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会社のお中元の贈り方
時期・のし・送り状とメールの例文
会社として取引先にお中元を贈るときに決めることは、いつ届けるか・のしに何を書くか・送り状に何を書くかの三つです。その前に、相手の会社が贈答品を受け取れるかを確かめておくと、相手に返送や辞退の連絡の手間をかけずに済みます。このページでは、決める順番に沿って時期の目安とのしの書き方を整理し、送り状とお中元を送ったことを知らせるメールの例文を相手別・場面別に並べました。冬のお歳暮は会社のお歳暮の贈り方にまとめています。
結論
会社のお中元は、①相手の会社が贈答品を受け取れるかを確かめる ②相手の地域の時期に届くよう手配する ③のしは紅白の蝶結びで表書き「御中元」、下に会社名(と代表者名) ④送り状またはメールで日頃のお礼と、品物を送ったことを伝えるの順で準備します。時期や作法は地域や会社によって違うので、社内のこれまでのやり方と相手の慣習を優先します。
結論:時期・表書き・送り状に書く項目
| 決めること | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 時期 | 七月初めから中旬(関東)、七月中旬から八月中旬(関西)などと言われる | 地域により異なる。相手の地域に合わせる |
| 表書き | 「御中元」(紅白の蝶結び) | 時期を過ぎたら「暑中御見舞」、立秋以降は「残暑御見舞」 |
| 名入れ | 会社名のみ、または会社名と代表者名 | 「株式会社」は略さない |
| 送り状に書く項目 | 日頃のお礼/品物を送ったこと/相手を気づかう一言/今後もよろしく | 品物と別に、届く前に出すと丁寧とされる |
そのまま使える短い送り状の文例です。
拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、日頃の感謝のしるしとして、心ばかりの品を別便にてお送りいたしました。皆様で召し上がっていただければ幸いです。
暑さ厳しき折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
敬具
まず確かめる:相手の会社の受け取りの方針
取引先からの贈答品について、受け取りを控える、あるいは一律に辞退する方針をとる会社や団体があります。方針の中身は会社ごとに違うので、贈る前に確かめます。
- 相手の会社のウェブサイトや案内に、贈答品の辞退についての記載がないかを見る。
- お歳暮やお中元で、以前に辞退の連絡や返送があった相手は、社内の贈答先リストに記録しておく。
- 迷う相手は、担当者に「夏のご挨拶の品をお送りしてもよろしいでしょうか」と事前に尋ねる方法もある。
- 官公庁・公的機関や、公的な立場にある人への贈り物は、相手側に決まりがあることが多い。贈る前に社内の担当部署に確認する。
- 自社側の贈答のルール(贈ってよい相手・品物・手続き)は、会社の決まりに従う。
Point
辞退の連絡を受けたら、無理に贈らないのが相手への配慮です。品物の代わりに暑中見舞いで日頃のお礼を伝えます。
贈る時期の目安(地域により異なる)
お中元を贈る時期は地域によって違うとされ、同じ地域でも家や会社の慣習で差があります。下の表は一般的によく言われる目安で、決まった日付があるわけではありません。
| 地域 | 一般的に言われる目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 関東 | 七月初めから七月十五日ごろまで | 近年は六月下旬から贈る例もあるとされる |
| 関西 | 七月中旬から八月十五日ごろまで | 関東より遅いと言われる |
| そのほかの地域 | 地域ごとに説明が分かれる | 相手の地域に詳しい人や、注文する店に確かめる |
- 相手の地域の慣習に合わせるのが一般的。全国に取引先がある場合は、社内で時期をそろえて手配する会社もある。
- 夏は相手の会社が夏季休業に入ることがある。休業中に届かないよう、相手の営業日を確かめて日付を指定する。
- 生ものや冷蔵品は、相手の会社に人がいて受け取れる日を指定する。
時期を過ぎてしまったら
お中元の時期を過ぎたら、表書きを「暑中御見舞」に、立秋を過ぎたら「残暑御見舞」に替えて贈るのが一般的とされます。目上の相手には「暑中御伺」「残暑御伺」とする書き方もあります。立秋の日付は年によって違い、国立天文台の暦要項では、令和8年(2026年)は8月7日、令和9年(2027年)は8月8日です。
のしの書き方(表書きと名入れ)
| 項目 | 書き方 | 補足 |
|---|---|---|
| 水引 | 紅白の蝶結び | 何度あってもよいお祝い・お礼に使う結び方 |
| 表書き(上段) | 「御中元」または「お中元」 | 時期を過ぎたら「暑中御見舞」「残暑御見舞」 |
| 名入れ・会社名のみ | 株式会社△△ | 会社として贈る場合 |
| 名入れ・会社名と代表者名 | 右に小さく会社名、中央に代表者の氏名 | 改まった相手や、代表者として挨拶する場合 |
| 名入れ・部署から | 株式会社△△ 営業部一同 | 部署として日頃お世話になっている相手に |
- 配送で贈る場合は内のし(包装紙の内側にのし紙をかける)が多いとされる。
- 持参して手渡す場合は外のしにすると、ひと目で贈り物の目的が伝わる。
- 生鮮の魚介や肉を贈るときは、のし(右上の飾り)のない掛け紙を使うとされることがある。迷ったら注文する店に相談する。
- 相手や自分が喪中でも、お中元は日頃のお礼なので贈ってよいとされることが多い。その場合は紅白の水引を避け、白無地の掛け紙にする形が一般的とされる。
のし紙はのし紙作成ツールで表書きと名入れを入れて印刷できます。
送り状の文例(相手別)
送り状は品物と別に、手紙やはがきで届く前に出すと丁寧とされます。品物に同封する場合や、メールで知らせる場合もあります。どれにするかは会社の決まりに従ってください。
取引先の会社あて
拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、日頃のご厚情への感謝のしるしとして、心ばかりの品を別便にてお送りいたしました。ご笑納いただければ幸いです。
略儀ながら書中をもちまして、夏のご挨拶とさせていただきます。
敬具
取引先の担当者個人あて
拝啓 盛夏の候、◯◯様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
日頃は◯◯の件で大変お世話になっております。
ささやかではございますが、夏のご挨拶のしるしに◯◯をお送りいたしました。部署の皆様で召し上がっていただければ幸いです。
暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
敬具
取引先の代表者あて(代表者名で贈る)
謹啓 盛夏の候、貴社いよいよご隆盛のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
つきましては、日頃の感謝の気持ちを込めまして、心ばかりの品をお送りいたしました。ご受納いただければ幸いに存じます。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
謹白
今年取引が始まった相手
拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
本年より◯◯の件でお取引をいただき、誠にありがとうございます。
夏のご挨拶のしるしとして、心ばかりの品をお送りいたしました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
長くお付き合いのある相手
拝啓 盛夏の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
長年にわたり変わらぬお引き立てをいただき、心より感謝申し上げます。
日頃のお礼のしるしに、◯◯をお送りいたしました。皆様で召し上がっていただければ幸いです。
暑い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください。
敬具
お客様(個人のお得意様)あて
拝啓 盛夏の候、◯◯様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
平素より当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお送りいたしました。お口に合えば幸いです。
これからも変わらぬお引き立てをお願い申し上げます。
敬具
品物の受け取りを辞退している相手(挨拶だけ送る)
暑中お見舞い申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
皆様のご健康と貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
注意
送り状の基本の組み立てはお歳暮の送り状 文例と同じです。時候の挨拶は七月なら「盛夏の候」、立秋を過ぎたら「残暑の候」を使います。月ごとの言い回しは時候の挨拶 7月を見てください。
お中元を送ったことを知らせるメールの件名
メールで知らせるときは、件名だけで「夏の挨拶の品を送った」と分かるようにし、会社名を添えます。
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 基本 | 夏のご挨拶(株式会社△△ □□) |
| 品物を送ったことを知らせる | お中元の品をお送りいたしました(株式会社△△) |
| 届く日を伝える | 【◯月◯日着】夏のご挨拶の品について(株式会社△△) |
| 生ものなので受け取りをお願いする | 【要冷蔵】夏のご挨拶の品のお届けについて(株式会社△△) |
| 送り先を確かめる | 夏のご挨拶の品のお届け先について(ご確認のお願い) |
| 誤りを訂正する | 【訂正】お中元のお届け日について(株式会社△△) |
注意
件名の付け方全般はメールの件名の付け方にまとめています。
贈る前のチェックリスト
- 相手の会社が贈答品を受け取れるか確かめた
- 相手の地域の時期と夏季休業の日程を確かめた
- 宛名の会社名・部署・役職・氏名が最新か(異動・退職がないか)
- 会社あては「御中」、個人あては「様」で、「御中」と「様」を一緒に使っていない
- のしの表書きが時期に合っている(御中元/暑中御見舞/残暑御見舞)
- 名入れの「株式会社」を略していない
- 生もの・冷蔵品は受け取れる日を指定した
- 誰に何を贈ったかを社内の贈答先リストに記録した
場面別のメール例文(件名つき)
初めてお中元を贈る相手に知らせる
件名:夏のご挨拶(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
本年は◯◯の件で大変お世話になり、ありがとうございます。
日頃の感謝のしるしとして、ささやかな品をお送りいたしました。◯月◯日ごろに届く予定です。
暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
継続している取引先に知らせる
件名:お中元の品をお送りいたしました(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
今年も夏のご挨拶のしるしに、心ばかりの品をお送りいたしました。皆様で召し上がっていただければ幸いです。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
生もの・冷蔵品なので、届く日を急ぎで伝える
件名:【要冷蔵】夏のご挨拶の品のお届けについて(株式会社△△)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
夏のご挨拶の品を、◯月◯日の午前中に届くよう手配いたしました。
冷蔵の品のため、お手数ですがお受け取り後は冷蔵庫に入れていただけますと幸いです。
ご都合の悪い日がございましたら、お知らせいただけますでしょうか。
お届け先を事前に確かめる
件名:夏のご挨拶の品のお届け先について(ご確認のお願い)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
日頃のお礼に、夏のご挨拶の品をお送りしたいと考えております。
お届け先は、貴社◯◯の所在地でよろしいでしょうか。また、貴社で贈答品をお受けにならない決まりがございましたら、ご遠慮なくお知らせください。
お中元の時期を過ぎて「暑中御見舞」として贈る
件名:暑中お見舞い申し上げます(株式会社△△)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
暑中お見舞いのしるしに、心ばかりの品をお送りいたしました。どうぞお体を大切になさってください。
お届け日を訂正する
件名:【訂正】お中元のお届け日について(株式会社△△)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
先ほどお送りしたメールで、お届け日を「◯月◯日」とお伝えいたしましたが、正しくは「◯月◯日」でした。
確認が不十分で、申し訳ございません。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
相手の担当者が変わった後に贈る
件名:夏のご挨拶(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたびご担当いただくことになり、ありがとうございます。
夏のご挨拶のしるしに、部署の皆様あてに心ばかりの品をお送りいたしました。今後ともよろしくお願いいたします。
注意
立て続けにメールを送るときの書き方はメールの再送・立て続けに送るときを参考にしてください。
避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| お中元を送らせていただきました | 「させていただく」は許可を得てする場合の言い方で、ここでは回りくどい | お中元の品をお送りいたしました |
| つまらないものですが | へりくだりすぎて、品物を下げて聞こえると感じる人もいる | 心ばかりの品ですが |
| ご笑納ください(目上の相手に) | 相手との関係によっては軽く聞こえることがある | お納めください/ご受納いただければ幸いです |
| 株式会社◯◯御中 ◯◯様 | 「御中」と「様」は一緒に使わない | 株式会社◯◯ ◯◯部 ◯◯様 |
| (立秋を過ぎて)暑中御見舞 | 立秋を過ぎたら残暑の挨拶に切り替えるのが一般的 | 残暑御見舞 |
「ご笑納」「お納め」の使い分けは「ご笑納ください」の意味と使い方にまとめています。
後日のフォロー(お礼への返信・お詫び)
相手からお礼の連絡が届いたら
◯◯様
ご丁寧にご連絡をいただき、ありがとうございます。
無事に届いたとのことで、安心いたしました。
暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
届け先や品物を誤ってしまったら
件名:お中元のお届けについてのお詫び(株式会社△△)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたびは、お中元の品を誤って◯◯あてにお送りしてしまいました。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
改めて正しいお届け先にお送りする手配をいたしました。今後は送り先の確認を徹底いたします。
辞退の連絡を受けた場合は、お詫びとお礼を短く伝え、贈答先リストに記録して翌年以降は挨拶状だけにします。冬のお歳暮をどうするかは会社のお歳暮の贈り方を参照してください。
この記事の要点
- まず相手の会社が贈答品を受け取れるかを確かめる。辞退なら暑中見舞いでお礼を伝える。
- 時期は地域により異なる。相手の地域の慣習と夏季休業の日程に合わせる。
- のしは紅白の蝶結び・表書き「御中元」。名入れは会社名のみ、または会社名と代表者名。
- 時期を過ぎたら「暑中御見舞」、立秋を過ぎたら「残暑御見舞」に切り替える。
- 送り状・メールは日頃のお礼/品物を送ったこと/相手を気づかう一言で組み立てる。
FAQ
よくある質問
関東は七月初めから十五日ごろ、関西は七月中旬から八月十五日ごろと言われることが多いですが、地域や会社の慣習で差があります。相手の地域に合わせ、夏季休業に入る前に届くよう手配します。
表書きを「暑中御見舞」に替えて贈り、立秋を過ぎたら「残暑御見舞」にするのが一般的とされます。目上の相手には「暑中御伺」「残暑御伺」とする書き方もあります。
会社として贈る場合は、下段に会社名だけを書く形で構いません。改まった相手や代表者として挨拶する場合は、会社名を右に小さく、代表者の氏名を中央に書きます。
お中元とお歳暮の両方を贈る会社もあれば、一年のお礼としてお歳暮だけにする会社もあります。どちらにするかは会社の決まりに従い、相手ごとに毎年そろえておくと迷いません。
品物は贈らず、暑中見舞いの挨拶状やメールで日頃のお礼を伝えます。辞退の連絡があった相手は社内の贈答先リストに記録しておきます。