約書で確認する。
FAQ
よくある質問
①理由 ②対象の商品・サービス ③改定日(どの注文・利用分から) ④新旧の価格 ⑤改定日前の注文・契約の扱い ⑥お詫びとお願い ⑦問い合わせ先の7項目です。このページの「基本の型」に当てはめると下書きができます。
契約書や利用規約に価格変更の手続きが定められている場合は、それに従います。定めが無い場合は、取引先なら次の見積や予算の締めに間に合う時期、お客様なら改定日より前、定期利用のお客様には次の支払いより前に届くように知らせます。主要な取引先には文書の前に担当者が直接説明するのが基本です。
社外文書の表題は「価格改定」とすると、角の立たない表現になります。ただし、本文で値上げであることをぼかすと誤解を招くので、「価格を改定(値上げ)させていただきます」「新しい価格は◯◯円です」と、上がることと金額をはっきり書きます。
原材料費・物流費・人件費・エネルギー費の上昇など、実際の理由を言える範囲で具体的に書きます。「諸般の事情により」だけでは伝わりません。数字を出す場合は、自社で確かめた数字だけを使います(例文3に理由別の言い回しがあります)。
「【価格改定のお願い】◯◯製品(令和◯年◯月◯日ご注文分より)」のように、用件・対象・適用の時期を入れます。お客様向けは「【重要】価格改定のお知らせ(◯月◯日より)」が分かりやすい形です。正式な書面を別途郵送する場合は、本文にその旨を書きます。
「食材や光熱費の値上がりが続き、味と量を守るため、◯月◯日より一部メニューの価格を改定させていただきます」のように、理由・時期・お詫び・これからも変わらない姿勢を短く書きます(例文8)。店頭の貼り紙と、予約サイトやメニューの価格を同じ日に切り替えます。
どう扱うかは自社で決め、お知らせに書きます。「◯月◯日までのご注文は現行価格で承ります」「お手持ちの回数券は現行の料金のままご利用いただけます」のように明記すると、問い合わせが減り、相手も安心します。
まず相手の事情を聞く場を設けます。対象商品の絞り込み、改定日の延期、数量に応じた価格など、条件を変えた案を出せるか社内で検討し、費用が上がった根拠の資料を示して改めて相談します(例文6・例文14)。
取引先から書面やメールで届いた場合は、「ご案内いただきありがとうございます。社内で確認のうえ、改めてご連絡いたします」と受け取ったことを短く返すと丁寧です。確認したい点があれば、その返信で質問します。