メール
のし袋の表書き一覧(ビジネス)
祝儀・不祝儀・水引の使い分けと書き方
仕事でのし袋やのし紙を使うときの結論は、用途で水引を選び、用途に合った表書きを上段に、会社名と名前を下段に書くことです。開店・移転・就任など何度あってもよいお祝いは紅白の蝶結び、結婚やお見舞いは結び切りが一般的です。弔事の表書きは宗教・宗派で異なるので、分からなければ確認します。
例:表書き「祝御開店」、下段「株式会社△△ 代表取締役 □□□□」
このページでは、ビジネスで使う表書きを場面別に一覧にし、贈るときに添えるメールの文例もまとめました。
結論
のし袋・のし紙は①水引(蝶結びか結び切りか) ②上段の表書き ③下段の名前(会社名・役職・氏名)の三点で決まります。のし(右上の飾り)はお祝いやお礼の贈り物に付け、弔事やお見舞いには付けないのが一般的です。金額や品物の選び方は会社の決まりや相手との関係で決まるため、ここでは扱いません。
結論:水引・表書き・名前の基本
| 項目 | 基本 | 例 |
|---|---|---|
| 水引(何度あってもよいお祝い・お礼) | 紅白の蝶結び | 開店・移転・就任・出産・御礼 |
| 水引(一度きりがよいこと) | 紅白の結び切り(鮑結びを含む) | 結婚・快気祝 |
| 水引(弔事) | 黒白・双銀などの結び切り | 香典・供物 |
| 上段 | 表書き | 御祝・御礼・御霊前 |
| 下段 | 会社名と役職・氏名 | 株式会社△△ 代表取締役 □□□□ |
Point
お見舞いの水引は結び切りが一般的です。「何度も繰り返さないように」という意味から、蝶結びは使いません。
贈る時期の目安
| 場面 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 開店・開業・移転のお祝い | 当日より前か当日 | 花や品物は相手の受け入れの都合を確認する |
| 就任・栄転・昇進のお祝い | 発表を受けてから、なるべく早く | 人事の正式な発表を待つ |
| お見舞い | 相手の状況が落ち着いてから | 入院直後は避け、ご家族や関係者に様子を聞く |
| お中元・お歳暮 | 地域により異なる | 相手の地域の時期に合わせる |
| 弔事 | 通夜・葬儀のとき、または後日 | 家族葬で辞退の案内があれば、それに従う |
お歳暮の時期と会社での贈り方は会社のお歳暮の贈り方、年始の手土産は年始の挨拶の手土産・粗品にまとめています。
お祝いの表書き一覧
| 場面 | 表書きの例 | 水引 |
|---|---|---|
| 開店・開業 | 祝御開店・御開業御祝・御祝 | 紅白の蝶結び |
| 事務所・店舗の移転 | 祝御移転・御移転御祝・御祝 | 紅白の蝶結び |
| 新社屋の完成 | 祝御竣工・祝御落成・御祝 | 紅白の蝶結び |
| 会社の周年 | 祝◯◯周年・御祝 | 紅白の蝶結び |
| 役員などへの就任 | 祝御就任・御就任御祝 | 紅白の蝶結び |
| 栄転・昇進 | 祝御栄転・御昇進御祝 | 紅白の蝶結び |
| 転勤・退職のはなむけ | 御餞別・御礼・記念品 | 紅白の蝶結び |
| 結婚 | 寿・御結婚御祝 | 紅白の結び切り |
| 出産 | 御出産御祝・祝御出産 | 紅白の蝶結び |
注意
目上の人への餞別は、「御餞別」ではなく「御礼」「記念品」とする考え方もあります。社内で前例があれば、それに合わせてください。餞別の渡し方と一言は餞別の渡し方と表書きにまとめています。社員の結婚・出産祝いを会社から贈る場合の書き方は結婚祝い・出産祝いを会社から贈る、移転・開業祝いの立札は移転祝い・開業祝いの立札とメールにあります。
お見舞い・季節の贈答・お礼の表書き
| 場面 | 表書きの例 | 水引・のし |
|---|---|---|
| 病気・けがのお見舞い | 御見舞 | 紅白の結び切り、のしなし(白無地の封筒も使われる) |
| 災害のお見舞い | 御見舞・災害御見舞 | 白無地の封筒が一般的 |
| お見舞いへのお返し(回復した側) | 快気祝・快気内祝 | 紅白の結び切り |
| 夏の贈答 | 御中元 | 紅白の蝶結び |
| 年末の贈答 | 御歳暮 | 紅白の蝶結び |
| 年始の挨拶の品 | 御年賀 | 紅白の蝶結び |
| お世話になったお礼 | 御礼 | 紅白の蝶結び |
| 交通費 | 御車代 | 白無地の封筒やのし袋 |
| 名入れの記念品 | 粗品 | 紅白の蝶結び |
| お詫びの品 | 御詫・お詫び | 白無地の掛け紙などを使うことがある |
お中元ののしと時期は会社のお中元の贈り方、お年賀はお年賀ののし、快気祝いは快気祝い・快気内祝いの考え方、お見舞いのメールはお見舞いメールの例文、お詫びの品はお詫びの品・菓子折りの選び方と渡し方、「御礼」の使い方は「御礼」と「お礼」の違いを見てください。
弔事の表書き一覧(宗教・宗派で異なる)
| 表書き | 一般に使われる場面 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 御霊前 | 宗教が分からないときに広く使われる | 浄土真宗では使わないとされる |
| 御香典・御香料 | 仏式で使われる | 宗派の慣習 |
| 御仏前 | 仏式の法要などで使われる | 使う時期は宗派で異なる |
| 御花料 | キリスト教式で使われる | 教派の慣習 |
| 御玉串料・御榊料 | 神式で使われる | 神式かどうか |
| 御供 | 供物を贈るとき | 地域の慣習 |
Point
弔事の表書きは、宗教・宗派・地域で異なります。訃報の連絡や葬儀社への問い合わせで宗教が分かれば、それに合わせてください。会社名の書き方や連名、部署でまとめるときの書き方は香典の会社名の書き方にまとめています。
下段の名前の書き方
| 名義 | 書き方 |
|---|---|
| 会社として | 中央に代表者の役職と氏名、右に会社名を小さく |
| 個人として(仕事の関係で) | 中央に氏名、右に会社名を小さく |
| 部署でまとめて | 会社名と「◯◯部一同」。全員の名前は別紙に書いて中に入れる |
| 少人数の連名 | 目上の人を右から順に |
| 会社名のみ | 品物ののし紙など、会社としての贈り物で使われる |
注意
名義(会社か個人か、部署か)をどうするかは、会社の決まりに従ってください。慶弔の規程がある会社では、名義や金額がそこで決まっていることがあります。
準備のチェックリスト
- 用途に合った水引(蝶結び・結び切り)を選んだか
- お見舞い・弔事にのしを付けていないか
- 弔事の表書きは宗教・宗派を確認したか
- 下段の名義は会社の決まりに沿っているか
- 会社名・役職・氏名の表記を名刺などで確認したか
- 相手の会社が贈答を受け取れるか確認したか
贈るときのメール例文
開店祝いを贈ることを伝える(継続取引先)
件名:ご開店のお祝い(株式会社△△)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたびは◯◯店のご開店、誠におめでとうございます。
心ばかりのお祝いの品を、◯月◯日着でお送りいたしました。
貴店のますますのご繁栄をお祈り申し上げます。
就任祝い(初めてやり取りする相手)
件名:ご就任のお祝い(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
代表取締役 ◯◯様
突然のご連絡失礼いたします。株式会社△△の□□と申します。
このたびは代表取締役にご就任とのこと、心よりお祝い申し上げます。
ささやかながら、お祝いの品をお送りいたしました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
移転祝いの届け先を確認する(急ぎ)
件名:【ご確認】移転祝いのお届け先について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご移転のお祝いをお送りしたく、お届け先と受け取りが可能な日を伺えますでしょうか。
勝手ながら、◯月◯日までにお知らせいただけますと幸いです。
お見舞いの品を送るときの一言
件名:お見舞い申し上げます(株式会社△△)
◯◯様
ご入院なさったと伺い、大変驚いております。
心ばかりのお見舞いの品をお送りいたしました。
どうぞご無理なさらず、ご療養に専念なさってください。
ご返信には及びません。
表書きを誤って送ってしまったときの訂正
件名:お送りしたお祝いの表書きについてのお詫び
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日お送りしたお祝いの品ののし紙に、誤った表書きを記しておりました。
大変失礼いたしました。改めて、ご就任を心よりお祝い申し上げます。
今後はこのようなことのないよう、確認を徹底いたします。
社内で慶弔の手配を依頼する
件名:【手配のお願い】◯◯株式会社様 ご移転祝い
総務部 ◯◯さん
お疲れさまです。営業部の□□です。
取引先の◯◯株式会社様が◯月◯日に移転されるため、お祝いの手配をお願いします。
・名義:会社名と代表者名
・表書き:祝御移転
・届け先:◯◯(移転先の住所)
規程上の扱いにご不明な点があれば、ご指示ください。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 場面 | 避けたい言葉 | 理由 |
|---|---|---|
| 開店・移転のお祝い | 火・燃える・倒れる・閉じる | 火事や閉店を連想させる |
| 結婚のお祝い | 切れる・別れる・繰り返す | 縁が切れることや再婚を連想させる |
| お見舞い | 重ね重ね・再び・長引く | 病気が重なること、長引くことを連想させる |
| 弔事 | 重ね重ね・たびたび・再び | 不幸が重なることを連想させる |
注意
お祝いの言葉で、取引先の役員に「ご苦労さまです」と書かないように。「おめでとうございます」「お祝い申し上げます」で十分です。
後日のフォロー
贈った後に相手からお礼の連絡が来たら、短く返します。受け取りの連絡がなく届いたか分からないときは、配送状況を確かめたうえで、次のように一言尋ねます。
◯◯様
先日お送りしたお祝いの品ですが、無事にお手元に届いておりますでしょうか。
万一届いていない場合は、お手数ですがお知らせください。
相手の会社が贈答品を受け取らない方針で返送された場合は、お詫びとお礼を伝えます。受け取る側の断り方は贈り物を断る言い方にまとめています。
この記事の要点
- 何度あってもよいお祝いは紅白の蝶結び、結婚・お見舞いは結び切り。
- お見舞い・弔事にはのしを付けない。
- 弔事の表書きは宗教・宗派で異なるので確認する。
- 下段は会社名と役職・氏名。名義は会社の決まりに従う。
- 開店・移転には火や閉店を連想させる言葉を避ける。
FAQ
よくある質問
「祝御開店」「御開業御祝」「御祝」などが使われ、水引は紅白の蝶結びが一般的です。下段には会社名と代表者の役職・氏名を書きます。
お見舞いにはのしを付けないのが一般的です。水引は紅白の結び切りを使うか、白無地の封筒に「御見舞」と書きます。
宗教が分からないときに広く使われますが、浄土真宗では使わないとされるなど、宗教・宗派で異なります。訃報の連絡や葬儀社への問い合わせで確認してください。会社名の書き方は香典の会社名の書き方にあります。
「御餞別」が使われますが、目上の人には「御礼」とする考え方もあります。社内で前例があれば、それに合わせてください。水引は紅白の蝶結びが一般的です。
地域により異なります。相手の会社がある地域の時期に合わせ、迷う場合は早めに届くよう手配してください。