文例
快気祝い・快気内祝いの考え方
職場・取引先へのお返しとのし
快気祝い(快気内祝い)は、病気や怪我が治ったことを知らせ、お見舞いへのお礼を伝えるために、本人から贈るものです。のしは紅白の結び切りの水引に「快気祝」または「快気内祝」、下に自分の名前が一般的です。まだ治療が続いているときは「御見舞御礼」にします。品物は、職場なら部署で分けやすい個包装のお菓子などが選ばれやすいです。
品物に添える短い一言は「入院中は温かいお見舞いをいただき、ありがとうございました。おかげさまで元気になりました。ささやかですが、快気のお礼のしるしです。」。会社の慶弔の制度で受け取ったお見舞い金にお返しをするかどうかは、会社の決まりに従ってください。お礼をメールで伝える文例はお見舞いのお礼メールにまとめています。
結論
快気祝いは、病気が治ったことを祝い、お見舞いへのお礼として贈るものを指して広く使われます。快気内祝いの「内祝い」は、自分の家のお祝いを周りに分けるという意味で、本人から贈るお返しであることをはっきりさせた言い方です。どちらの表書きを使うかは地域や家の考え方により異なり、迷ったら購入する店に相談します。治療が続いている場合は「御見舞御礼」とし、回復を祝う言葉は使いません。
贈る時期の目安
| 状況 | 表書き | 贈る時期 |
|---|---|---|
| 退院・回復して仕事に戻った | 快気祝/快気内祝 | 体調が落ち着き、仕事に戻ってから早めに |
| 退院したが通院・治療が続く | 御見舞御礼 | 落ち着いたところで |
| 長く療養が続いている | 御見舞御礼 | お礼が遅くなりすぎないよう、時期を見て |
| 会社の制度によるお見舞い金 | (会社の決まりに従う) | 総務・人事に確認する |
決まった日数はなく、体調が落ち着き、仕事に戻ってから早めに贈るのが目安です。何日以内といった目安は地域や家の考え方により異なります。まず口頭かメールでお礼を伝え、品物はそのあとで渡しても構いません。
Point
会社の慶弔規程によるお見舞い金には、お返しをしない扱いにしている会社もあります。お返しが必要かどうかは就業規則や慶弔の規程を確認し、分からなければ総務・人事に聞いてください。部署の有志や個人からいただいたお見舞いとは分けて考えます。
のしと品物の考え方
| 項目 | 一般的な形 | 補足 |
|---|---|---|
| 水引 | 紅白の結び切り | ほどけない結び方で「繰り返さない」の意味を込めるとされる |
| 表書き | 快気祝/快気内祝 | どちらにするかは地域や家の考え方により異なる |
| 表書き(治療中) | 御見舞御礼 | 回復を祝う言葉は使わない |
| 名入れ | 本人の氏名(姓のみ、またはフルネーム) | 職場で同じ姓の人がいるならフルネーム |
| 品物 | 個包装のお菓子、お茶、洗剤など使えばなくなるもの | 「病気が残らない」の意味から消えものを選ぶことが多いとされる |
職場に贈るなら、部署の人数より多めに入った個包装のお菓子が配りやすいです。取引先の担当者個人からお見舞いをいただいた場合は、その人に宛てて贈ります。金額の目安は地域や家の考え方により異なるので、このページでは書きません。のし紙はのし紙作成ツールで作れます。
注意
お見舞いをくれた人が多い場合は、誰から何をいただいたかを一覧にして記録しておくと、お返しの漏れを防げます。
品物に添えるメッセージ(相手別)
部署の皆さんへ(菓子折りに添える)
入院中は温かいお見舞いと励ましをいただき、ありがとうございました。
おかげさまで元気になり、仕事に戻ることができました。
不在の間、仕事を引き受けてくださったことにも感謝しています。
ささやかですが、皆さんで召し上がってください。
上司へ
◯◯部長
療養中はお見舞いをいただき、また業務の調整でご配慮いただき、ありがとうございました。
おかげさまで回復いたしました。
心ばかりの品ですが、お礼のしるしにお納めください。
取引先の担当者へ
このたびはご丁寧なお見舞いをいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで回復し、◯月◯日より仕事に戻っております。
ご心配とご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。
ささやかではございますが、お礼のしるしにお送りいたします。
まだ治療が続いているとき(御見舞御礼)
このたびはお見舞いをいただき、ありがとうございました。
現在も通院を続けておりますが、少しずつ仕事に戻っております。
皆様のお気遣いに、心より感謝申し上げます。
同期・親しい同僚へ
入院中はお見舞いに来てくれて、本当にありがとう。
おかげで元気に戻ってこられました。
ささやかだけど、お礼です。
送り状メールの件名の付け方
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 取引先に品物を送ったことを知らせる | お見舞いのお礼(株式会社△△ □□) |
| 復帰の報告を兼ねる | 復帰のご報告とお見舞いのお礼(株式会社△△) |
| 社内の部署に知らせる | お見舞いのお礼(◯◯部 □□) |
| お礼が遅くなった | 遅くなりましたが、お見舞いのお礼です(□□) |
| 品物の内容や宛先を誤った | 【お詫び】お送りした品物について |
件名には病名や病状を書かないようにします。社内でも件名は多くの人の目に触れるので、「お見舞いのお礼」程度にとどめます。
贈る前のチェックリスト
- 完治したか、治療中かで表書きを選んだか(治療中は「御見舞御礼」)
- 会社の制度によるお見舞い金について、会社の決まりを確認したか
- お見舞いをくれた人を一覧で記録し、漏れがないか
- 部署向けは人数より多めの個包装になっているか
- メッセージに病状を書きすぎていないか
- 不在の間に仕事を引き受けてくれた人へのお礼も入っているか
- 取引先の会社に贈答を受け取らない決まりがないか
場面別の例文(メール・件名つき)
取引先にお返しの品を送ったことを知らせる
件名:お見舞いのお礼(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□です。
療養中はご丁寧なお見舞いをいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで回復し、仕事に戻っております。
お礼のしるしに、心ばかりの品をお送りいたしました。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
初めて取引する担当者からお見舞いをいただいたとき
件名:お見舞いのお礼(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
株式会社△△の□□です。
お取引が始まったばかりの時期にご心配をおかけし、申し訳ございませんでした。
また、温かいお見舞いをいただき、心より御礼申し上げます。
本日より仕事に戻りましたので、改めてどうぞよろしくお願いいたします。
部署の皆さんへ(社内メール)
件名:お見舞いのお礼(◯◯部 □□)
◯◯部の皆さん
お疲れさまです。□□です。
入院中は、お見舞いと励ましのメッセージをいただき、ありがとうございました。
おかげさまで回復し、本日から仕事に戻りました。
お礼のしるしにお菓子を休憩室に置いていますので、よろしければどうぞ。
不在の間のご対応、本当にありがとうございました。
治療が続いているとき(急いでお礼だけ伝える)
件名:お見舞いのお礼(□□)
◯◯様
□□です。
このたびはお見舞いをいただき、ありがとうございました。
まだ通院が続いておりますが、少しずつ仕事に戻っております。
まずはメールにてお礼申し上げます。
お礼が遅くなってしまったとき
件名:遅くなりましたが、お見舞いのお礼です(□□)
◯◯様
□□です。
療養中にお見舞いをいただきながら、お礼が遅くなり申し訳ございません。
おかげさまで体調も落ち着き、元気に過ごしております。
ささやかですが、お礼の品をお送りいたしましたので、お納めください。
送った品物の宛先を誤ったとき(訂正)
件名:【お詫び】お送りした品物について
◯◯様
□□です。
先日お送りしたお見舞いのお礼の品が、配送先の誤りでお手元に届いていないことが分かりました。
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
改めて正しいご住所にお送りいたしました。◯月◯日ごろに届く予定です。
注意
復帰の日に社内で挨拶するときの言葉は復帰の挨拶にまとめています。
避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 治療中なのに「快気祝」と書く | まだ治っていないのに快気とすると、相手が気をつかう | 御見舞御礼 |
| 病名や検査の結果を詳しく書く | 相手が返事に困る。職場では伝える範囲に気をつける | おかげさまで回復しました |
| 「また入院したら…」など繰り返しを思わせる言葉 | お見舞いのお返しでは繰り返しを避けるとされる | (触れない) |
| 「お返しです」と言い切る | いただいた気持ちへの対価のように聞こえる | お礼のしるしです |
| 「お礼をさせていただきたく、送らせていただきます」など「させていただく」の重ね | くどく読みにくい | お礼のしるしにお送りいたします |
後日のフォロー
相手から品物へのお礼が届いたとき
件名:Re:お品物のお礼
◯◯様
ご丁寧にありがとうございます。
療養中のお心遣いに比べれば、ささやかなものですが、喜んでいただけてうれしいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
お返しを辞退されたとき
お気遣いいただき、ありがとうございます。
それでは、お言葉に甘えます。
改めて、療養中のお心遣いに感謝申し上げます。
辞退されたら、無理に渡さずに言葉でお礼を重ねるのが自然です。お見舞いをくれる側の文例はお見舞いメールの例文(ビジネス)にあります。
この記事の要点
- 快気祝い(快気内祝い)は、回復の報告とお見舞いへのお礼を兼ねて本人から贈る。
- のしは紅白の結び切り・「快気祝」または「快気内祝」。
- まだ治療中なら「御見舞御礼」。
- 会社の制度によるお見舞い金は会社の決まりに従う。
- 職場には個包装のお菓子など分けやすいものを。病状は書きすぎない。
FAQ
よくある質問
どちらも、病気が治ったことの報告とお見舞いへのお礼として本人から贈るものを指して使われます。「内祝い」は自分の家のお祝いを分けるという意味で、本人からのお返しであることをはっきりさせた言い方です。どちらの表書きにするかは地域や家の考え方により異なるので、迷ったら店に相談してください。
部署の有志や個人からいただいた場合は、仕事に戻ってから個包装のお菓子などでお礼をすることが多いです。会社の慶弔の制度によるお見舞い金は、お返しをしない扱いの会社もあるので、会社の決まりに従ってください。
表書きを「御見舞御礼」にして、回復を祝う言葉は使わずにお礼を伝えます。体調を優先し、まずは口頭やメールでお礼を伝えておき、品物は落ち着いてからでも構いません。
紅白の結び切りが一般的です。ほどけない結び方で、繰り返さないようにという意味を込めるとされます。
お見舞いへのお礼、回復したことの報告、不在中に仕事を引き受けてくれたことへのお礼の三つで十分です。病名や病状を詳しく書く必要はありません。