メール
新商品・新サービスの案内メール 例文
件名の付け方と書く項目
新商品・新サービスの案内メールは、提供開始が決まり、問い合わせに答えられる準備ができてから送ります。冒頭には何が・いつから・相手にとって何が変わるかを書き、価格や仕様などの詳しい内容は資料やURLで案内します。付き合いのある取引先には担当者から個別に、多くの相手に知らせるときは一斉配信で、と送り方を分けるのが基本です。そのまま送れる短い形は次のとおりです。
件名:新サービス「◯◯」提供開始のご案内(株式会社△△)
株式会社◯◯ ◯◯様 いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。このたび弊社では、◯◯の手間を減らす新サービス「◯◯」の提供を◯月◯日より開始いたします。概要は添付の資料のとおりです。ご関心がございましたら、詳しくご説明に伺いますので、お気軽にお知らせください。
発表会やお披露目の場を開く場合の準備は新製品発表会の企画と進行にまとめています。
結論
新商品・新サービスの案内メールは①宛名と挨拶 ②何を始めるか(商品名・サービス名) ③いつから ④相手にとって何が役に立つか ⑤詳しい内容の案内先(資料・URL) ⑥問い合わせ先 ⑦結びの順で書きます。件名は「新サービス『◯◯』提供開始のご案内(株式会社△△)」のように、商品名・案内であること・自社名を入れます。
送るタイミングと必ず書く項目
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 商品名・サービス名 | 正式な名前を一度だけ、かぎかっこで | 新サービス「◯◯」 |
| 開始日 | 提供開始日・発売日(曜日も) | ◯月◯日(◯)より提供を開始いたします |
| 相手にとっての利点 | 相手の仕事で何が変わるか | ◯◯の集計にかかる手間が減ります |
| 詳しい内容の案内先 | 資料・URL・説明会 | 詳しくは添付の資料をご覧ください |
| 問い合わせ先 | 担当者名・部署・連絡先 | 署名に記載 |
案内を送る前に、問い合わせを受ける体制を整えておきます。案内を読んで連絡してきた相手に「まだ詳しいことは決まっていない」と答えるのは避けたいところです。発売日や提供開始日の前に先行して案内する場合は、先行案内であることを件名か一文目で示します。
Point
既存の取引先には、一斉配信より先に担当者から個別に知らせると丁寧です。いつも取引のある相手が、ほかの会社と同じタイミングで一斉配信のメールで知ることにならないようにします。
件名の付け方
| 件名の例 | 向いている場面 |
|---|---|
| 新サービス「◯◯」提供開始のご案内(株式会社△△) | 基本形 |
| 【新商品のご案内】◯◯を◯月◯日に発売いたします | 一斉配信で、発売日を件名で伝えたいとき |
| ◯◯をご利用の皆様へ 新機能追加のお知らせ | 既存サービスの利用者に機能追加を知らせるとき |
| 【先行のご案内】新サービス「◯◯」について | 提供開始前に、取引先へ先に知らせるとき |
| 【訂正】新サービス「◯◯」提供開始日について | 案内した内容を訂正するとき |
件名には商品名・サービス名を入れます。「新商品のご案内」だけでは、あとから探すときに見つけにくくなります。
送る前のチェックリスト
- 商品名・サービス名の表記が、資料・サイトとそろっているか
- 開始日の日付と曜日をカレンダーで確かめたか
- 価格や仕様を書く場合、社内で確定した内容か
- 資料のURLが公開されていて開けるか
- 問い合わせを受ける担当と連絡先が決まっているか
- 一斉配信なら、BCCや配信サービスで送り、宛先が他の受信者に見えないか
- 一斉配信なら、送信者名と配信停止の宛先を表示したか
一斉に送るときの宛先の入れ方は一斉メールとBCCにまとめています。
場面別の例文
継続取引先へ、担当者から個別に案内する
件名:新サービス「◯◯」提供開始のご案内(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたび弊社では、新サービス「◯◯」の提供を◯月◯日(◯)より開始いたします。
以前◯◯様から伺っていた「◯◯に手間がかかる」というお悩みにも、お役に立てる内容になっております。
概要を添付の資料にまとめましたので、お手すきの際にご覧いただけますと幸いです。
ご関心がございましたら、詳しくご説明に伺います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
取引先へ一斉に案内する
件名:【新商品のご案内】◯◯を◯月◯日に発売いたします
お取引先各位
平素より大変お世話になっております。
株式会社△△ ◯◯部でございます。
このたび弊社では、新商品「◯◯」を◯月◯日(◯)に発売いたします。
「◯◯」は、◯◯を◯◯できる商品です。
詳しい内容は、下記のページでご案内しております。
https://www.◯◯◯.co.jp/◯◯/
ご不明な点は、担当営業または下記の窓口までお問い合わせください。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
――――――――――――――――――――
発行:株式会社△△ ◯◯部
配信停止はこちら:◯◯◯@◯◯◯.co.jp
――――――――――――――――――――
注意
宛名を「お取引先各位」とする書き方はメールの宛名が複数のときにまとめています。一斉配信の末尾には、送信者名と配信停止の宛先を入れておきます。ほかに表示が必要な事項は、会社の決まりに従って確認してください。
既存サービスの利用者へ、機能追加を案内する
件名:◯◯をご利用の皆様へ 新機能追加のお知らせ
◯◯をご利用の皆様
いつも「◯◯」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
◯月◯日(◯)より、新たに「◯◯」の機能をお使いいただけるようになります。
これまで◯◯で行っていた作業を、◯◯の画面からまとめて行えるようになります。
使い方は、下記のページでご案内しております。
https://www.◯◯◯.co.jp/◯◯/
今後とも「◯◯」をよろしくお願いいたします。
利用中のサービスの変更を知らせるときは、何もしなくてよいのか、利用者に操作が必要なのかを書きます。料金が変わる場合は価格改定のお知らせの書き方を参考に、別にお知らせするほうが分かりやすくなります。
提供開始前に、取引先へ先行して案内する
件名:【先行のご案内】新サービス「◯◯」について
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
正式な発表に先立ち、日頃お取引いただいている皆様に、新サービス「◯◯」についてご案内いたします。
提供開始は◯月◯日(◯)を予定しております。
◯月◯日(◯)までにお申し込みいただいた方には、先行してお使いいただける準備をしております。
ご関心がございましたら、本メールにご返信ください。
初めての会社へ、新サービスを案内する
件名:新サービス「◯◯」のご案内(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
突然のご連絡失礼いたします。
株式会社△△の□□と申します。
貴社のウェブサイトで◯◯の取り組みを拝見し、弊社の新サービス「◯◯」がお役に立てるのではないかと考え、ご連絡いたしました。
概要は下記のページでご覧いただけます。
https://www.◯◯◯.co.jp/◯◯/
ご関心をお持ちいただけましたら、ご返信いただけますと幸いです。
初めての相手への提案の組み立て方は新規営業メールの例文にまとめています。
急ぎ:先行受付の締め切りが近いことを知らせる
件名:【◯月◯日締切】新サービス「◯◯」先行受付のご案内
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日ご案内した新サービス「◯◯」の先行受付は、◯月◯日(◯)で締め切ります。
ご検討中でしたら、締切までにお知らせいただけますと幸いです。
すでにお申し込みいただいている場合は、本メールは行き違いとなりますので、ご容赦ください。
提供開始日などを訂正する
件名:【訂正】新サービス「◯◯」提供開始日について
◯◯様
株式会社△△の□□です。
先日お送りした新サービス「◯◯」のご案内で、提供開始日に誤りがございました。
(誤)◯月◯日(◯)
(正)◯月◯日(◯)
ご確認いただいた皆様にはお手数をおかけし、申し訳ございません。
そのほかの内容に変更はございません。
訂正は誤りと正しい内容を並べて書き、ほかの内容に変更がないことも添えます。立て続けに送るときの件名の付け方はメールの再送・立て続けに送るときを見てください。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 業界初/No.1/最安 | 根拠を示せない比較は信用を落とし、広告の表示のルールに関わることもある | ◯◯ができるサービスです(できることをそのまま書く) |
| ご購入される方は | 「ご〜される」は形が混ざっていると受け取られやすい | ご購入になる方は/お求めの方は |
| ご案内させていただきます | 案内に相手の許しは要らないので、「させていただく」は過剰 | ご案内いたします |
| お見逃しなく!/今すぐお申し込みください! | 取引先への案内としては軽く、急かす印象になる | ご検討いただけますと幸いです |
| 拝見されましたら | 「拝見」は自分の行為に使う言葉で、相手には使わない | ご覧になりましたら |
商品やサービスの良さを伝えたいときは、比べる言葉より、できることをそのまま書くほうが伝わります。広告の表示で何が問題になるかは会社の決まりに従い、法務や広報の担当者に確認してください。
一斉に案内を送るときに確認すること
広告や宣伝のためのメールについては、特定電子メール法で、送ってよい相手(第3条第1項。あらかじめ同意を通知した人、取引関係にある人、電子メールアドレスを公表している団体・営業を営む個人など)、送らないでほしいと通知を受けたら、その意思に反して送らないこと(第3条第3項)、送信者の氏名又は名称と、配信停止の通知を受けるためのメールアドレス等を正しく表示すること(第4条。ほかに省令で定める事項もあります)が定められています。自社のメールがどこまで当てはまるかは、会社の決まりに従い、法務の担当者や所管(総務省・消費者庁)に確認してください。表示の例はメールの署名の作り方にまとめています。
署名の下に発行元(会社名・部署)と配信停止の宛先を入れた配信用のフッターを用意しておくと、送るたびに書き足す必要がありません。
後日のフォロー(お礼・お詫び)
問い合わせをもらったときのお礼
件名:Re:新サービス「◯◯」提供開始のご案内
◯◯様
株式会社△△の□□です。
このたびは、新サービス「◯◯」についてお問い合わせいただき、ありがとうございます。
ご質問いただいた◯◯について、以下のとおりご回答いたします。
問い合わせへの返信の組み立て方は問い合わせへの返信メールにまとめています。
申し込みをもらったときのお礼
◯◯様
このたびは、新サービス「◯◯」にお申し込みいただき、誠にありがとうございます。
ご利用開始までの流れを、下記のとおりご案内いたします。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
配信停止を求められたときの返信
◯◯様
株式会社△△の□□です。
ご連絡いただき、ありがとうございます。
今後、◯◯様宛てのご案内メールの配信を停止いたしました。
これまでのご案内でお手数をおかけし、申し訳ございませんでした。
配信停止の連絡を受けたら、社内の配信リストからもれなく外し、以後は送りません。どのリストに載っているかの管理は会社の決まりに従います。
この記事の要点
- 冒頭に何が・いつから・相手にとって何が変わるかを書く。
- 件名には商品名・サービス名と「ご案内」、自社名を入れる。
- 継続取引先には一斉配信より先に担当者から個別に知らせる。
- 「業界初」「No.1」など根拠を示せない言葉は使わない。
- 一斉配信では送信者名と配信停止の宛先などを表示し、停止の連絡には必ず応じる。
FAQ
よくある質問
「新サービス『◯◯』提供開始のご案内(株式会社△△)」のように、商品名・サービス名と、案内であること、自社名を入れます。一斉配信では【新商品のご案内】と頭に付けて、発売日も件名に入れると、受け取った側が内容を判断しやすくなります。
一斉配信でも構いません。ただ、付き合いのある取引先には、一斉配信の前か同じ日に、担当者から個別に一言知らせると丁寧です。一斉配信ではBCCや配信サービスを使い、宛先がほかの受信者に見えないようにします。
誤りではありませんが、案内するのに相手の許しは要らないので、「ご案内いたします」で十分です。一通の中で「させていただく」が重なると読みにくくなるので、言い換えられるところは言い換えます。
広告や宣伝のためのメールについては、特定電子メール法で、送ってよい相手、送らないでほしいという通知を受けたら送らないこと、送信者の氏名又は名称と配信停止の宛先の表示が定められています。自社の送り方がどこまで当てはまるかや、広告の表現については、会社の決まりに従い、法務の担当者や所管に確認してください。