メール
販売終了のお知らせ 例文
生産終了・取扱終了・後継品の案内
商品の販売をやめるときは、決まった時点でなるべく早く、取引先には文書かメールで、お客様にはサイトや店頭で知らせます。必ず書くのは対象の商品(品番まで)、販売終了日と最終の受注締切、後継品の有無、終了後の問い合わせや修理の扱い、これまでのお礼の五つです。短く伝えるなら、次の一文が基本の形になります。
「誠に勝手ながら、◯◯(品番◯◯)は◯月◯日受注分をもちまして販売を終了いたします。後継品として◯◯をご用意しております。長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございました。」
このページでは、文書とメールの文例、件名、場面別の例文を並べました。取引そのものを終える場合は取引終了のご連絡、一時的な在庫切れは欠品・在庫切れのお詫びを見てください。
結論
販売終了のお知らせは①対象の商品名・品番 ②販売終了日(最終受注日・最終出荷日) ③終了の理由(言える範囲で) ④後継品・代わりの商品 ⑤終了後の問い合わせ・修理・部品の扱い ⑥お礼とお詫び ⑦問い合わせ先で構成します。「販売終了」「生産終了」「取扱終了」は、自社で作るのをやめるのか、売るのをやめるのかで使い分け、どの言葉を使うかは会社の決まりに従います。
結論:いつ・誰に・何で知らせるか
| 相手 | いつ | 何で | 必ず書くこと |
|---|---|---|---|
| 継続して取引のある取引先 | 販売終了が決まったらすぐ | 文書(挨拶状)+メール、主要な相手には先に電話か訪問 | 品番・最終受注日・後継品・在庫の扱い |
| 販売店・代理店 | 店頭の在庫を調整できる時期に | メール+案内の文書 | 最終受注日・返品や在庫の扱い・店頭掲示の文案 |
| 一般のお客様 | 販売終了の告知を始める日 | サイトのお知らせ・店頭掲示・会員向けメール | 対象商品・終了日・後継品・修理や問い合わせ先 |
| 社内 | 社外に出す前 | 社内メール・社内通知 | 社外への公表日・問い合わせへの答え方 |
Point
「在庫がなくなり次第終了」だけでは、取引先は発注の計画が立てられません。取引先向けには、最終受注日や最終出荷日のように、相手が動ける日付を必ず書きます。日付をいつに設定するかは、会社の決まりに従ってください。
誠に勝手ながら、◯◯(品番◯◯)は◯月◯日受注分をもちまして販売を終了いたします。
後継品として◯◯をご用意しております。
長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
文書(挨拶状・掲示)の文例
取引先への文書
令和◯年◯月◯日
取引先各位
株式会社△△
営業部
「◯◯」販売終了のお知らせ
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社商品「◯◯」につきまして、誠に勝手ながら下記のとおり販売を終了することとなりました。
長らくご愛顧いただきましたことに、心より御礼申し上げます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
記
一、対象商品 ◯◯(品番◯◯)
一、最終受注日 令和◯年◯月◯日
一、最終出荷日 令和◯年◯月◯日
一、後継品 ◯◯(品番◯◯)※詳細は別紙をご覧ください
一、お問い合わせ先 営業部 ◯◯(電話◯◯ メール◯◯)
以上
お客様向けのサイト・店頭の掲示
◯◯ 販売終了のお知らせ
いつも◯◯をご利用いただき、誠にありがとうございます。
◯◯は、◯月◯日をもちまして販売を終了いたします。
なお、在庫がなくなり次第、それより前に終了となる場合がございます。
長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
後継品:◯◯(◯月◯日発売)
販売終了後の修理・お問い合わせ:お客様窓口(◯◯)
注意
店頭の掲示は、通りがかりの人にも分かるように商品名と終了日を一番大きく書きます。拝啓・敬具などの頭語・結語は、掲示では省いて構いません。
メールの文例
件名:【販売終了のお知らせ】◯◯(品番◯◯)/最終受注日◯月◯日
株式会社◯◯
購買部 ◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
弊社商品「◯◯」(品番◯◯)につきまして、誠に勝手ながら販売を終了することとなりましたので、お知らせいたします。
■最終受注日:◯月◯日
■最終出荷日:◯月◯日
■後継品:◯◯(品番◯◯)
御社には長らくお取り扱いいただき、誠にありがとうございました。
ご発注のご予定がございましたら、最終受注日までにお知らせいただけますと幸いです。
後継品の資料と見本は、ご希望に応じてお届けいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
メールでは、本文の最初の数行に商品名と最終受注日を置きます。複数の取引先に一斉に送るときは、宛先の見せ方に注意してください(BCCの使い方)。
件名の付け方
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 取引先への基本の形 | 【販売終了のお知らせ】◯◯(品番◯◯) |
| 締切を目立たせたい | ◯◯ 販売終了のお知らせ(最終受注日◯月◯日) |
| 後継品があるとき | ◯◯ 販売終了と後継品◯◯のご案内 |
| 複数の商品をまとめて | 一部商品の販売終了のお知らせ(◯点) |
| お客様向けのメール | 【重要】◯◯ 販売終了のお知らせ |
| 訂正のとき | 【訂正】◯◯ 販売終了日のお知らせ |
件名には「販売終了」と商品名を必ず入れます。【重要】を付けるのは、本当に相手の手配に関わるときだけにしてください。件名の考え方はメールの件名の付け方にまとめています。
書く項目のチェックリスト
- 対象の商品名と品番・型番(色・サイズ違いがあれば全て)
- 最終受注日・最終出荷日(お客様向けなら販売終了日)
- 「在庫がなくなり次第終了」の場合、早まることがあると書いたか
- 後継品・代わりの商品の有無と、違い
- 販売終了後の修理・部品・消耗品・保証の扱い
- 取引先の在庫・返品の扱い(会社の決まりに従う)
- 理由は言える範囲で、事実のとおりに
- これまでのお礼と、不便をかけることへのお詫び
- 問い合わせ先(部署・担当・電話・メール)
場面別の例文
後継品がある場合(継続取引先へ)
件名:◯◯ 販売終了と後継品◯◯のご案内
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
御社でお取り扱いいただいている「◯◯」は、◯月◯日受注分をもちまして販売を終了いたします。
後継品として「◯◯」を◯月◯日より発売いたします。サイズはそのままに、◯◯を改良した商品です。
切り替えのご相談は、私□□までお気軽にお申し付けください。
長らくお取り扱いいただき、誠にありがとうございました。
後継品がない場合
件名:【販売終了のお知らせ】◯◯(品番◯◯)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
誠に勝手ながら、「◯◯」は◯月◯日受注分をもちまして販売を終了いたします。
なお、本品には後継品のご用意がございません。
代わりにお使いいただける商品として◯◯がございますので、ご希望でしたら資料をお送りいたします。
ご不便をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。
初めて取引する相手・注文を受けたばかりの相手へ
件名:ご注文の◯◯の販売終了についてのお知らせ
株式会社◯◯
◯◯様
このたびはご注文いただき、誠にありがとうございます。株式会社△△の□□と申します。
ご注文の「◯◯」は、◯月◯日をもちまして販売を終了する予定です。
今回のご注文分は予定どおりお届けいたしますが、追加のご注文は◯月◯日までにお知らせいただけますでしょうか。
お取引が始まったばかりのところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
急に終了が決まった場合
件名:【至急】◯◯ 販売終了のお知らせ(最終受注日◯月◯日)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
急なご連絡となり、誠に申し訳ございません。
◯◯の事情により、「◯◯」の販売を◯月◯日受注分をもちまして終了することとなりました。
ご案内が直前となりましたことを、深くお詫び申し上げます。
ご発注のご予定がございましたら、お手数ですが◯月◯日までにお知らせください。
改めてお電話でもご説明いたします。
販売店に店頭掲示の文案を添える
件名:◯◯ 販売終了のお知らせと店頭掲示のお願い
◯◯店 ◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
「◯◯」は◯月◯日をもちまして販売を終了いたします。
お客様へのご案内用に、店頭掲示の文案を添付いたしました。そのままお使いいただいても、店舗に合わせて書き換えていただいても構いません。
店頭在庫のお取り扱いについては、別途ご相談させてください。
販売終了後の修理・部品の受付を知らせる(お客様向け)
件名:◯◯ 販売終了後の修理・部品のご案内
◯◯様
いつも◯◯をご利用いただき、誠にありがとうございます。
◯◯は◯月◯日をもちまして販売を終了いたしました。
販売終了後も、修理と交換部品のご注文は引き続き承ります。受付の期間はお客様窓口にてご案内しております。
お困りのことがございましたら、お客様窓口(◯◯)までご連絡ください。
販売終了日を訂正する
件名:【訂正】◯◯ 販売終了日のお知らせ
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日にお送りした「◯◯ 販売終了のお知らせ」におきまして、最終受注日に誤りがございました。
誤:◯月◯日
正:◯月◯日
ご確認の手間をおかけし、誠に申し訳ございません。
そのほかの内容に変更はございません。
社内への連絡(社外に出す前)
件名:◯◯ 販売終了の社外告知について(◯月◯日公表)
営業部の皆さん
お疲れさまです。商品企画部の□□です。
「◯◯」の販売終了について、◯月◯日に取引先とお客様へ告知します。
告知日まではお客様に口外しないようお願いします。
想定される質問と答え方を添付しました。後継品の資料も同じフォルダに入れています。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 販売終了させていただきます | 相手の許可を得て行うことではないため、「させていただく」はなじまない | 販売を終了いたします |
| 売れなくなったため終了します | 相手の取り扱いを否定するように聞こえる | 誠に勝手ながら、販売を終了することとなりました |
| 在庫がなくなり次第終了です(だけ) | 取引先が発注の計画を立てられない | ◯月◯日受注分をもちまして終了いたします。在庫状況により早まる場合がございます |
| 後継品はありません(だけ) | 突き放した印象になる | 後継品のご用意はございませんが、代わりに◯◯をご案内できます |
| ご了承ください(お詫びなし) | 一方的に聞こえる | ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます |
理由は言える範囲で事実のとおりに書きます。決まっていない再販や後継品の時期を「予定」として書くと、後で訂正が必要になります。
お知らせの後のフォロー(お礼・お詫び)
最終受注日を過ぎたあとのお礼
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
「◯◯」の最終のご発注をいただき、誠にありがとうございました。
長年にわたりお取り扱いいただいたことに、改めて御礼申し上げます。
今後は後継品の「◯◯」で、引き続きお役に立てるよう努めてまいります。
締切後に注文が来て応じられないときのお詫び
◯◯様
ご注文いただき、誠にありがとうございます。
あいにく「◯◯」は◯月◯日をもちまして受注を終了しており、今回のご注文をお受けできません。
ご期待に沿えず、誠に申し訳ございません。
代わりに後継品の「◯◯」をご用意できますので、よろしければご検討ください。
この記事の要点
- 販売終了は決まった時点でなるべく早く、取引先には文書かメールで知らせる。
- 取引先向けには最終受注日・最終出荷日を必ず書く。
- 後継品・代わりの商品と、終了後の修理・問い合わせ先を添える。
- 件名に「販売終了」と商品名を入れる。
- 「させていただきます」に頼らず、「販売を終了いたします」で言い切る。
FAQ
よくある質問
一般に、自社で作るのをやめるときは「生産終了」、売るのをやめるときは「販売終了」、販売店や代理店が仕入れて売るのをやめるときは「取扱終了」が使われます。どの言葉を使うかは会社の決まりに従い、一つのお知らせの中では言葉をそろえてください。
決まった時点でなるべく早く知らせるのが基本です。取引先が発注や在庫を調整できる余裕を持てるように、最終受注日と最終出荷日を決めて書きます。具体的な時期の決め方は、会社の決まりに従ってください。
書ける範囲で書くと、受け取る側も納得しやすくなります。原材料の調達や製造の事情など、事実として伝えられることだけを書き、社内の事情を詳しく書く必要はありません。理由を書かない場合は「諸般の事情により」とします。
「終売」は通じる言葉ですが、やや業界寄りの言い方です。一般のお客様向けには「販売終了」と書くほうが伝わりやすくなります。
まず販売終了していることを伝え、後継品や代わりの商品、修理や部品の受付の有無を案内します。受付期間などが決まっている場合は、その内容をお客様窓口で確かめてから答えてください。