時候の挨拶
時候の挨拶 7月の例文
上旬・中旬・下旬、梅雨明け前後の書き出しと結び
7月の時候の挨拶は、梅雨明けの前か後かで選ぶ言葉が変わります。梅雨明けは年や地域で違うため、「盛夏の候」「梅雨明けの候」は相手の地域が梅雨明けしているかを目安にします。このページでは、書き出しと結びをそのまま組み合わせられる早見表、上旬・中旬・下旬の言葉、ビジネス文書と個人の手紙の全文例、メールや学校だよりでの書き方を、場面別に並べました。
結論
7月の時候の挨拶は、梅雨明け前なら「拝啓 小暑の候、」(小暑の7月7日ごろから。月初めは「向暑の候」)、梅雨明け後なら「拝啓 盛夏の候、」、下旬なら「拝啓 大暑の候、」が基本形です。迷ったら、梅雨明け後から立秋の前まで使える「盛夏の候」を選びます。口語調なら梅雨明け前は「梅雨明けが待ち遠しいころとなりました」、梅雨明け後は「いよいよ本格的な夏を迎えました」。2026年の暦では小暑が7月7日、大暑が7月23日、立秋が8月7日です。
結論:7月の時候の挨拶 早見表(書き出しと結び)
書き出しと結びは、同じ季節感の言葉でそろえると文が整います。送る時期の行を選べば、手紙の前後がそのまま決まります。
| 時期の目安 | 書き出し(漢語調) | 書き出し(口語調) | 結び |
|---|---|---|---|
| 上旬〜中旬(梅雨明け前) | 拝啓 小暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 梅雨明けが待ち遠しいころとなりました | 梅雨明けまでもうしばらく、どうぞご自愛くださいませ |
| 七夕のころ | 拝啓 七夕の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 七夕飾りが風に揺れる季節となりました | 暑さに向かう折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます |
| 中旬(梅雨明け後) | 拝啓 梅雨明けの候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 梅雨明けの空がまぶしい季節となりました | 梅雨明けの急な暑さに、どうぞお気をつけくださいませ |
| 下旬(大暑のころ) | 拝啓 大暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 連日厳しい暑さが続いております | 酷暑の折、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます |
| 梅雨明け後〜月末 | 拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | いよいよ本格的な夏を迎えました | 盛夏の折、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます |
| 個人あて(目上の方) | 拝啓 盛夏の候、◯◯様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます | 暑さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか | 暑さ厳しき折、どうぞお体を大切になさってください |
7月の二十四節気の日付(国立天文台の暦要項)
| 節気 | 2026年 | 2027年 | 挨拶の切り替え |
|---|---|---|---|
| 小暑 | 7月7日 | 7月7日 | このころから「小暑の候」。暑中見舞いを出し始める目安の一つ |
| 大暑 | 7月23日 | 7月23日 | このころから「大暑の候」 |
| 立秋 | 8月7日 | 8月8日 | 前日までが「盛夏」「暑中見舞い」。立秋からは「残暑」に切り替える |
注意
日付は国立天文台「暦要項」によります。節気の日付は年によって前後するので、ほかの年はその年の暦要項で確かめてください。梅雨明けの時期は年と地域で違うため、相手の地域の天気を見て判断します。
手紙の組み立てと、漢語調・口語調の選び方
改まった手紙は、前文・主文・末文・後付の4つで組み立てます。時候の挨拶は前文の2番目に入ります。
- 01
前文:頭語
「拝啓」。より改まった相手には「謹啓」
- 02
前文:時候の挨拶
「盛夏の候、」など。このページの言葉から選ぶ
- 03
前文:安否・感謝の挨拶
「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り…」
- 04
主文
「さて、」で本題に入る
- 05
末文:結びの挨拶と結語
「暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。」のあと「敬具」(謹啓なら「謹白」)
- 06
後付
日付、差出人、宛名
| 漢語調(◯◯の候) | 口語調 | |
|---|---|---|
| 形 | 「盛夏の候」「大暑の候」 | 「いよいよ本格的な夏を迎えました」 |
| 合う相手・文書 | 取引先、目上の方、案内状・挨拶状・お礼状 | 親しい取引先、お客様へのお便り、メール、友人・家族 |
| 前後の決まり | 「拝啓」のあとに置き、「敬具」で結ぶ | 頭語・結語がなくても使える |
会社あては「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」、個人あては「◯◯様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます」と書き分けます。お礼状の組み立て全体はお礼状の書き方、書類に添える場合は送付状の書き方を参照してください。
7月の漢語調(◯◯の候)上旬・中旬・下旬の目安
手紙やはがき、案内状などの改まった文書では「拝啓 ◯◯の候、」の形で始めます。7月によく使われる言葉を、時期の目安と読み・意味つきで並べます。
| 時期の目安 | 言葉(読み) | 意味・使いどころ |
|---|---|---|
| 上旬〜中旬ごろ | 小暑の候(しょうしょのこう) | 二十四節気の小暑(7月7日ごろ)から大暑の前まで。暑さが本格的になり始めるころ |
| 上旬ごろ | 向暑の候(こうしょのこう) | 暑さに向かうころ。6月によく使われる言葉で、梅雨明け前の7月上旬に使う例もある |
| 上旬ごろ | 長雨の候(ながあめのこう) | 梅雨の長雨が続くころ。梅雨明け前の地域に |
| 上旬ごろ | 七夕の候(たなばたのこう) | 七夕のころ。7月7日前後に届く手紙に |
| 中旬ごろ | 梅雨明けの候(つゆあけのこう) | 梅雨が明けたころ。相手の地域の梅雨明けを目安に |
| 中旬〜下旬ごろ | 盛夏の候(せいかのこう) | 夏の盛り。梅雨明け後から立秋の前まで使われる |
| 中旬〜下旬ごろ | 猛暑の候(もうしょのこう) | 激しい暑さ |
| 下旬ごろ | 大暑の候(たいしょのこう) | 二十四節気の大暑から。一年でもっとも暑いころとされる |
| 下旬ごろ | 酷暑の候(こくしょのこう) | 厳しい暑さ |
| 下旬ごろ | 炎暑の候(えんしょのこう) | 燃えるような暑さ |
| 下旬ごろ | 厳暑の候(げんしょのこう) | 厳しい暑さ。酷暑と同じころに |
| 下旬ごろ | 極暑の候(ごくしょのこう) | この上ない暑さ。暑さが際立つ年に |
| 下旬ごろ | 炎熱の候(えんねつのこう) | 焼けつくような夏の暑さ |
注意
時候の挨拶は慣用の表現で、使う時期には幅があります。表の「上旬・中旬・下旬」は、その時期によく使われるという目安です。暑さを強く表す「酷暑」「極暑」「炎熱」は、北の地域や涼しい年には大げさに見えることがあります。迷うときは「盛夏の候」が無難です。
旧暦の月名と暦の言葉
| 種類 | 言葉(読み) | 意味 |
|---|---|---|
| 旧暦の月名 | 文月(ふみづき・ふづき) | 七夕に詩歌を書く「文披月(ふみひらきづき)」から来たという説などがあり、由来には諸説ある |
| 二十四節気 | 小暑(しょうしょ) | 暑さが本格的になり始めるころ |
| 二十四節気 | 大暑(たいしょ) | 一年でもっとも暑いころとされる |
| 雑節 | 夏の土用(どよう) | 立秋の前の期間。「土用の丑の日」で知られる |
7月は上旬と下旬で季節感が大きく変わります。上旬はまだ梅雨のさなかの地域が多く、下旬は夏の盛りです。手紙を書く日ではなく相手に届く日の季節に合わせると、ずれが出にくくなります。
注意
旧暦の月名は、今は新暦の同じ月の別名として使われています(本来の旧暦とは季節がおよそひと月ずれます)。
やわらかい表現(口語調)の例
親しい取引先への手紙や、お客様向けのお便り、メールでは、口語調のやわらかい書き出しが合います。「〜となりました」「〜のころとなりました」で結ぶと、手紙らしい落ち着いた文になります。
上旬ごろ(梅雨明け前)
- 梅雨明けが待ち遠しいころとなりました
- 七夕飾りが風に揺れる季節となりました
- 梅雨の晴れ間の青空に、夏の訪れを感じます
- 雨に濡れた木々の緑が、いっそう濃くなってまいりました
- 蒸し暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか
中旬ごろ(梅雨明けのころ)
- 梅雨明けの空がまぶしい季節となりました
- いよいよ本格的な夏を迎えました
- 蝉の声がにぎやかに聞こえるころとなりました
- 入道雲が夏空に映える季節となりました
- 風鈴の音に涼を感じるころとなりました
下旬ごろ(夏の盛り)
- 暑さが日ごとに厳しくなってまいりました
- 連日厳しい暑さが続いております
- 夏休みの季節を迎え、街もにぎやかになってまいりました
- 各地から花火大会の便りが届くころとなりました
- 寝苦しい夜が続いておりますが、お変わりございませんか
ビジネス文書の全文例(6場面)
「◯◯」を差し替えれば、そのまま使えます。時候の挨拶は送る時期に合わせて、早見表の言葉と入れ替えてください。
取引先へのお礼状(協賛・協力のお礼)
拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚誼を賜り、誠にありがとうございます。
さて、このたびは弊社主催の◯◯に際し、格別のご協力を賜り、誠にありがとうございました。おかげさまで、多くの方にご来場いただくことができました。
暑さ厳しき折、皆様にはくれぐれもご自愛くださいませ。
まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
夏季休業のお知らせ(下旬に出す案内状)
拝啓 大暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、弊社では誠に勝手ながら、下記の期間を夏季休業とさせていただきます。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
敬具
記
休業期間 令和◯年◯月◯日(◯)〜◯月◯日(◯)
休業中のお問い合わせ ◯◯(メールでお受けし、休業明けに順次ご返信いたします)
以上
休業案内の書き方全体は夏季休業のお知らせにまとめています。
お中元の送り状(上旬に、品物と別に送る挨拶状)
拝啓 小暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、日頃の感謝のしるしに、心ばかりの品を別便にてお送りいたしました。ご笑納いただければ幸いです。
本格的な暑さに向かう折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます。
敬具
お中元を贈る時期は地域によって違います。送り状の時候の挨拶は、相手に届く時期に合わせて選びます。贈り方の決まりはお中元のビジネスマナー、いただいた側のお礼はお中元のお礼状へ。
異動・着任の挨拶状
拝啓 盛夏の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、私こと、このたび◯月◯日付で◯◯部へ異動し、着任いたしました。前任の◯◯部在任中は、皆様に格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
新しい職務でも力を尽くしてまいりますので、今後とも変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます。
暑さ厳しき折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます。
敬具
事務所移転の挨拶状
拝啓 大暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたび弊社は業務拡大に伴い、下記へ事務所を移転することとなりました。これを機に社員一同、より一層サービスの向上に努めてまいりますので、今後ともご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
記
新住所 〒◯◯◯-◯◯◯◯ ◯◯
業務開始日 令和◯年◯月◯日(◯)
電話番号 ◯◯(変更はございません)
以上
目上の方へのお礼状(個人あて・上旬)
拝啓 小暑の候、◯◯様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
先日はご多用のところ、貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。うかがったお話は、さっそく今後の仕事に生かしております。
梅雨明けまでもうしばらく、どうぞご自愛くださいませ。
まずは書中にて御礼申し上げます。
敬具
個人の手紙・学校の文書の例文
親戚や恩師への手紙、学校や園のお便りでは、口語調の書き出しが合います。頭語・結語を省く場合は、結びも口語調でそろえます。
親戚への贈り物のお礼
梅雨が明け、いよいよ夏本番となりました。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
このたびは、おいしい◯◯をお送りいただき、ありがとうございました。さっそく家族でいただき、冷たいのど越しに暑さを忘れるひとときでした。
暑い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください。
恩師への近況報告
拝啓 盛夏の候、先生にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
私は春から◯◯の仕事に就き、ようやく職場の流れがつかめてきたところです。先生に教わった◯◯の考え方が、思わぬ場面で役に立っています。
夏休みに帰省した折には、ご挨拶にうかがえればうれしく存じます。
暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
敬具
教育実習のお礼状(指導教員・校長先生あて)
拝啓 盛夏の候、◯◯先生にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびの教育実習では、ご多忙のなか丁寧にご指導くださり、誠にありがとうございました。授業の組み立てや生徒への声かけなど、教わったことを胸に、教員を目指して学びを深めてまいります。
暑さ厳しき折、先生のご健康を心よりお祈り申し上げます。
敬具
実習の終わりが6月なら6月の言葉、上旬に書くなら「小暑の候」と、出す日に合わせます。
学校だより・園だより・学級だよりの書き出し
- 梅雨の晴れ間がうれしいこのごろ、子どもたちは七夕の短冊に思い思いの願いを書きました
- セミの声が聞こえ始め、いよいよ夏休みが近づいてまいりました
- プール遊びに歓声が上がる季節となりました。毎日の健康観察へのご協力をお願いいたします
- 一学期も残りわずかとなりました。ご家庭での温かいご協力に感謝申し上げます
子ども向け(小学生・中学生)の書き出し
- もうすぐ夏休みですね。毎日暑いけれど、元気にすごしていますか
- 七夕の願いごとは何にしましたか
- セミがにぎやかに鳴く季節になりました
結びの挨拶の例
| 相手・場面 | 結びの例 |
|---|---|
| 取引先(会社あて) | 盛夏の折、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます |
| 取引先(今後の関係) | 暑さ厳しき折ではございますが、今後とも変わらぬお引き立てのほどお願い申し上げます |
| 個人あて(目上の方) | 暑さ厳しき折、◯◯様のご健康を心よりお祈り申し上げます |
| 体調を気づかう | 暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください |
| 上旬(梅雨明け前) | 梅雨明けまでもうしばらく、どうぞご自愛くださいませ |
| 中旬(梅雨明け後) | 本格的な暑さを迎えますが、皆様どうぞお健やかにお過ごしください |
| 下旬 | 酷暑の折、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます |
| 夏季休業の前 | 皆様どうぞよい夏をお迎えください |
やわらかい結び(個人・親しい相手)
- 暑い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください
- 夏風邪など召されませんよう、お気をつけください
- 楽しい夏をお過ごしください
- 冷たいものの取りすぎにはお気をつけて、元気に夏を乗り切りましょう
- 夏休みにお会いできるのを楽しみにしています
結びの挨拶のあとに「まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます」「今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」などを添え、「敬具」で終えます。
カジュアルな例(社内・親しい相手)
社内の人や親しい相手には「◯◯の候」は堅すぎます。季節の話題をひとこと添えるくらいで十分です。
◯◯さん、お疲れさまです。梅雨が明けて、一気に暑くなりましたね。
来週の屋外での設営は、こまめに休憩と水分補給の時間をとる予定です。帽子を忘れずに持ってきてください。
- いよいよ夏本番ですね
- 毎日暑いですが、夏バテしていませんか
- 夏休みの予定はもう決まりましたか
- 雨の日が続きますが、通勤は大丈夫でしたか
- 外回りの日は、水分補給を忘れずに
メールでの使い方
取引先へのメールは「いつもお世話になっております」から入れば十分で、時候の挨拶は省いて構いません。季節の一言を入れるなら、漢語調の「◯◯の候」より口語調の短い一文が合います。入れる場所は、名乗りのあと本題の前か、締めの前です。
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の△△です。
梅雨が明け、いよいよ夏本番となりました。
先日お話しした◯◯の件、日程案をお送りいたします。
(本題)
暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
メールの書き出し:天候にふれる
- 梅雨明けが待ち遠しいですね
- 梅雨が明け、夏空が広がっていますね
- 連日の暑さですが、いかがお過ごしでしょうか
メールの書き出し:相手の仕事にふれる
- 夏の催しの準備で、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます
- 夏の繁忙期で、何かとご多用のことと存じます
- 先日の◯◯は、暑いなか多くの方が来場されていましたね
時候の挨拶を省いてよい場面
- 急ぎの連絡や、日程・数量などの事務的な確認
- お詫びや事故の報告(すぐに本題に入る)
- 社内の業務連絡
- 一日に何度もやり取りする相手への返信
メールの締めの言い回しはメールの締めの言葉、場面別のメール全体はビジネスメールの例文にまとめています。
7月の季節の話題と、自分の言葉で書くコツ
決まった言い回しに頼らず、身近な話題を一つ入れると、相手の印象に残る挨拶になります。
| 分類 | 話題の例 |
|---|---|
| 天候 | 梅雨の晴れ間、梅雨明け、入道雲、夕立、夏空、寝苦しい夜 |
| 行事 | 七夕、海開き・山開き、夏祭り、花火大会、土用の丑の日、夏休み |
| 花・植物 | 朝顔、ひまわり、ほおずき、百日紅(さるすべり)、蓮 |
| 食べ物 | すいか、とうもろこし、枝豆、そうめん、かき氷、うなぎ |
| 生き物・風物 | 蝉、蛍、風鈴、うちわ、打ち水 |
- 01
話題を一つ選ぶ
上の表から、相手と共有できそうな話題を選ぶ
- 02
自分の様子を添える
「庭の朝顔が毎朝咲くようになりました」のように、見たこと・したことを一文で
- 03
相手への問いかけで結ぶ
「◯◯様はいかがお過ごしでしょうか」と相手に話を向ける
- 近所の神社で夏祭りの提灯が灯り、夏の訪れを感じております
- ベランダの朝顔が、毎朝一輪ずつ花を開くようになりました
- 夕立のあとの涼しい風に、ほっとするこのごろです
暑中見舞いと時候の挨拶の関係
暑中見舞いは「暑中お見舞い申し上げます」で始めるのが決まりで、頭語や「◯◯の候」は書きません。7月に出す通常の手紙は時候の挨拶で始め、暑中見舞いは見舞いの言葉で始める、と覚えておくと迷いません。
暑中お見舞い申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
厳しい暑さが続いておりますが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
令和◯年 盛夏
注意
暑中見舞いを出す時期は、梅雨明けごろ、または小暑のころから立秋の前日までとされることが多いです。立秋を過ぎたら残暑見舞いにします。日付は「◯月◯日」ではなく「盛夏」と書くことがよくあります。文例はビジネスの暑中見舞い、立秋後は残暑見舞いへ。
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | どうするか |
|---|---|
| 梅雨明け前に「盛夏の候」「梅雨明けの候」を使う | 相手の地域がまだ梅雨のさなかなら「小暑の候」「向暑の候」「長雨の候」にする |
| 立秋を過ぎても「盛夏」「暑中」と書く | 立秋からは「残暑の候」「残暑お見舞い」に切り替える。8月の挨拶は時候の挨拶 8月へ |
| 暑中見舞いに「拝啓 盛夏の候」と書く | 暑中見舞いは「暑中お見舞い申し上げます」で始め、頭語・時候の挨拶は入れない |
| 書き出しと結びの季節がずれる | 「小暑の候」で始めたのに「酷暑の折」で結ぶような食い違いを避け、早見表の同じ行でそろえる |
| 「お体をご自愛ください」 | 「自愛」に体を大切にする意味があるので「どうぞご自愛ください」で足りる |
| 「拝啓」なしで「◯◯の候」から始める | 漢語調の時候の挨拶は「拝啓」のあとに置き、最後は「敬具」で結ぶ |
| 涼しい地域の相手に「酷暑」「極暑」 | 暑さの度合いを強く言わない「盛夏の候」にする |
送る前のチェックリスト
- 「◯◯の候」が、送る日(届く日)の季節に合っている
- 相手の地域が梅雨明けしているかを確かめた(梅雨明け前なら「盛夏」「梅雨明け」を使わない)
- 立秋を過ぎていない(過ぎたら「残暑」に切り替える)
- 時候の挨拶と結びの言葉で、季節の言葉が食い違っていない
- 会社あては「貴社」「ご清栄」、個人あては「ご健勝」「ご清祥」と書き分けた
- 「拝啓」で始めたら「敬具」で結んだ
- 暑中見舞いに頭語や「◯◯の候」を入れていない
この記事の要点
- 7月は梅雨明けの前と後で言葉を変える。迷ったら梅雨明け後から立秋前まで使える「盛夏の候」。
- 梅雨明け前は「小暑」「向暑」「七夕」、梅雨明け後は「盛夏」「梅雨明け」、下旬は「大暑」「猛暑」「酷暑」がよく使われる目安。
- 書き出しと結びは早見表の同じ行でそろえると季節がずれない。
- 暑中見舞いは頭語・時候の挨拶を書かず「暑中お見舞い申し上げます」で始める。
- メールは口語調の一文で足り、事務連絡やお詫びでは省いてよい。
FAQ
よくある質問
「小暑の候」(7月7日ごろの小暑から)「向暑の候」「長雨の候」がよく使われます。口語調なら「梅雨明けが待ち遠しいころとなりました」「梅雨の晴れ間の青空に、夏の訪れを感じます」が合います。
梅雨明け後から立秋の前まで使える「盛夏の候」です。梅雨明け前の上旬なら「小暑の候」にします。
「大暑の候」「猛暑の候」「酷暑の候」「炎暑の候」などがよく使われます。口語調なら「連日厳しい暑さが続いております」が使いやすい一文です。
「暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください」「盛夏の折、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」がよく使われます。やわらかく書くなら「暑い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください」とします。
書きません。暑中見舞いは「暑中お見舞い申し上げます」で始め、頭語や時候の挨拶は入れません。日付の代わりに「盛夏」と書くことがあります。
必要ありません。「いつもお世話になっております」から入れば十分です。季節の一言を添えるなら「梅雨が明け、いよいよ夏本番となりました」のような短い口語調にします。
7月に出すなら、梅雨明け前は「拝啓 小暑の候、」、梅雨明け後は「拝啓 盛夏の候、」で始め、「◯◯先生にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます」と続けます。結びは「暑さ厳しき折、先生のご健康を心よりお祈り申し上げます」が合います。
漢語調より、子どもの様子を交えた口語調が合います。「子どもたちは七夕の短冊に思い思いの願いを書きました」「いよいよ夏休みが近づいてまいりました」のように、行事や季節の変化にふれます。