メール
お見舞いメールの例文(ビジネス)
取引先・上司・同僚・災害・返信
取引先の担当者が入院した、上司が怪我で休んでいる、取引先の地域で地震があった。そんなときにまず送るのがお見舞いのメールです。先に結論を書くと、短く・病状を聞かず・仕事の心配をさせず・「ご返信には及びません」で結ぶ。このページは、すぐ使える基本の型を最初に置き、そのあとに取引先・社内・災害・返信の場面別の例文、件名一覧、避ける言葉の言い換え表、送信前のチェックリストを並べました。
結論
ビジネスのお見舞いメールは、件名で用件と差出人が分かるようにし、本文は知った経緯を一文、お見舞いの言葉、仕事への配慮、回復を願う言葉、返信不要の順に書きます。病状や原因、復帰の時期は尋ねません。
結論:そのまま使える基本の型
迷ったら、次の型の◯◯を埋めて送れば足ります。取引先にも社内の目上の人にも使えます。
件名:お見舞い申し上げます(株式会社◯◯ ◯◯)
◯◯様
◯◯様より、ご入院なさったと伺いました。
突然のことで驚いております。心よりお見舞い申し上げます。
◯◯の件は、◯◯様と連絡を取りながら進めておりますので、どうかご心配なさらないでください。
今はご療養に専念なさり、一日も早くご回復なさいますようお祈りしております。
なお、ご返信には及びません。
| 順番 | 書くこと | 言い回しの例 |
|---|---|---|
| ①件名 | 用件と差出人 | お見舞い申し上げます(会社名 氏名) |
| ②知った経緯 | 誰から聞いたかを一文で | ◯◯様より、ご入院なさったと伺いました |
| ③お見舞い | 気づかいの言葉 | 心よりお見舞い申し上げます/突然のことで驚いております |
| ④仕事への配慮 | 誰が業務を引き受けているか | ◯◯の件は◯◯が対応しておりますので、ご安心ください |
| ⑤回復を願う | 体を大事にしてほしいこと | どうぞご無理をなさらないでください/一日も早いご回復をお祈りしております |
| ⑥結び | 返信を求めない | ご返信には及びません/お返事はお気になさらないでください |
Point
全体で数行に収めるのが目安です。 療養中の人は長い文章を読むのも負担になります。伝えたいことが多いときは、回復してから改めて伝えます。
送る前に決めること(送るか・いつ・どの手段で)
- 01
本人が公表しているか確かめる
入院や病気を本人が周りに伝えていないなら、メールは送らず、窓口の担当者や上司に「よろしくお伝えください」と頼むだけにします。人づてに聞いた話をメールに書くと、本人が困ることがあります。
- 02
送る時間を選ぶ
スマートフォンで受け取ることも多いので、深夜や早朝は避け、業務時間内に送ります。病室では通知音が休息の妨げになることもあります。
- 03
宛先を絞る
お見舞いは本人だけに送ります。CCで社内外の人を入れると、病気のことが広まってしまいます。業務の引き継ぎの連絡は、別のメールで代わりの担当者に送ります。
- 04
手段を選ぶ
下の表を目安に、関係の深さと相手の状況で選んでください。
| 手段 | 向いている場面 | 注意すること |
|---|---|---|
| メール | 取引先の担当者、社内の上司・同僚。相手の都合のよいときに読める | 短く。返信を求めない |
| 社内チャット | 日頃からチャットでやり取りする同僚・部下 | 業務の連絡と同じチャンネルに書かない。個別に送る |
| 電話 | 本人から直接連絡があった、急ぎの確認がある | 療養中の本人には原則かけない。代わりの担当者にかける |
| 手紙・カード | 役員や長いつきあいの相手、療養が長くなるとき | メールのあとに送ってもよい |
| お見舞いの品 | 会社として贈る、親しい間柄 | 会社の慶弔の規程を確認し、総務に相談する |
件名の例(場面別)
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 取引先の入院・怪我 | お見舞い申し上げます(株式会社◯◯ ◯◯) |
| 取引先の家族の入院 | お見舞い申し上げます(株式会社◯◯ ◯◯) |
| 上司の入院 | お見舞い申し上げます(◯◯部 ◯◯) |
| 同僚・部下 | お大事に(◯◯)/体調はいかがですか(◯◯) |
| 地震・台風・大雨 | ◯◯地方の地震についてのお見舞い(株式会社◯◯ ◯◯) |
| 火災・事故 | お見舞い申し上げます(株式会社◯◯ ◯◯) |
注意
件名に病名や「入院」「手術」などの言葉は入れないほうが安心です。通知の画面で周りの人の目に入ることがあります。
取引先へのお見舞いメール 例文
取引先の担当者が入院したとき
件名:お見舞い申し上げます(株式会社◯◯ ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
◯◯様より、ご入院なさったと伺いました。心よりお見舞い申し上げます。
進行中の件は、◯◯様と連絡を取りながら進めておりますので、どうかご心配なさらないでください。
今はゆっくりとご静養なさり、一日も早いご回復をお祈りしております。
なお、ご返信には及びません。
取引先の担当者が怪我をしたとき(短い文面)
件名:お見舞い申し上げます(株式会社◯◯ ◯◯)
◯◯様
お怪我をなさったと伺いました。心よりお見舞い申し上げます。
ご不便も多いことと存じますが、どうぞご無理をなさらないでください。
お打ち合わせは、ご都合のよいときに改めてご相談できれば十分です。
ご返信には及びません。
取引先の社長・役員が入院したとき(担当者あて)
件名:◯◯社長へのお見舞い(株式会社◯◯ ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
◯◯社長がご入院なさったと伺いました。
弊社一同、心よりお見舞い申し上げます。
ご多忙のところ恐縮ですが、◯◯社長によろしくお伝えいただけますと幸いです。
一日も早いご快復をお祈り申し上げます。
注意
目上の役員に直接メールを送るより、日頃やり取りしている担当者を通して気持ちを伝えるほうが、相手の負担になりません。会社としてお見舞いの品を贈るかどうかは、社内の慶弔規程を確認してください。
取引先の担当者のご家族が入院したとき
件名:お見舞い申し上げます(株式会社◯◯ ◯◯)
◯◯様
ご家族がご入院なさったと伺いました。心よりお見舞い申し上げます。
ご看病などでお忙しいことと存じます。
お打ち合わせの日程は、ご都合がつくときに改めてご相談させてください。
ご家族の一日も早いご回復をお祈りしております。ご返信には及びません。
「しばらく休みます」と本人から連絡があったときの返信
件名:Re: 休暇のご連絡
◯◯様
ご連絡いただき、ありがとうございます。
体調を崩されていると伺い、心配しております。
お休みの間は、◯◯様にご相談しながら進めますので、どうかご安心ください。
どうぞお大事になさってください。ご返信には及びません。
注意
打ち合わせの延期を伝えるときは、こちらから候補を押しつけず、相手の都合に合わせると伝えるだけにします。日程の再調整は日程候補のメールを参考に、落ち着いてから送ってください。
社内の上司・同僚・部下へのお見舞いメール 例文
上司へ
件名:お見舞い申し上げます(◯◯)
◯◯課長
ご入院なさったと伺い、驚いております。心よりお見舞い申し上げます。
課内の業務は、皆で分担して進めております。急ぎの判断が必要な件は、◯◯部長にご相談しながら対応しておりますので、どうかご安心ください。
どうぞご無理をなさらず、お大事になさってください。
ご返信には及びません。
同僚へ
件名:お大事に(◯◯)
◯◯さん
怪我をしたと聞きました。大丈夫ですか。
担当の件は私が引き受けているので、気にせず休んでください。
分からないことが出てきたら課長に相談するので、連絡は気にしなくて大丈夫です。
お大事に。返信は不要です。
部下へ
件名:体調はいかがですか(◯◯)
◯◯さん
入院したと聞きました。まずは体を休めることを一番に考えてください。
◯◯の案件は◯◯さんに引き継いでもらいました。仕事のことは心配しなくて大丈夫です。
復帰の時期は、主治医と相談して決まってからで構いません。
お大事に。返信はしなくて大丈夫です。
Point
上司から部下へのお見舞いは、復帰を急かしていると受け取られないことがいちばん大事です。「早く戻ってきて」「皆待っている」は、気持ちでも負担になります。
社内チャットで短く送るとき
◯◯さん、入院したと聞きました。担当分はこちらで進めているので、気にせずゆっくり休んでください。返信は要りません。お大事に。
Point
社内では、誰が業務を引き受けているかを一言書くと、本人が安心して休めます。逆に、休んでいる本人に業務の質問を何度も送るのは避けてください。
災害(地震・台風・火災)のお見舞いメール 例文
取引先の地域で災害があったときは、被害の状況を尋ねるより、安否を気遣う文面にします。復旧の対応で忙しく、通信も不安定な時期なので、短くまとめます。
地震のとき
件名:◯◯地方の地震についてのお見舞い(株式会社◯◯ ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
このたびの◯◯地方の地震について、報道で知り、大変心配しております。
貴社の皆さま、ご家族の皆さまはご無事でいらっしゃいますか。心よりお見舞い申し上げます。
納期などのご相談は、落ち着かれてからで構いません。弊社でお手伝いできることがあれば、遠慮なくお知らせください。
皆さまのご無事と、一日も早い復旧をお祈りしております。ご返信には及びません。
台風・大雨のとき
件名:台風◯号についてのお見舞い(株式会社◯◯ ◯◯)
◯◯様
台風◯号の影響で、◯◯地域に大きな被害が出ていると知りました。
皆さまにお変わりはございませんでしょうか。心よりお見舞い申し上げます。
◯月◯日納品分は、日程を後ろにずらしても弊社は差し支えございません。ご都合のよい時期をお知らせいただければ、それに合わせます。
ご返信は落ち着かれてからで結構です。
火災のとき
件名:お見舞い申し上げます(株式会社◯◯ ◯◯)
◯◯様
貴社◯◯工場で火災があったと伺い、大変驚いております。心よりお見舞い申し上げます。
皆さまにお怪我はございませんでしたか。
弊社とのお取引についてのご連絡は、落ち着かれてからで結構です。
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。ご返信には及びません。
注意
火災の場合、原因を尋ねる言葉や「火」を強調する表現は避けます。協力できることがあれば、具体的に一つ書くと相手が頼みやすくなります。
協力を申し出るとき(具体的に一つ書く)
件名:お見舞いと代替のご提案(株式会社◯◯ ◯◯)
◯◯様
このたびの◯◯について、心よりお見舞い申し上げます。
もしお役に立てるようでしたら、◯◯の出荷を弊社の◯◯倉庫から代わりに行うこともできます。
必要なければ、このメールはお読み流しください。
皆さまのご無事をお祈りしております。
言い換えに使える一言(相手別)
| 役割 | 取引先・上司(丁寧) | 同僚・部下(やわらかく) |
|---|---|---|
| 書き出し | ご入院なさったと伺い、驚いております/突然のことで、大変心配しております | 入院したと聞いて驚きました/怪我をしたと聞きました。大丈夫ですか |
| お見舞い | 心よりお見舞い申し上げます | 心配しています |
| 仕事への配慮 | 業務のことはご心配なさらないでください/◯◯が対応しておりますので、ご安心ください | 仕事のことは気にしないでください/担当分は私が進めています |
| 体を気づかう | どうぞご無理をなさらないでください/ご療養に専念なさってください | ゆっくり休んでください/無理しないでね |
| 回復を願う | 一日も早いご回復をお祈りしております | 早く良くなりますように |
| 結び | ご返信には及びません/お返事はお気になさらないでください | 返信は要りません/お大事に |
注意
「お大事に」は目上の人にそのまま使うとくだけた印象になるため、取引先や上司には「お大事になさってください」と書きます。
避ける言葉と言い換え
| 避ける言葉 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 重ね重ね・たびたび・再び・また | 不幸が繰り返すことを連想させる | 改めて/このたびは |
| 長引く・寝付く | 病状が長くなることを連想させる | ゆっくり休む/ご療養なさる |
| 衰える・枯れる・弱る | 体の具合が悪くなることを連想させる | 使わずに「ご療養」「ご静養」で書く |
| 早く戻ってきてください・皆待っています | 復帰を急かされていると感じさせる | お戻りになる日を楽しみにしております(落ち着いたあとで) |
| 頑張ってください | 療養中の人に努力を求める形になる | どうぞご無理をなさらないでください |
| 追伸・P.S. | 書き足すことが「重ねる」につながると気にする人がいる | 伝えたいことは本文に入れる |
数字の「四」「九」を語呂から気にする人もいます。日付や数量を書く必要がないなら、お見舞いのメールには入れないほうが無難です。
よくある失敗
- 病名や原因を聞く:「どこがお悪いのですか」「何が原因ですか」。本人が話したくないこともあります。
- 復帰の時期を本人に聞く:確認が必要なら、本人ではなく代わりの担当者に聞きます。
- お見舞いと業務連絡を一通にまとめる:「ところで◯◯の件ですが」と続けると、お見舞いが前置きに見えてしまいます。
- CCに多くの人を入れる:病気のことが本人の知らないところで広まります。
- 「返信をお待ちしております」で結ぶ:療養中の人に返信の負担をかけます。
- 自分の病気の体験談を長く書く:励ますつもりでも、読む負担が増えます。
送信前のチェックリスト
- 本人が入院・病気のことを周りに伝えているか確かめた
- 宛先は本人だけになっている(CC・BCCに余計な人がいない)
- 件名に病名や「入院」「手術」が入っていない
- 病状・原因・復帰時期を尋ねる文がない
- 誰が業務を引き受けているかを一言書いた
- 業務の質問や依頼を入れていない
- 「重ね重ね」「再び」「長引く」などの言葉がない
- 追伸を付けていない
- 結びに「ご返信には及びません」がある
- 深夜・早朝の送信になっていない
お見舞いメールへの返信 例文(受け取った側)
復帰したあとに取引先へ
件名:Re: お見舞い申し上げます
◯◯様
このたびはご丁寧なお見舞いのお言葉をいただき、ありがとうございました。
おかげさまで、◯日より業務に復帰いたしました。
不在の間ご迷惑をおかけいたしましたが、引き続きよろしくお願いいたします。
まだ療養中のとき
件名:Re: お見舞い申し上げます
◯◯様
温かいお言葉をいただき、ありがとうございます。
しばらくは◯◯が窓口となりますので、ご用件は◯◯までお願いいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
上司へ(社内)
件名:Re: お見舞い申し上げます
◯◯課長
お気遣いいただき、ありがとうございます。
業務を引き受けてくださっている皆さんにも、よろしくお伝えください。
復帰の見通しが立ちましたら、改めてご連絡いたします。
災害のお見舞いを受けた会社として
件名:Re: ◯◯地方の地震についてのお見舞い
◯◯様
ご心配いただき、ありがとうございます。
おかげさまで、社員とその家族は全員無事でした。
一部の業務に遅れが出ておりますが、◯日をめどに通常どおりに戻る見込みです。
ご迷惑をおかけいたしますが、引き続きよろしくお願いいたします。
復帰の挨拶をあらためて送るときは復帰の挨拶 例文、お見舞いの品へのお礼はお見舞いのお礼メールも参考になります。
この記事の要点
- 型は知った経緯→お見舞い→仕事への配慮→回復を願う→返信不要の順。数行に収める。
- 病状・原因・復帰時期は尋ねない。本人が公表していないなら送らない。
- 宛先は本人だけ。件名に病名を入れず、深夜・早朝の送信は避ける。
- 誰が業務を引き受けているかを書き、仕事の心配をさせない。業務連絡は別のメールで。
- 災害のお見舞いは安否を気遣い、相談は落ち着いてからでよいと伝える。
- 「重ね重ね」「長引く」「頑張って」、追伸は使わない。
FAQ
よくある質問
「ご入院なさったと伺いました。心よりお見舞い申し上げます。進行中の件は◯◯様と連絡を取りながら進めておりますので、どうかご心配なさらないでください。一日も早いご回復をお祈りしております。ご返信には及びません」のように、仕事の心配をさせない一言を添えます。
仕事上のつきあいなら、メールは相手が都合のよいときに読めるので、むしろ負担の少ない手段です。役員や長いつきあいの相手には、メールのあとに手紙やカードを送ってもよいでしょう。
知ったらなるべく早く送ります。ただし、本人が入院や病気を周りに伝えていない段階では送りません。送る時間は業務時間内にし、深夜・早朝は避けてください。
「お大事に」だけだとくだけた印象になるので、上司や取引先には「お大事になさってください」「どうぞご無理をなさらないでください」と書きます。
「重ね重ね」「たびたび」「再び」など繰り返しを連想させる言葉、「長引く」など病状が長くなることを連想させる言葉、「頑張って」「早く戻って」など負担をかける言葉は避けます。追伸も付けません。
「このたびの◯◯地方の地震について、大変心配しております。皆さまはご無事でいらっしゃいますか。心よりお見舞い申し上げます。ご相談は落ち着かれてからで構いません」のように、安否を気遣い、返信や対応を急がせない文面にします。
書くのは「誰が引き受けているので心配いらない」という一言だけにします。確認や依頼が必要なら、本人ではなく代わりの担当者に別のメールで送ります。
「返信不要」とあれば急ぐ必要はありません。復帰したときや落ち着いたときに「ご丁寧なお見舞いのお言葉をいただき、ありがとうございました」と短くお礼を伝えると丁寧です。