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「御礼」と「お礼」の違い
表書き・件名・本文での使い分けと例文
「御礼」と「お礼」は、どちらも感謝の気持ちや、そのために贈る品・金銭を指す言葉で、意味に違いはありません。使い分けの目安は改まり具合です。のし袋・のし紙の表書きは「御礼」、メールや手紙の本文は「お礼」、挨拶状や式辞など改まった文書では「御礼申し上げます」。すぐ使える形は次のとおりです。
表書き:「御礼」 本文:「先日はありがとうございました。改めてお礼を申し上げます。」
このページでは、表書きの書き方、件名の付け方、文中での使い分けを例文で整理しました。
結論
「御」は丁寧さを表す接頭語で、「御礼」は「おれい」とも、改まった場面では「おんれい」とも読みます。漢字の「御礼」は、表書きや見出しのように短く改まって示す場面に、ひらがなの「お礼」は文章の中に向いています。どちらを使っても失礼にはなりませんが、一つの文書の中では表記をそろえると読みやすくなります。
結論:場面ごとの使い分け
| 場面 | 使う表記 | 例 |
|---|---|---|
| のし袋・のし紙の表書き | 御礼 | 御礼(下に会社名・氏名) |
| メールの件名 | どちらでも可。社外の改まった用件は「御礼」も | ◯◯ご来場の御礼/打ち合わせのお礼 |
| メール・手紙の本文 | お礼 | 改めてお礼を申し上げます。 |
| 挨拶状・式辞・掲示 | 御礼 | 謹んで御礼申し上げます。/御礼(店頭の掲示) |
| 社内のチャット | お礼 | お礼が遅くなりました。ありがとうございました。 |
Point
迷ったら、表書きは「御礼」、文章は「お礼」と覚えておけば外しません。
御礼を渡す・送る時期の目安
| 場面 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| お世話になった当日の手渡し | 用件が終わった直後 | 人目のない場所で渡す |
| 後日、品物を贈る | なるべく早いうちに | 遅れたら、添え状に遅れたお詫びを一言入れる |
| お礼のメール | 当日中か翌日 | 品物を贈る前に、まずメールでお礼を伝えておく |
| 挨拶状・お礼状 | 早めに出すのが基本 | 季節の挨拶を入れる場合は時期に合った言葉を選ぶ |
季節の言葉の選び方は時候の挨拶 一覧、お礼状をはがきで出す場合はお礼状をはがきで出すときの書き方にまとめています。
表書き「御礼」の書き方と水引
| 項目 | 一般的な書き方 |
|---|---|
| 上段(表書き) | 御礼 |
| 下段(名前) | 会社名と氏名、または会社名のみ。表書きより少し小さく |
| 水引(お祝い事やお世話になったお礼) | 紅白の蝶結び |
| 水引(弔事に関わるお礼) | 地域や宗派で異なるため、葬儀社や親族に確認する |
| 中袋(現金のとき) | 金額、住所、氏名 |
注意
お金を入れるときに白無地の封筒を使うか、のし袋を使うかは、会社の決まりや慣例に合わせます。講師や協力者に渡す謝礼の封筒は謝礼の渡し方と表書き、表書き全般はのし袋の表書き一覧を見てください。
「寸志」「謝礼」「御車代」との違い
| 表書き | 使う場面 | 注意 |
|---|---|---|
| 御礼 | 感謝を伝える贈り物・金銭全般 | 相手を選ばず使える |
| 謝礼 | 講師・協力者などへの報酬としての金銭 | 主に金銭に使う |
| 寸志 | 目上の人が目下の人へ渡す | 目上の相手には使わない |
| 御車代 | 交通費として渡す | 御礼と別の封筒に分けて包む |
| 粗品 | ちょっとした品を贈る | 名入れの記念品などに使う |
寸志をもらった側のお礼の言葉は寸志のお礼にまとめています。
相手別の文例(表書きと一言)
取引先へ、お世話になったお礼の品を贈る
表書き:御礼
名前:株式会社△△ □□
添える一言:
先日の◯◯では大変お世話になりました。心ばかりの品ですが、お納めいただけますと幸いです。
講師へ、当日に手渡す
表書き:御礼
名前:株式会社△△
言葉:本日は誠にありがとうございました。心ばかりですが、御礼でございます。
上司へ、部署一同からお礼を渡す
表書き:御礼
名前:◯◯部一同
言葉:◯◯部長、在任中は大変お世話になりました。皆からの感謝の気持ちです。
取引先を紹介してくださった方へ
表書き:御礼
名前:□□
添える一言:◯◯様をご紹介いただき、ありがとうございました。おかげさまで、お取引が始まりました。
イベントに協力してくださった団体へ
表書き:御礼
名前:◯◯実行委員会
添える一言:このたびは◯◯の開催にご協力いただき、誠にありがとうございました。
件名での「御礼」「お礼」の付け方
| 用件 | 件名の例 |
|---|---|
| 来場者へのお礼 | ◯◯展ご来場の御礼 |
| 打ち合わせのお礼 | 本日の打ち合わせのお礼(株式会社△△) |
| 講演のお礼 | 本日のご講演の御礼(◯◯セミナー) |
| 紹介のお礼 | ◯◯様ご紹介のお礼 |
| 品物を受け取ったお礼 | お心遣いへのお礼 |
| 多数に送るお知らせを兼ねる | 【御礼】◯◯セミナー資料公開のお知らせ |
件名はどちらの表記でも失礼にはなりません。来場者全員に送るお知らせや、改まった相手への一通は「御礼」、日々のやり取りは「お礼」と分けると自然です。
表書き・文面のチェックリスト
- 表書きは「御礼」と漢字で書いたか
- 目上の相手に「寸志」と書いていないか
- 水引は用途に合ったものか(弔事に関わるお礼は確認したか)
- 下段の名前は表書きより小さく書いたか
- 本文の中で「お礼」「御礼」の表記がそろっているか
- 交通費は「御車代」として別に包んだか
場面別のメール例文
初めての相手へ、協力へのお礼
件名:アンケートご協力の御礼(株式会社△△)
◯◯様
突然のご連絡失礼いたします。株式会社△△の□□と申します。
このたびは、当社のアンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。
いただいたご意見は、◯◯の改善に活かしてまいります。
心より御礼申し上げます。
継続取引先へ、打ち合わせのお礼
件名:本日の打ち合わせのお礼
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
◯◯について具体的な方向性が見え、大変ありがたく存じます。
改めてお礼を申し上げます。
改まった相手へ、挨拶状風の一文
件名:◯◯周年記念式典ご臨席の御礼
株式会社◯◯
代表取締役 ◯◯様
謹啓 このたびは、当社◯◯周年記念式典にご臨席を賜り、誠にありがとうございました。
略儀ながら、まずはメールにて御礼申し上げます。 謹白
急ぎで、まず一言お礼を伝える
件名:ご対応のお礼(株式会社△△)
◯◯様
先ほどは早急にご対応いただき、ありがとうございました。
取り急ぎ、お礼申し上げます。
詳細は改めてご連絡いたします。
お礼が遅れたとき
件名:先日のお礼が遅くなり失礼いたしました
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日の◯◯では大変お世話になりました。
お礼のご連絡が遅くなり、申し訳ございません。
改めて、心よりお礼を申し上げます。
表書きを誤った品を送ってしまったとき
件名:お送りした品ののし書きについてのお詫び
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日お送りしたお礼の品ののし紙に、「寸志」と記しておりました。
本来は「御礼」とすべきところ、大変失礼いたしました。
今後はこのようなことのないよう、確認を徹底いたします。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| お礼を申し上げさせていただきます | 「申し上げる」と「させていただく」を重ねて回りくどい | お礼申し上げます |
| 御礼を言います | 表記だけ改まっていて、述語とつり合わない | お礼を申し上げます |
| (目上へ)寸志です | 目上から目下へ渡すときの言葉 | 御礼でございます |
| 御礼のほう、お送りしました | 「のほう」が不要 | お礼の品をお送りしました |
後日のフォロー
品物を贈った後に相手からお礼の連絡が来たら、短く返します。お礼への返信が続くときの終わらせ方はお礼メールへの返信にまとめています。
◯◯様
ご丁寧にご連絡いただき、ありがとうございます。
お気遣いいただき恐縮です。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
この記事の要点
- 「御礼」と「お礼」は意味が同じ。違いは改まり具合。
- のし袋・のし紙の表書きは「御礼」、本文は「お礼」。
- 改まった文書は「御礼申し上げます」。
- 目上には「寸志」を使わず「御礼」。交通費は「御車代」で別に包む。
- 弔事に関わるお礼の水引は地域や宗派で異なるので確認する。
FAQ
よくある質問
意味は同じで、どちらが失礼ということはありません。漢字の「御礼」は表書きや見出しなど短く改まって示す場面に、ひらがなの「お礼」は文章の中に向いています。
表書きは「御礼」と漢字で書くのが一般的です。ひらがなで書いても意味は伝わりますが、改まった印象にしたいときは「御礼」を使ってください。
意味は同じです。挨拶状や式辞、来場者へのお知らせなど改まった文書では「御礼申し上げます」がよく使われ、日々のメールでは「お礼申し上げます」でも違和感はありません。
お祝い事やお世話になったことへのお礼には、紅白の蝶結びが一般的です。葬儀を手伝ってくれた方へのお礼など弔事に関わるものは、地域や宗派で異なるため、葬儀社や親族に確認してください。
どちらでも構いません。来場者に一斉に送るお知らせや改まった相手には「御礼」、日々のやり取りには「お礼」とすると自然です。